ヤクルト(★1対5☆)中日 =リーグ戦23回戦(2020.10.25)・明治神宮野球場=
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中日
0300001015902
ヤクルト
0000000101710
勝利投手:柳 裕也(5勝6敗0S)
敗戦投手:スアレス(4勝3敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(17号・7回表ソロ),阿部 寿樹(12号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は2回表、1死満塁から木下拓の走者一掃の適時打で先制する。7回にはビシエドがソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・柳が7回途中無失点の好投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。なお、引退試合を迎えたヤクルト・五十嵐は8回に打者1人をサードゴロに打ち取り、有終の美を飾った。

◆中日大島洋平外野手(34)は、今月に入って79打数29安打の打率3割6分7厘と好調をキープ。安打数もリーグ最多の134安打で、2年連続の最多安打のタイトルを視野に入れている。今日もヒットを積み重ねられるか。

◆引退試合を迎えたヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、練習後にファンへあいさつした。 神宮外苑で行われた練習では、高津監督が見守る前で石川とキャッチボールをし、終えると2人で抱擁。ユニホーム姿で、石井投手コーチと言葉をかわす姿もあった。 ダッシュなどすべてのメニューを終えると、広場から練習を見守っていた大勢のファンの元に歩み寄った。「今日、たぶん投げると思うんですけど、みなさんに喜んでもらえるようなピッチングができたらいいなと思います。(試合後の)最後に話すので、みんな泣かないで盛り上げてもらえたらと思います。23年間、ありがとうございました」と感謝のメッセージを口にし、ファンからは大きな拍手。最後に「またね」と左手を上げて背を向けた。 クラブハウスには、侍ジャパンの稲葉監督を始め、関係者から贈られた花がずらりと並んだ。

◆ヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、現役最後のマウンドに上がった。日米通算906試合登板となった。場内にアナウンスが流れると大きな拍手と「ありがとう 53 五十嵐亮太投手」の横断幕などが掲げられた。 いつも通り、ゆっくりとブルペンからマウンドへ。青木、村上ら野手全員がマウンドに寄って声をかけ抱擁してからポジションへ散った。「五十嵐亮太選手 感動をありがとう」の文字が大型ビジョンに映し出された。 初球のど真ん中、143キロ直球を中日シエラがとらえたが、三塁手エスコバーが横跳びでとらえ、三ゴロに抑えた。五十嵐は、グラブを高く掲げて何度も拍手を送り、エスコバーをたたえた。 ベンチを出てきた高津監督と、マウンド上で抱擁。わずか1球の引退試合となった。五十嵐は帽子をとり、場内へ丁寧に頭を下げ、すがすがしい表情でベンチへ。戻る際、記念球を惜しげもなくスタンドへ投げ入れた。ベンチでは、石井投手コーチとも笑顔でハイタッチをかわした。すぐにベンチの最前列に立つと、チームメートのプレーを見守った。 五十嵐が、笑顔で23年間の現役生活に別れを告げた。

◆ヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、現役最後のマウンドに上がった。日米通算906試合登板となった。場内にアナウンスが流れると大きな拍手と「ありがとう 53 五十嵐亮太投手」の横断幕などが掲げられた。五十嵐が、笑顔で23年間の現役生活に別れを告げた。第一印象から優しい人だと思った。2003年(平15)1月、ヤクルト担当になって最初の仕事が、右手の中指を包丁で切った五十嵐亮太の取材だった。すさまじい出血で2/3が分断された伸筋腱(けん)を手術で縫いあわせた。 切ってしまったのは、洗い物の最中だったという。商売道具の右手の中指の負傷に、チーム関係者からは自己管理を問う声もあがった。だが、五十嵐が台所に立ったのは身重の妻を気遣ってのこと。理由を聞かれた時も冗談が通じる場では「夫婦げんかしたので」などと話したが、まじめな場では「洗い物をやらされていたわけではないですよ」と、夫人に責めがいかないよう話していたのを思い出す。 全治1カ月のケガは、その後の球質には影響なかった。スピードボールを投げられる理由について「僕って人より腕が長いんですよ」と教えてくれた。五十嵐と同じ身長の日本人の平均の腕の長さは57センチだが、60・5センチもあった。160キロ超えを見たくなった。球場によってスピードガンの設置角度が違うのか、数字が出やすい球場と、そうでないところがあった。調べた。「甲子園の右打者のアウトロー」。ボール気味のゾーンが速かったと伝えた。 「やってみますね」。リップサービスで、そう返してきた。たまたまかもしれないが、その直後の甲子園で159キロを出した。目標には1キロ届かなかったが当時の日本最速タイ。原稿が書きやすい、記者にも優しい選手だった。 メジャーに行ってからもヤクルトを気にして石川雅規と毎週のように連絡を取り合っていたこと。遠征先の広島の道ばたで偶然会ったときのウイットに富んだひと言(内容は書けないが...)。何げないことだが、五十嵐の優しさは、周りが応援したくなる中毒性をはらんでいた。それは、第2の人生でも変わらないのだろう。【03年、04年ヤクルト担当=竹内智信】

◆ヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、現役最後のマウンドに上がった。日米通算906試合登板となった。場内にアナウンスが流れると大きな拍手と「ありがとう 53 五十嵐亮太投手」の横断幕などが掲げられた。五十嵐が、笑顔で23年間の現役生活に別れを告げた。現役時代ともにプレーした宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)「引退を決めた際に連絡をもらいました。変わることを恐れず、素直、謙虚さ、朗らかさを持っていた。僕の体が大きくなった時に『どうやって大きくしたんですか?』と聞いてきて、トレーナーを紹介したらすぐに契約していた。ずっとチャンレジし続けてきた選手。引き際も、亮太らしいと思います」

◆ヤクルト五十嵐亮太投手が引退試合で通算823試合目の登板(日米通算では906試合)。 五十嵐は1軍デビューが99年4月20日で、これで90、00、10、20年代に登板。10年ごとに区切った4つの年代で登板した投手は、60~90年代の村田(ロッテ)80~10年代の工藤(西武)山本昌(中日)木田(日本ハム)に次いで5人目。また41歳4カ月での登板は、92年9月23日の新浦に並び、球団最年長記録となった。

◆ヤクルトはスアレス、中日は柳の先発。中日は2回、木下拓が適時二塁打を放ち3点先制。ヤクルトは3回まで2安打。 スアレスは5回3失点で降板。柳は、6回までヤクルト打線を被安打3の無得点に抑える好投。中日の3点リードで終盤へ。 中日は7回と9回にさらに加点し、7カード連続勝ち越し。柳は5勝目。ヤクルトは7カード連続負け越し、スアレスが3敗目。

◆ヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、現役最後のマウンドに上がった。日米通算906試合登板となった。場内にアナウンスが流れると大きな拍手と「ありがとう 53 五十嵐亮太投手」の横断幕などが掲げられた。五十嵐が、笑顔で23年間の現役生活に別れを告げた。ヤクルト高津臣吾監督(五十嵐について)「最後に、審判に『ピッチャー五十嵐』と告げられてすごく幸せ。これも何かの縁、タイミング。彼とはいい思い出がたくさんある。これからも頑張ってほしい」

◆ヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、笑顔で23年間の現役生活に別れを告げた。 試合後の引退セレモニーでも涙は見せず、ファンや家族、そしてチームメートへ感謝の気持ちを伝えた。「僕の思い出のつまった神宮球場で、ここに立てていることを幸せに思い、感謝の気持ちでいっぱいです。ファンのみなさん、これまで、温かい声援をありがとうございました。みなさんの声援に背中を押され、勇気をもらい、助けられ、ここまでやってくることができました。ヤクルトを離れて10年がたち、去年戻ってきたときのみなさんの温かい声援、生涯忘れません」。 高津監督の元、スタートした今季は中盤以降は苦しい戦いが続き、チームは最下位に沈む。そんな状況も、ファンとチームが一緒になって乗り越えられると、強く訴えた。 「今、ヤクルトは苦しい戦いが続いています。しかし、どんな時も下を向かずに戦ってきた選手、そして僕たちを信じて続けてくれた高津監督、コーチの姿を、僕は知っています。いま一度、チーム、そして、ファンのみなさんが、ともに戦い、乗り越えていけると信じています。最後に僕からお願いがあります。今年一番の拍手を、選手、そしてチームに送ってください」。 満員のファンが席を立ち、大きな大きな拍手が、グラウンドに降り注がれた。ファン1人1人の、エールが込められた拍手。 「僕は、これからもスワローズのファンのみなさんと、ともに戦い、喜びを分かち合える景色をずっと見ていたい。これからも、東京ヤクルトスワローズとともに、戦っていってくれるでしょうか。ヤクルトを愛していってくれるでしょうか。これからも、ヤクルトをよろしくお願いします。23年間、本当にありがとうございました」 選手に愛され、ファンに愛された五十嵐。その愛を返すように、五十嵐は場内1周で外野フェンスによじ登り、ファンの近くで手を振った。過去には、古田氏や宮本氏も登った場所。「(やると)決めていました。やってみたいなと。あそこから景色を、2人が見ているけど、僕も見たいなと思って。この先も誰かにやってほしいなと思います。年齢がいくと、あそこに登るのしんどいんですよ。でも、もたついているのはやっぱり恥ずかしいから、こん身の力を使って登りました」と笑顔で振り返った。 スタンドには、「ありがとう!」と大声で叫んだ。投げキスもした。最後の記念球は、一塁側のファンへ投げ入れた。「あんなにたくさんのファンに来ていただいて、それで最後の1球だったんですけど、その気持ちを伝えたいなという思いで投げました」と明かした。 "ヤクルトのキムタク"は爽やかな笑顔で、グラウンドを後にした。

◆今季限りでの引退を表明している五十嵐亮太投手(41)が25日、引退試合で最後の登板を飾った。  シエラに対し、ど真ん中に143キロの直球を投げ込んだ。エスコバーの好守もあり三ゴロに打ち取ると、高津臣吾監督(51)から交代を告げられた。日米通算906試合目の登板はわずか1球だけだったが、神宮球場全体から大きな拍手が送られた。

◆中日が7カード連続の勝ち越しを決めた。二回に木下拓の3点二塁打で先制。七回はビシエドのソロで加点した。柳は丁寧にコースを突き、七回途中まで無失点で5勝目。ヤクルトは一回の満塁機を逃し、流れを呼び込めなかった。

◆今季限りでの引退を表明している五十嵐亮太投手(41)の引退セレモニーが試合後に行われた。  チームメイトがベンチ前で見守る中、マウンドに上がった五十嵐。高津臣吾監督(51)や家族から花束を渡されると、神宮球場全体から大きな拍手が送られた。五十嵐は「僕の思い出の詰まったここ神宮球場で、こうしてここに立てていることを幸せに思い、感謝の気持ちでいっぱいです。ファンの皆さん、これまで温かい声援をありがとうございました。ヤクルトを離れて10年がたち、去年戻ってきたときに皆さんの温かい声援、忘れません」と感謝した。  また、チームメイトには「どんな時も正面から向き合い、戦い、逃げることなく、やってきたことを誇りに思っています」と戦友をたたえ、両親へは「野球をやらせてくれてありがとう。そして、こんな丈夫な体に育ててくれてありがとう。おかげで今もビンビンに元気です」と健在ぶりをアピール。  妻と2人の子供へ「君たち、二人の記憶に残るためにそれまで現役でいたいという願いが叶いました。その願いが叶えられ、野球に専念できたのは妻のおかげです。本当にありがとう」と感謝の言葉を繰り返した。  五十嵐は最後に「お願いがある」として、ファンに起立をリクエスト。「僕の願いに応えてくれるなら、今年一番の拍手を、選手そしてチームに送ってください」と訴えかけると、割れんばかりの大きな拍手が響いた。「23年間本当にありがとうございました!」と頭を下げ、その後、チームメイトが囲み胴上げに。5回、宙を舞った。

◆最後は、笑顔だった。ヤクルト・五十嵐亮太投手(41)が八回から登板。剛腕らしく143キロの直球を真ん中に投げ込み、中日・シエラを三ゴロに打ちとって現役最後のマウンドを降りた。  試合後は、選手やスタッフらが記念のTシャツを着る中で引退セレモニーが行われた。これまでの活躍の軌跡をまとめたVTRがバックスクリーンに流されたあと、高津監督から花束を渡された五十嵐。現役最後の言葉を、神宮球場に詰めかけたファンに届けた。  「僕の思い出の詰まった神宮球場で、こうしてここに立てていることを幸せに思い、感謝の気持ちでいっぱいです。ファンのみなさん、これまで温かい声援をありがとう。みなさんの声援に勇気をもらい、助けられ、ここまで来ることができました。選手のみんな、これまでいいときも悪いときも、戦ってきたことを幸せに思います」  日米通算906試合目の登板を終え、万感の思いを込めた。そして、最後は「お願いがあります」とスタンドのファンに総立ちとなってもらい「僕の願いに応えてくれるなら、今年一番の拍手を選手、チームに送ってください」と要望。思いやりが強い男の"最後の頼み"を受け、神宮球場は拍手に包まれた。  「僕はこれからもスワローズファンのみなさんとともに戦い、喜びを分かち合える景色をずっと見ていたい。みなさん、これからも東京ヤクルトスワローズと戦っていってくれるでしょうか? ヤクルトスワローズを愛していってくれるでしょうか? これからもヤクルトスワローズをお願いします。23年間本当にありがとうございました」  マウンド付近で5度胴上げされ、最後は右翼フェンスをよじ登ってファンに別れを告げた五十嵐。記憶にも、記録にも残る鉄腕がユニホームを脱いだ。

◆剛腕らしく最後も渾身(こんしん)の直球だった。ヤクルト・五十嵐亮太投手(41)が八回に登板。現役最後のマウンドをわずか1球で終えると、1万4484人のファンから大きな拍手が降り注いだ。  「自分らしいボールを投げようと思って、ど真ん中に投げました」  中日・シエラが143キロの直球をフルスイングした打球はエスコバーが横っ飛びで好捕。三ゴロに打ち取り、満面の笑みでマウンドを降りた。  見守ったのはファンだけではない。今季で引退する中沢やD1位・奥川(星稜高)ら1軍未登録の選手もスタンドに駆けつけ、同学年で試合前に最後のキャッチボールをした石川はベンチ横で涙を浮かべた。  本拠地・神宮のブルペンは今では珍しいグラウンド内にある。「若いときは高津さんがリーダー格で、試合を見ながらたくさん話をして勉強させてもらった」。長い時間を過ごした場所で学び、日米通算906試合の登板へとつなげた。試合後のセレモニーでは、その高津監督から花束を受け取った。  家族や同僚に感謝の言葉を伝えるとともに、燕党には「これからも東京ヤクルトスワローズと戦っていってくれるでしょうか? 愛していってくれるでしょうか? これからもヤクルトスワローズをお願いします」と呼びかけた。ナインに5度胴上げをされ、最後は右翼フェンスによじ登り、笑顔でファンに別れを告げた。誰からも愛される男らしい最後だった。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
63386 0.624
(↓0.006)
M4
(-)
13487
(+2)
366
(+4)
123
(+1)
69
(-)
0.256
(↓0.001)
3.290
(-)
2
(-)
中日
56485 0.538
(↑0.004)
8.5
(↑1)
11399
(+5)
428
(+1)
64
(+2)
30
(-)
0.253
(-)
3.720
(↑0.03)
3
(-)
阪神
52506 0.510
(↑0.005)
11.5
(↑1)
12442
(+4)
426
(+2)
103
(+1)
70
(+1)
0.244
(↑0.001)
3.510
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
51535 0.490
(↑0.005)
13.5
(↑1)
11464
(+3)
424
(-)
123
(+1)
27
(+1)
0.265
(-)
3.710
(↑0.03)
5
(-)
広島
445410 0.449
(↓0.005)
17.5
(-)
12465
(-)
503
(+3)
101
(-)
58
(+2)
0.261
(↓0.001)
4.300
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
38618 0.384
(↓0.004)
24
(-)
13428
(+1)
538
(+5)
101
(-)
57
(-)
0.247
(-)
4.700
(↓0.01)