DeNA(★0対5☆)オリックス =オープン戦3回戦(2021.03.07)・横浜スタジアム=
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ORIX
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DeNA
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勝利投手:山岡 泰輔(1勝0敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(1号・1回表ソロ),頓宮 裕真(2号・4回表ソロ)

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◆オリックスは先発・山岡が5回途中無失点の好投。開幕へ向け、順調な調整ぶりを見せた。一方のDeNAは、打線が4安打無得点と沈黙。関根がチームで唯一のマルチ安打を放ち、バットで存在感を示した。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)にオープン戦1号が飛び出した。この日は「2番・左翼」で先発し、初回1死でDeNAの先発・上茶谷のスライダーを捉えて右翼スタンドに運んだ。2番での本塁打は、公式戦では17年8月8日の西武戦(京セラドーム大阪)で2本を放って以来。 この日のDeNA守備陣は、三塁の宮崎が二塁ベースの右寄りに入り、遊撃の倉本は中堅寄りに守る"吉田正シフト"を敷いたが、打球はそのはるか上を超えていった。吉田正は「うまくボールの下にバットが入ってくれましたし、いい角度で打球が上がってくれました。いいスイングができてよかったです」とオープン戦1号を振り返った。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、またまたDeNAのシフトを破った。 3回2死の第2打席。DeNA守備陣は、三塁の宮崎が二塁ベースの右寄りを守り、遊撃の倉本が中堅寄りに陣取った。だが吉田正は、2ストライクと追い込まれたあと、3球目を捉えてがら空きの三塁前へ。1打席目はシフトのはるか上を超える右本塁打を放ち、第2打席も安打をマークした、。

◆オリックス頓宮裕真捕手(24)が、オープン戦2号を放った。2-0の4回1死で、DeNA上茶谷のスライダーを右翼スタンドへ運んだ。チームのオープン戦初戦となる2日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で1号を打って以来。「感触もよかったですし、あまり振りすぎないようにと打席に入っていたので、1打席目の内容からしっかり修正できてよかったです」と遊飛に終わった2回の初打席を踏まえての2号になった。 頓宮は、26日の西武戦(メットライフドーム)で、幼なじみの山本と開幕バッテリーを組むことが確実視される。この日は、3戦目の28日の先発が予想される山岡と組み、援護弾を放った。

◆開幕第3戦の28日西武戦(メットライフドーム)の先発と見られるオリックス山岡泰輔投手(25)は、5回途中での交代となった。 4回までは1被安打無失点。だが5回に先頭の細川から連打を浴び、2死二、三塁のピンチを招いた。代打・乙坂の2ボール2ストライクからの99球目がストライクゾーンに決まったかに見えたが、判定はボール。続く球が外れて四球となり、球数は100球に。2死満塁の状況で交代した。2番手の鈴木が田中俊を左飛に打ち取り、失点を防いだ。

◆オープン戦初登板のオリックス山岡泰輔投手は、5回途中を3安打無失点と危なげなかった。5回2死二、三塁で代打乙坂に四球を与え、球数が100球に達したところで降板。「際どいところに投げたのがボールになったりとか、開幕までの微調整の部分がある。5回で100球投げられたのも、いい方に捉えたい」。開幕3戦目の28日西武戦での先発へ向け「もっと上がってくると思います」と頼もしかった。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、東京オリンピック(五輪)の主要会場となる横浜スタジアムで特大のオープン戦1号を放った。「2番左翼」で先発し、初回の第1打席でDeNA上茶谷のスライダーを右翼席へ。今遠征で初めて経験した横浜で、相手シフトをあざ笑った。熱望する東京五輪代表入りへ、強烈なデモンストレーション弾。最下位から逆襲し、大舞台へと歩を進める。バットが白球を捉えた瞬間、スタンドインを疑う者は誰もいない。1回1死。吉田正らしい豪快な一撃が右翼へ伸びた。 「ボールの下にしっかり(バットが)入って、いい角度がついた。自分のいいスイングができればスタンドまで届く。そういう打席が数多くできれば、納得できるかなと思っています」 上茶谷の内角低めを完璧に振り切り、三塁手が二遊間に陣取るDeNAの極端な守備シフトを無効化するオープン戦1号を運んだ。 昨季、打率3割5分で初の首位打者を獲得しながら物足りなさを感じた部分があった。18年から2年続けた20本超えの本塁打が14本に。「当てにいく形、小手先のバッティング。その場しのぎになってしまった」と悔やんだ。春季キャンプではグリップ部分と芯の間に膨らみがある「バレルバット」を使い、正確なスイング軌道を身につけ、強い打球を求めてきた。 3連戦とも、DeNAは吉田正に対して一、二塁間の網を狭めて右寄りに守った。初戦から一塁内野安打、右前打、「一、二塁間への三塁強襲打」と来て、右本塁打。3回にも、追い込まれてから逆を突く「三塁への遊撃内野安打」。3試合で7打数5安打、1本塁打。段違いのパフォーマンスを見せた。 オープン戦2度目の2番での出場。中嶋監督は「いろんなことができる。向こうのプレッシャーも違います」と吉田正の打順を模索する。プロ初だったハマスタは、東京五輪の主要会場。かつて、五輪への思いをこう語っている。 「野球選手である以上は高いレベルでやっていきたい。経験をした人しか分からないプレッシャーや重み。日の丸を背負って聞く国歌だったり、特別なものがあると思う。そんな場面でプレーしたい」 日本が世界を相手に戦う舞台でも、その打力は武器になる。【堀まどか】

◆オリックス19年育成ドラフト3位の中田惟斗投手が"1軍デビュー"した。9回に登板し、DeNAのドラフト2位牧秀悟内野手(22=中大)から3人を相手に完全投球。中井からはスライダーで空振り三振を奪った。 大阪桐蔭時代は右肩故障で甲子園に縁がなかった右腕は「わくわくしながら(出番を)待っていました。中嶋監督には『ナイスピッチ。よう投げた』と言っていただきました」と声を弾ませた。

◆開幕ローテーション候補のDeNA上茶谷大河投手が、4回5安打3失点と課題を残した。 初回に吉田正に先制本塁打を浴びるなど制球が定まらず、83球の不本意な内容。「初回に先制点、3回にツーアウトから安打、四球を許した後の安打で得点を与えてしまったことは反省点です。全体的にストレート、カットボールを引っかけてしまっていたので、次回登板までに修正したいです」と振り返った。

◆DeNA大貫晋一投手が、初の開幕投手へ1歩前進した。4回を3安打2失点も、最速148キロの直球を軸に7奪三振の力投。「両サイドにしっかり投げ切れた。早いカウントで追い込めて変化球もいいところに決まった」とうなずいた。 この3連戦で5人の先発投手を起用した三浦監督も「(開幕投手候補は)絞りつつあります。当然そこに入ってくるだけのピッチングをしてくれた」と評価した。 ▽DeNA上茶谷(4回を5安打3失点)「全体的にストレート、カットボールを引っかけてしまっていたので、次回登板までに修正したいです」 ▽DeNA関根(3打数2安打)「すべての打席を大切に取り組んでいきたいと思います。最大限の準備をして、チームの勝利に貢献していきたいです」

◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が、オープン戦1号となる先制ソロを放った。  「打ったのはスライダーです。うまくボールの下にバットが入ってくれましたし、いい角度で打球が上がってくれました。いいスイングができてよかったです!」  0-0の一回1死。DeNA先発、上茶谷が投じた124キロの変化球をとらえ、右翼上段席へ運んだ。オープン戦は6日終了時点で、4試合に出場し、打率・444(9打数4安打)と好調を維持している。

◆オリックスは吉田正がオープン戦初本塁打となるソロを含む2安打と順調な調整ぶりを示した。山岡は五回途中まで3安打無失点と好投した。DeNAは開幕投手候補の大貫が7三振を奪うなど球に切れがあり4回2失点だった。

◆オリックスの高卒2年目、育成選手の中田惟斗投手(19)が、オープン戦初登板。1回を無安打1奪三振無失点と好投した。  「緊張じゃなく、早く投げたい早く投げたいのワクワクしかなかった。いつも通り準備して、いつも通り、投げられたと思います」  5-0の九回にマウンドに上がると、直球で空振りを奪うなど、力強いボールを披露。「投げていてもしっかりボールに伝わっていたと思うので。投げる前に(サインが)この球種来るだろうなという感じのときに『よし』と自分で決めて、サインが決まって、もっとそのボールに気持ちを込めて投げた感じ。伝わったと思います」と振り返った。  中田は昨年、大阪桐蔭高から育成ドラフト3位で入団。入団当初は2軍監督として指導してきた中嶋監督も「よかったですよ。去年1年目でファームで使ったけど、物おじしない、投げっぷりがいい。(遊撃の)宜保のいいプレーにもノッて、落ち着いていいプレーをしていた」と高く評価した。

◆プロ3年目のオリックス・頓宮裕真捕手(24)が7日、DeNA戦(横浜)に「7番・捕手」で出場。四回にオープン戦2号ソロを放ち、正捕手争いへ猛アピールした。  「久しぶりにいい当たりが出ました。変化球待ちで狙っていて、変化球を打てた。いままで変化球を逆方向に打つのはなかった。いい感覚で打てたので、自信にしていきたいと思います」  2-0の四回1死。DeNA・上茶谷の変化球をとらえ、右翼席に運んだ。左翼方向へ吹く風を切り裂き、スタンドへ。逆方向に打ち返したこの日の打撃のように「振りすぎない」ことを意識し、オープン戦5試合で打率・273、2本塁打、3打点と結果を出している。  チームの正捕手は昨季71試合に出場した伏見や、同75試合でマスクをかぶった若月とのバトル。中嶋監督は「いい競争になりつつある」とうなずき、捕手を固定するかは「柔軟にいかないといけない。固定できるほどのものを見せてくれたら固定でいい」とした。  「もちろん、そこ(正捕手)を狙ってやっていってます」と頓宮。いまは試されている時期。まだまだ結果を求めて、戦っていく。(西垣戸理大)

◆オリックスの山岡はオープン戦に初先発し、4回2/3を投げて3安打無失点だった。四回まではテンポ良い投球で1安打に抑えたが、五回に崩れ、四球を与えて2死満塁になったところで苦笑いを浮かべながら降板。打者19人に100球を投じ「ちょっと投げ過ぎちゃった」と反省した。  パ・リーグとセ・リーグの打者の違いにうまく対応できなかったそうで「振ってくれるゾーンが違った。いい勉強になった」と頭をかいた。収穫と課題を得たマウンドになり「もう少しバランス良く投げられると思う。開幕までに微調整したい」と気持ちを切り替えた。

◆DeNAの開幕投手候補の大貫が4回2失点ながら7三振を奪い、調子を上げてきた。2番手で登板した五回に3者連続三振と完璧な立ち上がりを披露。七回に3連打で失点を重ねたが、球に力があり「感触はとても良かった。変化球もいいところに決まっていた」と満足そうだった。  2月25日の楽天との練習試合で3回6安打2失点と振るわず、そこから「打者の内角にひたすら投げ続けた」と言う。その成果もあって制球も向上。三浦監督は開幕投手争いに「頭の中で絞れつつある」と決定が近いことを示唆した。(横浜)

◆DeNAは2試合続けて零敗を喫した。2安打に終わった6日に続き、オリックス投手陣に4安打に抑え込まれ、三浦監督は「心配。調整して少ないチャンスをものにできるようにしないと」と不安をのぞかせた。  選手の姿勢には評価も口にした。一回に田中俊が9球目、五回には乙坂が8球目で四球を選ぶなど山岡に対して五回途中までに100球を投げさせた。三浦監督は「安打は出なくても粘りは見せてくれた。粘って球数を投げさせることも必要」と光明を見いだした。

◆DeNA打線がオリックス投手陣の前に単打のみの4安打。単打2本に封じられた6日に続いて、2試合連続の零敗を喫した。ソト、オースティンに来日のメドが立たない中で、三浦監督は「心配ですね。少ないチャンスをものにできるようにしていきたい」と渋面だった。それでも五回途中で先発・山岡に100球を投げさせたことには「粘って球数を投げさせることも必要」と光明を見いだした。

◆DeNA・大貫晋一投手(27)が7日、オリックスとのオープン戦(横浜)に2番手で登板。4回を4者連続を含む7奪三振、2失点に抑え、3年目で自身初となる開幕投手の座を大きく引き寄せた。  「両サイドにしっかり投げ切れた。早い段階で追い込んで、自分有利なカウントがつくれた」  2月25日の楽天との練習試合(宜野湾)で3回6安打2失点だった右腕は、その後のブルペンで左右両打席に人を立たせてひたすら内角に投げ続けてきたという。その成果からこの日は内角を果敢に突き、三振の決め球もスプリット、ツーシーム、カーブ、チェンジアップと多彩を極めた。  静岡・桐陽高から日体大、新日鉄住金鹿島を経て2019年にドラフト3位で入団。2年目の昨季はチームトップの10勝を挙げた。それにおごらず、今オフは肉体改造に着手。強いボールを投げたいとの意図で、1日5合の白飯を食べるなどして体重は73キロから78キロにアップ。現在も78キロを維持している。  三浦監督も「(最速148キロの)スピードガン以上の威力を感じた」とし、開幕投手についても「自分の頭の中で絞れつつある。当然、大貫もそこに入ってくる投球をしてくれた」と高評価を与えた。(東山貴実)

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