阪神(☆9対3★)広島 =オープン戦2回戦(2021.03.10)・阪神甲子園球場=
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広島
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阪神
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勝利投手:齋藤 友貴哉(1勝0敗0S)
敗戦投手:スコット(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(2号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は、佐藤輝が2ランを含む3安打2打点の活躍。ドラフト1位ルーキーが、本拠地で自慢の打棒を見せつけた。一方の広島は、4回表1死満塁から大盛が2点適時打を放つ活躍。勝負強い打撃で存在感を示した。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が斎藤友貴哉投手(26)、広島が中村祐太投手(25)。 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)は2試合連続で6番での起用となった。

◆広島中村祐太投手(25)が、4回4安打3失点で降板した。2回まで無失点で切り抜けるも、3回先頭の長坂に左越えの二塁打で出塁を許し、1四球を挟んで近本に右翼線への先制適時打を浴びた。 さらに糸原、マルテに立て続けに中犠飛を許し、3点を先制された。自身初の開幕ローテーション入りへ、快投アピールとはいかなかった。

◆広島テイラー・スコット投手(28)が、1回6安打5失点と大炎上した。 3-3の5回から2番手で登板。1死から近本、糸原に連打を浴びるなどして満塁のピンチを招くと、内野ゴロで1失点、2死二、三塁からサンズに左翼線への2点適時二塁打。さらにドラフト1位の佐藤輝には左中間への2ランを食らった。 スコットは夫人の出産立ち会いで4月に一時帰国することが決まっている。

◆阪神の怪物ルーキー佐藤輝明に、待望の本拠地1号が飛び出した。5回2死二塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む2ランとなった。▽広島佐々岡監督(阪神佐藤輝について)「やっぱり良いバッターだなと。良いスイングをしているし、逆方向に飛ばす力はフリー打撃の時から見ていた。(阪神戦が)開幕2カード目なので、今から対処しないといけない」

◆広島ドラフト2位森浦大輔投手(22=天理大)も、1回を3人斬りで無失点だ。 6回に先頭板山を低めのカーブで空振り三振、熊谷は内角スライダーで見逃し三振と変化球を効かせて2奪三振。天理時代の2年春センバツ以来となる甲子園で実戦6試合連続で1回無失点とし「これからもゼロを意識して、思い切ってやっていきたい」と引き締めた。

◆広島のドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が、人生初の甲子園登板で1回を3者凡退に仕留め、開幕守護神へ1歩前進した。阪神とのオープン戦の8回に登板し、最速150キロの直球と決め球のフォークがさえた。実戦は5試合全て1回無安打無失点と「無敵」を誇っている。大役抜てきへアピールを続ける。栗林は初めての甲子園登板を、落ち着いてわずか12球で終わらせた。8回。先頭の長坂をフォークで左飛に打ち取り、木浪はカットボールで遊ゴロに。それぞれ3球で片付け、最後は板山を直球とカットボールでバットを振らせるとカウント2-2から6球目、外角低めに鋭く落ちるフォークで空振り三振にねじ伏せ、駆け足でベンチへ戻った。 「前回よりは緊張をコントロールできて、球自体もいっていたと思う」 決め球のフォークに磨きがかかってきた。前回7日ヤクルト戦も1回を3人で片付けたが、フォークの制球を課題に挙げていた。この日は板山の最後でストライクゾーンからボールになる軌道が決まり「フォークが低めにいけば振ってもらえる。低めにいく確率を上げていければ武器になる」と自信をみなぎらせた。 愛知黎明時代には春夏を通じて無縁だった聖地での初登板を、体中で味わった。長坂の左翼後方への打球には「外野を越えたかなという感じだったけど、広さを感じました」と話し、うれしそう。「打球音も響きますし、マツダスタジアムとはまた違った、本当に素晴らしい球場だなと思いました」と感慨深げだった。 昨季19セーブを挙げ、今季も抑えの最有力候補だったフランスアの右膝手術が発表された。開幕アウトの緊急事態となる中、栗林はここまで実戦5試合で1イニング無安打無失点を継続している。合計で6三振を奪うなど、投げる度に安定感は増す一方だ。塹江、ケムナ、ドラフト3位の大道温貴投手(22=八戸学院大)らとの抑え争いについて、佐々岡監督は「まだまだ。最後まで」と語り、見極めを続けるつもりだ。 ルーキーながら守護神を任される可能性が現実味を帯びてきた。右腕は「リリーフをやる以上はしっかり勝ちパターンで投げさせてもらえるように、結果と信頼をもらえるようにやっていかないといけない」と背筋を伸ばした。大役を目指し、1つ1つアウトを積み重ねていく。【古財稜明】

◆広島大盛穂外野手は「6番右翼」で先発し、1安打2打点と気を吐いた。0-3の4回1死満塁で斎藤の初球、内角への143キロ直球を捉えて一、二塁間を破り、2点をもたらした。 前打者の林が死球を食らった直後で「阪神からしたら嫌な雰囲気だったので、初球をたたこうと思った。自分のスイングができた」とうなずいた。

◆広島先発中村祐太投手が4回4安打3失点と開幕ローテ入りへ課題を残した。 2回まで無失点も、3回先頭から長打、四球でピンチを招き、近本に右翼線へ適時打を打たれ、その後も2本の犠飛。「真っすぐが全然ダメだった」と反省したが、2三振を奪ったカーブについては「すごい良かった」と手応えもある。 先発争いへ「何とか開幕に残れるようにアピールしたい」と力を込めた。

◆阪神の熊谷敬宥内野手(25)が、今季初めて1軍に合流した。 2軍では好調をキープ。前日9日の2軍教育リーグオリックス戦(鳴尾浜)では1打数1安打2四球1盗塁とアピールしていた。熊谷の1軍合流で二遊間争いがさらに激化しそうだ。

◆阪神の原口文仁捕手(29)が負傷交代した。2回表1死一塁。斎藤が打者大盛へ投じた3球目がファウルチップとなり、捕手原口の右手を直撃。流血に伴い治療のためベンチ裏へ下がったが、そのまま交代となった。 矢野監督は試合後、患部の状態について「爪が結構、浮いていたから。右手やからね。骨は異常ないと聞いたから良かったなというのはあるんだけど。ちょっと投げることか打つことというのがどれだけかというのは、今日の段階では分からない。ちょっとね、爪が...」と話すにとどめた。

◆阪神の怪物ルーキーに、待望の本拠地1号が飛び出した。5回2死二塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む2ランとなった。「打ったのはツーシーム。甘いボールをしっかり捉えることができて良かったです。この甲子園でファンの皆さんの前で初めてホームランを打つことができて良かった」。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)は地元の兵庫・西宮市出身。ホームランの瞬間、甲子園のスタンドからどよめきが起きた。オープン戦は2本目のアーチ。これで三塁打が出ればサイクル安打達成だったが、その後守備を交代し、4打席目はまわってこなかった。 第1打席には豪快な? ポテンヒットを放った。 2回2死走者なし。打席に入る前に2度スイングを確認しバッターボックスに立った。初球の内角球をファウル、2球目はボール。そして3球目の低め124キロ変化球をすくい上げると、打球は三塁ベース付近へ高くあがった。広島の三塁手矢野はファウルゾーンで球を追ったが、風でフェアゾーンへ。矢野は慌てて戻ったが間に合わず、三塁ベース横にポトリと落ち、内野安打となった。豪快なスイングが生む滞空時間の長い飛球に風も味方した。 前日9日には第1打席でタイムリーを放ち、鮮烈な甲子園デビューを飾っていた。 第2打席は、高めに浮いた108キロを引っ張り込んで右翼線へ二塁打を放った。 5回表の三塁守備では、1死走者なしから広島田中の弱い当たりのゴロに前進したがバウンドが合わず後逸。エラーを記録した。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手(33)がドラフト1位佐藤輝に嫉妬した!? 5回2死二、三塁で右腕スコットから左翼線2点二塁打を放ち、代走小野寺を送られた。 ただ、次打者の佐藤輝が甲子園初アーチとなる左中間2点弾を決めたことで状況は一変。「ちょっと自分的には悲しくなりました(笑い)。全部持っていかれた、そういう気持ちがあります。みんな、自分が2点タイムリーを打ったのを忘れていたよ(笑い)」とジョーク交じりでルーキーの豪快弾をたたえた。

◆阪神のドラフト1位、佐藤輝明内野手(21=近大)が本拠地初アーチとなるオープン戦2号を放った。オープン戦で佐藤輝を論じるのは初めてだが、これはもう"本物"というしかない。わたしなりに阪神の歴代ルーキーをたどっても、甲子園で逆方向の左中間スタンドに打ち込む新人は記憶にない。 ホームランは2球目だったが、初球のボールの見逃し方が実に良かった。しっかり呼び込んで、打てるバッターの雰囲気がプンプンと出ていた。その直後の1発だから「やっぱり」と思った次第だ。 この1戦で大山を「DH」、佐藤輝を「三塁」、さらに一塁マルテ、右翼サンズと2人の外国人を起用した。佐藤輝を開幕から使うことを前提に考えた際に浮上するのは外国人の活用法になってくる。 外国人枠は昨季に続いて"コロナ特例"で出場登録の5人制(ベンチ入り4人)が採用される。佐藤輝を生かすには、マルテ、サンズ両外国人をベンチ入りさせるのはポジショニングが複雑になって現実的でない。 開幕の起用に関しては「投手3、野手1」でスタートすべきだ。その場合、投手枠は先発チェン、セットアッパーのエドワーズ、守護神スアレスの3人、野手枠はサンズ1人がベストだとみている。 おそらく首脳陣はまだ大山を三塁に固定するか否かを思案しているのではないだろうか。この外国人枠でいけば、大山が一塁に入って、佐藤輝が三塁、サンズがレフトかライトを守る布陣が組める。 つまり佐藤輝のホームランは助っ人も押しのけた一撃だったといえる。あえて言うと、ソフトバンク戦で左の和田が組み立ててきたような投球にいかに対処するかだろう。 ただセ・リーグに和田ほどの投球術のあるサウスポーが見当たらない。これもまた佐藤輝が力を発揮しやすい状況にあるということだ。 (日刊スポーツ評論家)

◆阪神のドラフト1位、佐藤輝明内野手(21=近大)の本拠地初アーチとなるオープン戦2号に矢野監督も喜びの表情を見せた。「打った瞬間行ったと思ったし、持ち味だと思う。良いホームランだったね。ルーキーでオープン戦から打っていくっていうのは簡単なことじゃないっているのは俺自身も経験して十分、分かっている」と価値ある1発をたたえた。 打った本人も「甘いボールをしっかり捉えることができて良かったです。この甲子園でファンの皆さんの前で初めてホームランを打つことができて良かったです」とコメント。風もあまり吹いておらず、パワーで甲子園最深部の左中間スタンドまで運んだ。詰めかけたファンから大歓声が上がり、ホームイン後のベンチ前ではナインから笑顔で祝福を受けた。

◆阪神のドラフト1位、佐藤輝明内野手(21=近大)が本拠地初アーチとなるオープン戦2号を放った。5回2死二塁、広島スコットのツーシームを捉えた。打球はグングンと伸び、最深部の左中間スタンドへ。「逆方向ですけど、いい当たりが打てて、すごく良かったです。阪神ファンの皆さんの前で打った1本、特別なものになるんじゃないですか」。甲子園のある兵庫・西宮市で育ったスラッガーが待望の1発を喜んだ。 三塁打が出ればサイクル安打の快挙だったが、3安打2打点の活躍でお役御免。途中交代でお預けとなった。矢野監督は「打った瞬間、行ったと思ったし、持ち味だと思う。いいホームランだったね。別にビックリもしないし。評価はもちろんしているけど、テル自身が目指しているのはもっと上のところにある。ある意味、普通かなと思う」と冷静に受け止めた。 東日本大震災から10年。3・11は佐藤輝にとっても、特別な日だ。宮城・村田町に住む祖父母は大きな被害はなかったが、激しい揺れを経験。「空港の周りに何もなかった。すごい被害なんだなと思った」と祖父母を訪問する際に被災地を目の当たりにした。当時小学生だった少年はプロ野球選手になった。「まだ苦しんでいる方もいると思うので、そういう方に勇気をちょっとでも感じてもらえたかな」と思いを込めた。 この日は三塁を守ったが、5回にはボテボテの打球にタイミングが合わず、後逸で、プロ初失策を記録。「どこを任されてもいいように、しっかり準備したい」。試合後には居残りで外野守備を練習。地に足をつけて、開幕に向かう。【林亮佑】

◆開幕ピンチ! 阪神原口文仁捕手(29)にアクシデントが発生した。8番捕手でスタメン出場すると、2回表1死一塁。6番大盛への投球がファウルチップとなり、右手に直撃。流血もあって治療のためベンチ裏へ下がり、そのまま長坂と交代した。 矢野監督は試合後、「爪が結構、浮いていた。右手やからね。骨は異常ないと聞いたから良かったなというのはあるんだけど」と説明。「ちょっと投げることか打つことというのがどれだけかというのは、今日の段階では分からない」と、心配そうな表情を浮かべた。 正捕手の座を狙う原口はキャンプから実戦10試合に出場し、17打数5安打、1本塁打、4打点、打率2割9分4厘と持ち味の勝負強さを発揮していた。開幕まで3週間を切ったこの時期の負傷は大きな不安材料になりかねない。軽傷を願うばかりだが、患部の状態次第では開幕にも黄色信号がともる。

◆阪神1番近本光司外野手は全打席出塁にも納得しなかった。 1回に先頭で四球を選ぶと、3回無死一、二塁から右翼線へ適時二塁打。5回1死からは右中間フェンス直撃の二塁打を決めた。2安打ともファーストストライクの直球を振り抜いた力強い打球。それでも「もうちょっと内容を重視していきたい。ボールに対してのバットの入り方が、まだちょっと体から離れる部分がある」と気を引き締めた。 この日はドラフト1位佐藤輝が甲子園初アーチを記録。後輩の豪快弾には「うれしいですね。チーム全体が盛り上がるので」と笑顔を見せた。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手(33)がドラフト1位佐藤輝明に嫉妬した!? 広島戦に「5番右翼」で先発。5回2死二、三塁で右腕スコットから左翼線に2点二塁打を弾ませ、代走小野寺を送られた。「強くたたくことを意識していた」と納得。仲間から拍手喝采で出迎えられたまでは良かったが、次打者の佐藤輝が甲子園初アーチを決めたことで状況は一変した。 左中間最深部への豪快弾に、観客はもちろんナインの注目も一気に規格外ルーキーのもとへ。「ちょっと自分的には悲しくなりました(笑い)。全部持っていかれた。みんな、自分が2点タイムリーを打ったのを忘れていたよ...」。ウイットに富んだコメントで笑わせ、後輩のメモリアルアーチを祝福した。 これでオープン戦出場4試合すべてで安打を記録。5、6日の敵地ソフトバンク戦で2試合連続本塁打を放った後も好調をキープしている。「開幕に向けて、どんどん上がっている。今年は(来日)2年目で少し慣れた面がある。そういう部分でもいい結果が出ている」。ここ3試合で2度目の右翼出場。マルテと同時先発の場合、開幕右翼スタメンの可能性も十分ありそうだ。【佐井陽介】

◆開幕1軍を目指す阪神斎藤友貴哉投手が5回4安打3失点で降板した。 力強い直球を主体に序盤は安定感抜群だったが、4回1死の場面で西川の四球から乱れた。松山に左前打、林に死球で満塁とされると、大盛に高め直球を右前打された。これで2点を失うと、5回にも西川に中前適時打を浴びて失点。斎藤は「最初の3イニングは自分の思ったイメージの投球をすることができただけに、4回、5回は反省の多い投球になった」と悔しがった。今後は2軍戦に登板する。

◆阪神の怪物ルーキー佐藤輝明内野手(21=近大)に待望の本拠地1号が飛び出した。5回2死二塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む2ランとなった。オープン戦は2本目のアーチ。三塁打が出ればサイクル安打達成だったが、その後守備を交代し、4打席目はまわってこなかった。▼阪神の新人選手が甲子園でのオープン戦で本塁打を放ったのは、02年3月13日の日本ハム戦での浅井良(法大)以来。 ▼オープン戦期間に複数本塁打を記録した、阪神の新人は、80年以降では3人目。80年岡田彰布(早大)と87年八木裕(三菱自動車水島)が各2本放っていた。それ以前では、69年田淵幸一(法大)も2本塁打している。

◆昨季途中にオリックスから移籍した阪神小林慶祐投手は2イニングを完全投球した。 6回から登板し、直球は最速150キロを計測。鈴木誠を直球で中飛、新助っ人クロンをフォークで空振り三振に仕留めた。「0点に抑えることができて本当にホッとしています」。指揮官は「素晴らしかった。今までで一番良かった。真っすぐの角度も良かったし、コントロールも。(1軍昇格直後の)1回でこれを見せてくれて評価としては上がる」とたたえた。

◆佐藤輝明が加入してから注目しているのが高山俊の表情だ。6日のソフトバンク戦の5回。カウント3-0から大きな中飛を放った佐藤輝に対し、高山がベンチで「おい! もう少しじゃん!」という感じで目を見開いて声を掛けていた。 プロ野球選手のメンタル...というと大げさだが過去の取材で分かったことがある。それは我々メディアなどよりも選手同士の方がはるかに正確に、そして厳しく他の選手の力を分析しているということだ。 「こいつは打つぞ」「マスコミで騒がれているがそうでもないな」。そんな視点をきっちり持っている。高山が佐藤輝についてどう考えているか、まだ聞いていないが間違いなく「こいつはやる」と思っている。だからこそ佐藤輝の様子に反応しているのだ。 右投げ左打ち、大卒ドラフト1位。佐藤輝は三塁も守るのでそこは違うが、2人は似ている。指揮官・矢野燿大もそこを十分、意識し、機能させるつもりだ。今年の初実戦として行われた2月4日の紅白戦、両軍の1番打者にこの2人を配置したときのこと。 「佐藤輝と俊(高山)がお互いライバルとして『よーし、負けへんぞ』って。テル(佐藤)の方はないかもしれないけど、俊は絶対あるよ。他の打順で並べるより、その方が(気持ちが)入るじゃん」。ハッキリそう言っていた。佐藤輝が日々、本物であることを証明していくに従い、高山も気合が入るだろう。 この日の広島戦、6番三塁・佐藤輝、7番左翼・高山と2人が並んだ。実戦で「佐藤輝→高山」の並びになるのはこれが初めて。その逆の「高山→佐藤輝」で並んだのは2月9日の日本ハム戦(宜野座)で1度だけあった。 1番右翼・高山、2番左翼・佐藤輝だったがその試合で佐藤輝は「タテジマ初本塁打」をマークしている。偶然だろうが、高山だけでなく佐藤輝にもドラ1左打ちの先輩に負けんという気持ちはあるはず。高山は新人王を獲得しているし、右打ちの大山悠輔よりも意識する相手と言える。 そして高山も"佐藤輝効果"かどうか落ち着いている。天才型の常で、いいときはいいが悪いときはさっぱりという感じがついて回ったが今は違う。この日も佐藤輝の本塁打直後に鋭い当たりを放っていた。厳しいポジション争いだが公式戦でも、この並び、結構、いけるのではないか。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

◆阪神の怪物スラッガーに、待望の本拠地初アーチが飛び出した。ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が5回に、甲子園最深部の左中間席へオープン戦2号2ランを放った。3月10日の「サトウの日」にサイクル安打目前の3安打2打点の活躍。東日本大震災の被災地への思いも込め、特別な1発をかみしめた。多くの左打者が苦戦した甲子園で、怪物スラッガーがいとも簡単に放物線を描いた。5回2死二塁。佐藤輝が広島スコットのツーシームを強振。打球は浜風に乗って、最深部の左中間席に届いた。オープン戦2号となる2ラン。甲子園では記念すべき初アーチだ。「逆方向ですけど、いい当たりが打ててすごく良かったです。阪神ファンの皆さんの前で打った1本、特別なものになるんじゃないですか」。その瞬間、6071人の観衆からどよめきが起きた。 2回の打席は、高く打ち上げたが、上空を舞う風の影響で三塁手がファウルゾーンからフェアゾーンに慌てて戻り、ポテンヒットとなった。4回には引っ張って右翼線へ二塁打。三塁打が出れば、サイクル安打だったが、3安打2打点の活躍で7回の守備からお役御免。この日はまさに「佐(3)藤(10)の日」になった。「ああっ、そうですね。佐藤の日...、良かったです(笑い)」。豪快なフルスイングに、浜風を味方につければ、左打者不利の甲子園でも結果を残せる。 東日本大震災から10年。3・11は佐藤輝にとっても、忘れられない1日だ。宮城・村田町で暮らす父方の祖父母も激震に見舞われた。幸い大きな被害はなかったが、帰省の際に「空港の周りに何もなかった。すごい被害なんだなと思った」と被災地を目の当たりにした。当時小学生だった少年の脳裏には、今もあの光景が残る。「まだ苦しんでいる方もいると思うので、そういう方に勇気をちょっとでも感じてもらえたかな」。10年の月日が流れてプロ野球選手になった。被災地を勇気づけたい思いをバットに込めた。 守備では反省点も出た。近大時代には経験があったが、プロでは初めてとなる甲子園での三塁守備。5回に広島田中広のボテボテの打球に前進したが、バウンドに合わせられず後逸。初失策を記録。「どこを任されてもいいように、しっかり準備したい」。試合後には居残りで筒井外野守備走塁コーチと外野守備を練習。浮かれることなく足元を見つめて、開幕へと前進していく。【林亮佑】 ○...佐藤輝が近大の「体育特別賞」を受賞する予定であることがわかった。体育活動で顕著な成績を修めた学生に贈られる。昨秋の関西学生野球で最優秀選手となり、同リーグで二岡智宏が持つ通算本塁打記録を更新する14本塁打を記録したことなどが評価された。

◆広島・中村祐が先発し、4回4安打3失点。開幕ローテ入りへアピールはならなかった。  一回無死一塁、二回2死一塁はしのいだが、三回につかまった。先頭の長坂に左翼フェンス直撃の二塁打、続く木浪に四球を与え一、二塁。ここで近本に右翼線二塁打を浴びてあっさり先制点を許した。  なお二、三塁で糸原に中犠飛、二走・近本が三塁へ進み、1死三塁からマルテにも中犠飛を許し、この回3失点。四回は無失点に抑えたが、1死から佐藤輝に右翼へ二塁打を浴びるなど、毎回走者を背負った。  前日9日の1戦目では矢崎が4回5失点と炎上。現状開幕ローテは3年連続3度目の開幕投手を務める大瀬良、昨季10勝でセ新人王に輝いた森下、同8勝の九里が確定したが、残りの3枠が決まっていない。

◆広島は新人2人が好救援を見せ、開幕1軍へ力強くアピールした。ドラフト1位の栗林(トヨタ自動車)は低めの落ちる球で板山から空振り三振を奪うなど、八回を三者凡退に仕留めた。「フォークボールが低めにいく確率を上げていければ武器になる。結果と信頼をもらえるようにやっていかないといけない」と勝ちパターンの継投入りに意欲を示した。  六回を投げた2位の森浦(天理大)も、曲がる球を効果的に使って2奪三振。「スライダーとカーブでも三振を取れたので、投げる球種も増えてきているんじゃないかなと思う」と手応えを口にした。

◆広島は阪神に連敗を喫し、オープン戦2勝2敗とした。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。  --中村祐は4回3失点  「打たれた球は真ん中や高めにいっている。スピードで押すタイプではないだけに、しっかり投げ切れない球は修正しないと」  --次回チャンスは  「いっぱい(先発投手が)いるわけではないから(1軍で)様子を見ながらになるでしょう」  --ドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が1回無安打無失点  「森浦もそうだけど、この前のマツダと比べて力みが消えている。最初のマツダのときは緊張して力んでいたと思うけど、落ち着いてきたかなと思う」  --フランスアが右膝の手術を受けたと発表  「どういう経過かまだわかりませんが、今のところフランスア抜きでやらないといけない。このメンツのなかからストッパーを選ぶ」  --阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)の印象は  「やっぱり良いバッターだなというね。良いスイングをしているし、逆方向に飛ばす力というのはフリーバッティングのときから見ていた。これは今から対処しないといけないというか、開幕2カード目なのでね」

◆「6番・三塁」で出場したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が、2試合連続安打をマークした。  二回2死で迎えた第1打席。広島の先発・中村祐の124キロ変化球にタイミングを外された。高く舞い上がった白球に、三塁手・矢野は一度はファウルゾーンへ。しかし、ここから風で押し戻され、フェアグラウンドにポトリと落ちた。結果は三塁内野安打。勢い止まらぬドラ1に、風も、運も味方した。

◆「6番・三塁」で出場したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が、第3打席に左中間スタンドへ甲子園初アーチを放った。  6-3で迎えた五回2死二塁の場面。カウント1-0から2球目、広島の2番手・スコットの145キロを振り抜いた。大歓声が沸き起こるなか、打球はグングン伸び、左中間最深部へズドン。期待のドラ1が今季の甲子園2戦目で待望の初アーチ。笑顔でダイヤモンドを一周すると、両手で胸をたたく陽川のゴリラポーズでナインを沸かせた。

◆阪神は新人の佐藤輝が2点本塁打を含む3安打と固め打ち、定位置取りへアピールした。近本は2本の二塁打を放つなど、好調を維持している。広島は新人の栗林、森浦が好救援。先発枠入りを狙う中村祐は4回3失点だった。

◆阪神は「6番・三塁」で出場したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が五回2死二塁で左中間最深部に甲子園初アーチを放つなど、打線が爆発。広島に9-3で快勝し、オープン戦首位をキープした。 「1番・中堅」で先発出場した近本は先制打を含む2本の二塁打をマークし、復調。五回にはサンズが2点打を放つなど、好調ぶりを示した。 先発した斎藤は5回4安打3失点。四回から制球を乱した。

◆先発マスクをかぶった阪神の原口が、二回の守備中に右手にファウルチップを受けて途中交代した。矢野監督は「爪が結構、浮いていた。投げること、打つことがどれだけできるか、というのは今日の段階では分からない」と心配した。

◆阪神の近本が二塁打2本を放ち、2得点をマークした。三回は右翼線に鋭くはじき返し、五回は右翼フェンス直撃の大きな当たりだった。ともにファーストストライクを捉える積極性が光り「タイミングが合ったら振る、というところ」と控えめに喜んだ。  快音を重ねても、内容には満足していない。100得点を今季の目標に掲げる1番打者は「バットが体から離れないようにしたい。試合の中でそういうスイングを多くしたい」と貪欲だった。

◆阪神は「6番・三塁」で出場したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が五回2死二塁で左中間最深部に甲子園初アーチを放つなど、打線が爆発。広島に9-3で快勝した。  試合後、佐藤輝に関する矢野監督の一問一答は以下の通り。  --佐藤輝が甲子園1号  「打った瞬間行ったと思ったし、持ち味だと思うんでね。テルらしい、打った瞬間行ったなという、いいホームランだったね」  --驚きなし  「別にびっくりもしないし。言うてもオープン戦だし。シーズンに入って打ってもらうっていうことの方が、もちろん今の段階がないと、シーズンというのもなかなかないしね。ルーキーでオープン戦から打っていくっていうのは簡単なことじゃないというのは俺自身も経験して十分わかっている。その中で打ったという。評価というのはもちろんしているけど。テル自身が目指しているところはもっと上のところにあるしね。気持ちの中も『やったー!』というところでも、もっと上を見ていると思うんでね。ある意味、普通かなと思う。ファンの人にとっては楽しみが多いバッターだと思う。それを見てもらえたっていうのは、いい一日だったんじゃない?」

◆甲子園初本塁打で、またまた怪物ぶりを見せつけた阪神・佐藤輝。虎新人オープン戦2発の先輩で、"代打の神様"とも呼ばれた本紙専属評論家・八木裕氏(55)は、左中間への本塁打に「浜風対策の武器を身につけている」、右翼線二塁打に「変化球をうまく拾える」と絶賛。スター誕生を予感していた。 ■間違いなくSクラスの新人  佐藤輝の甲子園初本塁打を見せてもらったが、私が見てきたプロ野球の中でも、間違いなくSクラスの新人であり、スターになる可能性がプンプンする。  甲子園を本拠地にする阪神の左打者にとって最大の敵は、ご存じのように右から左へ吹く浜風。対策は、風に逆らわず左中間から左方向へ打つことが一番なのだが、佐藤輝はその打撃がすでにできている。飛距離もでる。左中間スタンドへほうり込んだ本塁打を見て、改めて"浜風対策の武器"を身に着けているなと感じた。  打席での佐藤輝は、基本的に真っすぐ、ツーシームのストレート系を待ちながら、変化球を拾うというスタイル。ミートポイントが多いからこそできる打撃だ。追い込まれてから、ファウルで粘るなど我慢できるのも、もう1つの特長。9日の右前適時打、この日の右翼線二塁打が、変化球を拾う打撃だった。緩い球にも、実にうまく対応できるのだ。 ■上位を任せてみるのも面白い  ここまで紹介したスタイルは「今どき」の打撃といっていい。ただし、はやりではあるが、それをできているのは、非凡の証明だろう。  キャンプ以来、打順は6番か7番か、1年目だから自分の打撃に集中できる、気楽に打てる打順にしてあげたいと言い続けてきた。その考えに変更はない。ただ、ここまで実戦の中で結果を出す姿を見ていると、少し違う思いも芽生えている。他の打者の調子がよければ、もちろん6番だが、チーム状態で彼の力が必要ならば、上位を任せてみるのも面白い。そんな夢が膨らむ佐藤輝の打撃だ。

◆サトウ(3・10)の日に、甲子園1号! 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が10日、広島戦(甲子園)に「6番・三塁」で出場。五回の第3打席に左中間最深部へ2ランを放った。記念のホームランボールを辞退する大物ぶり。虎党の夢を乗せたドライチが、また一つ伝説を残した。 ■ド迫力スイングで左中間最深部へ  打った瞬間、6071人の観衆をも確信させた。迫力満点のフルスイングから放たれた白球が、左中間スタンドに弾んだ。佐藤輝が3月10日、サトウの日に甲子園1号! 鳴りやまない祝福の嵐を背に、悠然とダイヤモンドを一周した。  「しっかり捉えることができて、打った瞬間、いったと思いました。ファンの皆さんの前で、しっかり一本打つことができてよかったです」  待望の一発は6-3とした五回2死二塁の場面。広島の2番手・スコットが投じた145キロを完璧にとらえた。きれいな放物線を描き、打球は左中間最深部へズドン! 5日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に続く一発で、鯉にとどめを刺した。阪神の新人選手がオープン戦で2本塁打以上放つのは1987年の八木裕(現本紙専属評論家)以来。規格外のルーキーがまた一つ、勲章が加わった。  すべては12年前の2009年3月から始まった。当時、小学4年生だった佐藤輝は、甲子園から3キロ離れた瓦林小のグラウンドで、人生初の柵越えアーチを放った。「(ホームランが)一番楽しいです。打った日はずっと楽しいですよね」。これが原点。そこから、近くて遠かった甲子園という大舞台。近大時代には果たせなかった甲子園弾をタテジマのユニホームで達成した。  「阪神ファンの前で打った一本、特別なものになると思います」 その他の写真(2/4枚) ■大物感ムンムン 記念ボール辞退  これまで西宮の空に描いてきたどんなアーチよりも、忘れられない一発となった。ただ、これからもっと甲子園でアーチを描く。だから本拠地1号の記念ボールも「捕った人が持っていてくれたら、僕はいいっすよ」とニンマリと辞退した。漂う大物感はホンモノだ。  二回の第1打席は、高く舞い上がった打球が、ファウルゾーンから風で戻され、フェアグラウンドに落ちるラッキーな三塁内野安打。四回の第2打席は右翼線へ二塁打を放ち、サトウの日に、サイクル安打も期待させる3打数3安打1本塁打2打点と暴れまわった。  甲子園初の三塁守備ではバウンドを合わせられず失策を犯し「全部土なのは、12球団で一つだけなので、頭に入れて、これからまたやっていきたい」と試合後に外野で特守。甲子園の申し子となるべく、白球を追った。  「もっとファンの皆さんの前で打てるように、必死に頑張っていきたいと思います」  脳裏に刻んだ歓声を決して忘れはしない。甲子園にやってきた黄金ルーキーは、これから何度も夢を見せる。数えきれない希望のアーチを描く。(原田遼太郎) ★祖父母が被災...忘れられない3・11  11日で2011年の東日本大震災から10年になる。宮城県の祖父母が被災した佐藤輝にとっても忘れられないものだ。「祖父母の家は大丈夫だったけど、空港に着いたとき、周りに何もなくて、実際にそれは見て、すごい被害なんだと思いました」。希望、夢を与えるプロ野球選手という立場。「まだ苦しんでいる方もいると思う。そういう方に勇気だったり、ちょっとでも感じてもらえたら」と誓った。 ★87年八木以来の新人オープン戦2発  阪神の新人選手が甲子園のオープン戦で本塁打を放ったのは2002年3月13日の日本ハム戦(甲子園)、浅井良以来。1試合3安打は19年3月12日の中日戦(ナゴヤドーム)、木浪聖也以来。オープン戦で2本塁打以上は1987年の八木裕以来。他には69年に田淵幸一が2本、72年に望月充が3本、80年に岡田彰布が2本記録している ★恩師「大したもの」  阪神・佐藤輝の恩師、近大・田中秀昌監督(63)は教え子の甲子園1号を見られなかったという。左中間への一発だったと伝えられると「元々ポイントが近いし、逆方向にも打てる。筋力が強いので遠くへ飛びますからね」と説明した。期待通りの活躍に「それにしても大学から継続して、プロで逆方向に大きいのが打てるのは、大したものだと思います。打てる形で待っていますものね」と感心していた。

◆阪神・原口文仁捕手(29)が10日、広島戦(甲子園)に「8番・捕手」で先発出場したが、二回の守備中に打球を右手親指に受け、退いた。  矢野監督は試合後「爪が結構、浮いていたし、右手やからね。骨は異常ないと聞いたから、良かったなというのはあるんだけど」と説明した。  原口は今季実戦7試合で打率・333(12打数4安打)、4打点と好調をキープしていた。右の代打としても期待されているだけに大事に至らないことを祈るばかりだ。

◆もう、これぐらいのことでは驚かない。ブッ飛んでいく打球とともに、阪神・佐藤輝自身もどこまでも伸びていけばいい。驚異の甲子園1号も、矢野監督にとっては驚きではなかった。  「別にびっくりもしないし。言うてもオープン戦だし。シーズンに入って打ってもらうっていうことの方が」  当然のように"強力な新戦力"として力を見せつける佐藤輝に対し、驚く方が不自然というモノだ。ベンチ前のハイタッチも当たり前のように"シン・ゴリラポーズ"で迎えた。  もちろん、たたえることも忘れず「打った瞬間行ったと思ったし、持ち味だと思うんでね」とうなった。だが、こんなところで一緒に喜び、立ち止まらせてはいけない逸材だということを胸に刻んでいる。  「テル自身が目指しているところは、もっと上のところにあるしね。気持ちの中も『やったー!』というところでも、もっと上を見ていると思うんでね。ある意味、普通かなと思う」 その他の写真(2/3枚)  2月18日のDeNAとの練習試合で放った、スコアボード越えの一発には「それにしても...エグいな」と言葉を失い「ちょっと俺らにはわからない未知数な部分が、また魅力だよね」と計り知れない力に驚いていた。だが、もうその魅力を戦力として、チームの中核に組み込む段階に入った。  佐藤輝に刺激されたように、打線は途中出場組のアピールも止まらず4試合連続の2桁安打となる11安打を重ねた。鯉に2連勝してオープン戦4勝1敗となり首位をがっちりキープだ。これにも「結果的にね。強いなあ...。強いっていうか別に普通だと思うんだけど」と驚かない。オープン戦のチーム打率・297は12球団1位、7本塁打もソフトバンクと並び1位。その中心にいるのが、セ・リーグトップ(全体4位)の打率・389を誇る佐藤輝だ。  「ファンの人にとっては楽しみが多いバッター。それを見てもらえたっていうのは、いい一日だったんじゃない?」  これから佐藤輝が虎で成し遂げる多くのことを考えれば、ここでの一発など驚くことではない。(長友孝輔)

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