1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 2 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 14 | 0 | 1 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 5 | 6 | 1 | 1 |
勝利投手:薮田 和樹(1勝2敗0S) 敗戦投手:岩田 稔(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆広島は1回表、會澤と堂林の連続適時打で2点を先制する。その後6-5となって迎えた9回には、ピレラの3ランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・薮田が6回3安打2失点の好投で今季初勝利。敗れた阪神は、先発・岩田が試合をつくれなかった。
◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が岩田稔投手(36)、広島が薮田和樹投手(28)。 前日21日に約3カ月ぶりの復帰戦で決勝弾を放ったマルテが3番一塁で先発。前日はマルテの三塁によりプロ初の右翼でスタメンした大山が、4番三塁に戻った。クリーンアップは糸井が今季初めて5番に入り、マルテ、大山、糸井の並びになった。
◆連続テキサスヒットで2点先取だ。広島が、1回に会沢翼捕手(32)と堂林翔太内野手(29)の連続適時打で2点を奪った。 1回2死一、二塁から、会沢が阪神岩田の内角カットボールを振り抜くと、左翼線方向に上がった打球は左翼サンズの前に落ちた。二塁走者長野が生還し「先制点になって良かったです」と振り返った。 なおも2死一、二塁から堂林の当たりは反対の右翼方向への飛球となったが、右翼線に落ちる適時二塁打となった。「チャンスでいい流れに乗って打つことが出来ました。追加点につながって良かったです」。5試合ぶりに先発に復帰した1打席目に、打点をマークした。
◆阪神先発の岩田稔投手(36)が6失点で今季最短となる3回で降板した。 今季2勝目を目指したマウンド。初回から苦しい立ち上がりとなった。安打と四球でいきなり2死一、二塁のピンチ。5番会沢、6番堂林に連続適時打を浴びて2点の先制を許した。 続く2回も3四死球で1死満塁とすると、4番西川に押し出し四球。無安打で追加点を許した。3回は2死二塁から1番長野、2番田中広、3番鈴木誠に3者連続適時打を浴びて3失点。4回に代打を送られ、76球7安打6四死球でマウンドを降りた。丁寧な制球もわずかに手元を乱し、甘く入ったボールを捉えられた。 今季は2試合目の先発となった10月1日中日戦(甲子園)で約1年ぶりの白星を挙げた。その後も3試合の先発を任されたが5回を投げきれない試合が続き、この日も毎回失点。悔しい登板となった。
◆5試合ぶりに先発した広島堂林翔太内野手が1回に適時二塁打を放ち、12年以来のシーズン100安打に到達した。 1回に1点を先制しなお2死一、二塁で岩田の初球を振り抜き、右翼線に落とした。「チャンスでいい流れに乗って打つことができました。追加点につながって良かったです」。V逸から一夜明け、打線はうっぷんを晴らすように2桁安打と爆発した。
◆阪神糸原健斗内野手が6回に右前適時打を放った。6点を追う6回1死一、三塁、1ボールからの外角直球を右前へ運んだ。「チャンスの場面でしたし、次につなぐ気持ちを持って打席に入りました。打つことができて良かったです」。 序盤3回までに6点を奪われる苦しい展開。1回にマルテが左前安打を放って以降、広島先発薮田に無安打に抑え込まれていたが、6回1死から代打陽川が四球、近本の右前安打で好機を広げての糸原の1打だった。この回はさらに薮田の暴投で1点を追加した。
◆来季の戦力構想から外れたことが判明した阪神能見篤史投手(41)が大歓声の中で救援登板し、全球直球で1回を無失点に抑えた。 登板後には「ファンの方々の声援というのは非常にありがたいですし、後押しされました。その声援もあって真っすぐで押せることができましたね。このタテジマのユニホームを着て投げられるのも残り少ないですし、感謝の気持ちを持って投げていきたいですね」と、感謝で振り返った。 4点ビハインドの7回に3番手で登板。先頭の7番ピレラを145キロで左飛。上本を146キロで中飛。代打羽月を146キロで三ゴロに仕留め、わずか6球で3者凡退に片付けた。羽月への初球にはこの日最速となる148キロも計測。全6球は直球勝負だった。左腕には登場の際から惜しみない歓声が送られ、1球1球、ベンチに戻るまで惜別の歓声は続いた。 試合前には球団と話し合いの場を持ったことを認め、広報を通じて「球団から今後について話があったのは事実ですが、内容については自分の口からお伝えすることはありません。1つファンの皆さんにお伝えしたいことは、タイガースのユニホームを着て皆さんの前でプレーするのは今季が最後になる、ということです。チームはまだシーズンを戦っている最中ですので、目の前の試合に集中していきます」とコメントしていた。
◆広島は22日、宇草孔基外野手(23)が右腓骨(ひこつ)骨折の手術を受けたことを発表した。 前日21日阪神22回戦(甲子園)の5回に阪神青柳から右足かかと付近に死球を受け、途中交代。試合中に病院で検査を受け、一夜明けたこの日に広島に戻って「右腓骨(ひこつ)骨折観血的手術」を受けた。全治などは不明も、今季中の復帰は絶望的。10月6日の1軍初昇格から13試合で打率2割5分6厘、0本塁打、3打点、3盗塁の成績を残していた。
◆阪神原口文仁捕手(28)が7回に代打で登場し、1点差に迫る3号3ランを放った。4点を追う7回、2死走者なしから梅野が左前打、代打中谷が中前打と連打で一、二塁とし、続く代打原口が広島塹江の初球スライダーを低いライナーで左翼席へ突き刺した。 「前の回(7回表)に能見さんがきっちり抑えて流れを作ってくれましたし、(中谷)将大が粘ってつないでくれ、そのみんなが作ってくれたチャンスの打席で結果を出すことができてよかったです」とコメントした。本塁打は9月27日ヤクルト戦(神宮)以来。
◆今季限りで現役を引退する阪神藤川球児投手(40)が、引退表明後2試合目の登板も無失点に抑えた。 4点ビハインドの9回1死から6番手で登板。8番上本を146キロで空振り三振。代打松山に右前打を許したが、1番長野を145キロ直球で中飛に仕留めた。5番手岩貞がピレラに手痛い3ランを浴びた直後の登板だったが、右腕の登場にスタンドは大歓声。この回から降り出した雨にも負けない声援で、背番号22を後押しした。 藤川は20日の同カードで、引退表明後の初登板を1回無失点。これで2戦連続の無失点救援となった。
◆広島が3回までに6点をリードした。阪神先発岩田は今季最短3回6失点KO。今季最多6四死球と制球に苦しんだ。 阪神は6点を追う6回1死一、三塁から糸原が右前適時打。さらに薮田の暴投で1点を追加し、4点ビハインドで終盤に入った。 阪神は7回に代打原口の3号3ランで1点差に追い上げたが、広島は9回にピレラの11号3ランで突き放し勝利した。阪神岩田が2敗目。広島薮田が今季初勝利を挙げた。
◆新型コロナウイルス感染から回復した阪神陽川尚将内野手が、1軍復帰後の初打席で四球を選んだ。 1カ月ぶりとなる打席は6回の代打。カウント3-1から薮田の外角直球を見極めた。その後は1番近本の右前打で一気に三塁を陥れる好走塁。2番糸原の適時打で1点目のホームを踏んだ。
◆チームのコロナ禍で濃厚接触者扱いとなっていた阪神小川一平投手が、復帰登板で3回を無失点に抑えた。 6点ビハインドの4回からマウンドへ。4安打を許したが、2併殺など味方の守備にも救われた。「久しぶりの登板となりましたが、しっかり0点で抑えることができてよかったです」。1カ月ぶりの登板で一方的だった試合を作り直し、プロ最長イニングを投げ切った。
◆本職の三塁に戻った阪神大山悠輔内野手だったが、2三振を喫するなど4打数無安打に終わった。 6回の第3打席は2死三塁の好機で遊ゴロ。14打席無安打と下降気味で、一時2割9分7厘まで上げた打率も2割8分8厘まで下がった。この日は巨人岡本が26号を放ち、本塁打王争いでトップタイに並ばれた。
◆広島打線が14安打9得点で前日決まったV逸決定のうっぷんを晴らした。 1番長野が1回から3イニング続けて得点を記録するなど、序盤3回までに6得点。先発岩田をKOした。1点差に迫られた9回にはピレラが岩貞から11号3ランを放って突き放した。 佐々岡真司監督は「大きな1発となった」と3カードぶりの勝ち越しを決定づけた中押し弾をたたえた。
◆阪神能見篤史投手(41)が来季の戦力構想から外れたことが22日、分かった。21日に球団と話し合いの場を持ち、方針を伝えられた。すでに来季の戦力構想外を告げられている現役最年長の福留孝介外野手(43)に続き、チーム投手最年長の功労者も今季限りで退団する。この日の広島戦は最速148キロの真っすぐを主体に7回の1イニングを完全投球し、敗戦の中で健在を示した。今後は現役続行の道を模索するとみられる。能見は優しくほほ笑んだ。3アウト目の三ゴロをさばいた大山の方を向き、グラブをたたいた。投じた6球はすべて直球。41歳の熱投に、いつも以上に熱く激しい歓声と拍手が降り注がれた。 「ファンの方々の声援というのは非常にありがたいですし、後押しされました。その声援もあって真っすぐで押すことができました」 4点を追う7回に登板。1イニングを完全に抑え込んだ。7番ピレラは145キロで左飛、8番上本は146キロで中飛、代打羽月は146キロで三ゴロ。最速は148キロを計測した。力強い直球に思いを込めた。 前日21日、球団から来季の戦力構想外を告げられた。一夜明け、晴れやかな表情で甲子園に現れた。今季限りでの現役引退を表明している藤川とキャッチボール。最後は互いをねぎらうように笑顔で抱き合った。 「球団から今後について話があったのは事実ですが、内容については自分の口からお伝えすることはありません。1つファンの皆さんにお伝えしたいことは、タイガースのユニホームを着て皆さんの前でプレーするのは今季が最後になる、ということです。チームはまだシーズンを戦っている最中ですので、目の前の試合に集中していきます」 広報に託した言葉からあふれ出した虎党への感謝を、マウンド上で体現した。 その実績は長い球団史の中でもひときわ輝く。先発としては5度の2ケタ勝利を記録。中継ぎに配置転換された後もフル稼働を続けた。18年には、球団生え抜き選手では33年ぶりの通算100勝も達成している。プロ16年目の今季は中継ぎで31試合に登板し、防御率4・76。それでも投手陣最年長としてチームに欠かせない存在だった。 誰もが認める功労者。球団はこれまでの実績に敬意を示し、引退の花道を飾るプランも用意していた。ただ、本人は現役続行に意欲を示しているとみられる。 「この縦じまのユニホームを着て投げられるのも残り少ないですし、感謝の気持ちを持って投げていきたいですね」 今季は残り15試合。まずは縦じまで完全燃焼する。
◆阪神藤川球児投手(40)が今季限りでの現役引退表明後、2試合目の登板も無失点に抑えた。 雨が降る4点ビハインドの9回1死からマウンドへ。甲子園におなじみリンドバーグの登場曲が流れると、ひときわ大きな歓声が巻き起こった。8番上本を146キロ直球で空振り三振。代打松山に安打を許すも、1番長野を145キロ直球で中飛に仕留めた。雨中の熱投を演じ、マウンドを降りると歓声に応えながらベンチに戻った。 20日の同カードで約2カ月ぶりに復帰登板。中1日で足もとがぬかるむ悪条件だったが自慢の快速球を披露した。「ファンの方にも喜んでいただけたと思う。雨の中で自分にできることを精いっぱいやったし、チームのみんなのことを考えて、今の状況ではあそこは自分が出る場面なので当然かなと。クリアできてよかった」。来季の戦力構想外が判明した能見とは、試合前練習で笑顔のキャッチボール。試合ではマウンドで0封共演した。 「(登板を重ねて)上がってきてると思います。大きな変化もなく、この前より数段よかった」。今日23日からは闘志をたぎらせる首位巨人3連戦が待っている。「いい形で東京ドームで。どんな場面か分からないけど、勝負はしたいなと思いますね」。全力でぶつかる覚悟だ。【奥田隼人】
◆阪神は反撃も届かず広島にカード負け越しを喫した。 誤算は先発岩田稔投手の乱調と9回の3失点。岩田は3回7安打6四死球(うち敬遠1)6失点で今季最短降板。1点ビハインドで迎えた9回は、岩貞がピレラに3ランを浴びた。矢野監督は「岩田が粘ってくれないことには」と語り、「(7回)フミ(原口)のホームランで流れが変わっただけに、なんとかあの回(9回)ゼロでっていう形にしたかったけど、勝負にいった結果なので」とも。最短24日にV逸が決まる可能性がある。
◆阪神能見篤史投手(41)が来季の戦力構想から外れたことが22日、分かった。21日に球団と話し合いの場を持ち、方針を伝えられた。すでに来季の戦力構想外を告げられている現役最年長の福留孝介外野手(43)に続き、チーム投手最年長の功労者も今季限りで退団する。この日の広島戦は最速148キロの真っすぐを主体に7回の1イニングを完全投球し、敗戦の中で健在を示した。今後は現役続行の道を模索するとみられる。 ◆05年の阪神 岡田監督体制の2年目。今岡が球団記録の147打点を挙げ、赤星は60盗塁し、4番金本は40発125打点、120得点の活躍。浜中が代打で17打点をマークし、2年目の鳥谷は遊撃の定位置を獲得した。投手陣は安藤、井川、福原、下柳らが先発陣を固め、「JFK」のウィリアムス、藤川、久保田の鉄壁リレーで終盤を締めた。新人能見も12試合に先発し2年ぶりのリーグVに貢献。この当時のメンバーで、今季も現役は能見、藤川、05年は1軍出場がなかった岡崎、ロッテに移籍した鳥谷がいる。藤川の引退と能見の退団で、05年Vの主力メンバーがいなくなる。
◆阪神の岩田は3回6失点で2敗目を喫した。6四死球と制球に苦しみ、不用意にストライクを取りに行った球を狙われる場面も目立った。序盤の失点が重くのしかかり、矢野監督は「岩田が粘ってくれないと」と嘆いた。 一回に会沢、堂林の連続適時打で2点を先制された。二回は押し出し四球で失点。三回も安打を集められて3点を失った。本来の投球は見せられず、降板後はベンチでがっくりとうなだれた。
◆来季の戦力構想から外れたことが明らかになった阪神・能見篤史投手(41)が2-6の七回に登板し、打者3人をわずか6球でピシャリと抑えた。直球は最速148キロをマークした。 先頭のピレラを145キロの直球で左飛。上本は146キロの直球で中飛。続く代打・羽田に投じた初球、スコアボードのスピードガンが「148キロ」を表示すると、スタンドから「ウォー!」と大歓声が沸き起こった。羽月を三ゴロに打ち取り、ベンチに戻る能見に、大きな拍手が送られた。 能見は試合前に球団広報を通じて、「ファンのみなさんにお伝えしたいことは、タイガースのユニホームを着て、みなさんの前でプレーするのは今季が最後になるということです」とコメントを発表していた。
◆阪神・原口文仁捕手(28)が2-6の七回2死一、二塁から代打で出場。左翼席へ3号3ランを放った。 「前の回に能見さんがきっちり抑えて流れを作ってくれましたし、将大(中谷)が粘ってつないでくれ、そのみんなが作ってくれたチャンスの打席で結果を出すことができてよかったです」 2死から梅野が左前打で出塁すると、矢野監督は小幡に代打・中谷を起用。ファウルで粘って9球目。しぶとく中前に運び、一、二塁と好機を広げると、直前に打者3人をピシャリと抑えた能見に、代打・原口が送られた。 原口は初球、133キロ変化球を一閃すると、打球は左翼席スタンドへ。9月27日のヤクルト戦(神宮)以来となる3号は、一気に1点差にまで迫る大きな一撃となった。
◆今季限りでの現役引退を表明している阪神。・藤川球児投手(40)が、九回途中からマウンドに向かった。 九回1死走者なし。「投手・藤川」がコールされると甲子園が大きな歓声に包まれた。上本を146キロの直球で空振り三振。続く代打・松山に右前打を浴びるも、最後は長野を145キロの直球で中飛に仕留めた。この日の最速は147キロだった。 現役引退を表明後、20日の同カードに続く2度目の登板。ベンチに戻る背番号22に、虎党だけでなくカープファンからも、惜しみない拍手が送られた。
◆阪神は広島に5-9で敗戦した。 先発の岩田は制球が安定せず、序盤に6失点を喫して今季最短の3回で降板。打線は0-6の六回に四球と安打で1死一、二塁の好機を作り、糸原の適時打で1点を返すと、暴投でさらに1点を追加した。 七回には、来季の構想から外れたことが明らかになった能見が登板し、オール直球勝負で三者凡退に抑えた。その裏の攻撃で代打・原口の3ランで1点差としたが、九回に岩貞が3ランを被弾し、万事休す。反撃も及ばなかった。
◆阪神は広島に5-9で敗れ、2位・中日とのゲーム差は「3」に広がった。 以下、矢野監督の試合後の一問一答。 --追い上げただけに九回の失点が痛かった 「いやいや、それよりも岩田が粘ってくれないことにはね」 --岩田は何が悪かった 「全部じゃないの? コントロールも高さも、フォアボールもあるし」 --2失点した一回も2死まで奪っただけに 「たられば、いってもしゃあないよ」 --諦めない野球をみせた 「フミ(原口)のホームランで流れが変わっただけに、なんとかあの回(九回)ゼロでっていう形にしたかったけど、まあ勝負にいった結果なので」 --原口は代打で初球から集中していた 「すばらしい」 --能見の好投で雰囲気が変わったのでは 「テンポよく抑えてくれたしね。能見自身もいろんな思いを持って、またマウンドにもその思いを持っていって、そういう雰囲気というのはあったと思う」 --ボーアを登録抹消 「いやいや、枠の問題で外しました」 --明日以降はファームか 「いやいや、もちろん最後まで一緒に戦ってもらうよ」
◆広島の堂林が一回に適時二塁打を放ち、8年ぶりに100安打に到達した。「こうやって試合で使ってくれる監督やコーチに感謝したい」と語った。 岩田の内角の変化球に詰まりながら、右翼線に運んだ。「いい詰まりで、いいところに落ちてくれた」と振り返った。
◆阪神の能見が七回に登板し、三者凡退に抑えた。この日、今季限りで退団する意向を表明。マウンドに向かう際には大歓声を送られ「非常にありがたいし、後押しされた。声援もあって、真っすぐで押すことができた」と充実感に浸った。 来季は、他球団での現役続行を目指す。長年阪神を支えてきた41歳のサウスポーは「この縦じまのユニホームを着て投げられるのも残り少ない。感謝の気持ちを持って投げていきたい」と決意をにじませた。
◆阪神・糸原が六回1死一、三塁から反撃の右前適時打を放った。「チャンスの場面でしたし、次につなぐ気持ちを持って打席に入った。打つことができてよかった」。新型コロナウイルスから回復し、1軍復帰したものの万全の体調ではなく、「2番・二塁」で2試合連続スタメン出場。頼れる主将が状態を上げてきた。
◆4点ビハインドとなった九回1死から阪神・藤川がマウンドへ。「チームのことを考えると、自分が出る場面なので。クリアできてよかった」。雨の中、上本を146キロの直球で空振り三振。代打・松山には右前に運ばれたが、長野を中飛に仕留めると、鯉党からも大きな拍手が送られた。1軍復帰後、2試合連続無失点。「東京ドームで、いい勝負がしたいと思います」。23日からの今季最後の敵地での伝統の一戦に向けて気合を入れた。
◆2-6の七回2死一、二塁から代打で出場した阪神・原口が塹江の初球、133キロのスライダーを左翼席へ一閃。9月27日のヤクルト戦(神宮)以来となる一時1点差に詰め寄る3号3ランを放った。「前の回に能見さんがきっちり抑えて、将大(中谷)が粘ってつないで、みんなが作ってくれたチャンスの打席で結果を出すことができてよかった」。これで代打打率・273。勝負強さを見せている。
◆先発の阪神・岩田は序盤から制球が定まらず今季最短の3回7安打6四死球6失点で2敗目。一回に会沢と堂林に連続で適時打を許すと、三回には3連打を浴びて失点を重ねた。3回1/3で2失点だった前回15日の中日戦(ナゴヤドーム)に続いて早い段階での降板となった左腕に矢野監督は「(悪かったのは)全部じゃないの。コントロールも高さも、フォアボールもあるし、ボールも高いし」と顔をしかめた。
◆雨中の九回に突き放された。ただ、やはり痛かった序盤の劣勢。阪神・矢野監督は先発の岩田の背信に肩を落とした。 「岩田が粘ってくれないことにはね」 左腕は一回に2点を先制され、今季自己ワーストの3回6失点で降板した。六回に2点を返し、七回に代打・原口の3ラン。1点差まで迫ったが、九回に岩貞がマルテの失策からピンチを招き、ピレラの3ランで万事休すとなった。 「フミ(原口)の本塁打で流れが変わっただけに、なんとかあの回(九回)ゼロでという形にしたかったけど。まあ、勝負にいった結果なので」 23日から、優勝へのマジックナンバーを6に減らした巨人と今季最後の東京ドームでの3連戦。連敗すれば、24日に優勝の可能性が完全に消える。今季1勝8敗の敵地で意地を見せたい。(安藤理)
◆阪神・能見篤史投手(41)が来季の戦力構想から外れ、球団から伝えられたことが22日、分かった。球界関係者によると、前日21日までに通告。この日の広島戦(甲子園)の試合前に「タイガースのユニホームは今季が最後」と退団の意向を示した投手チーム最年長は2-6の七回に登板し、オール直球の6球で三者凡退に抑えた。来季は他球団での現役続行を目指すとみられる。 しなやかなフォームで、クールに打者と戦ってきた男が甲子園を去る。来季の戦力構想から外れたことが判明。広島戦の試合前、能見は球団広報を通じ、タテジマに別れを告げる事実を明かした。 「一つファンのみなさんにお伝えしたいことは、タイガースのユニホームを着て、みなさんの前でプレーするのは今季が最後になるということです」 球界関係者によると、前日21日までに球団と来季に向けた話し合いが設けられ、来季の構想外を告げられた。左腕は「球団から今後について話があったのは事実ですが、内容について自分の口からお伝えすることはありません」と前置きした上で、退団の意向を口にした。 虎一筋16年。現役引退を選べば、花道と何らかの形でチームに残る方法を用意されると思われる。ただ、関係者の話を総合すると、左腕は現役続行への意欲も強い。まずは他球団でプレーを続ける道を模索するとみられる。 この日は4点ビハインドの七回、虎党の声援を受けてマウンドへ。先頭のピレラを145キロで左飛、続く上本を146キロで中飛。代打・羽月の初球は、この日最速の148キロをマーク。最後は三ゴロに打ち取ると、大きな拍手に包まれた。オール直球。打者3人をわずか6球で片づけた。 「ファンの方々の声援というのは非常にありがたいですし、後押しされました。その声援もあって、真っすぐで押せることができました」 これで8試合連続無失点。今季は31試合に登板して1勝0敗、3ホールド、防御率4・76。まだまだ投げられる。 大阪ガスからドラフト自由枠で2005年に入団し、09年に自己最多の13勝。5度の2桁勝利を記録し、エースとしてチームを支えた。18年から中継ぎに転向し、今年が3年目。「このタテジマのユニホームを着て投げられるのも残り少ないですし、感謝の気持ちを持って投げていきたい」と誓った。 すでに球界最年長43歳の福留も構想から外れたことが明らかになった。一時代を築いた男が次々と虎のユニホームを脱ぐ。功労者の今後、転換期のチームに注目が集まる秋だ。
◆大山よ、プレッシャーを乗り越えろ! 阪神は広島に5-9で敗れた。大山悠輔内野手(25)は4打数無安打で14打席連続快音なし。本塁打王争いで岡本(巨人)に並ばれた猛虎の4番に対して、前中日打撃コーチの土井正博氏(76)=本紙専属評論家=は「ストライクゾーンははがき1枚の大きさにして、甘い球だけを待てばいい」と言い切った。通算465本塁打を放った大打者からの愛情100%のアドバイスだ。 タイトル争いの経験がない者が必ずたどる道だ。大山は今、プレッシャーと戦っている。あれだけいい形で打てていたのに、今はボール球を追いかけて、ボール球を振らされてしまっている。心の片隅には焦りもあるのだろう。 意識するなと言っても、それは無理。意識すればいい。でも、プラス思考で意識して欲しい。ライバルたちもタイトル争いの経験はそれほどない。ということは、自分が苦しい時は相手も苦しいのだ。1975年、私が34本塁打でタイトルを獲得した時、加藤英司(阪急)とは2本差。「自分だけが苦しいわけじゃない」と言い聞かせながら打席に臨んだ記憶がある。 打席では、割り切りも必要。難しいコースはそう簡単には打てないのだから、とにかく甘い球を待ち続けるのも有効だ。ストライクゾーンを狭くして、極端な表現だが、はがき1枚ぐらいの大きさに絞っていい。ボール球に手を出す今は、ストライクゾーンが畳のように広がっている。甘い球を信じて待ってみよう。 相手投手の心理も冷静に分析してほしい。大山が好打者だというイメージは、十分にできあがっている。打たれたくないから、ほとんどの場合、ボール球から入ってくる。ということは、狭いゾーンで待てば簡単に見逃せる。必然的に打者有利のカウントになる。ボール先行は心にゆとりを持たせてくれる。広い甲子園で打ってきたことも自信にすればいい。 よく、タイトル争いの打者に1番を打たせて、打席数を稼ごうという意見も耳にするが、そんな必要はない。打たなければという焦りの原因になるだけ。ドシッと4番に座って、4番打者で本塁打王を獲得してもらいたい。(本紙専属評論家)
◆さあ、面白くなってきましたー!! 巨人・岡本が、わが阪神の4番・大山に並ぶ26号ホームラン! そして、その剣豪(バットマン)岡本小次郎と(ホームゲームの有利の二刀流ということで)大山武蔵の巌流島ならぬ東京ドームの決戦は、どちらに軍配が上がるのか...。阪神ファンのみならずプロ野球ファンは、目が離せませ~ん!! もちろん、虎命の俺としては大山がスタンドにほうり込んで、田淵幸一以来となる生え抜きの右打者のホームラン王に輝いてもらいたいのだ!! 『たかがホームラン王(?)されどホームラン王』。タイトルを取ると取らないとでは雲泥の差!! これは過去、本塁打王になったプロ野球人と惜しくもそれを逃した者と俺は何人も接してきたけど、その差がどれ程までに大きいことか...。いや個人記録だけでなく、この先の阪神タイガースの未来までも変えることになるかも...なのだ!! 試合はともかく...というと語弊があるだろうが、『全ては大山の本塁打王のため!!』の巨人3連戦で俺はいいと思う!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
62 | 36 | 6 | 0.633 (↑0.004) | M6 (↑1) |
16 | 479 (+6) | 356 (-) | 121 (+2) | 68 (+1) |
0.258 (-) | 3.290 (↑0.04) |
2 (-) |
中日 |
54 | 47 | 5 | 0.535 (↑0.005) | 9.5 (-) |
14 | 385 (+1) | 415 (-) | 61 (-) | 28 (-) |
0.252 (-) | 3.700 (↑0.03) |
3 (-) |
阪神 |
50 | 49 | 6 | 0.505 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
15 | 432 (+5) | 418 (+9) | 101 (+1) | 69 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.560 (↓0.05) |
4 (-) |
DeNA |
49 | 52 | 5 | 0.485 (↓0.005) | 14.5 (↓1) |
14 | 458 (-) | 422 (+1) | 122 (-) | 26 (+1) |
0.267 (-) | 3.800 (↑0.02) |
5 (-) |
広島 |
43 | 52 | 10 | 0.453 (↑0.006) | 17.5 (-) |
15 | 463 (+9) | 497 (+5) | 101 (+1) | 52 (+1) |
0.263 (↑0.001) | 4.380 (↓0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
37 | 59 | 8 | 0.385 (↓0.004) | 24 (↓1) |
16 | 415 (-) | 524 (+6) | 100 (-) | 55 (-) |
0.247 (↓0.001) | 4.710 (↓0.02) |
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