広島(☆1対0★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2021.03.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:大瀬良 大地(1勝0敗0S)
(セーブ:塹江 敦哉(0勝0敗1S))
敗戦投手:高梨 裕稔(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆広島は、先発・大瀬良が4回2安打無失点。開幕投手に指名されている右腕が、順調な仕上がりを見せた。一方のヤクルトは、田口が移籍後初登板。先発で2回を1安打無失点に抑え、アピールに成功した。

◆トレードで移籍後初登板初先発となったヤクルト田口麗斗投手(25)が、2回1安打無失点、1奪三振と好投した。 120キロ台のスライダーが中心にストライクを取っていく丁寧な投球。要所で直球を効果的に使い、緩急で広島打線を打ち取った。「今季初登板でソワソワ、ワクワク、ウキウキしながらマウンドにあがりました。イニングは短かったですがゼロに抑えることができて良かったです。また、次に向けてしっかり調整していきたいです」と手応えをつかんでいた。

◆移籍後初登板、初先発となったヤクルト田口麗斗投手(25)は、2回1安打無失点と好投。開幕ローテーション入りへ、早速アピールを果たした。 高津臣吾監督(52)は「変化球も全体的に低く集められるので、打球がなかなか上がらないという彼らしい特徴のピッチングカラー。継続して、スワローズに来てもやってくれたら勝つチャンスは大いにあるんじゃないかと思いました」と高評価した。 打線は6安打無得点。山田、青木ら主力が欠場した中で、若手野手陣は奮起できなかった。指揮官は「もうちょっと目の色を変えて、ガツガツいってほしいなというのが正直なところ」と発破をかけた。

◆巨人時代につかんだヒントを新天地でものにする。ヤクルト田口麗斗投手(25)は、移籍後初先発を2回1安打無失点。開幕ローテーション入りへアピールに成功した。 挑戦の"デビュー戦"だった。巨人時代はプレートの一塁側に立っていたが、三塁側からも投球。しかも、1球ごとに立ち位置を変える変幻自在さを見せた。きっかけは巨人の主砲との会話から。「岡本和真と『左ピッチャーの三塁側のプレートって嫌だったりしますよ』という話をして。よし、それで今年からやろうかなと」と説明した。 頭の中で練っていたイメージ。41歳のベテランからも助言を受け、行動に移せた。「石川さんに相談したら、早めに実戦でやったほうがいいと。『ピッチングの10球より、実戦の10球の方が濃いものになるから』と言っていただいた。すぐ実戦に移そうと思ったのは、そういう結果ですね」とうなずいた。三塁側に立つことで、得意のスライダーの曲がり方にバリエーションが生まれる。この日の全36球中、18球を投げた生命線をより生かすための投球術だ。 石川も得意とする、打者の打ち取り方。目の前で学び、さらなる成長を目指す。「石川さんというお手本がいらっしゃる。自分もそういう風になれるようにひとつでも引き出しを多くしたい」と意気込んだ。【湯本勝大】

◆広島西川龍馬外野手(26)が、1軍合流初戦で先制の適時二塁打を放った。6番中堅で先発。4回2死一塁からヤクルト高梨の初球、真ん中142キロ直球を捉えて右中間を破った。 昨年11月の右足首手術から復活し、この日から1軍に合流。2軍で実戦復帰し、出場全3試合で安打を記録。本拠地に駆けつけたファンの前で、状態の良さをアピールした。

◆広島の開幕投手大瀬良大地投手(29)がほぼ完璧な内容で調整登板を終えた。オープン戦初先発で4回まで投げ、2安打無失点。無四球で4つの三振を奪った。 1回を3者凡退に滑り出した右腕は2回、村上、内川にいずれも右前打を許して無死一、三塁とした。だが、宮本を得意球カットボールで見逃し三振を奪い、続く西田はカットボールで遊撃への併殺打に打ち取った。3回以降はフォークで2三振、カーブで1三振を奪うなど完全投球でオープン戦初登板を終えた。 開幕投手が決まって初めて迎えた実戦登板で、好結果だけでなく、好内容の投球で首脳陣を安心させた。

◆広島西川龍馬内野手が1軍復帰戦で決勝の適時二塁打を放った。昨年11月の右足首手術からリハビリ、2軍調整を経てこの日から1軍に合流。 ヤクルト戦に6番中堅で先発出場し、4回2死一塁から高梨の初球、142キロの直球を右中間へはじき飛ばした。二塁に到達すると、球場のファンから惜しみない拍手が送られた。西川は「(観客が)おるとおらんのでは違う。ありがたかったです」と感謝した。 守備でも好捕でみせた。初回先頭塩見の中堅フェンス際の飛球をグラブに収めると、続く坂口の右中間への打球には「うまいことスタート切れた」と全力疾走で追いついた。佐々岡監督は「初球から甘い球を逃さずに一発で仕留めたのはさすが。守備もしっかり守っていたので、ひと安心ですね」と胸をなで下ろした。

◆広島九里亜蓮投手が4回3安打無失点と力投した。ヤクルト戦の5回から2番手で登板。最速145キロの直球を軸に、チェンジアップやカーブを駆使し、4三振を奪うなど打線をねじ伏せた。 開幕ローテーション入りが当確している右腕は、実戦2試合連続で失点していただけに「内容と結果を求めた中で、ゼロに抑えられたのはよかった」と喜んだ。

◆広島ドラフト6位の矢野雅哉内野手(22=亜大)が本拠地デビュー戦で好守を連発した。 6回の遊撃守備から出場。塩見の三遊間へのゴロを強肩で仕留めると、7回は西田のセンター方向へのライナーに飛びついて好捕。存在感を示した。「想像していたよりも緊張した。アウトにすることだけを考えていました」。攻撃では7回1死一塁からバントを失敗し、空振り三振。「必死に食らいついていきたい」と挽回を期した。

◆好発進。開幕投手の広島大瀬良大地投手(29)が6日、オープン戦の開幕投手を務めた。マツダスタジアムでヤクルト戦に先発し、4回を2安打無失点。直球は最速146キロを計測し、得意のカットボール以外の球種も効果的に使った。大役が決まって初めての登板で無四球4奪三振のおまけつき。3年連続開幕戦勝利へ大きな弾みをつけた。自分の力で「3年連続開幕投手」の称号にふさわしいことを証明した。真っすぐと得意のカットボールでヤクルト打線を押し、改良を重ねるフォークを積極的に投じた。4回先頭坂口に対し、追い込んでからのフォークは捕手の1メートルほど手前でバウンド。それでも2球続けたフォークは膝元からスッと落として空を切らせた。2死後、4番の村上には真っすぐで追い込み、最後は117キロのカーブで空を切らせた。調整登板ながら、投球の幅を感じさせた。 立ち上がりはわずかに力みが見られた。1回、初球から引っかけたようなボール球が2球続き、真っすぐが浮く場面も見られた。昨季の最終登板となった9月5日DeNA戦以来となる有観客のマウンド。「お客さんが入って、沖縄の試合とは違った空気もあった」。わずかに高めに抜けても力とキレでファウルにさせ、3者凡退で滑り出した。 2回は無死一、三塁とされたが、宮本を得意球カットボールで見逃し三振。続く西田もカットボールで遊ゴロ併殺に打ち取った。尻上がりにキレだけでなく、精度も上がった。3回以降は3三振を奪うなど、4回まで完全投球でオープン戦初登板を締めくくった。結果だけでなく、内容も伴う投球に「このまま調整していって精度を上げていきたい」と手応えを口にした。 大役を託した佐々岡監督も「あとは細かいコントロールを修正していってくれればいいくらいで、順調だと思う」と信頼を高めた。調整登板はあと2試合。大瀬良は「課題をつぶしていく中で、うまくいかない時もあると思う。そうなったら、そうなった時なりに抑えていく、そういう形をまた新しく見つけていきたい」とキリリ。もはや、手術の不安など感じられない。新たな可能性を感じる53球だった。【前原淳】 ▽広島会沢(大瀬良について)「真っすぐを多めに投げられたし、(多めに)投げられるということは状態がいいということ。いろんな球種を使えたのも良かった。今日の投球は2人でしっかりと、いい収穫になったと思います」

◆9回を任された広島塹江敦哉投手が0封リレーで締めくくった。2死から村上に右越え二塁打を打たれたが、後続を落ち着いて切った。 役割はまだ決まっていないが、勝ちパターン入りを最低目標に捉える。「それ以外、自分がやることはないと思っています。消去法ではなく、僕をここに置きたいと思ったところに配置されるよう準備に集中したいです」。アピールを続ける。

◆広島が接戦を制し、オープン戦初陣を白星で飾った。先発した開幕投手の大瀬良大地投手(29)が4回2安打無失点と好投。2番手九里亜蓮投手(29)も4回3安打無失点と続いた。 昨年11月の右足首手術から復活し、この日1軍に合流した西川龍馬外野手(26)がいきなり決勝打を放ち、守備でも好捕をみせるなど、完全復活を印象づけた。佐々岡真司監督(53)の一問一答は以下の通り。   -大瀬良が4回無失点 1イニングずつ球数と増やしながら順調に来ている。大地にしろ亜蓮にしろ、あとは細かいコントロール、制球を修正していってくれればいいくらいで順調だと思う。 -ローテの軸が順調なのは安心材料か 開幕を大地でいく中で、九里も大地とともに中心になってやってほしいということは伝えている。そういう面では今日は(九里も)大地と一緒で細かな制球、打たれた球は甘く入ったところもあったと思うけど、修正はできている。また次の登板で修正して、しっかりと開幕に合わせてほしい。 -9回の塹江は抑えテストか 今は誰がなるかというところで試しているというところ。今日は塹江を最後と決めていた。いいゲーム展開のなかで塹江が登板して1本は打たれましたけど、しっかりと腕も振れていた。 -合流の西川には適時打が出た ああいうところを初球から甘い球を逃さず一発で仕留めたのはさすがですし、守備面でもしっかり守っていたのでひと安心ですね。 -高橋大、正随の右打者2人も結果を出した 高橋大も下から1カ月頑張って結果を出して推薦があって(1軍に)上がった中で、一発でしっかりと答えを出してくれた。ファームでしっかりやってきた中での今日の結果だと思う。またそういうのを見た正随も危機感持ちながら、離されたくないというところで打つという競争意識を見せてくれた。みんな競争と思ってやってくれている。 -ファンが入って選手のプレーの気持ちも入る ずっと無観客での練習試合をやってきて、今日はオープン戦でお客さんが入って、声援というのが選手の力になると思うし、気持ちも引き締まる。早く満員の中でやりたいという気持ちがありますね。

◆巨人からトレードで移籍したヤクルト・田口麗斗投手(25)が6日、広島とのオープン戦(マツダ)で移籍後初登板し、先発で2回1安打無失点の好投を見せた。  右太ももの張りの影響もあり今季初実戦となったマウンドだったが、テンポよく広島打線を打ち取った。「ソワソワ、ワクワク、ウキウキしながらマウンドに上がりました。イニングは短かったですがゼロに抑えられてよかったです。次に向けてしっかり調整していきたい」と話した。  開幕ローテーション入りを期待される左腕。新天地で上々のスタートを切った。

◆ヤクルトの奥川が7日の広島戦に先発することを高津監督が明らかにした。マツダスタジアムで練習した奥川は「まずしっかりストライクを取り、打者を見ながらいろいろなことを試したい」と意気込みを話した。  2月下旬に右脚の張りで投球練習を回避したが、順調に回復した。高津監督は「キャンプの疲れはあるだろうが、成長しているところを見たい」と期待した。

◆1日に巨人からトレードで移籍したヤクルト・田口麗斗投手(25)が6日、広島とのオープン戦(マツダ)に先発で移籍後初登板し、2回1安打無失点と好投した。同じ左腕の石川雅規投手(41)から助言を受け、プレートの踏む軸足の位置を1球ごとに変更する新スタイルを披露。新天地での開幕ローテーション入りへ、出身地の広島で上々の再出発を果たした。  7日の広島戦(マツダ)には、こちらも先発ローテーション入りを目指す奥川が今季初登板する。昨年、石川・星稜高からD1位で入団した期待の右腕は、30球程度を予定しており「しっかりキャンプで練習したことを出せるように」と意欲を示した。試合前練習では、同じく登板予定の今季のD1位・木沢(慶大)らとマツダスタジアムのマウンドの傾斜を確認。高津監督は「自分の投球はもちろんだけども、やっぱり成長しているところを見たいなと思います」と2年目の飛躍を期待した。

◆1日に巨人からトレードで移籍したヤクルト・田口麗斗投手(25)が6日、広島とのオープン戦(マツダ)に先発で移籍後初登板し、2回1安打無失点と好投した。同じ左腕の石川雅規投手(41)から助言を受け、プレートの踏む軸足の位置を1球ごとに変更する新スタイルを披露。新天地での開幕ローテーション入りへ、出身地の広島で上々の再出発を果たした。  真新しいユニホームに身を包み、出身地のマウンドで躍動した。電撃トレードから5日。田口は400勝左腕・金田正一が国鉄時代に付けた背番号34で"新天地デビュー"を果たし、2回1安打無失点の好投を見せた。  「結果よりも捕手とのコミュニケーションや連携の確認作業ができた。直球の走りは、まだまだ。もう少し状態を上げていけたら」  上々のデビュー戦にも気は緩めない。ただ、ヤクルトでの初登板は"トレード効果"を早くも感じさせる内容となった。  一回は先頭・田中広に右前打を許したが、後続を抑え無失点。二回は振り逃げと四球で2死一、二塁のピンチを背負いながら会沢を三ゴロに仕留めた。トレード成立前に右太もも張りで1軍を離れていた影響もあり、これが今季初実戦。直球は130キロ台中盤にとどまったものの、それでも抑えられるのは"2つの投球術"があればこそだった。  一つ目が「プレートを踏む位置」へのこだわりだ。昨季まで一塁側を踏んでいたが、この日は1球ごとに変更。チームメートとなった同じ技巧派左腕の石川から「投球練習の10球より、実戦の1球の方が濃くなる」と金言を授かり、今回新たに取り入れた工夫だ。 その他の写真(2/4枚)  プロ通算173勝、20年目のベテランは、幅61センチのプレートをフルに使って1球ごとに踏む位置を変え、打者を幻惑する投球が持ち味。田口は「お手本がいる。僕もいろいろ試してみようと思った。スライダーの角度、出方、曲がり幅、曲がり方。バリエーションが増えるのかな」と手応えをにじませた。  左投げのスライダーは、一塁側から投げれば左打者に見にくい背中越しの軌道となり、右打者には対角から内へ食い込む球になる。プレートの位置を変えれば、打者の目線が変わり、変化の角度も変わる。同じ球種でも"違う球種"となる。  もう一つの投球術が「低めへの制球」。6アウトのうち4つを内野ゴロで奪い、田中広に浴びた右前打以外の勝負球は全て低めを突いた。高津監督は「打球がなかなか上がらない、彼らしい特徴のある投球。(開幕ローテ入りへ)競争している一人だと思います」と目を細めた。  田口は、高校まで過ごした広島からの再スタートに「すごく縁を感じる」とし、同郷の高津監督を「男にしたい」と言い切る。この日の打撃練習中には、目撃すると幸せになれるとされる新幹線の整備車両「ドクターイエロー」が球場の左翼後方を通過した。  かつて2年連続で2桁勝利を挙げた25歳に"風"は吹いている。石川に続く不動の先発左腕として、開幕ローテ入りを手繰り寄せる。(横山尚杜)

◆3年連続3度目の開幕投手を務めることが決定した広島・大瀬良大地投手(29)がチームのオープン戦初戦&マツダ開幕戦に先発。打者13人に53球を投じ、4回を2安打無失点4奪三振と順調な仕上がりをアピールした。  一回、先頭の塩見、坂口、西浦を12球で打たせて取った。二回、先頭の村上と内川の連打を浴び一、三塁を招いたが、宮本を見逃し三振、西田を遊ゴロ併殺に仕留め無失点。三、四回は一人の走者を許さず塩見、坂口、村上から三振を奪った。  昨季はコンディション不良で離脱するなど登板11試合にとどまり5勝4敗、防御率4・41。9月に右肘の手術を受け、春季キャンプは2軍スタートだった。20日から1軍に合流し、28日の日本ハムとの練習試合(沖縄・名護)では3回無失点と全快をアピール。3月26日の中日との開幕戦(マツダ)に向けてギアを上げていく。

◆広島は開幕投手に決まっている大瀬良が先発し、4回2安打無失点と順調な調整ぶりを示した。九里も4回3安打無失点。新人の矢野(亜大)は遊撃で好守備を見せた。ヤクルトの田口は移籍後初登板で2回無失点だった。

◆昨年11月に右脚の手術を受けて出遅れていた広島の西川が1軍に合流し、「6番・中堅」で先発出場した。四回には適時二塁打を放ったが「まだまだというところ。もうちょっと切れを出していければ」と向上の余地を感じた様子だった。  守備では軽快な動きを見せた。一回に浅い飛球を勢いよく追ってキャッチ。「行くしかないですから。うまいことスタートを切れたかな」と好感触を口にした。

◆広島はオープン初戦&2021年の本拠地初試合で完封勝利。試合後の佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。  --開幕投手の大瀬良が4回無失点  「順調にきている。(大瀬良)大地にしろ、(九里)亜蓮にしろ。あとは細かいコントールや制球を修正してやってくれればいい」  --ローテの軸の2人が順調なのは安心  「(2人には)中心になってやってほしいということを伝えている。しっかりと開幕に合わせてほしい」  --九回は塹江が登板。抑えテスト  「今は誰がなるかというところを試している。一本は打たれましたけどしっかりと腕も振れていた。後ろのピッチャーは試していく」  --1軍に合流した西川が適時二塁打  「初球から甘い球を逃さず一発で仕留めるのはさすが。守備でもしっかり守っていたのでひと安心」  --有観客でのプレー  「声援は選手の力になると思うし、気持ちも締まる。早く満員のなかでやりたい」

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