中日(★0対3☆)広島 =リーグ戦23回戦(2020.11.01)・ナゴヤドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0100002003900
中日
0000000000710
勝利投手:森下 暢仁(10勝3敗0S)
(セーブ:フランスア(2勝3敗18S))
敗戦投手:柳 裕也(5勝7敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆広島が5連勝。広島は2回表、大盛の適時打で先制する。そのまま迎えた7回には、坂倉の適時打に相手失策が絡んで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・森下が8回無失点の快投で今季10勝目。敗れた中日は、打線が無得点と振るわず、泥沼の6連敗を喫した。

◆広島森下暢仁投手(23)が5回1/3を投げ、今季の規定投球回(120回)に到達した。 球団では14年の大瀬良大地以来6年ぶり。初回に2死三塁のピンチを切り抜け、2回以降は危なげない投球で中日打線をねじ伏せた。防御率も5回終了時点で1・96と、同1位の中日大野雄(1・91)に迫る勢いをみせている。

◆広島は2回1死満塁で1番大盛が中日先発の柳から中前適時打して1点先制。先発の森下は3回まで5三振を奪い3安打無失点。 柳は5回、6回と得点圏に走者を背負うが要所を締める。森下は6回2死一、三塁も高橋を遊ゴロに抑え1-0で終盤に入った。 広島は7回、坂倉の適時打と敵失で2点を追加。森下は8回無失点で10勝目。広島は5連勝。中日は6連敗。柳が7敗目。

◆広島森下暢仁投手が10勝目。新人の2ケタ勝利は18年東(DeNA=11勝)以来。 広島では14年大瀬良(10勝)以来、球団9人目となった。防御率は1・91。このまま1点台をキープすれば、規定投球回到達の新人では12年野村(広島=1・98)以来、2リーグ制後8人目になる。99年上原(巨人)以来となる新人の最優秀防御率にも可能性を残した。

◆中日は6連敗で8年ぶりAクラスへ正念場を迎えた。 4位DeNAと3日から3連戦を迎える与田剛監督は「この6連敗は細かいミスが多い。(原因が)精神的なものなのか技術的によるものなのかを検証して...。特に何かを変えるというわけではなく、これまでやってきたように最後まで戦う」。

◆中日柳裕也投手が7回途中3失点で7敗目を喫した。明大の後輩、広島森下との2度目の投げ合い。「(森下)暢仁に投げ負けたくない一心で投げました」と悔しそうに振り返った。 11三振を奪うなど先輩の意地を見せたが、打線の援護もなく初対決からの連勝はならなかった。チームの連敗は今季最長を更新し「6」に。8年ぶりAクラスに、最後の試練が訪れた。

◆新人王いただきます! 広島森下暢仁投手(23)が8回7安打無失点で、悲願の10勝目を挙げた。5回1/3を投げた時点で、規定投球回(120回)に到達。文句なしの投球内容でタイトルに"当確ランプ"をともした。森下が、誰よりも「共闘」を楽しみにしている男がいる。ドラフトで1位指名されたトヨタ自動車・栗林良吏投手(24=名城大)だ。栗林は1学年上で、森下が明大2年時にともに大学日本代表に選ばれ、チームメートだった。森下は先発、栗林は救援で、日米大学野球、台北ユニバーシアードで力を合わせて戦った。 大会中の宿泊先では、森下が栗林、辰己(楽天)、宮本(ヤクルト)の部屋に"居候"するなど、寝食を共にして打ち解け合えたという。当時の森下について栗林は「自分は無名というか、地方から参加したのに、近づいてきてくれるのはありがたかった」と感謝する。栗林が広島に1位指名された際には、森下が「おめでとうございます。また一緒にやれますね」とLINEを送った。3年間の時を経て、プロで再びタッグを組む。ドラフト1位コンビの「共闘」が楽しみだ。【広島担当 古財稜明】

◆広島森下暢仁投手(23)が8回7安打無失点の快投で、悲願の10勝目を手にした。 5回1/3を投げた時点で、規定投球回(120回)に到達。巨人戸郷と争ってきたタイトル獲得へ"当確ランプ"をともした。防御率はリーグ1位の中日大野雄に0・002差に肉薄する2位の1・907。球団では史上初、99年上原(巨人)以来の新人で最優秀防御率の獲得も見えた。チームは中日相手に同一カード3連勝。引き分けを挟んで今季初の5連勝を飾った。-悲願の10勝目。今の気持ちは 森下 本当に勝ててよかったです。 -2桁は目標の1つだった 森下 しっかりシーズンを通して投げきることができていますし、本当にうれしいです。 -初回は1死から連打を浴びてピンチを招いた。立ち上がりを振り返って 森下 あそこで相手がミス(中日阿部の走塁ミス)してくれたので最後の1人をしっかり抑えるという意識を持って入りました。 -1点差の攻防が続く中、6回2死一、三塁のピンチを見事に抑えた 森下 1点差だったので勝ちたいという気持ちでしっかり投げました。 -7回に坂倉の適時打などで2点の援護点が入った 森下 点取ってくれたので自分もしっかりゼロで抑えるという気持ちと、ありがとうございますという気持ちでマウンドに上がりました。 -明大の3学年先輩だった中日柳と2度目の対戦。投手戦を繰り広げた 森下 しっかりいい投げ合いができたと思いますし、またこれからも対戦すると思うので、これから頑張りたいと思います。 -球団新人では14年大瀬良以来、6年ぶりに規定投球回に到達した 森下 規定投球回もあと何回で行くのはわかっていたので、今日はしっかりとそこまでは絶対投げるという気持ちと、しっかりゲームを作るという気持ちでマウンドに上がりました。 -2桁勝利で、新人王もぐっと近づいた 森下 2桁勝ててうれしいです。 -防御率1点台。最優秀防御率のタイトル獲得も見えてきた 森下 ここまで来たら取りたいなという気持ちもあるんですけど、自分が任されたところでしっかりと投げたいと思います。 ◆新人王の決定方法 全国の新聞、通信、放送各社に所属し、5年以上プロ野球を担当している記者の投票によりセ、パ両リーグで1人ずつ選出。最優秀選手(MVP)やベストナインも同じ方法で選出される。

◆新人王いただきます! 広島森下暢仁投手(23)が8回7安打無失点で、悲願の10勝目を挙げた。5回1/3を投げた時点で、規定投球回(120回)に到達。文句なしの投球内容でタイトルに"当確ランプ"をともした。球団新人では14年大瀬良以来の2桁勝利に「しっかりシーズンを通して投げきることができていますし、本当にうれしいです」と喜んだ。 落ち着いて2度のピンチを切り抜けた。初回2死三塁は、A・マルティネスを低めのカットボールで空振り三振。1点リードの6回2死一、三塁は高橋を150キロ直球で遊ゴロ。快投で、チームを今季初の5連勝に導いた。佐々岡監督は「言うことない。素晴らしい」と絶賛。「これで新人王は"確定"。森下以外を投票する記者はいないでしょう」とえびす顔だ。 学生時代に背中を追い続けた先輩に、2度目の対戦で初めて投げ勝った。中日柳は明大の3学年先輩で、1年間は同部屋で過ごした。森下の武器の1つで縦に鋭く曲がるカーブは柳から投げ方を教わり、アレンジしたものだ。4年時には、柳と同じエースで主将の立場に。「そんなに考えすぎず、普通にやればいいんじゃない」と柳に励まされ、悩みが消えたこともあった。この日は投手戦を繰り広げ、森下に軍配。「しっかりいい投げ合いができたと思いますし、またこれからも対戦すると思うので」。2人の熱い戦いは続く。 新人王にとどまらない。防御率はリーグ1位の中日大野雄に0・002差に肉薄する2位の1・907。球団では史上初、99年上原(巨人)以来の新人で最優秀防御率の獲得も見えた。次回の登板は未定ながら、右腕は「ここまで来たら取りたいなという気持ちもある。自分が任されたところでしっかりと投げたい」。黄金ルーキーが快挙に挑む。【古財稜明】 ◆新人王の決定方法 全国の新聞、通信、放送各社に所属し、5年以上プロ野球を担当している記者の投票によりセ、パ両リーグで1人ずつ選出。最優秀選手(MVP)やベストナインも同じ方法で選出される。 ▽広島坂倉(森下をリードし、7回には援護の適時打)「持っている球種の中で偏らずに、緩急をうまく使えたと思います。森下さんが頑張っているので、援護点になってよかった」 ▽中日与田監督「球種であったり、コースであったり対策はとって臨んだのですが、うまく裏をかかれた。もともと投げているボールはいい。低めにもコントロールされていた」 ▽中日村上打撃コーチ(森下を攻略できなかったことに)「立ち上がりを崩しきれなかった。チャンスを作ったが、あと1本が打てなかった。皆で何とかしていかないと」 ▽中日阿部(森下から2安打)「いい投手なので、積極的にいった結果がヒットになりました」

◆広島大盛穂外野手が決勝打で、先発森下の2桁勝利をアシストした。両軍無得点の2回、1死満塁のチャンスで「投げミスをしっかりたたけた」と中日柳の甘く入った変化球を中前へはね返し、貴重な先制点をたたき出した。 これが決勝点となり、大盛は「(森下が)10勝をかけた大事な試合だったので、なんとかかえすつもりだった」と振り返った。

◆中日は広島・森下を攻略できず今季ワーストの6連敗。10度目の零封負けを喫した。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --森下を打ち崩せなかった  「対策は取って臨んだんですけど、うまく裏をかかれたり、もともといいボールは投げるんですけど、低めにもコントロールされていた」  --柳の投球は  「いいピッチングをしましたよ。先に点を取られましたけど、それ以降もよく頑張ったし、その後も点は取られましたけど、いかせたのは僕の判断」  --次のカードにつながる試合になったのでは  「負けると雰囲気が悪いと必ず言われますけど、ビシエドも加藤も福田もけがをしたり、そういう中で京田がビシエドのテーマソング(登場曲)を使っていたり、負けていてもチームの中はまとまっていると思う。今はうまくいかなくても、次の試合で何とかしようとするのが僕らの仕事」  --DeNA戦は順位の面でもプレッシャーのかかる試合になる  「特に何かを急に変えるということよりも、これまでやってきたことを最後までやって戦っていく。今できることをしっかりとやっていくというのが、われわれの考えでもある。この6連敗は細かいミスが非常に多いので、そういったところが精神的なところからきているのか、技術的なところが足りないのか、しっかりと検証していって、次の試合に向けていきたいと思います」

◆広島の新人森下が8回無失点の好投で10勝目を挙げた。チームは1分けを挟み今季初の5連勝。打線は二回に大盛の適時打で先制。七回に坂倉の適時打などで2点を加えた。中日は一回の拙攻で流れをつかめず、今季初の6連敗。

◆広島の大盛が二回に先制打を放った。四球と連打でつくった1死満塁から、柳の変化球を中前へはじき返した。ルーキー森下の2桁勝利を後押しし「10勝を懸けた大事な試合。何とか(走者を)かえすつもりだった」と大粒の汗を拭った。  育成出身で昨オフに支配下契約を勝ち取り、今季はプロ本塁打もマークするなど飛躍した。この日は他の打席で3三振を喫し、「(ボール球を)見逃すとか、意地でもファウルにする技術を高めていきたい」と課題を挙げた。(ナゴヤドーム)

◆広島が今季初の5連勝を森下-フランスアの零封リレーで飾った。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --D1位・森下(明大)が8回無失点で今季10勝目を挙げた  「言うことない。素晴らしい。プレッシャーがかかった中、1-0で相当にきつい投球。何も言うことない。素晴らしいピッチングです」  --完封も狙えた  「前回(登板のDeNA戦、横浜)130何(135)球投げてこういう展開で踏ん張ったので無理をしてもね。前回完投したので十分。今年1年だけではないので十分です」  --森下の今後の登板予定は  「どうしようか決めていない。これで新人王は確定。森下以外に投票する記者はいないでしょう」  --セ・リーグ2位の防御率1・907とし、最優秀防御率も狙える  「今終わったばかり。また考えます」  --打線は大盛、坂倉が活躍  「チャンスで一本が出なかったが、坂倉が大きかった。1-0でしんどいところであの2点は大きかった。この3連戦は打線がよく打ったし、ピッチャーがよく投げた。最後までこれを続けられるように頑張ります」

◆10個目のウイニングボールを手にさわやかな笑みを浮かべた。広島のルーキー、森下は7安打を浴びたものの要所を締めて8回を零封し、自身4連勝の今季10勝目。チームを今季初の5連勝に導き、目標の新人王に当確ランプを灯した。  「点を取ってくれたので、自分もゼロに抑える気持ちと、ありがとうございますという気持ちで、マウンドに上がった。本当に勝ててうれしい」  一回は2死三塁、1点リードの六回も2死一、三塁と得点圏に走者を背負ったが、本塁は踏ませなかった。最速151キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ、明大の3学年上の柳に2度目の対戦で初めて投げ勝った。  六回、先頭の大島を遊ゴロに打ち取って投球回120に達した。1年目での2桁勝利&シーズン規定投球回到達は2014年の大瀬良以来。18試合で1完封&2完投含む10勝3敗、防御率1・907の森下に対し、巨人・戸郷は17試合で8勝6敗、防御率2・92。プロ野球の取材経験5年以上の記者の投票で決まる新人王について、佐々岡監督は「これで新人王は確定。森下以外投票する記者はいないでしょう」と猛プッシュだ。  1点台に突入した防御率は、巨人・菅野、阪神・西勇を抜いて、リーグトップの中日・大野雄の1・905に大接近。「ここまで来たら取りたいという気持ちもある。任されたところでしっかり投げたい」と森下。1999年の巨人・上原浩治以来の新人王&最優秀防御率のダブル受賞も見えてきた。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65417 0.613
(↑0.003)
優勝
(-)
7508
(+2)
397
(-)
130
(-)
79
(+2)
0.256
(-)
3.360
(↑0.03)
2
(-)
阪神
56517 0.523
(↓0.005)
9.5
(↓1)
6479
(+5)
443
(+6)
106
(-)
79
(+2)
0.249
(↑0.001)
3.440
(↓0.01)
3
(-)
中日
56545 0.509
(↓0.005)
11
(↓1)
5408
(-)
473
(+3)
67
(-)
31
(-)
0.250
(↓0.001)
3.870
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
55546 0.505
(↑0.005)
11.5
(-)
5502
(+6)
455
(+5)
133
(+3)
29
(-)
0.266
(-)
3.770
(↓0.01)
5
(-)
広島
495411 0.476
(↑0.005)
14.5
(-)
6502
(+3)
514
(-)
106
(-)
61
(-)
0.261
(↓0.001)
4.170
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
386510 0.369
(↓0.004)
25.5
(↓1)
7440
(-)
557
(+2)
104
(-)
67
(-)
0.244
(↓0.001)
4.610
(↑0.03)