楽天(☆13対4★)日本ハム =リーグ戦24回戦(2020.10.25)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:瀧中 瞭太(2勝1敗0S)
敗戦投手:有原 航平(7勝9敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(7号・9回表2ラン),樋口 龍之介(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天が大勝。楽天は2回裏、辰己と小深田が適時打を放ち、3点を先制する。その後は、7回に打者11人の猛攻で一挙7点を奪うなど、終わってみれば17安打で13得点を挙げた。投げては、先発・瀧中が7回1安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が崩壊した。

◆楽天田中和基外野手が"ホームランキャッチ"を見せた。 3点リードの3回。日本ハム先頭の樋口が楽天滝中の外角直球を捉え、右翼方向へはじき返した。角度よく上がった打球は右翼フェンスをわずかに越えようとしたが、右翼手の田中和がタイミングを合わせジャンプ。フェンス上部へ目いっぱい左腕を伸ばし、打球をつかみとった。 尻から着地し驚いた表情でフェンスに寄りかかかり、スタンドのファンから拍手を受けた。

◆楽天は2回に辰己、小深田の適時打で3点を先制。3回にロメロの適時打などで3点を追加。先発滝中は3回まで無安打無失点。 日本ハムは4回無死二塁の好機も得点できず。楽天先発滝中が6回まで1安打無失点。日本ハム先発有原は、6回9安打6失点。 楽天は7回に代打岩見の2点適時三塁打など8安打7得点とダメ押し。13得点で圧勝した。滝中が2勝目。日本ハム有原は9敗目。

◆日本ハム19年育成2位の樋口龍之介内野手がプロ初本塁打を放った。 9回に左翼席へ待望の1号ソロ。「また、捕られたかなと思いました」と3回の第1打席では右翼席へ飛び込もうとしていた打球を好捕されていただけに「ホッとしてます。とりあえず」と振り返った。出場20試合55打席目でのうれしい1発となった。 樋口は9月22日に球団初の育成入団→支配下登録選手になった。試合は大敗したが、9月22日に支配下登録された26歳のオールドルーキーは、手元に戻った記念球をバッグにしまい、球場を後にした。

◆楽天ドラフト1位小深田大翔内野手が、15試合連続安打を含む2安打2打点で勝利に貢献した。 2回1死二、三塁、有原から遊撃手のグラブをはじく適時打。打率は2割9分1厘まで上昇。球団3人目のシーズン規定打席に到達し、球団初の新人野手打率3割も射程圏だ。「指名されるか不安だった」と1年前を振り返り「1度しか取れないタイトルなので」と新人王へ意欲を示した。 ▽楽天三木監督(ドラフト1位小深田と同6位滝中が活躍し)「いい選手を獲得できたと思う。また新しい人が入って、競争しながら高め合うことが重要」

◆日本ハム有原航平投手が6回9安打6失点(自責4)で9敗目を喫した。 2回無死一塁、平沼の失策から下位打線につながれ3失点。「失策をしっかりとカバーして最少失点で防がなければいけませんでした」。続く3回にも3点を失い、今季は楽天生命パークで3戦全敗。「結果的にズルズルと行ってしまい、こういう試合になってしまったと思います」と猛省した。

◆育成入団の日本ハム樋口龍之介内野手(26)が25日、球団史にも刻まれるプロ初本塁打を放った。楽天24回戦(楽天生命パーク)の9回に左翼席へ1号ソロ。昨年育成ドラフト2位で入団し、9月22日に支配下登録を勝ち取ったオールドルーキーが、ドラフト会議前日に成長の証となる放物線を描いた。直前には、清宮幸太郎内野手(21)が自己最多タイの7号ソロ。若きスラッガーの連弾で、大敗にも一矢を報いた。清宮が自己最多に並ぶ7号本塁打を放った。9回1死一塁。フルカウントからの6球目、楽天近藤の甘く入った140キロ変化球に反応した。打球は低い弾道で右翼席へ。「それまでの打席を踏まえて、意識するところを意識して打った結果、いい打席にすることができました」。敵地ファンも驚く2ランを突き刺した。 今月1日ロッテ戦以来、出場18試合46打席ぶりの一撃。ベンチに戻ると、無邪気な笑顔でチームメートと喜びを分かち合った。「何とか(次打者の)樋口さんに回したいという気持ちもあったので、最高の結果になってよかったです」。続く樋口のメモリアルアーチにつながる1発に、喜びはひとしおだった。 シーズンは残り11試合。27日からはプロ初アーチを刻んだ、京セラドーム大阪でのオリックス戦となる。3年目の進化を示すため、自己最多の壁を乗り越える。 ▼日本ハム清宮の本塁打数が、3年連続で7に達した。高卒3年目までで通算21本塁打は本拠地移転後では最多。大谷は18本(3、10、5本)、中田は9本(0、0、9本)だった。ドラフト制となった65年以降では、85年ドラフト3位で都城から入団した田中幸の26本(1、9、16本)が最多記録。

◆育成入団の日本ハム樋口龍之介内野手(26)が25日、球団史にも刻まれるプロ初本塁打を放った。楽天24回戦(楽天生命パーク)の9回に左翼席へ1号ソロ。昨年育成ドラフト2位で入団し、9月22日に支配下登録を勝ち取ったオールドルーキーが、ドラフト会議前日に成長の証となる放物線を描いた。直前には、清宮幸太郎内野手(21)が自己最多タイの7号ソロ。若きスラッガーの連弾で、大敗にも一矢を報いた。最後はしっかり、スタンドまで届いた。9回の第4打席。樋口は「行くかなぁ」と高く舞い上がった打球を見つめて走りだした。フルカウントから、内角高めの直球を思い切って振った。左翼手がフェンス手前でジャンプ。「"また"捕られたかなと思いました」。3回は柵越え寸前の打球を楽天右翼手・田中和に「ホームランキャッチ」された。だが今度こそ、待望のプロ初本塁打。チームメートからの祝福に、照れくさそうに笑みを浮かべた。 座右の銘は「人生紙一重」。昨季まで所属したBC新潟時代に、世話になった知人がよく使っていた言葉を拝借した。「実際にここ(日本ハム)に入れたのも、紙一重じゃないですか。僕だけじゃないですけど、本当に探せば、(プロに)入れたんじゃないかという選手はいくらでもいる。だから、紙一重じゃないですか? 」。 立正大時代はプロ志望届を提出したが、指名漏れ。BC新潟で実力を磨き、育成指名ながらNPBへの扉を開けた。イースタン・リーグでも打ちまくって9月22日に支配下登録。出場20試合、55打席目での1発は、球団史上初めての育成出身選手のアーチでもある。「ホッとしてます。とりあえず」。諦めずに、この舞台を目指して努力を続けてきたことで、紙一重の人生は軌道に乗りつつある。 昨年のドラフトから1年余りが経過した。「早いなぁ」と少し感慨に浸ったが、これがゴールではない。「もらえたチャンスを自分でものにしていけるように、準備はしっかりしていきたい」。人生紙一重。肝に銘じて精進し、分厚い野球人生にしていく。【木下大輔】 ▽日本ハム栗山監督(プロ初本塁打の樋口に)「本当に苦労している中で、ああやって持ち味である思い切りのよさが出るのは、すごくいいこと」

◆運命の日から1年。杜(もり)の都で、成長の跡を残した。楽天ドラフト6位の滝中瞭太投手(25)が日本ハム打線を7回1安打無失点に抑え、プロ2勝目をマークした。得意球カーブに加え、小山投手コーチ、涌井から教わった「こやシン」を有効活用。味方の援護、好守にも背中を押され、三塁をも踏ませぬ力投。滋賀から仙台へ駆けつけた両親へ晴れ姿を届けた。374日前。滝中はホンダ鈴鹿の寮の自室で、その日に届いた楽天ゴールドカードへ夢中になっていた。楽天ドラフト6位指名。同僚の声で朗報を知り、プロの世界に飛び込んだ。「本当に早かったです。あっという間の1年でした」。コロナ禍をくぐり、ファームで鍛錬を重ねた。昨年のドラフト会議から374日後。地元滋賀から仙台へ駆けつけた両親の前で躍動した。 先輩から受け継いだ"秘球"が重宝した。4回2死一、二塁。日本ハム清宮を外角低めの"こやシン"こと134キロの高速シンカーで泳がせ、一ゴロに打ち取った。元祖の小山投手コーチに春季キャンプで教わり習得を試みるが「勇気がなかった」と実戦では使い切れていなかった。それでも、オリックス戦登板前日の3日。今季から同球種を操る涌井にこつを教わり「絶対投げろよ」と背中を押してもらった。「カーブの状態がいいとは言えなかったので」と3回までは得意球を43球中4球にとどめ"こや-"を活用。7回まで三塁を踏ませなかった。 周囲のサポートも後押しになった。1回2死二塁で中田の左翼フェンス際の打球を左翼手ロメロがキャッチ。3回にも先頭樋口の右翼フェンスを越えそうな飛球を同学年の右翼手田中和がジャンプ一番"ホームランキャッチ"。さらに7回にも先頭渡辺にも直球を強振されたが、この回から二塁についた藤田が横っ跳び。幾度の好守に「野手の方に本当に助けてもらいました」と感謝が尽きなかった。 お立ち台。白球からマイクへ握り替え、思いを伝えた。「やっと2人に渡せると思います。(両親が)今日来てくれているので、気をつけて帰ってほしいです!」。つかんだ2個目のウイニングボール。故郷へ戻る両親へ、これ以上ないプレゼントを贈った。【桑原幹久】

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が試合前、26日に開催されるドラフト会議への思いを歌に込めた。  開口一番「♪縦の糸はあ~なた」と中島みゆきの名曲『糸』の歌詞を口ずさみ、22日に1位指名を公表した苫小牧駒大・伊藤大海投手(23)の交渉権獲得を願った。  "♪横の糸は私~"と歌い続けなかったが、道産子右腕と運命の糸でつながっていると信じる指揮官。途中からは「それより勝つよ、きょう」と午後1時開始の試合にシフトチェンジした。  先発のエース有原航平投手(28)は2連勝中で「本当に腕を強く振って粘り強く投げるしかないので、とにかくチームに貢献できるように最少失点で頑張りたいと思います」と意を決した。

◆楽天のロメロが4安打2打点の活躍で勝利に貢献した。二回に先頭打者で左前打を放ってこの回3点の先制につなげ、三回無死一、三塁では右中間へ2点三塁打。五回に左翼線二塁打を放ち、本塁打が出ればサイクル安打だった七回の打席は左前打だった。  打線の17安打13点の猛攻を導いた。サイクル安打は逃したが「(七回は)狙っていた。なかなかいい球は来ないね。でも安打になって良かった」とうれしそうに話した。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)が1-13の九回1死二塁で、楽天3番手・近藤から右越え2ランを放ち、シーズン自己最多タイの7本塁打をマークした。1日のロッテ21回戦(札幌ドーム)以来の一発。清宮は今季3年目で一昨年、昨年といずれも7本塁打を放った。プロ通算21本塁打。

◆楽天が大勝した。二回に辰己と小深田の適時打で3点を先制。三回にはロメロの2点三塁打などで3点を加え、七回には8長短打で7点を奪った。滝中が7回1安打無失点で2勝目。日本ハムは2年連続で楽天戦に負け越した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
65405 0.619
(↑0.004)
M2
(↑1)
10491
(+7)
366
(+2)
118
(+1)
92
(+1)
0.251
(↑0.001)
2.990
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
56502 0.528
(↑0.004)
9.5
(-)
12422
(+10)
441
(+1)
82
(-)
79
(-)
0.238
(↑0.001)
3.900
(↑0.02)
3
(-)
西武
52523 0.500
(↓0.005)
12.5
(↓1)
13427
(+2)
477
(+7)
98
(-)
70
(-)
0.237
(-)
4.250
(↓0.02)
4
(-)
楽天
51526 0.495
(↑0.005)
13
(-)
11506
(+13)
475
(+4)
106
(-)
62
(-)
0.260
(↑0.002
4.190
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
47575 0.452
(↓0.004)
17.5
(↓1)
11451
(+4)
490
(+13)
86
(+2)
69
(-)
0.249
(↓0.001)
4.090
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
41617 0.402
(↓0.004)
22.5
(↓1)
11408
(+1)
456
(+10)
82
(-)
82
(-)
0.249
(-)
4.000
(↓0.04)