ソフトバンク(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2020.10.29)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:嘉弥真 新也(3勝1敗0S)
敗戦投手:益田 直也(3勝5敗29S)

本塁打
【ロッテ】荻野 貴司(1号・4回表ソロ),井上 晴哉(14号・5回表ソロ)
【ソフトバンク】甲斐 拓也(11号・8回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは2点ビハインドの8回裏、甲斐のソロで1点差に迫る。そのまま迎えた9回には、1死二三塁から相手の暴投の間に2人の走者が生還し、逆転サヨナラ勝利を収めた。投げては、3番手・嘉弥真が今季3勝目。敗れたロッテは、救援陣がリードを守れなかった。

◆ソフトバンクは初回1死二塁から柳田の右前適時打で1点を先制した。先発ムーアは3回まで1安打無失点投球。 ロッテは4回に荻野の1号ソロで同点とし、続く5回に井上の14号ソロで勝ち越した。ソフトバンクは2回以降無得点。 ソフトバンクは1点差の9回1死二、三塁から暴投で2点を挙げサヨナラ勝ち。チームは4連勝。嘉弥真が3勝目を挙げた。

◆ソフトバンクが思わぬ形の逆転サヨナラで、シーズン前半は苦手にしていた2位ロッテ相手に今季初の3タテを食らわせた。 工藤監督は「まさかの結末だったので興奮しています」と声を弾ませ振り返った。1点を追う9回1死二、三塁。ロッテ抑え益田の暴投で一気に2人が生還。月間20勝は球団最多記録となった。指揮官は「とにかく1試合1試合切り替えて、目の前の試合に集中して戦っていきたい」と気を引き締めた。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が、1点差に詰め寄る貴重なアーチを放った。2点差の8回裏。1死から沢村の直球を左翼スタンドに運ぶ11号弾。「しっかりスイングした結果、芯でとらえることができました」。 2試合ぶりのアーチは昨年マークした自己最多タイに並ぶ1発となった。チームは9回に2点を挙げ逆転サヨナラ勝ち。伏兵の一打が激勝を呼び込んだ。

◆ロッテは苦しい3連敗となったが、美馬学投手(34)は粘りの投球を見せた。 初回、ソフトバンク周東に出塁を許し、3番柳田に先制適時打を浴びた。チームは先制されると8連敗中。嫌な空気が漂うものの、ここから粘った。 直球をコーナーに、フォークなどの変化球を低めに丁寧に集め、ソフトバンクに凡フライの山を築かせた。わずかな制球ミスでスタンドに運ばれる可能性がある強力打線を、なんとかしのいでいった。 井口監督は当初「6回まで美馬で7、8、9回はつなごうと思っていた」という想定だった。そこを7回も志願して続投し、しっかり3者凡退で終わらせた。7回4安打1失点。見事な粘りだった。 試合はサヨナラ負けになった。自身の10勝目も消えたが、失意の捕手田村を懸命に励ました。順当ならば、次回先発は11月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)。「チームにいい流れを持ってこらえるように、最後の試合まで頑張ります」と前向きなコメントで、次を見据えた。

◆2位死守への貴重な白星が、ロッテから逃げていった。1点リードの9回。7試合ぶりに登板の守護神益田が1死二、三塁の絶体絶命のピンチを招いた。松田宣へのシンカーが低く抜け、捕手田村が三塁側へ弾く。2者が一気に生還した。ベンチは誰も動けない。田村はうつむき立ち上がれない。左翼席のファンたちも、同じだった。 死球を受けた田村の右手人さし指の爪は、復帰から1カ月たっても青い。「気合ですよ」。勝ち抜くために懸命に投手陣をリードし、バットを振ってきた。井口監督は田村ら選手の努力に敬意を表しつつ「こういう戦いで苦しいのは分かるんですけど、その中で何かを勝ち取らないと」と言葉を絞り出した。西武も敗れたため3位転落は免れたが、1勝が欲しかった。 3連敗だが先発投手は好投を続けている。不振にあえぐ井上も右方向への本塁打を含む2安打と、兆しを見せた。「残り全部マリンなので、なんとかホームでいい調整をして頑張りたいと思います」と井口監督。30日からの楽天3連戦を含め、本拠地ZOZOマリンでの9試合で全日程が終了する。西武も楽天も勢いがある。何が必要か。もがいた1年間の答えを求められる時が来た。【金子真仁】

◆ソフトバンクは10月の25試合で20勝4敗1分け。 月間20勝以上は19年5月広島以来9度目で、パ・リーグでは02年8月に21勝した西武以来4度目。 球団では53年9月、62年8月の19勝を上回る新記録となった。プロ野球記録は過去3チームがマークした21勝で、あと1勝で最多に並ぶ。

◆世界の福本を超えた! ソフトバンク周東佑京内野手(24)が1回に二盗を決め、12試合連続盗塁成功。福本(阪急)の持つプロ野球記録を49年ぶりに塗り替えた。チームは9回逆転サヨナラ勝ちで4連勝。リーグ優勝後も勢いを緩めることなく、2位ロッテに今季初のカード3連勝を決めた。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(24)が初回無死で二盗を決め、12試合連続盗塁成功で、福本(阪急)の持つプロ野球記録を49年ぶりに更新した。チームは9回に逆転サヨナラで4連勝。リーグ優勝後も勢いを緩めることなく、2位ロッテに今季初のカード3連勝を決めた。 ◆ソフトバンク工藤監督(周東について)「大したものですよね。試合前はすごくプレッシャーを感じていたみたいですけど、その中で1打席目からしっかりヒットを打って、走れるというのはね。今、1番から外せないですね」

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が試合前に取材に対応。11試合連続盗塁を決めている周東佑京内野手(24)について「福本さんに並んだと。それだけでもすごいと思います」と話し、続いてプロ野球記録更新を期待した。  16日の楽天戦(ペイペイドーム)から前日28日の試合まで、怒涛の11試合連続盗塁。世界の盗塁王・福本豊の記録に並んだ。指揮官は現役時代の福本氏の快足について「動いた瞬間に走られていました。走られることがわかっていたので、もうあまり気を付けていなかったです」と振り返った。この日、周東が盗塁を決めれば、12試合連続で記録更新だ。  周東は10月、月間21盗塁で球団記録も樹立した。10月の残り3試合で、どこまで月間記録を伸ばすのかにも注目が集まる。

◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)がキャッチボールなどで調整。30日の西武戦(メットライフ)の先発登板に向け、「まだシーズンは終わりじゃない。しっかり最後まで同じように投げられたら」と意気込んだ。  ここまで今季は17試合に登板して8勝1敗、防御率2・18。103回1/3とイニングを消化しているが、個人の数字については「意識していないといえば嘘になりますけど、意識しすぎても。今はそこより、目の前の試合を同じようにパフォーマンスすること」と強調した。  今季の西武戦は3試合に登板して0勝0敗、防御率2・95。少なくなってきた残り試合に「今年のはじめの目標がシーズンを駆け抜けることだったので。優勝しても試合はあるので」とシーズンを"完走"することを望んでいた。

◆ソフトバンク・周東佑京内野手(24)が「1番・二塁」で先発出場。一回無死、内野安打で出塁すると、すかさず二盗に成功。今季48個目の盗塁は12試合連続盗塁となり、プロ野球記録を更新した。  「1打席目からヒットで出塁できたので、思い切ってスタートを切りました。自分一人で達成できる記録ではないので、後ろの打者の方々のおかげですし、感謝しています。先制点にもつながってくれましたし、成功できてよかったです」  16日の楽天戦(ペイペイドーム)から11試合連続盗塁を決めて迎えたこの日、一回に難なく決めた。今季48盗塁は12球団ダントツ。試合前、工藤監督は「福本さんに並んだだけでもすごい」と感服していたが、世界の盗塁王、福本豊の記録を24歳の若鷹が塗り替えた。その後、柳田の適時打で先制のホームを踏んだ。

◆打撃不振にあえいでいるロッテの井上が今月7日以来となる14号ソロを放った。1-1の五回1死でムーアが初球に投じた高めの直球を、右中間にせり出すホームランテラス席に運んだ。「何とか投手を援護できるように、良いところで打てればと思っていた」と、うれしそうにダイヤモンドを一周した。  試合前までの10月の打率は1割4分3厘と振るわず、ここ2試合は先発を外れていた。「7番・一塁」で先発に復帰した2打席目で持ち前のパンチ力を発揮すると、八回にも安打を放つ。ここで代走を送られて交代したが、井上の急失速が優勝を逃した一因となっただけに、クライマックスシリーズ(CS)に進出できる2位確保に向け、復調して意地を示したいところだ。

◆ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ勝ちで4連勝。1-3の八回に甲斐の11号ソロで追い上げ、九回1死二、三塁から暴投の間に2者が生還し逆転した。3番手の嘉弥真が3勝目。ロッテは抑えの益田が誤算で3連敗を喫した。

◆ロッテは3-2の九回1死二、三塁で益田のシンカーが暴投となり、一挙に2者の生還を許してサヨナラ負け。ワンバウンドを止められなかった田村は、がっくりと肩を落として悔し涙。井口監督は「こういう戦いをして苦しいのは分かるが、その中で何かを勝ち取らないといけない」と、現実をかみしめるように話した。  最近10試合で1勝9敗と負けが込み、抑えの益田は3登板連続の黒星となった。クライマックスシリーズ(CS)に進出できる2位確保に向け、重苦しい雰囲気が漂う。ただ、残り9戦は全て本拠地で戦うだけに、井口監督は「何とかホームでいい調整をして頑張りたい」と切り替えを強調した。

◆ソフトバンクがサヨナラ勝利で4連勝。球団記録となる月間20勝を達成した。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --暴投で2走者が生還してサヨナラという結末  「まさかの結末だったので、少し興奮しています」  --最終回は柳田が好返球に、二塁打で口火を切った  「見事な返球でしたしね。ストライクを投げてくれた。少しでもそれていたらセーフだったと思うので。ナイスストライクでしたね。(九回先頭も)シングルヒットだとまた状況も変わったと思うんですけど、ツーベースにしたっていうのが大きかったと思います」  --栗原に耳打ち  「出てきたら打っていいぞというところです。シフトを敷く可能性もあったので。シフトを敷いたときにはショートなのかセカンドなのかを見て、打って構わないという話をしました」  --最後は釜元が生還  「捕手が見失っているところもあった。ナイス走塁だったと思いますし。三塁コーチの村松コーチもいけるということで回していたので、ナイス判断だったと思います」  --周東が12試合連続盗塁でプロ野球記録更新。声はかけたか  「おめでとうと。大したものですよね。試合前は重圧を感じていたみたいですけど。その中で1打席目からしっかりヒットを打って、走れるというのは。本当、大したものです。重圧もあったと思います。本人も意識もしていましたし、声をかけられたところもあったと思いますけど。よく走ったと思いますよ」  --ロッテに3連勝  「まだ負け越しているので、あと3つ、しっかりいい戦いができるように頑張ります。シーズン中と同じように1試合1試合、しっかり切り替えて、新しい1日が始まるので。その試合だけに集中してやっていきたいと思います」

◆育成から成りあがった24歳が、歴史を変えた。ソフトバンク・周東がプロ野球新記録となる12試合連続盗塁を達成。通算1065盗塁を積み上げた世界の盗塁王・福本豊(阪急)の記録を更新して、恐縮しきりだった。  「早い段階でできてよかった。(福本さんも)気にかけてくださる。雲の上の存在、伝説的な人だと思っています」  前日に福本の1971年&74年に並んだ。迎えたこの日。「めちゃくちゃ緊張しました。塁に出られなかったらどうしようって」といいつつも、一回に決めた。  二塁内野安打で出塁すると、次打者・中村晃への2球目でスタート。難なく成功させて、記念ボードを高々と掲げた。柳田の右前打で先制のホームイン。快足で主導権を奪った。  16日の楽天戦(ペイペイドーム)から12試合連続盗塁。今季48盗塁は12球団ダントツだ。50盗塁に到達すれば、球団では2011年の本多雄一(60、現1軍内野守備走塁コーチ)以来。日々、同コーチから受ける言葉の内容を明かした。  「力まないように、焦らないように、急がないように。ある程度のスタートを切れれば、お前ならセーフになれるから」  チームは九回1死二、三塁、ロッテ・益田の暴投の間に逆転サヨナラ勝ち。月間20勝となり、南海時代の1953年9月と62年8月の19勝を抜き球団新記録となった。周東は全25試合で先発して22盗塁。こちらも球団記録を更新し続けており、工藤監督も「打撃コーチも他の打順は考えてきますが、1番だけは変わらない」と成長を認めた。  12試合連続盗塁は、米大リーグでは1969年にバート・キャンパネリス(アスレチックス)が樹立した最長記録。「タイ記録らしいですね。あしたも走りたいと思います」。時代は令和。プロ野球の新しいスピードスターは、周東佑京だ。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68405 0.630
(↑0.004)
優勝
(-)
7502
(+4)
370
(+3)
121
(+1)
95
(+1)
0.250
(↓0.001)
2.930
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
56532 0.514
(↓0.005)
12.5
(↓1)
9426
(+3)
452
(+4)
84
(+2)
80
(-)
0.237
(-)
3.890
(-)
3
(-)
西武
54533 0.505
(↓0.004)
13.5
(↓1)
10440
(+5)
496
(+13)
100
(-)
79
(+4)
0.238
(↑0.001)
4.280
(↓0.05)
4
(-)
楽天
52546 0.491
(↑0.005)
15
(-)
8525
(+13)
488
(+5)
110
(+2)
63
(+1)
0.260
(↑0.001)
4.200
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
50575 0.467
(↑0.005)
17.5
(-)
8461
(+4)
496
(+3)
86
(-)
72
(+2)
0.249
(↑0.001)
4.030
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
41647 0.390
(↓0.004)
25.5
(↓1)
8414
(+3)
466
(+4)
84
(+1)
86
(-)
0.247
(↓0.001)
3.970
(↑0.01)