DeNA(★3対8☆)日本ハム =オープン戦2回戦(2021.03.10)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
02010140081301
DeNA
00000020131200
勝利投手:上沢 直之(2勝0敗0S)
敗戦投手:入江 大生(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(3号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆DeNAは牧が2安打1打点を記録。開幕スタメンを狙うドラフト2位ルーキーが、首脳陣へのアピールに成功した。一方の日本ハムは、野村がソロを含む3安打3打点の活躍。勝負強いバッティングで存在感を示した。

◆2年連続の開幕スタメンを狙う日本ハム野村佑希内野手(20)が、2試合連続となる打点をマークした 2回1死二塁。1ボールからDeNAドラフト1位入江大生投手(22=明大)の147キロ直球を中前へ。貴重な先制適時打を「ファーストストライクからしっかり自分のスイングをすることができました。昨日、チャンスで打てていなかったので、ランナーをかえすことができてよかったです」と振り返った。 3番に座った9日の試合では、5回にオープン戦第2号を放つなど2安打1打点。しかし第1打席、第2打席、ともに得点圏に走者を置く場面で三振に倒れたことを反省。その反省を生かして、この日は第1打席からしっかりと結果を残した。

◆日本ハム松本剛外野手(27)がオープン戦初打点をマークした。 9番左翼で先発出場。先制直後の2回2死二塁の好機で、DeNAドラフト1位入江大生投手(22=明大)の120キロ、カーブをとらえて中前へのタイムリーとした。「スタメンで起用された中でも、変に気負うことなく、いい形で打てました。どんな状況でも自分のプレーをするだけなので、しっかりやるべきことをやりたいです」とコメントした。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が2試合連続、オープン戦第3号となる1発をかっ飛ばした。 4回2死。カウント3-1から、DeNAドラフト1位入江大生投手(22=明大)の145キロ、高めの直球を振り抜きバックスクリーンを直撃させる衝撃弾。 オープン戦第2号を放った9日に続き、2試合連続の本塁打。「バッター有利のカウントで、1球で仕留めることができてよかったです。打った方向が良く、打球もしっかり伸びてくれたと思います」。 2年連続の開幕スタメンを狙う期待のホープが、またしてもバットでアピールした。

◆開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(27)が6回6安打無失点と開幕にはずみをつけた。 序盤から変化球が高めに浮くなど、時折首をかしげる場面もみせたが、要所を抑える投球を披露した。 4回には1死一塁から宮崎、倉本に連打を浴びて満塁とこの日最大のピンチ。しかし、田中俊を147キロ直球で見逃し三振、続く山本を148キロの直球で空振り三振に抑えてピンチを脱し5回も無失点に抑えた。 最終イニングとなった6回を3者凡退に封じ、球数100球、6安打5奪三振2四球無失点。「序盤は真っすぐの走りが良く、調子自体は悪くなかったと思います。ただ、無駄なフォアボールが多く、球数が増えてしまったことが反省点です。自分で試したいことは試せたので、あとは開幕に向けて3者凡退のイニングを増やすことなど、課題をひとつひとつクリアしていきたいです」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が野村に負けじと快音を響かせた。6回の守備から途中出場し、巡ってきた7回1死満塁での打席。「昨日(スタメンで3打数無安打)の今日だし、なんとか打ちたいと思っていた」と左翼線への2点適時二塁打。 1ボールから外角への直球を逆らわずにはじき返した。「インコースは攻めにくい場面。ちゃんと踏み込んで打てたのは良かった」と納得した。 9回の第2打席は風に負けた。栗山監督も「どうしちゃったの、あれ? 」と振り返った打球は、しっかり捉えて角度よく右中間方向へ上がったが右飛。清宮は「けっこう、いい感じだったんですけどね...めちゃくちゃ戻ってきちゃった」。強風に押し戻された結果を悔しがった。 レギュラーを狙うからこそ、一発でアピールしたかった。「ジェイ(野村)や樋口さんや浅間さんもすごく打っているので、(自分も)打ち続けるしかない」。次こそは、きれいな弧をスタンドまで描く。

◆2年前の悪夢を振り払った。開幕投手が決まっている日本ハム上沢直之投手(27)が10日、DeNAとのオープン戦(横浜)に先発。同球場は19年6月18日の交流戦で打球が左膝を直撃し、選手生命の危機に立つ大けがを負った場所。「久しぶりに投げるなという感じはあった。無事に終わってくれたらいいかなと思っていた」。試合前には当時のことが脳裏をよぎったが「マウンドに上がったらそんなに意識しなかった」。6回無失点と好投し、ほっとした様子をみせた。 序盤からチェンジアップが高めに浮き、制球に苦しんだ。走者を背負っての投球が続いたが、それでもエースらしい投球で要所を締めた。宮崎、倉本に連打を浴びた4回1死満塁が最大のピンチ。「ランナーを出してからいかに粘れるかが大事。あそこで少しギアを上げて、三振を2つ取れたのは理想的だった」。田中俊を147キロで見逃し、山本を148キロ。ともに直球で連続三振に抑えた。 6回には細川の打球が上沢の前に飛び、栗山監督は「ヒヤッとした」と振り返ったが、無事に投ゴロに処理し3者凡退締め。指揮官は「ドキドキしたけど、無事にいいピッチングでよかったですね」と胸をなで下ろした。 今季は実戦4試合、17イニング連続無失点中。最多の100球を投げた上沢は「今のところ順調に来ているかな」。近づく開幕へ準備は着々と進んでいる。

◆強烈なクリーンアップアピール弾が飛び出した。日本ハム野村佑希内野手(20)が10日、DeNAとのオープン戦(横浜)で2戦連発となるスコアボード直撃の3号ソロを放った。2回には先制中前適時打、6回にも左前適時打を放って4打数3安打3打点。3本塁打は12球団単独トップに浮上。2年連続の開幕スタメンを主軸で迎えるため、伸び盛りの長距離砲がアピールを続ける。穏やかな春の陽気を勢いよく切り裂いた。野村の打球は強烈だった。「打った方向が良く、打球もしっかり伸びてくれた」。4回2死。カウント3-1から145キロ直球を完璧に捉えた。中堅方向へグングン伸びた打球は、「ガツン」という衝撃音とともにスコアボード右下部を直撃。2試合連続となるオープン戦3号ソロに「いい手応えだった」と納得した。 打順は9日の3番から7番に下がったが、開幕戦のクリーンアップ入りを猛アピールした。2回1死二塁ではファーストストライクを捉えて先制中前適時打。6回も9日に三振を喫した内角高め直球を冷静に見極め、DeNA国吉の低めフォークをはじき返した。「走者がいる場面で打てなかったりすると(クリーンアップは)打たせてもらえる打順じゃないので。そういうところを上げて、なんとかクリーンアップに入っていけるようにしたい」。確かな目標を掲げて、勝負強さを発揮した。 4打数3安打3打点。オープン戦3本塁打は12球団単独トップだ。「昨日の反省点をしっかり生かせて、ちゃんと打つべき球をしっかり自分の中で選べた」と、日々成長を続けている。 「キャンプ中も、めちゃくちゃいい日はなかった」と、当初は不調を自覚も、野球に向き合う気持ちは折れなかった。「その日、その日で自分の中での課題をクリアしながらやっていたので、大崩れせずにここまで来ていると思う」。スイングに力が増し、ボールに効率よく伝える技術も向上したのは、練習の成果の一端。昨季よりも逆方向への飛距離が増した。 9日の2号ソロを「(広い)札幌ドームでは入らない」と断じていた栗山監督も、この日の驚弾には「安心させてたまるかと思って高橋信二コーチに『札幌ドームなら入っていないよね? 』と聞いたら、信二も『監督、それは通用しない』と言われちゃった。オレも入っていると思った」と認めざるを得なかった。野村は「これを続けていけるように」と表情を引き締めた。慢心せず、開幕へ突き進む。【木下大輔】

◆外野のレギュラーを狙う日本ハム浅間が3安打を放ちバットでアピールした。 初回にDeNAのドラフト1位入江大生投手(22=明大)の147キロ、外角直球を左前へ運ぶなど今年初の固め打ち。「3安打出たことはよかったので、今後も打つべきボールをしっかりと捉えていきたい。もっと凡打の打席の質を上げていけるように」と気を引き締めた。

◆DeNAドラフト1位の入江大生投手(22=明大)が、開幕ローテーション入りに大きく前進した。4回を59球、5安打3失点の内容も三浦監督は「ストライクをそろえすぎたところで失点はしたが、ボール自体は悪くなかった」と問題視せず。「開幕ローテには近づいていっていると思います」と明言した。 初回を無失点に抑えたが、2回には高めに浮いた直球を狙われて2失点。4回には2死から野村にバックスクリーンへのソロ本塁打を浴びた。右腕は「ある程度ストレートで押し切れるところはいいが、カウントが不利になると狙い打ちされたり、カウント球が入らず、自分を苦しめてしまった」と冷静に自己分析。「気持ちに余裕を持つことを意識しながら、次の実戦に構えたい」と切り替えた。 ▽DeNA三浦監督(佐野を初めて3番起用)「佐野と宮崎(5番)を離した打線を見てみたいのがあった。外国人のめどがたってないので、そういうオプションもありかなと」

◆日本ハム・野村佑希内野手(20)が二回1死二塁から先制の中前適時打を放った。DeNAのドラフト1位ルーキー・入江(明大)の147キロの直球をはじき返し、「ファーストストライクからしっかり自分のスイングをすることができた。この後も集中してプレーします」とコメント。9日のDeNA戦でもオープン戦2号本塁打を含む2安打を放っており、好調をキープしている。

◆日本ハムの開幕投手を務める上沢は6回6安打無失点で5三振を奪い安定感を示した。四回1死満塁では球威、制球ともに完璧な直球を決めて連続三振を奪い「理想的。走者を出してからいかに粘れるかが大事だと思う」とうなずいた。  横浜スタジアムでの登板は2019年6月に打球が直撃して左膝を骨折して以来だったが「マウンドに立てば何とも思わなかった」と投球に集中した。六回に左脚付近に飛んできた細川の痛烈なゴロは好捕し「条件反射。グラブに入ってくれて良かった」と胸をなで下ろした。

◆日本ハムは野村がソロ本塁打を含む3安打3打点と勝負強さを発揮した。開幕投手の上沢は要所を締める投球で6回6安打無失点。DeNAは新人の入江が粘りを欠いて4回3失点と崩れた。牧は適時打を含む2安打をマークした。

◆2年ぶり2度目の開幕投手を務める日本ハム・上沢直之投手(27)が、6回6安打無失点と好投した。  「自分のやりたいことをやりながら、ゼロに抑えることができた」  多投したのは右打者へのチェンジアップ。同球種は左打者には外に逃げながら沈む軌道を描くが、右打者に対しては外角から中に入ることで長打を浴びる可能性もある。それでも「いろんな配球があった方が打者も絞りづらい」と一定の手応えを得た様子だ。一方で四回1死満塁のピンチでは「ギアを上げて、三振を狙いにいって取れた」といずれも140キロ台後半の直球で田中俊、山本を連続三振に仕留めた。 ■19年打球直撃...復帰まで1年要した  横浜スタジアムには特別な思いがある。2019年6月18日にDeNA・ソトの打球が直撃。左膝蓋(しつがい)骨骨折の大けがで、実戦復帰まで約1年を要した。同戦以来631日ぶりのマウンドで六回には細川の強烈な打球が足元を襲い、「怖かった。グラブに入ってくれてホッとした」と胸をなでおろした。  これでキャンプ中の練習試合から実戦4試合で計17回無失点となった。オープン戦の登板予定は残り1試合。"ミスター・ゼロ"のまま、3・26の楽天戦に向かう。(東山貴実)

◆DeNAのD1位・入江大生投手(22)=明大=が本拠地・横浜スタジアムで初登板初先発。最速153キロを誇る右腕がホームのファンの前でベールを脱ぎ、4回を5安打3失点とした。  「初めてホームで投げるので、ワクワクしている。今、自分にできることはどれくらいなのかを確かめるいい機会。新しい気持ちで臨みたい」と意気込んで上がったマウンド。一回は先頭の浅間に初球をいきなり左前打とされたが、後続を断って無失点。しかし二回1死二塁で野村の中前適時打で先制を許すと、さらに松本剛にも中前適時打を浴びて0-2とされた。  さらに四回には2死から野村に外角145キロ直球をバックスクリーン直撃のソロ本塁打を献上。3点目を失った。

◆DeNAのドラフト1位ルーキー入江(明大)は本拠地で初登板し4回3失点と踏ん張れなかった。二回に制球が甘くなって3安打で2点を失い、四回は野村に速球を中越えへ本塁打された。ただ、課題のフォークボールでは2三振を奪い「いい面と悪い面が両方出た。こんな投球だったが、このマウンドは投げやすい」と振り返った。  即戦力と期待され、2月のキャンプから順調に調整してきた。三浦監督は「開幕ローテーションには近づいていると思う」と評価した。

◆DeNAの細川が4番で出場して適時打を放ち、5年目での定位置獲得へアピールした。一回2死二塁で空振り三振に倒れるなど無安打で迎えた九回1死二、三塁で福田の変化球に食らい付いて三遊間を破り「最後に結果を残すことができて良かった。4番だが意識せずいつも通り打席に立った」と安堵した。  実績のある佐野が3番に入る形のテストで代わりに4番に座った。三浦監督は「外国人の来日のめどが立っていないのでこういう形もありかな」と選択肢に含めた。

DAZN