ヤクルト(★0対11☆)広島 =オープン戦3回戦(2021.03.17)・明治神宮野球場=
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広島
054000101111101
ヤクルト
0000000000300
勝利投手:床田 寛樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】石原 慶幸(1号・3回表3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは、先発・石川が3回9失点。開幕に向けて不安を残す結果となった。一方の広島は、開幕ローテーション候補の床田と中村祐が登板。両投手ともに4回無失点の好投を披露し、首脳陣へのアピールに成功した。

◆広島2年目の石原貴規捕手(23)が、オープン戦1号3ランを放った。8番捕手で先発出場。6点リードの3回1死一、三塁から、石川の初球、外角低めの変化球を捉えると、打球は右翼ポール際に飛び込んだ。 2回2死一、三塁となった第1打席でも左前への適時打を放っており、2打席で4打点をマーク。定評のある守備に加え、バットでも存在感を示し、自身初の開幕1軍入りへアピールに成功した。

◆先発の広島床田寛樹投手(26)が、4回1安打2四球無失点と好投した。最速146キロの切れ味鋭い直球を軸に、緩急をつけながら打者の内角を突いていく投球で凡打の山を築いた。3回に2死から連続四球を許したが後続を断ち、最後の4回は3者凡退で締めた。 春季キャンプ中の2月21日の阪神との練習試合でアクシデント降板し、5日から2軍調整となった。6日の教育リーグ・ソフトバンク戦で実戦復帰し、11日の同中日戦で4回2安打1失点(自責0)と力投。この日の1軍復帰戦で好投し、3年連続の開幕ローテーション入りをグイッと引き寄せた。

◆ヤクルトが3安打無得点、11失点と惨敗した。先発石川雅規投手が3回を8安打9失点。前回10日オリックス戦に続く炎上で、オープン戦防御率は30・86。 高津監督は「キレはなかったね。粘りもないし。そろそろという時で、ちょっと残念ですね」と振り返った。それでも開幕ローテ当確の評価については「別に、今はあまり考えていないです」と変わらない考えを示した。

◆コンディション不良で2試合連続で欠場していた広島鈴木誠也外野手が、ヤクルト戦で実戦復帰を果たした。 4番DHで先発出場。2回先頭で石川から左前打を放ち、5得点を奪う猛攻の口火を切ると、第2、3打席では四球を選んだ。鈴木誠は「もう大丈夫です」と万全を強調。佐々岡監督は「本人が『体調も全然いい、出られる』ということ」と説明した。

◆広島床田寛樹投手と中村祐太投手がともに好投し、開幕ローテーション内定を勝ち取った。 ヤクルト戦に先発した床田は、最速146キロの直球を軸に緩急を操り、4回1安打無失点。それでも3回2死から連続四球を与え、「内容的にはよくなかった」と反省した。5回から登板した中村祐もキレのある直球とカーブを有効に使い、4回2安打無四球無失点で5三振を奪う快投をみせた。右腕は「今日は真っすぐも変化球も良かったと思う」と胸を張った。 開幕ローテ入りをかけた試合で持ち味を発揮した両投手に合格点を与えた佐々岡監督は「次のファーム(23日からの教育リーグ・中日3連戦)で投げて...というところになるけど、油断はせずに、しっかり調整してもらう」と話した。床田は31日阪神戦、中村祐は4月1日の同戦(ともにマツダスタジアム)で先発する見込み。開幕へ向け、先発陣5枠が埋まった。

◆広島2年目の石原貴規捕手(23)が1発を含む2安打4打点と存在感を示した。 ヤクルト戦に8番捕手で先発。2回1死一、三塁から左前に適時打。6点リードの3回1死一、三塁からは初球の外角変化球を捉え、右翼ポール際に運ぶダメ押しのオープン戦1号3ラン。守備でも床田、中村祐を好リードで無失点に導いた。 攻守で奮闘した石原は「なんとか開幕1軍に残れるように、あと3試合アピールして、開幕に向けて準備していきたい」と力を込めた。

◆広島ドラフト1位の栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が、開幕守護神を務めることが決定的となった。ヤクルトとのオープン戦(神宮)で9回に登板し、3者凡退に抑えた。これで登板した対外試合6試合ですべて1回無安打無失点。佐々岡真司監督(53)は起用法について明言は避けたものの、新人右腕に開幕守護神を託すことを決断した模様だ。栗林は三塁線上で深々と一礼し、9回のマウンドに駆け上がった。先頭の太田、代打山崎を二ゴロに料理し、3球で2死を奪った。最後は4番村上を打席に迎え、カウント2-2と追い込んでからの5球目、外角低めから外へと逃げるフォークで空振り三振を奪い、右拳で小さくガッツポーズを決めた。 「ストライク先行で、自分の普段通りの投球ができた。これがどんな状態でも常に継続できるようにやっていきたい」 セ界屈指の強打者をまたも寄せ付けなかった。村上とは7日に本拠地で初対戦し、高めの直球で空振り三振を奪った。「今度は違う球で三振取れたら」と、この日は勝負球のフォークで主砲のバットに空を切らせた。「会沢さんがボール要求でフォークのサインを出してくださった。自分の自信のある球なので、腕を振ることだけを考えて投げました」と振り返った。 点差が開いた中での登板だったが、僅差の場面をイメージしていたという。マウンドに向かう直前に横山投手コーチから「セーブシチュエーションだと思っていけ」と指示を受けた。同時に広島ファンからも拍手を送られ「モチベーションも上がりましたし、緊張感も高まった。周りの人に声をかけていただいたおかげで、自分もスイッチを入れて投げられた」。チーム、ファンの期待にパーフェクト投球で応えた。 栗林は登板した対外試合全6試合で1回無安打無失点を継続。打者18人に対し、走者は1四球で許したのみで、計7奪三振と安定感は抜群だ。佐々岡監督はルーキー右腕の起用法について「僕の中では決まっている。最終的には明日(決める)」と明言は避けたものの、栗林に開幕から抑えを任せることを決断した模様だ。 栗林は「9回というのは最後試合を締める、一番緊張する場面。次も9回だったら、同じ結果を常に出せるようにやっていきたい」と引き締めた。新人で開幕守護神は同じ背番号20を背負った03年の永川(現1軍投手コーチ)以来18年ぶり。鯉の新クローザーがまもなく誕生する。【古財稜明】

◆広島・鈴木誠也外野手(26)が「4番・DH」で3試合ぶりにスタメン復帰した。コンディション不良により2試合休養した主砲はこの日の試合前のフリー打撃では力強いスイングで全快をアピール。前日16日の試合後に佐々岡監督は「大丈夫よ。あしたはスタメンで考えている」と語っていた。

◆広島打線がヤクルトの先発・石川から三回までに9得点を奪い、ノックアウトした。  二回、3試合ぶりにスタメン復帰した先頭の鈴木誠が左前へのポテンヒットで口火を切った。クロンが四球で歩き、松山が右前へ先制打を放った。なお1死一、三塁で石原が左前適時打、さらに2死満塁で菊池涼が左翼線二塁を放ち、この回一挙5点を奪った。  三回にもメヒアが左前適時打、石原が右翼ポール際への1号3ランで4点を加える。試合前時点でオープン戦のチーム打率は12球団でワーストの・191と低迷していたが打線が爆発した。

◆広島は床田が4回1安打無失点、中村祐が4回2安打無失点で5三振と好投し、ともに先発入りへアピールした。ヤクルトは石川が3回8安打9失点と打ち込まれた。宮台は1回を完璧に抑えて1軍生き残りに向けて前進した。

◆今季も"八回の男"を任される。ヤクルト・清水昇投手(24)が八回から7番手で登板し、1回を三者凡退。チームが0-11と大敗する中、高津臣吾監督(52)は3年目右腕への信頼を口にした。  「(今年も)いいところで1イニング抑えてくれる存在だと思っている」  立ち位置を盤石なものとする。昨季はセットアッパーとしてチーム最多の52試合に登板し、30ホールドポイントを記録して最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。昨年12月の契約更改では「自分で勝ち取ったポジション。手放したくない」と決意を示し、今季の目標に60試合登板を掲げた。  オープン戦3試合で3回無失点と安定感を示す清水に、指揮官は「立ち居振る舞いや考え方は、1年間経験したのが大きい。成長した」と評価。守護神・石山につなぐ重要な役割を、清水が全うする。(赤尾裕希)

◆ヤクルトの41歳の石川が3回9失点と打ち込まれた。前回登板のオリックス戦で1回2/3を投げて9安打7失点でKOされたのに続く大炎上。高津監督は「切れがなかった。粘りもないし」と心配そうに話した。  二回に5点を失って迎えた三回、先頭打者の鈴木誠にストレートの四球を与えると1死二、三塁でメヒアに低めへの変化球を拾われて適時打にされた。続く2年目の石原には逆方向の右翼へ3ランを浴びた。それでも先発候補から外す可能性を問われた高津監督は「別に考えていない」と調子が上がるのを待つ方針だ。

◆広島がともに今オープン戦最多の11安打11得点&完封リレーで快勝を飾り、連敗を「2」で止めた。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --先発の床田が4回1安打  「腕が振れていたし、真っすぐと変化球、腕を振ったなかで勝負できていたと思う」  --2番手の中村祐も4回2安打  「前回よりはね。独特のスライダーでタイミングをずらしていた。(ストライクを)取りにいくときの腕の振りは(課題が)あったけど、また修正してくれれば。結果が結果だからね。次の登板に向けてというところになる」  --2人は開幕ローテに合格ということ  「まあそうですね。一応次のファームに投げてというところになる。油断はせず、しっかり調整してもらう」  --D1位・栗林(トヨタ自動車)は九回に登板(三者凡退で1三振)  「きのう投げられなかったのできょう」  --対外試合6イニング連続無安打無得点。役割は  「誰にも何もいっていないけど、僕のなかでは決めている。最終的にはあした」  --鈴木誠が3試合ぶりに実戦復帰  「本人が『体調も全然良い、出られる』と。きょうは4番に(鈴木)誠也を入れたけど3番か、4番かどうなるか」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
722 0.778
(↑0.028)
-
(-)
42
(+2)
26
(+1)
11
(+1)
2
(-)
0.223
(↓0.007)
2.270
(↑0.13)
1
(-)
阪神
721 0.778
(↑0.028)
0
(-)
45
(+5)
30
(+3)
17
(+3)
7
(+2)
0.289
(↓0.014)
2.900
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
741 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
44
(+1)
40
(+13)
9
(-)
7
(-)
0.270
(↓0.003)
2.460
(↓0.44)
4
(-)
西武
641 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓1)
44
(+3)
33
(+5)
7
(+1)
6
(+1)
0.258
(↑0.002)
2.710
(↓0.14)
5
(3↑)
楽天
440 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
37
(+13)
27
(+1)
2
(+1)
5
(+1)
0.268
(↑0.021)
3.210
(↑0.33)
5
(3↑)
広島
440 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
24
(+11)
19
(-)
3
(+1)
6
(-)
0.206
(↑0.015
2.220
(↑0.33)
5
(-)
ロッテ
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
38
(+4)
35
(+3)
4
(+1)
12
(-)
0.240
(↑0.011)
3.090
(↑0.12)
5
(-)
巨人
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
33
(+9)
33
(+4)
4
(+1)
7
(+1)
0.226
(↑0.021)
2.650
(↓0.03)
9
(4↓)
日本ハム
460 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1)
33
(+3)
38
(+4)
6
(-)
7
(-)
0.229
(↓0.002)
2.860
(↓0.13)
10
(-)
中日
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
28
(+4)
60
(+9)
5
(-)
9
(+2)
0.223
(↑0.009)
5.860
(↓0.37)
11
(-)
DeNA
260 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓1)
19
(+1)
30
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.207
(↓0.008)
3.750
(↑0.23)
12
(-)
ヤクルト
271 0.222
(↓0.028)
5
(↓1)
34
(-)
50
(+11)
11
(-)
6
(+2)
0.233
(↓0.013)
4.980
(↓0.72)