日本ハム(★3対4☆)ロッテ =オープン戦2回戦(2021.03.17)・札幌ドーム=
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ロッテ
01200100041221
日本ハム
0000010023700
勝利投手:本前 郁也(1勝0敗0S)
(セーブ:フローレス(0勝0敗2S))
敗戦投手:上沢 直之(2勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】山口 航輝(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは、開幕投手に内定している上沢が先発するも4回7安打3失点。本番に向けて不安を残す結果となった。一方のロッテは、4番・山口がソロを含む2安打をマーク。開幕スタメン入りを目指す若手が、バットで存在感を示した。

◆開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(27)がオープン戦3試合目で初失点を喫した。 1回を3者凡退に抑えた後の2回。2死一塁から安田に左中間を破る先制の適時二塁打を打たれた。 3日西武とのオープン戦(札幌ドーム)で5回無失点、10日DeNAとのオープン戦(横浜)では6回無失点と好投。春季キャンプ中の実戦2試合無失点を含め、連続イニング無失点は「18」でストップした。 3回には1死三塁から藤原に中前適時打、さらに2死一、三塁から菅野に左前適時打を打たれ、2イニング連続で失点した。

◆開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(27)が4回3失点でマウンドを降りた。 1回先頭の荻野から見逃し三振を奪うなど、3者凡退。しかし2回2死一塁から安田に左中間を破る先制の適時二塁打を打たれ、今季実戦初失点。3回には1死三塁から藤原に中前適時打、さらに2死一、三塁から菅野に左前適時打を打たれ、2イニング連続で失点を喫した。 3日西武とのオープン戦(札幌ドーム)で5回無失点、10日DeNAとのオープン戦(横浜)で6回無失点と好投を続けていたが、この日は4回74球7安打3奪三振1四球3失点。26日楽天との開幕戦(楽天生命パーク)へ向け、やや不安を残すマウンドとなった。

◆ロッテ山口航輝外野手(20)がオープン戦第2号を放ち、開幕スタメンへさらに前進した。 3-0の6回、先頭で打席へ立つと、追い込まれながらも日本ハム鈴木健の内角から入ってくるスライダーにしっかり踏ん張り、広い札幌ドームの左翼席まで放り込んだ。 広報を通じて「自分の背中から来るスライダーがあるのは頭に入っていたので、その球をしっかり捉えることができて良かったです」と満足げなコメント。札幌ドームでのプレーは初だが「広い球場で打つことができて自信になります」と寄せた。

◆ロッテ本前郁也投手が、開幕ローテーション入りする可能性が高まった。17日、日本ハム戦で先発し5回途中4安打無失点。左手人さし指の腹にマメがむけて降板したが、次回登板に影響はないもよう。 まだ固まっていなかった開幕6戦目、4月1日の楽天戦(ZOZOマリン)の先発について、井口資仁監督(46)は「いま投げている中では非常にいいので、その可能性は非常に高いと思います」とはっきりと口にした。 札幌出身の最速149キロ左腕は、4日前まで1軍公式戦登板の権利さえなかった。プロ2年目、14日に背番号49で支配下登録され、家族らが見守る中で好投した。緊張の登板でも「いつも通り投げられたと思います」と強いハートで日本ハム打線を押し込み、時には技でかわした。140キロ台前半が多くても、球質が良くなかなか痛打されない。シーズン目前、頼もしい左腕が現れた。【金子真仁】 ▽ロッテ河村(地元北海道で中継ぎ登板)「地元で投げられて良かったです。少し力が入ってしまいましたが、感慨深い登板になりました」

◆ロッテ山口航輝外野手(20)がオープン戦第2号を放ち、開幕スタメンへさらに前進した。 3-0の6回、先頭で打席へ立つと、追い込まれながらも日本ハム鈴木健の内角から入ってくるスライダーにしっかり踏ん張り、広い札幌ドームの左翼席まで放り込んだ。 まさしく、課題としていた球だった。「自分の背中から来るスライダーがあるのは頭に入っていたので、その球をしっかり捉えることができて良かったです」と満足げ。「広い球場で打つことができて自信になります」と喜んだ。 恒例の一句披露も。 「まだ寒い 北の大地で ぼく熱い」 数秒の余韻を置いてから「ありがとうございました!」と締め、バスへ向かった。

◆2番で先発出場した日本ハム樋口龍之介内野手が1安打1打点と存在感を示した。 4回先頭の打席ではロッテ先発左腕の本前から右前打、6回無死三塁では「ランナーをかえすだけしか考えてなかった」と2番手河村の145キロ直球を右犠飛とし、きっちりと打点を挙げた。出場3試合連続安打を記録するなど着実に結果を出しながらも「結果を出していくしかない」と開幕1軍へ必死にアピールを続ける。

◆新守護神の日本ハム杉浦稔大投手(29)が連投テストをクリアした。ロッテとのオープン戦(札幌ドーム)の9回に2戦連続で登板。1回1安打無失点と危なげない投球を披露した。連投はヤクルト時代の17年以来4年ぶり。クローザーとしての適性を示した道産子右腕が、満を持してシーズンへ向かう。杉浦が2夜連続で9回のマウンドに上がった。自慢の直球は、うなりを上げていた。岡は148キロで押し込んで一邪飛。藤原は直球2球で追い込み、最後は宝刀フォークで空振り三振。長打警戒の井上は148キロで詰まらせて大勢に影響しない右前打。柿沼は藤原と同様の攻めで最後はフォークを振らせた。1回1安打無失点2奪三振。新守護神として万全の内容だった。 杉浦 状態自体は多少(右肩の)張りはありましたけど、そこまで。(連投でも)投げられそうだなと感じました。 最速151キロを計測した真っすぐは、まともに打ち返されることはなかった。「久しぶりだったので」と振り返ったように、ヤクルト時代の17年4月5、6日の阪神戦(京セラドーム大阪)以来の連投。クローザーを務める上で避けては通れないシチュエーションをクリアした右腕は「明日以降の体の反応が大丈夫ならシーズンもいけると思います」と力強く言った。 抑えを託した栗山監督も、ひと安心した。「体の状態は良さそうだったし、大丈夫。いい準備ができたと思います」と安堵(あんど)の表情を見せた。日本ハム移籍後は右肩痛の影響を考慮しながら、登板間隔を十分に空けながら起用してきた。それだけにオープン戦期間中の連投テストも「いいのか悪いのか分からなくて」とタイミングを計り続けてきた。ポテンシャル十分の素材だけに「絶対に壊さないようにと思ってやってきた」と指揮官を安心させる快投だった。 守護神としてのルーティンも確立できてきた。登板準備は8回の守備が始まる頃からキャッチボールを開始。9回の登板直前の攻撃状況を見ながら20球以内で肩を作り、マウンドへ上がる。杉浦自身も「なるべく球数は少なく。5球でも少なければ年間で投げる球数も変わってくる」と守護神仕様の流れが体に染み込み始めた。 栗山監督は「最初は体調を見ながら、3連投は避けたいので状況を見ながら」と青写真を描く。杉浦も「慣れていくしかない」と新守護神としての覚悟を決めて前を向いた。【木下大輔】

◆新守護神の日本ハム杉浦稔大投手(29)が連投テストをクリアした。ロッテとのオープン戦(札幌ドーム)の9回に2戦連続で登板。1回1安打無失点と危なげない投球を披露した。連投はヤクルト時代の17年以来4年ぶり。クローザーとしての適性を示した道産子右腕が、満を持してシーズンへ向かう。 杉浦が2夜連続で9回のマウンドに上がった。自慢の直球は、うなりを上げていた。岡は148キロで押し込んで一邪飛。藤原は直球2球で追い込み、最後は宝刀フォークで空振り三振。長打警戒の井上は148キロで詰まらせて大勢に影響しない右前打。柿沼は藤原と同様の攻めで最後はフォークを振らせた。1回1安打無失点2奪三振。新守護神として万全の内容だった。 杉浦 状態自体は多少(右肩の)張りはありましたけど、そこまで。(連投でも)投げられそうだなと感じました。 最速151キロを計測した真っすぐは、まともに打ち返されることはなかった。「久しぶりだったので」と振り返ったように、ヤクルト時代の17年4月5、6日の阪神戦(京セラドーム大阪)以来の連投。クローザーを務める上で避けては通れないシチュエーションをクリアした右腕は「明日以降の体の反応が大丈夫ならシーズンもいけると思います」と力強く言った。 抑えを託した栗山監督も、ひと安心した。「体の状態は良さそうだったし、大丈夫。いい準備ができたと思います」と安堵(あんど)の表情を見せた。日本ハム移籍後は右肩痛の影響を考慮しながら、登板間隔を十分に空けながら起用してきた。それだけにオープン戦期間中の連投テストも「いいのか悪いのか分からなくて」とタイミングを計り続けてきた。ポテンシャル十分の素材だけに「絶対に壊さないようにと思ってやってきた」と指揮官を安心させる快投だった。 守護神としてのルーティンも確立できてきた。登板準備は8回の守備が始まる頃からキャッチボールを開始。9回の登板直前の攻撃状況を見ながら20球以内で肩を作り、マウンドへ上がる。杉浦自身も「なるべく球数は少なく。5球でも少なければ年間で投げる球数も変わってくる」と守護神仕様の流れが体に染み込み始めた。 栗山監督は「最初は体調を見ながら、3連投は避けたいので状況を見ながら」と青写真を描く。杉浦も「慣れていくしかない」と新守護神としての覚悟を決めて前を向いた。【木下大輔】

◆ロッテの安田がオープン戦11試合、35打席目で待望の初打点をマークした。0-0の二回2死一塁で、上沢の甘く入った速球を引きつけて振り抜くと、強烈な打球が逆方向の左中間を破った。適時二塁打とし「打点を挙げることができて良かった」とほっと息をついた。  昨季4番を経験し、今季は打線の軸としてさらなる飛躍を期待されている。キャンプでは2004年に平成唯一の三冠王に輝いた松中臨時コーチに「強化指定選手」と位置づけられ、熱心な指導を受けた。オープン戦でなかなか好結果が出ず、4番も3年目の山口に譲っていただけに、大きな一打となった。

◆日本ハムの開幕投手を務める上沢はオープン戦最後の登板で初失点した。「球数を少なく長いイニングを投げる想定。できれば7回を100球くらいで」と先発に臨んだが、4回で74球を投げ、7安打3失点で降板。「シーズンに入ったら今日のような投球をしないようにしたい」と反省した。  オープン戦3試合目で投球の軸となる直球が決まらず、集中打を浴びた。0-1の三回1死から、荻野の三塁打をきっかけに計4安打を浴びて2点を加えられ「直球の制球が良くなくて、変化球が増えてしまった結果、連打を浴びてしまった」と悔やんだ。  有原が米大リーグに移籍し、層が薄くなった先発陣を引っ張る活躍が期待される中、開幕に不安を残す結果となった。

◆ロッテの2年目左腕の本前が五回途中まで投げて4安打無失点と好投した。一回を三者凡退で滑り出してリズムをつかむと二回以降もスピンの利いた直球を次々と投げ込んだ。四回無死一、二塁のピンチでは中田を遊ゴロ併殺打、続く大田を投ゴロに仕留めて切り抜け「収穫の多い登板だった。いつも通りに投げられた」と振り返った。  北海道出身で札幌光星高から北翔大を経て2020年の育成ドラフト1位で入団。11日の楽天とのオープン戦で3回無失点と好投し、15日に支配下選手登録されたばかりだった。子どものころに応援していたという日本ハム相手に故郷で堂々の投球を見せた。

◆ロッテの山口がオープン戦2号ソロを放った。3-0の六回先頭打者で、この回に代わったばかりの鈴木健に対して追い込まれながらも、甘く入った変化球を逃さずフルスイング。打球は左翼スタンドへ突き刺さり「打った瞬間に行ったと思った。広い球場で打つことができて自信になる」と喜んだ。  二回にも先頭打者として中前打を放ち2安打をマーク。オープン戦は全11試合で4番打者を任され、打率2割8分6厘で堂々と務めている。  秋田・明桜高から2019年にドラフト4位で入団し、昨季までの2年間で1軍出場はない。持ち味の打力を発揮し、いきなり開幕戦で4番打者として先発出場する可能性が高まり「迷いなくバットを出せている。本当に早く開幕したいなという気持ち」と自信を漂わせた。

◆今季抑えを務める日本ハムの杉浦が九回を1安打無失点で締めた。前日16日に1回を投げ、シーズンを見据えて連投をテストし「体の状態自体は投げられそう。明日以降の体の反応が気になるが、何もなければいける」とうなずいた。  昨季は抑えの秋吉が不振で途中から中継ぎの宮西が代役を担った。杉浦は伸びのある直球を武器に大役を任され「リリーフのリズムにはだいぶ慣れてきた。あとは本番の緊張感をどう感じるか」と気を引き締めた。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
722 0.778
(↑0.028)
-
(-)
42
(+2)
26
(+1)
11
(+1)
2
(-)
0.223
(↓0.007)
2.270
(↑0.13)
1
(-)
阪神
721 0.778
(↑0.028)
0
(-)
45
(+5)
30
(+3)
17
(+3)
7
(+2)
0.289
(↓0.014)
2.900
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
741 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
44
(+1)
40
(+13)
9
(-)
7
(-)
0.270
(↓0.003)
2.460
(↓0.44)
4
(-)
西武
641 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓1)
44
(+3)
33
(+5)
7
(+1)
6
(+1)
0.258
(↑0.002)
2.710
(↓0.14)
5
(3↑)
楽天
440 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
37
(+13)
27
(+1)
2
(+1)
5
(+1)
0.268
(↑0.021)
3.210
(↑0.33)
5
(3↑)
広島
440 0.500
(↑0.071)
2.5
(-)
24
(+11)
19
(-)
3
(+1)
6
(-)
0.206
(↑0.015)
2.220
(↑0.33)
5
(-)
ロッテ
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
38
(+4)
35
(+3)
4
(+1)
12
(-)
0.240
(↑0.011
3.090
(↑0.12)
5
(-)
巨人
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
33
(+9)
33
(+4)
4
(+1)
7
(+1)
0.226
(↑0.021)
2.650
(↓0.03)
9
(4↓)
日本ハム
460 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1)
33
(+3)
38
(+4)
6
(-)
7
(-)
0.229
(↓0.002)
2.860
(↓0.13)
10
(-)
中日
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
28
(+4)
60
(+9)
5
(-)
9
(+2)
0.223
(↑0.009)
5.860
(↓0.37)
11
(-)
DeNA
260 0.250
(↓0.036)
4.5
(↓1)
19
(+1)
30
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.207
(↓0.008)
3.750
(↑0.23)
12
(-)
ヤクルト
271 0.222
(↓0.028)
5
(↓1)
34
(-)
50
(+11)
11
(-)
6
(+2)
0.233
(↓0.013)
4.980
(↓0.72)