日本ハム(☆7対0★)西武 =オープン戦1回戦(2021.03.03)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 直晃(0勝1敗0S)
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◆日本ハムは、先発・上沢が5回無失点。開幕投手に指名されている右腕が順調な仕上がりを見せた。対する西武は、鈴木が2安打を記録。一軍定着を目指す5年目外野手がバットで首脳陣にアピールした。

◆先発した西武松本航投手が、6四死球で苦しんだ。 初回から2四球の立ち上がり。それでも3回まで無失点で切り抜けたが4回2死二塁の場面。8番谷口を空振り三振にしたものの、振り逃げで捕手・森の一塁悪送球でセーフとなった。さらにベースカバーに入った外崎が、本塁悪送球で1人生還。不運もあったが、そこから3者連続四球で押し出しによる失点を許し、降板した。 3回2/3を2安打6四死球4失点(自責3)の結果に「去年と同じ課題が出てしまった。しっかり投げきらないといけない。いい、悪いの差が埋められていない。そこをつめていかないといけない。追い込んでから、変化球だったり真っすぐをコースに強いボールを投げられるようにやっていきたい」と課題を挙げた。

◆西武は攻守で課題を露呈し大敗を喫した。先発松本が4回2死から味方失策による不運から、3連続四球を与え崩れた。 3回2/3を6四死球4失点(自責3)で降板。後続の宮川、今井のドラ1リレーも立て直せず大量7失点を許した。攻撃も4併殺打で糸口を逸し無得点。辻監督は「ゲッツー3つはルーキー。積極的にいった結果、飛んだコースがあそこだった。まだまだそう甘いもんじゃない、プロの世界は」。ここまで対外試合は6試合未勝利(5敗1分け)。「(開幕前に)勝って(シーズンで)いい結果残したことないから。これから上がってくると信じてますよ」と辛抱強く見守っていく。 ▽西武鈴木(1軍合流後、2安打でアピール)「今日はこのような点差で負けてしまいましたが、自分にとっては1打席1打席が非常に意味のあるものです。変化球でも何でも打てるようにやっていきたい」

◆日本ハムの近藤が四回2死満塁で1ボール2ストライクと追い込まれながらも持ち味の巧みな打撃で2点適時打を放った。代わったばかりの宮川の落ちる球を左前に運び「チャンスでしっかり走者をかえす打撃ができて良かった」と素直に喜んだ。  一回にはフルカウントから粘って四球を選び、昨季まで2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得している好打者らしさを発揮。無観客で行われたキャンプと違い、本拠地で観客の拍手に迎えられ「ファンの皆さんの前でプレーできるということで、試合前からとても楽しみな気持ちだった」と仕上がりの良さを披露した。

◆開幕投手を務める日本ハム・上沢直之投手(27)が3日、今季初めて午後6時開始のナイターで行われた西武とのオープン戦初戦(札幌ドーム)に先発し、5回4安打無失点と好投した。三回には薬指から出血するアクシデントにも見舞われたが、三塁を踏ませず、5イニングを投げ切った。2月のキャンプから実戦3試合の登板で計11回を無失点。開幕に向け、順調な調整ぶりを見せた。  2年ぶり2度目の開幕投手に指名された新エース候補が、本拠地で力強い投球を披露した。上沢は大役にふさわしい結果を残し「観客席にいるファンの方を見ながら投げることができた。声援は出せないが、見てもらっているだけでも僕はうれしかった」とスタンドを見つめた。  コロナ禍により無観客で実施されたキャンプを経て臨んだ今季チーム初の有観客試合。緊急事態宣言の影響で多くがデーゲームに変更となる中、札幌ドームでの試合は今年初めてのナイターで開催された。  4364人の観衆を前に、上沢は序盤から伸びのある直球で押した。一回は先頭の金子から空振り三振を奪って三者凡退。二回1死一、二塁では若林を145キロの直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。二回以降、毎回走者を出したが3併殺を奪うなど要所を締め、三塁を踏ませず無失点にまとめた。 その他の写真(2/2枚)  アクシデントも乗り切った。親指の爪が薬指に刺さり、三回途中に出血。一旦ベンチに引き揚げ、処置をして再びマウンドに上がった。指への負担が少ない変化球の割合を増やし、緩急を意識。予定の5イニングを75球で投げ切り「次の登板までに(傷は)ふさがると思う」と力強くうなずいた。  2012年に千葉・専大松戸高からドラフト6位で入団。今季は節目のプロ10年目だ。初の開幕投手を務めた2019年は、6月のDeNA戦でソトの打球を左膝に受けて骨折。1年間のリハビリを経て復帰した昨季はチームトップに並ぶ8勝(6敗)をマークした。これで2月のキャンプから実戦3試合で計11回無失点。栗山監督も「直(上沢)に関しては心配ない」と信頼を寄せた。  エースだった有原が米大リーグに移籍し、先発陣の"柱"としての期待を背負う。26日の楽天との開幕戦(楽天生命パーク)へ「まだまだやることは多い」と言い切る姿が、余計に頼もしい。(石井孝尚)

◆西武は先発の松本が四回途中を6四死球の4失点、3番手の今井も4回5安打3失点と開幕ローテを狙う両右腕が結果を残せなかった。守備では3失策、攻撃でも11三振、4併殺を喫するなど全体的にピリッとしなかった。  「ストレスがたまりました」と辻監督。味方の失策が絡んでの失点後、押し出しを含む3連続四球など四回途中で降板した松本に関しては「1点で済むところが大量失点になったわけだから。もうちょっと踏ん張らないと、エラーはつきものといっても、踏ん張ってくれれば良かったんじゃないかと思う」と注文した。  これで練習試合を含めて対外試合は6試合で5敗1分けと勝ち星はないが「まだまだ、これから上がってくると信じていますよ」と期待を込めていた。

◆西武は開幕2カード目で対戦する日本ハムに拙攻、守乱、制球難で完敗。開幕前とはいえ、辻発彦監督(62)は「ストレスがたまりました」と苦笑いするしかなかった。  四回に味方の失策から1点を失うと、押し出しを含む3連続四球など6四死球4失点で先発の松本が降板。指揮官は「確実に(アウトを)取れそうな打者を歩かせた。エラーはつきものといっても、もう少し踏ん張らないと」と注文をつけた。  五回から登板した3番手・今井もいきなり2安打2四球を許して3失点。開幕ローテを狙う両右腕が、そろって結果を残せなかった。攻撃面でも九回の3者連続など計11三振を喫し、4併殺で無得点と拙攻も目立った。これで練習試合を含めて対外試合は6試合で5敗1分け。いまだに白星がない。  26日の開幕まで13試合。辻監督は、現時点で勝敗にこだわってはいないが「これから上がってくると信じていますよ」と期待を込めた。(湯浅大) 95球を投げ、四回途中で降板した西武・松本 「初回(37球)から球数を投げてしまい、去年と一緒の課題が出てしまった。しっかりやっていかないといけない」 4回5安打3失点の西武・今井 「(3失点した)最初のイニング(五回)は無駄な力が入ってしまった。余裕がなかった」 チームでただ一人、2安打でアピールした西武・鈴木 「自分にとっては、一打席一打席が非常に意味があるもの」

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