1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 3 | 0 | 7 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 14 | 18 | 2 | 2 |
中日 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 1 | 0 |
勝利投手:今井 達也(1勝0敗0S) (セーブ:上間 永遠(0勝0敗2S)) 敗戦投手:福谷 浩司(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆中日は、開幕投手に指名されている福谷が3回10失点と乱調。自身初の大役に向けて、不安を残した。対する西武は、ブランドンが3ランを含む3安打5打点の活躍。ドラフト6位ルーキーがバットで存在感を示した。
◆ルーキーズがそろってオープン戦初アーチを放った。「2番中堅」で先発した若林楽人外野手(22=駒大)が3回に左翼席へ3ラン。6回には「8番三塁」のブランドン内野手(22=東農大北海道オホーツク)が左翼越え3ランをマークした。 ブランドンは3安打5打点と大暴れをし「初めて対戦する投手なので、どんどん追い込んでくると思ったので、早いカウントから積極的に振っていこうと思って打席に入りました」と笑顔。若林は「(ブランドンに)負けないようにと意識しています。疲れていて、試合に集中しきれない時にスイッチを入れる意味で(この試合で)活躍しようということを言い合っています」。切磋琢磨(せっさたくま)して、開幕1軍をたぐり寄せる。
◆西武が誇る山賊打線が爆発した。口火を切ったのは1番に抜てきされた22歳の鈴木将平外野手だった。 先頭、そして初球。中日の開幕投手・福谷の144キロ直球を右前へ運んだ。ドラフト4位ルーキーの2番若林楽人外野手(22=駒大)が四球でつなぎ、山川の先制2点適時打で先手を取った。鈴木は「自分は開幕1軍じゃなくて、その先の開幕スタメンを目指してやっている」という心意気をプレーで体現。2回は一塁へのゴロにヘッドスライディングで内野安打。3回には左前適時打で打点もマークした。 1番打者が3安打で起爆剤となった。その流れを、同じ98年組が上昇気流に乗せた。若林が3回2死一、三塁で左翼席へオープン戦1号3ラン。さらに6回、ドラフト6位ブランドン内野手(22=東農大北海道オホーツク)も初アーチで続き、この試合3安打5打点と大暴れした。 先発で好投した今井を含め、高卒5年目と大卒1年目の98年生まれの若い山賊たちが、相乗効果を発揮した。昨季は1番で24試合に先発も、右足首を痛め自らチャンスを手放した鈴木は「やっぱり同い年のやつが打ったら負けてられないなと思っている」とライバル心をむき出しにする。 鈴木の1番起用を新オプションにするべくテストを仕掛けた辻監督は「若い野手が多い中で非常に元気があっていい。今日もいくつかあったけど、ミスはミスで反省して、若い選手が勉強しながらやっている」と目尻を下げた。18安打14得点という圧勝劇。フレッシュに魅了する新たな山賊の姿を見せた。【栗田成芳】
◆西武今井達也投手が先発ローテーション入りを当確させた。 同学年の鈴木や大卒1年目のルーキーらが打撃でアピールする中、最速151キロの直球を軸に5回2安打1失点。「しっかり強弱をつけ、三振が取れればベストですけど、打たせてリズム良く、テンポ良く投げていくのも先発として必要。今日はそこがよかった」と手応えをつかんだ。
◆ルーキーズがそろってオープン戦初アーチを放った。「2番中堅」で先発した若林楽人外野手(22=駒大)が3回に左翼席へ3ラン。6回には「8番三塁」のブランドン内野手(22=東農大北海道オホーツク)が左翼越え3ランをマークした。西武は新人の若林とブランドンが本塁打を放った。オープン戦で同一球団の新人コンビによるアベック本塁打は10年中日以来、11年ぶり。 10年中日は3月1日ロッテ戦で中田亮と松井佑、同3日巨人戦で松井佑と松井雅が記録した。西武の新人アベック弾はドラフト制後初めて。
◆中日ドラフト1位、高橋宏斗投手(18=中京大中京)が、オープン戦試合前練習中にブルペン投球を行った。2軍残留組だが、1軍がアップする時間に三塁側ブルペンで捕手を座らせて40球を投じた。 ブルペン後方から門倉、小笠原2軍投手コーチだけでなく、阿波野、赤堀1軍投手コーチ、伊東ヘッドが熱視線。 三塁側ベンチ内からは与田監督も最速154キロのエース候補生右腕の投球を静かに見つめていた。 関係者によると、今後は2軍で打撃投手、シート打撃で調整。内容が良ければ、初実戦登板に臨むことになる。
◆初の開幕投手を務める中日福谷浩司投手(30)が大炎上した。 開幕指名後、初のオープン戦に登板したが、3回12安打10失点(自責9)で降板。19年に先発に転向し、椎間板ヘルニアを乗り越え昨季は大野雄に次ぐ8勝を挙げた。今季は順調に調整し、与田監督は今季の先発陣の軸として期待。先発転向後の最多失点と誤算の炎上劇になった。
◆初の開幕投手を務める中日福谷浩司投手(30)が大炎上した。開幕指名後、初のオープン戦に登板だったが、3回12安打10失点(自責9)で降板。「3・26」開幕へ向けてのオープン戦登板は、19日からの日本ハム3連戦での1度を残す。10年ぶりV奪回へ挑む開幕戦に不安を残す結果になった。 福谷は初回からペースをつかめなかった。西武先頭鈴木に初球ツーシームを右前に運ばれた。「いきなりのヒットはダメージが大きくなる。2番打者に出した四球。そこだけです」。続くドラフト4位若林楽人外野手(22=駒大)を歩かせたことを悔やんだ。山川に2点適時打を許すなど初回で3失点。3回には若林に3ランを浴びるなど7失点で、19年先発転向以来最多の10失点で降板した。 福谷は、「これ以上のことはないくらい点を取られた。レギュラーシーズンじゃなくて良かった。今日の課題を克服できるように、時間を無駄にせずに過ごしたい」と、開幕までの約2週間での調整に頭を切り替えた。 与田監督も「コントロールがいまひとつうまくいかなかったが、1つ1つのボールには強いものが出ていた」と評価。開幕投手については、「万全でないからやめる、というわけにはいかない。(開幕投手に)変わりはない」と続けた。
◆開幕投手内定後初のマウンドに上がった中日・福谷が、まさかの3回12安打10失点の炎上。不安の残る結果を、本人は冷静に振り返った。 「真っすぐだけで抑えられる投手じゃないし、真っすぐに強い打線。そういう精度が必要な球団に、それができなかったら、こうなる」 変化球の制球に苦しみ、直球も狙い打ちされた。一回にいきなり4安打で3失点すると、三回は11人攻撃で7失点。失点も被安打も、シーズンなら自己ワーストとなる大炎上だった。 だが、与田監督は「万全じゃなかったらやめるというわけにはいかない。福谷が開幕で行くということに変わりはない」と断言。開幕までの登板は日程的にもあと1試合。右腕は「課題として体の面も技術も心もある。それを整理し、明日から臨めるように」と前を向いた。(須藤佳裕)
◆西武のD4位・若林楽人外野手(22)=駒大=は三回2死一、三塁から、中日・福谷の119キロを左越え1号3ランとした。これに負けじと同6位・タイシンガーブランドン大河内野手(22)=東農大北海道オホーツク=も六回2死一、二塁で左越え1号3ランを放った。 若林は「お互いに刺激し合おうという話は日頃からしています。疲れていて、試合に集中しきれていないときに"スイッチ"を入れる意味で、(この試合で)活躍しようということを言い合います」と"ブランドン効果"を力説。 この日は本塁打を含む3安打5打点のブランドンも「試合前からお互いにマルチ(複数)安打を打とうとか話をしてます。お互いにいい刺激になっていると思います」と語った。 オープン戦で同一チームの新人2選手が同じ試合で本塁打を放ったのは、2010年3月1日の中日・中田亮二と松井佑介(対ロッテ、ナゴヤドーム)以来11年ぶりとなった。
◆西武の5年目、鈴木がリードオフマン候補に躍り出た。「1番・右翼」で先発し、試合開始直後の初球を右前打。二回はヘッドスライディングで内野安打をもぎ取る気迫を見せ、三回も好機で左前へ流し打った。開幕投手の福谷から三回までに3安打を重ねた。 同年代となる、大学出ルーキーの活躍も目立つが「自分は開幕1軍ではなく、その先の開幕スタメンを目指してやっている」と断言する。昨季は1軍に定着しながらも9月にけがで離脱。悔しさを糧に飛躍を期している。
◆中日・福谷浩司投手(30)が先発し、3回12安打10失点(自責9)と炎上した。 3月26日の広島との開幕戦(マツダ)での開幕投手に内定してから初マウンド。しかし、変化球の制球に苦しんだ。一回に直球を狙い打たれ、いきなり3失点。二回は無失点に切り抜けたものの、三回は1死満塁で7番・木村に中犠飛を許し、ブランドン、源田、鈴木にも連打を浴びた。1-7となり、なおも2死一、三塁ではD4位・若林(駒大)に左越えの3ランを被弾。この回7失点と崩された。 本格的に先発に転向した昨季はチームの右腕として最多の8勝を挙げ、活躍。開幕戦マウンドに向けて軌道に乗せたい今回の登板での炎上は昨年の8月26日の阪神戦(甲子園)での6失点、同11月3日のDeNA戦(ナゴヤドーム)での9安打をともに更新する自己ワーストだった。
◆中日の開幕投手を務める福谷は球がばらつき、3回12安打10失点(自責点9)と崩れた。救援の福も3ランを浴びた。西武は新人の若林とブランドンがともに本塁打を放つなど長打力を示した。今井は5回2安打1失点と安定していた。
◆中日は西武に大敗。与田剛監督(55)の主な一問一答は下記の通り。 --福谷は開幕投手に指名されてから初マウンド 「ストライクとボールのコントロールがいまひとつ、うまくいかないところがありましたけど、一つ一つのボールは強いものが出てきたんじゃないかなと思います」 --開幕までの登板は日程的にあと1試合? 「そうですね」 --きょう予定したイニングや球数は 「球数ですかね。きょう(の球数)は86球かな。思ったよりもいってしまったので。体は全く問題がなかったし、本人はもう少し行きたそうでしたけど、一つの目安だったので交代しました」 --開幕戦で万全の状態で投げられる兆しは 「もう開幕投手は決まっているのでね。準備が万全だからどうこう、万全じゃなかったらやめるというわけにはいかないので。そんな簡単なものじゃないので。福谷が開幕で行くということに変わりはない」 --阿部が守備で打球を手に当てた 「手に当たって、大事を取っての交代。特に大きな問題は、たぶんないと思います。(病院には)行っていないです。本人も全然、ケロッとしていましたけど、大事を取って。結構、まともに当たっていたので」 --福はなかなか結果が出ていない 「常にずっと良いわけではないのでね。去年もそうですけど、不調の時期もあった中でタイトルを取っているわけですから。もちろん悪いよりもいい方がいい。だからと言って、結果が出ていないからと言ってどうこうというワケではない。反省は次に生かす。それしかないですよね」 --祖父江は今日も無失点 「逆に、無失点だから良し、点を取られたから悪しというだけの判断ではない。祖父江も走者を出して、あそこもゲッツーを取りましたけど、おそらくあれは3ボール1ストライクからボール球ですもんね。あそこは見られれば四球になった可能性もあるとか、いろいろと抑えても反省をしないといけないピッチングではあったと思います」
◆九回に登板した中日の祖父江は1回無失点でしのぎ、オープン戦は3戦連続無失点となった。連打を浴びながらも併殺で切り抜け「順調にきている。シュートは手応えがある」と納得した様子だった。 守護神のR・マルティネスは日本に戻った後、2週間の自宅待機で隔離された影響で調整が遅れて開幕に間に合わない可能性もある。昨季は最優秀中継ぎに輝いた祖父江も抑え候補に挙がるだけに「与えられたことをきちんとしたい」と気を引き締めた。
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