ソフトバンク(☆7対2★)西武 =リーグ戦20回戦(2020.10.25)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:大竹 耕太郎(2勝0敗0S)
敗戦投手:松本 直晃(5勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】松田 宣浩(12号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、柳田の適時打に相手失策が絡み、2点を先制する。直後に1点を返されるも、2回裏に周東とグラシアルの適時打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・大竹が5回1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れた西武は、先発・松本が乱調だった。

◆西武増田達至投手(32)はここまでリーグ最多タイの29セーブを挙げ、2年連続の30セーブまであと1。 西武で2年続けてシーズン30セーブ以上を挙げたのは、02~03年の豊田だけで、球団2人目になる。

◆西武先発の松本航投手が、背信投球で2回途中に降板した。 初回、中堅金子の後逸失策による不運もあり、2失点。1点の援護を受けた直後の2回、先頭から安打を許し、3四球含む4失点で交代した。1回1/3、6安打3四球6失点。前日に2位ロッテに2ゲーム差に迫り、上位争いが激しくなる中、プロ2年目で最短KOとなり「味方が1点かえしてくれた直後も、また点を取られてしまい、本当にチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔やんでも悔やみきれなかった。

◆ソフトバンクは初回に2点を先制。1点差とされた2回には周東の適時打、グラシアルの2点適時打など4点を挙げて突き放した。 ソフトバンクは5回に松田宣の12号ソロで1点を追加。西武は3回以降打線が沈黙。6回1死一、二塁も森が併殺打に倒れた。 ソフトバンクが序盤のリードを守って完勝。優勝マジック2とした。先発大竹は5回1失点で2勝目。西武先発松本は6敗目。

◆ソフトバンク周東佑京内野手が16日楽天戦から9試合連続盗塁。 連続試合盗塁の記録は71、74年福本(阪急)の11試合があるが、9試合連続は歴代4位タイ。球団では73年島野がマークした9試合の最長記録に並んだ。また、今月は22試合で19盗塁。月間19盗塁は04年8月の赤星(阪神)以来で、チームでは64年5月の広瀬以来、56年ぶり2人目の最多タイ。連続記録と月間記録の2つで球団記録に並んだ。

◆ソフトバンクが勝ち、優勝マジックは2。27日のロッテ戦(ペイペイドーム)に勝てば3年ぶりのリーグ優勝が決まる。引き分けはマジック1となる。 ▼ソフトバンクは2位以上が確定し、7年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まった。今季のCSはパ・リーグだけ実施し、優勝チームと2位が11月14~17日に対戦。優勝チームにアドバンテージの1勝が与えられ、4試合制で先に3勝したチームが日本シリーズに進出する。

◆西武の3連覇の夢が完全についえた。初回から先発松本が不安定で、守備では中堅金子が痛恨の後逸失策。2回には3四球で5点差つけられ、勝機を見いだせないまま落とした。 ソフトバンクとは9勝10敗1分けとほぼ互角に渡り合うも、優勝が完全消滅し、来季続投が濃厚な辻監督は「2位に入れる可能性はあるわけだから、まだまだ目標が消えるわけじゃない。そのためにも今日は大事な試合と位置づけていたけど、ちょっと痛かったですね」。CSをかけ2位ロッテを3ゲーム差で追いかける。 ▽西武松本(1回1/36安打3四球6失点で、プロ最短KO)「1点かえしてくれた直後も点を取られてしまい、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」

◆ソフトバンクが優勝マジックを「2」に減らし、3年ぶりのリーグ制覇へ王手をかけた。「サンデー周東」こと周東佑京内野手(24)が初回にともに球団タイとなる9試合連続盗塁&月間19盗塁を記録。初回の先制劇を演出した。タイムリーを含む3安打でバットでも大暴れ。2位ロッテとの直接対決となる27日に勝って、優勝を決める。タカのスピードスターで、3年ぶりリーグ優勝に王手をかけた。初回だ。1番周東が鮮やかな中前打で出塁。球場がざわつく。相手バッテリーが最大級の警戒を見せる中で、2番中村晃への4球目に軽々と二盗に成功した。「走らなきゃいけないのかなというプレッシャーもありますけど、点につながることが多いので。これからも走っていきたいです」。リーグトップ独走の今季45個目で、球団タイ記録となる9戦連続&月間19盗塁目。3番柳田の適時打で先制のホームを踏み、決勝点になった。 「サンデー周東」だ。2回の左前適時打などで自身8度目の猛打賞。これで日曜日は5週連続で3安打以上。10月の日曜日はチームも4戦4勝。周東は4戦で19打数13安打の打率6割8分4厘、7盗塁と大暴れしている。4週連続で日曜日のお立ち台に立ち、「明日休みなので。最後の力を振り絞って、日曜日はできているのかなと思います」と盛り上げた。 優勝マジックはついに「2」となり、3年ぶりの悲願達成は目前だ。27日からは2位ロッテを本拠地ペイペイドームに迎えての直接対決3連戦で、1つでも勝てばリーグ制覇が決まる。工藤監督は表情を引き締めた。「勝たないことにはそれはないので。直接対決ですから。最初に決められるように。みんなでしっかり集中して、ゲームに臨みたいと思います」と最短で決める決意だ。最後まで手を緩めることなく、ゴールテープまで走りきる。【山本大地】 ▽ソフトバンク・グラシアル(2回の2点適時二塁打に) 打ったのはストレート。いい流れでつながってきたし、満塁のチャンスで打ててよかった。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手がダメ押しの12号ソロを放った。 5点リードの5回2死走者なしの場面。西武4番手国場の147キロの直球を右中間テラス席に運び去った。「打ったのは真っすぐ。何とか食らいついて、最後はしっかり自分のスイングでとらえることができました」。ベンチに戻るとお決まりの「熱男ポーズ」を披露した。3回には無死二塁で送りバントを失敗していただけに、名誉挽回のアーチともなった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手のバットが快勝へ導いた。初回1死二塁から西武先発松本の変化球を中前にはじき返す先制打。 さらに中堅金子が後逸し、打球がフェンスに到達する間に一気にホームを駆け抜け2点を挙げた。「打ったのはチェンジアップです。チャンスでしたし、1打席目から集中して打てました」。思わぬ全力疾走に、ベンチに戻ると苦しそうな表情を浮かべたが、笑顔でナインとハイタッチした。

◆約2カ月ぶりの登板となった先発のソフトバンク大竹耕太郎投手が2勝目を手にした。 この日出場選手登録され、即先発。西武打線を5回3安打1失点に抑えた。「2回に緊張があって思うように投げられなかった。それから立ち直って5回まで0点に抑えられてよかった」。2回に3安打を許し1失点。直球で押し、変化球を効果的に使って3回以降は3イニングすべて3人で切った。「2軍で誇れる成績は残せてないが、誰よりも悔しいという思いで練習してきたので、それをぶつけました」。8月13日のオリックス戦以来の勝利に笑顔を見せた。

◆ソフトバンクが優勝マジックを「2」に減らし、3年ぶりのリーグ制覇へ王手をかけた。「サンデー周東」こと周東佑京内野手(24)が初回にともに球団タイとなる9試合連続盗塁&月間19盗塁を記録。 南海OBで64年5月に球団記録となる月間19盗塁を記録した広瀬叔功氏(日刊スポーツ評論家)「ワシと同じ数字に並んだ? それはすごい。すばらしいじゃないか。チームのために、これからもどんどん走ってもらいたいわね。野球はスピード感がないと楽しくない。活力も生まれてくるし、これからも神髄を見せ続けてもらいたいな」

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)の"ランニング弾"で2点を先制した。  一回無死、周東が中前打。今季45個目の盗塁などで1死二塁として、柳田だ。135キロをとらえると、強烈な打球速度で中前へ。これを中堅・金子が後逸した。  打球はそのまま中堅フェンスにまで到達。柳田は大股で一気にスピードに乗ると、ホームまでの返球より先に、スライディングせずに悠々と生還した。(記録は中前打と、中堅・金子の失策。柳田の打点は「1」)  2015年にはトリプルスリーを達成するなど、長打力に快足を兼ねそろえた鷹の顔。マジック「3」と優勝を目前にした一戦で、貴重な一打となった。

◆西武・松本航投手(23)が自己最短となる1回1/36失点(自責5)でKOされた。一回に2点。二回は安打と四球で許したピンチで、周東に左前適時打、柳田に押出し四球を与え失点。1死満塁でグラシアルに右翼線を破る2点二塁打を打たれたところで降板した。クライマックスシリーズ(CS)進出を狙うチームにとって痛い、序盤の大量失点となった。

◆ソフトバンクの大竹は5回を1失点にまとめて2勝目を挙げた。2-0の二回は「人生で、立ち上がりじゃない緊張は初めて」と硬くなり3本の単打で1点を取られたが、それ以外の回は三者凡退に仕留めた。  8月に登板した2試合で計3失点とまずまずだったが、2軍落ちし「ストレートで勝負できていなかった」と課題を痛感。ウエートトレーニングを再び取り入れてパワーアップを図った。五回は130キロ台後半の伸びのある直球を決め球に選んだ。「前の2試合とは全然違う。ストレートで打ち取ったのがでかい」と、チームの優勝が目前の中で手応えをつかんだ。

◆ソフトバンクが完勝して、優勝マジックを「2」とした。最短で27日のロッテ戦(ペイペイドーム)で3年ぶりのリーグ優勝が決まる。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --先発の大竹は2カ月ぶりの登板で5回1失点  「彼の持っているものを出して緩急、左右もしっかりと使って、ナイスピッチングだったと思います」  --周東は9試合連続盗塁で月間19盗塁  「あれだけ警戒されて走れるというのは、本当にすごい」  --打線もしっかりと点を取って投打もかみ合った  「(一回1死二塁からの柳田の中前適時打と失策が絡んでの)あの2点がやっぱり非常に大きかったと思います」  --優勝に王手をかけて27日からはロッテと直接対決  「今シーズンとにかく1試合1試合、みんなで力を合わせて何とか勝てるゲームをやっていこうと。そして日々新たに一喜一憂しないで、しっかり勝っても負けても次の試合、全力で戦おうという中でやってきました。火曜日からのゲームもその気持ちを忘れないように。みんなで一丸となって勝てるように。しっかりいい試合をしていきたいと思います」

◆ソフトバンクが快勝。一回に柳田の適時打などで2点を先制し、二回に周東の適時打やグラシアルの2点二塁打などで4点、五回は松田宣のソロで加点した。大竹が5回1失点で2勝目。西武は先発の松本が6失点と崩れた。

◆パ・リーグは25日、首位ソフトバンクが7-2で西武に勝って2位以上が確定し、7年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。2位ロッテがオリックスに10-1で勝ったため、優勝へのマジックナンバーは「2」となった。27日にペイペイドームで行われる1、2位直接対決でソフトバンクが勝てば3年ぶりのリーグ制覇が決まる。  今季のパ・リーグのCSは新型コロナウイルス感染拡大で開幕が遅れた影響により、上位2チームによる縮小した形式での開催となる。

◆10月を駆けられるだけ駆け、ホークスを歓喜の目前にまで連れてきた。ついにマジック「2」。工藤監督は流れを呼んだ周東に目尻を下げた。  「あれだけ警戒されても走れる。相手にとっても脅威という意味でも、本当にすごいなと」  一回先頭で中前打で出塁すると次打者・中村晃の4球目にスタート。捕手も送球をあきらめるスピードで二盗を成功させた。これが9試合連続盗塁。南海時代の島野育夫(73年)に並ぶ球団タイ記録となった。  周東がチームを勢いに乗せ、1死後、柳田が続いた。中前打を中堅・金子が後逸し、周東と打った柳田も一気に生還。2点を先制すると二回には4得点。序盤で試合を決めた。  チームは10月17勝4敗1分け。周東は全試合に先発出場し、月間19盗塁。こちらは通算596盗塁の広瀬叔功が64年5月に残した球団記録に並んだ。連続試合盗塁とのW球団記録を達成。福本豊(元阪急)が残した11試合連続盗塁という日本記録にも残り「2」に迫ったが、「どうやってあんなに走っていたんだろうと思いますよ!」と笑った。謙遜したものの、令和を代表するスピードスターは間違いなく周東だ。  あす27日からは本拠地で2位・ロッテとの直接対決。1勝すれば、3年ぶりのリーグ制覇が決まる。ここまでロッテとは6勝11敗1分けだが、それぞれのチーム直近10試合はソフトバンクが9勝1敗でロッテが2勝8敗。鷹に勢いがあることは明白だ。福岡のファンに歓喜の瞬間を見せたい。工藤監督が誓った。  「勝たないことにはそれ(本拠地での優勝)はないので。直接対決ですから。しっかり最初に決められるように」  舞台は整った。勝って決める。 (竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
65405 0.619
(↑0.004)
M2
(↑1)
10491
(+7)
366
(+2)
118
(+1)
92
(+1)
0.251
(↑0.001
2.990
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
56502 0.528
(↑0.004)
9.5
(-)
12422
(+10)
441
(+1)
82
(-)
79
(-)
0.238
(↑0.001)
3.900
(↑0.02)
3
(-)
西武
52523 0.500
(↓0.005)
12.5
(↓1)
13427
(+2)
477
(+7)
98
(-)
70
(-)
0.237
(-)
4.250
(↓0.02)
4
(-)
楽天
51526 0.495
(↑0.005)
13
(-)
11506
(+13)
475
(+4)
106
(-)
62
(-)
0.260
(↑0.002)
4.190
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
47575 0.452
(↓0.004)
17.5
(↓1)
11451
(+4)
490
(+13)
86
(+2)
69
(-)
0.249
(↓0.001)
4.090
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
41617 0.402
(↓0.004)
22.5
(↓1)
11408
(+1)
456
(+10)
82
(-)
82
(-)
0.249
(-)
4.000
(↓0.04)