◆楽天は１点ビハインドの５回表、小郷の犠飛で同点とする。そのまま迎えた９回には、銀次と小深田の適時二塁打で２点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、２番手・牧田が今季２勝目。敗れたオリックスは先発・田嶋が好投するも、打線が５回以降３安打と振るわなかった。

◆楽天は1回1死一、三塁から浅村の遊ゴロの間に1点を先制。オリックスは3回まで楽天辛島の前に無得点。 オリックスは1点を追う4回無死一塁から中川の2号2ランで逆転。楽天は5回に小郷の犠飛で同点に追いついた。 楽天は9回に銀次の適時二塁打などで2点を勝ち越して試合を決めた。2番手の牧田は2勝目、松井が2セーブ目を挙げた。オリックスは3番手張奕が4敗目。

◆楽天浅村栄斗内野手が自身3度目の打点王奪取へ食らいついた。 1回1死一、三塁、遊ゴロ併殺崩れの間に1打点を挙げ、今季104打点目をマーク。リーグトップ107打点の日本ハム中田に3打点差と詰め寄った。32本塁打は中田へ1本差をつけ同トップ。残り2試合。2冠を目指し、バットを振る。

◆楽天の今季4位が確定した。 オリックス相手に勝利し、引き分けを挟んだ連敗を3でストップ。だが、ソフトバンクに勝利した3位ロッテを勝率で上回る可能性がなくなった。三木肇監督は「申し訳ないという気持ちです」と受け止めた。6日西武戦（楽天生命パーク）は渡辺直選手兼任コーチの引退試合となる。

◆楽天小深田大翔内野手（25）が07年渡辺直を抜き、球団新人新記録となる33度目のマルチ安打を達成した。 「1番遊撃」でスタメン出場し1回に左中間二塁打。1点リードの9回2死二塁で迎えた第5打席で左翼線への適時二塁打を放ち、この試合5打数2安打1打点とした。 大阪ガスから19年ドラフト1位で入団。1年目から遊撃、二塁手での出場機会をつかみとり、110試合に出場。打率2割8分8厘を記録し新人王の有力候補に挙がる。新記録達成に「知らなかったです。1年目の（渡辺）直人さんを超えられたのはうれしいです。もっと伸ばせるように残り2試合も頑張ります」と力を込めた。 また、6日西武戦（楽天生命パーク）で自身の引退試合を迎える前記録保持者の渡辺直選手兼打撃コーチは「すごくシーズンを通して成長した選手だと思います。最近では打席の中での考えが伝わるようになってきました。チームを引っ張っていけるよう、これからも頑張ってほしいですね」と期待を込めた。

◆オリックス中川圭太内野手が4回に一時は逆転となる2号2ランを放った。 「（感触は）久しぶりによかったです。なんとかチャンスを広げようと、次につなげていこうという気持ちだったので、いい結果になってくれてよかったです」。6月27日ロッテ戦以来、約4カ月ぶりのアーチだったが白星には結びつかなかった。

◆１年目の小深田（大阪ガス）が、球団新人記録となるシーズン３３度目の複数安打を達成した。一回は中堅に二塁打。九回は左翼線適時二塁打を放ち、２００７年の渡辺直（３２度）を更新。「１年目で超えられて、うれしいです」と目尻を下げた。チームは２試合を残して４位が確定。三木監督は「応援していただいた方々に、申し訳ない気持ちです」と謝罪した。