西武(☆10対3★)日本ハム =リーグ戦24回戦(2020.11.04)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
44010010X10902
勝利投手:ニール(6勝8敗0S)
敗戦投手:吉田 輝星(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(3号・3回表2ラン)
【西武】スパンジェンバーグ(15号・2回裏3ラン),外崎 修汰(7号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が4連勝。西武は初回、外崎の適時打などで幸先良く4点を先制する。続く2回裏には、スパンジェンバーグの3ランなどで4点を加え、試合の大勢を決めた。投げては、先発・ニールが6回途中3失点で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・吉田輝が大乱調だった。

◆試合開始から1時間後、日本ハムのマウンドに、先発の吉田輝星投手(19)の姿は既になかった。2回を自己ワーストの8失点で、今季2敗目。白星はなく、屈辱的な黒星で、プロ2年目を締めくくった。 立ち上がりから、ストライクが入らない。勝負球の制球も、甘かった。1回に2連続四球を挟む4連打を浴びるなどして4失点。2回には、スパンジェンバーグに141キロ直球を3ランされて万事休す。「初回からチームの流れを悪くする形になってしまい、申し訳ない気持ちです。ランナーを背負ってから粘りきることができず、悔しい結果になってしまった」。いら立ちを隠すように唇をかみしめ、右足でマウンドの土を蹴り上げた。 プロ入り後、初めて中5日で上がったマウンドだった。調整は順調で、2日のブルペンや前日3日のキャッチボールでは「真っすぐが、感覚的にすごくいい」と手応えをつかんでいただけに、悔しさはひとしおだ。試合後、本人と話をした栗山監督は「(自分自身に)相当、怒っていたよ。それで、いいだろ。これを生かしてくれれば」。この日で通算投球回数が31回1/3となり、新人王の資格は消失。"脱新人"の3年目は勝負の年になる。【中島宙恵】

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が反撃の3号2ランをかっ飛ばした。 8点を追う3回無死一塁で、先発ニールの初球134キロスライダーを強振し左翼席へと運んだ。「積極的に打ちにいこうという気持ちで打席に入りました。甘く入ってきたボールをしっかり1球で仕留めることができてよかったです」と話した。 野村の本塁打は7月5日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来。

◆西武コーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)が2戦連発の15号3ランで日本ハム吉田輝星投手(19)を完全攻略した。 2回2死一、二塁で内角高めの直球を完璧に捉え、右翼席上段に運んだ。初回も適時打を放ち、吉田輝を2回8失点KOに追い込んだ。「手ごたえは完璧。最高の結果になってくれた。ライオンズファンの後押しがこのような結果に導いてくれたと思うし、とてもうれしいね」と今季本拠地最終戦のファンの前での活躍を喜んだ。

◆西武が日本ハム吉田輝を攻略した。初回に4点を奪い2回はスパンジェンバーグが3ラン。日本ハムは3回に野村の2ランで反撃。 西武は4回に外崎の7号ソロで追加点を挙げた。先発ニールは6回途中まで8安打を許したが、粘りながら3失点にまとめた。 西武が序盤の大量得点を守り、4連勝。単独2位に浮上した。ニールが6勝目。日本ハム吉田輝は2敗目を喫した。

◆日本ハム吉田輝星投手が自己ワーストの8失点でKOされた。 1回、外崎に左翼ライン際にポトリと落とされる不運な適時打で先制点を与えるなど4失点。2回にはスパンジェンバーグに右翼席上段へ3ランを浴びるなど苦しい投球。今季初勝利を狙ってのマウンドだったが、2回6安打4四球で降板となり「チームの流れを悪くする形になってしまい申し訳ない気持ちです」と悔しがった。

◆日本ハムは西武相手に3連敗を喫した。先発吉田輝が2回までに8失点。 3回には野村が反撃の2ランを放ったが、追い上げきれなかった。栗山監督は「若い人たちはミスをしないと試合で覚えないから。これを生かしてくれると思うので」。通算628勝を積み上げてきた指揮官だが、今シーズン残り2試合。今季中に大沢啓二氏が持つ球団記録631勝に届く可能性はなくなった。

◆日本ハム中田翔内野手が執念の一打で5試合ぶりの打点をマークした。7点を追う6回無死二塁で、先発ニールの130キロチェンジアップを左前適時打。 「なんとかランナーをかえしたい、次につなげたいという思いでいきました」。リーグトップの107打点で、打点王を争う楽天浅村とは4点差。16年に記録した自己最多の110打点までにあと「3」と迫った。

◆西武3番外崎修汰内野手が2試合連続決勝打を放った。初回無死一、三塁で左翼線へポテンヒットで先制。4回は左腕福田から左中間にアップルパンチで7号ソロを運んだ。3連覇は逃したが、追うチームとしての勢いがある。「諦めず勝利に向かって一生懸命にやっていたのが、気づいたら2位なのかという気持ちです」と実感していた。

◆西武の山賊たちが、ロッテを振り切りCS圏内を占拠した。今季初勝利を目指した日本ハム吉田輝に2回6安打8得点の猛攻を浴びせてKO。本拠地最終戦で苦手としてた日本ハムに3連勝を収めた。同率2位のロッテが敗れたため、シーズン残り4戦でついに単独2位に立った。山賊打線が吉田輝をなぶった。初回、芯を食った打球がないのに3連打。金子の快足が吉田輝と清宮の連係の乱れを呼び、外崎のアップルフライはエアポケットのように三遊間と左翼の間に落ちた。塁上がみるみる埋まる。連覇時ほどの勢いがないとはいえ、まとわる威圧感と少しの幸運が絡み合い、新鋭右腕が自滅していく。猛者の栗山と中村が連続四球を選ぶ。気がつけば、あっという間に4点を先行した。 前日3日。「日本ハムファイターズのローランドです」と取材に応じた吉田輝のテンションは高かった。格言を示したのは帝王ではなく、山賊だった。頭領の辻監督は「初回は難しい。一ゴロのプレーでガタガタってきた。逆の立場でも先発は立ち上がりは難しい」と語った。 2回も抜け目がない。金子が出塁すると二盗を決め、源田が適時打で効率的に追加点。仕上げはスパンジェンバーグが吉田輝のインハイ直球を打ち砕き、2戦連発となる15号3ランで引導を渡した。 中国の伝奇小説「水滸伝」。賊や政府に反攻する者たちが集まる梁山泊(りょうざんぱく)には無数の豪傑が集結した。今季の西武は山川が欠け、森が不振に苦しみ、本来の姿ではない。だが新たな個性が生まれる。チーム2位の本塁打数をマークするスパンジェンバーグに、辻監督も「パワーもコンタクトできた時の打球の速さ、強さはすごいものがある。もっと日本の野球にアジャストできて、選球眼が出てくればさらにいい選手になる」と軍団の中心に据えつつある。 今季、ペナントは本拠地最終戦。再び根城に帰還するためには、2位を死守し、CSで王者ソフトバンクを撃破し、日本シリーズに進出するしかない。今カード前は7勝14敗と苦にしていた日本ハムに勝利を重ねた。残り4試合でソフトバンクと1試合を残すが、その他3戦のロッテ、楽天とは好相性。頭領はファンの前で誓った。「死ぬ気で戦ってきます」。山賊が急襲を続け、梁山泊に帰ってくる。【広重竜太郎】

◆高卒2年目の日本ハム野村佑希内野手(20)が、4日西武24回戦(メットライフドーム)で右手小指の骨折から復帰後、初アーチを架けた。 大量ビハインドの3回、意地の3号2ランを左翼芝生席中段へ運び、敵地ファンをざわつかせた。2試合連続で打点をたたき出し、得点圏打率は3割0分8厘。11月の月間打率も3割3分3厘と、未来の中軸候補のアピールが、止まらない。敵地ファンのどよめきの中、優美な放物線を左翼芝生席に架けた。ゆっくりダイヤモンドをまわる日本ハム野村の表情は、硬いまま、ぴくりとも動かない。「甘く入ってきたボールを、しっかり1球で仕留めることができて良かったです」。本塁付近で待っていた清宮に笑顔で迎えられ、ようやく白い歯がこぼれた。 反撃の号砲を鳴らしたのは、3回だ。0-8と大量リードを許して沈鬱(ちんうつ)ムードの空気を、一振りで払った。右前打で出塁した清宮を一塁に置き、迎えた第1打席。「積極的に打ちにいこうという気持ちで打席に入りました」。西武ニールの初球、高めに浮いたスライダーを逃さなかった。7月5日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来、約4カ月ぶりのアーチ。積極性が、結果につながった。 守備中の右手小指の骨折から、10月下旬にようやく復帰。もともと野球のことになると、試合中ですら「いろいろ考えてしまう癖があった」という。迷いや不安で集中力を欠いたことが、故障につながったと反省している。復帰後、なかなか状態が戻らない中、吹っ切れたのは、小笠原ヘッド兼打撃コーチの「結果は求めすぎなくていい。やろうとしていることを、打席の中でやってくれればいい」という言葉があったからだ。「出来ないことは、出来ない。自分の頭がクリアになった」と野村。2試合連続、三塁守備で失策を記録したものの、打撃できっちり取り返し、得点圏打率は3割0分8厘。11月の月間打率は3割3分3厘に。栗山監督は「良かったね。ジェームス(野村)らしい。守りでミスもしてくれているし、すごくいいね。若い人たちはミスをしないと、試合で覚えないから」と、独特の言い回しで、20歳の成長を褒めた。残り2試合。勝負強い打撃で、どこまで輝けるのか注目だ。【中島宙恵】

◆入団2年目の吉田輝星投手(19)が今季4試合目の先発のマウンドに上がったが、自己ワーストとなる2回6安打8失点でKOされた。  吉田輝は一回、無死一、三塁の場面、外崎に左翼線への適時打を浴びて先制点を献上。続く栗山を四球で歩かせて満塁とすると、中村にも押し出し四球を与え2点目、スパンジェンバーグに右前適時打を許し3点目、木村の左犠飛で4点目を奪われた。  二回は無死二塁で、源田の右前適時打を許し5点目。続けて2死一、二塁とされると、スパンジェンバーグに3ランを浴び、計8失点。この回は投げ切ったが、三回に交代を告げられた。

◆西武が4連勝で単独2位に浮上した。一回に外崎の適時打などで4点を先制。二回にはスパンジェンバーグの3ランなどで4点を加えた。ニールが六回途中まで3失点で6勝目。日本ハムは吉田輝が2回8失点と崩れてチームは3連敗。

◆打った瞬間、ホームランを確信し、ゆっくりと一塁へ歩き出した。二回2死一、二塁。西武・スパンジェンバーグが吉田輝の141キロの直球を完璧に捉え、右翼席上段まで運ぶ特大弾を放った。  「手応えは完璧。最高の結果になってくれた」  自画自賛の15号3ラン。前日に続き、2試合連続の一発。一回の第1打席でも右前適時打を放つなど二回までに4打点を挙げ、打線爆発の立役者となった。  勢いづいたら止まらないのが獅子おどし打線。序盤から日本ハム先発・吉田輝に襲いかかった。  一回に金子、源田、外崎の3連打で好機を作りるなど、いきなり4点を先取。二回にも4点を挙げるなど、序盤から大量リードを奪った。  援護をもらった先発のニールは、打たせて取る投球で一、二回を三者凡退。三回には野村に左越え2ランを浴びるも、後続を仕留めた。六回に中田に左前適時打を許したところで降板したが、先発として試合を作った。  前回10月29日の楽天戦では2回5失点KO。「これ以上は悪いものはないというくらい悪いものになった。一日でも早くやり返したい」と意気込んで臨んだ一戦。六回途中3失点ながらも「全体的にいい出来だった」と納得の投球で本拠地最終戦を締めくくった。(樋口航)

◆西武とCS進出争いをするロッテ、楽天のファンから恨み節が聞こえてきそうだ。日本ハム・吉田輝星投手(19)が今季最終登板で自己ワーストの2回8失点で降板。2年目は0勝で終わることになった。  「初回からチームの流れを悪くする形になってしまい申し訳ない気持ち。ランナーを背負ってから粘り切ることができず、悔しい結果になってしまいました」  威力も制球力もなかった。一回。先頭打者から3連打を浴びて先制を許すと、無死満塁から中村に押し出し四球を与えるなど4失点。二回もスパンジェンバーグに3ランを被弾するなど4点を失った。打者16人に61球で6安打、4四球。栗山監督は試合前「若い子は力強い真っすぐを投げられるかどうか。それがなければ、面白くも何ともない。前に進まない」と話していたが、直球も145キロ止まりだった。  栗山監督は試合後「ご覧の通り。今日のように真っすぐが使えるような状態ではない中でどうするのかが課題。そうでないと、長くは持たない。本人は相当(自分に)怒っていたけどそれでいい。若い人は試合でミスしないと覚えないし、今後に生かしてくれれば」と話した。  2018年夏の甲子園で金足農高(秋田)を準優勝に導いた右腕も、プロ2年間でわずか1勝5敗、防御率9・77。プロの厚い壁の前に、"令和の怪物"がもがき続けている。(東山貴実)

◆西武が4連勝を飾り、単独2位に浮上。3位ロッテに1ゲーム差をつけた。最短で7日にも4年連続でのクライマックスシリーズ(CS)進出が決定する。本拠地最終戦セレモニーであいさつに立った辻監督は「CSという大きな目標があります。あさって(6日)から4試合、死ぬ気で戦ってきます。そして来年はファンの皆さまと一緒に王座奪回を目指して頑張っていきたい」と約束した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
72415 0.637
(↑0.003)
優勝
(-)
2524
(+2)
381
(-)
124
(+2)
98
(-)
0.250
(-)
2.900
(↑0.02)
2
(-)
西武
58553 0.513
(↑0.004)
14
(-)
4467
(+10)
519
(+3)
106
(+2)
82
(+1)
0.237
(-)
4.250
(↑0.01)
3
(1↓)
ロッテ
57563 0.504
(↓0.005)
15
(↓1)
4439
(-)
466
(+2)
87
(-)
84
(+1)
0.233
(↓0.001)
3.840
(↑0.02)
4
(-)
楽天
53577 0.482
(↓0.004)
17.5
(↓1)
3543
(+7)
512
(+8)
112
(-)
66
(-)
0.258
(-)
4.220
(↓0.04)
5
(-)
日本ハム
52615 0.460
(↓0.004)
20
(↓1)
2483
(+3)
520
(+10)
87
(+1)
76
(+1)
0.249
(↑0.001
4.030
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
44667 0.400
(↑0.006)
26.5
(-)
3433
(+8)
491
(+7)
88
(-)
91
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.990
(↓0.02)