ソフトバンク(☆1対0★)DeNA =オープン戦1回戦(2021.03.16)・福岡PayPayドーム=
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DeNA
0000000000500
ソフトバンク
00100000X1610
勝利投手:笠谷 俊介(3勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗2S))
敗戦投手:上茶谷 大河(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは、先発・笠谷が5回4安打無失点のピッチングを披露。対するDeNAも、先発・上茶谷が4回1失点、2番手・阪口が4回無失点とそれぞれ好投。両チームのローテーション候補がしっかりと結果を残した。

◆DeNA上茶谷大河投手が予定通りの4回を投げ、5安打1失点に抑えた。力強い直球がテーマで「ファウルや空振りが取れた。自分の軸となるボールなのでよかった」と手応えを得た。 初回は前日練習で試したサイド気味にやや右腕を下げたフォームで2つの空振り三振を奪った。「自分の投げ方的に横振りになる。1度サイドをやったことで(横回転の)キレが戻った」と"林昌勇調整"が奏功した。 ▽DeNA三浦監督(上茶谷と阪口が力投した一方で打線は12三振で無得点)「2人とも攻めの投球ができていた。ローテはまた悩みますけど、いい悩み。(攻撃は)形は何回かつくれていたけど、1点を取りにいけなかったことが反省点」 ▽DeNA阪口(2番手で4回1安打無失点。開幕ローテへアピール)「日本一の相手に対して、全力で投げることがアピールになると思った。4四球は攻めた結果で逃げた球はなかった。カーブが去年よりもうまく使えている」

◆ソフトバンク岩崎翔投手が"連投テスト"で結果を出した。7回を投げ、今季の自身最速となる155キロをマークするなど3者連続空振り三振。「投げながらいい感覚になった。(投球の)角度が大事。肘を高く、上からリリースすることができた。今のところ問題ないと思う」。 前回14日のロッテ戦から2戦連続登板で、右肘違和感の不安も解消し「今年は、やらなくちゃいけない年。頑張りたい」。勝利の方程式を担う「7回の男」は準備OKだ。

◆ファームで調整を続けてきたソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、オープン戦初出場した。 4番中堅で先発。左飛、二ゴロに終わった。約半年ぶりとなる本拠地での実戦に「今日はヒットこそ出なかったが、ペイペイドームで試合に出場できたことが一番。体も問題なくプレーできた」と汗を拭った。守備も無難にこなし、両アキレス腱(けん)の不安も払拭(ふっしょく)。「あとは開幕に向けてしっかりと調整していきたい」と今後に目を向けた。

◆ソフトバンク杉山一樹投手(23)が、「新8回の男」に名乗りを上げた。1-0で迎えた8回から登板。先頭・桑原への初球でいきなり自己最速の157キロをマークし、バットに空を切らせた。桑原を右飛に仕留めると、牧、細川と連続三振。絶対的な「8回の男」モイネロの調整が遅れ、開幕が微妙な状況下、テストで白羽の矢が立った剛腕がセットアッパーの仕事をやってのけた。 「1点の競ったゲームで投げるのは初めて。緊張したが、全力でいこうという意識がいい方向になった」。193センチ、102キロの大型右腕が胸を張った。開幕ローテーション争いから外れたが、さらに期待の大きい仕事を与えられた。「初球からマックスいかないとダメだと思った」。前回中継ぎ登板の14日ロッテ戦(ZOZOマリン)は10球だったブルペン投球を30球に。「その方がいい球がいった」と白い歯をこぼした。 工藤監督も「あの球ならそうそう前には飛ばないだろう」と声を弾ませた。6回から津森、岩崎、杉山の3人で8奪三振。守護神・森につなぐ盤石リレーで勝った。「この人が出てきたらもうダメだと相手に思わせるように圧倒したい」。杉山の言葉は、うなりを上げる剛球ばりに力強かった。【浦田由紀夫】 ▽ソフトバンク笠谷(先発5回を無失点で、オープン戦12イニング連続無失点)「最初から直球に手応えがあった。これまでの経験が生きて、途中で修正できるようになった。追い込んでからの球が甘かったのが課題です」

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が1軍本隊に合流し、代表取材に応じた。「4番・中堅」にて出場する予定。主な一問一答は以下の通り。  --今の心境は  「無事、合流できてよかったかなと思います」  --ファームでは実戦出場。体の不安は  「大丈夫なので。そこは本当によかったと思います」  --手応えを感じたのは  「一番は無事にけがが治って、そこだけを目標にしてきたので。あとは開幕に向かってやっていきたいと思います」  --オープン戦ながらも1軍レベルの試合になる  「感覚をいい感じにできるように準備していきたいです。気持ちを入れて、頑張ります」  --試しておきたいことは  「しっかり元気よく動く。そこさえクリアできれば」  --本拠地でのプレーをファンも待っていた  「まだ開幕していないので、期待せんといて見てもらえたら。開幕したら、しっかり期待してください」  --開幕への決意  「シーズンが始まったら、長い戦いが始まるので。相手にも自分にも負けないように」  --状態的には何%  「100(%)でいけています」  --焦らないというのは難しかった  「焦ったら治らないと思うので。自分で我慢して。それがこういう形で合流できたので。第一段階はクリアしたかなという感じです」  --オープン戦残り5試合での合流は想定内  「そこまでにはいけたらなという感じでした」  --ドームにくるときの心境は  「いや、近くて最高でした」  --芝生の感触は  「芝生は慣れているので、こんなもんやなという感じですけど。でも視界とか、見え方とかは違うので。感覚を取り戻せるように、それが一番です」

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が1軍本隊に合流した。代表取材に応じた工藤公康監督(57)はチームの顔の復帰に、胸をなで下ろした。  「打率、長打で柳田君より上の選手はいないので。きょうから復帰してくれただけでよかったと思います」  柳田は両アキレス腱の不調で春季キャンプからリハビリ組調整。慎重に段階を踏んで、今月12日の春季教育リーグ・中日戦(タマホーム筑後)で実戦復帰を果たした。「復帰しなかったら、シーズン中、毎日電話して『どうなんだ、どうなんだ』という話になっちゃいますけど。復帰してくれると、日々どうなのかと聞くだけでいいので。ストレスはないです」と指揮官。笑顔で大黒柱に期待を込めていた。  また野手の高谷、高田と投手の高橋純、田浦の計5選手が1軍に合流した。

◆ソフトバンク・武田翔太投手(27)が17日のDeNAとのオープン戦に先発登板する。代表取材に応じて意気込みを明かした。  「まずは打者と対戦をすること。タイミングを取らせないようにしたいと思います。フォームの力感とか、今やっていることに気をつけながら」  武田はオープン戦で2試合、計9回を投げて防御率0・00。前回登板となった10日の巨人戦(ペイペイドーム)ではカーブを駆使して5回無失点と好投した。脱力投法に取り組んでおり、完成度は「8割方。あとの2割を」とした。生命線と言い切るカーブについては「僕の中で一番難しいと思っている。高さも軌道も考えて投げないといけないので」と表現した。  開幕ローテ入りとなれば2年ぶり。すでに決定的としている状況だが「しっかり修正しながらいけたら」と力を込めた。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が今年初めて1軍合流。「4番・中堅」で先発し、2打数無安打で今年初の1軍での試合を終えた。  二回先頭で打席に入ると、マウンドには上茶谷。ファウルで粘り、迎えた7球目。136キロカットボールに詰まらされ、左飛だった。三回2死一塁では144キロに手を出して二ゴロ。六回の守備から退いた。  柳田は両アキレス腱のコンデイション不良で春季キャンプをリハビリ組に終始した。この日の試合前には「焦ったら治らないと思うので。自分で我慢して。それがこういう形で合流できたので。第一段階はクリアしたかなという感じです」と、我慢の過程を振り返っていた。

◆DeNAの上茶谷は4回で5安打を浴びながら1点でしのいだ。二回は2安打で2死一、二塁とされたが、上林を変化球で詰まらせて左飛に仕留める。三回は1死一、三塁から犠飛にとどめて最少失点で投げ終え「真っすぐでファウル、空振りが取れていた。軸になる球なので良かった」と手応えを口にした。  開幕ローテーション入りは濃厚な立場だが、ここまでの実戦は精彩を欠く内容が続いていた。三浦監督から「この時期なので、結果にこだわって投げてほしい」と送り出され、期待に応えた。

◆DeNAは打線が散発5安打に封じられ、零敗を喫した。四回は無死二、三塁から倉本、大和、嶺井が凡退。三浦監督は「ホームが遠かった。安打ではなくても、最低1点でも取らないといけない」と顔をしかめた。  六~七回は6者連続三振に終わるなど、12三振。開幕が近づく中、攻撃面で不安が残る。走塁でも判断が遅く、先の塁を奪えない場面があり、三浦監督は「日々向上させていかないと。これは課題として取り組んでいかないといけない」と指摘した。

◆不安を抱えたソフトバンクの中継ぎ陣に光が差した。七回に投げた岩崎は、3月上旬に右肘に違和感を訴えて一度登板間隔が空いたが、14日のロッテ戦に続いて無失点。最速155キロの速球とフォークボールを駆使して3者連続の空振り三振に仕留め「すごく良い感覚で投げられた」とうなずいた。  モイネロの調整が遅れており、代わりのセットアッパー候補として八回に登板した杉山は最速157キロの速球でねじ伏せ、2三振を奪った。先発枠争いには敗れた格好で「まだまだ信頼は獲得できてない。中継ぎをやるなら圧倒しないといけない」と一層のアピールを誓った。

◆DeNA・上茶谷大河投手(24)が16日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に先発し、強力打線を相手に4回5安打1失点と好投した。三浦大輔監督(47)の助言を受けて取り入れた"ものまねサイドスロー調整"が効果を発揮。課題だった直球に勢いが戻り、開幕ローテーション入りに向けたアピールに成功した。  本来の姿を取り戻した。苦しんでいた上茶谷が、ベストに近いオーダーを組んだ王者・ソフトバンクの強力打線を相手に力投。柳田、デスパイネら好打者を次々と詰まらせ「真っすぐに関してはファウルも空振りも取れて、ここまでに比べていいボールが投げられたと思う」と手応えを示した。  自身と同じくドラフト1位で入団した今永、東が手術明けで開幕に間に合わず、先発ローテの柱として期待される3年目右腕。ただ、前回7日のオリックス戦で4回3失点と崩れるなど、キャンプ中の練習試合から思うような結果を残せないでいた。  復調のきっかけをくれたのは、今季から指揮を執る三浦監督だった。直球が走らず試行錯誤していたところ、15日の横浜スタジアムでの最終調整前に、通算172勝を挙げた元エースから『林昌勇で放れや』と"珍助言"を受けた。  球団SNSなどで評判になるほど、豊富なものまねレパートリーを持つ上茶谷は「いろんな調整法があるということで試してみた」と言われるままに導入。ヤクルトの守護神として通算128セーブを挙げた韓国出身のサイドスロー右腕をまねたフォームで、マウンドから44球を投じた。 その他の写真(2/2枚)  迎えた、開幕ローテ入りがかかった大事なこの日の試合。一回から昨季日本シリーズでMVPに輝いた栗原から空振り三振を奪うなど、これまでと明らかに勢いの異なる直球を見せた。「一回サイド(スロー)をやったことで、体の横の回転に切れが戻った」。無意識のうちに少し腕も下がったフォームで、最速は147キロを計測した。  イニング間のキャッチボールでも"サイドスロー調整"を続け、終わってみれば4回を犠飛による1失点にまとめた。三浦監督も「前回までに比べてボールが強くなった。非常に良かった」と高く評価した。  阪口、入江とローテ入りを争う現状だが、1年目から1軍で結果を残してきた右腕にかかる期待はもっと上にある。"ハマのエース"へ、上茶谷が得意のものまねから復活への一歩を踏み出した。(浜浦日向) ★ものまね"職人"  ものまねのレパートリーを「2000兆(個)」と豪語する"職人"は、昨年のファンフェスティバルでラミレス前監督やブラッシュ(元楽天)の打撃フォームを披露し大いに盛り上げた。DeNA専門の本紙特別版タブロイド新聞『BAY☆スタ』(今季1号は29日に発売予定)では昨年「教えて! 上茶谷先生のものまね講座」と題した企画を掲載。今永、浜口、山崎らのものまねを自身の解説付きで披露した。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
622 0.750
(↑0.036)
-
(-)
40
(+1)
25
(-)
10
(-)
2
(+1)
0.230
(↓0.001)
2.400
(↑0.27)
1
(-)
阪神
621 0.750
(↑0.036)
0
(-)
40
(+9)
27
(+6)
14
(+2)
5
(+2)
0.303
(↑0.018)
2.880
(↓0.4)
3
(-)
ORIX
731 0.700
(↑0.033)
0
(-)
43
(+5)
27
(+3)
9
(+1)
7
(+3)
0.273
(↑0.01)
2.020
(↓0.1)
4
(-)
西武
631 0.667
(↑0.042)
0.5
(-)
41
(+1)
28
(-)
6
(-)
5
(-)
0.256
(-)
2.570
(↑0.31)
5
(4↑)
日本ハム
450 0.444
(↑0.069)
2.5
(-)
30
(+3)
34
(+2)
6
(+1)
7
(+1)
0.231
(↑0.007)
2.730
(↑0.1)
5
(-)
ロッテ
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
34
(+2)
32
(+3)
3
(-)
12
(+1)
0.229
(↓0.007)
3.210
(↓0.02)
5
(-)
巨人
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
24
(+1)
29
(+6)
3
(-)
6
(-)
0.205
(↑0.003)
2.620
(↓0.43)
8
(3↓)
楽天
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
24
(+3)
26
(+5)
1
(+1)
4
(-)
0.247
(↓0.007)
3.540
(↓0.08)
8
(3↓)
広島
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
13
(-)
19
(+1)
2
(-)
6
(+2)
0.191
(↑0.004)
2.550
(↑0.39)
10
(2↑)
中日
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(-)
24
(+6)
51
(+1)
5
(+1)
7
(-)
0.214
(↑0.007)
5.490
(↑0.6)
11
(1↓)
DeNA
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
18
(-)
28
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.215
(↓0.007)
3.980
(↑0.44)
12
(1↓)
ヤクルト
261 0.250
(↓0.036)
4
(↓1)
34
(+6)
39
(+9)
11
(+2)
4
(+1)
0.246
(↑0.012)
4.260
(↓0.63)