阪神(★1対4☆)ヤクルト =リーグ戦22回戦(2020.11.03)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:梅野 雄吾(4勝1敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗18S))
敗戦投手:岩貞 祐太(6勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】廣岡 大志(6号・7回表ソロ),西浦 直亨(10号・10回表3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは1点を追う7回表、代打・廣岡のソロで同点とする。そのまま迎えた延長10回には、2死一二塁の好機から代打・西浦の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・梅野が今季4勝目。敗れた阪神は、5番手・岩貞が痛恨の一発を浴びた。

◆ヤクルトのルーキー奥川恭伸投手(19)が、甲子園のグラウンドに登場した。2日、チームとともに大阪入りしていた。1軍に慣れるため、阪神3連戦(甲子園)で初めて同行。「高校の時とは球場に入る入り方も違いますし、ロッカールームや食事も違ってプロ野球なんだなと思いました」とコメントした。 リュックを背負ってまぶしそうな表情で、グラウンドに足を踏み入れた。その後は、斎藤投手コーチのミーティングを聞き、金久保、大西と3人で最後まで残って話していた。その後、先輩に交じってウオーミングアップで体を動かした。 外野に移動後、投手陣のミーティングで石井投手コーチに紹介され、この日からともに合流した大西と2人で頭を下げていた。キャッチボールは大西と、約15分間。途中で高津監督に声をかけられ、笑顔を見せていた。高津監督からは「しっかり経験を積んで頑張れ」と声をかけられたという。 体幹やランニングなどのフィジカルトレーニングのメニューを行った後には、石井投手コーチと二塁へ。1軍初先発に向けて走塁を入念にチェック。最後まで残って練習を行っていた。初めて1軍を味わい「練習に入る前から緊張していて、ファームとの動きも違うので少し戸惑いもあります。先輩方はいろいろと気を使ってくれています」と話した。 1日のイースタン・リーグ日本ハム戦で5回無安打無失点で初勝利を挙げた。コンディションに問題なしと判断され、今季最終戦となる10日広島戦(神宮)での初先発が決定的となっている。

◆ヤクルトは、山田哲人内野手と坂口智隆外野手がスタメンを外れた。2人は、試合前の練習には参加していた。 塩見泰隆外野手が5試合連続で「1番中堅」に入った。藤井亮太内野手は、「7番三塁」で今季初スタメンに名を連ねた。「6番二塁」には、宮本丈内野手が入った。 高梨裕稔投手と、中村悠平捕手の先発バッテリー。

◆両チームのスタメンが発表された。先発投手は阪神が青柳晃洋投手(26)、ヤクルトが高梨裕稔投手(29)。阪神近本光司外野手(25)は前カードのDeNA3連戦で5盗塁をマーク。現在リーグ独走の30盗塁だが、今カードでも量産なるか。1日の同戦では4安打を放つなど打撃も好調だ。

◆阪神先発の青柳晃洋投手(26)が、味方失策からの大ピンチで耐えた。 両チーム無得点の4回1死、右翼陽川が5番エスコバーの右前への飛球をキャッチできず、痛恨の失策で1死二塁とされた。 さらに2者連続四球で1死満塁。ここで8番中村から遊ゴロ併殺打を奪い、無失点で切り抜けた。

◆阪神陽川尚将内野手(29)が、懸命の走塁で先制点をもぎ取った。4回1死満塁、ヤクルト高梨のカットボールを打ち返した陽川の打球は二塁へのゴロ。併殺かと思われたが、陽川は一塁へ猛ダッシュしセーフ。その間に三塁走者の糸原が生還し、先制に成功した。 陽川は直前の4回表の守備でエスコバーの右翼への飛球を落とし、失策で二塁進塁を許していた。その後1死満塁とピンチが広がったが、先発青柳が併殺打に打ち取り無失点。粘りの投球でしのいだ右腕をなんとか援護した。

◆阪神が6回、捕手全員を使う代打攻勢に出るも、無得点に終わった。 6回、2四球と陽川のポテン安打で無死満塁の好機で木浪が遊直。続く坂本の打席で、矢野監督は原口を代打に送った。原口はファウルで粘るも、ヤクルト星のスライダーに空振り三振。なおも2死満塁から今度は青柳の代打に梅野を送ったが、またもスライダーに空振り三振。ベンチ入りした捕手3人が出場する形となり、7回からは梅野がマスクをかぶった。 1点リードのまま終盤を迎えたが、直後の7回に代打広岡にソロ本塁打を浴び、同点に追いつかれた。

◆ヤクルト広岡大志内野手(23)が、同点6号ソロを放ち、試合を振り出しに戻した。 1点を追う7回先頭、代打で打席へ。カウント2-2から、マウンドに上がったばかりの2番手岩崎のチェンジアップにしっかりバットを合わせ、バックスクリーンへ運んだ。「先頭打者だったので、何とか塁に出るという気持ちで打席に入りました。追い込まれていましたが、しっかりと自分のスイングができ良い角度であがってくれてホームランになって良かったです」とコメントした。 10月30日巨人戦以来2試合ぶりの本塁打で、試合の流れを変えた。 7回の守備からは、右翼手に入った。

◆阪神青柳晃洋投手(26)は6回7安打2四球無失点と粘投したが、今季8勝目は手にできなかった。 両チーム無得点の4回は1死から右翼陽川が5番エスコバーの右前への飛球をキャッチできず、1死二塁とされた。まさかの失策直後に2者連続四球で1死満塁の大ピンチを招いたが、ここで8番中村を遊ゴロ併殺打に仕留めた。 6イニングのうち3イニングで走者を二塁まで進められながら、要所を締める投球で1点リードのまま降板。だが、1点リードの7回に2番手岩崎が同点弾を浴び、青柳は白星を逃した。

◆ヤクルト高梨裕稔投手(29)は、5回0/3を被安打4の1失点、6奪三振の5四球、106球で降板した。 0-0で迎えた4回1死満塁のピンチから、併殺崩れの間に1点を許した。しかし2死満塁から8番坂本を直球で見逃し三振に仕留め、最少失点で切り抜けた。 直後の5回は、先頭で青柳から中前打を放ち、今季6安打目。得点には結びつかなかった。 6回は制球が乱れ、先頭から2者連続四球、陽川に右前打を打たれ無死満塁となったところで、マウンドを降りた。ベンチでは、悔しそうな表情で汗をぬぐった。 「今日は変化球でストライクをとることができず、球数も多くなり、四球を多く出してしまいました。6回のピンチの場面で(2番手の)星に助けてもらい、何とか最少失点で切り抜けることができました」とコメントした。 日本ハムから移籍し2年目を迎えた今季は、9月に一度、登録抹消があったものの開幕からほぼローテーションを守りきり、17試合に先発した。

◆阪神が今季延長戦で2度目の黒星となった。1-1同点の延長10回2死一、二塁から5番手岩貞祐太投手(29)が、代打西浦に勝ち越し10号3ランを許した。 打線にチャンスであと1本が出なかった。4回は1死満塁から陽川の二ゴロの間の1点のみ。6回には無死満塁のチャンスをつくったが、ヤクルト2番手星の前に木浪遊直、代打原口、同じく代打の梅野と連続空振り三振で無得点。 直後の7回に2番手岩崎がヤクルト代打広岡に同点6号ソロを浴びた。 先発青柳は4回の1死満塁のピンチを遊ゴロ併殺に仕留めるなど、6回を無失点と力投。エドワーズ、スアレスと勝ちパターンの投手をつぎ込んだが、2万1340人が集まった甲子園で、虎党に白星を届けることはできなかった。

◆ヤクルトは2回2死一、二塁の好機をつくるも高梨が二ゴロに倒れ無得点。阪神はヤクルト先発の高梨に3回まで無安打無得点。 阪神は4回1死満塁から陽川の二ゴロの間に1点先制。6回無死満塁では後続が倒れ無得点。ヤクルトは6回まで7安打も無得点。 ヤクルトは7回に代打広岡の6号ソロで同点に追いつく。その後、両チームの救援陣が踏ん張り、延長戦に突入した。 ヤクルトは10回2死一、二塁、西浦が勝ち越し3ランを放った。5番手梅野が今季4勝目。阪神岩貞が3敗目を喫した。

◆阪神が今季延長戦で2度目の黒星となった。 矢野燿大監督の一問一答 -最後は本塁打で。勝負にいった結果だが 振り返れば何か原因あるし。四球ももったいない。もちろん青木だから簡単に抑えられる打者じゃないけど、振り返ると、やっぱりそういう何かがある。 -中継ぎが負担かかる試合が続く 負担かかるというか、それがうちの持ち味なんで、そういうところではそれはこっちも承知でいっているので。それは仕方がないかと思っています。 -青柳は丁寧に投げていた 左打者にもしっかり、何て言うのかな、粘りながら投げられるようになってきているので。そこらへんは去年よりも成長してきているところかな。 -打線が そうやな。この前の横浜もそうやし。チャンスは作っているのに、あそこで点取らないからどうしても流れがこっちに来ないんでね。あそこでこっちが点取れば流れがこっちに来て、こっちのペースになるところが攻め切れていないというのが一番の原因じゃないかな。 -残り5試合 (やることは)変わらないんで。明日全力でいきます。

◆阪神青柳晃洋投手が6回7安打無失点と好投するも、8勝目はならなかった。 「球数が多くなってしまいましたが、バックにも助けてもらい無失点で後ろにつなぐことができて良かったです」。4回に陽川の失策と2四球で1死満塁のピンチも、中村を遊ゴロ併殺。持ち味の打たせて取る投球がさえた。4番村上からは2三振を奪い、3打数無安打に抑えて仕事をさせなかった。 これで今季登板115回2/3とし、規定投球回の120回到達に望みをつないだ。

◆延長10回にヤクルト代打西浦直亨内野手が10号3ランを放ち、8試合ぶりの歓喜を味わった。 2死一、二塁、阪神岩貞の初球フォークをとらえて左翼席へ。先に代打に送られた山田哲が四球を選んだ時間で、頭の中を整理。「どの球絞っていこうかなとか、ずっと考えていたんですけど(打席に)向かう頃にはスッキリ入れたので、迷わず初球から振れました」。2年ぶりの2ケタ本塁打に到達した。

◆阪神が痛い逆転負けを喫した。2万1340人と今季甲子園最多観衆となったヤクルト戦。延長10回に5番手岩貞が決勝3ランを浴び、3位中日に0・5ゲーム差に迫られる1敗だったが、大きく響いたのは満塁での逸機だった。 矢野監督 この前の横浜もそう。チャンスはつくっているのに、点を取らないからどうしても流れがこっちに来ない。あそこでこっちが点を取れば流れがこっちに来て、こっちのペースになるところが、攻め切れていないというのが一番の原因じゃないかな。 この日の最大の好機は6回だった。1点リードで迎え、無死満塁に。だが、そこから打者3人が凡退で無得点。追加点を奪えず、7回に同点に追いつかれるなど試合の分岐点となった。 これで10月31日DeNA戦の5回に木浪が安打を記録したのを最後に、同日の8回にあった2死満塁での凡退以降、満塁機でのべ12打者連続ノーヒット。この日の得点は、4回1死満塁で陽川の併殺崩れの間に挙げた1点だけ。4試合連続で2ケタ残塁を記録するなど、チャンスをモノにできないシーンが続いている。 2位を争う中日とDeNAが直接対決している間に、しっかりと勝利をつかみたかったが、かなわなかった。残りは5試合。「(やることは)変わらない。明日全力でいきます」と矢野監督。まずは4日、打線爆発で2位死守&貯金フィニッシュ確定の勝利をもぎ取りたい。【松井周治】

◆ヤクルトが、代打2人の本塁打2本で8試合ぶりの勝利をつかんだ。 高津臣吾監督は「勝ってベンチが盛り上がる、ロッカーが盛り上がるというのが、なかなか最近なかったので、みんなのうれしい顔を見られたのが、すごく良かったなと思います」と話した。今季の鬼門である火曜は、7月21日DeNA戦以来14試合ぶりの白星となった。 西浦直亨内野手(29)が、代打の一振りで試合を決めた。 1-1で迎えた延長10回2死一、二塁、阪神岩貞の初球フォークをしっかりとらえて、左翼スタンドまで運んだ。フォークボールは頭の中にあり「チャンスだと思って、いい集中をして(打席に)入れました」と振り返った。18年以来2年ぶりの2ケタ本塁打に到達したが「ホームランバッターではないので、あんまり意識していないというか...」と苦笑いだった。 1点を追う7回には、先頭の代打広岡大志内野手(23)が同点6号ソロを放った。代打に送り出した2人の活躍に、高津監督は「広岡も西浦も、すごい難しい場面だったと思うけれども、よく打ってくれたと思う。シングルばかりでヒットを打ってもなかなか点に結びつかなかったところを、2人の本塁打は大きかった」と話した。

◆阪神のジョン・エドワーズ投手が8回を3者凡退に抑え、10ホールド目を挙げた。 先頭の宮本には3球連続ボールとなったが「息子と家で野球をして遊んでいる時ぐらい開き直って投げたよ」と切り替えて二ゴロ。「そこから感覚も良くなったし、ストライクも入ってくれて抑えることができて良かったね」と後続を連続空振り三振に仕留めた。 前回1日DeNA戦では初の回またぎでサヨナラ打を浴びたが、この日は安定感ある投球を見せた。

◆延長10回に登板した阪神岩貞祐太投手が、痛恨の3ランを浴び3敗目を喫した。 先頭の青木らに2四球を与え、2死一、二塁のピンチを招き、代打西浦に左翼に決勝アーチを浴びた。8月中旬に中継ぎ転向後は安定感ある投球を続けており、これがリリーフで初黒星。 矢野監督は「四球ももったいない。もちろん青木やから簡単に抑えられる打者じゃないけど、振り返ると、やっぱりそういう何かがある」と話した。

◆阪神が痛い逆転負けを喫した。2万1340人と今季甲子園最多観衆となったヤクルト戦。延長10回に5番手岩貞が決勝3ランを浴び、3位中日に0・5ゲーム差に迫られる1敗だったが、大きく響いたのは満塁での逸機だった。 矢野監督 この前の横浜もそう。チャンスはつくっているのに、点を取らないからどうしても流れがこっちに来ない。あそこでこっちが点を取れば流れがこっちに来て、こっちのペースになるところが、攻め切れていないというのが一番の原因じゃないかな。 この日の最大の好機は6回だった。1点リードで迎え、無死満塁に。だが、そこから打者3人が凡退で無得点。追加点を奪えず、7回に同点に追いつかれるなど試合の分岐点となった。 これで10月31日DeNA戦の5回に木浪が安打を記録したのを最後に、同日の8回にあった2死満塁での凡退以降、満塁機でのべ12打者連続ノーヒット。この日の得点は、4回1死満塁で陽川の併殺崩れの間に挙げた1点だけ。4試合連続で2ケタ残塁を記録するなど、チャンスをモノにできないシーンが続いている。 2位を争う中日とDeNAが直接対決している間に、しっかりと勝利をつかみたかったが、かなわなかった。残りは5試合。「(やることは)変わらない。明日全力でいきます」と矢野監督。まずは4日、打線爆発で2位死守&貯金フィニッシュ確定の勝利をもぎ取りたい。【松井周治】

◆絶体絶命のピンチから見事に流れを呼び込んだ。0-1の六回。無死満塁から2番手としてマウンドに上がった星知弥投手(26)が、三者凡退に抑える好投を見せた。  まずは先頭の7番・木浪を遊直に仕留めると、続く代打・原口は外角へのスライダーで空振り三振。最後も代打・梅野をスライダーで空振り三振に抑え、グラブをたたいた。  その裏の攻撃で、先頭の代打・広岡がバックスクリーン左へ同点の6号ソロ。星の好救援が呼んだ一発だった。  明大から入団4年目の今季は、リリーフとして試合前の時点で32試合に登板し0勝0敗3ホールド、防御率5・23。シーズン最終盤でも、懸命に腕を振る。

◆阪神は先制しながらもヤクルトに逆転負けを喫した。四回、糸原のチーム初安打を皮切りに1死満塁とすると、陽川の二ゴロの間に三走・糸原が生還し、先制点を奪った。その後はヤクルト投手陣の前にあと1本が出ず。六回は無死満塁の大好機も、木浪が遊直。原口、梅野を連続で代打に送るもいずれも空振り三振に倒れた。  先発・青柳は6回を投げ7安打を浴びるも無失点と粘投。8勝目(8敗)の権利を守り、マウンドを譲った。しかし、2番手・岩崎が七回にソロ本塁打を被弾し、同点。延長十回には岩貞が代打・西浦に3ランを浴びた。  阪神はこの試合まで六回終了時にリードしていれば39連勝中だったが、盤石の中継ぎ陣が踏ん張り切れなかった。甲子園では今季最多の2万1340人の観衆が詰めかけたが、勝利で飾ることはできなかった。

◆ヤクルトが逆転勝ちし、2分けを挟んだ連敗を5で止めた。七回に代打広岡の6号ソロで同点。1-1の延長十回2死一、二塁から代打西浦の10号3ランで勝ち越した。梅野が4勝目。阪神は六回無死満塁を逸するなど拙攻が響いた。

◆阪神は四回、陽川の二ゴロの間に三走・糸原が生還し、先制点を奪ったが、七回に岩崎がソロを被弾し、同点。延長十回には岩貞が代打・西浦に3ランを浴びた。以下、矢野監督の試合後の一問一答。  --最後は本塁打で決められた  「振り返れば、何か原因があるし、四球ももったいない。もちろん(先頭が)青木やから、簡単に抑えられるバッターじゃないけど。振り返ると、そういう何かがあるし」  --中継ぎに負担をかける試合が続いている  「負担がかかるというか、ずっとそれがうちの持ち味なので。そういうところでは、それはこっちも承知でいっているんで。それは仕方がないかなと思っています」  --青柳は丁寧に投げていた  「左打者にもしっかり、なんていうのかな、粘りながら投げられるようになってきているので。そこらへんは去年よりも成長してきているところかな」  --敗因はやはり打線  「そやな。この前の横浜もそうやし。チャンスを作ってるのに、あそこ(六回無死満塁)で点を取れないから、どうしても流れがこっちにこないんでね。あそこでこっちが点を取れば流れがこっちにきて、こっちのペースになるところが、(得点を)入れられていないっていうのが一番の原因じゃないかなと」  --残り5試合  「変わらないんで。あした全力でやっていきます」

◆代打起用されたヤクルトの西浦が一振りで勝利を引き寄せた。1-1の十回2死一、二塁で打席に入ると、岩貞の初球の変化球を左翼席へ運んだ。「頭にあった球。ネクストバッターズサークルからずっと考えて、すっきりと打席に入れた。いい集中だった」と決勝3ランを自賛した。  打線は九回まで10安打を放ちながら1得点。既に最下位が決まった今季を象徴するような拙攻だったが、一発で重苦しい雰囲気を払拭した。高津監督は「最近ベンチが盛り上がることがなかった。みんなのうれしい顔が見られて良かった」と目尻を下げた。

◆ヤクルトは阪神に延長戦で競り勝ち、8試合ぶりの勝利を飾った。高津臣吾監督(51)は試合後、決勝3ランを放った西浦とともに、星の好救援を勝利のポイントに挙げた。  「大きかったですね。ああいう場面での救援は本当に難しくて開き直るか、神経を使って投げるかという難しいところだったんですけど、よくあそこを抑えてくれたと思います」  0-1の六回。先発の高梨が連続四球と安打で無死満塁のピンチを招くと、星が2番手としてマウンドへ。先頭の木浪を遊直とすると、ともに代打で登場した原口、梅野を連続三振に斬ってピンチを脱出。すると七回の攻撃で広岡の同点本塁打が飛び出し、延長十回には西浦が試合を決めた。  火曜日は7月21日のDeNA戦(横浜)以来の勝利。指揮官は「勝ってベンチが盛り上がる、ロッカーが盛り上がるというのが最近なかなかなかったので、みんなのうれしい顔が見れたのはよかったと思います」と帰りのバスに乗り込んだ。

◆阪神の青柳が毎回のように走者を出しながらも粘り、6回7安打無失点と好投した。チームが逆転負けを喫し、勝ち星は消えたが「バックにも助けてもらい、無失点で後ろにつなぐことができた」とコメントした。  内角もうまく使って苦手の左打者に仕事をさせなかった。五回2死一、二塁で左飛に抑えるなど、村上も3打数無安打。目標とする2年連続の規定投球回到達まで4回1/3に迫った。

◆粘り強く投げて、試合は作った。6回を投げ終えて笑顔を見せていた青柳だったが、勝利には届かなかった。  「球数が多くなってしまいましたが、バックにも助けてもらい無失点で後ろにつなぐことができてよかったです」  最大のピンチは0-0の四回。1死から右翼・陽川の失策と2四球で満塁。それでも中村を145キロツーシームで遊ゴロ併殺に仕留めて無失点で切り抜け、笑顔でグラブをたたいた。  三者凡退に抑えたのは三回のみ。走者を出しながらも6回を無失点に抑えた。1-0の六回2死満塁で代打を送られて交代。1点をリードした状況で中継ぎ陣に託したが、七回に同点、延長十回に逆転されて、今季8勝目はつかめなかった。  コロナ禍で試合数が減り、今季の規定投球回は120イニング。昨季初の規定に到達した右腕は今季もここまで115回2/3を投げた。2年連続の規定到達へ、あと4回1/3。あと1試合は登板することが可能で、2年連続到達は必至となった。  今季、すでに2年連続の規定投球回に到達しているのはチームメートの西勇と中日・大野雄の2人のみ。ヤクルト・小川もあと6回としており、いずれもチームの中心的存在だ。  2年連続でローテを守るため、進化を目指してきた。制球力改善のため、オフから春季キャンプにかけて徹底して走り込んだ。昨季は被打率・332と苦しんだ左打者に対して新たにシンカーとカットボールを習得。今季はここまで同・289と決して低いわけではないが、昨季と比べると大きく改善した。  矢野監督も「左打者にも、しっかり粘りながら投げられるようになってきている。そこらへんは去年よりも成長してきているところかな」と右腕の活躍に目を細めた。  ここまで先発の軸として戦ってきた。先発の証しへ、ラストスパートをかける。(菊地峻太朗)

◆粘り強く投げて、試合は作った。6回を投げ終えて笑顔を見せていた青柳だったが、勝利には届かなかった。  「球数が多くなってしまいましたが、バックにも助けてもらい無失点で後ろにつなぐことができてよかったです」  最大のピンチは0-0の四回。1死から右翼・陽川の失策と2四球で満塁。それでも中村を145キロツーシームで遊ゴロ併殺に仕留めて無失点で切り抜け、笑顔でグラブをたたいた。  三者凡退に抑えたのは三回のみ。走者を出しながらも6回を無失点に抑えた。1-0の六回2死満塁で代打を送られて交代。1点をリードした状況で中継ぎ陣に託したが、七回に同点、延長十回に逆転されて、今季8勝目はつかめなかった。  コロナ禍で試合数が減り、今季の規定投球回は120イニング。昨季初の規定に到達した右腕は今季もここまで115回2/3を投げた。2年連続の規定到達へ、あと4回1/3。あと1試合は登板することが可能で、2年連続到達は必至となった。  今季、すでに2年連続の規定投球回に到達しているのはチームメートの西勇と中日・大野雄の2人のみ。ヤクルト・小川もあと6回としており、いずれもチームの中心的存在だ。  2年連続でローテを守るため、進化を目指してきた。制球力改善のため、オフから春季キャンプにかけて徹底して走り込んだ。昨季は被打率・332と苦しんだ左打者に対して新たにシンカーとカットボールを習得。今季はここまで同・289と決して低いわけではないが、昨季と比べると大きく改善した。  矢野監督も「左打者にも、しっかり粘りながら投げられるようになってきている。そこらへんは去年よりも成長してきているところかな」と右腕の活躍に目を細めた。  ここまで先発の軸として戦ってきた。先発の証しへ、ラストスパートをかける。(菊地峻太朗)

◆虎のアレルギーがまた発症した。拙攻の嵐に、甲子園に詰めかけた今季最多2万1340人からため息が漏れる。好機になればなるほど打てない。もどかしさしか残らない敗戦に、矢野監督もうなだれた。  「チャンスを作っているのに、あそこ(六回無死満塁)で点を取れないから、どうしても流れがこっちにこない」  1-0の六回。2四球と右前にポトリと落ちるラッキーなヒットで無死満塁。リードを広げる絶好機だった。しかし、木浪が遊直に倒れると原口、梅野と代打攻勢するも、ともに空振り三振。1点も奪えなかった。  四回も1死満塁としながら、陽川の併殺くずれの間に1点を奪うのがやっと。なおも2死満塁で坂本は見逃し三振に倒れた。一気に形勢を決める場面は何度もあったが、ことごとく手放した。  「点を取れば流れがきて、こっちのペースになるところが、(得点を)入れられていないっていうのが一番の原因」  七回に2番手・岩崎が同点ソロを被弾したが責められない。打線の拙攻が逆に相手にリズムを生み、盤石の中継ぎ陣にまで打たれる悪循環。10月31日のDeNA戦(横浜)で木浪が左前適時打を放ってから、これで満塁では12人連続で凡打が続いている。満塁アレルギーのせいで、つかみ取れたはずの勝ち星をことごとくこぼしてきた。

◆同点の延長十回2死一、二塁で代打・西浦が決勝の10号3ランを放った。引き分けを挟んだ連敗は5でストップし、8試合ぶりの勝利に貢献。自身2年ぶり2度目の2桁本塁打に到達し、「いい集中ができて打席に立てた。ファーストストライクを積極的に仕掛けてやろうという思いだった。うまく振り抜けました」と笑みがはじけた。(甲子園)

◆ここにきて満塁で凡退するシーンが繰り返され、拙攻が目立つ印象が強まっているが、接戦の展開で1本が出ない傾向は、実はシーズン通してずっと続いていた。その結果、この日のように、勝てる試合を何度も失ってきた。  チャンスで打ちたい、点を取りたいのは当たり前。ただ、打ちたい気持ちが強くなればなるほど無意識に、丁寧にいこう、甘い球が来るまで待とう、という「待ちの姿勢」になってしまいがち。阪神の選手もこのパターンに陥ることが多かった。  たとえば四回。満塁ではなかったが、2死一、三塁で打席に木浪。カウントが3-0になった。真っすぐのストライクを1球見送った後に四球を選んだ場面だが、4球目を打っていってほしかった。チャンスで必要なのは積極性。待つのではなく、打者の方から仕掛けていく積極的な打撃こそが必要だ。  若い選手は結果が気になるし、難しいかもしれないが、チャンスでは割り切りも大事。来季に向けて大きな課題の1つだ。(本紙専属評論家)

◆ウギャ~! 延長十回、あと一人抑えれば阪神の負けがなくなる場面で、岩貞が代打の西浦に3ランを浴びて、THE END...。  ムカ~! 『勝負はげたを履くまで分からない』って言葉を虎の投手陣は知らんのかー!? 本日の一発だけじゃねーぞ! 10月30日のDeNA戦。2点リードの九回2死からスアレスがロペスに同点弾を許して、さらに1日は5-5の九回2死からエドワーズが梶谷にサヨナラヒットを献上するという...。この4試合中3つも、そんなシーンを見せられた、こっちの身にもなりやがれってんだー!!   最近はげたを履くなんてないから詰めが甘くなっているのでは?(スアレスやエドワーズはげたを知っているのか?) この詰めの甘さが来季にまで持ち越されないことを願うだけなのだ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65418 0.613
(-)
優勝
(-)
6510
(+2)
399
(+2)
130
(-)
79
(-)
0.255
(↓0.001)
3.340
(↑0.02)
2
(-)
阪神
56527 0.519
(↓0.004)
10
(↓0.5)
5480
(+1)
447
(+4)
106
(-)
79
(-)
0.248
(↓0.001)
3.440
(-)
3
(-)
中日
57545 0.514
(↑0.005)
10.5
(↑0.5)
4415
(+7)
478
(+5)
68
(+1)
32
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.880
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
55556 0.500
(↓0.005)
12
(↓0.5)
4507
(+5)
462
(+7)
133
(-)
29
(-)
0.267
(↑0.001)
3.810
(↓0.04)
5
(-)
広島
495412 0.476
(-)
14.5
(-)
5504
(+2)
516
(+2)
107
(+1)
61
(-)
0.261
(-)
4.140
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
396510 0.375
(↑0.006)
25
(↑0.5)
6444
(+4)
558
(+1)
106
(+2)
68
(+1)
0.244
(-)
4.580
(↑0.03)