ヤクルト(☆5対4★)中日 =オープン戦1回戦(2021.03.14)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
30010000041001
ヤクルト
03110000X5920
勝利投手:田口 麗斗(1勝0敗0S)
(セーブ:星 知弥(0勝0敗1S))
敗戦投手:柳 裕也(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】平田 良介(1号・1回表3ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆ヤクルトは、3番手・田口が3回1失点。本拠地のマウンドで、まずまずのピッチングを見せた。対する中日は、先発・柳が6回5失点。ローテーションの一角として期待される右腕が、不安を残す結果に終わった。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(19)が、2回2/3を投げ5安打3失点で降板した。今季2度目で初めての神宮マウンド。1回2死二、三塁で高めの直球を平田に右翼席へ運ばれた。最速147キロを計測し、変化量が大きいスライダーとフォークで空振りを取る場面も見られた。3回2死まで打ち取ったところで、高橋周、ビシエドに連打。続く平田に四球を与えたところでマウンドを降りた。 「今日の登板は悔いが残り、納得がいかない登板になってしまいました」と振り返った。当初は3回50球の目安。予定に1死届かず、球数は60球と超えた。 ヤクルト2番手には宮台康平投手(25)が登板。移籍後初登板となった。 ▽中日根尾(高校日本代表時代に合宿で同部屋。この日初対戦で中飛) フォーク、スライダーの変化球にキレがあるなと思いました。 ▽中日ビシエド(1回、フォークに空振り三振) 真っすぐもしっかりきていて、変化球もいいものを持っている。すごく自信を持って投げている。プロの水に慣れたらもっといい投手になる。才能のある投手だ。 ▽中日平田(奥川から初回1号3ラン) 真っすぐもすごくいい球を投げている。変化球もキレがあり素晴らしい投手だなと思う。

◆中日平田良介外野手(32)がヤクルト先発、2年目奥川にプロの洗礼を浴びせた。 初回2死二、三塁、カウント2-0からの直球を右翼席前列に運んだ。「風がライト方向に吹いていたので打った瞬間に本塁打かな、と思いました。第1打席のひと振り目からいいスイングすることができて良かった」。 外野の要として右翼を固めてきたが、昨季は故障などで55試合出場。キャンプでも2軍でのスロー調整を剥奪された。この日は第2、第3打席でもしぶとく四球を選び、開幕スタメン死守をしっかりアピールした。

◆昨季オフに日本ハムを戦力外になり、ヤクルトに加入した宮台康平投手(25)が、神宮に戻ってきた。 3回2死満塁の場面で、奥川の後をうけ、移籍後初登板。中日京田をカウント3-2から低めのチェンジアップで空振り三振に打ち取った。東大時代は東京6大学リーグで6勝を挙げた思い出の地。ワンポイントとなったデビュー戦で、ヤクルトのピンチを救った。

◆昨季日本ハムを戦力外になったヤクルト宮台康平投手が、3回2死満塁のピンチで、移籍後初登板した。 奥川降板後を受けた急きょのマウンドにも動じず、京田をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。神宮は東大時代に東京6大学リーグで6勝を挙げた思い出の地。4年ぶりのマウンドに「ここで投げるために準備してきた。しっかり結果が出てよかった」と満足げ。試合後、高津監督から今後の1軍同行を明言された。

◆中日平田良介外野手(32)が開幕スタメンへ前進した。ヤクルト戦に「5番・DH」でスタメン出場。初回、ヤクルト先発奥川から先制1号3ランを放つなど2打数2安打2四球3打点と存在感をみせた。 「強くボールを打ちにいった結果、反対方向に飛んだ。打った瞬間に本塁打かなと思った。いい結果になって良かった」 初回2死二、三塁。カウント2-0からのストライクゾーンへの奥川の直球を見逃さなかった。16年目のベテランは、初対決で強烈な1発を見舞った。 2、3打席目では四球を選び、7回には二塁内安打で締めた。打率も2割3分8厘へ上昇。昨季、右肘痛や下肢コンディション不良で55試合出場に終わった。今年のキャンプでは、これまで認められていた2軍でのスロー調整を剥奪され、1軍でキャンプイン。右翼定位置も競争下にさらされたが、オープン戦仕上げの段階で、しっかり状態をあげてきた。 「確実性を上げていきたい。そこが開幕までの課題」 平田の開幕1軍スタメン発進が見えてきた。【伊東大介】

◆ヤクルト奥川恭伸投手は先発して2回2/3を5安打3失点と課題が残った。 今季2度目の登板。1回2死二、三塁で高めの直球を平田に右翼席へ運ばれた。3回2死からは高橋周、ビシエドに連打を許し、続く平田に四球を与え、マウンドを降りた。予定投球回まで1死届かず。「納得がいかない登板になってしまった」と悔やんだ。前回登板の7日広島戦ではフォームのバランスが悪く、高めにボールが浮いた。中6日で修正しきれず、打者のベルトの高さにボールが集まった。 一方でキレのあるスライダーやフォークで空振りを奪う場面も。球数も60球と前回の27球から大幅に増えた。高津監督は「ここがMAXではない。経験を積み重ねていければ、次の段階に進んでいけると思う」と期待を寄せた。

◆中日の主砲ダヤン・ビシエド内野手が好調を維持した。 初回はヤクルト奥川に空振り三振に打ち取られたが、残り2打席2安打。4試合連続安打で打率を4割1分2厘に伸ばした。「しっかりと球をとらえることを心がけている。いい感じできている」。 昨年10月末に左肩を脱臼し、キャンプを通じてリハビリを続けてきたが、不動の主砲に隙はなさそうだ。

◆スライド先発の中日柳裕也投手(26)は、2回以降ヤクルト打線につかまり、6回8安打5失点で降板した。 柳は「曲がり球が曲がり切らなかったので修正したい」と猛省。与田監督は2回先頭村上への四球から失点につながったことに「追い込んでからの四球は士気が下がる。2度としてはいけない」と辛口で評した。

◆開幕1軍入りを目指す中日・根尾昂内野手(20)が、"弟分"との初対決の日を迎えた。14日に対戦するヤクルトの予想先発は奥川。2018年のU18アジア選手権(宮崎)でともに日の丸を背負って戦った間柄だ。  「けっこう、おちゃらけている感じ。僕としては真面目な印象はないです」  プロ入り後は目立った連絡のやり取りはないというが、高校日本代表では小園(広島)とともに3人部屋で過ごし、スライダーの握りを教えるなどして、1学年下の奥川をかわいがった。  ここまでオープン戦は打率・100(20打数2安打)、3打点。12日のロッテ戦では7戦目にして初めてスタメンを外れた。だが降雨中止となったこの日の練習後、与田監督は14日に根尾を左翼でスタメン起用することを明言。背番号「7」は室内でバットを振り、投球に合わせていた打撃スタイルを見つめ直し、振り切る本来の感覚を養った。  「どんな投手が来ても、しっかりと自分のスイングをし、結果も内容も納得できるものを出したい」  "兄貴"の意地も込めたフルスイングで、仕切り直しのアピールだ。(須藤佳裕)

◆中日がこれまでのオープン戦で並べてきた打順オーダーを、8戦目にして大きく入れ替えた。2番を任されてきた京田が6番に入り、阿部が3番から2番に。5番に入り、ここまで2本塁打を放っている高橋周が3番。12日のロッテ戦(ZOZOマリン)でオープン戦7戦目にして初めてスタメンから外れた根尾は「7番・左翼」で出場する。  チームは試合前まで、7試合で14得点。1試合平均でわずか2得点と貧打にあえいでいた。与田剛監督(55)はロッテ戦(同)が雨天中止となった13日の練習後に「貧打といわれるが、一年を通してどうやっていくか。うまくいっていないことを嘆くより、原因をしっかりと見つけて。対策を明確にしていきたい」と話しており、開幕まで2週間を切った段階で別パターンを試す。

◆昨季、日本ハムを自由契約となりヤクルトに移籍した宮台康平投手(25)が移籍初登板した。奥川が降板後の2死満塁のピンチからマウンドに上がった。  宮台は京田に対し、カウント3-2から低めのチェンジアップで空振り三振。わずか打者一人、7球の初マウンドだったが、インパクトを残した。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(19)が先発し、2回2/3を投げ5安打3失点だった。一回2死二、三塁から平田に先制3ランを浴びるなど、完璧な内容とはいかなかった。  「きょうの登板は悔いが残り、納得のいかない投球になってしまいました」  一回は先頭の大島に一塁強襲の内野安打を浴びるなど2死二、三塁のピンチを背負い、カウント2-0からクイックモーションで投じた146キロ直球を運ばれた。二回は3者凡退だったものの、三回は2死から高橋、ビシエドに連打を浴び一、二塁。平田に四球を与えたところで球数は60に達し、交代となった。

◆中日はヤクルトに敗れ、オープン戦最下位に転落。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。  --柳の投球は  「3点を取られた二回。先頭の村上へ四球、主力を相手に逃げたような投球というのはチームの士気も下がるし、3点リードがあるところなのでね。それでも投手は打たれていいという気持ちにはなれないんだけれども、追い込んでからの四球というのは一気に士気が下がる。ああいうことは二度としないようにしなきゃいけないと思う」  --打順を入れ替えた。阿部が2番  「阿部は送りバントもできるし、右打ちもできる。攻撃的2番がどれぐらい機能するかな、と。いい当たりは結構あったけれど、なかなかヒットにならなかった」  -高橋周、ビシエド、平田のクリーンアップの並びは  「周平を3番に、というのは前にも話をしていたと思う。状態はすごくよくなってきているし、平田の状態も上がってきているので、こういう打順というのもかなり使えるのではないのかな、と」  --平田も長打が増えてくると5番にもハマる  「もともと平田は長打力もあり、このところ上手くいかなかったですけど、今日のような打撃と、あとは選球眼。ボール球を振らなくなったのも非常に大きい」  --この日のような打順は今後も  「あさってのゲーム(16日、巨人戦、バンテリンドーム)もまた阿部を2番に置いてやってみようかな、と。今日のような形でやってみようかなと思っています」  --16日の巨人戦からの入れ替えは  「メンバーの入れ替えは今のところないです」  --オープン戦で単独最下位に転落  「それはそれで受け入れないといけないし、うまく機能できていないところが勝敗にも結び付いていると思うので、それをシーズンに向けてしっかりと反省して、残り試合もそうですけど、生かしていかないといけないと思います」

◆ヤクルトは先発候補の2人が課題を残した。奥川は三回途中まで5安打3失点。田口は3回1失点も、本来の切れや制球力を欠いた。宮台が好救援し、浜田も2安打と好調。中日は平田が3ランを含め、4度出塁と調子を上げてきた。

◆中日・平田良介外野手(32)が「5番・DH」で出場し、一回に右翼へ先制3ランを放つなど、2安打3打点と活躍した。「強くボールに対して打ちにいった結果、反対方向に飛んで、いい結果になってよかった」  注目の2年目右腕・奥川との対戦となった第1打席。一回2死二、三塁の場面で、2ボールから外角高めにきた直球を振り抜くと、打球はそのまま右翼席に飛び込んだ。  昨季は開幕からの不調やケガでの離脱があり、出場は55試合止まり。打率・235(166打数39安打)、3本塁打、17打点と悔しい結果に終わった。今季もレギュラーを奪いに行く立場と自覚し、オフは昨年は米ロサンゼルスで合同自主トレを行った大阪桐蔭高の後輩・根尾との合同トレをやめ、個人トレで腸腰筋を意識したスイングを身につけようと取り組んだ。  この日の試合では一発だけでなく、第2、3打席では四球を選んで出塁し、七回の第4打席では二塁内野安打と4出塁。指名打者として打席のみがアピールの場となるなかで奮起してみせた。  「ここからは、より確実性を上げていかないといけないと思うので、そこが開幕までの課題だと思います」  開幕スタメンに大きく前進する活躍。「3・26」に向けて、さらに磨きをかけていく。

◆体勢を崩されず、鋭い打球を放った。ヤクルト・山田哲人内野手(28)が、同点の三回無死二塁から左翼線に適時二塁打。今季のオープン戦は自身3試合目で初安打と初打点を記録した。  「追い込まれるまでは進塁打よりも、ランナーをかえすことを優先して打席に入りました。結果、追い込まれる前にヒットが打ててよかった」  この日は「3番・DH」で先発出場。中日先発、柳が投じた縦に大きく曲がるカーブを軸足(右足)に体重を残して振り抜いた。  2月の浦添キャンプ終盤から下半身のコンディション不良を抱え、体調を見ながらの出場が続く。この日は三回に代走を送られて、途中交代したが、シーズンに向けて、状態は上がっている。  2年連続最下位からの浮上に新主将の活躍は欠かせない。3月26日の開幕戦(対阪神、神宮)に、ベストな状態を作り上げる。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(19)が、昨年2月に死去した野村克也元監督(享年84)の追悼試合となる28日の阪神戦(神宮)に先発する可能性が14日、浮上した。この日はオープン戦2度目の登板で三回途中5安打3失点だった。  「悔いが残り、納得のいかない投球になってしまった」  一回2死二、三塁から平田に3ランを被弾。三回は高橋周、ビシエドに連打を浴び一、二塁。平田に四球を与え、球数が60球に達したところで降板した。  それでも前回7日の登板よりもスライダー、フォークボールの切れが増し、直球は最速147キロをマーク。今季の神宮初登板で、"メジャー仕様"となった硬いマウンドにも適応した。  高津監督は結果ではなく内容に目を向けた。「やっぱり勝負勘というか、絶対、これだけは駄目というのをよく理解しているように見えた」とギアを上げた場面の投球を評価。今後も「体の状態を確認して」とした上で、オープン戦に登板させる方針を示した。  ここまで7、14日と中6日で日曜日に登板している。次戦も中6日で21日の西武戦の登板が有力だ。コンディションに問題がなければ、野村元監督の追悼試合となる、28日の開幕3戦目に先発する可能性が高い。  野村さんは生前、奥川について「伸びしろがある。マー君にそっくり」とまな弟子の楽天・田中将と重ね合わせ、絶賛していた。本人も興味津々で入寮時には「野村克也 野球論集成」(徳間書店)を持ち込んだ。  高卒2年目で開幕カードに先発すれば、2009年の由規以来、12年ぶり。"サンデー奥川"が燕投に新風を吹き込む。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
522 0.714
(↑0.047)
-
(↓0.5)
39
(+2)
25
(-)
10
(+1)
1
(-)
0.231
(↓0.012)
2.670
(↑0.33)
1
(-)
阪神
521 0.714
(↓0.086)
0
(-)
31
(+3)
21
(+6)
12
(+3)
3
(-)
0.285
(↓0.017)
2.480
(↓0.01)
3
(2↑)
ORIX
631 0.667
(↑0.096)
0
(↓1)
38
(+8)
24
(+1)
8
(+2)
4
(-)
0.263
(↓0.011)
1.920
(↑0.36)
4
(2↓)
西武
531 0.625
(↓0.042)
0.5
(-)
40
(+6)
28
(+7)
6
(+1)
5
(+1)
0.256
(↓0.022)
2.880
(↓0.24)
5
(3↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
21
(+3)
21
(+1)
0
(-)
4
(+2)
0.254
(↑0.024)
3.460
(↑0.52)
5
(2↑)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(-)
13
(+3)
18
(+3)
2
(-)
4
(+2)
0.187
(↑0.002)
2.940
(↑0.77)
5
(-)
ロッテ
441 0.500
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
32
(-)
29
(+2)
3
(-)
11
(+1)
0.236
(↓0.008)
3.190
(↑0.15)
5
(3↓)
巨人
441 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
23
(+1)
23
(+4)
3
(+1)
6
(-)
0.202
(↓0.016)
2.190
(↑0.13)
9
(1↑)
日本ハム
350 0.375
(↑0.042)
2.5
(-)
27
(+3)
32
(+3)
5
(+1)
6
(-)
0.224
(↓0.01)
2.830
(↑0.57)
10
(2↓)
DeNA
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
18
(+1)
27
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.222
(↓0.014)
4.420
(↑0.38)
11
(1↑)
ヤクルト
251 0.286
(↑0.119)
3
(↑0.5)
28
(+5)
30
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.234
(↑0.008
3.630
(↓0.06)
12
(1↓)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
18
(+4)
50
(+5)
4
(+1)
7
(-)
0.207
(↑0.011
6.090
(↑0.06)