広島(★6対7☆)中日 =リーグ戦1回戦(2021.03.26)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
22000000261011
勝利投手:藤嶋 健人(1勝0敗0S)
(セーブ:祖父江 大輔(0勝0敗1S))
敗戦投手:ケムナ 誠(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(1号・8回表2ラン)
【広島】西川 龍馬(1号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は4点ビハインドで迎えた8回表、ビシエドの2ランなどで一挙5点を挙げて、逆転に成功する。続く9回には代打・井領と大島の連続適時打で2点を加えて、リードを広げた。投げては、3番手・藤嶋が今季1勝目。敗れた広島は、4点のリードを投手陣が守りきれなかった。

◆広島の21年シーズンの開幕スタメンが発表された。鈴木誠也外野手(26)が4年連続の開幕4番を務め、堂林翔太内野手(29)が2年連続で開幕スタメンに名を連ねた。

◆開幕戦のスターティングメンバーが発表された。 中日は根尾昂内野手(20)が3年目で初めて開幕1軍メンバー入りし、「8番左翼」で先発出場する。現役最年長の福留孝介外野手(43)はベンチスタートになった。福留が代打で出場すると、史上13人目の日米通算1万打席を達成する。

◆広島西川龍馬外野手(26)が、今季チーム1号となる先制2ランを放った。 3番中堅で先発出場。初回、1死から菊池涼が内野安打で出塁した直後の打席、中日福谷の初球、真ん中低めのスライダーを振り抜き、打球は右翼スタンドに吸い込まれた。西川は「少し緊張もあったので初球から思い切っていこうと思い打席に入りました。うまく引っかかってくれて良かったです。引き続き頑張ります」とコメントした。

◆3年目で初の開幕スタメンを決めた中日根尾昂内野手(20)が初打席初安打を決めた。3回先頭で打席に入ると、広島エース大瀬良の4球目、140キロ変化球を左翼へはじき返した。 守備でも2回無死一、二塁の場面で、会沢の左中間への飛球を走りながら背面のまま捕球し、初回から失点で苦しむ先発福谷を援護した。

◆現役最年長の中日福留孝介外野手(43)が、今季開幕戦で日米通算1万打席を達成した。4点を追う8回1死二塁で藤嶋の代打で出場。広島先発大瀬良から四球を選び、99年4月2日、広島戦(ナゴヤドーム)での初打席から2506試合で大台に到達した。

◆先発は広島大瀬良、中日福谷。広島は初回、西川の1号2ランで先制。2回にも2点を追加した。中日は3回まで無得点。 4点を先制した広島は、3~6回まで無安打無得点。中日は6回に走者を三塁まで進めたが、得点につながらなかった。 中日は8回、ビシエドの1号2ランなどで5点を奪い逆転。9回にも2点を追加し、逃げ切った。藤嶋が1勝、祖父江が1セーブ。広島ケムナが1敗。

◆広島九里亜蓮投手(29)が開幕カード2戦目の27日中日戦に先発する。 オープン戦では3試合で計15回を無四球、防御率1・80と順調に仕上げた。自身の今季初戦へ向け「勢いに乗るとすごく点も取るチーム。1つ1つのアウトを取っていきながら、自分のリズムで投げて、チームの勝ちにつながる投球ができるように頑張りたい」と力を込めた。

◆広島西川龍馬外野手が1号2ランを含む3安打2打点と奮闘した。 3番中堅で先発し、初回1死一塁から福谷の初球、低めの変化球を捉え、打球は右翼スタンドへ。「初球いくと決めていた。最初は緊張するので、初球振ってちょっと楽になりたいと思って振りにいきました」。昨年11月に受けた右足首の手術明けの不安を一掃。「まずはとにかくケガしないことだけ。今年は1年間戦力になりたい」と意気込んだ。

◆広島菊池涼介内野手が3安打3打点と気を吐いた。 初回1死から二塁への内野安打で出塁して西川の先制2ランにつなげると、2-0の2回には2死満塁から左前へ2点適時打。「良いところに落ちてくれました」。9回は2死二塁から右翼フェンス直撃の適時二塁打で1点差まで追い上げた。脅威の2番打者は開幕戦から存在感を示した。

◆3年連続の開幕戦勝利投手はならなかった。広島大瀬良大地投手(29)が中日との開幕戦(マツダスタジアム)で7回まで無失点と好投しながら、8回につかまり降板となった。 昨年9月5日DeNA戦以来、202日ぶりの1軍登板は、7回1/3で6安打4失点(自責2)。チームは逆転負けを喫した。開幕投手として初めてチームを勝利に導けなかった右腕は、敗戦からの巻き返しを誓った。マウンドを降りても、大瀬良は視線を落とさなかった。後を受けた中継ぎ陣を鼓舞し、肩を落として帰ってくるケムナをベンチ前で迎えた。7回無失点で迎えた8回。先頭木下拓の二塁打から四球と右前打で1死満塁とし、阿部に左前に運ばれると、松山の失策も重なり2点を失った。踏ん張り切ることができず、降板となった。 7回まではストライク先行で中日打線を無失点に抑えた。67球の省エネ投球で完封も見えてきた8回に暗転。ボールが先行した木下拓に今年初長打を打たれると、適時打の阿部にもカウント2-1からのカットボールがやや甘く入った。「あそこでボールが続いてバッティングカウントにいくケースが多かった。甘くなってしまうと、対策をしてきたチームに結果として通用しなくなってしまったので、そこは僕の根負け」。7回まで完璧に抑えていた右打者に痛打を浴びた。 7回までは会沢とのバッテリーで凡打の山を築いた。オープン戦までの配球とは異なり、打線の反応を見ながら直球とカットボールの割合を減らした。「甘い球とかもありましたけど、これまで通りアウトも取れていましたし、本当にあの回(8回)だけでした」。プラン通りに進んでいただけに、わずかに手元が狂った8回が悔やまれる。 3度目の開幕投手で初めてチームを勝利に導けなかった。イニング途中での降板となり、中継ぎ陣に負担を強いた。「何とか粘り強く切り抜けていけば、今日の試合展開も全然分からなかったと思うので、責任を感じます」。エースとして、自責の念にかられた。 大瀬良は昨年9月の右肘のクリーニング手術を機に肉体改造し、体をしならせる新投法で復活した。中学時代に初めてメスを入れたときも左投げで一塁手としてプレー。30メートル以上投げられるようになった。大瀬良は、ただでは起きない。「1年間ローテーションを守って、チームのために頑張りたい」。シーズンは始まったばかり。ここからはい上がっていけばいい。【前原淳】 ▽広島佐々岡監督(8回の大瀬良続投について)「7回で(継投)もという考えで今日は入っていたんだけど。内容もスイスイいっていたから、もう1イニング(行ってもらう)というね」

◆中日根尾昂内野手(20)が3年目で初めてゲットした開幕スタメンをヒットで飾った。 8番左翼で出場。3回先頭の第1打席で大瀬良から左前に運んだ。9回の第4打席では四球を選んで追加点を演出。2回の守備でも会沢の左中間への飛球をランニング好捕するなど攻守に存在感を見せた。「もっとできると思う。1本と言わず2本打ちたかった。欲はもっと持ちながらやりたい」。満足せずに引き締めた。

◆21年のプロ野球が開幕し、中日が一丸で0-4からの逆転白星発進を決めた。4点を追う8回。移籍初出場で日米1万打席の節目を迎えた現役最年長の福留孝介外野手(43)が、代打で四球を選んでチャンスメーク。阿部の適時打などで1点差まで詰め寄り、4番ダヤン・ビシエド内野手(32)が1号2ランをかっ飛ばした。8戦全敗だった敵地広島での開幕戦に初勝利し、10年ぶりV奪回へ弾みのつく船出となった。打球がライトスタンドに弾んだことを確認すると、ビシエドは右手を高々と掲げ、一塁を蹴った。 「高めの真っすぐ。ボールを当てた感じだけど、飛んでくれたよ。みんなの気持ちと一緒だよ」。 0-4でも諦めない。8回、竜の猛攻が始まった。1点差まで詰め寄って迎えた2死三塁。3番手ケムナの外角一辺倒の長打警戒をビシエドが打ち崩した。ファウルで粘ったフルカウントの7球目。150キロの直球を完璧に捉えると、大はしゃぎする仲間の笑顔に迎えられた。 主砲は「福留もしっかり四球で粘ってくれた。大瀬良も良かったけど、8回に(相手が)ドタバタしてうまくいった」と振り返った。逆転の導火線に点火したのは移籍初打席の福留だった。8回1死二塁、代打で古巣14年ぶりの打席に立った。好投しの大瀬良からしっかり見極めて四球を選んだ。日本球界13人目、日米1万打席目の節目で渋い働きを見せた。ナインも現役最年長の43歳が見せた粘りに呼応した。大島、阿部が連打で続き、大瀬良から4点を奪ってKO。福留は「変な意識もなく普通に打席入れた。打線がつながったので、いい四球になったのではないかな。長い間やって打席に立てたのはいいこと。これからももっと立てるように頑張る」と充実の笑みを浮かべた。 祖父江が最終回に1点差まで詰め寄られたが、7-6の1点差で広島を振り切り、開幕戦を制した。与田監督は「孝介も四球で粘ってくれた。控えの選手が、数少ないチャンスに集中して結果を残してくれた。チームが一丸となって、開幕戦にふさわしい勝ち方ができた」と会心の笑顔だ。1950年(昭25)から一度も勝てず8戦全敗だった敵地広島での開幕戦勝利をゲット。球団創設85周年にV奪回を掲げる与田竜にとって、前途洋々の1勝になった。【伊東大介】 ▽中日根尾(初の開幕スタメンで初打席初安打) もっとできると思う。1本と言わず2本打ちたかった。欲はもっと持ちながらやりたい」 ▽中日高松(9回に根尾の代走でプロ初盗塁) 成功して良かった。二塁に行けたので外野が前に出てくれた。こういう(走塁を)続けたい。 ▽中日藤嶋(3番手で1回無失点。勝利投手に) チームの力になれて良かった。これからも貢献したい。 ▽中日又吉(8回2死二塁で登板し、1球で今季初ホールド) 抑えられて良かった。しっかり腕が振れたかな。 ▽中日祖父江(9回に登板。3安打2失点も今季初セーブ) チームが勝てて良かったです。

◆9年目で初の開幕投手を務めた中日福谷浩司投手は、5回6安打4失点で降板した。 初回、菊池涼に初安打を許した直後に西川に先制2ランを被弾。2回にも菊池涼に左前2点適時打を許した。「立ち上がりで菊池、西川選手にうまく打たれ、自分の流れにもっていくことができませんでした」とがっくり。与田監督は「良かったものもあった。次に向けてしっかり取り組んでくれればいい」と次回に期待した。

◆中日が一丸で0-4からの逆転白星発進を決めた。 4点を追う8回。移籍初出場で日米1万打席の節目を迎えた現役最年長の福留孝介外野手(43)が、代打で四球を選んでチャンスメーク。1点差に詰め寄ると4番ダヤン・ビシエド内野手(32)の1号2ランで逆転した。8戦全敗だった敵地広島での開幕戦に初勝利し、10年ぶりV奪回へ弾みのつく船出となった。 与田監督の試合後の一問一答は次の通り。 -ビシエドの本塁打は 与田監督 惜しいファウルがあって、何とか決めて欲しいとところだった。打った瞬間、入ったという本塁打だった。盛り上がった。さすが4番 -8回の打線のつながりは 与田監督 (福留)孝介も四球で粘ってくれた。控えの選手が、数少ないチャンスに集中して結果を残してくれた。チームが一丸となって開幕戦にふさわしい勝ち方ができた -先発福谷の立ち上がりは 与田監督 次に向けてしっかり取り組んでくれればいい。カープ打線は素晴らしい選手が多い。打たれた、抑えたというところだけでなく、良かったものもあったので、見直していけばいいと思う -福谷の立ち上がりの失点はどう見たか 与田監督 横から見ていると高さが打者が振りやすいところにいっていた。真っすぐにしろ変化球にしろ、素晴らしいスイングをされた。そこは開幕戦の緊張感もあったと思う。負けがつかなかったから(いい) -滝野、高松の初盗塁は 与田監督 高松もよく走った。滝野も代打でヒットを打った。井領もそう。サポート役にまわる選手がサポートしてくれた -最終回もしのいだ 与田監督 祖父江も開幕戦のクローザーで緊張感もあったと思う。とにかくクローザーは勝てばいい。それは内容を含めてこれから考えていく -根尾も活躍した 与田監督 守備もあの左中間への飛球はスーパープレー。打撃も積極性がすごく出ていた。四球を選ぶしつこさも出た。全体的にレベルが上がった。今後に多くの期待を持っている -広島での開幕戦勝利は9戦目で初だが 与田監督 初めてなの。良い数字はどんどん増えた方がいい

◆中日・根尾昂内野手(20)が開幕戦に「8番・左翼」で出場する。高卒3年目以内の野手で開幕スタメンに抜擢されたのは1992年の種田仁以来、29年ぶり。  「気持ちは高ぶっているので、鎮めつつ。緊張感とかはいままでとちがうものがあると思うので、その中で自分のプレーができるように、しっかりとやっていきたいと思います」  開幕前日の練習後には率直な心境を明かしていた。試合前の打撃練習では広角に打ち分けるなどして、状態を整えた。

◆広島・西川龍馬外野手(26)がセ・リーグ1号となる先制2ランを放った。  「少し緊張もあったがので初球から思い切っていこうと思い打席に入った。うまく引っかかってくれて良かったです」  「3番・中堅」でスタメン出場した。一回1死一塁で、福谷の初球スライダーをすくい上げ右翼席に着弾。2021年1号は楽天・辰巳に譲ったが、セ・リーグ1号に輝いた。  2019年に打率・297、16本塁打を記録した左の巧打者は昨年11月に右足首の手術を受け、春季キャンプは2軍で調整した。3月に1軍に合流し、オープン戦を経て開幕に照準を合わせてきた。

◆初の開幕投手を任された中日・福谷浩司投手(30)は5回6安打3四球4失点だった。  「立ち上がりで菊池涼選手、西川選手にうまく打たれて、自分の流れにもっていくことができませんでした」  一回1死一塁で3番・西川に先制2ランを被弾。真ん中に入ったスライダーを右翼席ギリギリに運ばれた。二回も2死満塁で菊池涼に左前2点打を浴び、いきなりの4失点。三回以降に立ち直っただけに大きく響いた。

◆「4番・一塁」で出場した中日のダヤン・ビシエド内野手(32)が3-4の八回2死二塁で、右翼へ値千金の逆転2ランを放った。  「バットにボールを当てた感覚がよかった。よく飛んでいってくれたね」  大瀬良に七回まで67球で無失点と好投を許した打線だが、1四球と3安打などで1点差に迫った。広島は3番手・ケムナにスイッチしたが、打席にはビシエド。外角一辺倒の配球をされたなかでも、最後は高めの150キロ直球を振り抜き、弾丸ライナーで右翼席へと運んだ。貴重な一発を見送ると、一塁ベースを回ったところで右手を突き上げ、喜びを爆発させた。  昨年6月19日のヤクルトとの開幕戦(神宮)では12球団最速弾を放っており、2年連続の開幕戦弾となった。

◆初めて開幕投手を務めた中日の福谷は立ち上がりでつまずいた。一回は西川に2ランを浴び、二回も菊池涼に2点適時打を打たれるなど5回4失点。「菊池選手、西川選手にうまく打たれて自分の流れにもっていくことができなかった」と肩を落とした。  一回は直球と変化球を丁寧に投げ分けて1番田中広を遊飛に打ち取ったが、2番菊池涼のゴロを阿部が捕れなかった(記録は内野安打)。西川にはやや甘く入った初球のスライダーを、豪快にすくい上げられた。  かつて抑えとして開幕を迎えたこともあった福谷。「クローザーとしても開幕投手でもという経験ができるのは運がいい」と重要な役割を任されることに感謝していた。次回登板は好投で返すしかない。

◆中日は0-4の八回に阿部の適時打、ビシエドの2ランなどで5点を奪って逆転した。九回も井領の三塁打などで2点を追加。3番手の藤嶋に白星が付き、祖父江がセーブ。広島は大瀬良が八回に崩れ、ケムナも痛打を浴びた。

◆中日・福留孝介外野手(43)が八回1死二塁の場面で代打で登場し、四球で出塁した。  「変な意識もなく、普通に打席に入れたと思います。そのあとで打線が繋がったので、いい四球になったのではないでしょうか」  14年ぶりの中日復帰後、初打席。フルカウントから外角の144キロ直球を見極め、四球で出塁した。代走・岡林が送られたが、この後に大島&阿部の連打、ビシエドの逆転2ランが飛び出すなどし、一挙5得点の逆転劇にしっかりと絡んだ。  この打席がNPB通算7724打席目。米大リーグでは2276打席に立っており、日米通算10000打席に到達した。NPBのみで大台に到達しているのが野村克也氏(11970打席)を筆頭に9人。大リーグ経験者ではイチロー、松井秀喜、松井稼頭央に続く4人目で、史上13人目となる数字には「それだけ長い間やって打席に立てたのはいいことだと思うし、これからもっともっと立てるように頑張ります」と先を見すえた。

◆中日は八回一挙5得点で広島に逆転勝利。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。  --ビシエドの本塁打は  「それまで惜しいファウルがあって、何とか決めてほしいというところだった。打った瞬間、入ったという本塁打だったので、ベンチも盛り上がりましたけどね。さすが4番」  --オープン戦はなかなか打球が上がらなかったが、開幕戦で大仕事  「それまでの打席もアウトになっていたけど惜しい雰囲気の打撃が多かった。これが4番のひと振り。どんどん調子を上げてほしい」  --八回のつながりは  「(福留)孝介もよく四球で、粘ってくれたり、控えの選手がみんな、数少ないチャンスで結果を残してくれた。非常にチームが一丸となって、開幕にふさわしい戦いができたのではないかなと」  --福谷の立ち上がりは  「次に向けてしっかりと取り組んでくれればいい。カープ打線は素晴らしい選手が多いですし、打たれた、抑えたというところだけでなく。よかったものもあったので、見直していけばいいと思う」  --立ち上がりの失点はどう見た  「横から見ていると高さは打者が振りやすいところにいっていたのではないか。真っすぐにしろ変化球にしろ、タイミングよく、素晴らしいスイングをされた。そこは開幕戦の緊張感もあったと思う。負けがつかなかったから」  --滝野、高松の盗塁は  「高松もよく走った。滝野も代打でヒットを打った。井領もそう。普段、サポート役に回る選手がサポートしてくれた」  --最終回もしのいだ  「祖父江も開幕戦のクローザーで緊張感もあったと思う。とにかくクローザーは勝てばいい。それは内容を含めてこれから考えていく」  --根尾も攻守で躍動  「守備もあの左中間はスーパープレー。打撃も積極性がすごく出てきた。四球を選ぶしつこさも出た。全体的にレベルが上がってきた。まだ1試合だが、今後に多くの期待を持っている」  --広島での開幕戦勝利は9戦目で初だが  「初めてなの。へぇ。いろんな数字を調べてもらうけど、いい数字はどんどん増えた方がいい」  --開幕に当たって験担ぎは  「していない。出発前は部屋で座ることができず、外を眺めながらグルグル歩いていた。落ち着かなかったんでしょう。それが開幕でしょう」

◆広島が4点差の逆転負けを喫して開幕戦の連勝が3で止まった。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --大瀬良が八回1死二塁で代打・福留へ四球が痛かった  「7回で球数が67球というところで、内容も踏まえ、本人も行く気満々だった」  --7回1/3を6安打4失点で降板  「逆球とかあったなかで、7回まではあの投球だった。なかなか代えづらいというのがあった。7回でも、という考えできょうは入っていたんだけど、内容もスイスイいっていたから、もう1イニングというね」  --結果的に継投失敗  「負ければ、そういう風に失敗といわれても仕方がない」  --ケムナがビシエドに逆転2ランを被弾  「ボールを引っかけたり、なかなか制球が定まっていなかった。(配球が)外ばかりというところもある」  --八回に松山に守備固めを出さなかったのは次の打順を考えて  「うん。打順が回るというところを考えたなかでの(判断)。いろいろ考えながらやっていた」  --九回に1点差まで反撃。島内の2失点も痛かった  「島内がしっかり抑えてくれたら流れがくるというところで、2死からの四球がこういう結果になった。打線も一、二回に良い形で点を取って、次の1点を取っておけば(展開が)変わった。最後に粘りを見せてくれたので、あす以降につなげてほしい」

◆8年ぶりとなるAクラス入りからのステップアップ、つまり優勝だけを見すえるシーズンが幕を開けた。初の開幕1軍入りを果たした中日・根尾は「8番・左翼」で出陣だ。  「どんな場面で起用されてもしっかりと結果を出せるようにやりたいと思います」  高卒3年目以内の野手で開幕スタメンに名を連ねたのは、1992年の種田仁以来、29年ぶり。空いていた左翼のポジションを、まずは大事な開幕戦でしっかりとつかみ取った。二回無死一、二塁では会沢の左中間を襲う飛球を背走しながらグラブを伸ばし、好捕。鯉党からも拍手を浴びた。  注目の今季初打席は0-4と劣勢のシーン。大瀬良に対し、1ボール2ストライクと追い込まれながら、140キロの速球を逆らわず、左前にはじき返した。マツダでは昨年8月11日にプロ初安打をマークし、シーズン最終戦の11月11日も同じ右方向に快音を響かせた。印象のいい球場での今季初安打は勢いへと変わる。  開幕戦の舞台への出発を前に、チームはミーティングを開き、キャプテン・高橋周は仲間の前で「優勝するしかないと思う。全員で勝って、全員で戦っていきましょう」と言葉を発した。  大瀬良に七回まで67球で無得点と打ちあぐねた打線は八回に、14年ぶりの古巣復帰後、公式戦初打席となった福留の四球や3安打などで3-4とせまり、継投策に転じられてもビシエドがケムナから右翼へ逆転の2ラン。「バットにボールを当てた感覚がよかった。よく飛んでいってくれたね」と殊勲の助っ人の笑顔がすべてを物語り、与田監督は「非常にチームが一丸となって、開幕戦にふさわしい戦いができたのではないかなと」と喜びを隠せなかった。

◆...「8番・左翼」でプロ初の開幕戦先発出場を果たした中日の根尾は、3打数1安打だった。三回は好投手の大瀬良からきれいに流し打ち「1打席目に安打が出たのはすごくほっとした。特別変わったことはせずにいつも通り入れた」と落ち着いて語った。  二回には背走して左飛を好捕した。本職ではない外野を守るが「普通です」と事もなげに言う。「もっとできる。2本打ちたかった。欲を持ちながらやりたい」と満足感はなかった。

◆14年ぶりの古巣復帰後初打席は0-4の八回1死二塁。代打で登場した中日・福留は大瀬良の外角球を見極め、歩いた。  「変な意識もなく、普通に打席に入れたと思います。そのあとで打線がつながったので、いい四球になったのではないでしょうか」  代走・岡林が送られてお役御免となったが、そこから5得点。大逆転勝利に貢献した。  これがNPB通算7724打席目。米大リーグでの2276打席と合わせて、日米通算10000打席に達した。大リーグ経験者ではイチロー、松井秀喜、松井稼頭央に続く4人目で、史上13人目の記録だ。  「それだけ長い間やって打席に立てたのはいいことだと思うし、これからもっともっと立てるように頑張ります」  ワンプレーの積み重ねで、10年ぶりのリーグ制覇への力となる。(須藤佳裕)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
100 1.000
(-)
-
(-)
1428
(-)
7
(-)
2
(-)
0
(-)
0.290
(-)
7.000
(-)
1
(-)
阪神
100 1.000
(-)
0
(-)
1424
(-)
3
(-)
2
(-)
1
(-)
0.242
(-)
3.000
(-)
1
(-)
中日
100 1.000
(-)
0
(-)
1427
(-)
6
(-)
1
(-)
2
(-)
0.257
(-)
5.000
(-)
4
(-)
DeNA
010 0.000
(-)
1
(-)
1427
(-)
8
(-)
0
(-)
0
(-)
0.324
(-)
7.880
(-)
4
(-)
広島
010 0.000
(-)
1
(-)
1426
(-)
7
(-)
1
(-)
0
(-)
0.294
(-)
5.000
(-)
4
(-)
ヤクルト
010 0.000
(-)
1
(-)
1423
(-)
4
(-)
0
(-)
0
(-)
0.229
(-)
4.000
(-)