DeNA(★5対13☆)阪神 =リーグ戦22回戦(2020.10.31)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
401260000131502
DeNA
00010200251213
勝利投手:秋山 拓巳(10勝3敗0S)
敗戦投手:井納 翔一(6勝7敗0S)

本塁打
【阪神】陽川 尚将(6号・1回表満塁),陽川 尚将(7号・3回表ソロ)
【DeNA】ロペス(11号・4回裏ソロ),オースティン(20号・6回裏2ラン),大和(4号・9回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 阪神戦チケット予約
◆阪神は初回、陽川のグランドスラムで先制する。その後は3回表に陽川のソロ、4回にサンズの適時打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で13得点を挙げた。投げては、先発・秋山が6回3失点の好投で今季10勝目。一方のDeNAは、ロペスが4回にソロを放ち、NPB通算1000安打を達成した。

◆両チームのスタメンが発表された。 先発投手はDeNAが井納翔一投手(34)、阪神が秋山拓巳投手(29)。秋山は10勝に王手。12勝を挙げた17年以来3年ぶりの2ケタ勝利を目指す。前日30日の同戦で出場機会がなかったジェリー・サンズ外野手(33)は「5番左翼」でスタメン復帰した。

◆阪神陽川尚将内野手(29)がプロ初の満塁本塁打を放った。 1回2死満塁。DeNA先発井納のスライダーをすくい上げると、完璧な弾道で左翼席に運んだ。値千金の今季6号は先制のグランドスラム。「みんながいい流れで回してくれたので、積極的に打っていくことを意識して打席に入りました。それがいい結果につながってくれましたし、先制することができて良かったです」。3回には先頭で井納の速球をとらえ、左中間をオーバーフェンス。7号ソロの2打席連続本塁打を放ち、ハマスタで大暴れだ。

◆DeNAホセ・ロペス内野手(36)が、日本通算1000安打を達成した。 4回無死、阪神秋山から左越えに11号ソロ。メジャー時代に通算1005安打を放っており、外国人選手では初となる日米で各1000安打を達成した。 来日8年目のベテラン助っ人が、また1つ偉業を達成した。打った瞬間、それと分かる一打に両手を突き上げて喜び、悠然とダイヤモンドを周回。記念パネルを手に引き締まった表情を見せた。「カンペキデス! 感触、角度が良かったので、打った瞬間本塁打になると思いました。記録達成することができ、正直ホッとしています。支えてくれた母親、妻、子どもたち、そして友人に感謝したいです。また、記録達成できたことを亡くなったお姉さん、お兄さんに報告したいと思います」と話した。 ロペスは24日広島戦(横浜)で日米通算2000安打を放っており、本拠地の横浜スタジアムで再び節目の数字をクリアした。 ◆ホセ・ロペス 1983年11月24日、ベネズエラ・アンソアテギ州バルセロナ生まれ。ヘスス・ラファエル・アルボノス高を卒業後、00年にマリナーズ入団。04年7月31日にメジャー初昇格。ロッキーズ-マーリンズ-インディアンス-ホワイトソックスに移籍。09年WBCでは4割1分7厘、2本塁打を記録し優秀選手に選ばれた。13年に巨人入団。15年からDeNA移籍。17年にリーグ最多安打(171)のタイトル獲得。守備の名手で一塁手連続守備機会無失策のプロ野球記録保持者。今季で日本8年目。右投げ右打ち。183センチ、103キロ。愛称はチャモ。今季推定年俸2億3000万円。 ▼通算1000安打=ロペス(DeNA) 10月31日の阪神22回戦(横浜)の4回、秋山から左越え本塁打を放って達成。プロ野球309人目。初安打は巨人時代の13年3月29日の広島1回戦(東京ドーム)でバリントンから。ロペスは大リーグで1005安打を打っており、日米両方での通算1000安打達成はイチロー、松井秀喜に次ぎ3人目。外国人選手では初めてになる。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手(33)がダメ押しのタイムリーを放った。5点リードの4回1死一、三塁。DeNA2番手武藤の低め速球をとらえ、右中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。 「みんなが塁に出てくれて(代走)小幡のナイス盗塁もあったからなんとか外野まで飛ばして、ランナーをかえしたいと思っていたよ。自分の仕事ができて良かったね」。あと40センチほどでオーバーフェンスの大飛球だった。長く低調だったが、10月11日DeNA戦(甲子園)以来、出場16試合ぶりの適時打。この回は木浪も左犠飛で加点。一方的な展開に持ち込んだ。

◆阪神大山悠輔内野手(25)が打点王争いで激しく詰め寄る。5回1死満塁。武藤のシュートをとらえ、堅実なセンター返しで2点を刻む適時打を放った。 「横浜スタジアムですし、何点あってもいいと思うので、追加点を取ることができて良かったです」。4試合連続打点で今季82打点に積み重ねた。この日、リーグトップの巨人岡本はヤクルト戦で29号3ランを放って3打点を追加。89打点まで増やしている。大山も負けじと必死に追う状況だ。

◆「ハマの宇宙人」ことDeNA井納翔一投手(34)が、3回5失点で降板した。 1回、2死満塁から陽川に6号アーチを浴びて4点を失うと、3回無死からは同じく陽川に2打席連発となる7号ソロを被弾。3回を85球、7安打5失点。「初回から相手に流れを与えてしまい、チームにリズムを作ることができませんでした。先発の役割を果たすことができず申し訳ないです」と話した。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(29)が、20号2ランを放った。 大量12点を追う6回、1死二塁から阪神秋山の初球を左翼席上段に運んだ。 10月に入って11本目。推定飛距離136メートルの豪快弾に「完璧に捉えることができました! 手応え十分だったので、打った瞬間本塁打になると思っていました」と笑顔で話した。 新助っ人は出場61試合目で大台に到達。3試合に1本のハイペースで本塁打を量産している。

◆阪神秋山拓巳投手(29)が6回8安打3失点で、10勝目の権利を手にしてマウンドを降りた。 2ケタ勝利となれば、12勝を挙げた17年以来3年ぶりとなる。 初回に陽川の満塁本塁打で、味方が4点を先制する幸先いいスタート。DeNAの先発井納が初回に44球を要した一方、秋山は初回を5球で3者凡退に抑えた。2、3回はともに二塁打を浴びながらも、後続を抑えて無失点。持ち味の直球でつまらせ、カーブやフォークなどの変化球を有効に使った。4回に先頭のロペスにソロ本塁打を浴び、6回はオースティンの特大2ランを含む3連打で2点を失ったが、味方の大量援護もありリードを保ったまま降板した。

◆DeNAが、横浜スタジアムで実施中の「withコロナにおける大規模イベントガイドライン策定に向けた技術実証」の2日目は、最大収容人数3万2402人の約76%となる2万4537人を集客した。 この日は最大収容人数の90%を目安に集客していた。最終日の11月1日は、100%を目標としており、29日までの売り上げなどから、80%超の集客を見込んでいる。

◆阪神は1回、陽川の6号満塁本塁打で先制。陽川は3回にも2打席連発の7号ソロを放った。先発秋山が3回まで無失点に抑えた。 阪神は5回に打者一巡の猛攻で6点を加点した。DeNAは4回にロペスの11号ソロ。6回にオースティンの20号2ランで反撃。 阪神は7回から継投で逃げ切り、引き分けを挟み6連勝。秋山が10勝目。DeNAの連勝は4で止まった。井納が7敗目。

◆06年から17年まで阪神でプレーし、18年からDeNAに移籍した大和内野手(32)が、今季限りでの現役引退を表明している阪神藤川球児投手から2ラン本塁打を放った。 3-13で迎えた9回裏2死二塁。藤川が登板すると、大和もプロ初スタメンとなった森敬斗内野手の代打で登場した。カウント2-1から内角球を振り抜くと、左翼ポール際への4号アーチとなった。 大和は阪神時代には通算3本塁打で、これが通算9号。阪神時代は長打力があるタイプではなかっただけに、打たれた藤川は苦笑いしていた。

◆阪神能見篤史投手(41)と藤川球児投手(40)リレーで最後を締めた。 9回に4番手で能見が登板。先頭の細川に中越え二塁打を浴びるも、続く高城を内角直球で見逃し三振。続く伊藤光も145キロ直球で右飛に仕留めた。能見は今季限りで退団が決まっているが、まだまだキレのあるボールと姿を見せた。 9回2死からマウンドに上がったのは、今季限りで現役引退する藤川。打席にはかつてチームメートだった大和が代打で立った。藤川は3球連続で147キロ直球を投げ込んだ。カウント2-1から、続けて147キロ直球を投げ込むも、大和にうまく捉えられ打球は左翼スタンドへ。ともに戦った仲間からの1発に一瞬苦笑いを浮かべた。それでも続く中井は、3球連続直球で見逃し三振。藤川の代名詞の「火の玉直球」で大勝の最後を締めた。

◆阪神が15安打13得点の大勝で、前日30日の引き分けを挟み今季最長の6連勝とした。昨季最終盤に、6連勝で大逆転クライマックスシリーズ進出を決めて以来。 初回2死満塁で、6番陽川尚将内野手(29)が左翼へ先制の満塁本塁打。3回も先頭の陽川が2打席連続となるソロ本塁打を放ち、序盤から猛攻を仕掛けた。4回にも2点を追加すると、5回は秋山拓巳投手(29)の右前打から打者一巡の猛攻で一挙6得点を奪った。 秋山は6回8安打3失点で10勝目を挙げ、17年以来3年ぶりの2ケタ勝利に到達した。

◆06年から17年まで阪神でプレーし、18年からDeNAに移籍した大和内野手(32)が、今季限りでの現役引退を表明している阪神藤川球児投手から2ラン本塁打を放った。 DeNA大和(9回、阪神藤川から4号2ラン)「打席に入る時感慨深いものがありました。まさか、本塁打を打てるとは思ってもいなかったです」

◆阪神が15安打13得点の大勝で、前日30日の引き分けを挟み今季最長の6連勝とした。矢野監督との一問一答は次の通り。 --投打がかみ合った もう、陽川だね。2本のホームランでリズムというか勢いがね。大きかったと思います。 --成長した部分は 成長というか、ある程度、これくらいやれるものはあると思うんだけど、どうしても(試合に)出たり出なかったりっていうのでね。そういう難しさは陽川自身もあるだろうし、そういうところにも経験は生きてきている。腐らずにやってくれるんで、そのあたりは何かこう、特別何かを変えたとか、そんなことはないと思う。 --(ドラフト1位の)佐藤らも加入する中、来季に向けてアピールになっているのでは それはもう、そうなってるし。ファーストもサードもできるのも、こっちとしてはすごく、そういう選手がいてくれるのは助かる。ホームランは陽川の魅力。危機感を持ってやってくれてると思うんで。残りの試合も、どのポジションにいっても、陽川らしく打席に入ったら、フルスイングしっかりしてくれたら。 --秋山は10勝目で自信 何年ぶりになるのかな。3年ぶり。ここで勝ちが付かなくて次となると余分な力が入ったり、余分な気持ちが出てきそうな気もするけど、すんなりいけたというのは大きかったと思う。もちろん打線の援護は大きかったんだけどね。逆に点差が開くと難しいところもあるから。そういうところは、いつも関係なくというか、自分らしくというか。そういう投球をしてくれてね。アキ(秋山)は2桁勝ってくれたんでね。先発の強みというか、そういうところに入ってきてくれる。9勝と10勝では全然違うんでね。 --無四球だったり、粘れるのも持ち味 もちろん、もちろん。すごいビックリするような速い球があるとか、そういうピッチャーじゃない。それは秋山自身も心得ていると思うし。それで四球を出していたらピッチング的には苦しくなる。速い球で抑える人もいれば、アキみたいなピッチングで抑えるというのも投手としては必要なところ。そういうところを示してくれているというところでは、こういうタイプのピッチャーがいれば参考になる。 --展開次第かと思うが能見、藤川が投げた 中継ぎで投げていない投手も(1軍に)上げても投げる機会がなかったし、そういうところでは点差があったというのもなくはないけど。能見もね、投げる姿を横浜でしか見られない人もいるし、球児も。見たいという人も能見、球児に関してはいる。それに応えられたというか、打線がそうしてくれた。 --6連勝 土俵際とか、瀬戸際とか、今年はずっとそのようなところが自分の中で多かったのがここまでなんだけど、去年の後半も最後なんとか(6連勝)できたというのは、すごくうまくチームがいっているかと言われると難しいところなんだけど、その中でもこうやって粘れたり、後半こうやって連勝できるのは、自信にしたいなと思います。

◆DeNAは序盤の大量失点が響き、連勝が4で止まった。 先発井納翔一投手と2番手武藤祐太投手で5回までに13失点を喫し、ロペスのNPB通算1000安打を飾れず。3回5失点の井納は「初回から相手に流れを与えてしまい、チームにリズムを作ることができませんでした。先発の役割を果たすことができず申し訳ないです」と話した。 ▼毎回与四死球=DeNA 31日の阪神戦で12四死球を与えて記録。今年の8月27日ロッテ以来でプロ野球14度目。セ・リーグでは14年7月15日広島以来5度目で、DeNAは初めて。

◆DeNAホセ・ロペス内野手(36)が10月31日、NPB通算1000安打を達成した。 4回無死、阪神秋山から左翼スタンドへ11号ソロ。メジャー時代に通算1005安打を放っており、来日8年目で外国人では初の日米両方での通算1000安打到達となった。 球史に名を刻んだ。打った瞬間それと分かる一打に両手を突き上げて悠然とダイヤモンドを周回。記念パネルを手にファンの声援に応えた。「記録達成することができ、正直ホッとしています。支えてくれた母親、妻、子どもたち、そして友人に感謝したいです。また、亡くなったお姉さん、お兄さんに報告したいと思います」と話した。 試合後の盛大なセレモニーでは、家族やレイズ筒香からサプライズのビデオメッセージがビジョンに流された。「心から感動しています。みなさんに本当に感謝しています」と陽気な助っ人も思わず涙した。 24日広島戦で日米通算2000安打を達成し、ちょうど1週後に再び大台をクリア。「数字は意識せず、毎日野球を楽しもうとやってきた。これからは本当に楽しくやっていけるね」。記録の重圧からも解放された36歳。大好きな仲間たちとファンのため、大好きな横浜で、ヒットを積み重ねていく。【鈴木正章】 ▽DeNA森(ドラフト1位新人がプロ初スタメンも4打数無安打) 結果を出すことができずに悔しい思いをしたので、次回チャンスをもらったときには、必ず結果を出したい。

◆阪神がDeNA戦(横浜)で15安打13得点で大勝だ。右翼先発の陽川尚将内野手(29)がプロ初の満塁弾&2打席連続アーチ&5打点の大暴れ。矢野阪神最長タイの6連勝(引き分けを挟む)で2位を死守。貯金も今季最多の6とした。ドラフト1位で近大・佐藤輝明内野手(21=仁川学院)を指名。即戦力スラッガーの加入を前に、来季のポジション争いがすでに始まっている。秋晴れの横浜は阪神ナインの独壇場だった。闘志をみなぎらせたのは陽川だ。1回2死満塁。DeNA先発井納のスライダーをすくい上げた。豪快な打球は左翼席に吸い込まれる。今季6号はプロ初の満塁弾。ひと振りで4点を刻んだ。 陽川 昨日、チャンスで何回か回ってきて、かえせなかった。何とか積極的に行こうと思って打席に立ったのが結果につながった。 1本だけで満足しない。3回は速球を強打し、左中間フェンスを越えた。2打席連続本塁打もプロ入り初。自己最多のシーズン7発目&1試合5打点と大暴れだ。打線も一気に点火。4回は2点を奪い、5回は打者10人6得点の猛攻で、ワンサイドゲームに持ち込んだ。15安打13得点の猛攻で圧勝。昨季の最終盤以来となる矢野体制最長タイの6連勝だ。貯金6も就任以来最多タイとなった。 矢野監督 もう、陽川だね。2本のホームランでリズムというか、勢いがね。大きかった。アイツ自身、危機感を持ってやってくれていると思うんでね。 前日30日に宿敵巨人が優勝し、15年連続のV逸が決定。消化試合でも攻め手を緩めず、2位を死守した。ナインの発奮材料は、もう1つある。10月26日のドラフト会議でアマNO・1スラッガーの近大佐藤を指名。4球団競合で引き当てた。関西学生野球リーグ新記録の14本塁打を放った超大物だ。内野手だが、矢野監督は「佐藤君は外野もやっていたということなので、外野でやってもらいたいチームの事情もあります」と明かしていた。 この指揮官の発言に、心がざわつかない野手はいないだろう。外野で3戦連続先発の陽川も「しっかり、自分がやることをやっていきたい」と言い切った。内外野こなせる大物ルーキーの加入前から、野手が猛攻で存在感を誇示。来季につながる激しいバトルが早くも始まった。【酒井俊作】

◆今季限りで現役引退する阪神藤川球児投手が、かつてのチームメートと真っ向勝負を繰り広げた。能見の後を受けて9回2死二塁でマウンドへ。DeNAが代打に送ったのは、大和だった。 初球から3球連続で147キロ直球。カウント2-1からまたも147キロ直球を投げ込んだが、打球は左翼スタンドに飛び込む2ランとなった。 「一緒にやっていた大和が出てきてくれて、大和とはFAで横浜に行く時に『ストレートでどんどん勝負しような』と話をしていたので、最後にそれが実現できたのでうれしかったですね」。試合後の藤川の表情は晴れやかだった。 最後は中井を3球連続直球で見逃し三振。最速は148キロだった。11月1日が最後のDeNA戦になるが「まだ実感は湧いていないけれど、自分というよりは、ファンの方々が自分が投げる姿を見て、何かを感じてもらえていたらうれしいですね」と願っていた。

◆阪神が15安打13得点の大勝で、前日30日の引き分けを挟み今季最長の6連勝とした。 今季のDeNAとの対戦は11勝8敗3分けでシーズンの勝ち越しを決めた。14年から7年連続の勝ち越し。前身の大洋時代から通算999勝762敗54分け(放棄試合1戦あり)となり、1000勝に王手。1日に大台に挑む。なお、対戦球団の通算1000勝に達すれば球団史上初。

◆本塁打と打点のタイトルを争う阪神大山悠輔内野手は、4打数1安打2打点だった。6点リードの5回。1死満塁で中前へ2点打を放ち「横浜スタジアムですし、(リードが)何点あってもいいと思うので、追加点を取ることができて良かったです」。 今季通算打点は82に。ただ、この日は本塁打と打点トップの巨人岡本が3ラン。本塁打は3差、打点は7差となった。

◆今季限りで退団する阪神能見篤史投手が守護神藤川につないだ。4番手で9回に登板。 先頭の細川に中越え二塁打を浴びるも、続く高城を内角直球で見逃し三振。伊藤光も145キロ直球で右飛に仕留めた。「球児が投げるのが分かっていたんで。ランナーなしでつなぎたかったけどね」。2アウトを奪い、藤川にバトンタッチ。変わらぬキレ味と立ち姿でファンの大歓声を受け「本当にありがたかったですね。すごく力になりました」と感謝した。

◆DeNAロペスが、NPB通算1000安打を達成した。4回無死、阪神秋山から11号ソロ。打った瞬間それと分かる一打に両手を突き上げてダイヤモンドを周回。「記録を達成することができ、正直ホッとしています。支えてくれた母親、妻、子どもたち、そして友人に感謝したいです。また、亡くなったお姉さん、お兄さんに報告したいと思います」。メジャー時代に通算1005安打。来日8年目で外国人では初の日米両方での節目到達だ。 試合後のセレモニーでは、家族やレイズ筒香からサプライズメッセージがビジョンに流された。「心から感動しています」と陽気な助っ人も思わず涙した。「数字は意識せず、毎日野球を楽しもうとやってきた。これからは本当に楽しくやっていけるね」。記録の重圧からも解放された36歳。大好きな横浜で、ヒットを積み重ねていく。【鈴木正章】 ▼通算1000安打=ロペス(DeNA) 10月31日の阪神22回戦(横浜)の4回、秋山から左越え本塁打を放って達成。プロ野球309人目。初安打は巨人時代の13年3月29日広島1回戦(東京ドーム)でバリントンから。ロペスは大リーグで1005安打を打っており、日米両方での通算1000安打達成はイチロー、松井秀喜に次ぎ3人目。外国人選手では初めてになる。

◆今季限りで現役引退する阪神藤川が、かつてのチームメートと真っ向勝負を繰り広げた。 9回2死二塁から登板。DeNAの代打大和に2ランを浴びた。「一緒にやっていた大和が出てきてくれて、大和とはFAで横浜に行く時に『ストレートでどんどん勝負しような』と話をしていたので、最後にそれが実現できたのでうれしかったですね」と晴れやかな表情で話した。

◆DeNAのドラフト1位ルーキー・森敬斗内野手(18)=桐蔭学園高=が、「2番・遊撃」でプロ初スタメン起用される見込みとなった。試合前、ラミレス監督が明かした。  1軍で初めて守備に就くことにもなるが、指揮官は「練習でもいい送球やゴロもしっかり捕れている。かなりいい守備ができるのではないかと期待している」と語った。  森は27日の巨人戦で初昇格すると、いきなり代打で左翼フェンス直撃の二塁打をマーク。前日29日の同戦では代打で中前打を放ち、二塁へ進塁すると梶谷の右前打で一気に本塁に生還する快足も披露し、4戦連続の代打起用で結果を残している。  なお横浜スタジアムでは、前日からの阪神3連戦で、感染防止対策を講じた上で満員に近い観客を収容し、その効果を調べる技術実証が行われる。

◆阪神が一回に陽川の満塁本塁打で先制した。  「みんなが良い流れで回してくれたので、積極的に打っていくことを意識して打席に入りました。それが良い結果につながってくれましたし、先制することができてよかったです」  一回1死から糸原が右中間へ二塁打を放つと、続くマルテは四球。2死後、サンズの左前打で満塁となったところで陽川が打席に立った。  井納の129キロスライダーを完璧にとらえ、左翼席中段まで運んだ。10月25日の巨人戦(東京ドーム)以来のアーチはプロ初の満塁弾。幸先よく先制点を奪った。

◆阪神が陽川の2打席連続の本塁打で追加点を奪った。  「先頭打者だったのでチャンスメークする意識で打席に入りました。追加点を取ることができてよかったです」  4-0の三回。先頭で打席に立つと井納の145キロ直球をとらえた。高々と上がった打球は左中間席へと着弾。自己最多となる7号ソロで1点を追加した。一回の第1打席では満塁弾を放っており、プロ初の2打席連続弾となった。

◆阪神が15安打13得点で今季初の6連勝(1分け挟む)。一回に満塁本塁打の陽川が三回はソロで、7-1の五回は大山の2点打などで6点加えた。秋山は6回3失点で3年ぶりの2桁勝利到達。DeNAは7年連続の阪神戦負け越し決定。

◆DeNAの大和が九回、今季限りで現役を引退する藤川から2ランを放った。2017年まで阪神でプレー。「打席に入る時、感慨深いものがあった。まさか本塁打を打てるとは」と振り返った対戦を、打たれた藤川も「(大和が)横浜に行く時、ストレートでどんどん勝負しようなと話をしていた。最後にそれが実現できたのでうれしかった」と思い返した。  九回2死二塁でのベテラン投入に代打で登場した。阪神ファンから拍手が起こる中、珍しくフルスイングで応戦。147キロを左翼席に運んだ。粋な起用をしたラミレス監督は「藤川は横浜では最後になるかもしれない。お客さんのためにも、長年一緒にプレーした大和を立たせたかった」と目を細めた。

◆阪神の陽川がプロ初の満塁本塁打からの2打席連続アーチで5打点を挙げ、大勝を呼んだ。  安打2本と四球で塁が埋まった一回2死。井納の甘いスライダーを完璧に捉え、阪神ファンが待つ左翼席へ運んだ会心の一発に「積極的に打っていくことを意識した。いい結果につながってくれた」と相好を崩した。先頭の三回は速球を左中間へソロ。シーズン自己最多更新の7号とした。  矢野監督は「2本のホームランで勢いをつけてくれた。大きかった」と褒めた。

◆DeNAのロペスが来日8年目で通算1000安打を達成した。四回に秋山からソロを放ち、打った瞬間、ベンチに向かって両手を突き上げた。米大リーグでも1005安打をマーク。日本選手ではイチロー、松井秀喜がクリアしている日米両方での節目に、外国人選手で初めて達した。  ベネズエラ出身のスラッガーを祝福するセレモニーが試合後行われ、家族やマリナーズ時代の同僚ベルトレ氏、レイズに移籍した筒香らからのビデオメッセージが映し出された。36歳の一塁手は涙を拭い「振り返れば良い時も悪い時もあった。皆さんに心から感謝したい」と語った。 ラミレス監督(ロペスに) 「歴史に残る素晴らしい記録だ。コンスタントに打ち続けるという、難しいことを二つの国で成し遂げた」

◆虎のゴリラは俺だ!! 陽川がワン・ツーのゴリラパンチでDeNAをノックアウトした。プロ初のグランドスラムに1試合2発と大暴れ。ドラミングで球場を揺らせた。  「きのう(10月30日)の試合でチャンスで何回か回ってきたなかで、(ランナーを)かえせなかった。なんとか積極的にいこうと思って打席に立ったのが結果につながりました。(自身初の満塁弾は)うれしいです」  まずは2死満塁で迎えた一回。井納の129キロスライダーを完璧にとらえた。打った瞬間、スタンドインを確信した打球は左翼席中段に着弾。25日の巨人戦(東京ドーム)以来の6号で勢いに乗ると、先頭で迎えた三回だ。今度は145キロ直球を一閃! 長い滞空時間を経て白球は左中間スタンドに吸い込まれた。  キャリアハイの7号をマークし、1試合2発はプロ初。5打点も自身最多だ。大規模スポーツ観戦の入場規制緩和に向け、試験的に観客上限が引き上げられたこの日の一戦。2万4537人の視線を、パワー自慢の虎のゴリラが独占した。  新たなライバルが加入する。ドラフト1位指名された佐藤輝のことだ。起用法について矢野監督は「うちでハマるなら外野」と明言。右翼手の定位置をつかみかけている陽川にとって、来季の最大の競争相手になることは間違いない。  うかうかしていられない理由はもう一つある。佐藤輝はチームメートから「テル」だけではなく「ゴリ」とも呼ばれていたことが判明。まさかのゴリラかぶり!? ライバル出現に陽川は「しっかり自分がやることをやっていきたい」と力を込めた。矢野監督も「陽川自身も危機感を持ってやってくれている。残りの試合もどのポジションにいっても、陽川らしくフルスイングをしてくれたら」と期待。持ち味を発揮すれば来季のゴリラバトルにも勝てるはずだ。  2発のゴリラパンチで活性化した打線は15安打13得点で矢野政権最長タイの6連勝(1分け挟む)。7年連続のDeNA戦勝ち越しも決めた。  残り7試合。陽川は「しっかり目の前の試合を、一打席一打席が勝負なので、結果を残せるようにやっていきたい」と自らを奮い立たせた。まだ満足はしていない。レギュラーも、そしてゴリラの座も絶対に譲らない。(原田遼太郎)

◆2017年まで阪神に在籍した大和が、九回に今季限りで引退する藤川から2ランを放った。「見ている皆さんが喜ぶと思った」というラミレス監督の粋な采配で代打として登場。147キロの直球を左翼席へ運び「打席に入るとき、感慨深いものがあった」。藤川も「(大和が)横浜に行くとき、ストレートで勝負しようなと話をしていた。最後に実現できたのでうれしかった」と思い返した。(横浜)

◆横浜スタジアムでは、感染防止対策を講じた上で満員に近い観客を収容し効果を調べる技術実証が行われ、定員の約76%に相当する2万4537人の観衆が集まった。今季セ・パ両リーグでは最多。神奈川県などが企業と連携して実施しているもので、調査が始まった前日30日は気温の低下などで約51%の1万6594人にとどまり、目標の80%に届かなかった。1日の最終日は、さらに多くの来場が見込まれ、東京五輪・パラリンピックなど大規模イベントの通常開催に向けた第一歩となる。

◆打った瞬間、指で2つの「1」をつくり両手を掲げた。日米通算2000安打達成から1週間。DeNAのホセ・ロペス内野手(36)が四回、左翼席へ特大の11号ソロを放ち、外国人選手では史上初となる日米各リーグでの1000安打を成し遂げた。  「感動しています。振り返れば、いいときも悪いときもあったが、こうしてプレーする機会をもらって、日米で活躍できたことをうれしく思う」  今季プロ野球最多の2万4537人が詰めかけた横浜スタジアム。試合後は盛大なセレモニーも行われ、多くのファンの前で感慨にひたった。  日本選手を含めてもイチロー、松井秀喜に続く史上3人目の記録だ。米大リーグ、マリナーズ時代にはそのイチローとプレーし、2006年にはともにオールスター戦にも出場。「今まで見てきた中で一番素晴らしい打者」と尊敬する先人に続く偉業となった。  大型ビジョンには、新型コロナウイルスの影響で来日が見送られた家族からのメッセージも流れ、お立ち台で涙を流した。前例のないシーズン。異国で自身を支えてくれたのは、DeNA入団時からともに過ごす天野通訳だった。外出もできず一人で自宅にこもる中、共通の趣味であるサッカーのテレビゲームができる環境を整えてくれた上に、通信対戦の相手にもなってくれた。周囲の配慮に「心から感謝したい」と頭を下げた。  「応援してくださる皆さんのために打ちました」とロペス。愛されるチーム最年長が、また一つ球史に名を刻んだ。(浜浦日向) ロペスについてDeNA・ラミレス監督 「歴史に残る素晴らしい記録だ。コンスタントに打ち続けるという、難しいことを二つの国で成し遂げた」 桐蔭学園高から入団1年目。プロ初先発で4打数無安打だったDeNA・森  「悔しい思いをした。次回先発のチャンスをもらったときは必ず結果を出したい」 ★筒香も祝福  試合後のセレモニーでは、元同僚や最愛の家族からのメッセージが大型ビジョンに流れた。今季レイズに移籍した筒香は「セレスティーノ(ロペスのミドルネーム)、バモス(行くぞ)!」。マリナーズ時代の同僚でメジャー通算3166安打の名三塁手ベルトレからは「信じられない(偉業だ)」と祝福された。サプライズにロペスは「家族にはしばらく会っていないし、すごくびっくりした」と感激し目を赤くした。

◆大和よ、男の約束を守ったぞ。左翼席の中段に飛び込む打球を見ながら、藤川は俺の負けと言わんばかりに苦笑い。かつての同僚、大和に147キロの火の玉ストレートを繰り出したが、それを完ぺきにとらえられた。  「(阪神時代に)一緒にやっていた大和が出てきてくれて。FAで、横浜に行くときに『ストレートでどんどん勝負しような』と話をしていたので。最後に、それが実現できたので、うれしかったですね」  13-3で迎えた九回、今季限りで退団する能見から引き継いだ2死二塁からのマウンドだった。「代打・大和」がコールされ、場内は大盛り上がり。敵将・ラミレス監督が「もしかしたら藤川は今日で最後だったかもしれない。長年一緒にプレーしてきた大和が打席に立った方が、見ているみなさんも喜ぶと思ったので」と考えたサービス。藤川は2017年秋に大和が阪神からFAで移籍するときに交わした約束を忘れてはいなかった。  4球連続で147キロの直球を投じた。カウント2-1。大和のファーストスイングでやられた。  「(自分が投げる)関東での試合は、これが最後になりますけど。まだ実感は湧いてこないです。ファンの方々が、自分が投げる姿を見て、何かを感じてもらえていたらうれしいですね」  藤川はファンにメッセージを残し、ハマスタを後にした。10日の引退試合(対巨人、甲子園)まで、残り6試合。次は、どんな男のドラマを見せてくれるのだろうか。(三木建次)

◆実りの秋だ。阪神はDeNAに13-5で快勝。先発した秋山拓巳投手(29)は6回3失点で3年ぶりの2桁勝利を挙げた。プロ11年目。心身ともに成長し、西勇とともにチームの柱となった。  秋空の下で、秋山がテンポよくアウトを積み重ねた。3年ぶりの2桁勝利を達成。藤川からウイニングボールを受け取ると笑顔をみせた。  「10勝がかかっていましたし、序盤からたくさん援護をいただいたので。何とか期待に応えようと一生懸命投げました」  一回から4点のリードをもらうと、その裏をわずか5球で三者凡退。直球は140キロ前後ながら持ち味のコースを突く投球で相手打線を抑えた。  四回にロペスにソロ、六回はオースティンに2ランを浴びたが、6回3失点。10月11日のDeNA戦から自身4連勝で10勝目(3敗)を挙げた。2桁勝利は自身2度目。2017年に12勝を挙げて以来、3年ぶりだ。  「狙えるところまできて2桁(勝利)できた。普通にうれしいので、また頑張っていきたい」  2018年に右膝を手術したこともあり、昨季は4勝止まり。今季の開幕前は先発ローテーションを争う立場だった。その中で高橋が左肩のコンディション不良で出遅れると「遥人(高橋)は軸で期待されていたと思う。そこを奪うくらいの気持ちではいます」と気合のスイッチを入れた。  「昔は自分が良ければいいと思いながらやっていた。年齢を重ねるにつれて、どうしたらチームが良くなるかということを考えるようになった」  プロ11年目の29歳。藤川が今季限りで現役を引退し、能見も退団する。「先輩方から教わってきたことを守って、後輩にそういう姿を見せていきたい」。言動を見つめ直し、自分を変えた。それが10勝につながった。  「次回は来季に向けて信頼されるような投球ができるように、また今日から頑張っていきたい」  まだ勝ち星を積み重ねる。さらなる高みを目指す。(菊地峻太朗)

◆わが阪神は15安打で13得点!! でも俺の心の中には、秋風がビュンビュンと吹き荒れているのだ。  だってさあ...、東京ドームでは巨人・岡本が大山に3本差をつける29号アーチを打つし、打点も7点差と広げる89打点になっちゃうしさ~...。丸まで大山を抜き去る27号を打ちやがったー!!  ちゅーか、3-13と10点差をつけられているのに八回2死二、三塁で大山を申告敬遠すんなよー!!(怒)  虎党には『近本の打率3割』の夢があるけれど5打席でノーヒット。阪神は15安打も打ってるやん!? てか、スタメンでノーヒットは近本だけやないかい!  でも近本くん、俺は思うのだ。『ヒットに不思議なヒットあり、凡打に不思議な凡打なし』。さあ、3割に向かって最後の山を登頂したれー!!

◆秋山の10勝到達は、素直に褒めたい。1年間、ローテーションを守り続けられたのは、この日の無四球投球でもわかるように、無類の制球の良さが大きい。リズム、テンポ、間合いという投手に重要な要素を高いレベルで持ち合わせている。  この投球ができると、野手も自然とリズムよく守れる。結果、攻撃にいい影響が出る。ことし、登板時に援護点が非常に多かったのは、秋山自身の投球のおかげといっても過言ではない。  ただ、注文もある。大量リードで投げると、どうしても緩みが出る。理解はするが、四回のロペスの一発も、六回の中井、オースティン、ソトの3連続長打も、すべて真っすぐを打たれた。早く試合を終わらせようと、不用意に投げたように映った。  来年、ことし以上の数字を残すためには、余計な失点を減らすことが求められる。失点を減らせば、今の秋山なら防御率2点台前半は可能な数字で、そうなれば、防御率のタイトルも視界に入ってくる。西勇と並ぶ投球術も持ち合わせている。来季のさらなる飛躍は十分に期待できる。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
64417 0.610
(↑0.004)
優勝
(-)
8506
(+6)
397
(+4)
130
(+3)
77
(+3)
0.256
(↑0.001)
3.390
(-)
2
(-)
阪神
56507 0.528
(↑0.004)
8.5
(-)
7474
(+13)
437
(+5)
106
(+2)
77
(+1)
0.248
(↑0.001
3.430
(↓0.01)
3
(-)
中日
56535 0.514
(↓0.005)
10
(↓1)
6408
(+3)
470
(+9)
67
(+1)
31
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.890
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
54546 0.500
(↓0.005)
11.5
(↓1)
6496
(+5)
450
(+13)
130
(+3)
29
(-)
0.266
(-)
3.760
(↓0.08)
5
(-)
広島
485411 0.471
(↑0.006)
14.5
(-)
7499
(+9)
514
(+3)
106
(+1)
61
(-)
0.262
(↑0.001)
4.200
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
386410 0.373
(↓0.003)
24.5
(↓1)
8440
(+4)
555
(+6)
104
(-)
67
(+1)
0.245
(-)
4.640
(↓0.02)