広島(☆3対1★)日本ハム =オープン戦1回戦(2021.03.13)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0000000011410
広島
00000201X3710
勝利投手:中田 廉(1勝0敗0S)
(セーブ:大道 温貴(0勝0敗1S))
敗戦投手:金子 弌大(0勝2敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆広島は、西川がマルチ安打を放つ活躍。持ち前のバットコントロールを見せつけた。対する日本ハムは、先発・池田が3回2安打無失点の好投。3月上旬にトレードで加入した右腕が、首脳陣へのアピールに成功した。

◆広島の開幕投手大瀬良大地投手(29)が5回1安打無失点、毎回の9三振を奪う好投を見せた。 1軍に合流して初実戦の練習試合日本ハム戦(2月28日)から3戦連続無失点投球となった。 前日からスライド登板の影響をまったく感じさせなかった。立ち上がりから今回のテーマに挙げた直球とカットボールを軸に力で押した。1回を3者凡退で滑り出すと、2回は日本ハム中軸から3者連続三振。5回は先頭中田に左翼への二塁打を許すも後続を断ち、予定登板回を投げきった。 今年初実戦から11イニング連続無失点のまま、開幕前最後の調整登板となる19日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に向かう。

◆ローテ入りを目指す日本ハム金子弌大投手(37)がアクシデントに見舞われた。 4回から2番手で登板も、6回2死で途中降板。栗山監督は「足を引きずる感じだったので無理をさせないように」と説明した。最初の2イニングは4三振を奪うなど完璧に抑えていた金子は「(6回は)ボール先行から安打を打たれてしまった。走者がいても自分優位のカウントで投げなければ」と失点を反省した。

◆"3番打者の極意"を、ぐんぐん吸収している。高卒3年目の日本ハム野村佑希内野手(20)が、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)で「3番・三塁手」で先発出場。0-3の9回2死二塁で、広島のドラフト3位大道温貴投手(22=八戸学院大)から左前適時打を放ち、3試合連続打点を記録して一矢報いた。 この日、初めて走者を置いた状況でまわった第4打席。成長が止まらない背番号24のバットが、初球を捉えた。外寄り低めのスライダーを左前へはじき返し「チャンスで打てたことは自分にとってもいいことですし、最終打席でしっかり修正できたので良かった」。その前の3打席は、右飛に2三振と精彩を欠いていただけに、ホッと胸をなで下ろした。 3番起用はオープン戦3度目。10打席以上の選手の中では、チームで打率3割7分5厘、3本塁打、6打点いずれもトップに立つ。3番での打率は4割1分7厘に。この日、対戦した相手の3番鈴木誠の姿に「動画もいろいろ見ていますし、勉強になる。他のチームの3番を見てもすごい人ばかり。負けないように頑張っていきたい」と向上心を燃やした。【中島宙恵】

◆日本ハム近藤健介外野手が代打で2試合ぶりに戦列復帰。7回、フルカウントからの7球目、広島コルニエルの152キロ直球を左翼線へ落とす二塁打を放った。 5試合ぶりの安打に「ボールがよく見えていた」と、納得顔だ。コンディション不良から10日DeNAとのオープン戦(横浜)を欠場。「左膝の張りで痛みが出ていたけど、もう大丈夫」と表情は明るかった。

◆日本ハム池田隆英投手(26)が"お股フォーク"で、先発ローテーション入りへ前進した。 13日広島戦(マツダスタジアム)に移籍後初先発。今年1月にSNSを中心に野球分析を行う評論家、お股ニキ氏(年齢非公表)の動画解析によって磨き上げたフォークがさえ、3回2安打無失点の好投を見せた。2月に楽天からトレードで加入した新戦力が、ローテ入りへ猛アピールした。緊張とは裏腹に、堂々の先発デビューを飾った。楽天からトレード加入した池田が、移籍後初先発で好投した。「(打者が)嫌な投球ができた」と3回2安打無失点。直球やスライダー、カットボール、カーブ、シュート、フォークの全球種で、的を絞らせなかった。試合前は「吐き気がする」と悩ましげだったが「1つ、前進できた」と笑顔で先発ローテーション入りを引き寄せた。 "お股フォーク"が、さえ渡った。この日のテーマは変化球の精度。「1つが良くて、1つが良くないというのはなかった」と手応えをつかんだ。中でも1回2死一塁、西川への3球目の127キロフォークは、理想の軌道を描いた。結果は左前打とされたが、ボールはストンと落ちたのではなく、シンカー気味に角度を付けて落ちた、狙い通りの1球になった。 フォークをはじめ、変化球を磨き直すきっかけになったのは今年1月上旬。ソフトバンク千賀との合同トレを通して、お股ニキ氏に動画解析してもらった。同氏は「プロのような素人」として話題で、千賀やパドレスのダルビッシュからも支持を受けている。「わらにもすがる思いで(お願いした)というのはあった。こうやって結果を出せて良かった」と自信を深めた。 厚沢和幸投手コーチは「うちの先発投手には、いないタイプ。リリーフより落ち着いてマウンドに立っていた」と先発適性を評価。これで楽天時代の春季キャンプ中の練習試合を含め、実戦5試合で12イニング1失点(自責0)。先発が手薄な新天地で、頼もしいピースになろうとしている。 次回は20日中日戦(バンテリンドーム)で、5イニングをメドに登板予定。池田は「次に打たれたら、しょうがない。しっかりゲームをつくっていけたら」と自覚十分。期待の新戦力が開幕迫る今、チームの可能性を広げている。【田中彩友美】 ▽日本ハム栗山監督 (先発ローテの1枠を)競争している中で十分、可能性はある。落ち着いて、自分のスタイルで投げられていた。すごく緊張している中で自分の力を出せていた。 ◆日本ハムの開幕ローテ争い 3月26日の楽天戦で開幕投手を務めることが決まっている上沢は実戦4試合無失点の好投を続けており確定。昨季、4勝を挙げている加藤も有力。候補に名を連ねている金子、吉田らは今春の実戦で突出した投球をしておらず横一線の状況。昨季8勝を挙げたバーヘイゲンと新外国人2人はコロナ禍のため来日時期は不透明で、開幕には間に合わない見込み。

◆広島田中広輔内野手が決勝打を放った。6回無死一塁でフルカウントから日本ハム金子の直球を引っ張り、右翼フェンス直撃の適時三塁打とした。 「あそこは右方向に打ちたかったので、飛んだ方向は良かったと思う」。進塁打の意識が結果的に長打となった。19年に手術した右ひざの状態は良好。「全然疲れ具合とかも違うし、次の日の回復とかも違う」。開幕から1番としてけん引役が期待される。

◆広島西川龍馬外野手が今年初の4番起用に、マルチ安打で応えた。 1回、中前打の3番鈴木誠也外野手を一塁に置き、左前打で続いた。「後ろにいいバッターがおるんで。返そうというよりは、つないだ方が」と"つなぎの4番"を実践した。6回は代わったばかりの日本ハム3番手西村から中前打。オープン戦初の1試合複数安打で代走が送られた。

◆広島ドラフト6位矢野雅哉内野手(22=亜大)が途中出場ながら、走守で存在感を示した。 6回無死三塁で、三走・田中広輔内野手の代走として出場。1死後、正随優弥外野手の二塁へのゴロの間に好スタートから本塁生還した。 7回は三遊間の当たりを膝を着きながら捕球し、一塁へ送球。俊足の西川をアウトにした。「何とかカバーできるように、という思いでやった」。開幕1軍をアピールした。

◆万全調整。開幕投手が決まっている広島大瀬良大地投手(29)が日本ハム戦(マツダスタジアム)で、5回1安打9奪三振無失点と好投した。実戦3試合で12回連続無失点という抜群の仕上がり。3年連続開幕星へ向けて、19日ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で総仕上げを行う。昨季中1度もなかった9奪三振で本拠地登板を終えたエースは首を横に振りながら、マウンドを降りた。初安打を許した5回も2死三塁。最後の打者清宮をカットボールで空振り三振に奪った。だが、狙った内角よりも、やや中に入ったことが気になった。「シーズンなら結果オーライでいいが、オープン戦なので。最後いい形で終われたら良かった」。初実戦から12回連続無失点を継続する、5回1安打1四球9奪三振のピッチング。それでも、反省を忘れなかった。 直球とカットボールを軸に力で押しながら、フォークやシュート、スライダー、カーブを効果的にまじえた。1回を3者凡退で滑り出すと、2回は日本ハム中軸から3者連続三振。5回は先頭中田に左翼への二塁打を許すも、進塁打を狙う渡辺を内角球で詰まらせて遊ゴロ(結果、二塁走者が走塁死)に打ち取った。 昨年9月の右肘クリーニング手術を転換期とした。術後から肉体改造に取り組み、約5キロ減量。同時に筋肉量を上げ、ストレッチなどの柔軟性を高めるメニューを増やした。「体重が落ちたので、その分を何で補うか。体のしなやかさで強い球を投げたいとやっている」。登板2日前のブルペン投球は昨季までの60球前後から25球に抑え、登板日のブルペンも昨年の45球から25球に減らした。肉体だけでなく、技術や調整も洗練された。 佐々岡監督も「ほぼほぼ完璧。球の力、キレ、角度も。しっかり腕が振れている」と頼もしい姿に目を細める。エースが開幕戦と同じマツダスタジアムで順調ぶりな仕上がりを示した。「シーズンの空気感を感じながら臨んだ。こういう感じだと思い出したりした。気持ちを高めながら。球場の景色を確認して入った」。不安材料は見当たらない。3年連続開幕星へ向け、視界は良好だ。【前原淳】 ▽広島会沢(大瀬良について) 今のところは課題が見つからない。今日もバッテリーの会話として、いろんなことができたので良かった。(一昨年よりも)レベルアップしているんじゃないですか。今日に関しては言うことがない。 ▽広島中田(今年1軍初登板で1回無安打無失点) やってきたことが出せてよかった。変化球もナックルカーブとスラットを投げられた。1発目の試合でいい内容、いい結果だった。 ▽広島高橋大(途中出場で8回に右前適時打) だいたい代打だと思うので、何とかああいうところで1本打てるようにしたい。開幕1軍だけじゃ(開幕約1カ月後に降格となった)去年みたいになっちゃうので。そこが目標じゃない。

◆広島の21年守護神はすでに決まったようだ。この日9回を託されたドラフト3位の大道温貴投手(22=八戸学院大)は2死から連打で1点を失いながらも、リードを守り抜いて"セーブ"を記録した。好投を続けてきた新人右腕の初失点にも、佐々岡監督は「早い段階で打たれておいた方がいい。また本人も気が引き締まるだろう」と評価を下げることはなかった。横山投手コーチも「失点したときにマウンドに行ったけど、落ち着いた表情でした。こうやって点を取られて次、どういう投球をするのか見てみたい」と期待した。 首脳陣は17日ヤクルト戦までに勝ちパターンを固める考えを明かしている。ただ、最重要ポジションの抑えについて横山投手コーチは「そのうち監督から発表があると思います」とすでに内定している可能性を示唆。ドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)を筆頭に、ケムナらが候補に挙がる。 ▽大道(セーブシチュエーションの9回に実戦初失点も初セーブ)「(いつもと)変わらない気持ちで投げたんですけど、1点取られてからはそういう気持ちはありました。抑えとして同点は絶対ダメだと思って投げました」

◆広島・床田寛樹投手(26)が1軍に合流した。昨季5勝の左腕は開幕ローテ入りを目指す。  床田は11日の教育リーグ、中日戦(由宇)に登板し、4回2安打1失点(自責0)とアピールに成功した。9日の阪神戦(甲子園)で4回8安打5失点と炎上した矢崎に代わって、1軍で登板するチャンスを得た。  開幕ローテの6人は3年連続で開幕投手を務める大瀬良、昨季チームトップの10勝でセ新人王の森下、同8勝の九里が当確したが、4番手から決まっていない。床田、遠藤、中村祐、2軍で調子を上げている野村らが候補に入っている。

◆広島・大瀬良大地投手(29)が先発し、毎回の9三振を奪い、73球を投げ5回1安打無失点と好投。3年連続3度目の開幕投手へ、死角は見当たらない。  一回を三者凡退に斬って勢いに乗った。二回には中田、渡辺、大田を三者連続三振。三回先頭の清宮を四球で歩かせて無死一塁、五回には先頭の中田にこの日初の被安打となる左翼線二塁打を浴び、その後1死三塁と走者を背負ったが、後続を断ってスコアボードに0を並べた。  昨年9月の右肘手術から復帰した今春は3試合に登板し、計12回5安打無失点。昨季5勝から逆襲に燃えるエースは19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で総仕上げを行い、"ミスターゼロ"のまま26日の中日との開幕戦(マツダ)に向かう。

◆広島の開幕投手を担う大瀬良が5回1安打無失点の好投で仕上がりの良さを見せた。球に切れがあり、9三振を奪った。抑え候補の大道は1回1失点だった。日本ハムは池田が3回無失点で先発枠入りへアピールした。

◆日本ハムの池田が先発で3回2安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りへアピールした。丁寧にコースを突いて打たせて取り「全体的に良かった。落ち着いてできたと思う」と笑顔で話した。  昨季までのプロ4年間で通算1勝だが、能力の高さを見込まれて2月末に楽天からトレードで加入した。「一つ前進できたが、次の機会で打たれたらしょうがないので」と気を引き締めていた。

◆日本ハムの3年目の野村が九回に適時打を放った。大道の甘い変化球を逃さずに左前に運んだ。「チャンスで打てているのはいいこと。最終打席で修正できたのも良かった」とうなずいた。  好調を維持しており、2年連続の開幕戦先発出場は濃厚。最近は中軸を任される試合も増えている。「任されたところで全力でやるだけ」と意気込んだ。

◆広島・大瀬良大地投手(29)が13日、日本ハム戦(マツダ)に先発し、73球を投げ5回1安打無失点と好投。毎回の9三振を奪った。今春の対外試合3試合で計12回無失点のエースは「思い描いた形で来ている」と順調な調整をアピール。昨秋右肘を手術した右腕は今後、1試合の調整登板を挟み、26日の中日との開幕戦(同)を迎える。 ■5回1安打9奪K  3年連続3度目の開幕投手へ死角は見当たらない。今季最多の1万4417人が見守る中、今春初めてスライド登板で先発した大瀬良が、日本ハム打線をねじ伏せた。  「先週の登板より、シーズンの空気を感じながら臨んだ。気持ちを高め、球場の景色を確認した。こういう感じだったなと思い出した」  最速149キロの直球とカットボール、フォークの投げ分けで5回を1安打無失点。毎回の9三振を奪った。一回の三者凡退を皮切りに、二回は中田、渡辺、大田を3者三振。三回先頭の清宮に四球、五回には先頭の中田の左翼線二塁打を浴びたが、いずれも危なげなく後続を断ってスコアボードに0を並べた。 ■佐々岡監督も賛辞  半年ぶりに実戦復帰した2月28日の日本ハムとの練習試合(名護)から対外試合3試合で連続無失点イニングを「12」に伸ばした。五回を投げ終え大瀬良をグータッチで迎えた佐々岡監督も「ほぼほぼ完ぺきというかね。本当に順調にきている。球の力、切れ、角度もしっかり腕を振れている」と絶賛した。  昨季は5勝どまり。9月に右肘の手術を受けて以降は、新しい調整を取り入れている。肘への負担を考慮して、キャッチボールの強度を下げ、登板間のブルペン投球の球数も60球から25球前後に制限。エクササイズやストレッチに励み、「しなやかで強い球」を追い求めている。  「フォークボールで三振が取れている。真っすぐの反応が全然違う。ゼロでいけるのは理想」  19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)を経て、球団では北別府以来の3年連続開幕白星がかかる26日の中日との開幕戦(マツダ)へ。鯉のエースが万全の状態でマウンドに上がる。(柏村翔)

◆広島は日本ハムに勝利し、オープン戦の連敗を2で止めた。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。--開幕投手の大瀬良が5回無失点  「ほぼほぼ完璧というかね。真っすぐも変化球もうまく攻めているところもあるし、本当に順調だと思います」  --中田、育成のコルニエル、島内がそれぞれ1回無失点  「(中田)廉が戻ってきてコルニエルも必死だと思う。救援陣も競争というなかで、まだまだそういうところを持ちながらやっていると思う」  --D3位・大道(八戸学院大)が九回に登板し1回1失点  「(評価は)下がっていない。打たれることもあるし、その後しっかりと最後は三振で締めた。早い段階で打たれとった方がいいよ。本人も気が引き締まるだろうし、そう簡単にはいかない」  --コルニエルの支配下予定は  「それはわからない。球団とのね。こっちからしたらそういう気持ちがあるなかで、開幕のときにいるか、いないか。1試合1試合が大事になってくるし、それだけ楽しみな選手」  --堂林がベンチ外  「積極的休養。(あしたは)ちょっとわからない。多分大丈夫と思う」

DAZN