中日(☆6対1★)巨人 =オープン戦1回戦(2021.03.16)・バンテリンドーム=
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巨人
0001000001700
中日
02000220X6811
勝利投手:大野 雄大(1勝0敗0S)
敗戦投手:サンチェス(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(1号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は、先発・大野雄が5回1失点4奪三振の好投。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを披露した。対する巨人は、丸が4回表に適時打を放つ活躍。3打席すべてで出塁するなど、持ち味を存分に発揮した。

◆巨人は開幕2カード目初戦の3月30日中日戦(バンテリンドーム)での先発が有力なエンジェル・サンチェス投手(31)が先発する。腰の張りで川崎市のジャイアンツ球場で調整中の坂本勇人内野手(32)に代わって、梶谷隆幸外野手(32)が2試合連続で「3番」に入った。

◆中日大野雄大投手(32)が、オープン戦2度目のマウンドに上った。先発で5回74球を投げ、4安打1失点にまとめた。 初回は松原、北村から連続三振を奪い、4番岡本和を遊ゴロに仕留める上々の立ち上がり。2回は先頭丸に四球、続くウィーラーに中前打を許し、無死一、二塁のピンチを招くも、大城を中飛、広岡を遊ゴロ併殺と難なく切り抜けた。 3回1死から松原に左前打も、北村を三ゴロ併殺。4回、岡本和、丸に連打を浴び1点を奪われたが、ウィーラーを三振併殺。5回は打者3人で抑え、「80球をメドに」と目安にしていた投球数をほぼ消化した。 昨季10完投6完封の沢村賞左腕。スロー調整の影響で開幕からのローテーション入りが危ぶまれていたが、開幕2カード目の初戦となる3月30日の巨人戦登板に向けてピッチが上がってきた。

◆巨人丸佳浩外野手が苦手意識を振り払う適時打を放った。 2点を追う4回1死二塁、中日先発の大野雄大の143キロ直球を右前にはじき返した。 昨季は15打数1安打に抑えられた沢村賞左腕からの一打に「甘く入ってきた球をしっかり打つことができた。追いこまれながらもなんとか粘れましたね!」と納得の表情を浮かべた。

◆中日と巨人のオープン戦。先発は中日が大野雄大、巨人はサンチェス。大野雄大投手は5回74球を投げ、4安打1失点にまとめた。巨人は丸が2点を追う4回1死二塁、大野雄大の143キロ直球を右前にはじき返す適時打を放った。試合は中日が2回に木下拓の2点本塁打で先制、6回滝野と7回平田の2点適時打で加点し、巨人に勝利した。

◆中日初の開幕スタメンマスクが確実の木下拓哉捕手が2回、サンチェスの初球147キロ直球を捉え、左翼席に先制2ランをかけた。 「キャッチャー目線で言うと甘い球がくるケースだったので、最初から振る準備はできていた。一発で仕留められてよかったです」と1号弾に会心の笑み。昨季は88試合で打率2割6分7厘、6本塁打。打撃面の向上も止まらない29歳は、さらに進化しそうだ。 ▽中日滝野(7回に2点適時打)「ゲームに出していただいているので、チャンスをモノにしたいと、気持ちで負けないようにといきました」

◆次は3・30G倒だ! 中日大野雄大投手(32)が巨人とのオープン戦に先発し、5回74球を投げて4安打1失点にまとめた。開幕からのローテーション入りが危ぶまれていたが、開幕2カード目の初戦となる30日の巨人戦登板に向けてピッチを上げてきた。 「やりたいことが全部できました。バランスも前回より良かったし、ランナーがよく出たのですが、そこでどう打たせるかということも確かめられた。すべてのボールの精度もよかったと思います」。強敵・巨人相手の前哨戦に臨んだエースは収穫内容を隠すことなく、開幕ローテOKを自らの言葉で印象づけた。 ストレートの最速は146キロ止まりだったが、フォークやツーシーム、スライダーも織り交ぜ、巨人打線を翻弄(ほんろう)した。自ら収穫と位置づけた場面となった2回は広岡を遊ゴロ併殺、3回は北村を三ゴロ併殺。令和の完投マシン健在をアピールした。 負担を軽くするため、試合前のブルペン投球も10球ほど減らしてマウンドに向かった。「今年はこれで行ってみようかなと思っています」。21年スタイルのテストも上々。4回、岡本和、丸に連打を浴び、1点を失ったが「丸選手に打たれたのもいい勉強になった。2週間後に投げるとしたらいい材料になったと思う」。23日からのウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)で最終調整を行う予定。「火曜日の男」となる沢村賞左腕の意識は一気に、本番での「3・30G倒」に向かっていた。【安藤宏樹】 ▽中日与田監督(エース大野雄の開幕ローテション入りのメドが立ったかと問われ)「そう思います。非常によかった。キャンプからの流れを考えれば十分だと思います」 ▽中日鈴木(6回2死満塁のピンチを招くもウィーラーを投ゴロに抑え、練習試合を含めた無失点試合を8に伸ばし)「しっかり粘って抑えられたのでよかったです」

◆「メガゴジラ」がついに、目を覚ました。 巨人ドラフト5位の秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が中日とのオープン戦(バンテリンドーム)で15打席ぶりの安打を放った。 1点を追う6回1死に代打で出場。鈴木の初球147キロの直球を捉え、遊撃手の右横をゴロで破った。「まだ1本だけ。もっと結果を出し続けないと1軍に残れない。練習して努力してやっていきます」と引き締めた。 「プロの壁」にもがきながら、よじ登った。直前まで四死球を除き7打席連続三振。グラウンドに立てば「18歳」は言い訳にならない。「打てないだけではなく、三振がずっと続いていた。ここまで続いたことがなかったので、すごく苦しんだ」と、未体験の精神的疲労に襲われた。 指導の恩を即、結果で返した。15日には「打撃デー」としてチームで打ち込みを敢行。後藤野手チーフコーチと村田野手総合コーチから助言をもらった。この日は他の選手がウオーミングアップをする中、ブルペンで原監督からマンツーマン指導。以前から教わる、ポイントまでのバットの出し方を再確認して試合に臨み「アドバイスのおかげで、今日は安打が打てたので良かった」とうなずいた。 93年に松井秀喜がオープン戦で記録した5安打に並んだ。原監督は「たまには打つよ。並じゃないんだから」とほおを緩めると「全てがチャンス。失うものはないわけだからさ」と背中を押した。15打席の"冬眠"を終えた「メガゴジラ」は「初球から振っていくのは持ち味。それをやれたのは本当にいいこと」。開幕まで4試合。球団の高卒新人では59年の王貞治以来となる開幕スタメンを目指し、猛進する。【久永壮真】 ▽巨人松原(1番打者として2安打も、初回の3球三振を猛省)「アピールはできたんですけど、1打席目ですね。先攻の1番バッターだったので本当に反省点。1番、2番と簡単に2アウトにならないようにやっていきたい」

◆身長2メートル超の注目新人、巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18)=二松学舎大付高=が六回に代打で起用され、5試合ぶりの安打となる中前打を放った。  9日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以降、5試合で11打数1安打7三振と苦しんでいたが、「最後のアピールができれば」と語っていた通り、久々の快音で存在感を示した。  秋広は26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)で、球団では1959年の王貞治以来62年ぶりとなる高卒新人の開幕スタメンを狙う。

◆中日・大野雄大投手(32)が先発し、5回4安打1失点と好投した。  「やりたいことは全部できたのでよかったんじゃないかなと思う。前回よりはバランスよく投げられたと思いますし、走者を置いた場面で、走者がよく出ていたので、そこでどういう投球ができるのかという、試合でしか確かめられないことがありました」  7日の楽天戦から中8日でのマウンドは一回は1番・松原、北村をともにフォークで連続空振り三振を奪い、ゼロ点で切り抜けるスタート。低めの落ちる球を有効的に使い、二、三回は走者の出塁を許しながら内野ゴロで併殺に仕留めた。2点リードの四回は1死から岡本、丸の連打で1点を返されたものの、続くウィーラーとの対戦はフルカウントで見逃し三振を奪い、スタートを切った一走・丸を捕手の木下拓が好送球で刺し、ピンチを断ち切った。  前回登板では3回を投げた最終イニングで疲労感を感じた部分を反省点のひとつに挙げていたが、今回は「あと1、2イニングはいけそうやなと思ったので、収穫」とシーズンでの今季初登板に向け手応えの残る74球となった。  また、30日からの開幕2カード目、ホーム開幕3連戦の相手は巨人戦。いわば"前哨戦"での好投に「丸選手にタイムリーは打たれましたけど、いい勉強になったというか、2週間後に投げるとしたら、いい材料になった」と前向きだった。

◆中日は巨人に快勝。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。  --大野雄の投球は  「両サイドに、いいところに投げられていたと思いますし、ボールが浮くということがほとんどなかった、非常によかったと思います」  --スタミナ面は  「スタミナはまだまだこれから、シーズンに入ってからもつけていかないといけないところだと思いますけど、キャンプからの流れを考えれば十分」  --開幕ローテにメドは立った?  「はい。そう思います」  --木下拓が先制2ラン  「非常に難しい球だったと思いますけど、うまく打てたと思います」  --スローイングも安定  「木下拓にも今年は2ケタ本塁打を狙えるような打撃を見せてほしいと思いますし、スローイングはもともと安定しているところがありますし、いいところが出たと思います」  --福はワンポイントリリーフ。シーズンを想定して?  「谷元と2人でね。あそこは左の大城くんのところでしたけど、もしも代打が出されてもシーズンでもそういうことはあるので、そういう使い方をしてみたいな、というのはありました」  --阿部が2番で3出塁1得点。今後は  「いろんな形はね。まだまだ決定しているわけではないですし、阿部が2番に入ることで実際に四球が増える。そういう選球眼はひとつ効果としていい方向だと思います」  --巨人に勝利  「ジャイアンツうんぬんというよりオープン戦に入った時点である程度、勝つことが大事になるという話をしたと思う。それがジャイアンツであればなおさら。いいチーム、強いチームであることに変わりはないので。明日もなんとかね。勝ちグセをつけないといけないので。このところずっと負けていましたから」

◆中日・木下拓哉捕手(29)が二回に先制2ランを放ち、勝利に貢献した。  「初球なので空振りもファウルも許されるカウント。思い切り行きやすいカウントなので、クイックとか速い球が頭にあるなかで準備をして打席に入った。あの打席でいえば最高の準備ができたと思います」  会心の一発が飛び出した二回2死一塁の第1打席は、捕手の経験が生かされた。直前の京田が空振り三振に倒れ「(投手が)割とフッとするところ」。2死目を取ってひと息つく瞬間と見るや、内角高めに投じられた初球の147キロを振り抜き、左翼スタンドへと運んだ。大野雄のリードにも勢いがつく、見事な先制弾だった。  昨季は自己最多の88試合に出場し、正捕手争いで一歩リードした。だが、過去5年間で開幕スタメンマスクをかぶった経験は無し。だからこそ「今年もそのためにオフもキャンプもやってきた。まだどうなるかは分からないので、あと数試合ですけど、そうなれるようにアピールするだけ」と気を引き締める。本拠地が名称を変え、記念すべき"バンテリンドーム第1号"となったが「オープン戦なんで。公式戦でも(打ちたい)。ノーカウントですね」とニヤリ。与田監督も「今年は2ケタ本塁打を狙えるような打撃を見せてほしい」と期待するなか、「3・26」で先発オーダーに名を連ねるという一つの目標達成へ、これからさらに信頼を集めていく。

◆巨人・宮本和知投手チーフコーチ(57)が、死球に対する打者の傾向に疑問を投げかけた。近年は肘当てなどを着用する打者が主流となっており、「今はエルボーガードを付けているとよけない野球になっている。よけたなら死球だけど、そのままの状態でいるケースが多い」と指摘した。  野球規則には、打者が投球をよけなかった場合、体に当たっても死球にはならない旨が明記されている。近年は故障の防止を目的として用具が発達してきたが、それを逆手に取って出塁をもくろむ打者が目立つという。同コーチは「逆に今は(肘を)出してきたりする。3年くらい前からそうなってきている」と議論を喚起した。  この日の中日戦では、六回1死二塁で高木が京田の肘に死球を与え、その後2点を失っていた。

◆身長202センチの"大型新人"が、価値ある一打を放った。巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18)=二松学舎大付高=が六回に代打で出場し5試合、15打席ぶりとなる安打を中前へ。右腕・鈴木の初球、147キロの外角直球を捉えた。  「初球から、どんどん振っていくのは自分の持ち味。ここまで三振が続いたことがなかったのですごく苦しんだけど、原監督のアドバイスのおかげでヒットが打てて良かったです」  9日のソフトバンク戦以降の5試合で11打数1安打、7三振。快進撃もここまでか-。そんな周囲の予感を覆した。  監督の後押しが効いた。試合前にベンチ裏のブルペンでミートポイントを捕手寄りに近づけるよう個別指導を受け、「そろそろやらないといけないな」と言葉を掛けられた。結果で応えたルーキーは、ベンチへ戻ると指揮官から「良かったじゃないか」と賛辞をもらい、無邪気に笑った。  原監督は「たまには打つよ、並じゃないんだから」と目を細めた。打線は4併殺の拙攻で1得点。最近6試合平均で5・5安打、1・5得点と元気ないが、ルーキーの一打が光明だ。  「もっと結果を出し続けないと1軍に残れない」と秋広。球団では1959年の王貞治以来となる高卒新人の開幕スタメンへ、挑戦は終わっていない。(谷川直之)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
622 0.750
(↑0.036)
-
(-)
40
(+1)
25
(-)
10
(-)
2
(+1)
0.230
(↓0.001)
2.400
(↑0.27)
1
(-)
阪神
621 0.750
(↑0.036)
0
(-)
40
(+9)
27
(+6)
14
(+2)
5
(+2)
0.303
(↑0.018)
2.880
(↓0.4)
3
(-)
ORIX
731 0.700
(↑0.033)
0
(-)
43
(+5)
27
(+3)
9
(+1)
7
(+3)
0.273
(↑0.01)
2.020
(↓0.1)
4
(-)
西武
631 0.667
(↑0.042)
0.5
(-)
41
(+1)
28
(-)
6
(-)
5
(-)
0.256
(-)
2.570
(↑0.31)
5
(4↑)
日本ハム
450 0.444
(↑0.069)
2.5
(-)
30
(+3)
34
(+2)
6
(+1)
7
(+1)
0.231
(↑0.007)
2.730
(↑0.1)
5
(-)
ロッテ
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
34
(+2)
32
(+3)
3
(-)
12
(+1)
0.229
(↓0.007)
3.210
(↓0.02)
5
(-)
巨人
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
24
(+1)
29
(+6)
3
(-)
6
(-)
0.205
(↑0.003
2.620
(↓0.43)
8
(3↓)
楽天
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
24
(+3)
26
(+5)
1
(+1)
4
(-)
0.247
(↓0.007)
3.540
(↓0.08)
8
(3↓)
広島
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
13
(-)
19
(+1)
2
(-)
6
(+2)
0.191
(↑0.004)
2.550
(↑0.39)
10
(2↑)
中日
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(-)
24
(+6)
51
(+1)
5
(+1)
7
(-)
0.214
(↑0.007
5.490
(↑0.6)
11
(1↓)
DeNA
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
18
(-)
28
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.215
(↓0.007)
3.980
(↑0.44)
12
(1↓)
ヤクルト
261 0.250
(↓0.036)
4
(↓1)
34
(+6)
39
(+9)
11
(+2)
4
(+1)
0.246
(↑0.012)
4.260
(↓0.63)