ロッテ(☆3対2★)中日 =オープン戦1回戦(2021.03.12)・ZOZOマリンスタジアム=
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中日
0000001102612
ロッテ
00200010X3800
勝利投手:二木 康太(2勝0敗0S)
(セーブ:土居 豪人(0勝0敗1S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】高橋 周平(2号・7回表ソロ),京田 陽太(1号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは、2年目の佐々木朗がプロ初の実戦登板。1回を三者凡退に抑え、本拠地のマウンドで上々のデビューを果たした。一方の中日は、高橋周がソロを含む2安打を記録。キャプテンが開幕へ向け、仕上がりの良さを見せた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(19)が実戦デビューする。2番手として1イニングを投げる予定。 553日ぶりの実戦登板になる。19年9月6日、高校日本代表の一員として参加したU18ワールドカップで、スーパーラウンドの韓国戦に先発した。当時を振り返る。 最速163キロ右腕として、ライバル国からも注目された。宿泊先は他国代表チームと同じ。エレベーター内で「ササキ!」と声を掛けられることもあったという。試合の舞台は、韓国・釜山から車で小1時間ほどの現代車ドリームボールパーク。韓国戦はナイターで行われた。先発するも1回無失点で降板した。投球数は19。ユニホームに赤い斑点がついていた。 同年8月26日の大学日本代表との壮行試合(神宮)に先発した。初回に右手中指の血マメがつぶれて降板した。その後はノースロー期間も含め調整したが、復活登板で再発してしまった。リリーフ待機した5日カナダ戦途中のブルペンでは、直球が160キロに迫るような白熱の投球を見せた。結局登板機会はなく、翌6日に先発へ。しかし試合前のブルペンからやや制球が乱れていた。 試合では、NPBスカウト所持のスピードガンでの計測で、直球は最速153キロをマーク。3番の強打者への5球連続直球は全て148キロ。7球連続ボールもあった。2死後に永田裕治監督がマウンドへ向かい、マメがつぶれていることを確認。佐々木は続投を志願するも「あと1人、この回だけ」ということに。4番打者から空振り三振を奪い、降板した。 中指の血マメは初めてのことだった。7月末の岩手大会敗退後に、早々に練習を再開。関係者によると、夏の疲労を抜きつつフォーム固めをする中で、マメの兆候が表れたという。W杯使用球も試投していたが、そのメーカーの球は夏の岩手大会では使われていなかった。いくつかの要素が重なっての不運だった。 強豪私立校に比べれば、大船渡高は練習の絶対量は少なかった。選手たちの自主性が尊重される環境でもあった。プロ入り後、首脳陣やトレーナー陣が細心の注意を払いながら肉体強化に励み、いよいよゴーサインとなった。長いイニングを投げるのはもう少し先の話。着実に段階を踏みながら、先発デビューを目指す。【金子真仁】

◆ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初の実戦マウンドを3者凡退で飾った。実戦登板は553日ぶり。 先発した二木を継いで、6回に2番手として登場。一塁ベンチ前でキャッチボールをし、大きな拍手を受けてマウンドへ向かった。登場曲はシンガー・ソングライターあいみょんの「今夜このまま」だった。 2番京田を初球で一ゴロ、3番阿部を遊ゴロにし、4番ビシエドからは152キロ外角直球で見逃し三振を奪った。球数は12球。直球が11球で最速は153キロ。スライダーを1球投げた。対戦結果は以下の通り。 ◆京田=初球の内寄り149キロを平凡な一ゴロ ◆阿部=149キロストライク、141キロスライダーがボール、151キロボール、151キロボール、内角高めの150キロを遊ゴロ ◆ビシエド=151キロボール、151キロを後ろへのファウル、高め151キロ空振り、低め151キロファウル、153キロボール、外角152キロ見逃し三振

◆中日選手の試合後のコメントは以下の通り。 ▽高松(8回代走で初盗塁)「いいスタートが切れた。今日のように大事な場面でもしっかり盗塁を決められるようにしていきたい」 ▽滝野(3試合連続安打に初盗塁もマークし初の開幕1軍入りをアピール)「1打席目が中途半端な打撃になってしまったので、2打席目は思いっきり振りにいった。ヒットが出て良かった」 ▽鈴木(6回2番手登板で1回2奪三振無失点で、対外試合連続無失点を7に伸ばす)「こうやって抑えたいという抑え方が試合でできるようになってきた。走者を出してからのクイックとかが重要になるのでしっかり取り組みたい」

◆中日開幕ローテ候補の小笠原慎之介投手が5回78球6安打2失点でオープン戦初登板を終えた。 開幕投手福谷をはじめ、エース大野雄以外の先発候補はオープン戦で全員が失点。小笠原は「四球からの失点で点の取られ方が良くない。早く(開幕ローテに)決まってくれればいいけど、やれることをやって目指したい」と、次戦での開幕ローテ確定へ気持ちを切り替えた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(19)がプロ初の実戦マウンドを3者凡退で飾った。実戦登板は553日ぶり。2番京田を初球で一ゴロ、3番阿部を遊ゴロにし、4番ビシエドからは152キロ外角直球で見逃し三振を奪った。球数は12球。直球が11球で最速は153キロ。スライダーを1球投げた。中日与田監督と、対戦した3打者のコメントは以下の通り。 ? ▽与田監督(ロッテ佐々木朗の投球について)「いい投手。手足も長くしなりもある。力んで引っかかった球もあったみたいだが、球界を背負っていくような投手になるだろう。対戦したらウチは打たないといけない。苦労しそうだけど、素晴らしい投手でした」 ▽京田(6回、初球149キロの直球に一ゴロ)「初球を打ったので何とも言えないが、マウンドでの立ち姿に華があるなと思った。日本中が注目している投手だなと思った」 ▽阿部(150キロ直球で遊ゴロに打ち取られる)「ストレートは速かったです」 ▽ビシエド(18年首位打者も152キロ直球を見逃し三振)「素晴らしい真っすぐを持っている。今後の活躍を敵ながら応援したい投手だ。真っすぐで勝負できる投手になって欲しい。(見逃した球は)いいところに決められ手が出なかった」

◆オープン戦初登板の中日先発小笠原慎之介投手(23)は、カーブの制球に手こずり5回2失点で開幕ローテ当確は次戦に先送りになった。打線も2度、無死二塁のチャンスを得点につなげられず、オープン戦3連敗。試合後の与田監督のコメントは以下の通り。 -先発の小笠原について 「先頭打者をなかなかアウトに取れなかった。課題のカーブでのストライクかな。まあまあいいところに投げ、惜しいところもあった。多少甘くてもカーブをストライクゾーンに投げるのが次の課題。真っすぐの状態はかなり良くなっている。1度にたくさんは難しいけど、1つずつクリアしてきている」 -開幕ローテに向けて前進か 「そうですね」 -次はさらに長いイニング 「もう1イニング行かそうかと思ったが、次は100球くらいまでを目安にする」 -打線は走者出しながら点につながらない 「無死の走者がなかなかね。戦術も細かいのは出していないが。気になるのは甘い球の見逃し。バッティングカウントだったり、ボールが先行している時に振れないのがまだまだ気になる。何とか克服しないといけない」 -ロッテ佐々木朗の初登板を見てどう感じたか 「いい投手です。手足も長くしなりもある。いい投手だなと思った。真っすぐは力んで引っかかった球もあったみたいだが、これから球界を背負っていく投手になるでしょう。対戦したらウチは打たないといけない。苦労しそうだけど、素晴らしい投手だった」 -根尾は途中出場だったが今後の使い方は 「これまでと変わらない。どんどん競争して、最後の打席で三振したけど、ああいうところで打てるか打てないか。打てるようになって欲しい」 -7回にタッチアップを刺した守備は 「あれで盛り上がった」

◆プロ野球ファンが待ちこがれていた。4球団が競合した19年ドラフト会議から512日、ロッテ佐々木朗希投手(19)の快速球がついにお披露目された。12日、オープン戦中日戦(ZOZOマリン)で6回に中継ぎ登板。1奪三振を含む3者凡退で実戦デビューを飾った。最速163キロ右腕は現時点では153キロ止まりも、プロの上位打線に堂々と投げた。佐々木朗希の物語が、再び動きだす。静寂のマリンにミット音がはじけると、佐々木朗希は射る目をした。152キロで中日ビシエドを見逃し三振に。右足が地面に着地すると、そのまま一塁側ベンチへ歩き出す。京田、阿部の内野ゴロに続き、3者凡退の満点デビュー。4966人の温かい拍手と笑顔の先輩たちに迎えられれば、表情もほころぶ。ベンチ裏では「超楽しかったです」と小声で興奮した。 誰よりも自身が待ち望んだ。「すごく楽しかったですし、今こうやってプロ野球選手としてマウンドで投げて、野球ができていることをすごく感謝しています」。ファンに見つめられての投球は約1年半ぶり。大好きなあいみょんの登場曲もテンションをさらに上げた。「マウンドから見た景色にすごく興奮しました」とデビューを実感した。 ついに動きだした。プロ1年目は未登板。シート打撃で160キロを投げたが、耐えられる体ではなかった。右腕、右肘と強い負担が続いた。1軍に帯同されての肉体強化にほぼ終始。雑音も聞こえる中、今の役割を貫いた。「去年の1年間は、すごく意味のある1年間だったなと思います」の言葉が全てだ。 160キロを出す時ではない。タイミングとバランスを最重要視し、冷静にデビューをこなした。「時間がたつにつれてスピードは出てくるものと思うので、出たイコールハッピーではないので、そこは抑えることが大事なので」。それでも全12球中11球が直球で、うち9球が150キロ超。スピードはいつでも出せる。2年前には、年明け初ブルペンのわずか9日後に163キロを投げている。 こだわりも見せた。投球練習の初球、スライダーを投げた。井口監督を「もともと指先の感覚がいい。(練習の)初球からスライダーを投げる投手ですから」と驚かせた。高校時代、初回の投球練習はスローカーブから。我は貫く。次回は1週間ほど空けてから、再び1軍で。「少しずつ内容にもこだわっていけたらなと」。第1歩を無事着地できたことに、何よりの価値があった。【金子真仁】 ▽ロッテ吉井投手コーチ(佐々木朗の初登板に) 今日はあそこに立って、元気な姿を見せるのが彼の目的だったので、機嫌良く投げてくれてよかったです。 ▽ロッテ田村(佐々木朗の投球を受けて) コントロールも良かったし、スピードも出ていて良かったと思います。

◆ロッテ井口資仁監督(46)は佐々木朗希投手のデビューを「堂々と投げてたなという印象ですね」と振り返った。 「ストライクゾーンで勝負できてましたし。ちょっとピュって投げたら153キロ出るくらいですから。まだまだだいぶ余力残しているんじゃないですか」とニヤリ。次回登板は「リカバリをしっかりできていれば、もう1回上で投げさせようかなという話にはなっています」とプランを明かした。

◆ついにロッテ佐々木朗希の投球がお披露目された。観衆4966人が、静けさの中で投球動作を見つめ、ストライクやアウトには温かな拍手を送り続けた。 ある意味で謎の存在だった。163キロは会場非公表の高校日本代表候補合宿でひっそりとマークされた。大船渡高での公式戦は岩手県内のみ。大型駐車場のナンバーを見ても、9割近くが岩手県内の車だった。神宮で行われた日本代表の壮行試合に3万人近くが集まったのが全国デビュー。プロ入り後も初ブルペンは関係者含め約300人が見守ったが、その後はコロナ禍でファンの前での投球をしていなかった。 担当記者のツイッターアカウントで、12日の来場者にアンケート協力を依頼した。設問は「佐々木朗の投球を生で見るのは何回目ですか?」。516人が回答し「初めて」は89%となる459人に及んだ。 回答したファンからは「速球派路線、新生マリーンズの真打」「鳥肌が立ちました」「呼吸をするのも忘れるくらい見入りました」「ボールがミットに収まる音にしびれました」「現地で震えた」などの感想も寄せられた。 希代の快速球の"目撃者"は、これからどんどん増えていく。【金子真仁】

◆1軍合流したロッテ井上晴哉内野手が好調をアピールした。 6番一塁でスタメン出場し2安打。本塁打性の大ファウルも放った。一塁では同じ右打者の3年目山口が猛アピール中。井口監督は「一塁やDHで山口、レアード、井上、この3人のうち2人が入るのかなと。そういう意味では今日、井上はかなりアピールしてくれたと思います」とアジャのパワー健在を喜んでいた。

◆自身初の開幕投手に内定しているロッテ二木康太投手(25)が、5回4安打無失点と好投した。 1、2、5回と先頭打者に安打で出塁を許したものの、持ち前のタイミングの取りづらさを生かしながら、内野ゴロを中心に後続を打ち取っていった。 普段とは違う配球もあり、球数は5回77球とややかさんだ。「結果だけ見ればすごく良かったですけど、球の強さだったり細かいところは、あと2週間でもっともっと良くしていきたいなという感じです」と反省を忘れなかった。 あと1回の調整登板を経て、26日のソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)で先発する。

◆ロッテ佐々木朗希投手(19)は「3・12」に実戦初登板した。偶然だったが、忘れられない日になるだろう。10年前の「3・12」と同じくらいに-。 小学3年生だった。3月12日の朝を、兄と弟と3人で身を寄せ合って迎えた。11日午後の大地震。岩手・陸前高田が大津波にのまれた。家も、いつも遊んだ公園も。小雪も散るような寒さの中を、必死に坂を駆け上がり高台へ逃げた。駆け込んだ老人ホームには大勢の人がいた。両親や祖父母の姿はない。町を覆う水はまだ引いていない。 食べるものもほとんどない。12日朝9時近く、母陽子さんと再会できた。陽子さんは11日は仕事で大船渡にいた。浸水で移動できなかった。不安が募る。朝5時に車で出発。主要道は通行できず、普段は30分弱の陸前高田に3時間半かけて戻った。しかし4人で他の避難所を探しても父と祖父母がいない。疲れ果て、大船渡の親戚宅に車で避難。しばらくして父、祖母と悲しみの対面をした。祖父はまだ見つかっていない。 4月に大船渡へ移り住んだ。「学校に行ってからは、4月くらいから...切り替えたというか、いつも通りになれたのかなと思います」。仮設住宅は小学校の校庭にあった。悲しみの中でも、新たな仲間たちと野球に夢中になって、すくすく育った。「野球があって、野球をしていて良かったなと思います」とこれまでの歩みを振り返る。 10年先なんてまるで見えなかったあの時から、10年が過ぎた。次の10年の道筋はハッキリ見える。美しい海の石垣島で語った。「何より、人としてももっと成長したい。もっと野球がうまくなった時に、人としても成長したなって思えるような10年後でいたいなと思いますね」。3・12が大いなる未来へのスタートだ。【金子真仁】

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(32)が「4番・一塁」で今季初となる守備に就く。  昨年10月28日の阪神戦(甲子園)での守備で一、二塁間の打球に飛び込んだ際に負傷し、左肩を脱臼。シーズン後もリハビリを行い、キャンプは2軍で調整を行ってきた。今月6日の楽天戦(バンテリンドーム)で指名打者として実戦復帰。今季出場5戦目で定位置へと帰ってきた。  与田剛監督(55)は主砲の守備復帰のメドについて6日の試合後に「シートノックに入って問題はなかったみたいですし、これから動きを少しずつ見ていきながらやっていきたい」と話していた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(19)が六回から2番手で登板。プロ2年目で実戦デビューを果たした。  最初の打者・京田を内角高めの149キロ直球で一塁ゴロ。続く阿部を3ボール1ストライクから真ん中の150キロ直球で遊ゴロ。さらに4番ビシエドを2ボール2ストライクから外角いっぱいの152キロ直球で見逃し三振に仕留めた。  この日の最速は153キロ。全12球中11球が直球で、スライダーが1球だった。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(19)がプロ2年目で待望の実戦デビュー。六回から2番手でマウンドに上がったが、登場曲には高校時代から大ファンの人気シンガーソングライター、あいみょんの「今夜このまま」を使用した。大好きな曲に後押しされて1回を三者凡退に抑えた。

◆ロッテの佐々木朗が初めて実戦に登板し、速球主体で1回無失点だった。開幕投手を務める二木は丁寧にコースを突き、5回4安打無失点と好投。中日の小笠原は3四球を出すなど球のばらつきが目立ったが、5回2失点と粘った。

◆中日は追い上げ及ばずオープン戦3連敗となった。与田剛監督(55)の試合後の主な一問一答は以下の通り。--小笠原の投球は  「先頭打者をなかなかアウトに取れなかったのと、一つ課題のカーブでストライク(を取る)というところかな。まあまあ、いいところに投げていたし、惜しいボールもあったので。ボールと言われてしまえばボールなので、多少甘くてもカーブでストライクゾーンを、というのは次の課題でしょうね」  --初回からカーブを使えると投球も楽になる  「そうですね。でも真っすぐの状態がかなりよくなってきているので、一度にたくさんは難しいと思いますけど、一つずつクリアしてきていると僕は思います」  --高橋周が逆方向に一発  「昨年もそうですけど、ああいう逆方向に力強い打球というのは増えてきましたし、今年もホームラン数を増やしてほしい。いま(チーム全体で)オープン戦7試合で3本。まだまだ量産してほしいですけど、ちょっとずつよくなってきていると思います」  --打線全体はなかなか得点できず  「無死の走者をなかなかね。きょうは戦術も細かいのは出していませんけど、実際そこで打って走者を進めるというね。一番気になるのは甘いボールの見逃し。チャンスカウントの時、初球やボールカウントが先行しているときに振れないというのがまだまだ気になる。何とかこれを克服しないといけないですね」  --佐々木朗の投球を見て  「いい投手ですよ。手足が長いし、しなりがある」  --真っすぐを見てみたいと話していたが  「ちょっと力んで引っかかったボールもあったみたいですけど、これから球界を背負っていくような投手になるでしょうし、対戦したらウチは打たないといけないのでね。苦労しそうですけど、素晴らしい投手だなと思いました」  --根尾がオープン戦初のスタメン落ち。今後の起用は  「これまでと変わらずですね。どんどん競争して思い切ってやって(ほしい)。最後の打席で三振しましたけど、ああいうところで打てるか打てないか。打てるようになってほしいなと思います」

◆開幕投手を務めるロッテの二木は5回無失点と好投した。4安打を浴びたがコースを突く投球が光り、三塁を踏ませなかった。「結果だけ見ればすごく良かったが、球の強さだったり、こまかいところをもっともっと良くしていきたい」と謙虚に話した。  次が開幕前最後の登板になる見込み。8年目で初の大役に向け、着々と調整を進める。井口監督は「順調に仕上がっている。しっかりと投げて開幕につなげてほしい」と期待した。

◆ロッテの佐々木朗希投手が12日、ZOZOマリンスタジアムで行われた中日とのオープン戦で2年目で初めて実戦登板を果たした。六回に2番手として登板して1イニングを投げて最速153キロを計測し、1三振を奪い三者凡退に抑えた。  19歳の佐々木朗は岩手・大船渡高時代に163キロをマーク。ドラフト1位で入団した昨季は1、2軍を通じて公式戦の登板はなかった。今季は5日に実戦形式の練習で打撃投手を務めて最速152キロを計測するなど状態を上げてきた。  実戦に初登板したロッテの佐々木朗は時折笑顔を見せ、安堵しながら自身の投球を語った。  -注目度も高かったが、緊張したか。  「立つまですごく緊張した。マウンドに立ってからは集中して投げることができた」  -直球の手応えは。  「しっかりコントロールできていた。球威もあったので。球速で野球をやっているわけではない。打者を抑えられるボールを投げられたのが、一番良かった」  -今後も球速より、制球面など全体的に考えて投げるか。  「(登板を重ねるたびに)スピードは出てくるもの。スピードが出たイコールハッピーではない。打者を抑えることが大事」  -力みを抜いた状態で、うまく投げられたか。  「特に初登板は力みがちだと思う。投球フォームやタイミング、バランスとかが崩れる。そこは崩れないように意識した」  -次回登板への課題や修正点は。  「変化球は1球しか投げられなかった。変化球に頼るわけではないが、今回よりはもう少し投げたいと思う」 井口監督(佐々木朗に) 「堂々と投げていたなという印象。本当にいい形で試合に入れたんじゃないかなと思う。まだまだだいぶ、余力を残している」 ロッテ・吉井投手コーチ(佐々木朗に) 「まだ子どもの体であれだけのボールを投げられる。すごく感覚のいい子。変化球もうまく投げられる。どんな投手になるか楽しみ」 田村(佐々木朗をリード) 「コントロールも良かったし、スピードも出ていて良かった」

◆プロ入り後初の実戦登板となったロッテの佐々木朗に対し、中日打線は三者凡退に終わった。先頭の京田は初球の149キロを打って一ゴロ。「マウンドの立ち姿には華がある。いい投手だと思う」とたたえた。  152キロの直球に見逃し三振だったビシエドは「テレビで見たことがあって知っていた。素晴らしいものを持っている。今後の活躍を敵ながら応援したい」とエールを送った。遊ゴロに倒れた阿部は「ストレートは速かった」と語った。 ビシエド(肩のけがから復帰後、オープン戦で初めて守備に就く) 「久しぶりの感覚はあったが、少しずつなじんでいった。試合に出て感覚を高めていきたい」 根尾(左翼守備で好返球し、本塁でタッチアウトに) 「捕ったところが浅かったし、あのポジションからは当たり前にアウトにできるようにやっていきたい」

◆ロッテの東條が八回、危険球による退場処分を受けた。この回から登板。2死無走者から阿部への投球が、頭部に当たった。

◆「令和の怪物」がようやくプロの第一歩を踏み出した。ロッテ・佐々木朗希投手(19)が12日、2年目で初の実戦登板を果たした。中日とのオープン戦(ZOZOマリン)で六回から2番手で登板。2番からの上位打線を相手に、1回を三者凡退に抑えた。全12球中11球が直球で"今季最速"となる153キロも記録し、上々のデビューを飾った。次回は19-21日のオープン戦での登板が予定されている。  3つ目のアウトを取った瞬間、佐々木朗はグラブを右手でポンとたたくと、少しだけ笑みを漏らして一塁ベンチに引き揚げた。  「結果的に三者凡退に抑えられて、安心したというのが一番。マウンドからの景色にすごく興奮したし、楽しんで投げられました」  平日のデーゲーム。それもオープン戦にかかわらず、チケットは完売。4966人のファンが温かい拍手と視線で見守る中、京田に投じた記念すべき初球は内角高め149キロのストレート。この1球で一ゴロに打ち取った。続く阿部を詰まらせて遊ゴロ。そして、ハイライトは来日5年間で通算101本塁打を放っている4番・ビシエドとの対戦。カウント1-2から捕手・田村のサインに強気に首を振ると、153キロを投げ込んだ。外角高めに外れたが、5日のシート打撃で計測した152キロを超える今季最速。最後は外いっぱいの152キロで見逃し三振に仕留めた。  実戦登板は2019年9月6日、高校日本代表の一員として参加したU18W杯の韓国戦(韓国)に先発して以来、実に553日ぶり。普通なら舞い上がっても仕方がないが「(久々の実戦登板で)力みがちになるので、フォームバランスが崩れないように意識した」と振り返った。さらに、球速についても「球速で野球をやっているわけじゃない。時間がたつにつれてスピードはもっと出てくると思うが、それがイコールハッピーではない。(打者を)抑えられるボールを投げることが大事」と言い切った。 その他の写真(2/2枚)  岩手・陸前高田市生まれで、高田小3年だった2011年3月11日に東日本大震災が発生。自らも被災し、最愛の父と祖父母を津波で失った。プロ初登板が偶然にも3・11翌日となったことに、「今、プロ野球選手として野球ができていることにすごく感謝しています。野球をやってきて本当に良かったなと」と丁寧に言葉を紡いだ。  19-21日のオープン戦で予定される次回登板に向けては「今回よりは変化球を投げたいし、少しずつ内容にもこだわっていけたら」。一歩、一歩...。まだ19歳。焦る必要はない。(東山貴実) ◆登場曲はあいみょん  佐々木朗はマウンドに上がる際の登場曲に、高校時代から大ファンのシンガーソングライター・あいみょんの「今夜このまま」を使用した。「ずっとこの曲しかないと思っていたので、あいみょん以外に考えられなかった。僕にとっては勇気づけられるというか、テンションの上がる曲」と、この時ばかりは普段より冗舌に説明していた。 ◆1軍デビューは6月中旬以降  井口監督は初登板を終えた佐々木朗について「かなり抑えて投げていたな、という印象。それでも、ストライクゾーンで勝負できていたし、順調にステップを踏めている」と評した。ただ、開幕2週間前に1イニングの現実から開幕1軍は絶望的。今季の起用法について、指揮官は8日のラジオ番組で「他の選手より(身体が)大きい選手なので、けがのリスクも大きい。慎重に、少しずつ球数、イニング数を増やしながら、夏場にしっかりローテーションに入ってくれたら」と発言。早くても交流戦明けとなる6月中旬以降の1軍デビューを想定している。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
411 0.800
(-)
-
(-)
28
(+3)
15
(+3)
9
(+2)
3
(+1)
0.302
(↑0.005)
2.470
(↓0.22)
2
(-)
西武
421 0.667
(-)
0.5
(-)
34
(+3)
21
(+3)
5
(-)
4
(-)
0.278
(↓0.01)
2.640
(↓0.22)
2
(-)
ソフトバンク
422 0.667
(-)
0.5
(-)
37
(+8)
25
(+8)
9
(+2)
1
(-)
0.243
(↑0.009)
3.000
(↓0.71)
2
(3↑)
巨人
421 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
22
(+3)
19
(+2)
2
(+1)
6
(-)
0.218
(↓0.01)
2.320
(↑0.06)
5
(1↑)
ロッテ
431 0.571
(↑0.071)
1
(↑0.5)
32
(+3)
27
(+2)
3
(-)
10
(+2)
0.244
(↑0.004
3.340
(↑0.2)
5
(3↓)
ORIX
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓0.5)
30
(+2)
23
(+3)
6
(+1)
4
(+1)
0.274
(-)
2.280
(↓0.1)
7
(1↓)
広島
220 0.500
(-)
1.5
(-)
10
(-)
15
(-)
2
(-)
2
(-)
0.185
(-)
3.710
(-)
8
(-)
楽天
230 0.400
(-)
2
(-)
18
(-)
20
(-)
0
(-)
2
(-)
0.230
(-)
3.980
(-)
8
(-)
DeNA
230 0.400
(-)
2
(-)
17
(-)
24
(-)
2
(-)
2
(-)
0.236
(-)
4.800
(-)
10
(-)
日本ハム
240 0.333
(-)
2.5
(-)
24
(-)
29
(-)
4
(-)
6
(-)
0.234
(-)
3.400
(-)
11
(1↓)
中日
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓0.5)
14
(+2)
45
(+3)
3
(+2)
7
(+3)
0.196
(↓0.003)
6.150
(↑0.43)
12
(-)
ヤクルト
151 0.167
(-)
3.5
(-)
23
(+8)
26
(+8)
9
(+3)
3
(+2)
0.226
(↑0.027)
3.570
(↓0.81)