広島(☆2対0★)ヤクルト =オープン戦2回戦(2021.03.07)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(1勝0敗0S)
(セーブ:ケムナ 誠(0勝0敗1S))
敗戦投手:木澤 尚文(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】クロン(1号・4回裏2ラン)

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◆広島は先発・森下が4回無安打無失点の好投。その後は、5投手の継投で相手打線を2安打完封に抑えた。一方のヤクルトは、先発・奥川が2回無失点。2年目の若手右腕が開幕ローテーション入りへ、首脳陣にアピールした。

◆今季初登板、初先発となったヤクルト奥川恭伸投手(19)が、2回2安打無失点でマウンドを降りた。 最速は148キロ。ボールが浮き、外野に大きな当たりを打たれたが、守備に助けられた。「今季初登板でしたが緊張なくマウンドにはあがれました。結果は無失点でしたが、納得のいく内容ではなかったので悔しさが残ります。まだまだ精度が高めていかないといけないと感じました」と引き締めていた。 3回からドラフト1位木沢尚文投手(22=慶大)が登板。19年と20年のドラ1リレーとなった。

◆悔いの残るマウンドだった。今季の対外試合で初めて登板したヤクルト奥川恭伸投手(19)は、広島相手に2回2安打無失点。昨季プロ初登板で3回途中5失点と打ち込まれた相手に結果的には好投したが、内容には満足しなかった。 捕手の構えたコースとは逆にいったり、高めに浮く場面が目立った。2回1死一塁では会沢に上ずった変化球を左翼フェンス際まで飛ばされた。浜田の好捕から併殺で乗り切ったが「フォームのバランスも悪い。そのせいでボールも良くない。コントロールもできてない。ものすごいひどいぐらいの内容だった。良くなっていけるようにしっかり投げたい」と唇をかんだ。 昨季に故障した右肘への負担を考え、キャンプはスロースタートだった。2月26日には、右足の張りでブルペン投球を回避。実戦は打撃投手を務めたのみで、また慎重に調整を進めている段階だ。それでも30球が目安とはいえ、試合で投げるところまで状態を上げてきた。高津監督は「キャンプを過ごして3月の頭にオープン戦に投げられているというのは、すごく良かった。内容は特に満足していないかもしれないですけれど、また次みたいなと思う」と評価。今後の状態次第とはいえ、次の機会を与える可能性も示唆した。 高卒2年目。まだまだ成長途中。この日は最速148キロを計測し、力強い球が随所に見られた。奥川は「これからもっと実戦を重ねていく中で、しっかり自分の納得いく形を作っていきたい」と1歩1歩、歩みを進めていく。【湯本勝大】

◆ヤクルトのドラフト1位木沢尚文投手(22=慶大)は、直球に泣いた。 奥川の後を受け3回2失点。3回2死で広島田中広を追い込むと、何度も首を振って直球を選択したが、死球。4回2死から松山に対しても首を振った後、直球を左前へ運ばれた。続くクロンに「間違え方を間違えた。投げてはいけない方向に投げてしまった」と真ん中低めの148キロを左中間席まで運ばれた。 手応えもあった。走者がいなくてもハーフクイックからの投球。普段とは違いカーブを続ける場面も見られた。「前回より変化球をゾーンに集めることができた」と2回4四球と乱れた2月28日の登板を生かした。「抑えていく引き出しを増やしていきたい。少しずつではありますけど、良くなってきているのかな」と冷静に自己分析。試行錯誤しながら開幕1軍入りを目指す。

◆広島がヤクルト戦で「女子野球PRデー」を実施し、県立佐伯高校女子硬式野球部の2選手が始球式を行った。久保琴華さんが投手、砂山碧さんが捕手を務めた。 ヤクルト塩見へ内角へのノーバウンド投球を披露し、球場を沸かした。同校の女子野球部員に加え、MSH医療専門学校女子硬式野球部・ソフトボール部の部員も試合を観戦する。

◆広島森下暢仁投手(23)が4回を投げ無安打無四球無失点と圧倒した。 ヤクルト戦に先発。最速148キロの切れ味抜群の直球を中心に、ストライク先行の投球で凡打の山を築いた。3回先頭の浜田の遊ゴロを田中広が失策し、唯一の走者を許すも、1死一塁から古賀の投ゴロを自らの好フィールディングで併殺に仕留めた。最後まで1度も二塁を踏ませない投球で、昨季新人王の貫禄を示した。

◆広島の新外国人のケビン・クロン内野手(28=ダイヤモンドバックス)が、来日1号となる2ランを放った。 ヤクルト戦で5番一塁で先発出場。両軍無得点の4回、2死一塁でカウント1-1からの3球目、真ん中低め148キロ直球を捉え、弾丸ライナーで左中間スタンドまでかっ飛ばした。来日後実戦12試合目で待望の1発を放った助っ人砲が、お目覚めの予感だ。

◆広島森下暢仁投手(23)がヤクルトとのオープン戦に先発し、4回無安打無四球無失点、3奪三振と新人王の貫禄を示した。最速148キロの直球を軸に、二塁を1度も踏ませず、燕打線をねじ伏せた。 「しっかりとした球を投げられているなという手応えもありましたし、これから開幕に向けてもう一段階レベルを上げられるようにやっていきたい」 まさに無双状態だった。初回は直球中心であっさり3人で片付けると、2回は昨季12度の対戦で1度も安打を許さなかった4番村上を変化球で二ゴロに仕留め、連続の3人斬り。3回は無死から味方守備のミスで出塁を許すも、1死一塁から古賀に投ゴロを打たせ、自らの好フィールディングも手伝って併殺に封じた。打者12人対してボールが先行したのは2人のみ。抜群の内容に佐々岡監督は「投げる方も守りの面でも完璧でしょう」とほほ笑んだ。 新たな武器も習得間近だ。オフにツインズ前田健太から直伝されたツーシームを左打者の外角へ3球程度試投した。「苦しくなった時に使える球になってくれたらいいなと思いますし、自分の持ち球の1つになってくれたら」。オープン戦で完全習得を目指す。 目標の開幕投手は大瀬良に譲ったものの、今季も先発陣の柱の1人として期待される右腕。「自分が任されたところでしっかりと結果を出せればいいかなと思います」。2年目のシーズンへ、背番号18に死角は見当たらない。【古財稜明】

◆広島守護神候補のドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が、本拠地デビュー戦を1回3人斬りで飾った。 2-0の8回に5番手で登板し、先頭村上を内角高め直球で空振り三振など、2奪三振。直球はプロ最速の151キロを計測した。初の有観客試合に「すごく緊張しました」と汗を拭った。対外試合は全4試合いずれも1回無安打無失点で「どの場面でもしっかりゼロで抑えていきたい」と力を込めた。

◆広島の新外国人ケビン・クロン内野手(28=ダイヤモンドバックス)が待望の来日1号を放った。ヤクルトとのオープン戦(マツダスタジアム)に「5番一塁」で先発。4回2死一塁からドラフト1位木沢の低め直球を左中間スタンドへ突き刺した。実戦12試合目、36打席目で飛び出したアーチが決勝弾。投手陣も2試合連続の完封リレーで、投打かみ合って連勝を飾った。クロンが喜びをかみしめるように、ゆっくりと左足で本塁を踏んだ。4回2死一塁、カウント1-1からの3球目だった。木沢の148キロ低め直球を振り抜き、弾丸ライナーで左中間スタンドへ。報道陣からの祝福の声に「アリガトウゴザイマス」と笑った助っ人は、「しっかりボールを芯でたたけたので非常に満足。すごくうれしいです」と喜んだ。 春季キャンプから苦戦が続いていた。対外試合に限れば前日6日ヤクルト戦まで24打数2安打、打率0割8分3厘と振るわなかった。「思ったような結果が出ず、正直多少焦りと緊張を感じることはありました」。タイミングが合わず、打ち急いでいた部分があったといい、朝山、迎の両打撃コーチらの指導の下、丸まっていた背中を伸ばすよう修正。投手側に傾き気味だった上体を立て直すため、重心の意識を捕手側に置き、力強いスイングを取り戻した。 打撃練習ではロングティーをルーティンとして継続している。試合やフリー打撃で使用するバットよりも短いものを握り、しっかり下半身を使ってボールを芯で捉える目的で正面や斜めからトスしてもらう。この日の試合前も行った助っ人は「それが今日の本塁打につながったと、僕自身信じています」と胸を張った。 12試合目、36打席目で主軸候補から待望の1発が生まれ、佐々岡監督は「真面目に練習している中での1発。周りも安心するし、特に本人はホッとしているだろう。これをきっかけにして、気持ちも楽になるんじゃないかな」と胸をなで下ろした。開幕へ向け、クロンは「残された時間の中で自分の課題に取り組んでいきたい」と引き締めた。ここから上昇気流に乗っていきたい。【古財稜明】

◆広島ドラフト2位森浦大輔投手(22=天理大)と、同3位の大道温貴投手(22=八戸学院大)が本拠地初陣を1回無失点で飾った。 5回に2番手で登板した左腕森浦は、先頭村上に右前へのポテンヒットを許すも、後続をピシャリ。「緊張して今日はあまり内容は入ってこなかった」と苦笑い。7回に登板した大道は先頭を四球で出塁させるも、女房役石原の盗塁阻止にも助けられ、全球直球勝負で無失点に切り抜けた。右腕は「とりあえずゼロで良かった」と振り返った。 ▽広島佐々岡監督(1回無失点の新人トリオについて)「3人とも緊張して力みがあったと思うけど、その中で結果も内容もよかった。次は落ち着いて投げてくれると思う」 ▽広島大道(7回に4番手で本拠地初登板。全て直球で1回無安打無失点)「『どういう投手だろう』と見てくれると思って投げていたので、力んでしまいました(笑い)」

◆昨年のドラフト1位、ヤクルト・奥川恭伸投手(19)が広島戦(マツダ)で今季初登板。先発マウンドに上がり2回2安打無失点だった。  「結果は無失点でしたが、納得のいく内容ではなかったので悔しさが残ります。まだまだ精度を高めていかないといけないと感じました」と振り返った右腕。1軍の本拠地球場でマウンドに上がるのは昨年11月10日の神宮球場でプロ初登板をして以来、2度目。投球練習から踏み出す左脚のマウンドの硬さを何度も気にかけた。昨年の直球の最速は148キロ。変化球はスライダー、フォークボールを使った。  一回は先頭の田中広を捕邪飛。続く菊池涼には三塁手を強襲する左前打を浴びたが、長野を一飛、松山を左飛に打ち取った。二回は先頭のクロンを中飛、続く西川には左前打で1死一塁。会沢には特大に左飛を打たれたが、左翼・浜田がフェンスにぶつかりながら好守。一走・西川は戻り切れず併殺となった。球数が予定していた30球に迫る27球となり、2回で降板となった。

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー木沢(慶大)は三回から2番手で登板し、3回2失点。カットボールを軸に組み立て「変化球をストライクゾーンに集められた。大崩れしなかったのは良かった」と息をついた。  悔やまれるのは四回。2死から松山に安打を許し、クロンに左中間への2ランを浴びた。変化球に苦労していた新外国人に直球をすくい上げられ「投げてはいけない球。これからはミスの仕方を間違えないようにしないと」と1球の重さを再認識していた。

◆キャンプ中の実戦で右膝付近に死球を受けた影響が残る広島・鈴木誠也外野手(26)がベンチスタートとなった。代わって大盛が「9番・右翼」でスタメン出場。そのほか長野が「3番・左翼」で、林が「8番・三塁」で先発に名を連ねた。先発の森下はヤクルトのドラ1の奥川と投げ合う。

◆広島の新助っ人、ケビン・クロン内野手(28)=前ダイヤモンドバックス=がオープン戦1号先制2ランを放ち、チームの2021年本拠地1号をマークした。  「5番・一塁」で先発出場し、四回2死一塁で打席へ。ヤクルトのドラフト1位・木沢(慶大)の1-1からの3球目の148キロの直球をジャストミート。打球は一直線に左中間席へ飛び込んだ。  1月に新助っ人来日一番乗り。春季キャンプでは鈴木誠に弟子入りして貪欲に日本人投手の特徴を研究。マイナー通算151発の長距離砲は26日の中日との開幕戦(マツダ)に向けて精度を上げていく。

◆広島・森下暢仁投手(23)がオープン戦初先発し、4回無安打無失点3奪三振と完ぺきな投球を披露した。  140キロ台後半の直球と変化球のコンビネーションで投球を組み立て、燕打線を圧倒した。三回先頭の浜田を内野ゴロに打ち取ったが遊撃・田中広が失策。この日唯一の出塁を許したものの、太田を146キロで左飛、古賀をカーブで投ゴロ併殺に打ち取って難なく無失点で乗り切った。  1年目の昨季はチームトップの10勝を挙げ、防御率リーグ2位の1・91でセ新人王に輝いた。開幕投手はエースの大瀬良に譲ったが、ローテの柱としてさらなる活躍が期待される。

◆広島は2年目の森下が先発し、緩急をつけて4回無安打無失点と隙のない投球を見せた。新人の栗林は1回を無安打、2奪三振。クロンが四回に2ランを放った。ヤクルトの先発奥川は球がばらついたが、2回を2安打無失点とした。

◆広島のクロンが本拠地で"来日初"アーチを放った。四回2死一塁から木沢(慶大)の低めの148キロを捉えた。低い弾道で左中間スタンドに突き刺し「しっかりボールを芯でたたけたので、非常に満足している」と笑った。  195センチ、115キロの堂々たる体格を誇る右の新戦力。佐々岡監督は「真面目に練習している中での一発。周りも安心するし、特に本人はほっとしているだろう」と話した。

◆広島が2試合連続の完封勝利を飾った。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。  --森下が4回無失点  「入りからストライク先行でしっかりとしたものを見せてくれた。投げる方も、守りの面でも完ぺきでしょう」  --新人の栗林、森浦、大道が本拠地デビュー戦を1回無失点で飾った  「3人とも緊張して力みがあったと思うけど、その中で結果も内容も良かった。マツダスタジアムのこの雰囲気の中でゼロに抑えられたのは良かったと思うし、次は落ち着いて投げてくれると思う」  --九回はケムナが登板  「最後の最後まで競争。最後の3つまでは回して試してみたい」   --クロンが本塁打  「まじめに練習をしている中での一発。周りも安心するし、特に本人はホッとしているだろう。これをきっかけにして気持ちも楽になるんじゃないかな」  --鈴木誠がベンチスタート  「まったく理由はなく長野を守備から、松山をDHで使うため。なんの問題もない」  --長野が左翼でスタメン出場  「順調なので守備に就こうとなった」

◆広島・森下暢仁投手(23)が7日、ヤクルト戦(マツダ)でオープン戦に初先発し、4回を無安打無失点、4奪三振と好投した。完璧な投球を披露した右腕は「テンポよく打者に向かっていくことを意識した」と胸を張った。昨季のセ新人王は開幕2カード目の30日の阪神戦(マツダ)での先発が有力で"火曜日の男"としてローテーションを回していく。  "裏ローテの頭"を担う力を示した。朝は最低気温7度まで冷え込み、試合中も気温12度までしか上がらなかったマツダスタジアム。それでも1万3549人が詰めかけた中、森下が燕打線を完全に抑え込んだ。  「ファンがいるだけで気持ちが入る。いい投球をしてやろうと思った」  今春最長の4回を投げ無安打無失点3奪三振。三回先頭の浜田のゴロを遊撃・田中広が失策、唯一走者を背負ったが、太田を146キロの直球で左飛、古賀をカーブで投ゴロ併殺に打ち取り、二塁を踏ませなかった。  これで対外試合3試合で計10回1失点。佐々岡監督は「ストライク先行でしっかりしたものを見せてくれた」と称賛した。前日6日は開幕投手の大瀬良、ローテ当確の九里が登板。森下は開幕2カード目の1戦目、30日の阪神戦(マツダ)に回る公算が大きい。  「任されたところでしっかりと結果を出せればいい」と森下。昨季1完封2完投を含む10勝を挙げ、防御率リーグ2位の1・91を記録したセ新人王が、"火曜日の男"になって投手陣を引っ張る。(柏村翔)

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