中日(★3対9☆)広島 =リーグ戦22回戦(2020.10.31)・ナゴヤドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:島内 颯太郎(1勝0敗0S)
敗戦投手:福 敬登(5勝5敗1S)

本塁打
【広島】長野 久義(8号・8回表2ラン)
【中日】木下 拓哉(5号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は1点を追う8回表、無死満塁から會澤が走者一掃の適時打を放ち、逆転に成功する。さらに代打・松山の2点適時打、長野の通算150本塁打となる2ランが飛び出し、この回一挙7点を奪った。投げては、3番手・島内がプロ初勝利。敗れた中日は、4番手・福がリードを守れなかった。

◆広島長野久義外野手(35)がプロ野球176人目となる150号を達成した。 1点を追う7回無死満塁から会沢の右中間へ3点適時二塁打、2死一、二塁から松山の左中間への2点適時二塁打で4点リードで迎えた打席。中日ゴンサレスの初球、147キロ直球を強振し、カープファンの待つ左翼スタンドへ。ダメ押しの8号2ランが、自身のメモリアル弾となった。

◆中日は2回、8番木下拓が広島先発中村祐から5号ソロを放ち先制。3回1死三塁、阿部の遊ゴロで2-0とリードを広げた。 広島は5回、菊池涼の適時三塁打で1点を返したが、6回1死二、三塁の好機は中日2番手又吉に堂林、ピレラが三振に倒れた。 広島は8回、会沢の3点二塁打で逆転。松山の適時打と長野の2ランで7点を奪い4連勝。島内がプロ初勝利。中日は5連敗。福は5敗目。

◆広島2年目の島内颯太郎投手(24)が登板61試合目でプロ初勝利を手にした。1点ビハインドの7回1死二、三塁で登板。最速153キロの直球を軸に、阿部を三ゴロ、A・マルティネスを右飛に仕留め、火消しに成功した。直後の8回に攻撃陣が一挙7得点の猛攻で逆転。「去年はなかなか勝つことができなかったので、やっと勝つことができてうれしいです」と待望の白星を喜んだ。ウイニングボールについては「両親にあげたいと思います」と語った。 1年目の昨季は中継ぎとして25試合に登板したが、プロ初勝利には届かなかった。今季は3月に育成強化を目的として新設された投球動作解析班の「2・5軍」でレベルアップに励んだ。データを元にフォームや変化球のリリースポイントなどを微調整。また可動域を広げる運動を多く取り入れるなどして、鍛錬を積んできた。7月に1軍に昇格し、10月5日に2軍降格となるも、16日に再び1軍に返り咲き、悲願の1勝目をもぎ取った。 佐々岡監督は1死二、三塁からの島内への継投について「1点もやれない場面で、(島内の)ボールの力で起用した」と説明。見事にゼロ封で切り抜け、チームに流れを呼び込んだ。2死からのA・マルティネスの右前への打球は、右翼の鈴木誠の好守にも助けられただけに、右腕は「打球見た瞬間は落ちると思ったので、本当に誠也さんには後で感謝をしたいと思います」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 今季はビハインドの場面から、一時は勝ちパターンで登板するなど、多くの場面で経験を積んできた。残りのシーズンへ向け「どんな場面で投げるかわかりませんが、任されたところで、しっかり投げたいと思います」と力を込めた。2年目のホープが飛躍を続けていく。【古財稜明】 ▽広島会沢(1点を追う8回無死満塁で3点適時二塁打) 絶対三振だけはダメだという気持ちで入った。投手陣が頑張ってくれてますから、なんとか勝ちをつけたかった。 ▽広島佐々岡監督(8回の打線に) みんながつないだ中で、よく打ってくれた。(初勝利の島内は)よく抑えてくれた。1点もやれない場面で、ボールの力で起用した。

◆中日はチーム最多51試合目の登板となった福敬登投手が1点リードの8回に乱れた。 連日の終盤大量失点で今季ワースト5連敗。前日は谷元圭介投手が7回につかまるなど、鉄壁を誇った救援陣に疲労の色は隠せない。与田剛監督は「(福は)疲れも相当たまっているのかなと思う。これまでよく投げてくれた。あともうちょっとね」と選手を責めることはなかったが、広島戦の今季負け越しが決定。目指す8年ぶりAクラスへ正念場が訪れた。

◆広島長野久義外野手(35)がプロ野球176人目となる通算150号を達成した。4点リードの8回2死二塁でゴンサレスの147キロ直球を強振し、打球はカープファンの待つ左翼席へ。ダメ押しの8号2ランがメモリアル弾となった。節目の1発に、ベンチでは拍手喝采で祝福された。試合後、球団を通じて「昨日もそうですけど、前の打席までチームに迷惑をかけていたので。またいいところで打てるように頑張ります」と話すにとどめた。 09年ドラフト1位で巨人へ入団。1年目の10年4月4日広島戦(マツダスタジアム)で放ったプロ1号からスタートした。巨人9年間で137本塁打を放ち、19年に広島に移籍。新天地1年目の4月2日中日戦(ナゴヤドーム)で移籍第1号と節目の1発を放った球場で、大台に乗せた。 長野のメモリアルアーチを含め、終盤の猛攻でチームは2試合連続の逆転勝利。7得点を奪った8回の攻撃に佐々岡監督は「みんながつないだ中で、よく打ってくれた。今は良い雰囲気の中で打てている」とうなずいた。チームは引き分けを挟んで今季最長タイの4連勝。中日戦の2年連続勝ち越しが決まった。   ▼通算150本塁打=長野(広島) 31日の中日22回戦(ナゴヤドーム)の8回、ゴンサレスから左越え本塁打を放って達成。プロ野球176人目。初本塁打は巨人時代の10年4月4日広島3回戦(マツダスタジアム)で小松から。

◆広島会沢翼捕手(32)が値千金の決勝打を放った。1点を追う8回無死満塁。ファウルで粘ってからの9球目。 中日福の143キロ直球を右中間へはじき返し、走者一掃の逆転適時二塁打で、チームを勝利に導いた。会沢は「まず同点に。絶対三振だけはダメだという気持ちで入った」と振り返った。 投手陣の奮闘にバットで応えた。先発中村祐は6回2失点と力投。2番手中村恭がピンチを背負うも、島内が後続を断つ快投で、流れを引き寄せた。会沢は「最少失点で(中村)祐太が頑張ってくれて、その後も粘り強く抑えてやっていた。投手陣が頑張ってくれてますから、なんとか勝ちをつけたいと。それは毎回思ってますしね」と語った。

◆中日のアリエル・マルティネス捕手(24)が「4番・一塁」で出場する。スタメンは8月8日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来で、4番は7月22日の同戦(同)以来2度目。前日30日の広島戦では五回に代打で出場して一時勝ち越しとなる適時二塁打を放った。  与田監督は「打撃の方はいい形で打ってくれた。守備はまだまだ。今年から急きょ、初めていることなので」と前日にベンチスタートさせた意図を明かしたが、試合前は一塁でノックを受けるなどして準備した。ビシエドを欠く打線のテコ入れへ期待は大きい。  ビシエドが離脱した29日から2試合連続で4番に入った高橋周平内野手(26)は、3戦ぶりに「5番・三塁」で出場する。

◆広島は1分けを挟んで4連勝とし、中日戦の勝ち越しを決めた。1-2の八回に会沢が逆転の3点二塁打を放ち、松山の2点二塁打、長野の2ランで7点を挙げた。救援の島内がプロ初勝利。中日は福が崩れ、今季初の5連敗となった。

◆中日は終盤に試合をひっくり返され、今季初の5連敗を喫した。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。--福の投球は  「疲れも相当、溜まっているのではないかとは思いますけど、数日(登板間隔が)空いているとはいえ、そんなに簡単に疲れが取れるわけでもない。よく投げてくれているので、もう少し(の踏ん張り)ですね」  --高橋の調子がよくないように見られるが  「周平もいろんな疲れもあるし、ほかの選手もそうだし、体調が万全な選手はほとんどいないので、調子が悪いからといって責めるようなことは考えていません。とにかく最後まで大きなけががないように信頼して使っていくだけです」  --松葉はゴロを打たせたりテンポよく投げていた  「そこはよかったところ。このところボールカウントが先行するところがあったので、その辺りはきょうはストライク先行で流れもよかったと思う。粘り強さ、ピンチを背負っても思い切りのよさで攻めていく、きょうはよく投げてくれたと思います」  --A・マルティネスは今後も「4番・一塁」で  「打順はシーズンを通して、すべて確定というわけではないので。状況を見て。ただ、きょうのファーストの動きとか、4番としての責任というのはよく果たしてくれたのでとは思っています」

◆中日のセットアッパー・福敬登投手(28)が2-1の八回に4番手として登板。4安打2四球6失点と崩れた。  2番・田中広からの好打順に対し、2安打と四球で無死満塁のピンチを招くと、5番・会沢には右中間を破る走者一掃の逆転二塁打を浴び、その後も2死一、二塁となって、代打・松山に左中間を破る2点二塁打を浴びた。チームはこれで4試合連続の逆転負けで今季初の5連敗。  福は10月27日の阪神戦(甲子園)でも1-1の八回に登板し、失策絡みで3失点(自責0)と勝負を決められた。さらに同一カード3連敗からナゴヤドームに戻った前日30日の広島戦は谷元、藤嶋、佐藤の3投手が終盤3イニングで計15失点と大炎上。守護神を担ってきたR・マルティネスが離脱した中で、救援陣のやりくりは厳しい現状となっている。  特に福はチームトップの登板51試合目。キャリアハイだった昨季の登板数に迫り、リーグトップの29ホールドポイントとフル回転している。  左腕について与田監督も「疲れも相当、溜まっているのではないかとは思う。数日、(登板間隔が)空いているとはいえ、そんなに簡単に疲れが取れるわけでもない。よく投げてくれている」とかばった。残り6試合、もうひと踏ん張りだ。

◆広島の2年目、島内がプロ初勝利を挙げた。1-2の七回1死二、三塁で登板してピンチを脱すると、直後に味方が7得点して逆転勝ち。「やっと勝つことができてうれしい」と照れ笑いを浮かべた。  福岡・光陵高から九州共立大を経てドラフト2位で入団。150キロを超える速球が魅力で、1年目から中継ぎで登板を重ねている。「任されたところでしっかり投げたい」と意気揚々と語った。

◆中日は今季初の5連敗を喫し、今季の対広島の負け越しが決まった。  シーズン最終盤でAクラス争いもし烈な中、2カード続けての同一カード3連敗は避けたいところ。竜打線は1日、新人王争いを繰り広げる広島のドラフト1位・森下暢仁投手(23)=明大=との激突を迎える。  今季は2度対戦し、6月28日(ナゴヤD)は8回2/3で3得点したが、プロ初勝利を完投で決められるところだった。2度目は10月17日(マツダ)で、勝利したもの7回5安打1得点と苦しめられた。森下は中日に対し、防御率2・30。5連敗中と調子が下降気味の竜にとって、3度目も厳しい対戦となりそうだ。  守備中の故障でビシエドが離脱した打線について、中日・村上打撃コーチは「みんな、逆に変な力みにつながっている。もう一度、原点に帰って、考え過ぎずに自分のスイング、シンプルなバッティングをすることが先決だと思う」と修正を促す。  主砲の穴を埋めてほしいキャプテン・高橋は10月31日までの5試合で打率・100(20打数2安打)、7試合連続で打点なし。同コーチは「疲れも出てきているし、責任感、いろんなプレッシャーがある」とかばいながらも、「ここを乗り越えられるように。乗り越えて糧にしてほしい」と大きな期待をかける。森下との2度目の対戦では、高橋が四回に適時打を放っている。  森下撃ちへ。「簡単に終わるのではなく、全員でつないでいって、みんなで勝つというのがうちの野球。打つしかない」と村上打撃コーチ。自軍の先発も明大出身、森下とは大学時代に同部屋でも過ごした先輩の柳。しっかりと援護したい。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
64417 0.610
(↑0.004)
優勝
(-)
8506
(+6)
397
(+4)
130
(+3)
77
(+3)
0.256
(↑0.001)
3.390
(-)
2
(-)
阪神
56507 0.528
(↑0.004)
8.5
(-)
7474
(+13)
437
(+5)
106
(+2)
77
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.430
(↓0.01)
3
(-)
中日
56535 0.514
(↓0.005)
10
(↓1)
6408
(+3)
470
(+9)
67
(+1)
31
(+1)
0.251
(↑0.001
3.890
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
54546 0.500
(↓0.005)
11.5
(↓1)
6496
(+5)
450
(+13)
130
(+3)
29
(-)
0.266
(-)
3.760
(↓0.08)
5
(-)
広島
485411 0.471
(↑0.006)
14.5
(-)
7499
(+9)
514
(+3)
106
(+1)
61
(-)
0.262
(↑0.001
4.200
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
386410 0.373
(↓0.003)
24.5
(↓1)
8440
(+4)
555
(+6)
104
(-)
67
(+1)
0.245
(-)
4.640
(↓0.02)