広島(☆5対1★)巨人 =リーグ戦23回戦(2020.11.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0000000011410
広島
00001022X51221
勝利投手:遠藤 淳志(5勝6敗0S)
敗戦投手:髙橋 優貴(1勝3敗0S)

本塁打
【広島】長野 久義(9号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆広島が6連勝。広島は両軍無得点で迎えた5回裏、西川の内野ゴロの間に1点を先制する。その後7回には、長野のソロと會澤の適時打でリードを広げた。投げては、先発・遠藤が9回1失点の完投で今季5勝目。敗れた巨人は、打線が散発の4安打と振るわなかった。

◆珍しいシーンが起きた。両軍無得点の5回裏、1死満塁から西川の打球は高く弾んで遊撃坂本が捕球後、体を伸ばして二塁ベースを踏み、一塁へ送球。二塁はアウト判定、一塁はセーフ判定となった。いずれも微妙な判定にまず巨人原監督が一塁の判定に「リクエスト」要求すると、ほぼ同タイミングで広島ベンチから佐々岡監督も飛び出し、二塁判定の「リクエスト」を要求した。 リプレー検証の結果、いずれも判定通り、二塁はアウト、一塁はセーフとなり、広島が1点を先制した。

◆序盤は両先発が走者を出しながらも粘りの投球。広島遠藤は3回まで2安打無失点。巨人高橋は3回2安打4四球で無失点。 広島が5回に併殺崩れの間に先制した。巨人先発高橋は5回5安打5四球1失点で降板。広島の先発遠藤は6回まで3安打無失点。 終盤に得点を重ねた広島が2つの引き分けを挟み、6連勝。先発遠藤はプロ2度目の完投勝利で5勝目。巨人高橋は3敗目。

◆2000安打まで残り3本としてる巨人坂本勇人内野手は、4打数無安打に終わり、大記録目前で足踏みとなった。 1回1死二塁で迎えた第1打席で遊ゴロに抑えられると、第2打席は二飛、第3、第4打席はともに右飛に倒れた。寒風吹くマツダスタジアムでフル出場。無安打ながら、原監督は「いい状態で来ていると思います」と感触を口にした。 坂本を含め、頼みのクリーンアップが無安打に封じられ、打線は広島遠藤に今季2度目の完投を許した。指揮官は「結果的に1番、2番がなかなか固定できない。それがしんどいところでしょ。あと6番。そこは課題を持ってやっている」と説明。元木ヘッドコーチも「直球というか、全部タイミングが合ってなかった。ちょっとホッとしちゃった部分もあるのかな」と優勝達成後の難しさも感じている。レギュラーシーズンは残り5試合。目前に迫る坂本の節目とともに、打線の状態も上げていきたい。

◆巨人高橋優貴投手が5回1失点も制球に苦しんだ。5四球と安打で毎回走者を背負った。 打線の援護がなく3敗目を喫し「内容的には先頭出塁、初球ストライクが取れないなど苦しい展開が多くなってしまった」と反省を強調した。原監督は「ボールの質は良かったね。良くなっている」と先の戦いへ期待を込めた。

◆広島が6連勝した。5回に西川の内野ゴロの間に1点を先制し、7回に長野のソロと会沢の適時打、8回に長野の2点適時打で加点した。遠藤は4安打1失点で5勝目をプロ2度目の完投で飾った。巨人は打線が振るわなかった。

◆広島遠藤淳志投手が、巨人相手に2度目の完投勝利で5勝目を手にした。 毎回走者を許した序盤を無失点で切り抜けると、尻上がりに調子を上げた。8回まで無失点で迎えた9回。先頭の代打ウィーラーの二塁打から1点を失い、プロ初完封は逃した。それでも最後まで投げきり、今季最終登板を締めくくった。 「来季につなげるために、この経験を無駄にしたくない。最後は勝てているので、1日1日勝負と思って過ごしていきたい」。チームは2引き分けを挟み6連勝も、阪神と中日がともに勝利したため2年連続Bクラスが決まった。佐々岡監督は「悔しい気持ちを受け止めて、残り1試合1試合やるだけです」と切り替えた。

◆1番に入った広島長野久義外野手が9号ソロを含む3打点を挙げた。1点リードの7回。巨人ディプランの外角球に逆らわない打撃で右翼方向にはじき返して、ポール際スタンドに運んだ。無風の中の鮮やかな流し打ちにも「いい風に乗ってくれました」と決まり文句で振り返った。 8回には1死二、三塁から左前への2点打で試合を決定づけた。

◆巨人高卒2年目の横川凱が初登板で好投した。2点を失った直後の8回1死一塁で登板。打者3人に対し、1安打無失点で追加点を与えなかった。「これをいいスタートにしてもっと上に行きたい」。原監督は「高校から2年生で1軍のマウンドに上がれたことを、エネルギーに変えてほしい」と期待した。

◆広島3試合ぶりスタメンのピレラが3安打1盗塁を記録した。 2回にチーム初安打となる右前打を放つと、菊池涼の打席で二盗に成功。6回、8回にはそれぞれ左前にはじき返して7度目の猛打賞。来日1年目も残り4試合となり「まずは今季戦い抜くことに集中したい」と足元を見つめつつ「1年間カープでプレーして、このチームに戻って来たい気持ちはある」。最後まで全力プレーで、広島残留をアピールする。

◆高卒2年目の左腕が上々の1軍デビューを果たした。巨人横川凱(がい)投手(20)が初登板で2/3回を無失点に抑えた。 5点を追う8回1死一塁でマウンドに上がった。田中広を中飛。鈴木誠に安打を許したが、続く大盛から142キロの直球で見逃し三振を奪った。「やっぱり(スタンドの)人も多くて独特の雰囲気もあって、すごい楽しかったです。ベンチにいる皆さんから『初登板おめでとう。これから頑張って』と言っていただいたので、これをいいスタートにしてもっと上にいきたいと思います」と振り返った。 18年ドラフト4位で入団した身長190センチの長身左腕。高校時代は大阪桐蔭でロッテ藤原、中日根尾、日本ハム柿木らとともに18年の甲子園で春夏連覇を達成した。 「自分も負けないで頑張ろうと思える。そこは鍛錬を互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながらできているかなと思います」と同じプロの舞台でしのぎを削る同学年の旧友から刺激を受けている。 原監督は「今日のスタートラインを忘れないでほしい。高校から2年で1軍のマウンドに上がれたのはエネルギーに変えてほしいね」とさらなる飛躍を期待した。

◆広島が6連勝した。五回に西川の内野ゴロの間に1点を先制し、七回に長野のソロと会沢の適時打、八回に長野の2点適時打で加点した。遠藤は4安打1失点で5勝目をプロ2度目の完投で飾った。巨人は打線が振るわなかった。

◆大阪桐蔭高出身の2年目左腕・横川凱(かい)投手(20)が、0-5の8回1死一塁でプロ初登板を果たした。  田中広を中飛、鈴木誠に左前打を許したが、続く大盛を3球三振に仕留めて2/3回を無失点。「すごい楽しかった。意外と緊張はしなくて、ファームのときと同じように打者を見て、考えて投げられました」と胸を張った。  高校3年時は同学年の中日・根尾、ロッテ・藤原、日本ハム・柿木とともに甲子園で春夏連覇を成し遂げた経験を持つ。かつての仲間たちを思い浮かべ、「同級生の活躍はすごく刺激になりますし、自分も負けないで頑張ろうと思える。切磋琢磨しながらできている」と、さらなる飛躍を誓った。

◆リーグ2連覇が決まっても、戦いは続く。高橋は日本シリーズの先発の座をつかむため、無心で左腕を振った。  「前回あまりよくなかったので、結果だけではなく、内容もいいものにしたい。畠さんも完封しましたし、先発の先輩方に負けないように頑張ります」  そう意気込んでいた高橋。毎回、走者は出しながらも要所を締めた。0-0の五回1死満塁では西川の遊ゴロの間に1点を先制されたが、続く会沢は二ゴロに打ち取り、最少失点でしのいだ。白星はつかなかったが5回5安打1失点。意地は見せた。  昨季は新人ながら開幕ローテーション入りを勝ち取り、5勝7敗、防御率3・19。ドラフト1位の期待に応えた。オフには結婚、長女誕生、さらに背番号「26」への変更など転機となる出来事が続いた。「自覚と責任を持って、球団の期待に恥じない結果を残すことが大切」。強い覚悟を胸に臨んだ。  しかし、3月のオープン戦で左肘痛を発症し、実戦復帰を果たしたのは7月。10月14日の広島戦(東京ドーム)に今季初先発して5回2安打1失点と好投し、ようやく今季初勝利を挙げた。  そこから先発ローテで登板しながら、11月21日開幕の日本シリーズの先発枠を狙う。現状では菅野、サンチェス、戸郷がほぼ当確とみられ、残り1枠を畠、今村と競う構図だ。気温12度と冷え込んだ夜の広島で、高橋は燃える闘志を白球に込めた。(谷川直之)

◆巨人の坂本は4打数無安打に終わり、通算2000安打まで残り3本のままだった。遠藤の伸びのある直球に押され、0-5の九回無死二塁では右飛に倒れた。  元木ヘッドコーチは「(打線全体が)タイミングが合ってなかったね」とさばさばと話し、原監督は坂本の状態について「いい状態で来ていると思います」と心配していなかった。

◆巨人の高橋は制球が乱れて5四球を与えるなど5回5安打1失点で3敗目を喫した。不満の残る投球となり「内容的に苦しい展開が多くなってしまった。反省して一つでも変えられる部分があれば修正していきたい」と話した。  先頭打者の出塁を4度も許すなど毎回走者を背負った。五回に西川の遊ゴロの間に1点を失った以外は踏みとどまったが、96球と球数がかさみ長いイニングを投げられなかった。

◆広島の長野が一発を含む2安打3打点と活躍した。1-0の七回にディプランの外角速球を捉えて右越えの9号ソロを放った。ここ5試合の出場で3本塁打と好調。「遠藤が頑張っているので追加点につながって良かった。いい風に乗ってくれた」と白い歯を見せた。  八回1死二、三塁では大竹から左前へ2点適時打。佐々岡監督は「長さんの一発、ダメ押しの2点が大きかった。さすが」とたたえた。

◆広島が逃げ切り連勝を6に伸ばした。佐々岡真司監督(53)の一問一答は以下の通り。  --先発遠藤が4安打1失点で5勝目をプロ2度目の完投で飾った  「前回から下半身を使えているから前で球を離せる。切れがあるから(スピード)ガン以上がでている。球の力は前回からでている」  --遠藤は1年間ローテを守った  「1年間ローテを守ったというより、与えたという感じ。開幕から期待したなかで、最初はこたえられないこともあったが、ここ2試合は成長できている。まだ3年目なのでもう一段階、二段階成長してほしい。総合的に守備面も成長してほしい。ドラフトでライバルも入る」  --打線は12安打5得点  「あと一本が出ない試合があったが、ここ何試合は投手が試合を作り、打線が点を取る、かみ合っていい方向。チョーさん(長野)の一発、ダメ押しの2点はさすが」  --2年連続のBクラスが確定  「悔しい気持ちを受け止めて、残り1試合1試合やるだけ」

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65428 0.607
(↓0.006)
優勝
(-)
5511
(+1)
404
(+5)
130
(-)
79
(-)
0.254
(↓0.001)
3.340
(-)
2
(-)
阪神
57527 0.523
(↑0.004)
9
(↑1)
4483
(+3)
449
(+2)
108
(+2)
79
(-)
0.248
(-)
3.430
(↑0.01)
3
(-)
中日
58545 0.518
(↑0.004)
9.5
(↑1)
3420
(+5)
482
(+4)
69
(+1)
32
(-)
0.252
(↑0.001)
3.880
(-)
4
(-)
DeNA
55566 0.495
(↓0.005)
12
(-)
3511
(+4)
467
(+5)
135
(+2)
29
(-)
0.266
(↓0.001)
3.820
(↓0.01)
5
(-)
広島
505412 0.481
(↑0.005)
13.5
(↑1)
4509
(+5)
517
(+1)
108
(+1)
63
(+2)
0.262
(↑0.001
4.120
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
396610 0.371
(↓0.004)
25
(-)
5446
(+2)
561
(+3)
107
(+1)
68
(-)
0.244
(-)
4.570
(↑0.01)