ソフトバンク(★1対3☆)阪神 =オープン戦2回戦(2021.03.06)・福岡PayPayドーム=
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阪神
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ソフトバンク
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勝利投手:青柳 晃洋(1勝0敗0S)
(セーブ:加治屋 蓮(0勝0敗1S))
敗戦投手:高橋 礼(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(1号・4回表ソロ),サンズ(2号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】真砂 勇介(2号・6回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、先発・高橋礼が5回6安打2失点。開幕ローテーション入りに向け、まずまずの結果を残した。対する阪神は、大山とサンズが2者連続本塁打を放つ活躍。自慢の長打力を発揮し、状態の良さをアピールした。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が青柳晃洋投手(27)、ソフトバンクが高橋礼投手(25)。ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)は「2番左翼」でスタメン。前日5日は、開幕投手に決まっている石川からオープン戦初打席初本塁打を放った。この日はアンダースローで19年新人王右腕の高橋礼と対峙(たいじ)する。一線級の投手相手に、2戦連発となるか。

◆阪神大山悠輔内野手(26)が21年初アーチを放った。 4番三塁で先発。4回1死で迎えた2打席目、フルカウントから高橋礼の10球目、低め110キロシンカーに泳がず強振。左翼席に先制ソロをはずませた。 「追い込まれた中でしっかり粘ることができましたし、その中でもうまく打つことができて良かったです」 2月中旬から腰背部の張りで別メニュー調整を続けたが、2月28日ヤクルト戦で16日ぶりに実戦復帰。昨季28本塁打の主砲が徐々に状態を上げてきた。

◆ソフトバンク工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -高橋礼が先発 工藤監督 失投はあったものの、5回を78球で無四球。評価していいと思います。ひょっとしたら本人の中で物足りなさみたいなのがあるのかもしれないですね。課題を持ってやることは大事なので。まああの高橋君が四球を出しませんでしたから。出すときは平気で3つくらい出しますからね。 -真砂が本塁打 工藤監督 打ちましたね。(小久保)ヘッドも喜んでましたよ。ぼくはピッチャーなのでわからない部分はあるんですけど、強引にならないで逆方向に打っていくというのは投手からすると嫌なところはある。それが芯に当たると本塁打、長打になるというバッターなので。いい経験をしていると思いますし、結果も伴っているので。ヘッドも喜んでいました。 -上林も安打 工藤監督 ヒットを1本というよりは、最後の方の守備でもね。脚力と守備範囲の広さ。打席の方では昨年のような、合わないような感じの三振ではなくて、自分から投手に合わせにいっているところがあるので。最後に打つところもまた良かったと思いますよ。ぼくらにとっても、あの1打席の評価はすごく上がるので。

◆開幕2戦目の先発が内定しているソフトバンク高橋礼投手(25)が6日の阪神戦でオープン戦初登板。5回2失点と上々の内容で、27日のロッテ戦(ペイペイドーム)へ弾みをつけた。「自分がなんでロッテとの開幕2戦目を任されたかというと、そこを落とせないからだと思っているので。責任を持って調整していきたい」と力強く言った。 19年には先発の一角として12勝を挙げ、新人王も取った。2年ぶりの先発転向。本拠地のマウンドには、高橋礼らしい姿があった。初回無死。テンポよく2球で阪神近本を一ゴロ。1死から佐藤輝に左前打を許したが、落ち着いて後続を断った。4回にソロ本塁打を2本浴びたが、5回まで無四球で球数は78球。「思ったよりは投げられたかな。80球で5回まで投げ切れた」。2失点でまとめ、1歩前進の内容に、工藤監督は「失投はあったものの、5回を78球で無四球。評価していいと思います」と納得の表情を見せた。 一方で、課題も出た登板だった。「2巡目に入った時にスタミナもそうですし、若干バタバタした。しっかり立て直せるようにしないと」。中継ぎで52試合に投げた昨季は、1試合で41球を投げたのが最多だった。4回にはその球数を超えた直後に、2被弾した。「2者連続だと相手に流れがいってしまう。ロッテだと怖いなと思う。打たれても1人で抑えられるように」。開幕相手のロッテには昨年唯一負け越した。本番も見据え、高橋が課題克服で天敵封じの準備を進める。【山本大地】

◆ソフトバンク真砂勇介外野手のバットで一矢報いた。6回から長谷川に代わって左翼で途中出場。6回裏の1打席目に伊藤将から右中間テラス席にソロ本塁打を放った。 「打ったのはカットボール。相手左投手の球の軌道をイメージし、どういう打球を打つかまでしっかり描きながら打席に立つことができた。右方向へイメージ通りに打つことができた」。自画自賛の一打は3日の中日戦に続いてオープン戦2号。外野手争いも激しいだけに「いい数字を残して外野手争いを勝ち抜きたい」と力を込めた。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が試合前に取材に対応した。グラウンドに姿を見せなかった岩崎翔投手(31)について説明した。  「病院にいかせます。きのう投げて、肘のことも本人はずっと気にしているので。いって、どういう状態なのか診てもらった方がいいだろうということで」  前日5日の同戦、九回に登板して3安打1四球で2失点。この日はグラウンドに姿を見せることはなかった。工藤監督は「自分の中で考えるところがあったのかもしれない。一回見てもらいたいということだったので。間もなく(検査結果は)出ると思います」と続けた。取材の時点では新たに2軍から合流した選手はいない。  岩崎は昨年、17試合に登板。終盤戦に復調しリリーフ陣を支えた。早期復帰が期待される。

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(35)がグラウンドでフリー打撃を開始した。見守った工藤公康監督(57)はここまでの調整に期待を寄せ、深くうなずいた。  「中でもウエートを2時間やったとか聞いているので。今のところはいい形できていると思います」  グラシアルはキャンプ中に来日。自宅での待機期間を経て、3月からチーム本隊に合流した。ここまでは室内練習場で行ってきた打撃練習だが、この日のフリー打撃では50スイングにて7発。力強い放物線を、スタンドにガンガンと届けてみせた。  グラシアルは昨年69試合に出場して打率・277、10本塁打、35打点。新型コロナウイルスの影響で来日は遅れたが、主に4番としてチームの日本一に貢献した。今後について工藤監督は「ゲームに入るタイミングとか、いつ出るようにするか話はしてくれると思うので」と見据えていた。

◆ソフトバンク・高橋礼投手(25)が先発して5回6安打2失点だった。  三回を終えて2安打。80キロ台のカーブも披露するなど阪神打線を翻弄した。とらえられたのは四回1死。大山に110キロのシンカーを左翼席に運ばれた。続くサンズにも左中間席に連続アーチを浴びた。糸原、高山にも安打を浴びて1死一、二塁とされたが梅野を二ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。五回は3者凡退だった。  試合前に工藤監督は「終わったときの本人の感覚が一番大事かなと思います。球の走りがよければ詰まったり、泳いだり。打者の反応として見られると思うので」と話していた。すでに開幕ローテをつかんでいる鷹のサブマリン。少しずつ感覚を磨き上げ、開幕に向けて準備していく。

◆五回の守備から出場したソフトバンクの真砂が、六回にソロ本塁打を放った。伊藤将の甘く入ったカットボールを右中間へはじき返す。3日の中日戦に続き、左投手から逆らわずに一発をマークし、「左の時に結果を出さないとと思っていた。しっかり打てて最高の結果になった」と喜んだ。  外野手争いは激しい。「打席の中で足が震えることもある。それでも練習でやってきたことをイメージしながら打つことだけ考えている」と集中し、少ない出番でも結果を残している。 工藤監督(高橋礼に)「開幕までに課題を持ってやることが大事」

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が「2番・左翼」で出場。一回の第1打席にさっそく快音を響かせ、オープン戦2試合連続安打とした。  1死から打席に向かうと、ソフトバンクの先発・高橋礼の112キロ変化球を振り切った。詰まりながらも、打球は打球は左前へ。鷹の変則右腕にもしっかりと対応する力を見せた。  前日5日に球団の新人では34年ぶりとなるオープン戦初打席初本塁打を放つなど、4打数2安打と気を吐いた黄金ルーキー。その勢いはまだまだ止まりそうにない。

◆阪神・大山悠輔内野手(26)が、四回の第2打席に左翼席へ先制のソロを放った。  1死から打席に向かうと、先発の高橋礼と対戦。80キロ台のスローカーブを駆使し、緩急織り交ぜた投球でタイミングを狂わす技巧派右腕にファウルで粘った。10球目、110キロ変化球を完璧にとらえると、打球は左翼スタンドへ一直線。今季実戦19打席目で、虎の4番が初アーチを描いた。  1-0と先制した虎打線は、続く5番・サンズが114キロ変化球をとらえ、左翼席へ2者連続弾。前日5日に続くS砲の2試合連続ホームランで日本一の鷹軍団を突き放した。

◆阪神・青柳晃洋投手(27)がソフトバンク戦に先発し、今年最長の4回を投げて3安打無失点と好投した。  三回に安打と四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、中村晃を直球で遊ゴロ、4番・長谷川を外角のツーシームで投ゴロ併殺に仕留めて無失点で乗り切った。  五回からは、2番手でドラフト2位の伊藤将司投手(24)=JR東日本=が登板。六回に1死から真砂に甘く入った変化球を右中間席へ運ばれてソロ本塁打を許したが、中村晃から見逃し三振を奪うなど持ち味を発揮した。

◆阪神は投打がかみ合い、ソフトバンクに3-1で連勝した。  四回、4番の大山悠輔内野手(26)が今年の実戦初本塁打を放つと、続くジェリー・サンズ外野手(33)にもソロが飛び出し、2者連続弾で2点を先制した。  先発の青柳は4回3安打無失点と好投。2番手のD2位・伊藤将(JR東日本)は、ソロ本塁打を浴びながらも3回1失点4三振とアピールし、ローテ入りへ一歩前進した。  六回には途中出場の北條が適時打で追加点を挙げるなど2桁安打で4年連続日本一のチームを打ち崩し、快勝した。

◆阪神は昨季日本一のソフトバンクを相手に3-1で勝利。オープン戦開幕から2連勝とした。  「2番」に抜擢されたドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)が一回に左前打を放ち、キャンプ中に腰背部を痛めた大山悠輔内野手(26)と来日2年目のジェリー・サンズ外野手(33)が四回に連続アベックアーチを放った。  以下、矢野監督の試合後の主な一問一答。  --大山に1号  「まだね。調整の段階やし。もちろん一本出ないと気持ち悪いけど、1打席目も追い込まれていい感じで打っていた。スイング、バッティング練習自体も別に何も、どこか気になるとか、そんな感じはないんでね。本人的にも一本出て楽になったと思うしね。それが、いいピッチャーからのホームランっていうところで、気持ちもまた新たに、さらに前を向く一本になったと思います」  --石井大はブルペンに必要な投手  「もうずっといいやんね。加治屋も素晴らしいし、そういうところではどの状況で出しても、こちらとしては悔いが残らないピッチャーなんでね。若いから経験というところがないだけで、向かっていく度胸もあるし、落ち着いてるしね。いろいろやろうとしてる。けん制だって、バッターに投げるタイミングだって変えたりとか、いろいろ自分の中で考えてることをできる能力も高いんでね。そういうところではどの場面を任してもいいかなと思う」  (続けて)  「加治屋もね。いろんな思いがありながら、複雑な気持ちで投げたと思うけどね。『緊張したか?』と聞いたら『そんなことなかったです』って。投げる前にも緊張したみたいで。嫌なものだからさ。今までの味方に投げるっていうのも。でも、あいつ自身は新たな、ここからがスタートだと思う。あいつにも言ったけど、ただ獲った選手じゃないんでね。勝ちパターンで使えるような気持ちでうちに来てもらっているので、そういう意味では、いいパフォーマンスをしてくれたし、順調に投手は来ているかなと思います」  --佐藤輝の2番は  「球数もけっこう投げさせるし、今まではね。これからまたいろいろ攻め方も変わってくるからどうなるかはわからないけれども、オプションの中ではありえるのかなと。ケント(糸原)が6番というのも相手にとってはすごく嫌なところにもなるし、やれることは今のうちにやっておいて、いきなりシーズンに入って2番に入るってよりは1回でも2回でも経験をしておけば、多少なりともスムーズに入れるところもあるかなと。やれることはいろいろやっておこうと」

◆阪神のドラフト8位ルーキー、石井大(四国アイランドリーグplus高知)の開幕1軍入りが見えてきた。3-1の八回に登板し、1回を無失点。勝ちパターンの救援陣の一角としての起用も視野に入れる矢野監督は「どの状況で出しても悔いが残らない」と信頼を寄せた。  オープン戦初登板で堂々とした投球を披露し「最初は緊張していたが、マウンドに行ってから切り替えられた」と頼もしかった。

◆阪神のドラフト2位新人左腕、伊藤将(JR東日本)が2番手で登板し、3回を投げ真砂のソロ本塁打の1安打に抑えた。開幕先発枠入りへ前進し「キャンプから状態は維持できている。ボール先行が多かったので修正していきたい」と表情を引き締めた。  140キロ台前半の速球は切れがあり、チェンジアップとの緩急も生きて4三振を奪った。球速以上に打者を押し込み「真っすぐは指にしっかり掛かっていた。継続したい」と手応えを口にした。 青柳(4回3安打無失点)「結果的にゼロなので開幕に向けていいこと。左打者に自分の投球が通用したのは収穫」 サンズ(四回に高橋礼からソロ。2試合連発)「下手投げの投手から打つのは難しいが、どうにか打ち返せるように試行錯誤した。打撃も守備も良かった」

◆確かな手応えとともに高々と上がった白球は、無人の左翼席中段に鈍い音とともに弾んだ。故障からの復活を告げる2021年の第1号を放った阪神・大山は充実の表情でダイヤモンドを1周した。  「打った感触はすごいよかった。しっかり粘って結果的にホームランになったのですごくよかった」  自画自賛の一発が飛び出したのは四回1死。先発の高橋礼からフルカウントまで粘ると、甘く入った10球目の変化球を一閃した。実戦19打席目で生まれた虎党待望の一本は、試合の均衡を破る先制ソロ。これで打線も活気づき、サンズも2試合連続&2者連続となる本塁打で続いた。  ここまでの道のりは決して平らではなかった。春季キャンプ中の2月12日の紅白戦後に途中交代し、翌日から腰背部の張りのため別メニュー調整。28日のヤクルト戦(浦添)で実戦復帰するまで回復に時間を要した。5日も3三振だったが、周囲の不安をすぐに一掃した。  「昨日(5日)は内容も感覚もあまりよくなかったので、修正した。その結果、今日は自分の中でもいい感覚で打席で振れたのでよかった」  本人も納得の一本に矢野監督は「1打席目(中飛)も追い込まれて、いい感じで打っていた。本人も一本出て楽になったと思うし、いいピッチャーからのホームランで、気持ちもさらに前を向く一本になったと思う」と頬を緩めた。  「オープン戦だけど、シーズンでもこういう(お互いが)0点という中でああいう一発が流れを変えると思うので、そういう一打が出たというのは個人としてもチームとしてもよかったかなと思う」と大山。4番の重圧さえも力に変える。春が訪れた主将は、これからさらに加速する。(織原祥平)

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が6日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「2番・左翼」でスタメン出場し、一回に実戦3試合連続となる安打を放った。小技が得意な打者が務めることが多かった打順に大器が座ることで、"虎最強2番"誕生への期待も高まる。シーズンに向けた超攻撃型オーダーの要を務めて、歴史を変える。  虎の歴史の扉に黄金ルーキーが手をかけた。これまでの固定概念を覆せるのは、やはりこの男しかない。「2番・左翼」でスタメン出場した佐藤輝が初回にHランプを灯し、3試合連続安打をマーク。その瞬間、タテジマの"最強2番打者"誕生に向けた時計の針も動き出した。  「(2番でも)もう特に変えずに、しっかり積極的に振るというのは思っていました」  2月9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)以来、実戦10試合ぶり2度目の2番に座り、一回1死から変則右腕の高橋礼と対峙した。「今まで体験したことのない特殊というか、独特の球だった。(アンダースロー投手との対戦は)記憶の限りでは初めてです」。2球で2ストライクと追い込まれたが、そこは規格外の背番号8。3球目の内角低めのスライダーを力で逆方向へ弾き返し、左前打にしてしまった。  矢野監督は佐藤輝の2番起用について「球数も結構投げさせるし、今まではね。これからまたいろいろ(相手バッテリーの)攻め方も変わってくるからどうなるかはわからないけど、オプションの中ではあり得るのかなと」と意図を明かした。  この日は4打数1安打2三振で得点にこそ絡まなかったが、虎の2番といえば和田豊、久慈照嘉、平野恵一ら小技を得意とする職人タイプが務める傾向にあった。  近年は長打力のある打者を2番におく場合が多い。DeNAのラミレス前監督は筒香、ソトをおき、巨人は坂本を起用する。かつて、日本ハム・小笠原、ヤクルト・川端が2番でリーグ優勝に貢献したが、虎は長年、苦労した。1998年に吉田監督が昨季開幕4番の桧山を2番に起用し(別項)、2016年には「超変革」を旗印にした金本監督が横田を抜擢したが、いずれも長続きしなかった。「2番=職人」の呪縛を解けるのが佐藤輝というわけだ。  矢野監督は「オプションの中では(2番は)ありえる」と明言した。「いきなりシーズンに入って2番に入るってよりは、1回でも2回でも経験をしておけば、多少なりともスムーズに入れる」。1番で3試合、3番で8試合経験を積んだ佐藤輝が2番にハマれば3番にサンズ、マルテらの右打者を入れるため、相手の継投策を困難にさせるメリットもある。  佐藤輝は「最初のヒットもたまたまで。交流戦、日本シリーズで当たったときは打てるように頑張ります」と控えめに振り返ったが、チームは4年連続日本一のソフトバンクを相手に力を存分に発揮した。まさに佐藤輝効果の2連勝! 猛虎の歴史に、2番打者最強説を刻み込む。(新里公章) ◆球界の攻撃型2番あらかると  ★日本ハム・小笠原 入団3年目の1999年に「バントをしない2番」としてシーズン打率285、25本塁打、83打点を挙げ、ビッグバン打線と呼ばれた。  ★DeNA・ソト  バントを嫌うラミレス監督が2018年5月から採用。ソトはそこから11試合で打率・447と期待に応え、シーズン43本塁打。2年連続でタイトルを獲得した。  ★巨人・坂本 19年に原監督が117試合で2番起用。シーズン打率・310、34本塁打、81打点でリーグV。

◆投手目線で「2番・佐藤輝」は極めて厄介だ。1番・近本が出塁したと想定して、佐藤輝と対戦するとき、バッテリーは右方向へ打たせたくないと考える。配球は必然的に外角中心になる。ところが、佐藤輝は逆方向へ打つのが非常にうまい。  今回のソフトバンク戦2試合で放った3安打はすべて逆(左)方向。しかも、サク越えする力があるのは5日の第1打席の本塁打で証明済みだ。阪神の本拠地は浜風の吹く甲子園。ただでさえ、左方向へ飛距離のある打者は難敵なので、一塁に俊足・近本を置いて、一番対戦したくないタイプかもしれない。  非常に魅力的な超攻撃的打線だが、難しさも秘めている。2番という打順は、通常は作戦的にもサインが出て難しい役割が多い。佐藤輝を2番に据えるのなら、基本的にフリーで打たせることになるだろう。小細工のタイプではないし、無理に引っ張らせたら打撃が崩れる心配もでてくる。  佐藤輝2番ならクリーンアップに右打者が3人並んでしまう可能性も。矢野監督がどんな打順を選ぶか、注目だ。(本紙専属評論家)

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