1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 0 | 2 |
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2X | 4 | 6 | 1 | 1 |
勝利投手:嘉弥真 新也(3勝1敗0S) 敗戦投手:益田 直也(3勝5敗29S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは2点ビハインドの8回裏、甲斐のソロで1点差に迫る。そのまま迎えた9回には、1死二三塁から相手の暴投の間に2人の走者が生還し、逆転サヨナラ勝利を収めた。投げては、3番手・嘉弥真が今季3勝目。敗れたロッテは、救援陣がリードを守れなかった。
◆ソフトバンクは初回1死二塁から柳田の右前適時打で1点を先制した。先発ムーアは3回まで1安打無失点投球。 ロッテは4回に荻野の1号ソロで同点とし、続く5回に井上の14号ソロで勝ち越した。ソフトバンクは2回以降無得点。 ソフトバンクは1点差の9回1死二、三塁から暴投で2点を挙げサヨナラ勝ち。チームは4連勝。嘉弥真が3勝目を挙げた。
◆ソフトバンクが思わぬ形の逆転サヨナラで、シーズン前半は苦手にしていた2位ロッテ相手に今季初の3タテを食らわせた。 工藤監督は「まさかの結末だったので興奮しています」と声を弾ませ振り返った。1点を追う9回1死二、三塁。ロッテ抑え益田の暴投で一気に2人が生還。月間20勝は球団最多記録となった。指揮官は「とにかく1試合1試合切り替えて、目の前の試合に集中して戦っていきたい」と気を引き締めた。
◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が、1点差に詰め寄る貴重なアーチを放った。2点差の8回裏。1死から沢村の直球を左翼スタンドに運ぶ11号弾。「しっかりスイングした結果、芯でとらえることができました」。 2試合ぶりのアーチは昨年マークした自己最多タイに並ぶ1発となった。チームは9回に2点を挙げ逆転サヨナラ勝ち。伏兵の一打が激勝を呼び込んだ。
◆ロッテは苦しい3連敗となったが、美馬学投手(34)は粘りの投球を見せた。 初回、ソフトバンク周東に出塁を許し、3番柳田に先制適時打を浴びた。チームは先制されると8連敗中。嫌な空気が漂うものの、ここから粘った。 直球をコーナーに、フォークなどの変化球を低めに丁寧に集め、ソフトバンクに凡フライの山を築かせた。わずかな制球ミスでスタンドに運ばれる可能性がある強力打線を、なんとかしのいでいった。 井口監督は当初「6回まで美馬で7、8、9回はつなごうと思っていた」という想定だった。そこを7回も志願して続投し、しっかり3者凡退で終わらせた。7回4安打1失点。見事な粘りだった。 試合はサヨナラ負けになった。自身の10勝目も消えたが、失意の捕手田村を懸命に励ました。順当ならば、次回先発は11月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)。「チームにいい流れを持ってこらえるように、最後の試合まで頑張ります」と前向きなコメントで、次を見据えた。
◆2位死守への貴重な白星が、ロッテから逃げていった。1点リードの9回。7試合ぶりに登板の守護神益田が1死二、三塁の絶体絶命のピンチを招いた。松田宣へのシンカーが低く抜け、捕手田村が三塁側へ弾く。2者が一気に生還した。ベンチは誰も動けない。田村はうつむき立ち上がれない。左翼席のファンたちも、同じだった。 死球を受けた田村の右手人さし指の爪は、復帰から1カ月たっても青い。「気合ですよ」。勝ち抜くために懸命に投手陣をリードし、バットを振ってきた。井口監督は田村ら選手の努力に敬意を表しつつ「こういう戦いで苦しいのは分かるんですけど、その中で何かを勝ち取らないと」と言葉を絞り出した。西武も敗れたため3位転落は免れたが、1勝が欲しかった。 3連敗だが先発投手は好投を続けている。不振にあえぐ井上も右方向への本塁打を含む2安打と、兆しを見せた。「残り全部マリンなので、なんとかホームでいい調整をして頑張りたいと思います」と井口監督。30日からの楽天3連戦を含め、本拠地ZOZOマリンでの9試合で全日程が終了する。西武も楽天も勢いがある。何が必要か。もがいた1年間の答えを求められる時が来た。【金子真仁】
◆ソフトバンクは10月の25試合で20勝4敗1分け。 月間20勝以上は19年5月広島以来9度目で、パ・リーグでは02年8月に21勝した西武以来4度目。 球団では53年9月、62年8月の19勝を上回る新記録となった。プロ野球記録は過去3チームがマークした21勝で、あと1勝で最多に並ぶ。
◆世界の福本を超えた! ソフトバンク周東佑京内野手(24)が1回に二盗を決め、12試合連続盗塁成功。福本(阪急)の持つプロ野球記録を49年ぶりに塗り替えた。チームは9回逆転サヨナラ勝ちで4連勝。リーグ優勝後も勢いを緩めることなく、2位ロッテに今季初のカード3連勝を決めた。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(24)が初回無死で二盗を決め、12試合連続盗塁成功で、福本(阪急)の持つプロ野球記録を49年ぶりに更新した。チームは9回に逆転サヨナラで4連勝。リーグ優勝後も勢いを緩めることなく、2位ロッテに今季初のカード3連勝を決めた。 ◆ソフトバンク工藤監督(周東について)「大したものですよね。試合前はすごくプレッシャーを感じていたみたいですけど、その中で1打席目からしっかりヒットを打って、走れるというのはね。今、1番から外せないですね」
◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が試合前に取材に対応。11試合連続盗塁を決めている周東佑京内野手(24)について「福本さんに並んだと。それだけでもすごいと思います」と話し、続いてプロ野球記録更新を期待した。 16日の楽天戦(ペイペイドーム)から前日28日の試合まで、怒涛の11試合連続盗塁。世界の盗塁王・福本豊の記録に並んだ。指揮官は現役時代の福本氏の快足について「動いた瞬間に走られていました。走られることがわかっていたので、もうあまり気を付けていなかったです」と振り返った。この日、周東が盗塁を決めれば、12試合連続で記録更新だ。 周東は10月、月間21盗塁で球団記録も樹立した。10月の残り3試合で、どこまで月間記録を伸ばすのかにも注目が集まる。
◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)がキャッチボールなどで調整。30日の西武戦(メットライフ)の先発登板に向け、「まだシーズンは終わりじゃない。しっかり最後まで同じように投げられたら」と意気込んだ。 ここまで今季は17試合に登板して8勝1敗、防御率2・18。103回1/3とイニングを消化しているが、個人の数字については「意識していないといえば嘘になりますけど、意識しすぎても。今はそこより、目の前の試合を同じようにパフォーマンスすること」と強調した。 今季の西武戦は3試合に登板して0勝0敗、防御率2・95。少なくなってきた残り試合に「今年のはじめの目標がシーズンを駆け抜けることだったので。優勝しても試合はあるので」とシーズンを"完走"することを望んでいた。
◆ソフトバンク・周東佑京内野手(24)が「1番・二塁」で先発出場。一回無死、内野安打で出塁すると、すかさず二盗に成功。今季48個目の盗塁は12試合連続盗塁となり、プロ野球記録を更新した。 「1打席目からヒットで出塁できたので、思い切ってスタートを切りました。自分一人で達成できる記録ではないので、後ろの打者の方々のおかげですし、感謝しています。先制点にもつながってくれましたし、成功できてよかったです」 16日の楽天戦(ペイペイドーム)から11試合連続盗塁を決めて迎えたこの日、一回に難なく決めた。今季48盗塁は12球団ダントツ。試合前、工藤監督は「福本さんに並んだだけでもすごい」と感服していたが、世界の盗塁王、福本豊の記録を24歳の若鷹が塗り替えた。その後、柳田の適時打で先制のホームを踏んだ。
◆打撃不振にあえいでいるロッテの井上が今月7日以来となる14号ソロを放った。1-1の五回1死でムーアが初球に投じた高めの直球を、右中間にせり出すホームランテラス席に運んだ。「何とか投手を援護できるように、良いところで打てればと思っていた」と、うれしそうにダイヤモンドを一周した。 試合前までの10月の打率は1割4分3厘と振るわず、ここ2試合は先発を外れていた。「7番・一塁」で先発に復帰した2打席目で持ち前のパンチ力を発揮すると、八回にも安打を放つ。ここで代走を送られて交代したが、井上の急失速が優勝を逃した一因となっただけに、クライマックスシリーズ(CS)に進出できる2位確保に向け、復調して意地を示したいところだ。
◆ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ勝ちで4連勝。1-3の八回に甲斐の11号ソロで追い上げ、九回1死二、三塁から暴投の間に2者が生還し逆転した。3番手の嘉弥真が3勝目。ロッテは抑えの益田が誤算で3連敗を喫した。
◆ロッテは3-2の九回1死二、三塁で益田のシンカーが暴投となり、一挙に2者の生還を許してサヨナラ負け。ワンバウンドを止められなかった田村は、がっくりと肩を落として悔し涙。井口監督は「こういう戦いをして苦しいのは分かるが、その中で何かを勝ち取らないといけない」と、現実をかみしめるように話した。 最近10試合で1勝9敗と負けが込み、抑えの益田は3登板連続の黒星となった。クライマックスシリーズ(CS)に進出できる2位確保に向け、重苦しい雰囲気が漂う。ただ、残り9戦は全て本拠地で戦うだけに、井口監督は「何とかホームでいい調整をして頑張りたい」と切り替えを強調した。
◆ソフトバンクがサヨナラ勝利で4連勝。球団記録となる月間20勝を達成した。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --暴投で2走者が生還してサヨナラという結末 「まさかの結末だったので、少し興奮しています」 --最終回は柳田が好返球に、二塁打で口火を切った 「見事な返球でしたしね。ストライクを投げてくれた。少しでもそれていたらセーフだったと思うので。ナイスストライクでしたね。(九回先頭も)シングルヒットだとまた状況も変わったと思うんですけど、ツーベースにしたっていうのが大きかったと思います」 --栗原に耳打ち 「出てきたら打っていいぞというところです。シフトを敷く可能性もあったので。シフトを敷いたときにはショートなのかセカンドなのかを見て、打って構わないという話をしました」 --最後は釜元が生還 「捕手が見失っているところもあった。ナイス走塁だったと思いますし。三塁コーチの村松コーチもいけるということで回していたので、ナイス判断だったと思います」 --周東が12試合連続盗塁でプロ野球記録更新。声はかけたか 「おめでとうと。大したものですよね。試合前は重圧を感じていたみたいですけど。その中で1打席目からしっかりヒットを打って、走れるというのは。本当、大したものです。重圧もあったと思います。本人も意識もしていましたし、声をかけられたところもあったと思いますけど。よく走ったと思いますよ」 --ロッテに3連勝 「まだ負け越しているので、あと3つ、しっかりいい戦いができるように頑張ります。シーズン中と同じように1試合1試合、しっかり切り替えて、新しい1日が始まるので。その試合だけに集中してやっていきたいと思います」
◆育成から成りあがった24歳が、歴史を変えた。ソフトバンク・周東がプロ野球新記録となる12試合連続盗塁を達成。通算1065盗塁を積み上げた世界の盗塁王・福本豊(阪急)の記録を更新して、恐縮しきりだった。 「早い段階でできてよかった。(福本さんも)気にかけてくださる。雲の上の存在、伝説的な人だと思っています」 前日に福本の1971年&74年に並んだ。迎えたこの日。「めちゃくちゃ緊張しました。塁に出られなかったらどうしようって」といいつつも、一回に決めた。 二塁内野安打で出塁すると、次打者・中村晃への2球目でスタート。難なく成功させて、記念ボードを高々と掲げた。柳田の右前打で先制のホームイン。快足で主導権を奪った。 16日の楽天戦(ペイペイドーム)から12試合連続盗塁。今季48盗塁は12球団ダントツだ。50盗塁に到達すれば、球団では2011年の本多雄一(60、現1軍内野守備走塁コーチ)以来。日々、同コーチから受ける言葉の内容を明かした。 「力まないように、焦らないように、急がないように。ある程度のスタートを切れれば、お前ならセーフになれるから」 チームは九回1死二、三塁、ロッテ・益田の暴投の間に逆転サヨナラ勝ち。月間20勝となり、南海時代の1953年9月と62年8月の19勝を抜き球団新記録となった。周東は全25試合で先発して22盗塁。こちらも球団記録を更新し続けており、工藤監督も「打撃コーチも他の打順は考えてきますが、1番だけは変わらない」と成長を認めた。 12試合連続盗塁は、米大リーグでは1969年にバート・キャンパネリス(アスレチックス)が樹立した最長記録。「タイ記録らしいですね。あしたも走りたいと思います」。時代は令和。プロ野球の新しいスピードスターは、周東佑京だ。(竹村岳)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
68 | 40 | 5 | 0.630 (↑0.004) | 優勝 (-) |
7 | 502 (+4) | 370 (+3) | 121 (+1) | 95 (+1) |
0.250 (↓0.001) | 2.930 (↑0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
56 | 53 | 2 | 0.514 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
9 | 426 (+3) | 452 (+4) | 84 (+2) | 80 (-) |
0.237 (-) | 3.890 (-) |
3 (-) |
西武 |
54 | 53 | 3 | 0.505 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
10 | 440 (+5) | 496 (+13) | 100 (-) | 79 (+4) |
0.238 (↑0.001) | 4.280 (↓0.05) |
4 (-) |
楽天 |
52 | 54 | 6 | 0.491 (↑0.005) | 15 (-) |
8 | 525 (+13) | 488 (+5) | 110 (+2) | 63 (+1) |
0.260 (↑0.001) | 4.200 (↓0.01) |
5 (-) |
日本ハム |
50 | 57 | 5 | 0.467 (↑0.005) | 17.5 (-) |
8 | 461 (+4) | 496 (+3) | 86 (-) | 72 (+2) |
0.249 (↑0.001) | 4.030 (↑0.02) |
6 (-) |
ORIX |
41 | 64 | 7 | 0.390 (↓0.004) | 25.5 (↓1) |
8 | 414 (+3) | 466 (+4) | 84 (+1) | 86 (-) |
0.247 (↓0.001) | 3.970 (↑0.01) |
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