広島(★0対2☆)日本ハム =オープン戦2回戦(2021.03.14)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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日本ハム
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広島
0000000000500
勝利投手:伊藤 大海(1勝1敗0S)
(セーブ:村田 透(0勝0敗1S))
敗戦投手:九里 亜蓮(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(2号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は先発・九里が5回1失点、2番手・遠藤が4回1失点。ローテーションの一角として期待される両右腕が、順調な調整ぶりを見せた。一方の日本ハムは、先発・伊藤が7回無失点の好投。ドラフト1位ルーキーが、首脳陣へのアピールに成功した。

◆日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が7回無失点の好投で開幕ローテーション入りへ大きくアピールした。 序盤から走者を背負いながらも落ち着いた投球。5回にメヒア、磯村に連打を浴びるなど満塁のピンチを背負ったが、後続を抑え無失点。6回には長野と松山から空振り三振を奪うなど3者凡退。最終イニングとなった7回も3者凡退に抑える投球を披露した。 7回92球。4安打7奪三振2四球無失点で、開幕ローテ入りへ前進した。

◆日本ハム野村佑希内野手が4試合連続打点をマークした。 7回の守備から途中出場。9回2死二塁で、広島2番手遠藤にカウント1-2と追い込まれながら、140キロの直球をはじき返し中前にタイムリー。「ランナーをかえすことができてよかった」。オープン戦8試合で打率4割と好調を維持するが「今日のようにこれからも1打席の中で集中力を高めていけるようにしたい」と気を引き締めた。

◆開幕ローテ候補の広島遠藤淳志投手(21)が2軍降格となった。6回から登板して8回まで2つの三振を奪うなど無失点。9回に1点を失ったものの、4回1失点にまとめた。 残した数字は悪くなかったものの、球の強さ、切れともに本来のものではなく、首脳陣の評価は厳しかった。佐々岡監督は「球の力がないように感じるし、コントロールもアバウトだった。そういう意味ではさみしいし、ちょっとこれから考える」と首をひねった。その後、出した結論は2軍降格だった。 まだ開幕ローテーションは大瀬良、森下、九里の3投手しか決まっていない。横山投手コーチは「(逆転ローテ入りの可能性が)ないってことはない。ほかの投手との比較にもなってくるとは思います。1軍で勝負できる武器を磨いてもらって。十分、力のある投手なので、課題をつぶしてきてほしい」と奮起を促した。

◆23歳の誕生日を迎えた日本ハム2年目の梅林優貴捕手が、故郷広島で今季オープン戦に初出場した。 8回1死一塁で代打出場。広島遠藤に2ストライクと追い込まれ、内角のチェンジアップにバットを折られ三ゴロに倒れた。それでも念願だった地元デビュー戦に「今までにない誕生日。知り合いも親戚もいっぱい来ていただいたので、その前で元気な姿をみせられてよかった」と振り返った。

◆開幕ローテーション入りへ、大前進だ。日本ハムのドラフト1位ルーキー伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が14日、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)で7回4安打無失点と試合を作り、非公式試合ながら"プロ初勝利"を手にした。実戦4試合目で、初の無失点。プロ入り直後から覚え始めたスプリットチェンジアップなど、多彩な変化球で7三振を奪い、赤ヘル打線を黙らせた。マウンド上のいでたちは、既に新人離れしている。日本ハムのルーキー伊藤は、涼しい表情でアウトを重ねた。100球をめどに臨んだ4度目の実戦で、7回を4安打無失点。無失点は初めてで「ちょっと、ホッとした。今日は気持ちの部分で余裕を持って投げられた」。メンタルをしっかりと操縦し、7回を92球にまとめて先発ローテ入りへの"宿題"を完璧にクリアした。 自信は、あった。「足を上げて立っている状態で、すごくきれいに立てていた」からだ。試金石となったのは1回2死一、二塁、広島松山との対戦時だ。2月28日練習試合(名護)で、プロ入り後、初アーチとなる3ランを献上した相手を迎え「同じ相手には、やられたくないなっていうのがあった」。2球で追い込み、スプリットで二ゴロに。6回2死では、今年1月から習得に励んできたシンカー気味に落ちるスプリットチェンジアップで空振り三振を奪うなど、3打数無安打と完璧に封じ込んだ。 偶然にもこの日、直線距離で約550キロ離れた静岡では、駒大苫小牧高の大先輩、楽天田中将が先発していた。「どうだったんですか?」と恐る恐る報道陣に成績を尋ねた右腕は、5回1失点で勝ち投手となったメジャー帰りの偉大な先輩より失点で下回り、思わず小さくガッツポーズ。いたずらな表情で、チャームポイントのえくぼを浮かべた。 栗山監督は「課題はあるけど、まとめに行って、まとまった。自信になったと思う」と好評価も、先発ローテ入りについては「最後の最後まで見極めさせてもらう」と、結論を先送りにした。伊藤は「今のところ失敗が多いので、うまく生かしてステップアップ出来ている」。失敗を次に持ち越さない。その向上心があれば、きっと居場所はつかめるはずだ。【中島宙恵】

◆日本ハム中田翔内野手(31)が、広島に住む家族や恩師、旧友たちの前で豪快な1発を放り込んだ。14日広島とのオープン戦(マツダスタジアム)で、3試合ぶりの2号ソロ。0-0の4回2死走者なしから、広島九里のカーブを左翼席へぶち込み「感触は良かった。しっかり、変化球について行くことができたと思います」とご満悦だ。 故郷広島に架けた凱旋(がいせん)アーチで、オープン戦2度目のマウンドに上がったルーキー伊藤を強力援護した。スタンドには家族や知人ら、応援がズラリ。「親だったり親戚は普段、試合を見られないですからね。中学校の時にシニアリーグでお世話になった人たちとか、いろいろ来てくれた」。実は前日13日から、打席に立つたび味方ベンチから「参観日、参観日」と、ハッパを掛けられていた。年に数回あるか、ないかの大切な"晴れ舞台"だった。 オープン戦打率は2割9分4厘と3割目前。出場7試合は、もちろん、すべて4番だ。「レベチ」な好調ぶりだった昨季に比べ、今年は春季キャンプ終了時、あまりの状態の悪さに自身を「ゴミ」と評したが、今は違う。「今はしっかりボールが見られているし、自分の間合いで打ちにいけている。あの...ちょいゴミ?」と、おどけ、不敵に笑った。開幕まで、オープン戦は残り5試合。真のレベチ復活へ「逆方向に、しっかりとした打球を打てるように意識したい」と、口元を引き締めた。【中島宙恵】

◆広島・堂林翔太内野手(29)が3試合連続でスタメンを外れた。代わって、ケビン・クロン内野手(28)=ダイヤモンドバックス=が三塁を守った。  昨季111試合に出場し、打率・279、14本塁打、58打点、17盗塁で再ブレークした"鯉のプリンス"だが、2試合連続で試合前練習を欠席した。前日13日に佐々岡監督は「積極的休養。たぶん大丈夫と思う」と語っていたが、この日から一塁と三塁を守れるメヒアが1軍に合流した。

◆日本ハム・中田翔内野手(31)が故郷・広島でオープン戦2号となる先制ソロ本塁打を放った。「甘く来たボールにしっかり反応できた」。両軍無得点で迎えた四回2死で迎えた第2打席。カウント2-2から相手先発・九里の高く浮いたカーブを捉え、力強い打球は左翼席看板にたたきつけられた。  スタンドに応援に駆け付けた家族や親戚に届ける記念すべき凱旋(がいせん)アーチとなった。

◆広島・九里亜蓮投手(29)が先発し、76球を投げ5回4安打1失点と順調な仕上がりをアピールした。140キロ台の直球、カットボール、ツーシーム、カーブなどの多彩な変化球を投げ込み、打たせて取った。全15個のアウトの内3奪三振を除く、11個は1併殺を含むゴロかフライアウト。四回2死から中田に左越えにソロを浴びたが踏ん張った。  プロ7年目の昨季は初の規定投球回に到達し、8勝7勝、防御率2・96をマーク。3年連続で開幕投手を務める大瀬良、昨季10勝でセ新人王に輝いた森下ととも先発3本柱として期待される。

◆広島は日本ハムに完封負けを喫し、オープン戦3勝3敗とした。佐々岡真司(53)監督の主な一問一答は以下の通り。  --九里が5回1失点  「打たれている球は甘いところ、変化球。あとは配球、制球。しっかりと調整してくれると思う」  --遠藤は4回1失点  「横から見ていて球の力がないように感じるし、コントロールもアバウトだった。投げたいところに投げられていないし、逆球でたまたま抑えている印象。そういう意味では寂しい」  --堂林が2試合連続で欠場  「トレーナーに聞いてほしい」  --クロンが三塁でフル出場  「打球が1回しか飛ばなかったが、練習しないといけないところに入れている」  --鈴木誠が欠場  「大したものではないんだけど、ずっとやってきたなかで疲労もたまっている。埼玉(16日、西武戦、メットライフ)からしっかりと出られると思う」  --16、17日の関東遠征で選手への期待は  「リリーフ陣では勝ちパターンをきめないといけない試合。野手も17人の枠のなかで争っているのは3人くらい。必死なってやっていると思う」

◆広島の遠藤は4回を4安打1失点と粘ったが、球に切れがなく、走者を背負うともろさが目立った。2軍降格が決まり「まだまだ自分の力が出せていない。もっといい結果を求めてやっていくしかない」と語った。  佐々岡監督は「球の力がないように感じるし、制球もアバウトだった。投げたいところに投げられていないし、逆球でたまたま抑えていた印象」と落胆した。

◆日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23)=苫小牧駒大=が7回4安打無失点で初勝利を挙げ、開幕ローテーション入りへ大きく前進した。 ■7回4安打無失点でOP戦初勝利  「今日は気持ちの部分で余裕を持って投げられた。多少ボールが甘く入ってもいいところで打ち取れた」  落ちる球を有効に使い、7三振を奪った。最大のピンチは五回1死満塁。菊池の三直で飛び出した三走が戻れず、併殺で失点を逃れた。六回には2月28日の練習試合(名護)で本塁打を浴びた松山をチェンジアップで空振り三振に抑えた。 ■栗山監督「色々なものが見えてきた」  有原が米大リーグに移籍し、開幕投手の上沢に続く先発がまだ決まっていない。栗山監督は「良かった。色々なものが見えてきた」とうなずきつつも「(開幕ローテ入りは)最後の最後まで探らせてもらう」と明言は避けた。  開幕前の登板はあと一回。北海道出身初のドラフト1位として期待を背負う23歳が"最終試験"に立ち向かう。(石井孝尚)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
522 0.714
(↑0.047)
-
(↓0.5)
39
(+2)
25
(-)
10
(+1)
1
(-)
0.231
(↓0.012)
2.670
(↑0.33)
1
(-)
阪神
521 0.714
(↓0.086)
0
(-)
31
(+3)
21
(+6)
12
(+3)
3
(-)
0.285
(↓0.017)
2.480
(↓0.01)
3
(2↑)
ORIX
631 0.667
(↑0.096)
0
(↓1)
38
(+8)
24
(+1)
8
(+2)
4
(-)
0.263
(↓0.011)
1.920
(↑0.36)
4
(2↓)
西武
531 0.625
(↓0.042)
0.5
(-)
40
(+6)
28
(+7)
6
(+1)
5
(+1)
0.256
(↓0.022)
2.880
(↓0.24)
5
(3↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
21
(+3)
21
(+1)
0
(-)
4
(+2)
0.254
(↑0.024)
3.460
(↑0.52)
5
(2↑)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(-)
13
(+3)
18
(+3)
2
(-)
4
(+2)
0.187
(↑0.002
2.940
(↑0.77)
5
(-)
ロッテ
441 0.500
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
32
(-)
29
(+2)
3
(-)
11
(+1)
0.236
(↓0.008)
3.190
(↑0.15)
5
(3↓)
巨人
441 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
23
(+1)
23
(+4)
3
(+1)
6
(-)
0.202
(↓0.016)
2.190
(↑0.13)
9
(1↑)
日本ハム
350 0.375
(↑0.042)
2.5
(-)
27
(+3)
32
(+3)
5
(+1)
6
(-)
0.224
(↓0.01)
2.830
(↑0.57)
10
(2↓)
DeNA
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
18
(+1)
27
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.222
(↓0.014)
4.420
(↑0.38)
11
(1↑)
ヤクルト
251 0.286
(↑0.119)
3
(↑0.5)
28
(+5)
30
(+4)
9
(-)
3
(-)
0.234
(↑0.008)
3.630
(↓0.06)
12
(1↓)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
18
(+4)
50
(+5)
4
(+1)
7
(-)
0.207
(↑0.011)
6.090
(↑0.06)