DeNA(☆2対0★)広島 =リーグ戦22回戦(2020.10.23)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:京山 将弥(2勝1敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(1勝1敗16S))
敗戦投手:床田 寛樹(3勝8敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは両軍無得点で迎えた5回裏、無死満塁から梶谷が適時打を放ち、試合の均衡を破る。なおも続く好機で神里の犠飛が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・京山が6回2安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた広島は先発・床田が試合をつくるも、打線が3安打で無得点と沈黙した。

◆1番復帰のDeNA梶谷隆幸外野手が、先制適時打を放った。背中の張りで20日中日戦を欠場し、21、22日同戦も代打出場。4試合ぶりに「1番中堅」で先発した。 5回無死満塁で、広島床田の6球目146キロ直球を左前に運んだ。「前打席(3回1死二塁で左飛)の反省を生かすことができました」と話した。

◆DeNA先発京山は力強い直球を軸に3回まで無安打無失点。広島床田も走者を許しながらも粘り強く、3回まで無失点に抑えた。 DeNAは5回、無死満塁から梶谷の左前適時打と神里の左犠飛で2点を先制。京山は6回99球、2安打無失点で降板した。 DeNAは継投で逃げ切り、連敗を3でストップ。京山が2勝目を挙げた。三嶋が16セーブ目。広島は打線がふるわず、床田が8敗目を喫した。

◆広島は先発床田寛樹投手が6回2失点の粘投も、打線の援護なく今季リーグワーストタイの8敗目を喫した。4回までは毎回先頭打者を出塁させながらも、無失点で切り抜けた。しかし5回に自らの三塁への送球ミスもあり、無死満塁から2点を献上した。 左腕は「(4回まで)なんとかしのいでいただけに、自分のミスで点を取られたのはもったいなかった」と反省。佐々岡監督は「今日は立ち上がりしっかり投げ切れているボールもあった。一応ゲームは作ってくれた」と評価した。

◆広島打線が3安打と湿り、今季5度目の完封負けだ。 京山将弥投手の前に5回2死まで無安打で、3度の得点機も生かせず。佐々岡監督は「カットボール、フォークが小さく変化し、低めにうまく決められた。見極めようとしたが、いい攻め方をされた」と脱帽。24日の相手先発は今季5戦で3勝を献上した井納で「明日もそういう投手が来る。またしっかり頑張ります」と切り替えた。

◆DeNAラミレス監督が、2位を目指して最後まで戦い抜くことを誓った。 広島に快勝し「チーム一体となっての勝利」を喜んだが、巨人が勝ち優勝が消滅。現実を受け止め「優勝するチームは1つ。しっかり準備して臨んだが、残念ながら期待に応えることはできず、優勝することができなかった」と淡々と話した。「2位の可能性は残っているので、今後は『プランB』でしっかり2位を狙っていきたい」と切り替えた。 けが人続出にも苦しんだが「素晴らしいシーズンを送っている選手もいるし、大ブレークした選手もいる。ベストは尽くしているが、勝ったり負けたりは仕方ない」と振り返った。今後の戦い方を問われ「2位の目標もあり、レギュラーも固まっていて多くを呼ぶことはできないが、何人かは2軍から呼ぶことになると思います」と若手の起用も示唆した。 ▽DeNA京山(6回無失点で2勝目) どうにか0を並べていきたい気持ちでした。四球でピンチも作りましたが、野手の方が守ってくれて感謝しています。 ▽DeNA梶谷(4試合ぶりスタメンで5回の先制適時打を含む3安打) 京山が頑張っていたので、何とか先取点を、と思っていました。

◆背中の張りを訴え、代打起用が続いていたDeNAの梶谷が「1番・中堅」で18日以来の先発復帰。先制打を含む3安打で打率3割2分3厘に浮上させた。同僚で打率3割2分8厘とリーグトップにいる佐野に肉薄する2位とし、初の3割打者の称号どころか首位打者も狙える勢いだ。  サウスポー床田から一回の右前打で始まり、0-0の五回無死満塁では速球を華麗にライナーで左前に流し打ち「今年やりたい、一番うれしいヒット」と取り組みの成果を強調した。七回は菊池保から引っ張って二塁打。切り込み隊長が万全をアピールした。

◆DeNAは零封リレーで、連敗を3で止めた。先発の京山将弥投手が6回2安打無失点の好投。4試合ぶりにスタメンに復帰した梶谷隆幸外野手も3安打をマークした。  だが、首位・巨人が勝ったことで、今季のリーグ優勝の可能性が完全に消滅した。アレックス・ラミレス監督は「優勝するチームは一つなので、これもリーグ戦。しっかり準備をして、いいチームを整えてシーズンに臨んだけれど、残念ながら期待に応えることができず、優勝することができなかった」と語った。  残り13試合を「プランB」とし、2軍から若手選手数人を昇格させる方針。「まだ2位になるチャンスはあるので、その次の目標に向かって頑張っていきたい」と若手に経験を積ませながら2位を目指す。

◆広島は打線が3安打と沈黙して、今季5度目の零封負け。試合後の佐々岡真司監督(53)との主な一問一答は以下の通り。  --先発・床田が6回2失点(自責点1)で今季8敗目  「自分のエラーが絡み五回に2失点したが、きょうは立ち上がりからしっかりと投げ切るボールもあったと思う。結果、6回2失点で一応ゲームは作ってくれた」  --菊池保、島内がそれぞれ1回無失点  「キク、島内は自分の役割をしっかりとしてくれた」  --今季ワーストタイの1試合3失策  「しっかりとやったなか、思い切ったなかでのプレー。使っているのは自分なので」  --DeNA・京山に6回2安打無得点  「カット、フォークが小さく変化し、低めにうまく決められていた。見極めようとしたが、いい攻め方をされた。そこが今までと違うところ。あしたもそういうピッチャー(井納)なので、またしっかり頑張ります」

◆広島の床田は6回2失点と粘っても援護に恵まれず、自らの拙守も響いて8敗目。「何とかしのげていたが、自分のミスで点を取られたのでもったいなかった。普通にやればアウトを取れた」と失意を口にした。  堂林の2失策もあって一~四回は全てで先頭打者に出塁を許しながら得点を与えなかった。しかし五回、連打による無死一、二塁から投手の京山が試みたバントを三塁に悪送球(記録は投ゴロ失策)。満塁を招いて梶谷に先制打、神里に犠飛とされたが、佐々岡監督は「しっかり投げ切れていた球もあったし、一応、ゲームはつくってくれた」とかばった。

◆「ハマの蒼い韋駄天」が帰ってきた。背中の張りを訴えていたDeNA・梶谷が、「1番・中堅」で4試合ぶりにスタメン復帰。本拠地・横浜スタジアムで躍動した。  一回の第1打席は床田の2球目、スライダーを一振りできっちり仕留め、一、二塁間を破る右前打。後続が倒れて得点にこそ結びつかなかったが、いきなり存在感を発揮した。  さらなる見せ場は0-0で迎えた五回の第3打席。無死満塁の大チャンスで、フルカウントからの6球目、真ん中に入ってきた直球を今度は逆方向となる左前へはじき返す先制打を放った。2打席目は1死二塁で左飛に倒れていただけに、「前の打席の反省を生かすことができた。先制することができてうれしいです!」と喜んだ。  簡単に三振はしない。今季ずっと取り組んできた追い込まれてからの粘り強い打撃を、復帰戦でもしっかりと発揮。18日の巨人戦で放った逆転満塁本塁打に続き、チャンスできっちり結果を残した。  頼れるリードオフマンの復帰が、チームの攻撃に勢いを呼び込んだ。(浜浦日向)

◆DeNAのアレックス・ラミレス監督(46)が今季限りで退任することが23日、分かった。チームは同日の広島22回戦(横浜)に2-0で勝ったが、今季のリーグ優勝の可能性が消滅。22年ぶりの優勝を目標に掲げていた中での"終戦"を受け、ホーム最終戦(日程は未定)後にも正式に発表される。後任には三浦大輔2軍監督(46)が就任する見通し。「ハマの番長」のもとで頂点を目指す。  悲願のVに届かなかった。試合には勝ったが、首位・巨人も勝って14・5ゲーム差は変わらず。優勝の可能性が消え、クライマックスシリーズ(CS)のない今季は日本一への道も絶たれた。  「優勝するチームは1つ。しっかり準備をしてシーズンに臨んだが、残念ながら期待に応えられなかった。勝ったり負けたりするのが野球。シーズンとして、われわれはベストを尽くした」  本拠地のファンに手を振り、気丈に振る舞ったラミレス監督だが、試合後は厳しい現実を直視した。関係者の話を総合すると、同監督は1年契約の満了に伴い、今季限りで退任する。  中畑清監督の後を受けて低迷が長く続いたチームの再建を託され、今季が5年目。これまでAクラスに3度入り、17年にはリーグ3位からCSを勝ち抜いて19年ぶりに日本シリーズ進出を果たした。レギュラー未経験の佐野を4番、主将に登用して不動の存在に押し上げたように、その指導力は高い評価を受けた。  一方で「8番・投手」のオーダーや、5・5ゲーム差で迎えた9月1日からの巨人3連戦で中継ぎのパットンを来日初先発させるなど斬新な采配に賛否渦巻いた。東、今永ら、けが人が相次ぐ戦力面の誤算もあったが、昨年10月7日に阪神とのCSファーストステージに敗れた後、契約を1年延長した際に南場オーナーから「来季は優勝しかないですよ」と伝えられており、勝負の世界で"約束"を果たせなかった意味は重い。  後任には現在2軍監督を務める三浦氏が就く見通しだ。球団幹部は「大事にしたいのは歴史の継承」としており、大洋時代からチーム一筋25年、通算172勝をマークした「ハマの番長」は、これ以上なく適任。前身を含めると2003、04年の山下大輔氏、元投手では1975、76年の秋山登氏以来の"生え抜き監督"誕生となる。  三浦氏は16年の現役引退後に米大リーグを視察するなど"外の世界"で野球を学び、19年に1軍投手コーチとしてDeNAに復帰。今季は2軍監督を務め、指導者として経験を積み重ねてきた。  かねて球団には将来の監督候補との意向を伝えられており、今季は「育成重視、勝ち負け重視の日を設けて戦っている」とテーマを掲げて2軍を指揮。足やバントを使った緻密な野球でイースタン・リーグ2位につける。チームの現状を熟知し、体制移行に支障もない。球団は今季の全日程終了後にも、複数年契約を正式に打診するとみられる。  23年ぶりの優勝を目指す来季は本拠地・横浜スタジアムで東京五輪が開催され、スポーツ界にとってコロナ禍克服も見据える年となる。レジェンドの"登板"に、未来への希望が託される。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
63366 0.636
(↑0.003)
M5
(↑1)
15484
(+5)
360
(+4)
122
(+1)
69
(+1)
0.258
(-)
3.300
(↓0.01)
2
(-)
中日
55475 0.539
(↑0.004)
9.5
(-)
13389
(+4)
418
(+3)
61
(-)
30
(+2)
0.252
(-)
3.690
(↑0.01)
3
(-)
阪神
50506 0.500
(↓0.005)
13.5
(↓1)
14436
(+4)
423
(+5)
102
(+1)
69
(-)
0.244
(-)
3.540
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
50525 0.490
(↑0.005)
14.5
(-)
13460
(+2)
422
(-)
122
(-)
26
(-)
0.266
(↓0.001)
3.760
(↑0.04)
5
(-)
広島
435310 0.448
(↓0.005)
18.5
(↓1)
14463
(-)
499
(+2)
101
(-)
53
(+1)
0.262
(↓0.001)
4.350
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
37608 0.381
(↓0.004)
25
(↓1)
15418
(+3)
528
(+4)
101
(+1)
55
(-)
0.246
(↓0.001)
4.690
(↑0.02)