西武(☆4対3★)楽天 =リーグ戦21回戦(2020.10.28)・メットライフドーム=
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楽天
0000010113902
西武
02000200X4701
勝利投手:浜屋 将太(3勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(5勝0敗31S))
敗戦投手:涌井 秀章(11勝4敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(32号・8回表ソロ),小郷 裕哉(3号・9回表ソロ)
【西武】木村 文紀(7号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は2回裏、木村の2ランで先制に成功する。その後1点差に迫られた直後の6回には、栗山が2点適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・浜屋が6回途中1失点で今季3勝目。敗れた楽天は、終盤に追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかった。

◆西武は2回2死三塁で、8番木村が2ランを放ち先制した。先発浜屋は3回を2安打無失点と上々の立ち上がり。 2点を追う楽天は6回に1点を返した。西武はその裏、1死一、二塁から4番栗山の2点適時二塁打で突き放した。 継投で逃げ切った西武は2連勝で、2位ロッテと1ゲーム差に迫った。敗れた楽天は2連敗で、今季の西武戦負け越しが決まった。

◆楽天浅村栄斗内野手が8回のソロ本塁打で今季100打点とし、13、18年に次いで3度目のシーズン100打点。 楽天で100打点以上は、07年に108打点、09年に107打点の山崎武以来2人目(3度目)。また、13年は一塁手で、18年と今季は二塁手でマーク。二塁手で2度の100打点は、03、10年井口(ダイエー、ロッテ)15、16年山田(ヤクルト)に並ぶ最多タイ。

◆楽天の浅村栄斗内野手が32号ソロでリーグ単独トップに浮上した。3点を追う8回に西武平良の152キロ直球を右中間スタンドに運んだ。 自身初の本塁打王への争いは「終わってついてくれば一番いい。とにかく今はチームのために何が必要なのかを考えてやっていきたい」とチームの勝利を優先。自身12戦ぶりの1発で球団では07、09年の山崎武以来、2人目の100打点に到達に「目標にはしていた数字なので良かったですけど、勝ちきれなかったという残念な気持ちの方が強い」と話した。

◆山賊打線"4番"のバットが、2位浮上を一気にたぐり寄せた。 西武栗山巧外野手(37)は6回1死一、二塁、楽天涌井の初球カーブを迷わず振りにいった。中越え二塁打で2点適時打。1点差に詰めよられた直後の攻撃で突き放した。「(4番は)やはり打線の中で機能した方が打線が活発になる場所だと思うので、その辺はしっかり足引っ張らないように頑張ろうという意識はあります」と役割を果たした。 プロ19年のベテランも、4番のキャリアは浅い。10年に8試合、この試合を含めた今季8試合でわずか16試合。百戦錬磨の栗山もほぼ無縁の場所だった。「4番に対してどのチームもいい攻めをしてくる。浜屋が踏ん張りながら頑張って0に抑えていましたし、何とか点を取りたいなという気持ちはずっと持ちながら守っていたんで、あの場面は良かったです」。16歳年下の新人左腕・浜屋が先発した試合では25打数11安打、打率4割4分を誇る。野手最年長37歳の心意気が如実に数字に表れている。 チームはこれで最大9ゲーム差あった2位ロッテと1ゲーム差に肉薄。29日にも開幕2戦目の6月20日以来131日ぶりにCS圏内に浮上する。「1試合に、1球に対して、集中していくというのがたまたま終盤にかみ合っていると思います」。終盤力の西武。栗山の存在が、その原動力となっている。【栗田成芳】

◆楽天がCS争いへ手痛い連敗を喫した。CS圏内の2位ロッテまで3・5ゲーム差の4位。 先発した涌井秀章投手(34)は、7回7安打4失点、112球の粘投も打線の援護が及ばず、今季4敗目を喫した。三木肇監督(43)は「選手たちは本当に最後まで諦めずに頑張ってくれている。追いつけないというか...。選手は頑張ってくれているから何とかしたい思いしかない。涌井も粘ってやってくれているんですが...。うん」と無念さをにじませた。 投打の柱はリーグ屈指の働きを見せ続けている。この日は敗戦投手に沈んだ涌井はここまでリーグ単独トップの11勝をマーク。主砲の浅村は3点を追う8回に14日ロッテ戦以来となる32号ソロで追い上げムードを演出。32号で日本ハム中田を抑えリーグ単独トップに躍り出た。球団では07、09年の山崎武以来11年ぶり2人目となる節目の100打点にも到達した。三木監督は「本当に状況はこういう形になっているが、1戦1戦、明日の試合もしっかりと準備して、チームで。3つ負けるわけにはいかない。しっかり、チームでいきたい」と話した。

◆西武の木村が3日以来の7号2ランを放った。0-0の二回2死三塁で涌井の内角速球を、腕を畳んで完璧に捉えて左中間へ運んだ。「手応えとしてはスタンドまで行ったかなと思った。チャンスで走者をかえすことができて良かった」と振り返った。  「得点圏に走者がいるときはより一層気合が入る」との言葉通りに勝負強さを発揮。五回にも左前打を放ち、チームが今季過去2試合の対戦で2勝を許していた涌井から複数安打をマークした。

◆西武が逃げ切って今季の楽天戦の勝ち越しを決めた。二回に木村の2ランで先制。六回には栗山の2点二塁打で加点した。浜屋が六回途中まで1失点で3勝目を挙げ、増田が自己最多の31セーブ目。楽天は涌井が踏ん張れなかった。

◆西武の増田が8年目で最多となる31セーブ目をマークした。4-2の九回に登板。先頭打者の小郷に速球を右翼席へ運ばれ、1点差とされたが、その後は1安打を浴びながらもリードを守り抜き「自己最多となることは知っていたが、特に意識はしなかった」と淡々と語った。  森(ソフトバンク)や益田(ロッテ)とのセーブ王争いでトップに立つ。チームは2位ロッテに1ゲーム差に詰め寄り「残り試合も少なくなってきたが、今日のように失点してしまわないよう頑張る」と力を込めた。

◆楽天の浅村が1-4の八回にリーグ単独トップに立つ32号ソロを放った。先頭打者で平良の152キロの速球を力強く捉えて右中間スタンドへたたき込んだ。14日以来の一発で自身初の本塁打王に前進したが「終わったときについてくればいい」と淡々と話した。  打点も20日以来で、ようやく2年ぶりの100打点に到達した。「目標にはしていた数字なので良かった。勝ち切れなかったっていう残念な気持ちの方が強い」と複雑そうに語った。

◆楽天の涌井は7回4失点で9月16日以来の4敗目を喫した。打線が1点差に追い上げた六回に粘れなかった。1死一、二塁で栗山に初球の甘く入った変化球を捉えられて痛恨の2点二塁打を浴びた。  リーグトップの11勝を挙げている先発の柱で敗れ、3位西武との差は2・5ゲームに広がった。「勝てなくて申し訳ない。それだけ」と悔しさをにじませた。

◆増田が8年目で最多となる31セーブ目をマークした。4-2の九回に登板。先頭打者の小郷に本塁打を許し、1点差とされたが、その後はリードを守り抜き「自己最多となることは知っていたが、特に意識はしなかった」と淡々と語った。チームは2位ロッテに1ゲーム差。「今日のように失点してしまわないよう頑張る」と力を込めた。

◆西武は28日、楽天21回戦(メットライフ)に4-3で勝って2連勝を飾り、クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の2位・ロッテとのゲーム差を「1」に縮めた。先発したルーキーの浜屋将太投手(21)=三菱日立パワーシステムズ=が、5回2/3を5安打1失点と力投し3勝目。同じく社会人出身の新人、宮川哲投手(25)=東芝=が2番手で後続を断った。"ドラ1&2リレー"で勝利を引き寄せた西武。大逆転CSが現実味を帯びてきた。  深まる秋とは対照的に所沢の熱気が高まってきた。ドラフト2位ルーキー、浜屋が先発で六回途中まで1失点。「すごく緊張したんですけど、いい立ち上がりで中盤まで粘って投げることができた」と息をついた。  相手先発はリーグトップの11勝を挙げる涌井。プロ16年目、通算144勝の右腕に、この日が3勝目となった新人左腕は堂々と渡り合った。  これまで崩れた試合は四球が絡んだ。その反省を生かし、打たれることを恐れず大胆に攻めることを心懸けた。一回は8球で三者凡退に抑え、二回は1死一、二塁から変化球で岩見を併殺打に仕留めた。六回1死満塁から鈴木大の二ゴロで1点を失い降板するまで、大きく崩れることはなかった。  そして2死一、三塁のピンチで後を継いだのがドラフト1位右腕、宮川だ。  「同期入団の浜屋が頑張っていましたし、何とか勝ちをつけたまま後ろにつなげたい」  そう意気込んで上がったマウンドは、全て救援で今季45試合目。一打逆転の場面で一発のあるロメロが相手だ。1ボールから通常のカーブより速い勝負球、129キロのパワーカーブで遊ゴロに斬り、"ドラ1&2リレー"で6回を最少失点。森脇、平良、増田の勝利の方程式につないだ。  浜屋は21歳、宮川は25歳。ともに社会人出身の同期入団で、大学を経た宮川が3学年先輩だ。浜屋は宮川について「めっちゃいじってくる」と笑うが、休日には一緒の東京都内の美容室に行くなど、グラウンド外でも兄貴分として慕う。そんなコンビに、辻監督は「2人ともよくやってくれている」と目を細めた。  9月14日に最大9あった2位とのゲーム差は、ついに1。きょう29日にも開幕から2試合を消化した6月20日以来となる2位に浮上する。  「上が見えてきた」と指揮官が言えば、浜屋は「1年目から良い経験をさせてもらっているので、毎登板抑えられるように頑張りたい」とうなずいた。運命のドラフトから1年。頼もしさを増した2人が、大逆転でのCS進出へと力強くチームを引っ張る。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
67405 0.626
(↑0.003)
優勝
(-)
8498
(+2)
367
(-)
120
(+1)
94
(+1)
0.251
(-)
2.940
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
56522 0.519
(↓0.004)
11.5
(↓1)
10423
(-)
448
(+2)
82
(-)
80
(+1)
0.237
(-)
3.890
(↑0.01)
3
(-)
西武
54523 0.509
(↑0.004)
12.5
(-)
11435
(+4)
483
(+3)
100
(+1)
75
(+3)
0.237
(-)
4.230
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51546 0.486
(↓0.004)
15
(↓1)
9512
(+3)
483
(+4)
108
(+2)
62
(-)
0.259
(-)
4.190
(-)
5
(-)
日本ハム
49575 0.462
(↑0.005)
17.5
(-)
9457
(+1)
493
(-)
86
(-)
70
(-)
0.248
(↓0.001)
4.050
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
41637 0.394
(↓0.004)
24.5
(↓1)
9411
(-)
462
(+1)
83
(-)
86
(+1)
0.248
(↓0.002)
3.980
(↑0.02)