巨人(☆6対4★)ヤクルト =リーグ戦21回戦(2020.10.31)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:菅野 智之(14勝2敗0S)
(セーブ:デラロサ(2勝0敗17S))
敗戦投手:小川 泰弘(10勝7敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(29号・5回裏3ラン),丸 佳浩(27号・5回裏ソロ),岸田 行倫(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人が一発攻勢で勝利。巨人は同点の5回裏、岡本と丸の2者連続本塁打で4点を勝ち越す。5-3で迎えた6回には、岸田のプロ初本塁打となるソロで追加点を挙げた。投げては、先発・菅野が5回1失点で今季14勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が試合をつくれなかった。

◆ヤクルトのドラフト6位ルーキー武岡龍世内野手(19)が、プロ初安打に続き2本目も巨人菅野から放った。 「7番・遊撃」で3試合目のスタメン出場した。第1打席の2回2死一塁、カウント1-2から外角低めフォークにうまくバットを合わせ、左前へのポテンヒット。チャンスを広げ、塁上で笑顔を見せた。 8月12日巨人戦(東京ドーム)で菅野からプロ初安打をマークしており、8打席ぶりとなるプロ通算2本目の安打も、再び菅野から放った。

◆ヤクルト宮本丈内野手(25)の死球で、押し出しで先制した。 0-0で迎えた3回2死満塁、巨人菅野の2球目、内角への直球が、腰を引いた宮本の右の肘当てをかすめた。 すかさず有隅球審に、当たったことをアピール。死球と認められ、押し出しで1点を先制した。宮本は、今季2個目の死球となった。

◆巨人岡本和真内野手が、初の本塁打キングに前進する2試合連続の勝ち越し29号3ランを放った。 1-1で迎えた5回1死一、三塁、ヤクルト小川のフォークを左中間スタンドに運んだ。 「打ったのは落ちる系の球ですね。いい感触で打てました。逆転できてよかったです。打てて良かった」 打点も3を積み上げ、リーグトップの89打点とした。 続く5番丸佳浩外野手も右中間に27号ソロを放ち、アベックアーチで本塁打1位の岡本を追い上げた

◆巨人岸田行倫捕手(24)が、プロ初本塁打を放ち、サイレントトリートメントで祝福された。2点リードの6回無死、カウント1ボール2ストライクからヤクルト長谷川の148キロの直球を左中間席に運んだ。 ホームイン後は勢いよくベンチに戻ったが、チームメートはまさかの無反応。うつむき加減にベンチの中に入ると、キャプテンの坂本が笑顔でハイタッチ。次々にチームメートも駆け寄って、最高潮に盛り上がった。原監督もチラッと笑顔をのぞかせた。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、3打数無安打で交代し、残り4本に迫る2000安打は11月1日のヤクルト戦に持ち越された。 1回の第1打席は見逃し三振、3回の第2打席は投ゴロ、5回の第3打席は四球、6回の第4打席は遊ゴロで7回の守備からベンチに退いた。

◆ヤクルトのエース小川泰弘投手(30)は粘りの投球を見せていたが、中盤に崩れた。5回を被安打9の3奪三振、2四球、5失点で降板した。 初回から毎回、走者を背負っての投球となったが、小川らしい丁寧な粘りの投球。3回まで無失点に抑えた。 1点リードで迎えた4回2死一、二塁から大城に適時打を許し、同点とされた。 さらに5回は、岡本に29号3ラン、丸に27号ソロと、どちらも甘く入った変化球を痛打された。5回を投げきって降板し「今日は丁寧な投球を心がけて投げました。5回に2者連続本塁打を浴びてしまったところが、今日の反省点です。そこを防げなかったのが、とても悔しいです」とコメントした。

◆セ2連覇を決めた巨人が最下位ヤクルトと対戦。開幕13連勝後2連敗の巨人菅野が5回1失点で14勝目。岡本が29号3ランで初の本塁打王に近づいた。通算2000安打へ残り4本となった坂本は3打席凡退、1四球で交代した。 ヤクルトは先発小川が5失点と踏ん張れなかった。

◆ヤクルトは3回、2死満塁から宮本が押し出し死球を受けて1点を先制。先発小川は3回まで3安打無失点に抑えた。 巨人は4回に大城の適時打で追い付き、5回は岡本の3ラン、丸のソロで勝ち越し。6回は岸田のプロ初本塁打で追加点を挙げた。 巨人は先発菅野から継投で逃げ切り。菅野は14勝目。抑えのデラロサは17セーブ。ヤクルトは2分けを挟んで5連敗。小川は7敗目。

◆2年連続の優勝から一夜明けた巨人が、3本塁打で打ち勝った。 巨人原辰徳監督(62)は、5回に勝ち越し29号3ランを放った岡本和真内野手について「だいぶ本調子に近づいてきた。勝負強さが出てきてるのが大きいですね」と評価。5番丸佳浩外野手も27号ソロで続き「後ろに丸も控えているというのは、チームにとっては相乗的な部分で、第三者的に見ると2人の戦いも見ものですね」と言った。 途中出場の岸田行倫捕手にはプロ初本塁打が飛び出した。「このところキャッチャーのバッティングが振るわない中、インパクトとしては大きいですね。本来の良さというかね。ファームでは4番バッター。そういう意味ではさらにいい捕手になってくれれば」と期待し、サイレントトリートメントでの生還に「今の人たちは上手ですね、何でも。何してるんだろうと思いましたけど。素晴らしい。僕は嫌われている人間なのかなと思いましたけど」と笑って祝福。 日本シリーズに向けて残り8試合。「それぞれの戦いというものがあると思うので選手と良く話をして。(菅野)智之は今日で1回抹消するというところですね。今日は5イニングの予定の中で、5回までに4点取ったというのは、今までの労をねぎらってもらって感謝というところじゃないでしょうかね」と言った。

◆ヤクルトは巨人に敗れ、2引き分けを挟んで4連敗。10月を5勝17敗、4分けで終えた。月間勝率は2割2分7厘と、開幕した6月以降でワーストとなった。 打線のつながりが、11月への好材料となる。1-5で迎えた6回、先頭の宮本、エスコバーと連打で1点を返し、さらに1死三塁、中村の犠飛で計2点を奪った。 7回には四球と敵失につけ込んでチャンスを作り、無死二、三塁から山田哲の内野ゴロの間に1点を挙げた。 高津臣吾監督は「いつも同じようなことになってしまうが、そこで(チャンスで)1本出るかどうかというところだと思う。ただ、バントをやったり、犠飛が打てたりというところもあったので、そこは引き続きやっていけるようにしていきたい」ととらえていた。 4番村上が本塁打、打点の2部門でリーグトップを狙える位置につけている一方で、10月の月間チーム打率は2割2分1厘と苦しんだ。最下位も決定したが、ルーキーの長岡、武岡の起用など将来を見据えた戦いとなっている。来季につながる11月、残り8試合だ。

◆巨人坂本勇人内野手は無安打に終わり、残り4本に迫る2000安打達成は1日のヤクルト戦に持ち越された。 リーグ連覇から一夜明け、「3番遊撃」でスタメン出場したが、3打数無安打で7回の守備からベンチに退いた。過去に球団の生え抜きでは川上、長嶋、王、柴田、阿部が達成したが、ビジターでの到達。球団の生え抜きでは初となる本拠地東京ドームでのメモリアル達成を目指す。

◆巨人岡本和真内野手と同学年の岸田行倫捕手が、プロ初本塁打を放った。6回無死、左中間席中段へたたき込んだ。ベンチではサイレントトリートメントで迎えられ、お立ち台では言葉を発する前に、インタビューを締められかけた。 「感触は最高に気持ち良かった。もっと鼻息プンプンでいきたい」。原監督は「このところキャッチャーのバッティングがふるわない中、インパクトとしては大きい」とたたえた。

◆2年連続のリーグ優勝から一夜明けた巨人「オカマルコンビ」が、祝砲のアベック弾を打ち上げた。 同点の5回に4番岡本和真内野手(24)がリーグトップを更新する勝ち越し29号3ランを放つと、続く5番丸佳浩外野手(31)は岡本を追う27号ソロ。初タイトルを争う2人のバトルで、チームに勝利を呼び込んだ。先発菅野智之投手(31)は5回1失点で最多勝を決定的にする14勝目を挙げた。深夜まで及んだ優勝会見から15時間あまり。前日の午後11時過ぎに、タイトル争いについて「ずっとチームの勝ちを第一にやってきたので、その気持ちで残り試合もやっていきたい」と言った岡本に対して、丸は「僕は足元にも及ばないと思っている。しっかり岡本さんのカバーができればいいかな」と得意の後輩いじりで笑いを誘った。 そんなほのぼのムードから一夜明け、4番岡本が5回に2試合連続の29号勝ち越し3ランをたたき込んだ。ヤクルト小川のフォークを左中間スタンドに運び、3年連続の大台にリーチ。「いい感触で打てました。打てて良かった」。3打点を積み上げた打点王争いも2位に6点差をつけて2冠に前進した。 4番の2試合連続本塁打に、睡眠不足気味の原監督も興奮。深夜のテレビ出演が続いた前夜は、帰宅後も余韻に浸って寝付きが悪かった。「だいぶ本調子に近づいてきた。これぞ4番」とご満悦で、自身も務めた主砲の仕事については「チームに貢献することですよ。4番の難しさであり、やりがい」と語った。 「まあ、しかし、後ろに丸が控えているのは、チームにとっては相乗的。第三者的に見ると2人の戦いも見ものですね」 身内の指揮官も注目する初の本塁打キング争いは、丸が27号ソロで続き、リーグ単独2位に躍り出た。「岡本さんがいいバッティングをしたので、いいイメージで打つことができました。岡本さん、いつもありがとうございます」。こんな明るいタイトル争いも、原監督が「うちには消化試合はありませんよ」という、残り8試合の見どころになる。【前田祐輔】

◆2年連続のリーグ優勝から一夜明けた「オカマルコンビ」が、祝砲のアベック弾を打ち上げた。先発菅野智之投手(31)は5回1失点で最多勝を決定的にする14勝目を挙げた。巨人菅野が今季14勝目を挙げ、自身3度目の最多勝を確実にした。先発前日の10月30日のヤクルト戦でリーグ連覇を達成。深夜まで取材対応し、睡眠不足の中でのマウンドで「難しい試合。今日の試合を楽しみに来てくれたファンもいると思うし、粘り強くという意識で投げた」と5回5安打1失点で粘投した。 チームの5連敗と自らの連敗を止めた。10月13日の広島戦で開幕からの連勝が13でストップし、24日の阪神戦でも黒星。「何か続いてる時って、意識しなくても、それが力に変わる。止まった時は無力になるというか、またはい上がるのは本当に難しい」。16年にマイコラスが14連勝で止まった時、連勝記録の魔力を吐露したが、2試合目で乗り越えた。 確実視される21日の日本シリーズ初戦の先発に向け、コンディション調整を目的に抹消される。「チームにとって、日本一を取るための最善策。あまり休むことは考えず、体を動かしながらいい時に持っていく」とテーマを設定。シーズン最終戦の14日DeNA戦での登板を経て、ソフトバンクに4連敗を喫した昨年の日本シリーズの借りを返しにいく。【久保賢吾】

◆優勝翌日の試合で石井琢朗野手総合コーチが、後藤野手総合コーチに代わって三塁コーチを務めた。 原監督は「後藤はずっと緊張感の中でやっていたので、少し外からチームを見てもらうと。ちょっと風景をお互いに変えて、どう見えるか」とトライした。

◆巨人の松原聖弥外野手が4打数4安打と大暴れした。同点の5回には犠打を決め岡本の勝ち越し3ランにつなげた。 「集中して打席に入った結果が、最高の結果につながった。僕の一番の役目であるクリーンアップにつなぐ仕事がしっかりできた」。2回2死一、二塁の右翼守備では、本塁で二走を刺し先制を許さず。攻守で存在感を示した。

◆2年連続のリーグ優勝から一夜明けた「オカマルコンビ」が、祝砲のアベック弾を打ち上げた。同点の5回に4番岡本和真内野手(24)がリーグトップを更新する勝ち越し29号3ランを放つと、続く5番丸佳浩外野手(31)は岡本を追う27号ソロ。初タイトルを争う2人のバトルで、チームに勝利を呼び込んだ。深夜まで及んだ優勝会見から15時間あまり。前日の午後11時過ぎに、タイトル争いについて「ずっとチームの勝ちを第一にやってきたので、その気持ちで残り試合もやっていきたい」と言った岡本に対して、丸は「僕は足元にも及ばないと思っている。しっかり岡本さんのカバーができればいいかな」と得意の後輩いじりで笑いを誘った。 そんなほのぼのムードから一夜明け、4番岡本が5回に2試合連続の29号勝ち越し3ランをたたき込んだ。ヤクルト小川のフォークを左中間スタンドに運び、3年連続の大台にリーチ。「いい感触で打てました。打てて良かった」。3打点を積み上げた打点王争いも2位に6点差をつけて2冠に前進した。 4番の2試合連続本塁打に、睡眠不足気味の原監督も興奮。深夜のテレビ出演が続いた前夜は、帰宅後も余韻に浸って寝付きが悪かった。「だいぶ本調子に近づいてきた。これぞ4番」とご満悦で、自身も務めた主砲の仕事については「チームに貢献することですよ。4番の難しさであり、やりがい」と語った。 「まあ、しかし、後ろに丸が控えているのは、チームにとっては相乗的。第三者的に見ると2人の戦いも見ものですね」 身内の指揮官も注目する初の本塁打キング争いは、丸が27号ソロで続き、リーグ単独2位に躍り出た。「岡本さんがいいバッティングをしたので、いいイメージで打つことができました。岡本さん、いつもありがとうございます」。こんな明るいタイトル争いも、原監督が「うちには消化試合はありませんよ」という、残り8試合の見どころになる。【前田祐輔】

◆ヤクルトのルーキー武岡が、3試合目のスタメンで初のマルチ安打を放った。 2回2死一塁、外角低めフォークにバットを合わせ、左前へポテンヒット。8月のプロ初安打に続き2本目も巨人菅野からマーク。8回には左腕田口から内野安打をもぎ取り、高津監督は「打席での意思、何とかしてやろうという気持ちも伝わってくる。自信を持っていいんじゃないか」と評価。6戦勝ちなしと苦しむチームの中で若手が光った。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(30)が5回9安打5失点で降板した。  巨人のエース、菅野のとの投げ合い。三回に宮本の押し出し死球で先制し援護点をもらったが、四回に2死一、二塁から大城の左前打で同点に追いつかれた。  五回は1死一、三塁から、同僚の村上が本塁打、打点の打撃タイトルを争っている岡本に29号3ランを被弾。続く丸にも27号ソロを浴びた。

◆前日2年連続38度目のセ・リーグ優勝を決めた巨人が7試合ぶりの白星を挙げた。菅野は14勝目。  巨人・菅野、ヤクルト・小川のエース対決。菅野は三回、制球が乱れ、2死満塁とすると、宮本に押し出しの死球を与えて先制点を献上。しかし、低迷していた巨人打線が奮起。四回、岡本、中島の安打で2死一、二塁とすると、大城が左前適時打を放って同点に追いついた。  五回には1死一、三塁で、岡本が左中間席の中段まで運ぶ勝ち越し29号3ラン。続く丸も右中間席へ突き刺す27号ソロと、2者連続弾でこの回計4点を奪った。  菅野は5回5安打1失点で降板。バトンを受けた2番手・大江は六回、エスコバーの適時二塁打、中村の犠飛で2失点。その裏、岸田のプロ初本塁打で再び突き放すも、七回、3番手・田口が1点を失い、6-4となった。田口が回またぎとなる八回を無失点、九回はデラロサが三者凡退に抑えた。前日は引き分けで優勝となった巨人が、久々の勝利を挙げた。

◆ヤクルトの小川は1-1の五回に2者連続本塁打を許し、5回9安打5失点で7敗目を喫した。「丁寧な投球を心掛けたが、本塁打を浴びたのが反省。防げなかったのが、とても悔しい」と肩を落とした。  1死一、三塁で4番の岡本にフォークボールを完璧に捉えられて左中間へ3ランを許すと、続く丸にはスライダーを右中間席へ運ばれた。高津監督は「今年は一発で仕留められるシーンが目立ったような気がする」と渋い表情だった。

◆巨人の岸田が途中出場してプロ初本塁打を放った。六回、先頭打者で真ん中のストレートを捉えて左中間席に放り込み「感触は最高に気持ち良かった」と喜んだ。  周りの選手からしばらく沈黙した後、一斉に祝福される「サイレント・トリートメント」を受け、うれしそうにハイタッチで喜んだ。ムードメーカーを務める3年目の捕手。「年齢的にもまだまだ若い。チームを盛り上げていけるように元気を出してやっていきたい」と話した。

◆前日2年連続38度目のセ・リーグ優勝を決めた巨人が7試合ぶりの白星を挙げた。六回、巨人・岸田行倫捕手(24)はプロ初本塁打を放ち、サイレントトリートメントで祝福された。  2点リードの六回無死、岸田はこの回に代わったヤクルト2番手・長谷川の4球目を強振すると、ボールは鋭い弾道で左翼席に突き刺さった。ガッツポーズをしながらホームベースを踏む岸田。ベンチで待つナインは、プロ3年目でのメモリアルアーチを祝福すると思いきや、何ごともなかったかのようにグランドを見つめた。この光景がビジョンに映ると、スタンドも大歓声となった。  試合に勝利し、お立ち台に上がった岸田はマイクを受け取って満面の笑み。インタビュアーから「見事なプロ初本塁打でした。以上、岸田選手のヒーローインタビューでした!」と締められると、岸田は「おいおいおい!」と声を張り上げた。「ちょっとだけしゃべらせてくださいよ~!」と参った様子の岸田に、インタビュアーは「失礼しました」と謝罪。続けて「実はチームメイトから『このヒーローインタビューもサイレントトリートメントで』とお願いされておりました」と明かすと、岸田から笑みが漏れた。  改めてプロ初本塁打について「あんまり正直覚えてないんですけど。感触は気持ちよかったです。(サイレントトリートメントでの祝福は)あれ?お祝いしてくれへんなと思っていて。ちょっと時間が経ってからお祝いしてくれたんでうれしかったです」と心境を吐露。日本シリーズに向けて「年齢的にもまだまだ若いですし。チームを盛り上げていけるよう、もっと元気出してやっていきたいと思います。もっともっと試合に出てチームに貢献して、もっと鼻息ブンブンでいきたいと思います!」と意気込んだ。

◆巨人の菅野はリーグ優勝を決めた翌日の先発マウンドに立ち、5回5安打1失点でリーグ最多の14勝目を挙げた。「あまり寝ていない。難しい試合ではあった。調子はあまり良くなかったけど、粘り強くという意識で投げた」と振り返った。  最多勝争いで西勇(阪神)に3勝差をつけた。今後は日本シリーズに向けて出場選手登録を一度、外れて調整する。「あまり休むということは考えずに、体を動かしながらいいときのコンディションに持っていく」と話した。

◆ヤクルトの高卒1年目ルーキー、武岡龍世内野手(19)が初の1試合複数安打をマークした。「7番・遊撃」で先発出場し、二回に巨人・菅野のフォークボールを捉えて左前打。八回には左腕・田口から二塁への内野安打を放った。  「力不足かもしれないですけど、食らいついて全力を尽くしていきたい」との言葉通り、潜在能力の一端を示した。青森・八戸学院光星高からD6位で入団。23日に1軍昇格するまでイースタン・リーグでは開幕戦から全71試合に出場していた。遊撃を中心に、立った打席数は同トップの273。この日は六回に高校の先輩、巨人・坂本勇の放ったゴロをさばくなど軽快な守備も見せた。  高津監督は「自信を持っていいんじゃないかと思います。なんとかしてやろうという気持ちも伝わってきています」と期待を込めた。(横山尚杜)

◆前を打つ岡本が勝ち越し3ランを放った直後には、丸が右中間席中段へ27号ソロ。「"岡本さん"が良いバッティングをしたので、自分も良いイメージで打つことができました。岡本さん、いつもありがとうございます」と恒例の"後輩いじり"のコメントを口にした。本塁打数でも岡本に続きリーグ2位。原監督は「第三者的に見ると2人の戦いも見ものですね」と期待を寄せた。アベックアーチが出た試合は、これで今季4戦4勝だ。

◆3年目捕手の岸田がプロ初本塁打。六回先頭で左中間席へ運んだ。ムードメーカーとして愛される24歳の一発に、選手らはあえて無視をするサイレントトリートメントで祝福。試合後は何の質問もなく終わりそうになる"サイレントお立ち台"を受け「ちょっとだけ、しゃべらせてくださいよ」と笑顔で懇願。続けて「もっともっと試合に出てチームに貢献して、鼻息プンプンでいきたいと思います!」と声を弾ませた。

◆巨人・菅野智之投手(31)が、5回5安打1失点でリーグトップの勝利数を14に伸ばした。開幕戦から13連勝のプロ野球新記録を打ち立ててから自身2連敗中だったが、「難しい試合ではありましたけど、何とか粘り強くという意識で投げました」とうなずいた。  歓喜の2連覇から一夜明けたマウンド。三回に宮本への押し出し死球を含む3連続四死球で失点し、今季ワーストの4四死球を記録するなど珍しく制球を乱した。それでも、粘投でチームの連敗を5で止めた。  残り8試合で勝利数は2位の阪神・西勇に3差。最多勝、最高勝率のタイトル獲得をほぼ確実とし、日本シリーズを見据えて出場選手登録を外れることも決まった。  「チームにとって日本一を取るための最善策。いいコンディションに持っていく」と菅野。今後は今月14日のDeNAとのレギュラーシーズン最終戦(横浜)に先発し、中6日で同21日の日本シリーズ初戦に向かう見通しだ。(箭内桃子)

◆2年連続のセ・リーグ優勝を決めた巨人は一夜明けた31日、ヤクルト21回戦(東京ドーム)に6ー4で勝ち、1分けを含む連敗を5で止めた。岡本和真内野手(24)が、1-1の五回に左中間席へ決勝の29号3ランをマーク。リーグトップに立つ本塁打に加え、同トップの打点も89に伸ばし、球団の日本選手では2002年の松井秀喜以来となる本塁打&打点の2冠獲得へ、大きく前進した。  顔色一つ変えず、岡本は左中間席へ飛び込む打球を見届けた。ベンチでは先発・菅野からヘルメットをボコッとたたかれる手荒い祝福。仏頂面から一転、24歳らしい人懐っこい笑みを浮かべた。  「いい感触で打てました。逆転できてよかった」  1-1の五回1死一、三塁。小川のフォークボールを捉え、2戦連発となる29号3ランで決勝点を刻んだ。直後に2者連続の27号ソロで続いたリーグ2位の丸に2本差、89打点も2位のヤクルト・村上と6点差。残り8試合。球団では2010年のラミレス以来、日本選手では02年の松井秀喜以来となる本塁打&打点の2冠を大きく引き寄せた。  優勝を決めた前日30日、岡本は一時逆転の2ランを放ったが、チームは引き分け。十回表を抑えた時点で他会場の試合が終わり、その結果で優勝が決まった。リーグ2連覇を決めながら5連敗中だったチームを、若き4番が救い、1日遅れで花を添えた形だ。  新型コロナウイルスの影響で例年と違い、ビールかけやチームメートとの祝勝会は行われなかった。それでも、岡本ら主力は午後11時半頃にグラウンドで記者会見を終えた後もメディア出演で大忙しだった。  原監督もラジオ2本、テレビ6本の収録をこなし、球場を後にしたのは午前1時。「(帰宅後も)興奮していたんだろうね。軽く家で食事して『朝まで生テレビ』をやっていて、ちょっと見ていた。余韻に浸っていた」と高揚感で寝不足気味だったことを明かす。  デーゲームのこの日は試合前練習を個人調整に切り替えられるなど配慮もなされたが、タイトルを争う岡本に"休み"はない。頼もしい主砲に、原監督は「だいぶ本調子に近づいてきた。勝負強さが出てきているのが大きい。これぞ4番、というところでしょうな」と目を細めた。  松井秀喜以来となる24歳以下での3年連続30本塁打にも王手をかけた。チームを2連覇に導いた不動の4番は、気を緩めることなく偉業に挑戦する。(谷川直之)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
64417 0.610
(↑0.004)
優勝
(-)
8506
(+6)
397
(+4)
130
(+3)
77
(+3)
0.256
(↑0.001
3.390
(-)
2
(-)
阪神
56507 0.528
(↑0.004)
8.5
(-)
7474
(+13)
437
(+5)
106
(+2)
77
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.430
(↓0.01)
3
(-)
中日
56535 0.514
(↓0.005)
10
(↓1)
6408
(+3)
470
(+9)
67
(+1)
31
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.890
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
54546 0.500
(↓0.005)
11.5
(↓1)
6496
(+5)
450
(+13)
130
(+3)
29
(-)
0.266
(-)
3.760
(↓0.08)
5
(-)
広島
485411 0.471
(↑0.006)
14.5
(-)
7499
(+9)
514
(+3)
106
(+1)
61
(-)
0.262
(↑0.001)
4.200
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
386410 0.373
(↓0.003)
24.5
(↓1)
8440
(+4)
555
(+6)
104
(-)
67
(+1)
0.245
(-)
4.640
(↓0.02)