1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 1 | 1 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |

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◆巨人は2-2で迎えた6回裏、大城の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。対するヤクルトは1点を追う8回、2死二塁からエスコバーが適時三塁打を放ち、同点とした。その後試合は延長戦に突入。両チームともに無得点で引き分けとなり、巨人の2年連続となるリーグ優勝が決まった。
◆巨人坂本勇人内野手(31)が左前打を放ち、通算2000安打へ残り4本とした。1回2死、2ストライクからヤクルト歳内の変化球をとらえた。 スコアボードにはあと「4」の数字が登場し、スタンドから拍手が送られた。
◆巨人岡本和真内野手(24)が逆転2ランを放った。1点を追う3回2死二塁、ヤクルト歳内の内角低めの直球を左手1本で左翼スタンドに運び28号とした。 「ビハインドの状況だったのでまずは同点、ランナーをかえすことだけを考えていました。ホームランになって良かったです」。 リーグの本塁打王争いも現時点で阪神大山、ヤクルト村上、巨人丸に2本差をつけてトップ。打点も86としてヤクルト村上に3差をつけてトップだ。
◆ヤクルトの19年ドラフト5位長岡秀樹内野手がプロ初安打を放った。 「8番二塁」でスタメン出場。5回1死二塁で今村のスライダーを左前へはじき返し、チャンスを広げた。 「1軍に登録してもらって何度も試合に出場させてもらったが、なかなかヒットが出なかったが、やっと打つことが出来てホッとしています。もっともっと成長していけるように必死に努力していきます」。八千代松陰出身の19歳は笑顔を浮かべた。
◆巨人宮本和知投手チーフコーチ(56)がピンチを脱した鍵谷を激しいガッツポーズで迎えた。 1点リードの7回、2番手で登板した鍵谷が2四球と安打で1死満塁のピンチを背負った。続く塩見への初球。内角151キロ直球で詰まらせ、二ゴロ併殺打に仕留めた。一打出れば勝ち越しを許す絶体絶命のピンチを脱した。 ベンチではナインやコーチがそれぞれガッツポーズで喜ぶ中、宮本コーチは両手のこぶしを握り、3度激しくジャンプ。人一倍激しいガッツポーズで喜びを爆発させた。
◆巨人は1点リードの8回に守護神ルビー・デラロサ投手を投入した。8回から登板した高梨がつくった2死二塁のピンチで場面でマウンドへ向かったが、エスコバーに右中間三塁打を浴び、同点に追い付かれた。イニングまたぎの9回は3者凡退に抑えた。 今季8回の登板は2度目。1度目は8月16日中日戦で左脇腹肉離れからの1軍復帰登板だった。
◆巨人今村信貴投手(26)が6回2失点の投球で試合をつくった。3回先頭のヤクルト広岡に右翼へ先制ソロ本塁打を浴びるも、その後は緩急を駆使しヤクルト打線を4安打に抑えた。 「いつもと違った緊張感とワクワクする高揚感を持ちながら全力で投げました。何とか試合を作ることができて良かったです」。 勝てば優勝が決まる一戦で、先発の役割を全うし、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りるも、8回にデラロサが同点適時三塁打を浴び、5勝目とはならなかった。
◆巨人が2年連続38回目の優勝を決めた。ヤクルト戦の延長10回を終え3-3で、巨人の黒星が消滅。その時点で阪神がDeNAとドロー、中日が広島に敗れていたため、試合中に優勝が決まった。 監督通算14年目の原辰徳監督(62)は、自身9度目のセ・リーグ制覇。チーム6年ぶりの連覇を果たし、京セラドーム大阪で11月21日に開幕する日本シリーズで8年ぶりの日本一を目指す。 新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕が約3カ月遅れた異例のシーズン。開幕直前には坂本勇人内野手、大城卓三捕手の主力2人の陽性が判明した。入院生活を送り、調整が遅れたが、原監督が自在のタクトでチームをまとめ、逆境に打ち勝った。 8月6日の阪神戦(甲子園)では0-11と大量リードを許した8回1死からマウンドに内野手の増田大輝を送り込んだ。連戦が続く120試合制のシーズンで、勝ちパターンの救援陣の消耗を防いだ。賛否の声が上がったが「最善策」と言い、次の1勝を追い求めた。 9月21日の広島戦では4点リードの5回1死一、二塁でプロ初勝利目前だった高卒2年目の直江大輔投手に降板を告げた。打線は坂本、丸佳浩らの主力にも試合展開によって犠打のサインを出す「勝利至上主義」を徹底。打順を固定せず、ベテランには休養も与えながら吉川尚輝内野手、松原聖弥外野手らの若手を積極起用。育成出身の松原は9月中旬以降2番に定着し、クリーンアップにつなぐ役割を果たした。 原監督は9月11日、V9監督で、球団歴代1位の監督通算1066勝の川上哲治氏を超える1067勝目を挙げた。名実ともに歴代NO・1監督の座に到達。 編成面の責任も担う"全権監督"としてシーズン中にリーグ最多4件のトレードを成立させ、2月以降に育成から5選手を支配下登録した。外国人選手枠や1軍登録選手枠が拡大された今季の特例措置を最大限に活用。グラウンド内外でコロナ禍を戦い抜くチームを作り上げ、特別なシーズンの頂点に立った。
◆巨人が30日、2年連続38度目のリーグ優勝を果たした。球団史は以下の通り。 ◆巨人球団史 日本初のプロ球団として1934年(昭9)12月に創設された大日本東京野球倶楽部が前身。当時の読売新聞・正力松太郎社長が招いた大リーグ選抜と対戦した全日本チーム(沢村栄治、水原茂、三原脩、中島治康ら)を母体とし、翌35年に東京巨人軍と改称。02年に読売巨人軍と改めた。プロ野球の公式戦がスタートした36年秋に初優勝し、1リーグ時代に9度優勝。セ・リーグ優勝は川上監督時代に王貞治、長嶋茂雄のON砲を擁して達成した9連覇(65~73年)など今回で38度目。日本シリーズ優22度。オーナーは山口寿一氏。
◆巨人長嶋茂雄終身名誉監督(84)が2年連続のリーグ優勝を祝福した。哲学者でも、科学者でもないが、私は1つのセオリー(理論)を大切にしている。それは"ジャイアンツセオリー"というものだ。内容的には、ジャイアンツがジャイアンツとして、存在し続けるためには、4つのことをしなくてはならない。ただ、これが意外と難しい。しかし、今季の原監督は、そのジャイアンツセオリーを実践していたかのごとく、見事なまでの成果をみせた。 1つ目は、言わずもがな、勝ったことである。他チームも同じ条件とはいえ、戦い方において、無観客で開幕した今年ほど、難しいシーズンはなかったように思う。そんな中、原監督は選手に個別の指針を示し、選手は原監督の期待にしっかりと応えた。ゲームにおける戦術や選手の的確な起用法は見事だった。テレビ観戦をしていて「たいしたものだな」、「私は原監督の足元にも及ばないな」、と考えさせられる場面がしばしばあった。 2つ目は、若手を育て、ベテランとの融合を図ったことだ。吉川尚、松原、田中俊、若林らの若手がスタメンに名を連ねるようになった。また北村は、坂本や丸のベテランが不調だった時に、サポートする形で活躍した。戸郷も20歳とは思えぬピッチングをする。よほどいい度胸をしているのだろう。そういう意味では、原監督の育成方針と阿部2軍監督らのファームの指導者にも拍手を送りたい。 3つ目は、ジャイアンツの"顔"を作ったことだ。別に顔の定義があるわけではない。ただ、レギュラーとして活躍し続け、抜きんでた実績を残し、誰からも愛される。行きつく所は、つまり「紳士」ということになるのかもしれない。そういう意味では、坂本、菅野、丸に続き、岡本もいい顔になってきた。久方ぶりの「4番サード」だ。守備も安心して見られるようになってきた。あと足りないのは、(私のような)格好良さかもしれない(笑い)。 そして、最後は、ファンとともに次の時代を見据えることができたことである。なぜなら、ジャイアンツは、永遠に、ファンのための、ファンの共有物でなくてはならないからだ。ところが、今季、原監督はその土台をしっかりと築いてくれた。このたび連覇で、私は確信した。まずは5連覇、そして見据える先は10連覇でいこう、と。4つのことが全て実践されたことで、ジャイアンツの伝統は確固たるものになるだろう。原監督、よくやってくれた!
◆巨人が2年連続38回目の優勝を決めた。中日与田剛監督 巨人は強いチームに間違いない。我々は負け越している。巨人より今年弱かったという事実は間違いなく数字に出ている。私を筆頭にいろいろ反省しなければいけない。(10勝12敗2分けで)善戦したというよりも負け越しは負け越しですから。
◆巨人原辰徳監督(62)が、マスクと手袋を着用したチームスタッフの手で9度宙に舞った。 坂本、菅野ら選手は歓喜の輪から距離を取って、笑顔で万歳を繰り返した。ビールかけや祝勝会は行わず、新型コロナウイルス感染予防を徹底した新様式でリーグ連覇の喜びは分かち合われる。
◆ヤクルトは3回に広岡の5号ソロで先制。巨人は3回に岡本の28号2ランで逆転した。先発の今村は3回まで2安打1失点。 ヤクルトは5回に塩見の適時打で同点に追い付いた。巨人は6回に大城の適時打で勝ち越した。先発今村は6回2失点で降板した。 ヤクルトは8回にエスコバーの三塁打で同点に。延長10回で引き分けとなったが、巨人は2年連続の優勝を決めた。
◆ヤクルトは3回に広岡の5号ソロで先制。巨人は3回に岡本の28号2ランで逆転した。先発の今村は3回まで2安打1失点。 ヤクルトは5回に塩見の適時打で同点に追い付いた。巨人は6回に大城の適時打で勝ち越した。先発今村は6回2失点で降板した。 ヤクルトは8回にエスコバーの三塁打で同点に。延長10回で引き分けとなったが、巨人は2年連続の優勝を決めた。 昨季から巨人で3度目の指揮を執る原監督にとっては通算9度目の栄冠となった。今季は新型コロナウイルス感染拡大で約3カ月遅れて6月19日に開幕したこともあり、1950年の松竹の11月10日に次ぐ遅い優勝決定となった。 巨人は開幕戦から首位を走り、7月12日には2位に後退したが、同14日に首位に返り咲いてからは独走。優勝マジックが「5」となって迎えた10月24日から今季ワーストの5連敗と苦しみながらも優勝を決めた。 セはクライマックスシリーズ(CS)を今年は開催しないため、11月21日から行われる日本シリーズ進出も決定。パ・リーグのCSを勝ち抜いたチームと2012年以来23度目の日本一を懸けて対戦する。
◆セ・リーグは30日、巨人が2年連続の優勝を決めた。敗れた他5球団の監督が、敗因や巨人の強さを語った。▽阪神矢野監督「俺らの力不足。特に(直接対決で)大きく負け越した。ジャイアンツの方がこういうところが上で、こういうところがうちはまだ成長していかないとダメだとよく分かったシーズン。しっかり受け止めていかないと(いけない)」 ▽中日与田監督「巨人は強いチームに間違いない。我々は負け越している。巨人より今年弱かったという事実は間違いなく数字に出ている。私を筆頭にいろいろ反省しなければいけない。(10勝12敗2分けで)善戦したというよりも負け越しは負け越しですから」 ▽DeNAラミレス監督「もちろん我々もベストを尽くし、一生懸命トライしたが、残念ながら優勝に届かなかった。巨人は優勝にふさわしいチーム。やるべきことをやっていた。すべてがかみ合っていた。すべてのパートでいい結果が出て優勝につながったと思う」 ▽広島佐々岡監督「巨人は総合的に力があった。若い選手をうまく使い、主力選手ともかみ合っていたと思う。簡単に認めるわけにはいかないのだけど、結果を見れば、差があった。これだけゲーム差を広げられたということは、またしっかりとやらないといけない」 ▽ヤクルト高津監督「(巨人は)投打ともにすごくバランスが良くて。右ピッチャー、左ピッチャー、右バッター、左バッター、控えも含めてすごくバランスの良いチームだと感じました。1人ずつがそれぞれ、すごく役割を理解していて、良い仕事をするなあと感じました」
◆巨人が2年連続38回目の優勝を決めた。監督通算14年目の原辰徳監督(62)は、自身9度目のセ・リーグ制覇。チーム6年ぶりの連覇を果たし、京セラドーム大阪で11月21日に開幕する日本シリーズで8年ぶりの日本一を目指す。 <20年シーズンの巨人原監督采配> ◆主力への犠打(7月16日広島戦) いずれも3点リードの7回と9回、丸に犠打のサインを出して追加点につなげた。丸の1試合2犠打はプロ入り初。同15日の坂本の犠打に続き、主力にも特別扱いはなし。6年連続で勝ち越しがなかった鬼門マツダスタジアムで3連勝を挙げた。 ◆ダブルスチール(8月4日阪神戦) 1点リードの8回無死一、二塁、打者坂本の場面で1ボール2ストライクからダブルスチール。坂本は投ゴロだったが、阪神馬場は慌てて二塁へ悪送球。ベースカバーに入った遊撃手も捕球できず(結果は野選)、二塁走者が生還し試合を決めた。 ◆増田大登板(8月6日阪神戦) 11点ビハインドの8回1死、内野手の増田大が登板。この回から登板した5番手の堀岡が7失点と炎上。6連戦の3戦目で連戦も続く中、原監督は監督通算14年目で初となる野手をマウンドへ送った。増田大は無安打無失点で追加点を許さなかった。 ◆2ストライクからの交代(9月7日阪神戦) 3点リードの7回2死一、三塁からの3球目。大竹がボーアに特大のファウルを打たれた直後に、左腕の大江にスイッチ。真ん中高めに入ったスライダーをファウルされ危険を感じての交代-、ではなかった。「2ストライク、あるいは2ストライク1ボールなら大江を行かせようと」ともくろみ通りの交代劇。ボーアには適時内野安打を浴びたが、後続を断ち勝ち越しは許さなかった。 ◆プロ初勝利目前に涙の交代(9月21日広島戦) プロ初勝利を目指した先発直江を4点リードの5回1死一、二塁で降板させ、継投策へシフトした。降板後隣に呼ばれた直江は目を充血させながら話を聞いた。個人の白星よりチームの勝利を最優先した。
◆ヤクルトは同点で迎えた10回2死三塁の好機に4番村上が見逃し三振に倒れ、引き分けた。5位広島が勝利したため、2年連続の最下位が確定した。 高津臣吾監督は「非常に悔しい。もっとやらなければならないことがたくさんあるんじゃないかと毎日反省してます。来年だけじゃなくて3年後、5年後、10年後にスワローズを強くしたい」と、捲土(けんど)重来を誓った。
◆巨人が30日、2年連続38度目のリーグ優勝を果たした。この1年間の戦いを写真で振り返る。
◆巨人が2年連続38回目の優勝を果たした。原辰徳監督(62)は、マスクと手袋をしたスタッフの手で9度宙を舞った後、優勝フラッグを手にグラウンドを1周。帽子を取り、ファンの拍手に応えた。 優勝インタビューでは、新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れるなど、難しい調整を強いられた選手たちに対し「ジャイアンツの選手ももちろんですけど、12球団のプロ野球選手、関係者、こういう状況の中、コンディションをしっかりつくり、チーム愛を持ちながら戦ってこれたと。まだ試合は残ってますが、本当に良いコンディションをつくりながらね、戦ってきた野球選手は非常に誇りある人たちだと改めて、敬意を表します」とたたえた。 MVPを問われると「チームとしてはまだホップ、ステップ。途上にある選手たち。ここでは控えたいと思います」と話した。日本シリーズに向け「正々堂々と戦って、日本一になることを祈願してあいさつにかえたいと思います」と力を込めた。
◆リーグ連覇へ導いたのは、岡本の神々しい「左手」だった。 1点を追う3回2死二塁。内角低め141キロ直球をつぶした。インパクトの直後。右手はバットから離れた。左手1本。まばゆいほどのフォロースルー。リーグトップの28号2ランを左翼スタンドの中段へぶち込んだ。「ビハインドの状況だったのでまずは同点、ランナーをかえすことだけを考えていました。ホームランになって良かったです」と笑った。 日本中が憧れる「巨人4番」。21歳11カ月から座り336試合となった。24歳で300試合以上は、第90代の神々の中でただ1人。打撃の神様・川上哲治、世界の王貞治でもなし得なかった。「僕は本当に恵まれています」と言う。「自分が打って勝てるに越したことはない。打てずに負けたら、あ~自分が打てたら」と芽生えてきた責任感。大一番で、バットに思いを乗せた。伝統球団の絶対領域。金看板を背負い、打ち続ける。唯一無二の神話を描く。
◆巨人が2年連続38回目の優勝を果たした。原辰徳監督(62)の優勝インタビュー全文は以下の通り。-胸の内にはどんな思いが込み上げているか 原監督 そうですね。非常に今日のゲームを象徴しているような長いペナントレース。しかも苦しい、ゲームそのものも、少し差をつけることはできましたけれども、いつもぎりぎりのところで、僅差のゲームをして、今日は引き分けということで優勝を決めましたけれども、この1年のペナントレースを象徴しているようなゲームだったなという風に思います。 -難しいペナントレースを制することができた一番の要因は 原監督 ジャイアンツの選手ももちろんですけど、12球団のプロ野球選手、関係者、こういう状況の中コンディションを作り、チーム愛を持ちながら戦って来られた。まだ試合は残っていますが、ここまで良いコンディションをつくりながら戦ってきた野球選手というのは非常に誇らしい人たちだと、改めて敬意を表します。 -あえてMVPを選ぶとしたら 原監督 まだ戦い半ばですから。まだチームとしてはホップステップくらいの状況ですから。そういう意味ではまだ途上にある選手たちですから、ここではそれは控えたいという風に思います。 -シーズンを制して心からねぎらいたい選手たちもたくさんいるのでは 原監督 本当に6月19日に開幕を迎えましたけど、その間というのは、もちろん始まってから戦いはありましたけれども、本当に選手たち、スタッフ、もっと言うなら私もよく頑張りました。 -最初は無観客でスタート。徐々にお客さんも増えてきた。ファンへメッセージを 原監督 野球界は非常に苦しいスタートを切りました。それでもこうやってお客さまも応援に来られる状況になって、どんどんお客さまも増えてくると思います。世の中も明るく、みんなで良い方向に行っていると。それを野球界も中心になって前に突き進みたいと思います。本当にファンの皆さんありがとうございました。 -8年ぶりに日本一への挑戦 原監督 まず前半、中盤、後半と選手にはむちを入れながら頑張らせたと思います。少し後半に来て疲れをみせて、5連敗というのも迎えました。しかし今日の優勝で疲れも半減し、英気を養うと。来る日本シリーズにおいてですね、たぶんどこかのチームでしょう。そのチームと正々堂々と戦って日本一になることを祈願しまして、あいさつにかえたいと思います。
◆現在リハビリ中の巨人選手たちも、歓喜の輪に加わった。 試合後のセレモニーには、左脇腹の痛みで離脱中の中川皓太投手(26)や腰の張りから1軍復帰を目指す大竹寛投手(37)らもかけつけた。宮本和知投手コーチ(56)を中心とした投手陣と記念写真に納まり、笑顔を見せていた。
◆巨人原監督が、マスクと手袋を着用したチームスタッフの手で9度宙に舞った。 坂本、菅野ら選手は歓喜の輪から距離を取って、何度も万歳。ビールかけや祝勝会、優勝旅行もなく、新型コロナウイルス感染予防を徹底した新様式で行われる。 監督の優勝インタビュー後には、新型コロナウイルス感染症へ立ち向かう医療・介護従事者の方々へ感謝と敬意を表し、クラップ・フォー・ケアラーズを実施。優勝の記者会見はグラウンドで行われた。
◆巨人が2年連続38回目の優勝を果たした。 ▼巨人が2年連続セ・リーグ38度目、1リーグ時代から通算47度目のリーグ優勝を決めた。原監督の優勝は歴代3位タイの9度目で、セ・リーグで9度は川上監督の11度に次いで多い。00年代4度、10年代4度、20年代1度優勝し、3つ以上の年代でVは8人目。年齢では40代2度、50代5度、60代2度となり、60代で連覇は60、61歳で記録した95、96年仰木監督(オリックス)と18、19年辻監督(西武)に次いで3人目。原監督の61、62歳は連覇の最年長記録で、初めて40、50、60代のすべてで複数回優勝した。
◆巨人が2年連続のリーグ優勝を果たした。今季1軍出場選手の喜びコメントは以下の通り。 ▽吉川大 今日グラウンドにいれなかったことは悔しいですがチームが連覇できたことはうれしく思います。日本シリーズではグラウンドに立てるように頑張ります。 ▽増田大 日本シリーズで戦えることに感謝して最後まで精いっぱい頑張ります。 陽岱鋼 チームが優勝できたことはすごくうれしいです。ただ、貢献できなかったことが悔しいです。まだ日本シリーズもあるので最後チームに貢献できるように頑張ります。 ▽中島 たくさんの試合に出してもらい、その中で優勝の輪に入れたことが一番良かったと思います。 ▽坂本 野球ができる喜びを感じ、多くの方に支えられて達成できた連覇です。無観客を経験してファンの皆様の応援が自分たちの力になることを改めて実感しました。日本一になって恩返ししたいです。 ▽丸 個人的には苦しんだシーズンでしたが何とか優勝できて、うれしいですし、ほっとしています。 ▽亀井 チームとして優勝できたことは非常にうれしく思います。ただ、自分自身がチームに貢献できなかったことだけは悔しいです。 デラロサ 喜ぶのは日本シリーズを勝った時に取っておきます。これからファイナルに向けて準備はできています。 ▽戸郷 2年連続で優勝の場に入れてうれしいです。初めて先発ローテーションに入った優勝なので喜びが倍増しています。 ▽大竹 チームとして2連覇できたことは非常にうれしいです。少しでも貢献できてチームの一員でいれることに誇りに思います。 ▽菅野 感動しています。また、野球ができたことに本当に感謝しています。ただ、ここがゴールではないので最後まで戦い抜きます。 ▽田中豊 昨年戦力外になり、巨人が迎え入れてくれて、戦力外の1年後に優勝チームの輪の中にいれることが夢のようで本当に光栄です。今までお世話になった方々に感謝しています。 ▽サンチェス 来日1年目、不慣れなこともありましたが、こうやって仲間たちと優勝を経験することができてとてもうれしいです。 ▽小林 チームが優勝できたことはうれしい気持ちです。その中で個人的にはケガでチームを離脱して情けなく思う気持ちと力不足を感じています。チームは日本一に向けてさらに戦いが続くので自分自身も同じ気持ちで戦いたいと思います。 ▽大城 リーグ連覇できて素直にうれしく思います。去年の日本シリーズでは悔しい思いをしているので借りを返せるようにしっかりと調整していい形で臨みたいです。 ▽岡本 言葉では言い表せない喜びを感じています。チーム一丸となって日本シリーズを戦っていきます。 ▽高橋 チームの戦力になり切れなかった部分があるので悔しさをもってやっていきたい。 ▽炭谷 開幕が遅れ、過密日程の中で難しかったですがチーム一丸となって最高の結果になって良かったです。去年の悔しさを忘れていないので、頂点を取れるように頑張ります。 ▽田口 コロナの状況の中で不便もありながらも医療従事者の皆様のおかげでシーズンを全うすることができました。また、ファンの皆様にも支えられて最高のシーズンになりました。感謝しています。 ▽吉川尚 去年の優勝ではチームに貢献できませんでしたが、今年は少し貢献できたと思います。今年の優勝は特別です。最高です。 ▽鍵谷 プロに入って初めて1年間1軍の戦力になることができたので本当に良かったです。 ▽畠 こうして少しでも貢献できたことをうれしく思います。 ▽桜井 2年連続で優勝の場にいれることがとても幸せなことです。最後まで自分のやるべきことをやりたいです。 ▽石川 あまり力になることができませんでしたが自分の役割を全うしてチーム一丸で日本一を勝ち取れるように頑張ります。 ▽若林 気を引き締めて日本シリーズで勝てるように頑張ります。 ▽岸田 去年は優勝の場にいることができませんでしたが今年はこの場にいれて、経験することができてうれしいです。 ▽立岡 今日グラウンドにいれなかったことは残念ですが、このチームでプレー出来ていることを誇りに思って、日本シリーズのグランドに立てるように頑張ります。 ▽古川 今日、この場にいれなかったことは悔しいですが優勝できた一員でいれることを誇りに思います。日本シリーズではマウンドにあがれるように頑張ります ▽中川 優勝の瞬間を1軍メンバーとして迎えられなかったことは悔しいですが、連覇できたことはとてもうれしい気持ちでいっぱいです。今は日本シリーズに向けて頑張ります。 ▽重信 去年の(日本シリーズの)雪辱を果たせるように、1戦でも多くチームに貢献できるように頑張ります。 ▽今村 優勝のタイミングで1軍にいたことがなかったので少しでも戦力になれたことがうれしいです。この経験をいかして来季こそは1年間通して戦力になりたいです。 ▽藤岡 チームとして優勝できたことはうれしく思います。ただ貢献できずに悔しいです。 ▽ウィーラー とてもうれしい。いろいろな制約がある中なので喜びもひとしお。ただ、個人的にもっとチームに貢献したかった。日本シリーズに向けてしっかりと気持ちを高めたい。 ▽ビエイラ コロナウイルスにより決して簡単なシーズンではありませんでしたが、チーム全員が勝利に向けて集中力を欠くことなくここまで戦ってきました。リーグ優勝はチームみんなの努力のたまものです。 ▽田中俊 このような状況で開幕してプレーできたことに感謝しています。そしてチームが優勝できたことを本当にうれしく思います。 北村 今日グラウンドに立てなかったことは悔しいですが、日本シリーズに向けて戦う一員でいれるように頑張ります。 ▽高梨 とても充実したシーズンでした。トレードで迎え入れてくれた巨人の優勝に少しは貢献できたのかと思います。日本シリーズも初めての経験ですのでその舞台を楽しんで最後まで投げ切りたいと思います。 ▽高木 チームとして2連覇できたことは非常にうれしいです。ただ1年間働けなかったことは悔しいです。日本シリーズで貢献できるように頑張ります。 ▽宮国 チームとして優勝できたことはうれしく思います。その一員でいれたことを誇りに思います。 ▽松原 去年の自分を考えると優勝の場にいられることが本当に幸せです。日本シリーズでも全力でプレーしたい。 ▽大江 初めてのことだらけのシーズンでしたが優勝できてうれしいです。サイドスローになって本当に良かったと思えます。 ▽香月 トレードで移籍し、新たなチームで初めての優勝を経験できたことがうれしいです。ジャイアンツのユニホームを着てこの場にいられることを誇りに思い、残りの試合で少しでも貢献できるように頑張ります。 ▽ウレーニャ 優勝の瞬間を1軍で迎えることができてとてもうれしいです。チャンスをくれたチーム、監督に感謝をしたいです。
◆巨人が2年連続38回目の優勝を果たした。 ▼チームの得点圏打率が昨年の2割5分1厘(リーグ4位)からリーグ1位の2割8分へ上昇。坂本、岡本、丸の3人合わせた得点圏打率は3割3分6厘となり、3人で勝利打点を33度記録した。昨年同様に3人が打線の中心だが、今年は下位打線も活躍。先発打順別の打率を見ると、1~5番が2割6分6厘で、6~8番は2割8分1厘。1~5番の打率はリーグ6位なのに、6~8番の打率は昨年の2割4分5厘から大幅に上げてリーグ1位。中島、大城ら下位打者の働きは見逃せない。
◆巨人坂本勇人内野手(31)が、リーグ連覇が決まった瞬間、満面の笑みで両手でガッツポーズした。延長10回、ビエイラが無失点。ベンチに戻ると、リーグ連覇を告げるアナウンスが流れた。スタンドから拍手が沸き起こる中、原監督らとベンチ前に飛び出て応えた。引き分けでゲームセットし、原監督と抱擁した。 坂本 野球ができる喜びを感じ、多くの方に支えられて達成できた連覇です。 グラウンドを離れ、胸の奥から込み上げてきたのは、野球へのあふれる思いだった。6月、新型コロナウイルスに感染。病室にこもる日々の中、沈み込む心に明かりを照らそうと光を求めた。病室の窓から差し込む太陽の光を全身で浴び、スマートフォンで動画を検索。光る画面を見ながら心を保ったが、気付けば野球の動画に指が動いた。 仲間にも、その思いを伝えた。6月下旬、後輩の小林が左尺骨骨折で離脱。すぐに電話を入れ、自らが通い続ける治療院を紹介した。「お前の力が必要な時が来るから。気持ち、切らしたらあかんぞ」。前半戦は苦しみ、打率は2割台前半。それでも、リーグ連覇のために自分のことより周囲に気を配った。 1回に左前打を放ち、右打者では、プロ野球史上最年少となる2000安打へと残り4とした。次は自身の偉業へのカウントダウンに注目が集まるが、キャプテンの思いは違った。「無観客を経験して、ファンのみなさまの応援が自分たちの力になることをあらためて実感した。日本一になって、恩返ししたいです」と8年ぶりの日本一奪回を誓った。【久保賢吾】
◆巨人が投手力と堅い守りでリーグ連覇を果たした。9月に13試合連続無失策を記録するなど、失策が昨年の72個からリーグ最少の38個に減った。10月は14失策するも、9月終了時点では85試合で24個。9月までは適時失策が4個しかなかった。失策に加え、捕逸と暴投もリーグ最少。巨人がこの3部門ともリーグ最少は1リーグ時代の37年春以来、83年ぶりだ。失策、捕逸、暴投がそろって0の試合は46勝20敗4分け、勝率6割9分7厘を記録した。 巨人は許した盗塁も少ない。セ・リーグで失策、捕逸、暴投の3部門が最少は71年中日と80年広島があるが、「3部門+許盗塁」が最少ならばセ・リーグ史上初めてになる。自責点にならない失策や捕逸が絡んだ失点が24点と少ないうえに、暴投や盗塁で簡単に進塁させないことで、失点を防いだ。今年のセ・リーグで失策、暴投、捕逸で決勝点を与えた敗戦がないのは巨人だけだった。 チーム防御率は昨年の4位から1位に浮上。昨年15勝で最多勝を獲得した山口退団の穴は、昨年1勝→今年8勝の2年目戸郷と8勝の新外国人サンチェスで埋め、菅野は貯金を昨年の5から11に増やした。前年のリーグ最多勝投手が退団しても優勝は99年ダイエー(武田退団)16年広島(前田退団)に次ぎ3度目で、連覇は初めてになる。 今年は救援投手の黒星が昨年の24から8に減少。イニングに関係なく、先発投手降板時のスコアでチームの勝敗を出すと、先発がリードして降板の試合は54勝3敗4分け、勝率9割4分7厘。直江が3-1の4回2死満塁で降りた8月30日中日戦、戸郷が2-1の3回無死満塁で降板した10月4日阪神戦も逃げ切った。昨年は同ケースで13敗したが、今年の黒星は6月27日ヤクルト戦、7月1日DeNA戦、10月18日DeNA戦だけで、7~10月には先発がリードで降板試合に46連勝した。左の大江、高梨、中川、右の大竹、鍵谷、デラロサと、バラエティーに富んだ救援陣が先発からのバトンをしっかりつないでゴールした。
◆高卒1年目の長岡秀樹内野手(19)が「8番・二塁」で先発出場。五回1死二塁の第2打席に左前打を放ち、プロ初安打を記録した。 先発左腕・今村のスライダーを捉え、出場4試合目、10打席目での初安打。「1軍に登録してもらって何度も試合に出場させてもらってなかなかヒットが出なかったですが、やっと打つことができてホッとしています」と汗をぬぐった。 千葉・八千代松陰高からドラフト5位で入団したルーキー。将来のレギュラーを期待される若武者は「もっともっと成長していけるように必死に努力していきます」と言葉に力を込めた。
◆優勝の可能性を残していた中日が敗れ、阪神は引き分けた。優勝へのマジックナンバーを「1」としていた巨人は延長十回表のヤクルトの攻撃を無得点に抑えて負けがなくなったため、2年連続38度目のセ・リーグ優勝が決まった。1リーグ時代を含めると47度目のV。なお試合は引き分けた。 巨人は6月19日の開幕から4連勝すると、その後も首位を快走。7月12日にヤクルトに奪首を許したが、14日には再び首位に立ち、他5チームを引き離す。9月15日に優勝へのマジックナンバー「38」が点灯、10月10日には2位・阪神に14ゲーム差をつけた。その後は6カード続けて勝ち越しを逃すなど足踏みもあったが、これまでのリードを守りゴールテープを切った。 開幕戦で勝利投手となった菅野が13連勝を記録。高卒2年目の戸郷、新外国人のサンチェスも先発の一員としてチームを支えた。救援陣では鍵谷、高梨、大江が40試合以上に登板、抑えは昨季に続きデラロサが務めた。また中川はシーズン終盤に離脱したものの37試合に登板し防御率1・00、デラロサの故障時にはクローザーも任された。 岡本は本塁打、打点を重ねてタイトル争いの上位に立ち続けるなど、4番打者として打線を牽引。坂本、丸は序盤こそ不振だったものの、その後は本来の打撃を取り戻し、優勝に貢献した。4年目の吉川尚は二塁で先発出場を重ね、松原や増田大といった育成ドラフトから入団した選手たちが成長を見せた。シーズン途中に楽天から移籍したウィーラーも勝負強さを発揮した。 巨人は11月21日に開幕する日本シリーズに出場。第1、2、6、7戦の巨人のホームゲームは、京セラドーム大阪で行われる。社会人の都市対抗野球が同時期に東京ドームで開催されるため。
◆巨人は30日、2年連続38度目、1リーグ時代を合わせると47度目の優勝を決めた。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、優勝後に行われる恒例のビールかけや祝勝会は行われないことになった。また、昨年はハワイを訪れた優勝旅行を開催しないことも正式決定した。 球団は引き続き、感染防止対策を徹底していくとしている。
◆巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(84)が30日、球団を通じてコメントを発表。「よくやってくれた!」と2連覇に導いた原辰徳監督(62)の手腕を絶賛し、栄光のV9を超える10連覇を期待した。 ミスターのコメントは以下の通り。 哲学者でも、科学者でもないが、私は一つのセオリー(理論)を大切にしている。それは"ジャイアンツセオリー"というものだ。内容的には、ジャイアンツがジャイアンツとして、存在し続けるためには、4つのことをしなくてはならない。ただ、これが意外と難しい。しかし、今季の原監督は、そのジャイアンツセオリーを実践していたかの如く、見事なまでの成果をみせた。 1つ目は、言わずもがな、勝ったことである。他チームも同じ条件とはいえ、戦い方において、無観客で開幕した今年ほど、難しいシーズンはなかったように思う。そんな中、原監督は選手に個別の指針を示し、選手は原監督の期待にしっかりと応えた。ゲームにおける戦術や選手の的確な起用法は見事だった。テレビ観戦をしていて、たいしたものだな、私は原監督の足元にも及ばないな、と考えさせられる場面がしばしばあった。 2つ目は、若手を育て、ベテランとの融合を図ったことだ。吉川尚、松原、田中俊、若林らの若手がスタメンに名を連ねるようになった。また北村は、坂本や丸のベテランが不調だった時に、サポートする形で活躍した。戸郷も20歳とは思えぬピッチングをする。よほどいい度胸をしているのだろう。そういう意味では、原監督の育成方針と阿部2軍監督らのファームの指導者にも拍手を送りたい。 3つ目は、ジャイアンツの"顔"を作ったことだ。別に顔の定義があるわけではない。ただ、レギュラーとして活躍し続け、抜きんでた実績を残し、誰からも愛される。行きつく所は、つまり「紳士」ということになるのかもしれない。そういう意味では、坂本、菅野、丸に続き、岡本もいい顔になってきた。久方ぶりの「4番・サード」だ。守備も安心して見られるようになってきた。あと足りないのは、(私のような)格好良さかもしれない(笑)。 そして、最後は、ファンとともに次の時代を見据えることができたことである。なぜなら、ジャイアンツは、永遠に、ファンのための、ファンの共有物でなくてはならないからだ。ところが、今季、原監督はその土台をしっかりと築いてくれた。この度の連覇で、私は確信した。まずは5連覇、そして見据える先は10連覇でいこう、と。 4つのことが全て実践されたことで、ジャイアンツの伝統は確固たるものになるだろう。原監督、よくやってくれた!
◆優勝の可能性を残していた中日が敗れ、阪神は引き分けた。優勝へのマジックナンバーを「1」としていた巨人は延長十回表のヤクルトの攻撃を無得点に抑えて負けがなくなったため、その時点で2年連続38度目のセ・リーグ優勝が決まった。1リーグ時代を含めると47度目のV。 巨人・今村とヤクルト・歳内の投げ合い。巨人は三回、この回先頭の広岡にソロを浴びて先制を許すも、その裏2死二塁で岡本がボールを左翼席に運び、逆転に成功した。しかし、五回2死二、三塁で塩見に右前適時打を浴びて同点に追いつかれると、今村は六回の巨人の攻撃に代打を送られて降板した。 巨人は六回、大城の左前適時打で勝ち越したが、八回マウンドに上がったデラロサがエスコバーに適時三塁打を浴びて再び同点に。九回2死満塁とサヨナラの好機をつくるも、丸が空振り三振に打ち取られて延長戦に入った。巨人は延長十回表のヤクルトの攻撃を無得点に抑えた時点で優勝が決定。優勝に華を添えるサヨナラVの期待が高まったが、十回の攻撃は無得点だった。
◆巨人・山口寿一オーナー(63)が30日、球団を通じてコメントを発表し、巨人の2連覇を喜んだ。ただ、終盤の失速については「反省点」とした。コメントは以下の通り。 「苦難の年こそ優勝しようと、球団ぐるみで頑張ってきました。例年とまったく違う、厳しいペナントレースを全員の力で制し、ジャイアンツの長い歴史の中でも大きな意義のある優勝と受け止めています。 このところの失速は反省点です。一丸となってチーム状態を改善し、8年ぶりの日本一をつかみ取りたいと願っています」
◆優勝の可能性を残していた中日が敗れ、阪神は引き分けた。優勝へのマジックナンバーを「1」としていた巨人は延長十回表のヤクルトの攻撃を無得点に抑えて負けがなくなったため、2年連続38度目のセ・リーグ優勝が決まった。1リーグ時代を含めると47度目のV。なお試合は引き分けた。 原辰徳監督(62)は試合後、インタビューに応じた。一問一答は以下の通り。 --おめでとうございます 原監督「ありがとうございます」 --どんな思い 「そうですね。きょうのゲームを象徴しているような長いペナントレース。しかも、苦しい、非常にゲームそのものもまあ少し差をつけることはできましたけれども、いつもぎりぎりのところで僅差の勝負をして。きょうは引き分けということで勝負を決めましたけれども。この1年のペナントを象徴しているゲームだったなというふうにと思います」 --難しいペナント制した要因 「ジャイアンツの選手ももちろんですけど、12球団のプロ野球選手関係者、こういう状況のなかですね、本当にコンディションをしっかりつくり、チーム愛をもちながら戦ってこれた。まだ試合は残っています。が、ここまで本当に良いコンディションをつくりながら戦ってきた野球選手は非常に誇りある人だと改めて敬意を表します」 --監督が選ぶMVP 「まだ戦い半ばですから。まだチームとしてはホップ、ステップくらいの状況ですから。そういう意味ではまだ途上にある選手たちですから。ここではそれは控えたいと思います」 --ねぎらいたい選手がたくさんいるのでは 「本当に6月19日開幕を迎えることができましたけどその間というのは、もちろん始まってからも戦いはありましたけど、本当に選手たち、コーチ、スタッフ、もうちょっと言うならば私も、よく頑張りました」 --無観客からスタート。多くのファンが応援している 「もう野球界は非常に苦しいスタートを切りました。しかしこうやってお客様も応援にこれる状況になって、で、どんどんお客さんも増えていくと思います。世の中も明るく、みんなで良い方向にいっていると。野球界もわれわれ中心となって前に突き進めたいと思います。本当にファンの皆さまありがとうございました」 --日本シリーズに向けて 「まず前半、中盤、後半とかなり選手にはムチをいれながら頑張らせたと思います。しかし後半にきてその疲れも出て5連敗というのも迎えました。きょうの優勝でつかれも半減し、そしてまた英気をやしなう。きたる日本シリーズにおいて、たぶん、まあ、どっかのチームでしょう。そのチームと正々堂々と戦って、日本一になることを祈願してあいさつに代えたいと思います」
◆リーグ最下位のヤクルトは9試合を残し、5位・広島とのゲーム差が「9」となり、2年連続の最下位が確定。高津臣吾監督(51)は思いを明かした。 「きょうの試合を戦って明日なんとか勝ちたいと思いますし、今シーズン戦って来シーズンぜひ勝ちたいなと思います。最下位になったことは非常に悔しいです。もっと何かできたんじゃないか、もっとやらなければいけないことがたくさんあるんじゃないかと、毎日反省しています」 この日は、三回に広岡の5号ソロで先制。1点を追う五回には、千葉・八千代松陰高から入団1年目の長岡がプロ10打席目で初安打となる左前打を放ち、同点につなげた。 ルーキーの新たな一歩に「いろいろなスタートラインがあると思うんですけど、これもまた新たなスタートラインだと思いますし、これを機にまたどんどん成長していってくれることを期待しています」と指揮官。今季はここまで111試合で38勝63敗10分と苦しい戦いが続いているが、若手の躍動は必ずや来年以降につながるはずだ。 「来年だけじゃなくてね、再来年、5年後、10年後というところでスワローズを強くしたいと思いますし、いまの若い選手がその頃に中心選手となって、スワローズを引っ張る選手になってほしいと思います。悔しい思いとかうれしい思いを経験して、次に生かしていってほしいと思います」 明日は来る。下を向かず、前を向く。
◆巨人の丸は広島時代の3連覇と合わせて5年連続のリーグ優勝となった。開幕直後の6月は打率1割台と低調だっただけに「個人的には苦しんだシーズンだったが、何とか優勝できてうれしいし、ほっとしている」と息をついた。 2-2の六回に先頭打者で二塁打を放ち、大城の適時打で生還した。10月は9本塁打をマークするなど「優勝請負人」の本領を発揮した。
◆巨人は30日、昨年に続いて優勝を果たし、セ・リーグ2連覇を達成。選手が喜びの声を寄せた。 ◆吉川大 「今日グラウンドにいれなかったことは悔しいですがチームが連覇できたことはうれしく思います。日本シリーズではグラウンドに立てるように頑張ります」 ◆増田大 「日本シリーズで戦えることに感謝して最後まで精一杯頑張ります」 ◆陽岱鋼 「チームが優勝できたことはすごくうれしいです。ただ、貢献できなかったことが悔しいです。まだ日本シリーズもあるので最後チームに貢献できるように頑張ります」 ◆中島 「たくさんの試合に出してもらい、その中で優勝の輪に入れたことが一番良かったと思います」 ◆坂本 「野球ができる喜びを感じ、多くの方に支えられて達成できた連覇です。無観客を経験してファンの皆様の応援が自分たちの力になることを改めて実感しました。日本一になって恩返ししたいです」 ◆丸 「個人的には苦しんだシーズンでしたが何とか優勝できて、うれしいですし、ほっとしています」 ◆亀井 「チームとして優勝できたことは非常にうれしく思います。ただ、自分自身がチームに貢献できなかったことだけは悔しいです」 ◆デラロサ 「喜ぶのは日本シリーズを勝った時に取っておきます。これからファイナルに向けて準備はできています」 ◆戸郷 「2年連続で優勝の場に入れてうれしいです。初めて先発ローテーションに入った優勝なので喜びが倍増しています」 ◆大竹 「チームとして2連覇できたことは非常にうれしいです。少しでも貢献できてチームの一員でいれることに誇りに思います」 ◆菅野 「感動しています。また、野球ができたことに本当に感謝しています。ただ、ここがゴールではないので最後まで戦い抜きます」 ◆田中豊 「昨年戦力外になり、巨人が迎え入れてくれて、戦力外の一年後に優勝チームの輪の中にいれることが夢のようで本当に光栄です。今までお世話になった方々に感謝しています」 ◆サンチェス 「来日一年目、不慣れなこともありましたが、こうやって仲間たちと優勝を経験することができてとてもうれしいです」 ◆小林 「チームが優勝できたことはうれしい気持ちです。その中で個人的にはケガでチームを離脱して情けなく思う気持ちと力不足を感じています。チームは日本一に向けてさらに戦いが続くので自分自身も同じ気持ちで戦いたいと思います」 ◆大城 「リーグ連覇できて素直にうれしく思います。去年の日本シリーズでは悔しい思いをしているので借りを返せるようにしっかりと調整していい形で臨みたいです」 ◆岡本 「言葉では言い表せない喜びを感じています。チーム一丸となって日本シリーズを戦っていきます」 ◆高橋 「チームの戦力になり切れなかった部分があるので悔しさをもってやっていきたい」 ◆炭谷 「開幕が遅れ、過密日程の中で難しかったですがチーム一丸となって最高の結果になってよかったです。去年の悔しさを忘れていないので、頂点を取れるように頑張ります」 ◆田口 「コロナの状況の中で不便もありながらも医療従事者の皆様のおかげでシーズンを全うすることができました。また、ファンの皆様にも支えられて最高のシーズンになりました。感謝しています」 ◆吉川尚 「去年の優勝ではチームに貢献できませんでしたが、今年は少し貢献できたと思います。今年の優勝は特別です。最高です」 ◆鍵谷 「プロに入って初めて一年間一軍の戦力になることができたので本当に良かったです」 ◆畠 「こうして少しでも貢献できたことをうれしく思います」 ◆桜井 「2年連続で優勝の場にいれることがとても幸せなことです。最後まで自分のやるべきことをやりたいです」 ◆石川 「あまり力になることができませんでしたが自分の役割を全うしてチーム一丸で日本一を勝ち取れるように頑張ります」 ◆若林 「気を引き締めて日本シリーズで勝てるように頑張ります」 ◆岸田 「去年は優勝の場にいることができませんでしたが今年はこの場にいれて、経験することができてうれしいです」 ◆立岡 「今日グラウンドにいれなかったことは残念ですが、このチームでプレー出来ていることを誇りに思って、日本シリーズのグランドに立てるように頑張ります」 ◆古川 「今日、この場にいれなかったことは悔しいですが優勝できた一員でいれることを誇りに思います。日本シリーズではマウンドにあがれるように頑張ります」 ◆中川 「優勝の瞬間を一軍メンバーとして迎えられなかったことは悔しいですが、連覇できたことはとてもうれしい気持ちでいっぱいです。今は日本シリーズに向けて頑張ります」 ◆重信 「(日本シリーズ)去年の雪辱を果たせるように、一戦でも多くチームに貢献できるように頑張ります」 ◆今村 「優勝のタイミングで一軍にいたことがなかったので少しでも戦力になれたことがうれしいです。この経験を生かして来季こそは一年間通して戦力になりたいです」 ◆藤岡 「チームとして優勝できたことはうれしく思います。ただ貢献できずに悔しいです」 ◆ウィーラー 「とてもうれしい。色々な制約がある中なので喜びもひとしお。ただ、個人的にもっとチームに貢献したかった。日本シリーズに向けてしっかりと気持ちを高めたい」 ◆ビエイラ 「コロナウイルスにより決して簡単なシーズンではありませんでしたが、チーム全員が勝利に向けて集中力を欠くことなくここまで戦ってきました。リーグ優勝はチームみんなの努力の賜物です」 ◆田中俊 「このような状況で開幕してプレーできたことに感謝しています。そしてチームが優勝できたことを本当にうれしく思います」 ◆北村 「今日グラウンドに立てなかったことは悔しいですが、日本シリーズに向けて戦う一員でいれるように頑張ります」 ◆高梨 「とても充実したシーズンでした。トレードで迎え入れてくれた巨人の優勝に少しは貢献できたのかと思います。日本シリーズも初めての経験ですのでその舞台を楽しんで最後まで投げ切りたいと思います」 ◆高木 「チームとして2連覇できたことは非常にうれしいです。ただ一年間働けなかったことは悔しいです。日本シリーズで貢献できるように頑張ります」 ◆宮国 「チームとして優勝できたことはうれしく思います。その一員でいれたことを誇りに思います」 ◆松原 「去年の自分を考えると優勝の場にいられることが本当に幸せです。日本シリーズでも全力でプレーしたい」 ◆大江 「初めてのことだらけのシーズンでしたが優勝できてうれしいです。サイドスローになって本当に良かったと思えます」 ◆香月 「トレードで移籍し、新たなチームで初めての優勝を経験できたことがうれしいです。ジャイアンツのユニフォームを着てこの場にいられることを誇りに思い、残りの試合で少しで も貢献できるように頑張ります」 ◆ウレーニャ 「優勝の瞬間を一軍で迎えることができてとてもうれしいです。チャンスをくれたチーム、監督に感謝をしたいです」
◆巨人が30日、2年連続38度目のセ・リーグ優勝を決めた。1リーグ時代の9度を合わせると、通算47度目のV。原辰徳監督(62)は歴代3位に並ぶ通算9度目の優勝を果たした。 万感の思いで菅野は原監督と抱き合った。3年連続6度目の開幕投手を務めた開幕戦から、プロ野球新記録の13連勝。大車輪のエースはMVP間違いなしだ。 「感動しています。また、野球ができたことに本当に感謝しています。去年はあまり活躍できなかった。去年とはまた違った喜びはあります」 腰痛に悩まされた昨季は自己ワーストの防御率3・89。優勝会見では「今年は何一つ貢献できていない」と悔しさから涙も流した。 雪辱の思いを胸に挑戦を決めた。1月。ソフトバンク・千賀らとの合同自主トレで「腕主導」の新フォームに挑戦した。開幕後も微修正を重ね、理想の形を追い求めた。 根底にあるのは勝利への執着心だ。宮国、中川ら後輩と寝食を共にした1月の米ハワイ自主トレ。練習中の一言にエースの哲学が表れていた。 「負けていい勝負なんて一つもない。たとえジュースを買いに行く人を決めるジャンケンだって、全力で勝ちに行く」。豊富な練習量と探求心で輝きを取り戻した。 「(日本シリーズは)気持ちから負けないように、絶対に勝つんだという一心で投げたい」。2013年に入団して、まだ日本一は経験していない。無敵のエースが、悲願に挑戦する。(箭内桃子)
◆巨人・丸佳浩外野手(31)は広島時代の3連覇と合わせて5年連続の優勝を達成。記者会見では、原監督から「開幕当初、丸は骨折していた」との事実が明かされた。 「やれると言った以上は、言い訳をしたくない。実際は迷惑をかけてしまったけど、少しでも取り返せたらいいなと思ってやっていました」 詳細は明かさなかったが、骨折を抱えて戦っていた。開幕した6月は10試合で打率・158、1本塁打。8月に25打席連続無安打を経験し、先発を外れる日も。原監督は「(開幕時に)完全に治りきっていない。しかし、本人は私に対しても『大丈夫だ』と。現実はかなりつらかったと思いますね」と不屈の精神をたたえた。 チームでただ一人の全111試合に出場し、打率・282、26本塁打、72打点。10月は9本塁打を放った。しかし、優勝請負人の本当の勝負はここから。まだ見ぬ日本一の座を狙う。(谷川直之)
◆優勝決定試合で4番の役割を果たした。1点を追いかける三回。岡本はフォロースルーが左手一本となる芸術的なバット裁きで左翼席に28号2ランを運んだ。 「去年は迷惑ばかりかけていた。前半戦に関しては少しはお返しができたと思いますが、折り返してからは、また迷惑ばかりかけていた」 昨季は不調で4番を外された試合もあった24歳の主砲だが、今季は出場した全109試合に「4番・三塁」で先発。試合後の優勝会見で本人は謙遜したが、本塁打も、打点(86)もリーグ1位だ。 「ビッグベイビー」と呼ばれた末っ子キャラは、今春は原監督から「若大将」を襲名。新たな柱として、堂々とした振る舞いを心掛けた。 「チームを第一に考えて、ずっとやってきた。日本シリーズもあるので、そういう気持ちで残り試合もやっていきたい」。プロ6年目。成長した4番は試合後に、無表情の仮面をはぎ取り、晴れやかな笑顔で仲間と喜びを分かち合った。
◆巨人が30日、2年連続38度目のセ・リーグ優勝を決めた。1リーグ時代の9度を合わせると、通算47度目のV。原辰徳監督(62)は歴代3位に並ぶ通算9度目の優勝を果たした。コロナ禍で今季のセ・リーグはクライマックスシリーズ(CS)が開催されず、巨人は8年ぶり23度目の日本一を目指し、パ・リーグのCS優勝チームと日本シリーズ(11月21日開幕)で対戦。指揮官は、ソフトバンクに4連敗を喫した昨年のリベンジを誓った。 苦しみ、悩み続けた特別な2020年の歓喜の輪。密を避けてきたチームがこの時ばかりは"一つ"になって、原監督を掲げた。去年は涙、今年は笑顔。通算優勝回数と同じ9度、宙に舞った。 「本当に選手たち、コーチ、スタッフ、もうちょっと言うならば私も、よく頑張りました」 胴上げする人数を限定し、直接参加したのは手袋を着用したスタッフのみ。選手は少し離れて輪を作ったが、それでも喜びに変わりはなかった。 2位阪神とともに引き分けてのV決定。連敗を5で止めての栄冠とはいかなかったことが、苦しんだシーズン終盤を象徴していた。故障者が相次ぎ10月は苦戦。9月15日に優勝マジック「38」が点灯してから45日をかけ、8年ぶりに本拠地で頂点にたどり着いた。 今年1月1日。原監督は神奈川・伊勢原市の大山阿夫利神社を参拝。相模湾、三浦半島や房総半島を一望できる場所で2連覇への誓いを立てた。 監督通算14年目。その手腕は際立った。松原、戸郷、大江ら若手を積極的に使い、育成と勝利を両立させた。9~10月に48日間で44試合(2試合は中止)。過密日程で"働き方改革"も断行。試合終盤に退いた坂本、丸らには「ボーッとしているより、シャワーを浴びて治療しなさい」と、遠征先の宿舎に帰らせたこともある。大量リードを許した8月6日の阪神戦では救援投手陣を休ませるため、野手の増田大を登板させるなど、固定概念にとらわれず、柔軟にタクトを振った。 コロナ禍とも正面から向き合った。緊急事態宣言下の5月。知人の医師に相談し、自ら抗体検査を受けた。「非常に簡単だから」と山口オーナーら球団首脳にチーム全員の検査を直訴。5月下旬に実現し、NPBとJリーグが全体で行う定期的なPCR検査につながった。クラスターを防ぐため今もカバンには抗体検査のキットを忍ばせる。 62歳の指揮官はSNSも使いこなす。前日に先発メンバーを発表するために1軍のLINEグループを作り、心と体の準備をさせた。8月22日の広島戦で5四死球5失点の畠には「ビビっていては恥ずかしいよ」と厳しいメッセージを送信。4年目右腕は、9月の1軍再昇格後に3連勝で、ラストの戦いに貢献した。 監督通算勝利数は川上哲治を超え、球団1位。優勝回数は森●(=衣へんに氏)晶(西武)らを抜いて歴代3位タイとなった。 「まだ戦い半ば。来る日本シリーズにおいて、たぶん、まあ、どっかのチームでしょう。そのチームと正々堂々と戦って日本一になる」 昨秋の日本シリーズはソフトバンクに4連敗。あの屈辱は忘れていない。盟主の威信をかけ、絶対に負けられない戦いに臨む。(伊藤昇)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
63 | 41 | 7 | 0.606 (-) | 優勝 (-) |
9 | 500 (+3) | 393 (+3) | 127 (+1) | 74 (+2) |
0.255 (-) | 3.390 (↑0.01) |
2 (-) |
阪神 |
55 | 50 | 7 | 0.524 (-) | 8.5 (-) |
8 | 461 (+3) | 432 (+3) | 104 (-) | 76 (+4) |
0.247 (-) | 3.420 (↑0.01) |
3 (-) |
中日 |
56 | 52 | 5 | 0.519 (↓0.004) | 9 (↓0.5) |
7 | 405 (+3) | 461 (+17) | 66 (+1) | 30 (-) |
0.250 (↓0.001) | 3.840 (↓0.1) |
4 (-) |
DeNA |
54 | 53 | 6 | 0.505 (-) | 10.5 (-) |
7 | 491 (+3) | 437 (+3) | 127 (+2) | 29 (-) |
0.266 (↓0.001) | 3.680 (↑0.01) |
5 (-) |
広島 |
47 | 54 | 11 | 0.465 (↑0.005) | 14.5 (↑0.5) |
8 | 490 (+17) | 511 (+3) | 105 (+3) | 61 (+1) |
0.261 (↑0.001) | 4.220 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
38 | 63 | 10 | 0.376 (-) | 23.5 (-) |
9 | 436 (+3) | 549 (+3) | 104 (+1) | 66 (+4) |
0.245 (-) | 4.620 (↑0.02) |
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