巨人(☆10対5★)DeNA =リーグ戦2回戦(2021.03.27)・東京ドーム=
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DeNA
0000001135911
巨人
12100060X101021
勝利投手:戸郷 翔征(1勝0敗0S)
敗戦投手:京山 将弥(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(1号・7回表ソロ)
【巨人】梶谷 隆幸(1号・7回裏満塁)

  DAZN
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◆巨人は初回、2死二三塁から相手の暴投の間に1点を先制する。4-1となって迎えた7回裏には、梶谷のグランドスラムなどで一挙6点を加え、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が7回1失点の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆開幕戦黒星のDeNAは宮崎敏郎内野手(32)のバットに期待。 宮崎は昨季東京ドームで打率3割3分3厘を残し、同球場で行われた今季開幕戦も4打数2安打。今日先発予定の戸郷に対しても昨季は8打数4安打と好相性を誇っており、宮崎が巨人攻略のキーマンとなりそうだ。

◆プロ4年目で初の開幕スタメンをつかんだ巨人若林晃弘内野手(27)が、アクシデントに見舞われた。 2試合連続で「2番二塁」で先発出場。1点リードの2回2死二、三塁、右前2点適時打を放ち出塁。続く坂本の4球目、ランエンドヒットで三塁を陥れた際、足を痛めたのか厳しい表情を浮かべた。 ベンチからトレーナーが駆け寄り、代走吉川が告げられた。若林は歩いてベンチへ下がった。

◆巨人が2連勝した。1回に暴投で先制し、2回に若林の2点適時打、3回に失策で加点。7回に梶谷の1号満塁本塁打などで6点を挙げた。戸郷は7回を無四球の4安打1失点で勝利。 DeNAは守りにミスが出て、投手陣が崩れた。

◆巨人は2回に若林が2点右前適時打を放つなど3回までに4得点。DeNAは巨人先発戸郷に3回まで無安打に抑えられた。 DeNAは先発の京山が4回5安打4失点で降板。巨人は先発戸郷が6回まで3安打無失点に抑え、4点リードで終盤に入った。 巨人は7回に梶谷の移籍後初安打となる1号満塁弾などで6点を加え大勝。先発戸郷が7回4安打1失点で1勝目を挙げた。DeNA京山は1敗目。

◆DeNAからFAで加入した巨人梶谷隆幸外野手(32)が、古巣相手に1号満塁本塁打を放った。5-1の7回2死満塁、DeNA笠井の初球、151キロ直球を右翼スタンドに運んだ。ベンチでナインに手厚い祝福を受けると、1人1人と力強くハイタッチ。「チームの勝利に貢献したいという気持ちだけだった。打てて良かったです」と喜んだ。 前日26日の開幕戦は3打数無安打。移籍後9打席目での初安打をグランドスラムで決め、「何とか早く1本と思っていました。いいイメージの中でしっかりとスイングができました」と振り返った。直後の8回の守備からベンチに下がり、お役御免となった。

◆DeNAは開幕2連敗スタートとなった。先発の京山将弥投手(22)が4回で7四球、3番手の笠井崇正投手(26)が1回で3四死球と合計10四死球。 三浦大輔監督(47)は「攻めた結果じゃないと思う。打たれたくない気持ちは当然あると思うが、早く追い込まないと勝負にならない。もっと攻めてほしい」と珍しく厳しい表情で語った。 京山は練習試合、オープン戦を通じ15回連続無失点でシーズンに入った。「思ったよりも緊張することなく試合に臨めた」はずだが、初回に3四球に暴投で先制点を与え「自分で自分を追い込んで、苦しい投球になってしまった」。150 キロ 台の直球を持ちながら、打者24人中、12人が初球ボール。最速151キロだった笠井は11人中6人。梶谷に打者7人目で初めて初球ストライクを投げたが、その球を満塁本塁打とされた。 三浦監督は現役時代、150 キロ 台の球を投げられなかった。だが「Hit it ! If you can.」(打てるもんなら打ってみろの意)と帽子に書き、通算与四球率は2・42。リーグの最多被本塁打に4度なっているが、その4年は平均9勝を挙げている。「どこかでストライクを取らないと。腹をくくっていかないと」と求めた。 希望の光は、新戦力にある。3番のドラフト2位ルーキー牧が8回にプロ初安打。同5位の池谷はプロ初登板で1回を3者凡退に抑えた。「牧も1本出たことで気持ちも変わってくる。池谷も堂々とプロデビューできたと思う」。昨年は、開幕28試合目まで本塁打が出なかった4番佐野にも1発が出た。終盤3回で5得点した勢いを3戦目につなげていく。【斎藤直樹】

◆巨人の若林晃弘内野手(27)が、27日のDeNA2回戦(東京ドーム)で右太もも裏を負傷し、途中交代した。開幕戦に続いて2番二塁で先発出場。2回に右前に2点適時打を放って出塁後、次打者坂本とのランエンドヒットで二塁を回って三塁に進んだ際に痛めたとみられる。吉川が代走で告げられ、トレーナーとベンチに引き揚げた。患部に張りや違和感はあるが、交代後は病院には行かず経過を見守った。原監督は「今日、抹消するということはないですね。明日、1日様子を見るということでしょう。勢いのある選手だけに何とか軽症であってほしい」と話した。

◆打って走って、チームを引っ張る姿を古巣に見せた。DeNAからFA加入した巨人梶谷隆幸外野手(32)が、移籍後9打席目で初安打となる1号満塁本塁打を放った。4点リードの7回2死満塁、笠井の初球151 キロ 直球を迷わず強振。右翼スタンドに放り込んだ。驚きの表情を見せながらダイヤモンドを一周。ハイタッチを交わすと自然と笑みがはじけた。「ヒットも出てなかったので、早くチームの一員になりたくて。気持ち良かった」。移籍後初安打が満塁アーチは球団初。堂々と名前を刻んだ。 18歳から14年間在籍した古巣との開幕戦を前にしても、不思議と緊張はなかった。26日の開幕戦前の試合前練習では、三塁側ベンチ前でストレッチを行う宮崎、大和に歩み寄り談笑。初めて敵として見た古巣のユニホーム姿に「今までずっと在籍していたチーム。懐かしくもあり、さみしくもあり、いろんな感情ですかね」としみじみ言った。 勝負になればそんな思いは関係はない。1回の先頭。京山の149 キロ 直球を見極め四球で出塁し、次打者若林の2球目に二盗。2死二、三塁となり、暴投の間に先制のホームを踏んだ。再び先頭の4回も四球から二盗を決め、リードオフマンとして足でもかき回した。「粘ってヒットより粘って四球が一番うれしい。足でもいいところを出して、打てなかったらフォアボールという打席を増やしていきたい」とうなずいた。 ユニホームは変わっても、変わらないものもある。白木色のバットのグリップには白色のグリップテープがクロスして巻かれている。昨季、ラミレス前監督と話し始めたもの。元々は巻いていなかったが「グリップがしっかり利く。ちょっと1枚太めにしたいなと」。昨季はリーグ2位の3割2分3厘をマーク。オールドスタイル、打撃練習での逆方向打ち。良かったものは継続する。 理想の1番像がある。「丸みたいにしっかりボールを選べて、甘い球は打っていく。目指していきたい」と1学年下で同じ外野手を挙げた。巨人の先頭に立ち、荒々しく斬りかかる。【久永壮真】 ▽巨人原監督(梶谷の活躍に)「いい働きをしている。本人も忘れられない1本になるでしょうし、積み重ねていってもらいたい」

◆巨人戸郷翔征投手が快調に21年シーズンの滑り出しを決めた。 「走っていたので多く使おうかな」と直球で押し、7回4安打1失点。無四球で、球数は1回平均で約15球とテンポよく抑え、桑田真澄投手チーフコーチ補佐の掲げる「135球で完投」のペースを実践した。「ストライク先行が一番。球数も意識しながらいい状態で投げられた」と納得した。 前日練習で左側頭部に打球を受けた影響を感じさせない好投で、チームの開幕2連勝に貢献。「出だしの1勝というのが一番うれしかったですし、この流れに乗ってたくさん勝てれば」と笑顔で振り返った。 15勝という高い目標を設定するだけに、ここで満足はしない。7回、佐野に許した1発を「あれが先制点だったら7回に1-0。もったいないなとずっと思ってました」と反省。「6、7回がうまくいかないところが多い。もっとテンポよくできたんじゃないか」と課題を挙げた。【小早川宗一郎】 ▽巨人原監督(戸郷を7回で交代したことについて) 初戦ということもあるし100球から110球ぐらいをメドに考えていたので予定通り。今年は智之(菅野)を超えようじゃないかっていうのが、私と戸郷の合言葉ですから。 ▽巨人大城(7回1死一、三塁から適時中前打など連日のマルチ安打) 受け身にならずに積極的にスイングしていきました。

◆DeNAからFAで加入した巨人梶谷隆幸外野手(32)が、古巣相手に1号満塁本塁打を放った。5-1の7回2死満塁、DeNA笠井の初球、151キロ直球を右翼スタンドに運んだ。 ▼梶谷が7回に移籍後初安打となる満塁本塁打。巨人移籍1年目に満塁弾を打った選手は19年の炭谷、丸以来14人目。巨人移籍初アーチが満塁弾だったのは51年南村、71年広野に次いで50年ぶり3人目となった。南村はシーズン10安打目、広野は同3安打目で、巨人移籍後の初安打が満塁弾は梶谷が初めてだ。

◆巨人・若林晃弘内野手(27)にアクシデントが発生した。1-0で迎えた二回2死一塁で、右前2点打。続く坂本の右前打で三塁に進んだが、ここで不調を訴え、代走に吉川が送られた。  若林はトレーナーとともに険しい表情でベンチ裏へ下がった。オープン戦では打率・371と結果を残し、前日にプロ初の開幕スタメンを果たしたスイッチヒッターだったが、まさかの事態に見舞われた。若林はここまで5打数2安打の打率・400、2打点と活躍していた。

◆先発の京山将弥投手(22)は4回5安打、7四球を与え4失点。104球を要して降板した。一回から3四球に暴投も重なり、無安打で先制を許すと、二回は下位打線からチャンスをつくられ2失点。リズムをつくれず、三回は味方の失策も生まれて4点目を失った。  5年目の今季は2月の練習試合から数えて、対外試合15イニング無失点。抜群の内容で2年ぶりの開幕ローテ入りをつかんだが、一転して荒れた初登板となった。開幕投手の浜口が、前日は3回79球、4安打5四球で6失点。三浦新監督が期待して送り込んだ先発2人が、計12四球と大荒れの初マウンドに終わった。

◆巨人・戸郷翔征投手(20)が7回を投げ6三振を奪うなど4安打1失点と好投した。最速151キロの直球、フォークボールを軸に三回まで走者を1人も出さないパーフェクト投球。四回1死で関根に三塁線を破る初安打を許したが、続く牧を空振り三振、4番・佐野を遊ゴロに仕留めた。七回に佐野のソロ本塁打を浴びたものの、最少失点にまとめた。  昨季、高卒2年目ながら9勝を挙げた右腕。春季キャンプでは新任の桑田投手チーフコーチ補佐から"桑田イズム"を伝授された。完投とはならなかったが、桑田コーチの掲げる「15球×9回」の135球完投ペースを体現する7回106球(1イニング平均15)の投球だった。  飛躍の3年目へ、戸郷が初登板で成長を証明する投球を披露した。

◆DeNAからフリーエージェント(FA)で加入した巨人・梶谷隆幸外野手(32)が七回に移籍後初安打となる1号満塁本塁打を放った。  5-2と3点リードの七回2死満塁での第5打席。笠井の投じた高めへの151キロの直球を右中間席へ。開幕2戦目、移籍後9打席目で初安打&初打点もマークする一発で、古巣を大量リードで突き放した。  この日は2四球を選び、2盗塁も記録するなど1番打者としての仕事ぶりが際立っていた中、持ち味の長打力を発揮した。

◆巨人が2連勝した。一回に暴投で先制し、二回に若林の2点適時打、三回に失策で加点。七回に梶谷の1号満塁本塁打などで6点を挙げた。戸郷は7回を無四球の4安打1失点で勝利。DeNAは守りにミスが出て、投手陣が崩れた。

◆巨人・若林晃弘内野手(27)が二回に一塁から三塁に進んだ直後に異変を訴え、代走を送られた。球団関係者によると、交代は右太もも裏の張りを感じたため。病院には行っていないといい、軽傷のもようだが、今後については28日の状態を見て判断する。  原辰徳監督(62)は「明日、1日様子をみるということでしょうね。勢いのある選手だけに何とか軽症であってほしいなと思います。(走塁中?)そうそう、セカンド回ったときでしょ。重症ではないと思うんだけど。今日抹消するということはないですね」と説明した。  オープン戦で絶好調だった若林は26日にプロ初の開幕スタメンを勝ち取り、「2番・二塁」で先発したこの日も右前2点打を放つなど活躍が続いていた。

◆DeNAは投手陣が10安打10四死球、10失点と大崩れ。FAで移籍した梶谷に満塁弾も浴びるなど、就任1年目の三浦大輔監督(47)は開幕連敗スタートとなった。--オープン戦自責点0だった先発の京山が4回4失点KO...  「公式戦に入って、オープン戦では見たことのない投球...、やはり、硬かったのかなと」  --一回から乱れた  「ノーヒットで先制されて、あそこで立て直してほしかったけど、ああやって毎回先頭を出していたら苦しくなる」  --京山が7四球、笠井も3四死球を与えた  「攻めた結果ではないですよね。打たれたくない気持ちは当然あると思うけど、やはり早めに追い込んでいかないと勝負にならない。投手だけでなく、バッテリーで攻めていかないと」  --配球面も含めて  「やるか、やられるかですから、もっと向かっていかないと。後手後手に回ってしまっている。腹をくくって、どこかで必ず向かっていかないといけない」  --開幕戦に続き、守りのミスも  「ミスが全部点に絡んでいますから。まず捕ってから。ミスは流れも悪くなるので、きっちりしていかないと」  --佐野に一発  「ずっと状態は悪くなかった。一本結果が出て、もちろん早いに越したことはないですから、良かったと思う」  --D2位・牧(中大)にもプロ初安打  「当たりはよくなかったけど、一本出ることで気持ちも変わってくると思うので、また明日から期待している」  --D5位・池谷(ヤマハ)も、プロ初登板で1回完全投球  「初登板で堂々とした投球。しっかりとデビューできたと思う」  --梶谷に2盗塁、満塁弾を許した  「盗塁もバッテリーで、嶺井も投げていないですから、ああいうところもきっちりやらないと。一本出たことでまた変わってくると思うので、しっかり対策してやっていきたい」

◆DeNAのドラフト2位ルーキー牧が2戦目でプロ初安打を放った。八回2死二塁で高梨の内角速球に詰まらされたが打球は一塁手の後方にぽとりと落ちる幸運な内野安打となった。「焦りもあったので、当たりは良くなかったですが、まずはどんな形であれ、打てたのでほっとしている」と胸をなで下ろした。  0-4の四回1死二塁と六回2死二、三塁ではどちらも空振り三振に倒れた。3番打者に起用してもらっている期待に応えるべく「どんどん振っていく気持ちは変えず、試合に臨みたい」と気持ちを切り替えた。

◆巨人が2桁得点で大勝し、開幕2連勝。移籍後初安打が満塁本塁打となった梶谷隆幸外野手(32)と、7回1失点で1勝目の戸郷翔征投手(20)がヒーローインタビューに答えた。  【梶谷】  --満塁本塁打の気分は  「ヒットが出てなかったので、早くチームの一員になりたいなと思って、必死で。気持ちよかったです」  --9打席目に移籍後初安打。気になっていた  「早く1本出たいなというのが、野球選手の"あるある"かなと思うので、なんとか1本出てよかったです」  --七回、満塁で初球をいきなり  「気持ちを整理して、しっかり打席に立つことができました」  --古巣への意識は  「僕の中では特別な思いがある。勝負の世界なので、思い切っていこうと思っています」  --「ジャイアンツらしい1番を目指していく」と話していた  「やはり後ろがいいバッターが多いので、まず塁に出ることを一番に考えて。時には強く振って長打も、という気持ちでいます」  --まさにそうした働きができた  「今日みたいな形がなんとか続けばな、という思いです。こういう時ですが、球場に足を運んで私たちに力をください」  【戸郷】  --投球を振り返って  「僕の開幕戦を7回1失点といいピッチングができてよかったです」  --開幕2戦目という緊張はあったか  「緊張はあったんですけど、なんとかチームの勝利に貢献できればと思いながら投げました」  --序盤からストレートで押していた  「ストレートが走っていたので、なんとかいっぱい打ち取れればなと思いながら投げていました」  --中盤以降はどんなところを意識  「中盤以降は昨年の反省があったので、それを生かしながら投げていたんですけど、少し球威が落ちたりだとか次に向けての反省がたくさんあるかなと思います」  --今シーズンの目標  「昨シーズンできなかった2桁勝利、そして15勝を目標に、チームに1勝でも多く与えられるように頑張ります」

◆巨人は2桁得点で大勝し、開幕2連勝。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。  --梶谷の一本(移籍後初安打が満塁本塁打)はチームにとっても本人にとっても大きな一本  「いい働きはしているんですけども、やっぱり『1』という数字が出たというのは良かったと思いますね。本人も忘れられない一本になるでしょうし、これからそれを積み重ねていってもらいたいなと思いますね」  --戸郷は被本塁打もあったが、堂々たるピッチング  「そうですね。昨年の経験というものをね、ひたむきに頑張ってきているというものが出ていると思います」  --タイムリーもあった若林が途中交代に  「ちょっと明日、1日様子をみるということでしょうね。勢いのある選手だけにね、何とか軽症であってほしいなと思いますね」  --2軍では秋広が本塁打  「そうですか。1軍、2軍においても一番打席をもらっている人だから、そこそこは打つでしょう。一本出たというのは本人にとっても忘れられないでしょうし、それをつなげていってくれればいいと思いますね」  --開幕2連勝。3戦目は今村が先発  「強気のピッチングをね、彼本来のものを出してくれればというふうに思います。こっちは先取点を取れる状態で何とか彼を守りたいというところですね」

◆巨人・原辰徳監督(62)が、7回1失点で1勝目を挙げた戸郷翔征投手(20)と交わした2人だけの"秘密の合言葉"を明かした。  「一歩、(菅野)智之を超えたね。今年は『智之を超えようじゃないか』っていうのが、私と戸郷の合言葉ですから」  昨季9勝を挙げて早くから開幕2戦目に内定していた戸郷は、期待通りの投球で今季初白星。前日に開幕投手を務めた菅野は6回3失点も救援陣が追い付かれて勝ち負けなしに終わっており、それぞれたった1試合終わった段階とはいえ、勝ち星でも防御率でも戸郷がリードする形となった。  昨季の菅野はプロ野球記録となる開幕戦からの13連勝を達成するなど、14勝2敗、防御率1・97をマーク。誰もが認めるエースだけに超えるべきハードルは高いが、それだけ戸郷への期待は大きい。指揮官は「ひたむきに頑張っているというものが出ている。まずは上回ったよ」とニヤリ。「投げたゲーム、上がったマウンドは全部勝てるような、そういう投手であってほしい」と望んだ。

◆DeNAのドラフト5位新人の池谷が救援でプロ初登板し、1回無失点と好投した。2-10の八回にマウンドに上がり、躍動感のあるフォームでウィーラー、増田大をともに中飛に、代打の北村を投ゴロに仕留めて三者凡退に抑え「いつも通りの緊張感だった。自分らしく思い切って投げることができた」とうなずいた。  静岡高からヤマハを経て入団。貴重な左の救援投手として開幕1軍を勝ち取った。「今まで支えてくれた方や、応援してくれた方にまずいい報告ができてうれしい」と話した。

◆巨人にDeNAからフリーエージェント(FAで移籍した梶谷隆幸外野手(32)が27日、DeNA2回戦(東京ドーム)の七回に、移籍後初安打となる1号満塁本塁打を放った。古巣を相手に強烈な恩返し。10-5での開幕2連勝に貢献した。 ■弾丸ライナーで右中間へ  喜び以上に、安堵(あんど)の思いが込み上げた。スタンドインを確認した梶谷は、ダイヤモンドを回りながら大きく息をついた。  「早く1本(安打を)出してチームの一員になりたかった。打球が低いと思ったので『頼む』と思って走っていました。気持ち良かった」  4点リードの七回2死満塁。右腕・笠井が投じた、151キロの高めの直球を弾丸ライナーで右中間席へ。1号満塁弾は開幕2戦目、移籍後9打席目での初安打&初打点にもなった。  一回と四回には先頭打者で四球を選び、ともに二盗を決めた。特に四回は13球、粘った末に出塁し「粘ってヒットより、粘って四球が一番うれしい」。2試合で出塁率・444。1番打者としてのチャンスメーク能力が際立つ中、昨季に19本塁打を放った長打力も示し、10安打10得点の大勝に導いた。 ■「忘れられない一本に」  初めて上がった東京ドームのお立ち台。「球場に足を運んで、"私たち"に力をください」と紳士的な言葉で締めくくり、G党から歓迎の拍手を浴びた。  「本人も忘れられない一本になるでしょう。積み重ねていってもらいたい」。原監督は4年8億円の大型契約で獲得した背番号13に期待を寄せた。  開幕戦で38歳の亀井が代打でサヨナラ本塁打を放ち、翌日に新戦力が活躍。日替わりヒーローの出現が、セ・リーグ3連覇への勢いを加速させる。(谷川直之) ★敵になっても...変わらぬ人望 試合前、梶谷のもとにDeNAの選手が大勢、あいさつに訪れ、変わらぬ人望の厚さが表れていた。梶谷は昨季まで14年間、在籍した古巣との対戦に「特別な思いがある。懐かしくもあり、寂しくもある」と正直な心境を明かしつつも、「勝負の世界なので思い切っていこうと」。試合が始まれば真っ向勝負を挑み、白星をもたらした。

◆一筋の光を差した。大敗で開幕2連敗を喫したDeNAだが、4番打者の佐野恵太外野手(26)が、七回に右翼席中段へチーム今季1号となるソロを運んだ。  好投を許していた戸郷を持ち味の初球打ちで捉えた。146キロの直球を迷いなく振り抜いた文句なしの一発に「初球から甘い球が来たら思い切り振ろうと決めていた。しっかりと一球で捉えることができてよかった」と、表情を緩めることなく振り返った。  昨季は12球団の開幕4番で最も遅い28試合目、116打席目で1号の本塁打を放った。今季は2戦目、8打席目。ラミレス前監督に続いて4番&主将を任せる三浦監督は「状態はずっと悪くなかったので、結果も出てよかった」と目を細めた。  昨季は自己最多の20発をマークしたハマの主砲。コロナ禍の影響でソト、オースティンら外国人選手不在の打線を力強く引っ張る。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
-
(-)
14118
(+10)
12
(+5)
3
(+1)
3
(+3)
0.297
(↑0.007
5.500
(↑1.5)
1
(-)
阪神
200 1.000
(-)
0
(-)
14113
(+9)
8
(+5)
4
(+2)
4
(+3)
0.300
(↑0.058)
4.000
(↓1)
3
(2↓)
中日
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1418
(+1)
10
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.197
(↓0.06)
4.760
(↑0.24)
3
(1↑)
広島
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
14110
(+4)
8
(+1)
2
(+1)
0
(-)
0.262
(↓0.032)
3.000
(↑2)
5
(1↓)
DeNA
020 0.000
(-)
2
(↓1)
14112
(+5)
18
(+10)
1
(+1)
0
(-)
0.288
(↓0.036)
9.000
(↓1.12)
5
(1↓)
ヤクルト
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1418
(+5)
13
(+9)
2
(+2)
0
(-)
0.250
(↑0.021)
6.000
(↓2)