オリックス(☆5対0★)西武 =オープン戦1回戦(2021.03.14)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:鈴木 優(1勝0敗0S)
敗戦投手:吉川 光夫(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(1号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆オリックスは、10投手の継投で相手打線を1安打に抑える完封リレーを展開。救援陣がシーズン開幕へ向けて、順調な調整ぶりを示した。対する西武は、先発・平井が3回無失点。ローテーション入りを期待される右腕が、安定感のある投球を見せた。

◆オリックスのドラフト3位来田涼斗外野手(18=明石商)がオープン戦に初出場した。 この日に1軍に合流。西武戦の6回の守備から途中出場し、右翼を守った。7回の第1打席は二ゴロに倒れた。

◆オリックスのドラフト2位元謙太外野手(18=中京)が"プロ初安打"を放った。 この日に1軍に合流。6回2死から代打で出場し、西武田村から右安打を放った。「新顔」の躍動に京セラドーム大阪は拍手に包まれた。

◆オリックスが「継投ノーヒットノーラン」まで、あと一息だった。 この日はブルペンデーを採用し、初回のヒギンスから能見、黒木、鈴木、吉田凌、阿部、富山、金田と1イニングずつ継投。8回1死から金田が西武山野辺に二塁打を許すまで、無安打無得点に抑えていた。9回は中田と山田の2人が無安打で締め、10投手で1安打に封じた。 この日はオープン戦での「継投ノーヒットノーラン」は未遂に終わったが、達成していれば17年3月25日のソフトバンク(対戦相手は広島)以来、50年の2リーグ分立後、10度目だった。球団では95年3月8日ダイエー戦(神戸)で、平井、星野、渡部、鈴木以来で、10投手による継投なら、史上初の快挙となっていた。

◆先発転向の西武平井克典投手(29)が開幕3戦目の28日オリックス戦(メットライフドーム)で先発することが確実となった。 敵地での"前哨戦"に先発し3回を無安打無失点。「課題のテンポも良かった。僕自身いいイメージをつけたかったし、相手にも『嫌だな』と思ってもらえればと思っていました」とうなずいた。辻監督も「良かったですよ。その(開幕3戦目)予定じゃない」と起用を明言。19年には81試合に登板し、リーグのシーズン最多登板記録を達成した右腕が、今季は先発で結果を残していく。

◆西武金子侑司外野手(30)が、14日オリックス戦(京セラドーム大阪)の7回に右膝付近に死球を受けて途中交代。 打撲とみられ、病院に行く予定はないという。

◆低弾道がズドンと突き刺さった。左中間スタンドをにらみつけた19歳は、右拳をグッと握った。遊撃のレギュラーを狙うオリックス紅林弘太郎内野手(19)が、7回2死一、二塁で真ん中低め直球を振り切った。 「なかなか1本が出なくて...。中嶋監督がずっと使い続けてくれていたので、1本出てよかったです。試合前練習で『悪くなると、体を振っている』と。もっとグラウンドで恩返しできるように頑張りたい」 オープン戦1号。春季キャンプから実戦5本塁打で、そのうち4本が3ランの「ミスター3ラン」。周囲からは打撃フォームや雰囲気が似ていると言われ「なんちゃって中田翔」とも呼ばれているが「自分ではミゲル・カブレラ...です」とMLB通算487本を誇る「お手本」に憧れる。動画で研究し尽くし、教科書をまねて、改良した新打撃フォームには「結構、威圧感がある」と手応えがあるが「中田翔さんのようにホームランをいっぱい打てるように頑張ります」とオトナの対応も見せる。 「ずっと打てなくて打率も落ちて、悔しくて...」。一時はオープン戦打率0割台まで落ち込んだが、この1発を復調のきっかけにする。16日からは地元静岡に凱旋。家族らに「良いものが見せられるように」と奮闘宣言だ。 先輩、同期にも恵まれた。京セラドーム大阪の試合には、大阪・舞洲の球団寮から漆原の愛車に乗せてもらう。同期入団の宮城らと「先輩」の運転に身を任せ、ゆらりと「職場」に到着。車内でのたわいない会話が、紅林をリラックスさせている。 中嶋監督は「必ず(調子が)落ちてくるときもある。良かったですね、結果が出て」と一安心の様子。紅林は「安達さんがああいう形になって...。僕にとってはチャンスになる。開幕1軍で、1年間ずっと1軍で頑張りたい」とコロナ感染の先輩を思いやりつつ、自身の立場もわきまえる。目指すステージへ一直線。「3・26」の遊撃には「ベニー」がいる。【真柴健】

◆オリックスのドラフト2位・元謙太外野手(18)=中京高=、同3位・来田涼斗外野手(18)=明石商高=、同5位・中川拓真捕手(18)=豊橋中央高=、育成の同5位・佐野如一外野手(22)=仙台大=が1軍に合流した。  西武戦前に京セラドームに姿を見せ、試合前練習に参加。打撃練習では各選手が力強い打球を披露した。オープン戦初出場となるか、注目される。

◆オリックスのドラフト2位・元(げん)謙太外野手(18)=中京高=が、オープン戦初出場。初打席で初安打を放った。  2-0の六回2死から吉田正の代打で登場。スタンドから歓声が沸く中、2ボール1ストライクから4球目をとらえ、一、二塁間を破る右前打を放った。  元は春季キャンプ中に右中間広筋の筋損傷と診断され、リハビリを行っていたが、6日の春季教育リーグ・中日戦(ナゴヤ)から2軍で実戦に出場していた。

◆オリックスは紅林が七回にオープン戦初本塁打となる3ランを放ち遊撃の定位置獲得へアピールした。新人の元は六回に代打で右前打を放った。西武は先発に転向する平井が3回無安打無失点で3三振を奪い、仕上がりの良さを示した。

◆西武は開幕カードで当たるオリックスを相手にわずか1安打で零敗を喫した。相手の救援投手でつなぐ小刻みな継投の前に、八回1死で山野辺が放った二塁打だけに抑え込まれた。  休養日を挟み、16日からは今季初めて本拠地のメットライフドームでオープン戦を行う。辻監督は「これからこれから。あと5試合だからね。シーズンに向けて切り替えてやっていく」と話した。

◆期待の大砲が、ようやくお目覚めだ。快音とともに、白球は瞬く間に左中間2階席の防球ネットへ着弾。オリックスの高卒2年目、紅林がオープン戦1号となる3ランを放った。  「2アウト一、二塁で回してもらって、一本出たのはよかったです。真ん中低めの真っすぐ、一番手が伸びるところをいい感じでとらえられたのでよかった」 ■期待の大砲お目覚めOP戦1号  2-0の七回2死一、二塁。西武の3番手、田村が投じた直球をすくい上げた。3ランを2発放った春季キャンプ中の練習試合・ロッテ戦(2月23日、SOKKEN)以来のアーチ。オープン戦10試合で打率・182、5打点とまだ本調子ではないが「なかなか一本が出なくて。それでも(中嶋)監督が使い続けてくれていたので、打ててよかった」と胸をなでおろした。  打撃練習中、熱心に指導を続けている指揮官は「ずっと(試合に)出ている分、疲れもありますし、いろいろな面で必ず落ちてくるときはありますんで、そのなかでしっかり振っていくということだけ忘れずやってくれたら。結果出てよかったですね」と評価。「いま完全に決めるわけじゃない。いろんなことを加味して考えていく」と開幕・遊撃の座は明言しなかったが、打てば打つほど、近づくに違いない。  5日に正遊撃手の安達が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、現在も隔離療養中。復帰のめどは立っていない。 ■開幕遊撃へチャンスつかむ  「安達さんがああいう形になって僕にとってはチャンスなので。このチャンスをつかめるように頑張っていきたい」 ■中嶋監督の期待に応えるために  指揮官が「なんちゃって中田翔」と期待する若手。「中田翔さんみたいになれるように」と飛躍を誓う19歳に、ブレークの予感がする。(西垣戸理大)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
522 0.714
(↑0.047)
-
(↓0.5)
39
(+2)
25
(-)
10
(+1)
1
(-)
0.231
(↓0.012)
2.670
(↑0.33)
1
(-)
阪神
521 0.714
(↓0.086)
0
(-)
31
(+3)
21
(+6)
12
(+3)
3
(-)
0.285
(↓0.017)
2.480
(↓0.01)
3
(2↑)
ORIX
631 0.667
(↑0.096)
0
(↓1)
38
(+8)
24
(+1)
8
(+2)
4
(-)
0.263
(↓0.011)
1.920
(↑0.36)
4
(2↓)
西武
531 0.625
(↓0.042)
0.5
(-)
40
(+6)
28
(+7)
6
(+1)
5
(+1)
0.256
(↓0.022)
2.880
(↓0.24)
5
(3↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
21
(+3)
21
(+1)
0
(-)
4
(+2)
0.254
(↑0.024)
3.460
(↑0.52)
5
(2↑)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(-)
13
(+3)
18
(+3)
2
(-)
4
(+2)
0.187
(↑0.002)
2.940
(↑0.77)
5
(-)
ロッテ
441 0.500
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
32
(-)
29
(+2)
3
(-)
11
(+1)
0.236
(↓0.008)
3.190
(↑0.15)
5
(3↓)
巨人
441 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
23
(+1)
23
(+4)
3
(+1)
6
(-)
0.202
(↓0.016)
2.190
(↑0.13)
9
(1↑)
日本ハム
350 0.375
(↑0.042)
2.5
(-)
27
(+3)
32
(+3)
5
(+1)
6
(-)
0.224
(↓0.01)
2.830
(↑0.57)
10
(2↓)
DeNA
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
18
(+1)
27
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.222
(↓0.014)
4.420
(↑0.38)
11
(1↑)
ヤクルト
251 0.286
(↑0.119)
3
(↑0.5)
28
(+5)
30
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.234
(↑0.008)
3.630
(↓0.06)
12
(1↓)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
18
(+4)
50
(+5)
4
(+1)
7
(-)
0.207
(↑0.011)
6.090
(↑0.06)