オリックス(★2対3☆)巨人 =オープン戦1回戦(2021.03.12)・京セラドーム大阪=
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巨人
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ORIX
00000002021001
勝利投手:桜井 俊貴(1勝0敗0S)
(セーブ:鍵谷 陽平(0勝0敗1S))
敗戦投手:平野 佳寿(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】大城 卓三(1号・6回表ソロ)
【オリックス】頓宮 裕真(3号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆両軍の開幕投手が登板した。オリックスの山本は8回3安打1失点。8つの三振を奪う快投を披露した。一方、巨人の菅野は5回3安打無失点。両リーグを代表する右腕がともに万全な状態であることを示した。

◆2軍で調整していた巨人亀井善行外野手(38)と中島宏之内野手(38)の最年長コンビが1軍に合流した。 亀井は10日のイースタン教育リーグDeNA戦の試合前練習中でふくらはぎにボールが直撃した影響で、同戦の出場を回避。当初は大事をとって16日からの中日戦(バンテリンドーム)での1軍合流を予定していたが、前倒しでこの日からの合流となった。 10日のイースタン・リーグ日本ハム戦には「1番左翼」で先発し、2打数無安打ながら元気な姿を見せていた。

◆開幕投手が決定しているエース同士の一戦。巨人は菅野智之投手(31)が、3回2安打無失点の4日ヤクルト戦(東京ドーム)から中7日で先発マウンドに上がる。 打線には、2軍で調整していたチーム最年長コンビの亀井善行外野手(38)と中島宏之内野手(38)が名を連ねた。 オリックスはエース山本由伸投手(22)が先発する。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が、巨人のエース菅野から2年連続となる安打を放った。「3番・指名打者」で先発出場し、初回2死の初打席で顔合わせ。2球で2ストライクと追い込まれながら、3球目の150キロ速球を左前に運んだ。9日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)から3試合連続安打となった。 ジョーンズは来日1年目の昨年は3月6日のオープン戦で菅野と対戦し、2打席目で安打をマークしていた。

◆オリックス開幕投手を務める山本由伸投手が、8回1失点と好投した。 6回、先頭の大城に浴びた先制弾は「(3ボールと)ボール球が続いてしまって、そこがよくなかった」と反省も、投球全般には手応え。「久しぶりに力が抜けて、ここまでで一番感覚よく投げられた」と振り返った。注目のドラフト5位、秋広優人内野手(18=二松学舎大付)も3打席連続三振に封じた。巨人菅野との初顔合わせは「いい投手と投げ合うのは自分にとってもプラスになる」と発奮材料に。開幕に向けた最終登板は19日阪神戦(京セラドーム大阪)が予想され、藤浪と投げ合うことになりそうだ。

◆巨人大城卓三捕手(28)が先制弾で自身初の開幕マスクを手中に収めた。 6回無死、オリックス山本の153キロ直球を左翼席へ運んだ。8回にも左翼線二塁打をマーク。「自分の中でもいい感じで振れているのかなと思います」と好感触を示した。オープン戦の打率3割5分7厘と好調を維持。原監督は「打てる捕手という点で、守りは上達しているし、本来のバッティングというものも出てくると大きいですね」と高評価した。

◆開幕投手が決定しているオリックス山本、巨人菅野が先発。山本は8回1失点と力投し、菅野は5回無失点に抑えた。巨人は1点差で迎えた9回、若林の逆転2点適時二塁打で試合を決めた。

◆隙のない無双の投球だった。巨人菅野智之投手(31)がオリックスとのオープン戦に先発し、5回3安打無失点。最遅123キロのカーブから最速152キロの直球までの幅広い球速帯の持ち球を、コーナーにちりばめた。「何かに偏るってことはせずに満遍なく、コントロールも意識して投げようと。投球の内容としてはレベルが上がってきている」と3試合連続無失点で納得顔で降板した。 宝刀スライダーの脅威が増した。5回2死、太田に対し、カウント1-2からの4球目。134キロの内角スライダーでのけ反らせた。右打者の内角のボールゾーンから、ストライクゾーンに曲げる「フロントドア」を披露。わずかに外れ、ボールとなったが「打者も全く反応できてないような感じでした。精度を上げていけば勝負できる」とうなずいた。 イニングを進めるごとにテンポを上げ、3回以降は1人の走者も許さず。順調すぎる仕上がりを見せた。「(開幕まで)まだ時間はある。毎日が勝負だと思ってるので、突き詰めて、継続してやっていこうと思っています」。無双化したエースの前にはまだ見ぬ世界が広がっている。【久永壮真】

◆オリックス頓宮裕真捕手(24)がオープン戦トップタイの3号2ランで、幼なじみを救った。1点を追う8回2死二塁で巨人桜井のカーブを捉え、一時は試合をひっくり返す1発。 26日の開幕西武戦(メットライフドーム)でバッテリーを組むことが確実な山本の黒星を吹き飛ばした。 打球が左翼席めがけて飛んだ瞬間、ベンチの山本が両手を高々と掲げた。岡山・備前市の実家は隣同士。幼いころは2歳年下の山本から「ゆうま君」と慕われ、小学時代は同じチームで白球を追いかけた。開幕前とはいえ、山本の負けを消し「むこうにも1発ホームランを打たれて、それ以外は頑張って投げてくれてた。なんとか逆転できてよかったなと思います」と喜んだ。 "予告弾"だった。試合前に「今日は3号、打ちます」と宣言していた。「(阪神のドラフト1位)佐藤君、打ったんですね。ぼくも打ちます」と自身を鼓舞していた。打撃の状態は「あまりよくない。甘い球を逃してますし、ボール球にも手を出してる」と首を振る。現状を打破しようと、巨人のエースに食らいついた。菅野には抑えられたが、終盤の大事な場面で"公約"を果たした。 入団当時の目標だったご近所バッテリーで、21年のスタートを切る。中嶋監督も「開幕は独特ですから、それなりに緊張もするでしょうし。そこにも準備しないといけない。自分たちの気持ちが盛り上がって、空回りしないようにやってほしいなと思います」と見守る。攻守で、24歳の正妻候補が存在感を見せる。【堀まどか】

◆巨人・大城卓三捕手(28)が「8番・捕手」で先発し、0-0の六回無死で左翼席へ先制の1号ソロを放った。  打線はオリックスの開幕投手、山本の前に沈黙していたが、大城はカウント3-0から外角高めの153キロの直球を逆らわず打ち返した。  さらに八回先頭での第3打席でも左翼線二塁打を放ち、小林、炭谷との正捕手争いで大きなアピールとなった。

◆オリックスの佐野皓がオープン戦2度目の複数安打をマークした。二回2死で菅野に3球で追い込まれながらもフルカウントまで持ち込み、しぶとく左前打。七回にも左前打を放った。二回には俊足を発揮して二盗にも成功。「しっかり仕事をすれば、取れる位置にいる」と言う外野のレギュラー獲得へアピールした。  7年目の24歳。昨季、自己最多の77試合に出場したが打率は2割1分4厘にとどまった。課題克服に努める姿に、中嶋監督は「対応できてきているかな。もっともっと精度を高めてほしい」と一層の成長を期待している。 中嶋監督(1点リードの九回に登板して逆転を許した平野佳に) 「実戦感覚が一番大事になるので、その点ではいい場面だった。経験としては良かったと思う」 頓宮(八回にオープン戦3号2ラン) 「打撃の状態はあまり良くないが、うまく反応できた」

◆巨人の開幕投手に決まっている菅野が、5回を3安打無失点と順調な調整ぶりを披露した。一、二回はともに2人の走者を出しながら踏ん張り、三回以降は一人の走者も許さなかった。「立ち上がりが悪いのはご愛嬌。投球の内容としてはレベルが上がってきている」と満足そうだった。  五回2死では右打者の太田に対し、1ボール2ストライクで内角から曲がるスライダーを投じた。惜しくもボールと判定されたが、相手の虚を突く球だった。「打者が反応できていなかった。かなり投球の幅が広がる」と手応えを示した。  米大リーグ移籍を目指して1月に渡米した影響で、新型コロナウイルス感染拡大防止のための自主隔離期間を経験するなど調整の遅れが懸念されていた。開幕2週間前に周囲の心配を払拭する好投だった。 原監督(尻上がりに調子を上げた菅野に) 「序盤は注意深くいきながらね。かなりギアが上がってきているんじゃないか」 若林(九回に逆転の2点二塁打) 「立場が立場なので、一打席も無駄にはできない。何とかして勝ちたい気持ちだった」 巨人・宮本投手チーフコーチ(5回無失点の菅野に) 「貫禄があったね。さすが。安心して開幕を迎えられる」

◆オリックス・頓宮裕真捕手(24)が、オープン戦のキングタイとなる逆転の3号2ランを放った。  0-1の八回2死二塁。巨人3番手、桜井が投じた115キロのカーブに反応し、左翼席に運んだ。7日のDeNA戦(横浜)以来となる一発で、開幕スタメンマスクに向けて猛アピールした。

◆オリックスの開幕投手に決まっている山本が8回3安打1失点と好投した。直球と変化球をテンポ良く投げ分け、三回まで完璧な投球。六回に大城にソロ本塁打を浴びたがその後も崩れず、8三振を奪うなど開幕へ準備万全な様子だった。  開幕までちょうど2週間。「オープン戦の中では一番しっかり投げる試合になる」と話していた通り93球を投げ込んだ。終盤に入っても球威は落ちず、最後はルーキーの秋広(東京・二松学舎大付高)から空振り三振を奪って締めた。  相手先発は球界を代表する菅野だった。「いい投手と投げ合えたら、とてもいい経験になる。プラスにして公式戦にいい状態で入りたい」と心待ちにしていたマウンド。エース同士の緊迫した投手戦で本拠地の観客を沸かせた。 平野佳(2-1の九回に登板して2失点) 「打たれたのは高かったし、フィニッシュする球の精度を上げないといけない。打たれて分かることの方が多いとプラス思考でやっていきたい」

◆見ごたえのある投手戦を繰り広げた。先発したオリックス・山本は、8回3安打1失点。大城に浴びた一発以外、圧巻の内容を見せつけた。  「きょうはストライク先行でテンポよくいけたのが、よかったと思います。力感なく、いいフォームで投げられた」  巨人のエース、菅野と投げ合い、三回までパーフェクト。六回先頭の大城に3ボールから投じた直球を左翼席に運ばれ「カウント負けしている」と反省を口にしたが、オープン戦最多の93球を投げ込んでも終盤まで球威が落ちなかった内容に「一番、感覚よく投げられた」と収穫も口にした。  26日の西武戦(メットライフ)での開幕投手を託した中嶋監督も「見ての通り。今のトップ中のトップクラスの投げ合いじゃないですか」と絶賛。自身初の大役へ、順調に仕上がっている。(西垣戸理大)

◆4年連続で開幕投手を務める巨人・菅野智之投手(31)が先発し、5回3安打無失点と好投した。山本との開幕投手対決で、三回以降は一人も走者を許さない圧巻の投球を披露した。  「(山本は)誰が見てもすごい、素晴らしい投手。投げる球も一級品だと思う。僕はすごく今日は楽しみにしてましたし、いい経験ができた」  貫禄を示した右腕は、すがすがしい表情で振り返った。一回2死二、三塁、二回2死一、二塁のピンチを背負ったが、スライダーを決め球にどちらも空振り三振で切り抜けた。五回終了時点でスコアは0-0。球界を代表する好投手の初対決で、ハイレベルな投げ合いを演じた。  最速152キロの速球に加え、変化球をストライクゾーンに出し入れし、打者を手玉に取った。「インコース、アウトコース、細かいコントロールなども意識して投げた」。春季キャンプで桑田投手チーフコーチ補佐の助言を仰いで改良したカーブも75球中11球投じ「勝負どころでもしっかり使えたのが今までなかった部分」と手応えを実感した。  これで対外試合3試合で計10回無失点。26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)へ、油断はない。米大リーグ移籍を目指して1月に渡米した影響による調整遅れは、周囲の杞憂(きゆう)に終わりそうだ。「内容のレベルが上がってきていると思うので、去年とは違った部分を見せられたのかなと思う」と菅野。次回は19日のロッテ戦(同)で開幕前の最終調整に臨む見込みだ。(樋口航)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
411 0.800
(-)
-
(-)
28
(+3)
15
(+3)
9
(+2)
3
(+1)
0.302
(↑0.005)
2.470
(↓0.22)
2
(-)
西武
421 0.667
(-)
0.5
(-)
34
(+3)
21
(+3)
5
(-)
4
(-)
0.278
(↓0.01)
2.640
(↓0.22)
2
(-)
ソフトバンク
422 0.667
(-)
0.5
(-)
37
(+8)
25
(+8)
9
(+2)
1
(-)
0.243
(↑0.009)
3.000
(↓0.71)
2
(3↑)
巨人
421 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
22
(+3)
19
(+2)
2
(+1)
6
(-)
0.218
(↓0.01)
2.320
(↑0.06)
5
(1↑)
ロッテ
431 0.571
(↑0.071)
1
(↑0.5)
32
(+3)
27
(+2)
3
(-)
10
(+2)
0.244
(↑0.004)
3.340
(↑0.2)
5
(3↓)
ORIX
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓0.5)
30
(+2)
23
(+3)
6
(+1)
4
(+1)
0.274
(-)
2.280
(↓0.1)
7
(1↓)
広島
220 0.500
(-)
1.5
(-)
10
(-)
15
(-)
2
(-)
2
(-)
0.185
(-)
3.710
(-)
8
(-)
楽天
230 0.400
(-)
2
(-)
18
(-)
20
(-)
0
(-)
2
(-)
0.230
(-)
3.980
(-)
8
(-)
DeNA
230 0.400
(-)
2
(-)
17
(-)
24
(-)
2
(-)
2
(-)
0.236
(-)
4.800
(-)
10
(-)
日本ハム
240 0.333
(-)
2.5
(-)
24
(-)
29
(-)
4
(-)
6
(-)
0.234
(-)
3.400
(-)
11
(1↓)
中日
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓0.5)
14
(+2)
45
(+3)
3
(+2)
7
(+3)
0.196
(↓0.003)
6.150
(↑0.43)
12
(-)
ヤクルト
151 0.167
(-)
3.5
(-)
23
(+8)
26
(+8)
9
(+3)
3
(+2)
0.226
(↑0.027)
3.570
(↓0.81)