中日(☆2対1★)日本ハム =オープン戦1回戦(2021.03.19)・バンテリンドーム=
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日本ハム
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中日
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勝利投手:福 敬登(1勝0敗0S)
(セーブ:祖父江 大輔(0勝0敗1S))
敗戦投手:堀 瑞輝(0勝1敗0S)
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◆中日は、先発・福谷が6回1安打無失点。開幕戦に先発予定の右腕が好投を披露した。対する日本ハムは、先発・池田が5回2安打無失点。開幕ローテーション入りを目指す新戦力が、首脳陣へのアピールに成功した。

◆楽天から加入した日本ハム池田隆英投手が、開幕ローテ入りへ大前進した。最速149キロの直球を軸にスライダーなどの5種類の変化球を交えて5回2安打無失点。 「よかったと思います。タイミングもずらせた」と駆け引きも巧妙だった。オープン戦は3試合登板で10回連続無失点。古巣と対戦する開幕カードで先発する可能性も高まる右腕は「あとは評価してもらえれば」と前を向いた。

◆楽天から加入した日本ハム池田隆英投手が、開幕ローテ入りへ大前進した。最速149キロの直球を軸にスライダーなどの5種類の変化球を交えて5回2安打無失点。「よかったと思います。タイミングもずらせた」と打者との駆け引きも巧妙だった。 オープン戦は3試合登板で10回連続無失点。栗山監督も「大アピールしてくれた」と高評価した。古巣と対戦する開幕カードで移籍後初登板初先発の可能性も高まる右腕は「勘弁してほしいですね」と苦笑いしながら「まあ、負けたくないので。それだけは絶対言えます」と前を向いた。

◆日本ハム松本剛外野手(27)がバットで好調をアピールした。 6回から出場し、8回1死二塁の第1打席、中日福の初球を中前へはじき返す適時打。「甘い球をしっかり振れたのでよかった」。オープン戦の打率を3割に乗せ「継続していけたら。あと2試合、何打席立てるかわからないですけど、打席の中でしっかり今までやってきたことを表現できたらいい」と引き締めた。

◆昨年12月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた日本ハム谷内亮太内野手が、今季初めてチームに合流し1軍出場を果たした。 「ちょっと緊張しました」と振り返りながら、「トレーナーさんとかリハビリからずっと関わってくれていた人たちのおかげだと思う。すごく早く復帰させてもらいましたし、感謝しています」と話した。

◆中日根尾昂内野手(20)が初の開幕1軍スタメン出場へ、さらに前進した。 日本ハム戦で3打数2安打と、2度の得点機を演出。ベテラン福留と競う開幕左翼定位置取りへ存在感を見せつけた。 「誰にも負けられないというか負けたくない」 6回先頭。フルカウントに追い込まれても、日本ハム2番手西村の外角低めへの146キロ直球に反応した。センター左を破るツーベース。1死から阿部の右翼線二塁打で、楽々と先制のホームを踏んだ。8回裏無死一塁で迎えた第3打席でも、3番手堀の直球を見逃さずライト前へ運びチャンスを広げ、チームに勝利を届けた。 ライバルは小学生時代にテレビの画面越しに憧れた福留。「福留さんの打席も、一緒にグラウンドで野球しても勉強になる。吸収することだらけ。毎日、勉強させてもらっている」。日米通算2407安打を放っている現役最年長のヒーローの前で躍動を見せつけた。 与田監督も「いい形で打てるようになっている。あとは送りバントがね。試合の中でも必ず必要。できるようになって欲しい」と根尾を組み込んだオーダーを想定するかのような言葉で評した。オープン戦残り2試合。開幕左翼争いはさらにヒートアップする。【伊東大介】

◆14年ぶりに古巣復帰した中日福留孝介外野手が、今季初めてオープン戦に出場した。 「6番DH」でスタメン出場したが、3打数無安打。18日に1軍合流したばかりでの初実戦。「今日はここまで力むかというぐらい力み倒して打席に入った。久しぶりにこのユニホームを着て自然と力が入った。まだまだ僕も若いな」と、現役最年長の43歳は頭をかいた。残り2試合の日本ハム戦では左翼スタメンで出場も。「修正して、どういう形で打席に立てるかをやっていく」と話していた。

◆中日・福留孝介外野手(43)が「6番・DH」でスタメン出場し、14年ぶりの古巣復帰後、初めて本拠地でプレーする。  「こうやって(1軍に)また呼んでいただいたので、自分ができることを一つ一つやって、その中で開幕するときに1軍のメンバーでいられるように、しっかりとやっていけたらいい」  試合前から精力的に体を動かし、打撃練習では34スイング中、サク越えが6本。ラストスイングでは右翼3階席の上段まで運ぶパワーを見せつけた。ファンの前で打棒を見せつける準備を整えた。

◆中日・福谷浩司投手(30)が先発し、6回1安打無失点と好投した。  「前回よりも内角を使って投げられましたし、変化球も腕を振って投げられたのでよかった。結果よりも、すごく緊張したマウンドでしたし、そのなかである程度、自分のボールが投げられたのは収穫」  伸びのある140キロ台中盤の直球が冴え、低めに決めたスライダー、フォークも生きた。許した安打は一回先頭の西川の左前打のみ。四回は2死から連続四球と味方の失策で満塁のピンチを招いたが、王を144キロ直球で右飛に打ち取った。100球が目安だったなか、97球でスコアボードに6つのゼロを並べてみせた。  前回登板した10日の西武戦(ナゴヤ)は3回12安打10失点と炎上。この1週間で、投球フォームにメスを入れた。セットポジションに変わりはないが、右手は、収めたグラブからそのまま腕を振る形から、投球動作に入ると同時に軸足のそばに一度置くスタイルに。これまでも一つの案として持っていたが、開幕1週間前のタイミングで決断した。  「開幕に合わせようというより、1年間戦うためには、去年や過去によかったものを追い求めてズルズルいく方が長くなるかな、と。過去の失敗もあるので、捨ててみてまた失敗したら違う失敗。それぐらい腹は決めていた」  今後も微修正を繰り返しながら理想の形を見つけていく。1週間後に控える大役に「これから1年間戦っていけるようにというのがテーマ。いい状態で広島に入れるように調整していきたい」と26日の広島戦(マツダ)を見据えて気を引き締めた。

◆中日は日本ハムとの接戦を制した。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。--福谷が好投  「前回よりフォームも少し変えたりしながらね。この時期にそういう挑戦ができることがすごい。その中でボールの質もコントロールも、レベルが前回に比べてよかった。よく試したと思う」  --表情もよかった  「前回も悪くはなかったけど、あれだけやられればね。投げっぷりがよかったですね」  --2番・阿部が機能  「(スクイズは)よく決めてくれた。三ツ俣のスクイズも決まればね。二塁走者の高松もホームインできそうな雰囲気でしたし。今年、いろいろとやらないといけない。選手もしっかりとやってほしい」  --スクイズは追い込まれていた  「カウントは難しいところだったけど、よく決めてくれた。どんな場面でも何があるかわからない。挑まないといけない。そういう意識をもっていかないといけない」  --長打と小技ができるという持ち味が出た  「2番に入ってからフルカウントとか2-2とか、そういうカウントが多くなった。プラスのものが出てきている」  --根尾は2安打  「いい形で打てるようになっている。あとは送りバント。試合のなかで必ず必要になってくる。そういうものもできるようにしていってほしい」  --福留の打撃は  「ヒットは出ませんでしたけど、スイングの力強さはありましたし、惜しいという打撃をみせてくれた。孝介は実戦になればなるほど強い男なので心配していません。初球をあれだけ力強く振れるのはウチのチームも必要なことなので。よかったなと思います」  --明日は守備も  「あす、あさっては守備に就かせようかな、と。残り試合のなかでつかせようと思います」  --シーズンは9回打ち切りの方向  「当然、早く勝負をかけて点を取りにいかないと。リリーフ投手の使い方。これは東日本大震災で(最長)3時間半になったときも、セットアッパー的な存在がホームで1点ビハインドでも出る展開が増えたと思う。負荷がかかりすぎないように、そういうポジションの投手を使わないと、と思います」  --投手、野手の枠を決めるときにどういう影響があるか  「それは特に現時点では考えていない。9回になることで枠を変えることは考えていない」

◆楽天からトレードで加入した日本ハム・池田隆英投手(26)が先発し、5回2安打無失点。初先発となった13日の広島戦(マツダ)での3回無失点に続く好投で、先発ローテ入りにまた一歩前進した。  「よかったかなとは思う。(相手打者の)タイミングをずらせた」と振り返った。栗山監督も「丁寧に投げていた。(投球の)幅が広がっている」とうなずいた。

◆日本ハムの松本剛が途中出場で適時打を放った。六回の守備から左翼に入り、最初の打席だった八回1死二塁から福の甘い初球を中前に運んだ。「いいところで回ってきたので打つしかないと思った」と笑顔で話した。  外野は近藤、西川、大田と実績のある選手がそろう。途中からの出番が多くなりそうで「後から出ての1、2打席を大事にしていけたら」と気を引き締めた。

◆阪神から14年ぶりに中日へ復帰した現役最年長の福留が、オープン戦に初出場した。「6番・指名打者」で先発し、3打数無安打。プロ生活を始めた本拠地でのプレーに「ここまで力むかというぐらい力んだ。あそこで力むようじゃ僕もまだまだ若い」と苦笑した。積極的にバットを出したが、第1打席は二ゴロ。その後は三邪飛、見逃し三振だった。  中日ファンからの声援に「久しぶりにユニホームを着て自然と力が入った。気持ち先行でしたね」と言い、日米通算2407安打のベテランも少し空回りしたようだった。

◆中日・福留孝介外野手(43)が「6番・DH」で出場し、3打数無安打だった。  「やっぱりこうして戻ってやるというのはちがった感じになりますけど、きょうは『ここまで力むか』というぐらい力み倒しながら打席に入っていました」  竜のユニホームに袖を通し、バンテリンドームの試合でスタメンに名を連ねるのは2007年7月8日の阪神戦(3番・右翼)以来、5003日ぶり。試合前の先発オーダー発表時には大歓声が上がり、竜党の期待は膨れ上がっていた。  懐かしさも沸き上がる独特な雰囲気の中では、球界最年長の肩にも自然と力が入る。「気持ち先行でしたね」と振り返る打席では第1打席から二ゴロ、三邪飛、見逃し三振と、快音は響かなかった。  それでも悲観することなく「もう少し落ち着いてやるというということじゃないですか。あそこで力むようじゃまだまだ僕も若いなと思いながら」。3打席ともファーストストライクはフルスイングし、積極性を見せた。与田監督も「ヒットは出ませんでしたけどスイングの力強さはありましたし、惜しいというバッティングを見せてくれた。孝介は実戦になればなるほど強い男なので、心配していません」と頼もしそうに話した。  「捉えないといけないボールであったり、そういうのもあったし、そういうなかでその分、またあした、しっかりと準備をして、というところ」と話す福留。20、21日の試合では守備にも就く予定だ。

◆「9番・左翼」でスタメン出場の中日・根尾昂内野手(20)が3打数2安打と結果を残した。  「1打席目は一ゴロ。見た感じはあんまりよろしくないというか、そう見えるとは思うんですけど、正直、自分としては悪いとは思っていなかった」  三回先頭の打席は内寄り低めのカットボールで凡退したが、感覚には手応えが残った。六回は外角の146キロ直球をとらえて左中間を破る二塁打を放ち、阿部の右翼への適時二塁打で先制の生還。1-1の八回は無死1塁で送りバントを決めることこそできなかったが、追い込まれてから一、二塁間を鋭く破り勝ち越しに絡んだ。  「9番はやっぱり投手の打順。レフトのポジションには入っていますけど、今のままじゃだめだなというか、現状を打破しないとだめ。いつまでも9番で起用されていてはいけないと思っている」  打順が後ろであればあるほど、回ってくる数もチャンスも少ない。悔しさとプレッシャーを感じながらも、しっかりと結果を残すのは進化の証しでもある。  「自分が幼いとき、小学校低学年のころからテレビをつけたら福留さんが3番に座っていて。あこがれがありますし、僕がベンチにいて打席に福留さんが見えたときも勉強になることがすごく多い」  18日に球界最年長が1軍へ合流。試合前練習にはたわいもない会話ながら声をかけてもらい、関わりやすい雰囲気を作ってもらったという。お手本として尊敬するのはもちろんだが、開幕に向けて左翼を争う相手の1人。ライバル意識は「ありますね。やっぱり誰にも負けられないというか、負けたくない」と語気を強めた。  「明日も試合がある。チャンスがあるかは分からないですけど、チャンスをしっかりとモノにできるようにやりたい」  開幕スタメンを争う大事な残り2試合。17日の巨人戦で3安打、今回は2安打と快音を連発しても、最後まで決して気を緩めない。

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