オリックス(☆3対1★)巨人 =オープン戦2回戦(2021.03.13)・京セラドーム大阪=
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巨人
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ORIX
10002000X3911
勝利投手:宮城 大弥(2勝0敗0S)
(セーブ:漆原 大晟(0勝0敗1S))
敗戦投手:戸郷 翔征(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(1号・4回表ソロ)
【オリックス】佐野 皓大(1号・1回裏ソロ)

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◆オリックスは、先発・宮城が5回2安打1失点の好投。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを披露した。一方の巨人は、岡本和が4回表にソロを放つ活躍。不動の4番に待望のオープン戦初アーチが飛び出した。

◆巨人は開幕2戦目の3月27日DeNA戦(東京ドーム)での先発が内定している高卒3年目の戸郷翔征投手(20)が先発マウンドに上がる。「9番二塁」には北村拓己内野手(25)が入り、ルーキーの秋広優人内野手(18=二松学舎大付)はスタメンから外れた。 オリックスは高卒2年目の宮城大弥投手(19)が先発し、若手投手同士の一戦となる。

◆巨人岡本和真内野手が実戦41打席目で待望の1号アーチを放った。1点を追う4回にオリックス宮城の初球139キロ直球を右中間席に運んだ。 逆方向最深部への1発に「積極的にいくなかで、ワンスイングでしっかりとらえることができました」とし「打ててよかったです」と例年オフに1日限定で合同で自主トレをする西武中村の"定番コメント"を拝借した。試合前時点でオープン戦の打率1割3分と低調が続いていた。 ▽巨人原監督(1号ソロを放った岡本和の打撃に)「久々に出たねえ。だいぶいいと思います。視界がすごくいい状態」

◆オリックス山岡泰輔投手が不運なアクシデントに見舞われた。本来は6回から最後まで投げる予定だったが「6回に投げたときに爪が(右手人さし指の)皮膚に刺さって血が出てしまって、それで滑るようになって」と8回で降板。だが6、7回はピンチをしのぎ、8回は完全投球。「明日には投げていると思います」と軽症と明かした。開幕第3戦の28日西武戦先発まで、残る登板機会はあと1試合。2年連続開幕投手を務めた19年以降の経験を踏まえ「うまく入っていきたいなと思います」と調整に努める。

◆オリックス佐野皓大外野手(24)が初回、巨人戸郷から初球先頭打者アーチを放った。「1番・中堅」でスタメン出場。戸郷の初球、146キロストレートをフルスイングし、右翼への推定飛距離125メートル弾に。俊足が売りの24歳の豪快なオープン戦1号に、スタンドがわきかえった。 佐野皓は「打ったのは高めのまっすぐです。感触は完璧でした。甘いコースに来たら積極的に行こうと思っていたので、いい結果になってくれてよかったです!」と声をはずませた。

◆オリックスが巨人とオープン戦。 オリックスは1回に佐野皓が巨人戸郷から初球先頭打者アーチを放ち先制。4回に同点に追いつかれるが、5回には佐野皓の二塁打などで勝ち越しに成功。宮城、山岡、漆原の継投で逃げ切り勝利した。 巨人は岡本和の本塁打で同点に追いつくが、勝ち越すことができず敗れた。

◆巨人北村拓己内野手(25)が2安打で猛アピールした。 「9番二塁」でスタメン出場し7回に山岡から右前打。9回にも漆原から中前打でチャンスメークした。前夜の若林の決勝打にも刺激を受け「自分も負けたくないし、争いに勝っていきたい。じゃないと先の道がない」と必死に食らいついていく。

◆セ界のキングが"始動"した。巨人岡本和真内野手(24)が今季実戦41打席目で待望の初アーチをマークした。オリックスとのオープン戦にスタメン出場。4回無死、オリックス宮城の139キロ直球を一振りで捉えた。オフ期間からウエートトレーニングで鍛え上げた「パーフェクトボディー」と打撃技術がアジャストしてきた。若き主砲が、2年連続本塁打王へ動きだした。軽々と右中間最深部まで運んだ。先頭で迎えた1点を追う4回。岡本和はオリックス宮城の真ん中やや高めに浮いた初球の139キロ直球に素直にバットを出した。2月のキャンプから実戦41打席目で待望の1発に「ヒットは出ていませんでしたが、感覚としては悪くなかった。どうしようもないぐらい打席の中で良くなかったら焦るけど、それが無かったので」とさらりと言った。 試合前時点でのオープン戦打率は、1割3分にとどまっていた。昨季31本塁打、97打点のリーグ2冠王は1発への予兆を感じ取っていた。「練習もそこまで悪くないですし、打ち損じもフライでゴロよりかはいいと思う」。オープン戦での凡打はゴロが2に対し、飛球は5倍以上の11で上回っていた。 高々と舞い上がる打球は、オフ期間中から重点的に取り組んできたウエートトレーニングで"パワーアップ"した。今季からチームに携わるボディービルダーの鈴木雅氏からは「技術とすごくつながる部分。いい選手のフォームを見ると、すごくいいフォームでやってる」と骨盤、脊柱、肋骨(ろっこつ)、首の位置が安定したトレーニングフォームを絶賛された。 2冠王が鍛え上げた肉体を操ることができれば、無敵の主砲になれる。除脂肪体重は90キロを超え、一般男性の約2倍の筋肉量をまとう。「体も重く感じてない。いい感じかなと思います」と「パーフェクトボディー」に手応えを口にした。 26日のDeNAとの開幕戦までの12日間で、残り6試合が調整の場になる。「感覚はいいですけど、打ち損じがまだまだ多いので減らしていけるように」と課題を挙げた。岡本和が目指す完璧な打撃は、技術と肉体がマッチした先にある。【久永壮真】 ▽巨人原監督(1号ソロを放った岡本和の打撃に)「久々に出たねえ。だいぶいいと思います。視界がすごくいい状態」

◆巨人戸郷翔征投手が直球とフォークを決め球に8奪三振を挙げ、開幕へ勢いをつけた。 立ち上がりの1回に佐野皓に初球の直球を右翼ポール際に運ばれ、先頭打者弾を浴びたが、以降は低めに丁寧に集めた。6回を投げ、7安打3失点(自責2)。四死球なしの93球を「今日(今年)初めてコントロールを意識しながら投げた。去年よりはいい内容で投球ができている」と納得の表情で振り返った。 万全を整えるために微調整の必要性は認識している。5回2死から連打を許し、味方の失策も絡んで2失点。「後半に少し体力が残ってなかったのが1つの課題」と反省点を挙げた。開幕2戦目の27日DeNA戦の先発が内定しており、開幕前最後の調整登板は20日楽天戦(東京ドーム)が濃厚。「あと1試合、納得できる内容が増えれば開幕後もうまくいくと思う。それに向けてやっていきたい」と見据えた。

◆オリックス佐野皓大外野手(24)が、仰天の特大アーチを披露した。「1番・中堅」で先発。初回、巨人戸郷の初球、146キロ直球をフルスイングで捉えて、京セラドーム大阪の右翼5階席へオープン戦1号をかけた。 ゴツーン! の衝撃音が、場内に響き渡る。1番打者の一振りに、9542人の観客があっけに取られた。 佐野皓 感触は完璧でした。甘く来たら振りにいこうと思っていました。強く振ろうとしているので、それがいい結果につながっているのかと思います。 最大の長所は俊足だが、打席では「当て逃げはしない。強く振る意識です」と言いきる。プロ入り時は投手で右打ち。昨季途中に両打ちに再転向した。従来の右打席には「力の入れ方がわかるんですけど...」。左打席が課題だった。 課題を克服するために「1センチ」の工夫を取り入れた。肉眼ではわからない試行錯誤。「左打席の方が1センチ、バットが長いんです」。左右の打席でバットを持ち替える。「左打席は85センチのアトムズ(社製)です。タイプは松井稼頭央さん。偶然、ウエートルームで発見して、振っていたら、いい感覚だった。『これだ』と思ったので、すぐにまねしてバットをオーダーしました」。わずかでも遠心力を加え、ボールをはじき飛ばす。ひらめき次第で、細身の体でも驚きの飛距離を生み出す。 5回2死二塁で決勝の適時二塁打も放ち、打率3割7分はオープン戦3位で、通算10安打は12球団トップ。俊足、左右両打席での成長、さらには驚きのパンチ力まで見せた24歳が、開幕スタメンに力強く前進した。【堀まどか】 ▽オリックス中嶋監督(佐野皓の成長に)「あそこまで飛ぶというのは、力もついてきたのかなと思います。細かいことまでできるようになってきたから、どんどん良くなってくると思う」

◆オリックス・佐野皓大外野手(24)が、先制となる先頭打者本塁打を放った。  「感触は完ぺきでした! 甘いコースに来たら積極的にいこうと思っていたので、いい結果になってくれてよかったです!」  一回、巨人先発・戸郷の初球をとらえ、右翼5階席へオープン戦1号ソロ。昨季途中からスイッチヒッターに再挑戦し、課題としていた左打席で結果を出した。

◆4番の岡本和真内野手(24)がオープン戦1号をマークした。  「積極的にいく中で、ワンスイングで捉えることができた。打ててよかったです」  0-1で1点を追う四回無死、2年目左腕の宮城から甘く入った直球を右中間席へ運び、同点とした。昨季、本塁打&打点の2冠に輝いた主砲がオープン戦27打席目で待望のアーチ。試合前の時点で23打数3安打の打率・130と低調気味だったが、逆方向への"らしい"一発が上昇気配を漂わせた。

◆オリックスの宮城が5回2安打1失点と好投し、2年目で初の開幕ローテーション入りへ大きく前進した。切れのある直球を軸に「わざと遅くしている」というカーブで打者のタイミングをうまく外した。四回に先頭打者の岡本和に一発を浴びたが動じず、続く丸と中島を連続で空振り三振に仕留めるなど4三振を奪った。  前回登板だった6日のDeNA戦でも5回無失点と安定した内容だった。弱冠19歳ながら走者を背負っても崩れない我慢強い投球でアピールを続けている。  昨季、沖縄・興南高からドラフト1位で入団。1年目は2軍のウエスタン・リーグで最多タイの6勝をマークし、1軍でも11月にプロ初勝利を挙げた。中嶋監督は「キャンプから順調にきている」と期待を寄せている。

◆巨人の戸郷は93球で6回を投げ、7安打3失点だった。四回までに8三振を奪ったが、五回以降はやや球威が落ちた。「思ったより前半が良かったので力を出し過ぎた。後半に少し体力が残っていなかったのが課題」と冷静に分析した。  開幕2戦目のDeNA戦での先発登板が決まっており、しっかりと逆算しながら調整を進めている。オープン戦での登板は残り1度で「納得できるような内容が増えれば、開幕もうまくいくと思う」と自らにハッパを掛けた。

◆開幕・中堅の座を目指し、課題の左打席で結果を出した。オリックス・佐野皓が、先頭打者本塁打に加え、勝ち越しの適時二塁打と4打数2安打2打点をマークした。  「(本塁打は)甘く来たら振りにいこうとは思っていました。いま強く振ろうとしているので、それがいい結果になったのは良かったな、と思います」  一回、巨人先発・戸郷の初球を振りぬき、右翼5階席へ。1-1の五回2死二塁では左翼越えの適時二塁打だ。昨季途中から再びスイッチヒッターに挑戦したが、左打席でのパンチ力が課題だっただけに、「左で長打を打てるようになってきているのはいいことだし、しっかり継続していけたら」と手応えもある。  中嶋監督は「まぐれ当たりみたいな当たりやったけどね」と笑いつつ、「あそこまで飛ぶのはなかなか力も付いてきたのかな」と評価。開幕・中堅の確定については「そこはこれから」と断言はしなかったが、「細かいことまでできるようになってくればどんどん良くなってくる。プラスに考えていきましょう」と期待を寄せた。(西垣戸理大)

◆先発の巨人・戸郷は6回7安打3失点。一回先頭の佐野皓に右越え特大弾を許したが、決め球のフォークボールを駆使して8三振を奪い、「後半に少し体力が残ってなかったのが一つの課題ではありますけど、いい内容の投球だった」と前向きに捉えた。20歳右腕は、開幕2戦目となる27日のDeNA戦(東京ドーム)で先発予定。次回登板は20日の楽天戦の見込みで、開幕への準備を整える。

◆主砲、お目覚め!! 巨人・岡本和真内野手(24)が13日、オリックスとのオープン戦(京セラ)で"今季1号"を放った。試合前まで打率.130(23打数3安打)と低調だった昨季の本塁打&打点王は、オープン戦27打席目で待望の初アーチ。練習で着用する靴下をチーム内に流行らせるなどグラウンド内外で存在感を増す4番打者が、開幕に向けて上昇気配を漂わせた。  乾いた打球音が、京セラドーム大阪に響いた。岡本和が、中堅右への一発で球場に集まったファンをどよめかせた。  「積極的にいく中で、ワンスイングで捉えることができた。また、打てるように頑張ります」  0-1の四回、高卒2年目左腕・宮城の初球を仕留めた。オープン戦27打席目、練習試合を含めると41打席目での今季初アーチ。昨季本塁打(31本)、打点(97)の2冠に輝いた右の大砲が、引っ張ったかのように強烈な打球を右方向へ運んだ。  試合前の時点で打率・130(23打数3安打)と低調だったが、岡本和に不調の自覚はなかった。「ヒットは出ていなかったですけど、感覚としては悪くなかった」。4番に定着して4年目。今季もどっしりと打線の中心に座る。  その影響力は、大きくなるばかり。グラウンド内外でチームの「インフルエンサー(情報発信によって大きな影響を与える人物の総称)」となっている。  最近は練習中に選手、コーチが黒地にオレンジの横じまが入った靴下=写真=を好んで着用しているが、流行の発信源は岡本和。米大リーグ全30球団の公式ソックスに採用されるカリフォルニア発の人気ブランド「スタンス」製のもので、流行に敏感な主砲が履き始め、履き心地の良さやフィット感に周囲が追随した。  本塁打を放った後には小林、吉川、松原が岡本和の登場曲「無限大(INFINITY)」を歌う、日韓で人気の男性グループ「JO1」のハンドサイン(ポーズ)でお出迎え。プレーでも、行動でも、存在感を増す。  今遠征中、打席で構えた際の左肩の開きを抑えるよう助言した原監督は「打った瞬間に入るとは思ったんだけど、久々だから『あれぇ、入ったかなあ』って」と状態を上げる4番に上機嫌。「だいぶ、いい」と目を細めた。26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)まで12日。頼れる主砲は、しっかりと照準を合わせる。(樋口航)

◆実は、試合を見ながら、つぶやいていた。  どこか岡本和の話題に乏しいし、打撃自体にも、コレといったインパクトがまだない。この日の第1打席も、左腕・宮城のスライダーを引っ掛けて三ゴロ(失策)。体が伸びて、タメがない。バシッとしたセンター返しの長打が、出ない。  巨人打線に主力がそろったとはいえ、やはり4番という軸が定まらないとチーム力に実体が伴ってこないし、他チームにも脅威を与えられない。  そうしたところで物足りないかな-と、口にしていたんだ。  その矢先の第2打席、まさに中堅右へ本塁打。真ん中から内角寄りの真っすぐだった。これまで、あの球は右翼へ飛んでいた。やっと本来の形に近づいた、ということ。あとは、右投手の真っすぐをセンターへはじき飛ばすようになれば、いいんじゃないかな。  若き主砲といっても、プロ7年目。なぁに、レギュラーシーズンに入れば打ちますよ...などと、ベテランのように構えている年齢ではない。オープン戦から目標設定を高くして、そのままシーズンに突入するようにパワーを、みせてほしいね。(本紙専属評論家)

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