1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 8 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:柳 裕也(6勝7敗0S) (セーブ:藤嶋 健人(1勝0敗1S)) 敗戦投手:九里 亜蓮(8勝6敗0S) |
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◆中日は5回表、京田の適時打で先制する。そのまま迎えた9回には、桂が2点適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・柳が9回途中2失点の快投。最後は2番手・藤嶋が締め、プロ初セーブを挙げた。敗れた広島は、打線が最終回に1点差まで迫るも、あと一歩及ばなかった。
◆今季限りで現役を引退した広島石原慶幸捕手(41)が11日、引退後はプロ野球評論家となることを発表した。 この日の広島-中日24回戦を中継していた地元の広島テレビに出演。実況のアナウンサーから「2021年シーズン、来年から広島テレビで解説を務めていただくことになりました」と発表された。 石原慶は、実況席からの風景に「初めてこんな高いところから見させていただいて、すごくきれいですね。こんなにはっきりと、きれいに見えるとは思わなかったです」と驚いていた。引退試合から4日がたち「朝起きてトレーニングをしなくていいですし、朝起きて練習しなくていいので、そのへんで実感は湧いています」とグラウンドではあまり見せなかった笑顔を見せた。来年は19年現役を続けた現場を離れて野球を見ることになる。
◆今季限りで自由契約となり、広島を退団する小窪哲也内野手(35)が最終戦で今季初安打を記録した。 8回2死走者なしから「代打・小窪」がコールされると、大きな歓声を受けながら打席へ向かった。1日ウエスタン・リーグ中日戦の代打以来10日ぶりの打席は、カウント2-2から中日柳のカットボールに詰まらされながら右中間に落とした。広島のユニホームを着て最後に記録した安打に、スタンドのファンだけでなく、一塁ベンチのチームメートも総立ちで喜んだ。
◆広島菊池涼介内野手(30)が二塁手としてはプロ野球史上初となるシーズン無失策、守備率10割を達成した。シーズン最終戦はベンチスタートで、出場機会がなかった。 菊池涼は10月15日巨人戦で93年和田豊(阪神)のセ・リーグ守備機会連続無失策記録(432)を27年ぶりに更新。その後も記録を伸ばし続け、今季は106試合に出場して193刺殺、310補殺で、連続無失策記録は503となっている。 ▼菊池涼が今季、二塁手として103試合を守り、503守備機会(刺殺193、補殺310)で失策0の守備率10割。守備記録の規定試合数はチーム試合数の3分の2以上で、同ポジションの守備率では87年高木豊(大洋)の9割9分7厘を抜くプロ野球新記録。内野手のシーズン無失策は一塁手で過去3人が記録しているが、二塁手ではプロ野球史上初めて。
◆広島は九里、中日は柳が先発。序盤3回まで、ともに1安打無失点の投手戦。防御率を争う中日大野雄、広島森下もベンチ入り。 中日は5回に根尾が右前打で出塁し、続く京田の適時二塁打で1点を先制。先発柳は6回まで2安打無失点投球。 中日が9回に2点を加えて逃げ切った。先発柳は6勝目。広島は9回に1点差に迫るも反撃及ばず、11年以来の5位が確定した。 広島九里が6敗目。
◆中日は最終戦白星で今季60勝55敗5分けで終えた。8年ぶりにAクラス3位フィニッシュ入りを決めたものの首位巨人とは9ゲーム差。 与田監督は「独走させたのは大きな力の差がある。いろんな数字も顕著に出ている」と振り返った。2年連続最優秀防御率のエース大野雄がチームをけん引し、福、祖父江、R・マルティネスによる勝利の方程式が機能。「少しずつプラスが増えたことは自信を持ってもらいたい」と就任3年目の来季をにらんだ。
◆退団が決まっている広島小窪哲也内野手が今季初安打を記録した。8回2死走者なしで「代打小窪」がコールされると、大きな歓声を受けた。 実戦10日ぶりの本拠地最終打席に「いろんなものをかみしめて打席に入れました」と、中日柳のカットボールに食らいつき右中間に落とした。「久しぶりの1軍の舞台で、やっぱりマツダスタジアムって本当にいいなと思いました」。試合後のセレモニーでもファンに感謝を伝えた。
◆広島菊池涼介内野手が二塁手としてはプロ野球史上初となるシーズン無失策、守備率10割を達成した。 最終戦は出場機会がなかったが、今季も異次元のファインプレーを連発。自ら「究極の目標」と語っていた偉業を成し遂げ、「少しホッとしています。自分のできる範囲の仕事をして、できたことはよかった。際どい球にはいかずに達成した記録ではなく、攻めた結果できたのはうれしい」と喜んだ。 菊池涼は10月15日巨人戦で93年和田豊(阪神)がマークした二塁手のシーズン連続守備機会無失策のリーグ記録432を27年ぶりに更新し、その後も記録を伸ばし続けた。今季は106試合に出場して193刺殺、310捕殺で、10日のヤクルト戦で「503」としていた。来季については「来年継続してできてこそ、大記録。更新できればいいですけど、一番はチームのために何ができるか」。鉄壁を誇る守備職人が、チームファーストの精神で記録を積み重ねていく。
◆広島森下暢仁投手が54年ぶりの快挙を達成した。 この日の最終戦はリリーフ待機していたが、登板機会はなかった。今季は先発ローテーションの軸を担い、チームトップの10勝(3敗)、防御率1・91と大車輪の活躍をみせた。佐々岡監督は「予想以上ではないけど、即戦力としてしっかり投げてくれた。一目惚れした投手なので。(一本釣りで獲得できて)ラッキー」と笑顔をみせた。規定投球回到達の新人で2桁勝利と防御率1点台は66年堀内(巨人)以来の快挙だ。
◆国内フリーエージェント(FA)権を今季取得した広島田中広輔内野手は残留を含めて熟考していく。 全日程を終え「自分が得た権利なので、しっかり考えて過ごしたい。慌てて決めることでもない。いろんな人の話を聞いてしっかり考えたい」とコメントした。佐々岡監督は「残ってほしい。選手会長としてチームを引っ張ってくれている。その思いは伝えたい」と願った。
◆中日は60勝55敗5分けの3位で今季を終了。与田剛監督(54)は2012年以来8年ぶりとなるAクラスとなったシーズンを総括した。 「選手個々の力が間違いなくついてきたと思っている。チャンスに強くなった。2死からの得点もそうですし、ここで何とか抑えればゲーム展開が有利になるというところでの投手の奮起も(あった)」 一時は借金9にまで落ち込んだが、9月中旬以降は投打のバランスがかみ合った。特に投手陣は先発の大野雄が11勝6敗、防御率1・82と大活躍すれば、今季から本格的に先発転向となった福谷も9月以降は負けなしで、8勝2敗、防御率2・64と結果を残した。 また、救援陣も七回以降は祖父江、福、R・マルティネスによる継投パターンが確立され、7~10月には6回終了時点にリードしている場合は37連勝と、抜群の安定感を誇った。与田監督は投手陣全体に対して「四死球は12球団で一番少ない(376個、11日時点)。そういう能力も高くなってきた。監督就任当初からストライクゾーンで勝負できないと...という話はしていた。その辺りはよくなってきていると思う」と成果を喜んだ。 巨人には10勝12敗2分けと粘りながらも優勝を許し、8年連続V逸となったことも事実。指揮官は「独走させてしまったというところでは大きな力の差がある。いろいろと数字も顕著に出ているところがある。何とか改善していきたい」。走攻守、すべての面で検証を重ね、来季に向けた材料にしていく。長く見上げていたAクラスに戻ってきた意味での3位には、一定の手応えもある。指揮官は来季が勝負をかける、3年契約の最終年。10年ぶりのV奪回へ向けて、大きなステップになった。
◆中日・祖父江大輔(33)、福敬登(28)両投手が30ホールドポイントで、ともに最優秀中継ぎ投手賞の初タイトルを獲得した。 すでに今季の全日程を終了しているヤクルト・清水を含め、3人がトップで並んでいる状態で試合が開始。ブルペン待機はしたものの登板機会はなく、そのままタイトルが確定した。 2人は守護神のR・マルティネスとともに必勝パターンを形成し、7月下旬以降、六回終了時点でリードしている場合での37連勝で、原動力となった。 今季は新人年のキャリアハイに並ぶ54試合に登板し、2勝0敗3セーブ、防御率1・79だった祖父江は「コロナで開幕が遅れて、その期間でしっかりと調整ができ、いろんなことに挑戦することもできた。ことしは野手に助けられた部分が多い。使ってくれたコーチや監督にも感謝したい」と喜びを語った。 福もキャリアハイの昨季を1試合上回る53試合とフル回転し、5勝5敗2セーブ、防御率3・55。2017年オフには左肩を故障し育成契約となった経験があるだけに「僕なんかが...っていうのが率直な感想。肩が壊れたときは選手として終わったと覚悟していた身。こういうふうに名を残せるのは感慨深い」と胸を張った。
◆中日・大野雄大投手(32)は登板せず、今季の防御率を1・82で終え、2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得した。 「2年連続で受賞できてとてもうれしいです。野手のみなさんが本当によく守ってくれたからだと心から思っています。来年もどん欲に狙っていきたいです」 試合前時点では同1・82で2位の広島・森下に追われる展開だったが、相手右腕も登板せず。大野雄はリリーフ待機でベンチ入りしていた。 2リーグ分立後、セ・リーグでの同タイトルの2年連続受賞は巨人・菅野(2016~18年)以来7人目で、球団では初。今季は5年ぶりの2ケタとなる11勝を挙げ、45イニング連続無失点の球団記録も樹立。8年ぶりのAクラスへの貢献度を、個人記録でも証明した。
◆中日は逃げ切って勝利し、60勝55敗5分けの3位で今季を終了した。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。 --柳の投球は 「初回からずっとゾーンで勝負できていたし、時々、四球やボールカウントが先行するところもありましたけど、修正が速かった。何とか完封してほしかったけど。体力をつけないとダメかな(笑)」 --根尾は1番で起用し、安打も出た 「終盤、1軍に上がってきてから三振がないのかな。四球を選べるようになったり、打撃もミートをする能力も上がってきたので、ステップアップしてきているんじゃないかなと思います」 --祖父江&福が最優秀中継ぎ投手賞を獲得 「うれしいですよ。彼らがタイトルを取ったのは初めて。一生懸命やってきた結果がこうやってね。タイトルを取るのは本当に難しいですから、うれしいです」 --マツダスタジアムでは7年ぶりに勝ち越し 「悪い数字はできるだけ消していきたい。来年もそういう形ができるようにやっていかないといけない」 --シーズン最終戦に勝ち、有終の美を飾った 「もちろん勝ってシーズンを終えたかったし、柳も右のエースとしての期待をしている投手なので、こういう終わり方ができてよかったと思う」 --大野雄が残留を決めた 「うれしかったですよ。とにかく残ってほしかった。それを伝えようと思っていたので。雄大(大野)の方からそういう話をしてきてくれたものですから、雄大の気持ちもそうだし、そういう気持ちにさせてくれた球団に感謝です」
◆今季限りで広島を退団する小窪が八回に代打で右前打を放った。「いろんなものをかみしめて打席に入れた。何とか塁に出ようと思った」としみじみと語った。 試合後には佐々岡監督に促され、退団する選手では異例のあいさつ。「感謝しかない。本当にカープはいいなと思った」。選手会長も務めた内野手は「熱い声援を一生忘れません。また元気な姿を見せられるように頑張っていく」と約束した。
◆広島の九里は9回を8安打3失点で129球の力投も報われず、6敗目を喫した。九回に2四球で招いたピンチで踏ん張れず「最少失点でいこうという中で、追加点を与えてしまった。悔しいし、そこを抑えていける投手にならないといけないと強く思った」と唇をかんだ。 自己最多に並ぶ9勝目はならなかったが、初の規定投球回に到達し、防御率2・96をマーク。プロ7年目を振り返り「完走はできたけど、最後に点を取られた。レベルアップしないといけない」とさらなる成長を誓った。
◆中日からは3投手のタイトルが確定。大野雄は防御率1・82で2年連続2度目の受賞となった。今季は11勝6敗で、10完投、6完封の好成績を残し「野手の皆さんが本当によく守ってくれたからだと思っている。来年も貪欲に防御率のタイトルを狙っていきたい」と喜んだ。 救援陣として勝ちパターンの一角を担った福、祖父江も30ホールドポイントを挙げ、ともに初の最優秀中継ぎに輝いた。福は「僕なんかがというのが率直な感想。名を残せるというのは感慨深い」と話し、祖父江は「うれしい。開幕が遅れ、その期間にしっかり調整できたのが良かった」と言葉を弾ませた。
◆広島は今季最終戦に敗れ借金4の5位で全日程が終了した。就任1年目を終えた佐々岡真司監督(53)の一問一答は以下の通り。 --監督就任1年目を終えて 「打撃のことはコーチに助けをもらいながらの1年だった。ピッチャーだけではなく攻撃面を経験し、10、11月は来季につながる良い戦いができた。(ただ)1年通して打順を固定できず、対応力が足りなかった」 --投手陣は 「ストッパーが決まらず、勝ちパターンが決まらない苦しい展開となった。大瀬良、ジョンソンが勝てないシーズンになるとは思ってもいなかった」 --D1位・森下(明大)が今季10勝を挙げるなど活躍 「即戦力としてしっかり投げてくれた」 --大盛ら若手が台頭 「楽しみな選手が出てきている。チームで刺激してやっていきたい。競争して刺激しあってほしい」 --西川が右腓骨(ひこつ)の手術を受けた 「早く治してほしい。2月には間に合うと思う」 --田中広が国内フリーエージェント権を保有している 「残ってほしい。選手会長としてチームを引っ張ってくれている。その思いは伝えたい」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
67 | 44 | 8 | 0.604 (-) | 優勝 (-) |
1 | 528 (-) | 416 (-) | 135 (-) | 80 (-) |
0.255 (-) | 3.330 (-) |
2 (-) |
阪神 |
60 | 53 | 7 | 0.531 (↑0.004) | 8 (↑0.5) |
0 | 494 (+1) | 460 (-) | 110 (-) | 80 (-) |
0.246 (↓0.001) | 3.350 (↑0.03) |
3 (-) |
中日 |
60 | 55 | 5 | 0.522 (↑0.004) | 9 (↑0.5) |
0 | 429 (+3) | 489 (+2) | 70 (-) | 33 (-) |
0.252 (-) | 3.840 (↑0.01) |
4 (-) |
DeNA |
55 | 58 | 6 | 0.487 (↓0.004) | 13 (↓0.5) |
1 | 511 (-) | 470 (+1) | 135 (-) | 30 (-) |
0.266 (-) | 3.780 (↑0.03) |
5 (-) |
広島 |
52 | 56 | 12 | 0.481 (↓0.005) | 13.5 (↓0.5) |
0 | 523 (+2) | 529 (+3) | 110 (-) | 64 (-) |
0.262 (↓0.001) | 4.060 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
41 | 69 | 10 | 0.373 (-) | 25.5 (-) |
0 | 468 (-) | 589 (-) | 114 (-) | 74 (-) |
0.242 (-) | 4.610 (-) |
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