1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 1 | 0 |
日本ハム | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 9 | 0 | 1 |
勝利投手:河野 竜生(1勝1敗0S) (セーブ:杉浦 稔大(0勝0敗1S)) 敗戦投手:小島 和哉(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムは、初回に中田がオープン戦第3号の先制2ランを放つ活躍。頼れる4番が自慢のパワーを見せつけた。一方のロッテは、中村奨が適時打を含む2安打をマーク。新キャプテンがバットで存在感を示した。
◆日本ハム中田翔内野手(31)が2試合連続、オープン戦第3号となる1発をかっと飛ばした。 1回2死一塁、カウント2-2からの7球目。ロッテ先発小島の143キロ、低めの直球をすくい上げ、左手1本で放った打球は左翼席まで届き先制の2ランとなった。 14日、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)に続く2試合連続弾に「2ストライクと追い込まれた後に、しっかりファウルで粘っていい形で打てたと思う。打球は上がらなかったけど、スタンドまで届いてくれてよかった」と話した。
◆開幕まで残り5試合となっても、ロッテ山口航輝外野手(20)が16日の日本ハム戦(札幌ドーム)で「4番DH」で起用された。プロ2年間で1軍未経験の男が、開幕戦でも大抜てきされる可能性が高まる。 3月10日、井口資仁監督(46)は「ベストメンバーはいつから組むか?」という問いかけに「今週でほぼ1軍は決めようと思っているので、あと4試合ですか」と答えた。その4試合を終えての札幌遠征だ。4番候補のレアードは調整遅れで同行せず、井上は5番一塁。昨季の4番安田も低調続きで、この日も7番起用になった。物おじせず振れる山口がリードする。 遊撃手争いも注目される。昨季のレギュラー藤岡裕大内野手(27)とドラフト3位・小川龍成内野手(22=国学院大)が競争し、井口監督は「横一線」と表現する。小川は15日までオープン戦4試合でスタメン出場し活躍を見せるも、いずれも下位起用だった。 その小川がこの日、初めて2番遊撃で起用された。「1軍戦力か」から「打線内でどう生かすか」の段階へ。初回、1番荻野が三塁打でいきなりのチャンス。小川は初見の日本ハム河野の初球を捉えた。好捕に阻まれ遊直。2打席目も投直にはなったものの、積極性とセンスを示した。 基本線は「1番藤原、2番荻野」だ。選択肢が増えれば、調子の波による得点力低下も軽減できる。昨季2位でも現状維持はない。新鮮な顔ぶれが、どんどん塗り替える。【金子真仁】
◆日本ハム松本剛外野手(27)が4試合連続安打となるタイムリーを放った。 2番左翼で先発出場。1点リードの4回2死一、三塁の第3打席、ロッテ先発小島の142キロ直球を左前に運んだ。これで10日DeNAとのオープン戦(横浜)から出場4試合連続安打をマーク。「(相手)先発が左ということでスタメン起用されていた中、1、2打席目に打ち取られていましたが、いいところで1本出てよかったです。もう1本打ちます」と気を引き締めた。
◆この日球団と支配下契約を結んだ日本ハム長谷川凌汰投手(25)が1回無失点に抑え、即結果を出した。 育成時代の「113」のユニホームから、2ケタ背番号「43」のユニホームを身にまとい、7回から2番手で登板。先頭の中村奨に左前打を許したが、続く安田を142キロの球でバットをへし折り、二ゴロ併殺に打ち取るなど、打者4人に17球を投げ1安打無失点。育成からはい上がった右腕が新たなスタートを切った。
◆ロッテ小島和哉投手(24)が5回7安打3失点と不安を残した。 初回、2死後に3番近藤に四球を許し、4番中田に先制2ランを許した。外角に抜ける球がやや目立ち、5回までに103球。ただ、この日は100球をメドとしていた。井口監督は「そこを今日はメドにしていたので(100球を)投げられたのは収穫だと思います」と振り返った。 小島自身は「今年に入って一番悪かったピッチングだと思います」と反省。30日の楽天戦(ZOZOマリン)での先発が予想される。「立て直す時間があるので、しっかり課題を出して、次の登板で同じような失敗をしないようにしていきたいと思います」と引き締めていた。
◆ロッテ若手がひるまない。 シーズン開幕まで残り5試合となり、ドラフト3位小川龍成内野手(22=国学院大)が初めて2番でスタメン。無安打だったものの積極的に仕掛け「小技が利く選手なのでいろいろな作戦もしやすいですし、そこでどうなるのかを見たかった」という井口監督の期待に応えた。腰に不安が残るレアードが「開幕もギリギリかなというところ」(井口監督)という状況で、強振自慢の山口は12試合連続で4番で起用された。新顔2人がロッテの攻撃に新しい風を吹かせている。
◆日本ハム中田翔内野手が2戦連発となるレベチなレーザービーム弾を放った。1回2死一塁から低めの直球を最後は左手1本で捉えた。 「打球は上がらなかったけど、スタンドまで届いてくれて良かった」。低く勢い十分の弾道は落ちない。打席から走りだした中田も確信を持って見つめる弾丸ライナーは左翼席で弾んだ。チームトップの野村に並ぶオープン戦3号2ラン。打球とは裏腹に、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。 納得の打席内容だった。ストライクゾーンは積極的にバットを振り、ボールはしっかり見極めていた。4球目までに追い込まれたが、その後もファウル2球の粘り腰。打った7球目も内角低めへのストレートで、決して簡単なボールではなかった。パワーと技術でスタンドまで運んだ打撃に「しっかりファウルで粘って、いい形で打てたと思う」と手応えも上々だ。 今春キャンプの打ち上げ時は「ゴミですね」と語っていた状態だったが、この1週間で急上昇。1週間前のDeNA戦(横浜)で1号3ランを放ち、14日広島戦(マツダ)では2号ソロ。そして、この日は札幌ドームで今季初アーチ。14日に話していた「もう大丈夫」という言葉を本拠地ファンの前で体現した。【木下大輔】
◆日本ハムの2番に入った松本剛外野手が2安打1打点と存在感を発揮した。 4回の左前適時打は打った直後にガッツポーズ。球団を通じて試合中に発表したコメントは「もう1本打ちます」。6回は有言実行で右前打を放った。試合後に「1本打って満足せず、絶対に打ってやろうと。それが言葉に出た」と振り返り、シーズンに向けては「自分のやるべきことをコツコツやっていけば(開幕後も)スタメンは増えていくと思う」と自分に言い聞かせた。
◆日本ハム河野竜生投手(21)が開幕ローテーション入りへ、崖っぷちのところで踏みとどまった。6回を投げ89球、2安打3四死球1失点。 「前回ふがいないピッチングをしてたので、今日は特に強い気持ちというか、バッターに向かっていくだけだと思っていた。それを全面に出せた結果が今日こういう結果になったと思うので、常に強い気持ちをもってマウンドに上がれたら」と話した。 1回先頭の荻野に右中間を破る三塁打を許した。1死からマーティンに死球を与えるなど一、三塁のピンチを招いたが、山口を一邪飛、井上を135キロのカットボールで空振り三振に抑え、切り抜けた。 2回も不安定な投球が続いた。先頭の中村奨に四球を与えると、続く安田に右前打。犠打で1死二、三塁となり、藤原に中犠飛を打たれ1点を失った。 だがその後は徐々に安定感を取り戻した。3回以降は四球で走者を出した4回以外、すべて3者凡退。前回9日、DeNAとのオープン戦(横浜)では2回7安打5四球9失点と大炎上。反省を生かしてのマウンドに「前回投げさせてもらって、なにも力というか、そういうのも出せませんでしたし、ほんと恥ずかしい投球だったので、なんとか今日抑えられてよかったかなと思います」。開幕ローテを狙う左腕にとって、この日はしっかりとアピールしなければいけなかっただけに、ギリギリのところで踏みとどまった形だ。【山崎純一】
◆育成を"卒業"した日本ハム長谷川凌汰投手(25)が、16日ロッテとのオープン戦(札幌ドーム)で、さっそく新しい背番号「43」をお披露目した。7回から2番手でマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点。この日の試合前、球団と年俸520万円で支配下契約を締結したばかり。昨季は期待されながらコロナ禍による開幕延期に泣いた右腕が、開幕10日前、新たな戦力としてチームに加わった。(金額は推定) 長谷川の一問一答は以下の通り。 【試合前】 -背番号は43に決まった 初めて付ける番号なんですけど、2桁の番号をいただけたのは率直にうれしいです。 -両親への報告は 今日は両親が偶然休みで一緒にいた。父親に電話して「支配下になりました。背番号は43番です」と伝えました。(両親から)「良かったね」「ここからが勝負なんじゃないか」と言ってもらった。喜んでいたので、頑張ってきて良かったなと思った。 -2年目で支配下登録。ここまでを振り返って 昨年もファームで30試合に投げさせてもらって、いろんなポジションを経験させてもらいました。決して回り道ではなかったなと今は思えている。その経験は忘れないで、今後の糧にしていけたらなと。 【試合後】 -安田のバットを折って併殺打 スプリットです。打たせるために、どう狙って投げるかイメージして低めに投げられた。あそこは良かった。(田村への3球目に投げた135キロは)フォークです。球速的にも差が出るし、これからどういう使い方をしていくか。使い分けていきたい。 -スプリットはいつから 去年のフェニックスリーグから練習を始めて、少しずつ形になってきた。今まで変化球に執着してなくて、真っすぐでいかに速い球を投げるか、空振り取れる真っすぐを投げるかだけを意識してやってきた。去年それだけでは無理だと気付いて、変化球を使える球に昇華する作業をファームのコーチとゲームの中でだったり、そういう話をたくさんしてきた。ちょっとずつゲームで使えるようになって、幅も広がってきたけど、まだまだ下手くそなので。まだまだ良くなっていく部分かなと思う。
◆育成を"卒業"した日本ハム長谷川凌汰投手(25)が、16日ロッテとのオープン戦(札幌ドーム)で、さっそく新しい背番号「43」をお披露目した。7回から2番手でマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点。この日の試合前、球団と年俸520万円で支配下契約を締結したばかり。昨季は期待されながらコロナ禍による開幕延期に泣いた右腕が、開幕10日前、新たな戦力としてチームに加わった。(金額は推定)見慣れぬ長身の背番号「43」が、札幌ドームのマウンドに堂々立った。開幕10日前、苦労の末に3桁の背番号を"卒業"したばかりの日本ハム長谷川が、3-1の7回、大きな声援に送られ2番手でマウンドに上がった。1イニングを1安打無失点。先頭の中村奨に左前打を許したが、続く安田のバットをスプリットでへし折り、二ゴロ併殺に打ち取ってピンチを切り抜けた。「今日の登板が、一番緊張しました。登録して良かったと思ってもらえるように、気持ちを入れてマウンドに上がりました。(声援は)忘れない。うれしかったですね」。右頬にえくぼを浮かべ、万感の思いを口にした。 19年育成3位で入団。"合格通知"が届いたのは、この日の午後0時40分ごろだった。前日、マネジャーから「明日はスーツで、印鑑を持って球場に来るように」と言われ緊張した。球団と新たに支配下契約を結び、札幌ドームでの全体練習後には、初めて2桁背番号のユニホームに袖を通した。「昨年も今年も、ダメだったらクビなんじゃないかと常に思いながらやってきた」と長谷川。1年勝負と自分に言い聞かせ、実直に追った夢が、ようやくかなった。 コロナ禍に泣いたと言ってもいい。1年目の昨季はオープン戦で結果を出し続け、早期の支配下入りが期待さたものの、開幕延期で実現せず。自粛期間で自主トレ中の6月初旬、左腰を痛めて、大きく出遅れる羽目になった。「何で今なんだと、落ち込みました。でも、あの腰のケガがあったからセルフケアに目が向くようになった」。今年、育成ながら春季キャンプは1軍スタート。栗山監督は「本人にしか分からない悔しさがあったと思うから、こちらも、うれしい。試合のたびに、いろんなことが、うまくなっている」。いくつもの山を残り越えた右腕の姿に、目を細めた。 長谷川が次なる目標として掲げたのは「1年間1軍で戦うこと」だ。「この1週間は、開幕1軍に向けて勝負の期間。執着してやっていきたい」。まずは、目先の開幕ベンチ入りに狙いを定めている。【中島宙恵】 ◆日本ハムの育成→支配下選手契約 長谷川で球団3人目。20年7月の高浜祐仁内野手が球団初。高浜は14年ドラフト7位で入団し、19年オフに戦力外通告を受けた後、育成契約を結び、支配下に復帰だった。20年9月には樋口龍之介内野手が球団初の育成ドラフト入団後の支配下登録選手となった。投手では長谷川が初めて。
◆育成を"卒業"した日本ハム長谷川凌汰投手(25)が、16日ロッテとのオープン戦(札幌ドーム)で、さっそく新しい背番号「43」をお披露目した。7回から2番手でマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点。この日の試合前、球団と年俸520万円で支配下契約を締結したばかり。昨季は期待されながらコロナ禍による開幕延期に泣いた右腕が、開幕10日前、新たな戦力としてチームに加わった。(金額は推定)
◆日本ハムの中田が一回にオープン戦3号となる2ランを放った。2ボール2ストライクからの7球目、小島の内寄り低めの速球を捉えて左翼席へライナー性の打球でたたき込み「追い込まれたあとにしっかりファウルで粘っていい形で打てた。打球は上がらなかったが、スタンドまで届いてくれて良かった」とうなずいた。 キャンプ終了時に自身の状態を「ごみ」と表現していたが、オープン戦で徐々に本来の感覚を取り戻し「いつ開幕しても大丈夫」と言う。昨季の打点王としてきっちり仕上げてきた。
◆ロッテの小島は5回を投げ、7安打3四球で毎回走者を背負って3失点と苦しんだ。一回に中田に甘くなった速球を捉えられて2ランとされ、四回は松本に適時打を浴び「今年に入って一番悪かった投球」と反省した。 30日の本拠地開幕戦での先発が濃厚となっている。昨季7勝を挙げ、今季は石川が下半身の不調を抱えて開幕に間に合わないだけに期待は大きい。「シーズンに入る前なので立て直す時間がある」と前向きに話した。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
6 | 2 | 2 | 0.750 (↑0.036) | - (-) |
40 (+1) | 25 (-) | 10 (-) | 2 (+1) |
0.230 (↓0.001) | 2.400 (↑0.27) | |
1 (-) |
阪神 |
6 | 2 | 1 | 0.750 (↑0.036) | 0 (-) |
40 (+9) | 27 (+6) | 14 (+2) | 5 (+2) |
0.303 (↑0.018) | 2.880 (↓0.4) | |
3 (-) |
ORIX |
7 | 3 | 1 | 0.700 (↑0.033) | 0 (-) |
43 (+5) | 27 (+3) | 9 (+1) | 7 (+3) |
0.273 (↑0.01) | 2.020 (↓0.1) | |
4 (-) |
西武 |
6 | 3 | 1 | 0.667 (↑0.042) | 0.5 (-) |
41 (+1) | 28 (-) | 6 (-) | 5 (-) |
0.256 (-) | 2.570 (↑0.31) | |
5 (4↑) |
日本ハム |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↑0.069) | 2.5 (-) |
30 (+3) | 34 (+2) | 6 (+1) | 7 (+1) |
0.231 (↑0.007) | 2.730 (↑0.1) | |
5 (-) |
ロッテ |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↓0.056) | 2.5 (↓1) |
34 (+2) | 32 (+3) | 3 (-) | 12 (+1) |
0.229 (↓0.007) | 3.210 (↓0.02) | |
5 (-) |
巨人 |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↓0.056) | 2.5 (↓1) |
24 (+1) | 29 (+6) | 3 (-) | 6 (-) |
0.205 (↑0.003) | 2.620 (↓0.43) | |
8 (3↓) |
楽天 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 2.5 (↓1) |
24 (+3) | 26 (+5) | 1 (+1) | 4 (-) |
0.247 (↓0.007) | 3.540 (↓0.08) | |
8 (3↓) |
広島 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 2.5 (↓1) |
13 (-) | 19 (+1) | 2 (-) | 6 (+2) |
0.191 (↑0.004) | 2.550 (↑0.39) | |
10 (2↑) |
中日 |
3 | 6 | 0 | 0.333 (↑0.083) | 3.5 (-) |
24 (+6) | 51 (+1) | 5 (+1) | 7 (-) |
0.214 (↑0.007) | 5.490 (↑0.6) | |
11 (1↓) |
DeNA |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↓0.047) | 3.5 (↓1) |
18 (-) | 28 (+1) | 2 (-) | 2 (-) |
0.215 (↓0.007) | 3.980 (↑0.44) | |
12 (1↓) |
ヤクルト |
2 | 6 | 1 | 0.250 (↓0.036) | 4 (↓1) |
34 (+6) | 39 (+9) | 11 (+2) | 4 (+1) |
0.246 (↑0.012) | 4.260 (↓0.63) |
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