ロッテ(☆4対3★)オリックス =リーグ戦24回戦(2020.11.07)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:二木 康太(9勝3敗0S)
(セーブ:益田 直也(3勝5敗31S))
敗戦投手:榊原 翼(1勝4敗0S)

本塁打
【ロッテ】藤原 恭大(3号・4回裏3ラン)

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◆ロッテは1点ビハインドの4回裏、藤原の3ランで逆転に成功する。続く5回には、2死満塁から安田が押し出し四球を選び、リードを広げた。投げては、先発・二木が6回1失点の好投で今季9勝目。敗れたオリックスは、9回に1点差まで迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が「9番レフト」でスタメン出場し、3年連続で全試合出場を果たした。 この日は2回に代打を送られ、打席に立つことなく途中交代。打率は3割5分で自身初の首位打者の可能性が高まった。打率リーグ2位のソフトバンク柳田が残り1試合で6打数6安打をマークしても、トップの吉田正には届かない。 オリックスの首位打者は14年の糸井嘉男(現阪神)以来で、球団生え抜きでは00年のイチロー以来、20年ぶりの快挙となる。

◆ロッテ藤原恭大外野手が逆転3号3ランを放った。 2試合連続の2番中堅で先発。1点を追う4回2死一、二塁でオリックス榊原の初球を右翼ポール際へ運んだ。 プロ1号(10月14日、楽天戦)2号(10月16日、日本ハム戦)をともに1回先頭で放って以来の本塁打。「打ったボールは分かりません。調子はあまりよくなかったんですけど、チャンスでしたし、1球目から思い切っていってやろうと思っていました。いい結果になってよかったです」とコメントした。

◆ロッテ二木康太投手が6回3安打1失点で、勝利投手の権利を得て降板した。 初回にオリックス・モヤにフェンス直撃二塁打を打たれて1点先行されたが、2回以降は単打1本のみに抑えた。 CS進出を争う西武が楽天と引き分け、8日には天王山の直接対決が控える。 「何とか粘れたかなというピッチングでした。大事な試合ということで、試合前は胃がキリキリしました。こういうプレッシャーの中で去年は打たれてしまったので、そのことがずっと頭をよぎっていました。去年の借りではないですが、何とか抑えることができて本当に良かったです」。 昨季、逆転CS進出に望みをかけて臨んだ西武とのシーズン最終戦に先発し、2回もたず5失点。敗戦投手になり、目の前で胴上げを見せられた。脳裏にちらつく悪夢を払拭(ふっしょく)する好投だった。

◆先発はロッテ二木とオリックス榊原。オリックスが1回モヤの適時二塁打で1点。ロッテは3回まで毎回得点機をつくるも6残塁。 ロッテが4回、藤原の3号3ランで逆転。5回も押し出しで1点。リードを3点に広げた。二木は6回3安打1失点と好投。 ロッテが逃げ切り、2連勝で単独2位に。二木がキャリアハイの9勝目。オリックスは借金23の2年連続最下位で全日程を終えた。 ロッテ益田が31セーブ目。オリックス榊原が4敗目。

◆ロッテ○、西武△の結果、ロッテが単独2位に立った。8日の直接対決でロッテが勝てば07年以来13年ぶりのリーグ2位となり、16年以来のCS進出が決まる。 △か●の場合、CSの行方はリーグ最終日となる9日に持ち越し。

◆ロッテ二木康太投手が6回3安打1失点でキャリアハイの9勝目を挙げた。 初回に1点を先行されたが、2回以降は単打1本に抑えた。試合前は緊張で吐き気に襲われ「プレッシャーの中で去年は打たれた。ずっと頭をよぎっていました。去年の借りではないですが、抑えることができて本当に良かった」。昨季、逆転CS進出に望みをかけたシーズン最終戦で2回もたずにKOされ、4位に甘んじた。脳裏にちらつく悪夢を払拭(ふっしょく)する好投だった。

◆優勝請負人が日本一への夢をつないだ! ロッテ藤原恭大外野手(20)が1点を追う4回2死一、二塁から、値千金の3号決勝3ランを右翼席へたたき込んだ。チームは9回2死後に23分間の雨天中断を挟みながら1点差で逃げ切り、23試合ぶりの連勝。単独2位に再浮上した。8日はクライマックスシリーズ(CS)出場権をかけた大一番、3位西武との直接対決。勝てば4年ぶり7度目のCS進出が決まる。夢を乗せて、藤原の弾丸ライナーが7メートルの海風をつんざく。時間にして約3・5秒が、スローモーションのように進む。白球が右翼席に近づくにつれ、スタジアムの声量が増えた。「チャンスでしたし、1球目から思い切っていってやろうと思っていました」。1点を追う4回2死一、二塁からの逆転3ラン。フルスイングが試合を決めた。 初球のフォークに反応し体重を右足に乗せきった。高速&低弾道でぶっ飛んだ打球は、右翼席の男性ファンの炭酸飲料の紙コップを倒した。「おかげさまで手とジーンズがベトベトです」と歓喜どころではない状況となっても、ファンも笑顔。オリックス榊原の荒れ球に手を焼き、3回まで無得点。そんな嫌な雰囲気を一変させた気分爽快な"スプラッシュ弾"は、マリンの空気をガラッと変えた。 10月中旬、コロナ禍のチームの救世主となったニューヒーローも、最近はバットが湿った。井口監督が「受け身な打者が多い中で、しっかりと初球から振れる。流れを変えられる打者」とベタ褒めする若者だからこそ、相手も研究を進める。変化球でカウントを整えられることが増えてきた。 どうするか。自慢の脚力に頼らず、フルスイングを貫くのが藤原だ。「変化球で崩されて、直球も打てなくなっていたので、初心に戻って打ちました」。2軍で34打席連続無安打の時は「安打が出ないなら、切り替えて本塁打を狙おう」の思考でスランプを脱したこともある。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇。強いメンタルをプロでも見せ始めた。 荻野と藤原の1、2番でけん引する形が出来上がってきた。「結構、2番を打ちたいと思っていたので」と爽やかに笑う。少し遠ざかったCSが、自身の活躍で再び手の届くところに戻った。「ベンチの雰囲気を味わうだけでも違うと思うので」。ロッテの未来にとっても大きな1勝を、全員でつかみにいく。【金子真仁】

◆ロッテ藤原恭大外野手(20)が1点を追う4回2死一、二塁から、値千金の3号決勝3ランを右翼席へたたき込んだ。 ▼ロッテ藤原がプロ入り初の逆転本塁打で初の勝利打点を記録した。藤原はプロ2年目。20歳シーズンにVアーチを放ったロッテの選手は、大阪桐蔭の先輩になる西岡剛が04年6月27日西武戦、8月11日近鉄戦で打って以来16年ぶり。

◆優勝請負人が日本一への夢をつないだ! ロッテ藤原恭大外野手(20)が1点を追う4回2死一、二塁から、値千金の3号決勝3ランを右翼席へたたき込んだ。ロッテは10月に入って6連敗、4連敗...と負けが込んだ。大阪桐蔭時代に高校野球の栄冠をほしいままにした藤原には、珍しい経験だったかもしれない。父史成さんは「おかげさまで野球を始めて小、中、高と勝つことが多かったですし、負けが続く経験はほとんどしていないかもしれませんね」と証言する。 藤原も「勝つことの難しさというか、流れってすごく大事だなと悩みました」と振り返る。「まだまだ実力がないので、打って引っ張ることができないですけど...。そこで流れを引っ張れるような守備や走塁を出来れば」と積極性だけは肝に銘じる。久々の1発でダイヤモンドを1周すると、ベンチで清田や福田秀がはじけるような笑顔で待っていた。先輩たちからも日々学びながら、プロとしてたくましくなっていく。【金子真仁】

◆ロッテが単独2位に浮上した。0-1の四回に藤原の3号3ランで逆転。五回は安田の押し出し四球で加点した。二木は6回3安打1失点で9勝目を挙げ、益田が31セーブ目。オリックスは終盤に追い上げたが及ばなかった。

◆ロッテの二木は重圧のかかる試合で6回3安打1失点と好投し9勝目を挙げた。昨季は最終戦に先発して二回途中5失点でKOされ、チームはクライマックスシリーズ(CS)進出を逃していた。「昨年のことがずっと頭をよぎっていた。何とか抑えることができて良かった」と安堵の笑みを浮かべた。  試合前は「胃がきりきりしていた」と言う。一回に先制を許したが、三~六回までは三者凡退に抑え、チームに流れを呼び込んだ。今季から背負う「18」のエースナンバーにふさわしい投球だった。(ZOZOマリン)

◆オリックスの中嶋監督代行は今季最終戦で競り負け、2年連続最下位で今季を終えた。「力が足りていない証拠。こういう試合が何試合あったのか。悔しい思いでいっぱい」と唇をかんだ。  成績不振で辞任した西村前監督に代わり、8月21日の西武戦から1軍を指揮し、若手を積極的に起用した。「経験値が増えることで能力が上がってくれたら。まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」と話した。(ZOZOマリン)

◆ロッテが4-3とリードした九回2死二塁の守備で、降雨による23分間の中断があった。再開後に続投した益田が代打伏見を一邪飛に打ち取ってゲームセット。井口監督は集中を切らさなかった選手たちを「これも勝つための試練の一つかなと思っていた」とねぎらった。(ZOZOマリン)

◆オリックスは7日、今季の全日程を終了。中嶋聡監督代行(51)が来季、監督に昇格することが決定的となった。近日中にも正式に発表される見通し。2軍監督で迎えた今季は西村徳文前監督(60)の辞任により、8月21日から代行を務め、若手を積極的に起用。勝利と育成の両立を続けたその手腕が評価された。来季も続投する福良淳一ゼネラルマネジャー(60、GM)とともに、現場とフロントが一枚岩となり、悲願のリーグ優勝を目指す。  来季の組閣も固まりつつある。高山郁夫ヘッド兼投手総合コーチ(58)は投手コーチ専念となり、今季まで広島で2軍監督を務めた水本勝己氏(52)が新たにヘッド格として入閣予定。打撃部門では外部招へいも検討されている。  今季限りで現役を引退した山崎勝己捕手(38)が2軍バッテリーコーチに就き、同じく現役引退の松井佑介外野手(33)と小島脩平内野手(33)が、2軍のコーチに就任する見通しだ。また、その他のコーチ陣には配置転換や役職名の変更などが検討されている。

◆オリックスは7日、今季の全日程を終了。中嶋聡監督代行(51)が来季、監督に昇格することが決定的となった。近日中にも正式に発表される見通し。2軍監督で迎えた今季は西村徳文前監督(60)の辞任により、8月21日から代行を務め、若手を積極的に起用。勝利と育成の両立を続けたその手腕が評価された。来季も続投する福良淳一ゼネラルマネジャー(60、GM)とともに、現場とフロントが一枚岩となり、悲願のリーグ優勝を目指す。  2021年のオリックスは中嶋新監督の下、再スタートする。24年連続のV逸、2年連続の最下位。長らく低迷するチームを再生し、その手腕で新風を吹かせる。  「最終戦まで展開的にこういう展開だったのかなと思います。九回、同点にしそうな展開で1点取って負ける。僕らの力が足りていない証拠の試合だったと思いますし、こういう試合が何試合あったのかと考えた時に悔しい思いでいっぱい。これを追い越せるまでになりたいですね」  最終戦も1点差まで追い上げたが、敗戦。激動のシーズンを戦い終え、率直に振り返った。今季は2軍監督として開幕を迎えたが、8月20日に成績不振の責任を取り、西村監督が辞任。翌21日から急きょ、監督代行として指揮を執ることになったが、2軍監督時代に能力を把握していた若手を次々と起用した。  1、2軍の選手状態を常にチェックし、ベストなタイミングで抜てき。9月15日の楽天戦(ほっと神戸)で、育成D6位入団から支配下登録即デビューさせた大下は、育成ドラフト出身史上初のプロ初打席で初本塁打。10月4日の楽天戦(京セラ)ではD1位の宮城を高卒1年目で1軍デビューさせ、左腕は前日6日の日本ハム戦(同)でプロ初勝利を挙げた。  就任後の成績は29勝35敗3分け。負け越してはいるが、来季以降に向けてまいた種は着実に芽吹いている。球団関係者は「来年のことを考えて、早いタイミングで中嶋2軍監督を監督代行にした」と説明。西村監督の電撃辞任は、将来に向けた布石だった。現在、指揮官は来年も続投する福良GMとともに組閣に着手している。  「いろんな戦力がでてきた。経験させることでチームの能力も上がった。この悔しい思いも来年みんながやってくれると思っている」と手応えもにじませた中嶋監督代行。試合後は選手を集め、言葉をかけた。  「この最下位という屈辱だけは絶対忘れずに、来年のキャンプまで過ごして欲しいなと思います」  1995、96年のリーグ連覇、日本一の歓喜を知る新指揮官が、黄金時代を取り戻す。

◆きょう決める!! ロッテは7日、オリックス最終戦(ZOZOマリン)に4-3で競り勝ち、西武に0・5ゲーム差をつけて単独2位に浮上した。先発・二木康太投手(25)が、6回3安打1失点の熱投で自己最多を更新する9勝目。8日の西武との直接対決に勝てば、4年ぶり7度目のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる。  1年間、胸の奥深くにくすぶり続けた苦い思いをようやく吐き出せた。  「大事な試合ということで、試合前は胃がキリキリして吐き気がした。こういうプレッシャーの中で去年は打たれてしまったので、そのことがずっと頭をよぎっていた。去年の借りではないが、何とか抑えることができて本当によかった」  6回1失点という結果に、二木は解放されたように大きく息をついた。  脳裏に刻まれた屈辱。昨年9月24日、チーム最終戦となった西武戦(ZOZOマリン)で、先発しながら2回持たずに5失点で降板した。チームはCS進出を逃し、西武の連覇が決定。目の前で繰り広げられた胴上げシーンに「メチャメチャ悔しかった」と心を折られた。  迎えた7年目の今季。吉井投手コーチは「今年は全部、自分でやれ」と練習メニューに始まり、放任主義を貫いた。その結果がキャリアハイの9勝目。同コーチは「少しはお兄ちゃんになったかな。空振りとポップフライが格段に増えた」と評した。この日も18個のアウトのうち飛球は10(6三振、2ゴロアウト)を数えた。  投手の能力を示す指標の一つに「1投球回あたりに何人の走者を出したか」を表す「WHIP(与四球+被安打÷投球回)」がある。二木は規定投球回にこそ達していないものの、WHIPは0・91。これはリーグを代表する投手となった山本由伸(オリックス)の0・94をも上回る。つまり、二木は"リーグで最も出塁を許さない男"にまで成長したのだ。  この日の試合前の円陣。福田秀はスルメイカを手に「(バットに)あたり(当たり)め」と話し、ナインを爆笑させた。最高の雰囲気の中、8日に迎えるのは勝てばCS進出決定となる西武との今季最後の直接対決。井口監督は「明日も、また自分たちの野球をやる。バックアップも含めて全員で戦う」と拳を握りしめた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
72425 0.632
(-)
優勝
(-)
1525
(-)
387
(-)
124
(-)
98
(-)
0.249
(-)
2.930
(-)
2
(-)
ロッテ
59563 0.513
(↑0.004)
13.5
(↑0.5)
2449
(+4)
470
(+3)
88
(+1)
87
(+2)
0.234
(-)
3.800
(↑0.01)
3
(1↓)
西武
58564 0.509
(-)
14
(-)
2475
(+6)
529
(+6)
107
(+1)
85
(+1)
0.238
(↑0.001)
4.260
(↓0.01)
4
(-)
楽天
55578 0.491
(-)
16
(-)
0557
(+6)
522
(+6)
112
(-)
67
(+1)
0.258
(-)
4.190
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
52625 0.456
(-)
20
(-)
1486
(-)
524
(-)
87
(-)
78
(-)
0.249
(-)
4.020
(-)
6
(-)
ORIX
45687 0.398
(↓0.004)
26.5
(↓0.5)
0442
(+3)
502
(+4)
90
(-)
95
(+2)
0.247
(-)
3.970
(-)