オリックス(☆7対6★)ヤクルト =オープン戦2回戦(2021.03.10)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
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ORIX
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勝利投手:山﨑 福也(1勝1敗0S)
(セーブ:山田 修義(0勝0敗1S))
敗戦投手:石川 雅規(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(1号・6回表2ラン),濱田 太貴(2号・9回表ソロ)
【オリックス】モヤ(1号・2回裏2ラン)

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◆オリックスは、1番で先発出場の太田が3安打2打点を記録。開幕スタメンへ向け、バットでアピールに成功した。一方のヤクルトは、村上が2ランを含む3打点をマーク。チームの中心打者が、バットで存在感を示した。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が10日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)で、来日後初めて一塁の守備に就く。 先発オーダーで「4番一塁」と発表され、ファーストミットを持ってノックを受けるなど試合に向けて備えた。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が初回2死三塁から、先制適時打を放った。 カウント3-2まで粘り、ヤクルト石川の9球目133キロを右前に運んだ。この日は4番一塁で出場。来日初の一塁守備に就いた。

◆新オプション発動! オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が人生初の一塁守備に就いた。これまで外野と指名打者で起用されてきた。「一塁や外野を守ることで他の選手にもいろんな可能性が出てくるかもしれない」とチームのために挑戦した。外野と指名打者は、吉田正、T-岡田、モヤ、杉本、さらには古巣に復帰するロメロとポジションが重なり、選択肢を広げるためにテストだ。 ジョーンズは特注のミットを準備。4回の守備からベンチに下がった。「試合が始まるまでは緊張した。送球を取るごとに緊張は解けてきた。ファーストを守ったことはないけど、今は(チーム事情に)フィットするのかもしれない」と語った。バットでは2回に2打席連続適時打となる二塁打を放つなど2安打2打点の活躍。オープン戦の打率4割2分9厘と好調を維持。「残りの試合で状態をどんどん上げて開幕を迎える。それに尽きる」と慢心はない。 中嶋監督はジョーンズの一塁守備について「いろんなオプションとしてやっていきたい。(オープン戦の)最後の最後までやれることをやっていきたい」とベストを模索する。来日2年目を迎えたメジャー通算282発の助っ人は、柔軟に対応する。【真柴健】 ▽オリックスモヤ(2回にオープン戦1号)「いい感じで打てているし、少しずつ状態も上がってきている。このままシーズンに向けてしっかりと調子を上げていけるように頑張るだけ」

◆オリックス能見篤史投手兼任コーチが「新天地無失点」を継続中だ。 3番手で7回に登板。打者3人を9球で料理し、実戦4試合で計7イニングを無失点。前回3日ロッテ戦後には「基本、緊張は毎回しますよ。どんな場面であろうと」と語っていたが、それを感じさせない鉄仮面を貫く。今年で42歳になる左腕が開幕に向けて順調に仕上げている。

◆オリックス1番太田椋内野手は猛打賞で開幕スタメン入りをアピールした。 初回は石川の初球をたたき右二塁打、2回も石川から右中間へ2点適時三塁打。6回は坂本から左中間へ二塁打といずれも長打で「打席の中では打順のことは考えずに。自分のことに集中しています。しっかり振って長打も増えれば」と満足げ。中嶋監督は「思い切りがいい。自分のタイミングで振れることは大事」と評価した。

◆オリックス先発の山崎福也投手は5回5安打1失点にまとめた。緩急を使って57球と省エネで進め「ストライク先行でいけたのでよかった。カーブとスライダーを投げ分けて、それが良いところに決まっている」と手応え十分。 中嶋監督は「良かったです。立ち上がりから臨機応変にできるように」と期待を寄せた。順調なら開幕5戦目の31日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の先発を任される。

◆ヤクルトが、オープン戦42イニングぶりの適時打で1点を返した。 7点ビハインドの5回1死一、二塁、ドラフト4位の元山飛優内野手(22=東北福祉大)が、オープン戦初安打となる右前適時打を放った。3日の巨人戦の9回からこの日の4回まで適時打が出なかったが、ルーキーが終止符を打った。 元山は「打ったのはチェンジアップです。スタメンでチャンスをいただきましたし、初のタイムリーが打てて良かったです。父親と中学時代の恩師が応援に来てくれているので、いいところが見せられて良かったです」とコメントした。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が、オープン戦1号2ランを放った。6点を追う6回無死一塁、カウント1-2から、オリックス・ヒギンスの速球をセンター左にたたき込んだ。「追い込まれていたので、少しコンパクトに打つことを心掛けました。少し詰まりましたが、いい角度で上がってくれてホームランになって良かったです」。 9日のオリックス戦は4打席連続三振を喫し、実戦での連続安打が9でストップしたが、一夜明け、豪快なアーチをスタンド中段に運んだ。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、らしさの詰まったオープン戦1号2ランを放った。 6点を追う6回無死一塁、速球を左中間席に運んだ。「少し詰まりましたが、いい角度で上がってくれて、ホームランになって良かった」。 9日のオリックス戦は4打席連続三振を喫し、連続試合安打が9で止まったが、一夜明けで豪快なアーチ。高津監督は「押し込まれたように見えるけど、しっかり押し込み返してる。彼らしい打撃」と称賛した。

◆ヤクルト石川雅規投手(41)が、オープン戦初先発で1回2/3を9安打7失点と炎上した。2月21日の楽天との練習試合以来の実戦登板。この調整期間中は「フォームの微調整とコンディショニングの維持に努めた」と話したが、甘く入ったところをはじき返され、52球で降板した。 高津監督は「今日は攻撃的なピッチングができてなかったように見えた。もっと自分中心のピッチングをやってもよかったのかなと思います」と分析。開幕ローテ入りは確実で「あと何度かオープン戦に投げて、シーズンの開幕にベストに持っていってくれると思っています」と信頼を寄せた。

◆プロ3年目のヤクルト浜田太貴外野手(20)が、オープン戦2号アーチを放ち、開幕1軍入りに向け、アピールした。2点を追う9回1死、オリックス阿部の速球を左翼席に運んだ。「必死に食らいついていった結果が、ホームランになって良かったです」とコメントした。 この日は「1番右翼」でスタメン起用され、1発を含むマルチ安打と活躍した。チームはオリックスに1点差で敗れ、オープン戦5連敗を喫したが、昨季、1軍で3本塁打を放った期待の「ミレニアム世代」の大砲候補が、持ち前の長打力を披露した。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が、来日2年目で初の「4番・一塁」でスターティングメンバーに名を連ねた。  来日1年目の昨季は外野か指名打者で87試合に出場。ただ、シーズン終盤頃から試合前練習では、一塁の守備にも取り組むようになった。今季から本格的に一塁としての練習を開始。チームとしては安達が新型コロナウイルスの陽性判定で戦線を離脱したこともあり、中嶋監督は「何があるか分からない。柔軟に試していきたい」と説明していた。

◆新しい可能性を感じさせた。来日2年目のオリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が野球人生で初という「4番・一塁」で出場した。  「(一塁の経験は)まったくない。ファーストを守ることで、いろんな可能性が広がると思う」  来日1年目の昨季は外野か指名打者で87試合に出場。ただ、シーズン終盤頃から試合前練習では一塁の守備に取り組むようになった。外野の両翼は吉田正が不動のレギュラーとして1枠が埋まり、そこにT-岡田、杉本らが加わる。今季はさらにロメロがチームに戻ってくる。起用法を考えると、ジョーンズが一塁を守ることができれば、メリットは大きい。  今季から本格的に一塁の練習を開始。チームとしても安達が新型コロナウイルスに感染して離脱したこともあり、中嶋監督は「いろんな想定、いろんなことを考えていきたい。何があるか分からない。柔軟に試していきたい」と説明していた。  現役バリバリのメジャーリーガーの看板をひっさげて来日した昨季は、下半身のコンディション不良もあり、打率・258、12本塁打、43打点。汚名返上を期す今年は、キャンプ中からコンディションを整えてきた。  それを表すように今季の初実戦となった2日のロッテ戦(京セラ)では初打席で適時打。この日も一回2死三塁から右前へ先制打を放った。さらに、二回2死一塁では左中間へ適時二塁打。「残り試合のなかで状態をどんどん上げて、開幕に備えていきたい」と手応えは十分だ。  メジャー通算282本塁打のバットで勝利に貢献すべく、メジャー時代にも経験がない一塁守備に挑戦していく。(西垣戸理大)

◆メジャーリーガーでもドキドキの初挑戦だった。来日2年目のオリックス・ジョーンズが、野球人生で初という「4番・一塁」で出場した。  「試合が始まるまではすごく緊張したところもあったけど、試合が始まって(他の内野手の)送球を受けるなかで、落ち着いてきた。送球が来る前に早くベースに戻ると集中してやったよ」  昨季は外野と指名打者で87試合に出場したが、外野の両翼と指名打者は吉田正にT-岡田、モヤ、杉本らと飽和状態。今季はさらにロメロが加わる。ジョーンズが一塁を守れれば、起用法の幅が広がる。中嶋監督は「いろんなオプションとしてやっていきたい」と説明すれば、J砲も「ファーストを守ることで、いろんな可能性が広がると思う」とうなずいた。  打撃でも、この日は2打数2安打2打点と好調ぶりをアピール。「残り試合のなかで状態をどんどん上げて、開幕に備えていきたい」と力を込めた。メジャー通算282本塁打の男が勝利に貢献すべく、一塁守備にも挑戦していく。(西垣戸理大)

◆ヤクルトの村上が2ランを含む2安打3打点と気を吐いた。1-7の六回無死一塁でヒギンスの甘い直球を強振。「少し詰まった」という感触だったが、逆方向の左中間席に放り込んだ。  八回には右適時打。前日は4打席4三振を喫したが、すぐに不安を払拭した。高津監督は「4三振は4番としてどうかと思うが、それを考えると今日はしっかり芯で捉えていた」と修正した姿に目を細めた。

◆九回に1点差まで詰め寄ったが、ヤクルトはオープン戦5連敗。ただ、若手投手陣が奮闘ぶりが見えた試合でもあった。  先発の石川に代わり、二回途中から登板した高卒5年目左腕・寺島は、2回1/3を投げ1安打無失点。その後は実績のあるマクガフ、26歳左腕の坂本、大卒2年目右腕の吉田喜、今季から背番号53をつける最速154キロ左腕・長谷川が、それぞれ1回を無失点と好投した。  キャンプ中から「競争意識」を求めてきた高津臣吾監督(52)は、「心の中でいろいろな人を意識して、いろいろな状況を理解して競争していくというのは、望んでいたことなので、すごくいい相乗効果というか競争意識を持って、リリーフはやってくれていると思います。どんどんそういう意識を持って、続けてやってほしい」と評価した。  2年連続最下位からの巻き返しへ、必要不可欠な投手陣の再建。もちろん救援だけでなく先発陣の整備も重要だが、若き戦力の競争がチーム力向上につながっていく。

◆41歳の左腕、石川が1回2/3を投げて9安打7失点。二回に4連打を含む6本の長短打を浴び、6点を失った。高津監督は「技巧派でも攻撃的な投球ができなかったように見えた。もっと自分中心、自分本位の投球でもよかった」と注文した上で「開幕にベストに持っていってくれると思う」と信頼も口にした。

◆手のひらに残った感触で、スタンドインを確信した。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が、6点を追う六回無死一塁にオープン戦1号の2ランを放った。  「追い込まれていたので、少しコンパクトに打つことを心掛けました。少し詰まりましたが、良い角度で上がってホームランになってよかった」  軸足の左足にしっかりと体重を残し、カウント2-1からヒギンスの失投を左中間席まで運んだ。オープン戦6試合、21打席目で待望の初アーチ。若き主砲の一発で、沈黙していた打線は活気を取り戻した。  チームは直近3試合でわずか1得点。9日は村上も4三振を喫していた。だが、この日は八回無死二塁から、再び若き4番が右前適時打を放つなど打線がつながり、11安打で6得点。序盤の一方的な展開から、最後は1点差まで詰め寄った。  11日に2011年の東日本大震災から10年を迎える。村上自身も九州学院高時代の16年に発生した熊本地震を経験。被災地や被災者の思いは理解している。シーズン中は本塁打1本ごとに熊本城復旧のために一定額を寄付してきた。  オープン戦6試合目で飛び出した主砲の一発に高津監督は「きょうはしっかり芯で捉えた。押し込まれたように見えるけど、押し込み返しているホームランなんて、まさに彼らしい。ああいう打撃を続けてくれれば」と目を細めた。  コロナ禍でファンの来場も制限される中、若き主砲が全国の燕党に笑顔と勇気を届ける。(赤尾裕希)

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