1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 6 | 1 | 2 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 9 | 1 | 1 |
勝利投手:マクガフ(4勝1敗0S) (セーブ:石山 泰稚(3勝2敗19S)) 敗戦投手:谷元 圭介(1勝3敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは1点リードで迎えた7回表、宮本の適時打で1点を加点する。その後4-4で迎えた延長10回には、廣岡のスクイズで1点を挙げて、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・マクガフが今季4勝目。一方の中日は、現役最終登板となった先発・吉見が、先頭打者から空振り三振を奪って有終の美を飾った。
◆中日吉見一起投手(36)がプロ最後のマウンドに上がった。マウンドに上がる前には、帽子を取って周囲の景色を確認。投球を始める前にはプレートを4度、手で払ってから試合に入った。 対戦したヤクルトの先頭山崎に136キロの直球でストライクを奪った。カウント1-2からの4球目、外角への138キロの直球で空振りの三振に打ち取り、現役最後223試合目の登板を終えた。 ▽中日大野雄 15年間の現役生活お疲れさまでした。入団時から自主トレに連れて行っていただいたり、本当にお世話になりました。吉見さんの背中を追い続けてきて今年で少しは近づけたかなと思います。これからもチームを勝利に導くことが恩返しになると思いますので、吉見さんの魂を引き継いでいきたいと思います。 ▽中日山井 まずは15年間お疲れさま。ヨシは入ってきたときの印象が強い。2軍戦で、これといってすごい球がないのに全然点を取られない。絶対的なコントロールに見入ってしまったのを覚えている。365日、野球のことを考えていて、その姿勢や考え方は後輩でも尊敬に値する投手。絶対にいい指導者になると思うので、いつかまたドラゴンズのユニホームを着てほしい。 ▽中日大島 家族ぐるみで仲良くさせてもらっていたので残念です。後ろで守っていて一番安心感のあるピッチャーだったと思います。野球に対する取り組み方、体のケアにすごく気を使ってる姿はとても勉強になりました。現役生活は今日で最後ですが、新しい道でも頑張っていただきたいです。 ▽中日祖父江 15年間お疲れさまでした。オフに京都に滝に打たれに連れて行っていただいたのがとても思い出に残っています。プロ入り前に、オフにトヨタ自動車グラウンドで練習されていた時に気さくに声をかけてくださり、とても励みになりました。吉見さんのような投手を目指してこれからも頑張っていきたいです。 ▽中日柳 入団してからずっと吉見さんを見ながらここまでやってきました。自主トレを一緒にやらせていただいたり、とても勉強になりました。僕も吉見さんのような存在になれるようにこれからもやっていきたいです。
◆中日吉見一起投手(36)がプロ最後のマウンドに上がった。マウンドに上がる前には、帽子を取って周囲の景色を確認。投球を始める前にはプレートを4度、手で払ってから試合に入った。対戦したヤクルトの先頭山崎に136キロの直球でストライクを奪った。カウント1-2からの4球目、外角への138キロの直球で空振りの三振に打ち取り、現役最後223試合目の登板を終えた。 吉見はヤクルトベンチに深々とお辞儀をし、内野のチームメートとハグ。ヤクルト森岡コーチ、後輩の大野雄から花束を受け取り、与田監督とガッチリ握手も。プレートを6度、手で払ってから、マウンドを降りた。 試合前練習では与田監督をはじめ、選手、スタッフが吉見への感謝を込め同じ特製Tシャツを着用。練習を終えた吉見は、「当日になっても実感は全然わかないです。引退を決めてからは楽しんで野球をやろうと決めていたので、最後の練習も楽しくできました。先発にこだわってやってきたので、こういう場(先発)を与えていただきありがたいです。ずっとどう抑えるかを考えて準備してきたので、今日はマウンドから見える景色、空間を楽しみたいです」と話して試合に臨んだ。試合直前にグラウンドに姿を見せた吉見に、満員のファンから盛大な拍手が贈られた。 この日は吉見とオフに自主トレを行ってきたソフトバンク千賀、石川も駆けつけ、スタンドから観戦した。「このような場所を用意していただいて感謝しかありません。みんなに支えられて15年間のプロ野球人生をまっとうすることができました。本当にいいプロ野球人生でした」。中日の黄金期を支えたエースは、現役生活を終えた。
◆ヤクルト塩見泰隆外野手が、先制の7号2ランを放った。 初回1死一塁、カウント1-2と追い込まれてから中日ロドリゲスの内角スライダー134キロを左中間スタンドまで運んだ。 今季、本塁打は本拠地神宮で5本、ナゴヤドームで2本と相性のいい敵地。「しっかりと反応して打ち返すことができました。先制の2ランになってよかったです」とコメントした。
◆ヤクルト広岡大志内野手が、7号ソロを放った。 2-0で迎えた4回、先頭で中日ロドリゲスの2球目、高めに入ったスライダーをヤクルトファンが座る左翼席へ運んだ。 3日阪神戦以来3試合ぶりの7号ソロで、追加点を挙げた。最近6戦3発と打撃の調子は上向き。「先頭打者だったので、出塁することを考えて打席に入りました。いい角度で上がってくれて、ホームランになってくれてよかったです」とコメントした。
◆中日吉見一起投手(36)がプロ最後のマウンドに上がった。対戦したヤクルトの先頭山崎をカウント1-2から外角への138キロの直球で空振りの三振に打ち取り、現役最後223試合目の登板を終えた。吉見が引退会見で思い出の試合の1つとして挙げたのが19年6月22日の日本ハム交流戦だ。先輩金子と投げ合えたことを喜んだ。この一戦は、チームにとってもベテランの頼もしさを再確認した1勝でもあった。 この年、吉見は開幕ローテに入ったが、3試合で2軍落ち。同15日のウエスタン・リーグ阪神戦で先発してから、中6日で日本ハム戦を迎える予定だった。しかし2軍戦は雨で中止。スライド登板すれば、中5日の間隔となり、ベテランには負担がかかる。1軍登板を回避するか。吉見は「スライドして行きますよ」と首脳陣に即答したという。1軍は大野雄、柳、ロメロがローテの軸だったが、4番手以降は若手中心の背景があった。吉見の登板後、阿波野投手コーチは元エースの判断を称賛した。「ベテランだし、登板までのルーティーンもあるはず。予定されていた登板までの調整も変わってしまう。それでも、打診したときに考えるそぶりもなく、(スライド登板で)応えてくれた。チームの事情、チームのことを思ってやってくれた」。精密機械のようなコントロールが注目されるが、フォア・ザ・チームへの思いは誰にも負けていなかった。【中日担当 伊東大介】
◆ヤクルト高橋奎二投手が、約2カ月ぶりの1軍のマウンドで、5回2失点に抑えた。 初回2死一、三塁では5番武田を3球三振。 中村とのバッテリーで、威力のある直球とカーブ、チェンジアップを使い、緩急を使って7奪三振をマークした。 4回までは無失点に抑えたが、5回に先頭の代打平田に初球を本塁打とされるなど、2失点を許した。「今日はストレート主体のピッチングで、最初から飛ばしていきました。決め球のチェンジアップも、イメージ通り投げ切ることができファームでやってきたことが出せたと思います。5回の先頭打者にホームランを打たれましたが、もう少し丁寧に投球すればと反省しています」とコメントした。 開幕投手候補にも入っていた今季だったが、制球を乱す課題のため足を上げるフォームを変えるなど修正。9月10日広島戦以来、今季10試合目で成長を見せた。
◆ヤクルトは1回、塩見の7号2ランで先制。先発高橋は3回2死満塁も代打シエラを三ゴロに抑え、中日に得点を与えない。 ヤクルトは4回、広岡の7号ソロで3点目。中日は5回、代打平田の3号ソロとA・マルティネスの適時二塁打で2点を返した。 ヤクルトは7回、宮本の適時打で突き放す。中日は8回、代打堂上の2点適時打で追いつき、延長に持ち込んだ。 ヤクルトは10回、広岡がスクイズを決め、連敗を2で止めた。中日は4連勝を逃した。マクガフは4勝目。石山が19セーブ。谷元が3敗目。
◆ヤクルト勝利の方程式の一角、清水昇投手がリードを守り切れず、ホールドポイントトップに並ぶチャンスを逃した。 4-2で迎えた8回2死一塁、3番手でマウンドへ。2死二、三塁から代打堂上に同点適時二塁打を許した。高津監督は「高めに真っすぐが浮いてしまっているようでは。あそこで丁寧に、打ち取れる球を投げられるようなセットアッパーになってほしい」と話した。
◆数々の勝利をありがとう-。今季限りで現役を引退する中日吉見一起投手(36)が6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で引退試合に臨んだ。先発で打者1人に投げ、空振り三振を奪った。通算90勝でチームの黄金期を支えた右腕が、ファンの最後の声援を受け、マウンドを去った。本日はこのような場を設けていただき本当にありがとうございます。また世の中がこんなに大変な状況の中で野球ができていることに感謝しています。 ドラゴンズに入団して、たくさんの出会いがありました。この世界に導いていただき、プロ野球の厳しさを教えてくださった落合さん。入団してすぐにぼくがこの世界で生きる道を示してくださった森さん、打たれてもおれの責任だからと、その代わり考えて投げてこい、と言っていただきぼくをリードしていただいた谷繁さん。ピンチの時などマウンドに来てくださり、いろいろなアドバイスをいただいたり、おれのところに打たせてこい、ゲッツー取るからとぼくを鼓舞してくれた先輩方。何度もけがをしても、きょうまで投げられる体にしてくださったトレーナーのみなさん、トレーニングコーチのみなさん、いつも的確にアドバイスをくださるブルペンキャッチャーのみなさん、たくさんの人と出会ってぼくはきょうここに立つことができています。ありがとうございます。 そしてなにより妻と出会ったこと、妻なしでは今のぼくは間違いなくありません。わがままなぼく、自分勝手なぼく、常にぼくを優先して支えてくれました。ぼく以上に苦労があったんじゃないかと感じています。そして3人の子どもも産んでくれました。本当に感謝です。ありがとう。 選手のみなさん、ドラゴンズは強いです。もっともっと強くなると思います。いつ終わるかわからない人生。1日1日を大事にして後悔のないように今年独走したジャイアンツを倒して与田監督を男にしてください。必ずできると思います。期待しています。 ドラゴンズファンのみなさん、きょうまでぼくを応援していただきありがとうございました。投げる時は恐怖感いっぱいでマウンドに上がるときは怖かったです。ただマウンドに上がるときの声援がぼくの背中を押してくれました。ありがとうございます。 これからドラゴンズは強くなっていきます。チームの力だけでは優勝できません。ファンのみなさんの応援があってチームに伝わり、選手に伝わり、勝利に結びつくと思います。これからもドラゴンズの応援よろしくお願いします。 最後になりますが、15年間、幸せなプロ野球人生でした。本当にありがとうございました。 そして野球の神様、ありがとう。
◆数々の勝利をありがとう-。今季限りで現役を引退する中日吉見一起投手(36)が6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で引退試合に臨んだ。先発で打者1人に投げ、空振り三振を奪った。通算90勝でチームの黄金期を支えた右腕が、ファンの最後の声援を受け、マウンドを去った。竜の黄金期を支えた吉見が、最後の登板を終えた。ヤクルトとの今季本拠地最終戦。入場制限ほぼ上限の1万6507人ファンの拍手に包まれた。周囲の景色を眺め、プレートを4度、手で丁寧に払ってから試合に臨んだ。ヤクルトの先頭山崎に外角低めのシュートでストライク。全盛期さながらの低めへ球を集めた。カウント1-2からの4球目。外角低めへ138キロの直球で山崎のバットに空を切らせた。223試合目の登板。845奪三振を刻んだ。 「みんなに支えられて15年間のプロ野球人生をまっとうすることができました。本当にいいプロ野球人生でした」 スタンドにはともに自主トレをしたソフトバンク千賀、石川も。「この球場に育ててもらった。無意識にありがとうという言葉を伝えた」と、再びプレートを6度、手で払い、名残惜しそうに触れた。 笑顔の最終登板とは違い、引退セレモニーでは涙がこぼれた。OB岩瀬仁紀氏(野球評論家)の花束贈呈のあと、3人の息子から花束を受け取った。目を潤ませ、3人を抱きしめた。 15年間戦ってきたナゴヤドーム。こだわってきたマウンドからホームベースまでの18・44メートルの中間に置かれたマイクで語りかけた。「ドラゴンズは強い。もっともっと強くなる。1日1日を大事にして後悔のないように今年独走したジャイアンツを倒して与田監督を男にしてください。。必ずできると思います。期待しています」。背番号19として本拠地に立つ最後の日に、グラウンドの感触をかみしめながら、ファンを声援を受けながら歩いた。絶頂期からケガで苦しんだ時代までを知る竜党の声援や拍手が吉見を包んだ。 チームは本拠地最終戦でヤクルトに惜敗したが、8年ぶりのAクラスは確定。黄金期の再来を後輩に託し、一時代を築いた元エースはマウンドを去った。【伊東大介】
◆中日は最大3点差を追いつき、同点で迎えた延長10回に谷元が1死一、三塁でスクイズを決められ惜敗した。 同点の場面では祖父江を打者1人だけに投入。福に並ぶリーグトップタイの30ホールドポイントとなった。与田監督は「(投入理由は)察して下さい。よく投げてくれた」と、本拠地最終戦で選手のタイトル争いをサポートした。
◆FA権行使の行方が注目される中日大野雄大投手が本拠地最終戦後にドッキリ発言でスタンドをざわつかせた。表彰イベントで司会者から来季の抱負を問われると「どこのユニホームを着てるかわからないですけど」と切り出した。 これにはスタンドのファンから悲鳴。すると「言って欲しそうなフリだったので。ウソです。すいません」と笑いながら訂正。「シーズン残り1試合ありますのでそこまで全員でしっかり戦って、そこからいろんなことがあると思うのでまずはシーズンをしっかり戦い終えてからみなさんにいい報告ができればと思います」と結んだ。
◆ヤクルト高津臣吾監督が、先発した高橋奎二投手、2番手原樹理投手の投球について「僕自身は、あまりすっきりしない」と注文をつけた。 約2カ月ぶりの1軍のマウンドとなった高橋は、最速152キロの直球とチェンジアップを効果的に使い、7奪三振。しかし5回に先頭の代打平田に初球を本塁打とされるなど、2失点を許した。 8月19日の中日戦以来、今季5試合目の登板となった原は、2回2/3を被安打1の1失点だった。6回からマウンドへ。走者を出しながらも、2イニングは無失点に抑えた。しかし8回2死から四球を与え、降板した。 高津監督は「(高橋)奎二と(原)樹理が最終登板で、来季に向けてというところが見たかった。良くも悪くも、来季にしっかりつなげてくれる投球ができたのかなと思う」と振り返った。 試合後、2人と話をしたという指揮官。今季から先発ローテーションとしての期待がかかっていた若手だけに「一生懸命やっているのは分かるが、もっと上のレベル、上の段階にいってほしいという気持ちはある」と話した。来季に向けて、さらに磨いてほしいポイントとして「変化球の精度だったり、真っすぐの切れだったり、いろいろですね」と挙げた。 ▽ヤクルト高橋(2カ月ぶりの先発で5回2失点) ストレート主体のピッチングで、最初から飛ばしていきました。決め球のチェンジアップも、イメージ通り投げ切ることができファームでやってきたことが出せたと思います。
◆今季限りでの引退を表明している中日・吉見一起投手(36)が先発としてラスト登板を迎える。試合前はダッシュやキャッチボールなどで体を動かした。 「当日になっても実感は全然、湧かないです。引退を決めてからは楽しんで野球をやろうと決めていたので、最後の練習も楽しくできました」 試合前は与田監督、コーチ、選手、スタッフの全員が「KAZUKI YOSHIMI 19 THANK YOU 2006-2020」の文字があしらわれた、ブルーの引退記念Tシャツに袖を通して練習。投手陣はドアラも交えて記念撮影も行った。 「先発にこだわってやってきたので、こういう場(先発)を与えていただきありがたいです。ずっとどう抑えるかを考えて準備してきたので、きょうはマウンドから見える景色、空間を楽しみたいです」 15年間の集大成を、最後のマウンドで発揮する。
◆今季限りでの引退を表明している中日・吉見一起投手(36)が先発としてラスト登板。ヤクルトの1番・山崎から空振り三振を奪い、現役生活を終えた。 「精密機械」と呼ばれた右腕が攻めたのは外角低め。136キロの直球、129キロのスライダーで簡単に追い込むと、ボールを挟んで4球目だ。外角低めいっぱいに投げ込んだ138キロの直球で空を切らせた。 力いっぱい、思い出に残る4球を投げ終えるとナインと抱き合い、同学年のヤクルト・森岡良介内野守備走塁コーチ(36)、後輩の中日・大野雄大投手(32)から花束を受け取った。 そして、最後は右手で、思い出の詰まったマウンドを丁寧に整備。スタンドから大きな「吉見コール」を浴びた。
◆今季限りで引退する中日・吉見一起投手(36)が先発でラスト登板し、打者1人を空振り三振に仕留めた。竜ナインは15年間のプロ生活に幕を閉じる右腕に、餞別(せんべつ)のメッセージを送った。 投手で球界最年長となる山井大介投手(42)は「まずは15年間お疲れさま。ヨシは入ってきたときの印象が強い。2軍戦で、これといってすごい球がないのに全然、点を取られない。絶対的なコントロールに見入ってしまったのを覚えている」と回顧。野球に取り組む姿勢を認め「絶対にいい指導者になると思うので、いつかまたドラゴンズのユニホームを着てほしい」と期待を寄せた。 大島洋平外野手(34)も「家族ぐるみで仲良くさせてもらっていたので、残念。うしろで守っていて一番、安心感のある投手だったと思います。野球に対する取り組み方、体のケアにすごく気を使っている姿はとても勉強になりました。現役生活はきょうで最後ですが、新しい道でも頑張っていただきたいです」とエールを送った。 また、トヨタ自動車での後輩にあたる祖父江大輔投手(33)は「オフに京都に滝に打たれに連れて行っていただいたのがとても思い出に残っています。僕がプロに入る前から、オフにトヨタ自動車のグランドに練習に来ていたときに気さくに声をかけてくださり、プロを目指していた僕にはとても励みになりました。吉見さんのような投手を目指してこれからも頑張っていきたいです」と感謝の思いを語った。 自主トレをともに行うなど、同じ先発として右腕を慕う大野雄大投手(32)は「本当にお世話になりました。吉見さんの背中を追い続けてきて、今年で少しは近づけたかなと思います。これからもチームを勝利に導くことが恩返しになると思いますので、吉見さんの魂を引き継いでいきたいと思います」。今後も吉見魂で戦っていくことを誓った。 柳裕也投手(26)は「入団してからずっと吉見さんを見ながらここまでやってきました。自主トレを一緒にさせてやらせていただいたり、とても勉強になりました。僕も吉見さんのような存在になれるように、これからもやっていきたいです」と目標にしていくことを明かした。
◆最優秀中継ぎのタイトルを狙うヤクルト2年目の清水はホールドポイントの上積みに失敗した。4-2の八回2死一塁からランキング1位の中日・福に並ぶ30ホールドポイントを狙って登板。だが桂、堂上に連続二塁打を浴びて追い付かれた。直後にもう1人のライバル祖父江が登板し、30とした。 温情采配を見せた高津監督は「ここまではよく頑張った。でも、あそこで打ち取れるセットアッパーになってほしい」とさらなる成長を求めた。
◆広岡が同点の延長十回に殊勲のスクイズを決め、ヤクルトにナゴヤドーム9戦ぶりの白星をもたらした。四回は大きな放物線を描く7号ソロを左翼席に放り込み「先頭打者だったので出塁することを考えて打席に入った。いい角度で上がってくれて良かった」と頬を緩めた。 俊足でバットを振れば抜群の飛距離を誇るが、攻守に凡ミスが減らず定位置をつかめずにいる。高津監督は「みんなに"ポテンシャルお化け"と言われているくらいで、すごく期待している。小さな成功だけど、大きなこと」と飛躍の足がかりにすることを願った。
◆中日は今季の本拠地最終戦に敗れた。先発で現役最終登板を迎え、打者1人を空振り三振に抑えた吉見一起投手(36)は試合後、引退セレモニーに登場。ファンに最後のあいさつを行った。スピーチは以下の通り。 本日はこのような場を設けていただき、本当にありがとうございます。また、世の中がこんなに大変な状況の中で野球ができていることに感謝しています。 ドラゴンズに入団してたくさんの出会いがありました。この世界に導いていただき、プロ野球の厳しさを教えてくださった落合さん。入団してすぐに僕がこの世界で生きる道を示してくださった森さん。「打たれても俺の責任だから、その代わりに考えて、低く投げてこい」と言っていただき、僕をリードしてくださった谷繁さん。 ピンチの時など、マウンドに来てくださり、いろいろなアドバイスをいただいたり、俺のところに打たせてこい、ゲッツーを取るからと僕を鼓舞してくれた先輩方。何度、けがをしてもきょうまで投げられる体にしてくださったトレーナ、トレーニングコーチの皆さん。いつも的確にアドバイスをくださるブルペンキャッチャーの皆さん。たくさんの人と出会って、僕はきょう、ここに立つことができています。ありがとうございます。 そして、何よりも妻と出会えたこと。妻なしでは、今の僕は間違いなくありません。わがままな僕、自分勝手な僕、常に僕を優先して支えてくれました。僕以上に苦労があったんじゃないかと感じています。そして、3人の子供も産んでくれました。本当に感謝です。ありがとう。 選手の皆さん、ドラゴンズは強いです。もっともっと強くなると思います。いつ終わるか分からない人生、一日一日を大事にして、後悔のないように。今年、独走したジャイアンツを倒して、優勝して、与田監督を男にしてください。必ずできると思います。期待しています。 ドラゴンズファンの皆さん、きょうまで僕を応援していただき、ありがとうございました。投げるときは恐怖感いっぱいで、マウンドに上がるのは怖かったです。ただ、マウンドに上がるときの声援が僕の背中を押してくれました。ありがとうございます。 これからドラゴンズは強くなっていきます。チームの力だけでは優勝できません。ファンの皆さんの応援があって、チームに伝わり、選手が頑張り、勝利に結びつくと思います。これからもドラゴンズへの応援をよろしくお願いいたします。 最後になりますが、15年間、幸せなプロ野球人生でした、本当にありがとうございました。そして野球の神様、ありがとう。
◆ホーム最終戦だった中日は終盤に追い付いて意地を見せたが、延長で力尽きた。抑えれば負けがなくなる十回は8番手谷元が1死一、三塁のピンチ。広岡にセーフティースクイズを決められ、勝ち越し点を許した。 八回は堂上が一度は同点とする2点二塁打を放ち「吉見さんの試合で負けるわけにはいかない」と意地の一振りでベテラン右腕へ感謝を示した。優勝は逃したものの8年ぶりのAクラス入り。与田監督は試合後のセレモニーで「強いドラゴンズが戻ってきたと感じている」と力強く言い切った。 与田監督(引退する吉見に) 「必ず指導者になって戻ってきてもらいたいと思っている。うちには欠かせない男だった」 大島(吉見の引退に) 「家族ぐるみで仲良くさせてもらっていたので残念。守っていて一番安心感のある投手だった」 高橋(約2カ月ぶりの復帰で5回2失点) 「最初から飛ばした。決め球のチェンジアップをイメージ通りに投げられ、2軍でやってきたことが出せた」
◆中日は今季の本拠地最終戦に敗れた。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。 --八回に堂上が同点2点打 「追い込まれたなか、粘って粘って素晴らしいヒットを打ってくれた」 --根尾をスタメン起用。8月と比べて打撃は 「スピードに少しずつ対応できるようになっていますし、きょうは四球を2つ選んだり、ボール球を振らない、そういったところはかなり成長したなと感じました」 --福がベンチ外 「ちょっと疲労困憊で。故障ではないんですけど、かなり張りも強いので、ここで大けがさせられませんから、きょうは外しました」 --石垣や清水、若手を起用していたが突き上げてほしい 「ウチができる競争意識ですよね。どんどん他球団から選手が集まるわけではないので、いまウチができるなかで若手が中堅、ベテランを冷やかさなければいけない。中堅、ベテランもちょっとしたミスであったり、そういうものが続けば2軍にいかされるんだと、そういう危機感を来年はより持たないと、チームは強くなっていかないと思うので」 --吉見の功績は 「必ず指導者になって戻ってきてもらいたい男だと思っていますし、個人的には吉見のよさを引き出してあげられなくて申し訳なかった、力になれなくて申し訳ないという気持ちなんですけど、彼の生きざまというのは現役が終わってまた花開く男だと思っていますので。ウチには欠かせない男だと思っています」 --「与田監督を男にしてやってください」と言っていたが 「ああいう言葉を言ってくれることへの感謝を持っていますし、監督をさせていただいたときに吉見であり、山井であり、藤井であり、修羅場をくぐってきた男たちと、彼らの手で胴上げされたいというのは本当に思っていたこと。その中の一人が現役を離れてしまう。現役の間に優勝できなかったことは申し訳なかったと、悔やまれます。外から評論家時代も見ていても吉見から学ぶことはあったので、せっかくこういう縁をいただいたので、これからもいろんな形でチームに力を貸してほしいと思っています」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
65 | 43 | 8 | 0.602 (-) | 優勝 (-) |
4 | 515 (-) | 409 (-) | 131 (-) | 79 (-) |
0.254 (-) | 3.350 (-) |
2 (-) |
阪神 |
58 | 52 | 7 | 0.527 (-) | 8 (-) |
3 | 491 (-) | 456 (-) | 109 (-) | 80 (-) |
0.249 (-) | 3.430 (-) |
3 (-) |
中日 |
59 | 55 | 5 | 0.518 (↓0.004) | 9 (↓0.5) |
1 | 426 (+4) | 487 (+5) | 70 (+1) | 33 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 3.850 (-) |
4 (-) |
DeNA |
55 | 57 | 6 | 0.491 (-) | 12 (-) |
2 | 511 (-) | 469 (-) | 135 (-) | 30 (-) |
0.266 (-) | 3.810 (-) |
5 (-) |
広島 |
51 | 54 | 12 | 0.486 (-) | 12.5 (-) |
3 | 514 (-) | 521 (-) | 109 (-) | 63 (-) |
0.261 (-) | 4.110 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
40 | 67 | 10 | 0.374 (↑0.006) | 24.5 (↑0.5) |
3 | 458 (+5) | 573 (+4) | 109 (+2) | 73 (-) |
0.243 (-) | 4.590 (↑0.01) |
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