楽天(★4対9☆)日本ハム =リーグ戦2回戦(2021.03.27)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
10300101391500
楽天
0200020004811
勝利投手:加藤 貴之(1勝0敗0S)
敗戦投手:髙田 萌生(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】太田 光(1号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは1点を追う3回表、近藤と野村の適時打で3点を奪い、逆転に成功する。その後は6回に中田、8回には大田の適時打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で9得点を挙げた。投げては、先発・加藤が今季初勝利。敗れた楽天は、投手陣が精彩を欠いた。

◆右ひらめ筋損傷で先発を回避した田中将に代わり、先発した高田萌生投手(22)が3回途中6安打4四球4失点で降板した。 前日の練習前に先発を伝えられた5年目右腕は初回、先頭西川に四球、浅間に右前打(二塁で走塁死)を許し1死三塁とピンチを招き、近藤の三ゴロの間に先制点を失った。140キロ台後半の直球に力強さはあったが、やや制球に苦しむ場面が目立った。 2回も2死一、二塁としたが中島を見逃し三振。その裏に太田の1号2ランで逆転してもらうも、3回もぴりっとしない。先頭西川に四球から二盗を許し、1死二塁から近藤に同点適時打を打たれた。その後2死満塁とし、野村に右中間への2点適時二塁打を打たれ、降板を告げられた。 「全体的に無駄な四球を与えてしまいました。西川さんへの2四球がすべてです。ストライクゾーンでストライク先行のピッチングができるようにキャンプから監督、コーチから言われていたことができなかったことが反省です。この反省を次の登板に生かしたいです」と悔やんだ。 昨季途中に巨人から高梨とのトレードで加入。今季は救援で自身初の開幕1軍入りを果たした。プロ4試合目、3度目の先発登板が田中将の故障で急きょ舞い込んできたが、プロ初勝利とはならなかった。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が今季初打点をマークした。 2-2の3回2死満塁で、楽天高田萌の142 キロ 直球を右中間へはじき返す2点適時二塁打。二塁ベース上で味方ベンチに向かってガッツポーズをみせ「チャンスでしっかりと打つことができてよかったです」とコメントした。 オープン戦の打率は3割4分2厘。本塁打もチームトップの中田に次ぐ3本と好調ぶりをみせていた。オープン戦からの勢いそのままに3年目の期待の若手が、開幕2戦目で結果を残した。

◆日本ハムが1回、二ゴロの間に先制。楽天は2回に太田の2ランで逆転したが、日本ハムが3回、野村の適時二塁打で勝ち越した。 日本ハムは6回に中田の左前適時打でリードを3点に広げた。楽天はその裏、2つの押し出し四球で2点を返し、1点差とした。 日本ハムは9回に近藤の適時三塁打などでダメ押し。先発加藤は5回2失点で今季初勝利。楽天石井GM兼監督は初黒星を喫した。楽天高田萌は1敗目。

◆楽天が、右ひらめ筋損傷で先発回避した田中将の穴を埋めきれず、今季初黒星を喫した。26日の練習前に先発を言い渡された高田萌は4四球と制球に苦しみ、3回途中6安打4失点。ストライクを取りに甘く入った球を日本ハム打線に捉えられ「全体的に無駄な四球を与えてしまいました」と肩を落とした。 石井GM兼監督は、未来ある5年目右腕に積極的な姿勢を求めた。「自分はどういう現在地にいるのかというところを、しっかりと探れる投球はしてほしかった。当たって砕けてもいないし、逃げて悪い状況にした。無駄な登板というか、そういうものになってしまったのはすごく残念」。先発を告げた際に「失敗は全然気にしてない。恐れずに向かっていくことが一番大事」と伝えただけに、消極的な投球に苦言を呈した。 6回には打線が奮起し、1点差まで詰め寄った。だが計6投手で11四球と崩れ、3者凡退のイニングを作れずリズムを生み出せなかった。4時間26分のゲームを落とし「毎試合、大量得点も取れない。我慢しないといけないところで、無駄な四球が出た。それもミス」と投手陣に奮起を求めた。【桑原幹久】

◆日本ハム加藤貴之投手が今季初勝利を挙げた。失点は2回に浴びた2ランだけ。 降板した5回まで毎回走者を浴びながら要所は締めた。粘投できた要因は「勝ちたいという欲。ここ2年くらい、いろんな立ち回りをしていた。今年は先発でやらせてくれるということなので...そういうのを単純に初戦から出していこうかなと」。先発左腕としてローテを守り切る覚悟を示した。トレードで楽天に移籍した同期入団の横尾を抑え「不思議な感じですね。別に賄賂は渡していないんで」と笑顔で話した。

◆日本ハム新選手会長の近藤健介外野手が今季初の猛打賞となる3安打4打点と爆発した。 1点を追う3回1死二塁で中前にはじき返して今季のチーム初適時打。9回には中越え2点適時三塁打を放つなど大勝に貢献。「(チームの)最初の1勝。投手が踏ん張ってくれましたし、野手も大事なところで点が取れた。そこが1勝目にしてはよかったんじゃないかなと思います」と振り返った。

◆期待のホープの一打が今季初勝利をたぐり寄せた。日本ハム野村佑希内野手(20)が27日、楽天2回戦(楽天生命パーク)の3回2死満塁で、今季初打点となる決勝の2点適時二塁打を放った。 チームは先発全員安打となる15安打で栗山英樹監督(59)は、大沢啓二氏が持つ監督通算勝利数の球団記録631勝に王手をかけた。絶好のチャンスで打席に入った野村に迷いはなかった。2-2の同点の3回2死満塁。「いい意味で割り切るというか。打つしかない場面でしたし、やることは明確というか、自分の中で頭をクリアな状態で入れました」。カウント1-1から、楽天先発高田萌の142 キロ 直球を右中間へはじき返す決勝の2点適時二塁打。これまで打ってもあまり見せなかった笑顔で、ベンチへガッツポーズした。 満塁の壁を突き破った。昨季21試合に出場した中で5打席あった満塁機だが、成績は無安打2三振と振るわなかった。「なんとかランナーを返したいなという気持ちで」とこの日はきっちりとチャンスを生かした。「今年はほんとにここを目指して、しっかり去年よりも明確にいろいろやってきた」と2年連続開幕スタメンをつかんだ期待の若武者。「こういう場面、こういう舞台で、しっかり自分のバッティングとかスイングが出来ている」と確かな手応えがある。 指揮官の親心に結果で応えている。開幕前には3番を打つなど、中軸を任される試合もあったが、栗山監督は「自由にもっと野球をやらせてあげた方がいい。責任を背負う必要はない」とこの2試合は7番で起用。野村は「去年すごい良い経験をさせてくれましたし、不安な時にすごい背中を押してくれるというか、そういう言葉をかけてくれる監督。僕自身やりやすい環境というか、力を発揮しやすい環境をつくっていただいている」と感謝する。 自身の貴重な一打で、指揮官は大沢啓二氏が持つ監督通算勝利数の球団記録631勝に王手をかけた。野村は「監督のそういう節目の勝利も飾りたいですし、チームに勢いをつけるためにもしっかり明日勝ち越して。いい試合ができたら」と気を引き締めた。 ▼日本ハム野村が3回2死満塁で勝ち越しの2点適時二塁打を放った。満塁では通算6打席目で初安打初打点となった。昨年は21試合の出場で打率は2割5分7厘だったが、得点圏打率は3割5分7厘とチャンスに強かった。走者別ではなしが1割9分5厘(2打点)、一塁が2割(2打点)、一、二塁が4割4分4厘(6打点)、一、三塁が3割3分3厘(1打点)、二塁が2割8分6厘(1打点)、二、三塁が7割5分(6打点)だった。

◆日本ハム西川遥輝外野手が自身3度目となる球団最多タイの1試合4四球を記録した。 第3打席までは1回もバットを振らずに3打席連続四球。第4、5打席はフルカウントから安打を放ち、第6打席は四球で全出塁。2盗塁も決め、3度も近藤のバットで生還するなど楽天投手陣をかき回した。 26日は中堅守備で痛恨の適時失策もあったが、十分に取り返す大活躍。栗山監督も「非常にいい流れをつくってくれた」と絶賛した。

◆トレードで移籍した日本ハム池田隆英投手が28日楽天戦(楽天生命パーク)で古巣相手に初先発する。 開幕前のオープン戦では3試合に登板し、10イニングを投げ無失点。自身18年以来の勝利へ「新天地だからというわけじゃなく、1発目なので結果を求めて腕を振っていきたい。しっかり勝って成長したところを見せられたらと思う。頑張ります」と気合をみなぎらせた。

◆日本ハム中田翔内野手が渋くチームの今季初勝利につながる適時打を放った。 6回1死満塁。外角低めのスライダーに対して両腕を伸ばして拾い上げた。「バットの先だったけど、いいところに落ちてくれてよかった」とフラフラと上がった打球は左翼手の手前でポトリと落ちた。この時点でリードを3点に広げた貴重な一打は、中田自身にとっても今季8打席目で生まれたシーズン初安打となった。 開幕前日の25日に中田は言った。「まだこっちに来られていない外国人選手の穴をみんなで埋めていかないと勝てる試合も勝てない。しっかりとみんなで力を合わせて頑張って勝ちにいきたい」と助っ人全員がそろうまでは全員野球が必須と力説していた。開幕戦と打って変わって躍動した周囲の野手陣のお膳立てに応えた今季初タイムリー。開幕カード勝ち越しへ、主砲が気分よく目覚めた。

◆チームが今季初勝利を挙げ、日本ハム栗山英樹監督は選手に感謝した。野手陣は先発全員安打をマーク。 宮西、新守護神として初登板となった杉浦も順調な滑りだしに「野手たちもみんな頑張った。ミヤ(宮西)も大したもんだし、杉浦も大丈夫そうだね」。これで大沢氏の監督通算勝利数まで、あと1勝に迫った。「それは本当に関係ないなぁ。長くやらせてもらっていて、もっと勝たなきゃいけないといつも思っている」と勝ってかぶとの緒を締めた。

◆育成出身の苦労人、日本ハム長谷川凌汰投手(25)が、楽天2回戦でプロ初登板初ホールドを挙げた。5-4と1点差に迫られて迎えた7回、4番手でマウンドへ。魂の19球で相手中軸に仕事をさせず"クギ付け"にし「安心というか、ホッとしました」。勝負度胸と抜群の集中力で、チームの今季初白星に貢献した。 点差は1点。しびれる場面を意気に感じた。4番浅村を147 キロ 直球で中飛。続く茂木はフォークボールでバットをへし折り、6番鈴木大は直球で二ゴロに仕留めた。いずれも、フルカウントから勝負。188 センチ の長身右腕は「2ストライクからは大胆に、強い球で抑えようと思った」。この試合、初めての3者凡退で、宮西、杉浦と勝ちパターンの救援につないだ。抜てきした栗山監督を「素晴らしかった。3人で乗り切ったことで、試合が止まった。苦しんで苦しんで野球をやっていた人間は、やっぱり強い」と大感激させた。 2年目の今季、開幕直前に念願の支配下入りを果たした。独立リーグのBC・新潟時代は、ホームセンター「コメリパワー長岡店」の「クギ売り場」でアルバイト。4メートルの丸太を店内に運ぶ肉体労働で大活躍した。10月から2月末までのオフ期間は、週5で午前11時半から午後9時まで働いて生活費を稼ぎ、その前後に野球の練習を行う日々を送った。貯金はなく「生活はカツカツ。家には、ほぼいないです。お金を稼ぐ大変さを知って、親に感謝しました」。 今、世界は一変した。「自分が好きなことでお金を稼げるのは、本当に幸せ」と環境に感謝する。「頑張ってきて良かった。また、こういう場面で投げさせてもらいたい」。真新しい背番号43が、カクテル光線に映えた。【中島宙恵】

◆楽天・太田光捕手(24)が、逆転弾を放った。1点を追う二回2死一塁。左腕・加藤の2球目を流し打ち、右越え1号2ラン。球団広報を通じて「打ったのはストレートです。逆方向を意識していたなかで、速い球にしっかり対応できました。まだまだ序盤なので、追加点を取れるように頑張ります」とコメントした。

◆7番・三塁」で先発した日本ハム・野村佑希内野手(20)が第2打席で貴重な勝ち越し2点二塁打を放った。  「(打ったのは)真っすぐ。チャンスでしっかり打つことができてよかったです」  チームが同点に追いついた直後の三回2死満塁の好機。カウント1-1から高田萌の142キロ真っすぐを捉えた打球は右中間への二塁打となり、走者2人が生還。4-2と勝ち越しに成功した。  前日26日の開幕戦では1安打2四球で3度出塁。正三塁手候補の20歳が存在感を示している。

◆日本ハムは1-2の三回に近藤の適時打で追い付き、野村の2点二塁打で勝ち越した。六回に1点差に詰め寄られたが終盤に近藤の2点三塁打などで突き放した。加藤が5回2失点で白星。楽天は高田萌が三回途中まで4失点と崩れた。

◆日本ハムの育成出身2年目の長谷川が1点リードの七回にプロ初登板して1回を完璧に抑えた。「冷静にマウンドに上がることができた。ここを一つ目標にしていたので安心というか、ほっとしている」と笑顔で話した。  それまで両チームとも三者凡退がなかったが、持ち味の球威のある直球を軸に4番浅村からの3人をねじ伏せて流れを引き寄せた。「一球も気の抜けない場面。僕が試合を壊すわけにはいかなかった」とうなずいた。  福井商高から龍谷大、独立リーグ、ルートインBCリーグ新潟を経て2020年に育成ドラフト3位で入団。今月16日に支配下選手登録されたばかりながら重要な場面で起用された。「頑張ってきて良かった。またこういう場面で投げさせてもらいたい」と言葉に力を込めた。

◆楽天の高田萌は、右ふくらはぎ痛で登板を回避した田中将に代わって先発し、2回2/3を投げて4四球を与えるなど6安打4失点で黒星を喫した。一回と三回に、ともに先頭打者の西川を歩かせたのをきっかけにピンチを招いて失点。「西川さんへの2四球が全て」と反省した。  昨季途中に巨人からトレードで加入。ようやく移籍後初登板を果たしたが、好結果は残せなかった。石井監督は「四球、四球となって自分の技術を相手と比べることができなかったことはすごく残念。当たって砕けてもいない」と苦言を呈した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
-
(-)
14111
(+3)
4
(+2)
4
(-)
1
(+1)
0.303
(↑0.045)
2.000
(-)
2
(1↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1416
(+2)
6
(+3)
1
(-)
1
(+1)
0.210
(↓0.023)
3.000
(-)
2
(1↓)
楽天
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
14112
(+4)
11
(+9)
2
(+1)
0
(-)
0.269
(↓0.025)
4.500
(↓4.5)
2
(2↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
14111
(+9)
12
(+4)
0
(-)
3
(+2)
0.282
(↑0.13
5.290
(↑1.46)
2
(2↑)
ORIX
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1416
(+3)
6
(+2)
2
(-)
1
(+1)
0.243
(↑0.014)
1.060
(↑0.07)
6
(2↓)
ロッテ
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1414
(+2)
11
(+3)
2
(-)
0
(-)
0.136
(↓0.046)
5.510
(↑3.49)