西武(☆4対0★)日本ハム =リーグ戦22回戦(2020.11.02)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
20001001X4701
勝利投手:榎田 大樹(1勝1敗0S)
敗戦投手:生田目 翼(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】木村 文紀(8号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は初回、栗山の適時打で幸先良く2点を先制する。その後は5回裏に木村のソロ、8回には愛斗の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・榎田が7回途中1安打無失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・生田目が試合をつくるも、打線が沈黙した。

◆プロ初勝利をかけ今季初先発した日本ハム生田目翼投手は、5回3失点(自責2)で黒星を喫した。 1回1死二、三塁で、西武栗山に先制2点適時打を許すと、5回には木村に「打たれるべくして打たれた」とフォークを左翼席へ運ばれた。変化球をうまく使い4つの三振も奪ったが「逆球になってしまったボールをとらえられる場面が多く、制球面での課題も見つかりました」と反省を口にした。

◆西武先発は榎田、日本ハム先発は生田目。西武は1回1死二、三塁から、栗山の左前適時打で2点を先制した。 西武は5回、木村が8号ソロ本塁打を放ち3点リードとした。先発の榎田は6回まで日本ハム打線を無安打に抑えた。 西武榎田は7回に初安打を許すも、7回途中1安打無失点で今季初勝利。試合のなかった2位ロッテに再び1ゲーム差とした。日本ハムは3連勝逃す。生田目は0勝1敗。

◆37歳の西武栗山巧外野手が連日、4番の活躍を見せた。1回1死二、三塁で左前への先制2点適時打。 これが決勝打となり、4番として4試合連続打点をマークした。プロ19年目、野手最年長ながら打線の中軸を担う栗山は「1打席目とかにいい場面で回ってくるんで、ちょっと勘弁してほしいなと思いながら、なんとか結果出したいなと思って頑張りました」と汗をぬぐった。

◆日本ハムが4試合を残して3位以下が確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全に消滅した。 栗山監督は「一生懸命やったけど、本当にひたすら申し訳ない」。今季最少に並ぶ、わずか2安打で6度目の零敗。来季の去就について「続投うんぬんより、まずは気持ちを整理しないといけない。しっかり受け止めて考えます」と話すにとどめた。

◆西武榎田大樹投手がベテランの底力を発揮し、チームを2位と1ゲーム差に押し上げた。 約2カ月ぶりの先発で、2回と4回に四死球を出すも、いずれも次打者を併殺打に打ち取り、6回まで無安打無失点の好投を見せた。7回に初安打を許し交代したが、今季初勝利でお立ち台に上がり「ここまでふがいない投球が続いていたので、今日こそはなんとか抑えたいなと思って臨みました」と振り返った。 ベテランの力が今、チームの屋台骨を支えている。34歳が好投し、打線では4番に栗山が入り初回に先制V打を放ち、4試合連続打点をマーク。その後ろを中村が後方支援。37歳コンビが打線をけん引している。辻監督も「頼りになるなと思います。若い選手はもっともっとそれを見て、元気にやってもらわないといけない」と若手の奮起を促した。 終盤は盤石の継投で完封リレー。再び2位ロッテと1ゲーム差に迫った。早ければ3日に2位タイに浮上する。辻監督は「数字が出ると、もちろんみんなも意識しますよ。相手チームだって今日の試合、気になっていたでしょう。ライオンズ勝ったよと思っているでしょう。そういうものだから」と、プレッシャーをかけていく。【栗田成芳】

◆パ・リーグ3位の西武が、5位の日本ハムと対戦。 西武は1回に栗山の左前適時打で2点を先制。5回には木村の本塁打で1点を追加。先発の榎田は7回途中まで1安打無失点に抑え、継投で逃げ切り勝利。日本ハムは打線が沈黙、守りでも3失策とミスが響いて敗れた。

◆日本ハムの大卒1年目・望月大希投手が、無失点デビューを飾った。7回から3番手で登板し、1回打者5人を相手に1安打。「第1歩かなと感じているので、ここからまた頑張っていけたら」と振り返った。 先頭・中村を味方の失策で出塁させ、続くスパンジェンバーグに二塁打を許していきなり無死二、三塁の大ピンチを背負った。それでも「自分の良さをアピールするだけだったので、なにも変わらず捕手のミットを目がけて」と集中。呉念庭、木村、金子をいずれもフォークでゴロアウトに仕留め、切り抜けた。 栗山監督は「初登板にしては本当にああいうところで落ち着いて、彼の縦目の変化の特徴も出ていた」と評価。2軍では11試合に登板(10試合が先発)し、10月21日楽天戦で5回1失点と好投して白星を挙げていた。望月は「与えられたチャンスをものにするだけ。与えてくれたチャンスに感謝して、自分の力を出せれば」と今後を見据えた。

◆日本ハムは2日、西武22回戦(メットライフドーム)に敗れ、残り4試合を残して今季の3位以下が確定した。 クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全に消滅。今季ワーストタイのわずか2安打で0封負けの栗山英樹監督(59)は、ファンに向けて「本当にひたすら申し訳ない」と謝罪し、来季の去就について「しっかり受け止めて考えます」と口を開いた。グラウンドに吹き込む秋風は、冷たかった。西武榎田相手に、7回1死まで無安打無得点。この回の杉谷、9回の西川、安打は2本だけ。今季6度目の0封負けで3位以下が確定し、未知のウイルスと戦った異例のシーズンは、3季ぶりのCS進出を果たすことなく、力尽きた。 栗山監督 北海道の人だけではなくて、ファイターズを応援してくれる皆さんや、野球好きな人たちに、なんとかこういう時だから勇気とか元気とか、笑って生活できるようにと思って一生懸命やったけど、本当にひたすら申し訳ない。 大きな期待を抱きながら「思っていたほど若い選手が走らなかった」今季。9月に勝率5割を下回って以降、貯金生活に戻ることはなかった。 来季で監督就任10年目。球団は続投要請する方針を固めているが、指揮官は「続投うんぬんよりも、まずは気持ちを整理しないといけない」と話した。「コロナ禍だからこそ(勝って)もっとメッセージを送りたかった。自分で受けて止めて、しっかり考えます」。残り4試合は、来季への希望を見いだす戦いになる。【中島宙恵】

◆日本ハム・生田目(なばため)翼投手(25)が今季初めて先発する。日本通運から入団2年目の25歳右腕は「最後のチャンスだと思って、自分の持ち味をアピールできればなと思う」と覚悟を胸にマウンドへ立つ。  昨季は1軍で4試合に登板して0勝1敗、防御率7・88。今季は開幕2軍後、7月7日に出場選手登録された。中継ぎで2試合に登板し、計1回を投げて4安打3失点で7月13日に抹消。2日に今季2度目の出場選手登録を果たした。  栗山英樹監督(59)は「やってきたことを全部出して。長いイニング投げることで、あいつのよさが引き出されるんじゃないかと思って(先発で)いくわけだから。思い切ってどこまで自分らしくいってくれるかだけなので」と好投に期待した。

◆日本ハム新人の望月大希投手(22)がプロ初登板を果たした。  今年のドラフト5位で入団した187センチの長身右腕は、0-3の七回から3番手で登板。1回を1安打無失点に抑えた。  先頭の中村は三塁敵失で出塁。続くスパンジェンバーグの右翼線二塁打で二、三塁のピンチを迎えた。だが、続く2人を内野ゴロに打ち取って2死とし、金子を投ゴロに打ち取った。  望月は市船橋高、創価大を経て日本ハムに入団した。1年目の今季は2軍戦で11試合に登板して1勝4敗、防御率3・13。10月28日に初めて出場選手登録されていた。

◆西武は一回に栗山の2点適時打で先制し五回に木村のソロ、八回に代打愛斗の適時打で加点した。榎田が七回途中1安打無失点で今季初勝利を挙げ4投手で無失点リレー。日本ハムは3失策と守備が乱れ、打線も2安打で零敗を喫した。

◆日本ハムは打線が七回1死まで榎田に無安打に抑えられるなど見せ場なく完敗し、2年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。栗山監督は「悔しい。ひたすら申し訳ない」と肩を落とした。  残りは4試合。自身の去就については最終戦以降に球団と話し合う予定で「まずは気持ちを整理しないといけない。(結果は)しっかり受け止めて考える」と渋い表情だった。(メットライフ)

◆西武の栗山が先制の2点適時打を放ち勝利を呼んだ。一回1死二、三塁で生田目の高めの速球を逆方向に打ち返して三遊間を破り「走者をかえすことだけに集中した。しっかりできて良かった」とうなずいた。  シーズン最終盤に4番打者での先発出場が続く中、4試合連続打点をマーク。主軸の役割を果たし「いいところで回ってくるのは分かっている。こういう状況で何とか仕事がしたいと思っている」と胸を張った。(メットライフ)

◆逆転のクライマックスシリーズ(CS)進出へ、負けられない大事な一戦を西武・榎田が託された。立ち上がりから快調に飛ばし、七回1死まで無安打に抑える圧巻の内容だった。  「負けられない戦いが続く。無駄な四球、悪いリズムにならないように、いいリズムで攻撃につなげられたら」と前日1日に語っていたが、言葉通りの快投だった。  一回は三者凡退。二回は先頭の中田に死球で出塁を許したが、続く大田を遊ゴロ併殺、渡辺も一ゴロに仕留め三人で斬った。その後も六回まで安打は許さず、二塁すら踏ませなかった。  球場がざわつき始めた七回1死で杉谷に右越え二塁打を浴び、続く西川に四球を与え、6回1/3を1安打無失点で救援陣にバトンタッチ。19個のアウトのうち、14個をゴロで奪うなど、最速140キロの直球とスライダーをコーナーに投げ分け、日本ハム打線から凡打の山を築いた。  打線も相手先発の生田目を立ち上がりで捉えた。一回1死二、三塁から栗山の左前2点打で先制。五回には木村の左越え8号ソロで1点を加えるなど、五回までに3点を奪い、榎田の好投に応えた。  今季初勝利の権利を得てマウンドを降りた34歳左腕は「序盤に逆球が多かったが、源田の守備にも助けてもらいましたし、何とかしのいでリズムよく投げられた」と胸を張った。(樋口航)

◆不運続きの今季初先発だった。今季初先発の生田目(なばため)が、5回5安打3失点でマウンドを降りた。  「粘りきることができませんでした...」  立ち上がりの一回に、金子を三ゴロに打ち取ったが、三塁手の野村が失策。続く源田の打球を左足のかかと付近に受けた。  一塁側ベンチ裏で治療を受け、再び登板したが、1死後の二、三塁から栗山に先制の左前2点打を浴びた。  社会人野球の日本通運から入団2年目の25歳右腕。0-2の五回1死から木村に左越えのソロ本塁打を浴び「打たれるべくして打たれました」と肩を落とした。  日本ハムは西武に負けた時点で、クライマックスシリーズ(CS)進出が完全消滅する。勝ちか引き分けなら"延命"。だが、チーム初安打は七回1死から杉谷の右中間二塁打で、西武先発・榎田を打ちあぐねた。  七回に2死満塁のチャンスを迎えたが、西武2番手・森脇の前に渡辺が三ゴロに倒れた。(山口泰弘)

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が来季も続投する方向であることが2日、分かった。この日西武に0-4で敗れて3位以下が確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅。それでも、長きにわたる采配でチームを熟知しており、就任10年目の来季も指揮を執る可能性が高い。  栗山監督は1年契約で迎えた今季、シーズンの大半をBクラスで過ごし、9月下旬から5位に低迷。105試合目となった10月21日のソフトバンク戦(札幌ドーム)に敗れた時点で4年ぶりの優勝の可能性が消滅した。  この日までに52勝59敗5分けで借金7。ただ今季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、6月19日の開幕戦から9試合連続でビジターで戦うなど不運に見舞われた。  長期的にみれば、就任1年目の2012年と16年にリーグ優勝し、同年にはチームを10年ぶりの日本一に導いた。今季は8月15日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ野球24人目の監督通算600勝を達成。清宮ら若手を起用しながら戦うなど育成にも重点を置き、球団側の信頼は厚い。  この日の敗戦後、今後について問われると「続投とか何とかいうより、まずこっちの気持ちを整理しなければいけない。まずはしっかり受け止めて頑張ります」と語った。残りは4試合。去就については最終戦以降に球団と話し合う予定だ。

◆西武は2日、日本ハム22回戦(メットライフ)に4-0で快勝。2連勝で、試合のなかったクライマックスシリーズ(CS)進出圏内の2位・ロッテとのゲーム差を「1」に縮めた。先発の榎田大樹投手(34)が七回1死まで無安打の好投。その後は森脇、平良、ギャレットと盤石の継投で締めた。今季は残り6試合。大逆転でのCS進出が見える。  秋が深まり、肌寒さを感じる所沢。反比例するように、西武の熱気は高まるばかりだ。連勝で2位・ロッテとの差は1ゲーム。立役者は先発した榎田だ。  「(記録は)意外と意識しなかった。1イニング1イニングという気持ちだったので、あまり気にすることなく投げられた」  七回1死まで無安打投球。10月10日の降雨ノーゲームになった楽天戦以来の1軍マウンドは、圧巻の内容だった。二回に先頭の中田に死球で出塁を許したが、続く大田を遊ゴロ併殺打、渡辺も一ゴロに仕留めた。その後もアウトを積み重ね、六回まで二塁すら踏ませなかった。  球場がざわつき始めた七回1死。杉谷に右越え二塁打を浴び、ノーヒットノーランの夢は消えたが、19個のアウトのうち12個(うち併殺打が2本)をゴロで奪うなど、最速140キロの直球とスライダーをコーナーに投げ分け、凡打の山を築いた。続く西川に四球を与え、6回1/3を1安打無失点で救援陣にバトンタッチ。その後は森脇、平良、ギャレットが抑えて今季初勝利を手にした。  ここまでの悔しさをぶつけた。阪神から西武に移籍した2018年に11勝を挙げたが、今季はここまで1軍登板わずか4試合。1軍と2軍を行き来した。「思い通りに投げられていないまま終わりたくないなと思ってやってきた。ふがいない投球が続いていたので、勝てたことは良かった」とプロ10年目のベテランの意地を見せた。辻監督は「一番良かった。きょうの勝利はやっぱり榎田ですね」と大絶賛した。  ロッテとともに、今季は残り6試合。ロッテと同率で並んだ場合は、直接対決で15勝8敗と勝ち越しが決まっている西武が上位となる。  「次にまた出番があったら、きょうのような投球ができるように準備していきたい」と榎田。逆転でのCS進出へ、最後まであきらめない。 (樋口航)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70415 0.631
(-)
優勝
(-)
4518
(-)
378
(-)
122
(-)
98
(-)
0.250
(-)
2.920
(-)
2
(-)
ロッテ
57543 0.514
(-)
13
(-)
6436
(-)
460
(-)
85
(-)
83
(-)
0.234
(-)
3.850
(-)
3
(-)
西武
56553 0.505
(↑0.005)
14
(↑0.5)
6452
(+4)
512
(-)
102
(+1)
81
(-)
0.236
(-)
4.260
(↑0.04)
4
(-)
楽天
53557 0.491
(-)
15.5
(-)
5533
(-)
498
(-)
111
(-)
64
(-)
0.258
(-)
4.160
(-)
5
(-)
日本ハム
52595 0.468
(↓0.005)
18
(↓0.5)
4476
(-)
505
(+4)
86
(-)
74
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.960
(-)
6
(-)
ORIX
42667 0.389
(-)
26.5
(-)
5419
(-)
481
(-)
85
(-)
88
(-)
0.246
(-)
3.970
(-)