ヤクルト(☆2対1★)巨人 =リーグ戦18回戦(2020.10.21)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0001000001401
ヤクルト
00000200X2601
勝利投手:石川 雅規(2勝7敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗17S))
敗戦投手:髙橋 優貴(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 工宜(17号・4回表ソロ)
【ヤクルト】村上 宗隆(24号・6回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆ヤクルトは1点を追う6回裏、村上の2ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・石川が6回3安打1失点の好投。その後は3人の継投でリードを守り、石川は今季2勝目を挙げた。敗れた巨人は、9回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆40歳のヤクルト石川雅規投手(40)は巨人戦で現役最多の31勝しているが、今季は未勝利。巨人戦で白星を挙げた40代の先発投手は16年9月10日黒田(広島)が最後で、過去に9人。10人目の40代巨人戦先発勝利を狙う。

◆左肘痛を乗り越えた巨人高橋優貴投手が2勝目を目指し、21日ヤクルト戦に先発する。 先発復帰を果たした前回14日広島戦では、5回1失点で今季初勝利を挙げた。「マジックも1桁になり、それを意識した中で勝ちにつながる投球をしたい。毎年、そういう場面で投げられるわけではないので、自分にプレッシャーをかけながら、投げて勝ちたい」と意気込んだ。

◆お笑いタレント狩野英孝が始球式に登場した。 巨人吉川尚を打席に迎え、内角低めにノーバウンド投球。肌寒い中「東北魂」のTシャツと短パンではつらつと右腕を振り抜き「サンドの伊達さんに『ボールがバウンドしていいのはグラビアアイドルだけだ』と言われていたので、届いて良かった。東北を背負ってということだったので、また違う緊張感だった」と興奮気味に振り返った。 自身2度目のプロ野球始球式で昨年から"野球観戦デビュー"。「やっと楽天の選手を覚えてきた。来年で震災から10年。復興してきているし、道路もきれいになったし、観光地も盛り上がってきている。また、みなさんに遊びに来てもらいたいと願いを込めて投げました」と郷土愛を前面に押し出した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が逆転の24号2ランを放った。1点を追う6回1死二塁。巨人高橋の低めに沈む122キロスライダーを捉えた。 逆方向への一撃を「初回のチャンスで走者をかえすことができなかったので、何とか食らいついていきました。いい角度で上がってくれて、逆転のホームランになって良かったです」と振り返った。

◆巨人坂本勇人内野手が2安打で今季101安打とし、08年から13年連続のシーズン100安打。 シーズン100安打以上の連続記録は60~80年王(巨人)の21年が最長で、13年以上は史上16人目。巨人では前記王の21年、58~74年長嶋の17年に次ぐ長さで、ともに12年だった47~58年川上、81~92年原の2人を抜いて単独3位となった。

◆ヤクルトが1回に無死満塁の好機をつくるも村上、西浦、中村が3者連続三振で無得点。先発石川は3回まで完全投球。 巨人が4回、坂本の17号ソロで先制。ヤクルトは6回に村上の24号2ランで逆転。石川は6回3安打1失点で中継ぎ陣へつないだ。 ヤクルトが継投で逃げ切った。石川が今季巨人戦初勝利で2勝目。巨人は打線が奮わず、引き分けを挟んで3連敗。高橋は今季初黒星。

◆巨人は坂本勇人内野手(31)の13年連続の100安打を勝利で飾ることはできなかった。 両軍無得点の4回2死、ヤクルト石川の外角いっぱいに逃げる120キロシンカーを捉え、左翼席への17号先制ソロとした。高卒2年目から続ける13年連続のシーズン100安打で、通算2000安打まで残り16本に迫り「受け身にならないように積極的にスイングしました。先制できて良かったです」とコメントした。 6回、先発高橋がヤクルト村上に24号2ランを浴び逆転負けした。

◆巨人高橋優貴投手(23)が1発に泣いた。 初回、無死満塁のピンチを背負ったが3者連続三振を奪うなど、5回まで無失点と踏ん張った。1点リードの6回、先頭の青木に二塁打を浴びると、1死二塁から村上に逆転の24号2ランを浴び降板。6回途中5安打2失点で今季初黒星を喫した。 「1点リードしている場面で一番やってはいけない本塁打を打たれてしまいました。1球の重みというものをもう1度考えて突き詰めていきたい」と前を向いた。

◆ヤクルトが巨人戦の連敗を9で止めた。0-1の六回に村上の24号2ランで逆転した。石川は6回3安打1失点で2勝目を挙げ、九回は石山がしのぎ17セーブ目。巨人は坂本の本塁打の1点止まりで九回1死二、三塁も生かせなかった。 40歳のヤクルト石川雅規投手は巨人戦で現役最多の32勝。歴代10人目の40代巨人戦先発勝利を挙げた。

◆40歳8カ月のヤクルト石川雅規投手が今季巨人戦初勝利。 40代投手の巨人戦勝利は18年8月3日岩瀬(中日)以来。先発投手としては16年9月10日黒田(広島)以来10人目で、ヤクルトでは92年8月16日新浦(41歳3カ月)に次いで2人目。

◆ON超えを視界に捉えた。ヤクルト村上宗隆内野手(20)が24号逆転2ランで試合を決めた。 起死回生の1発で今季78打点目をマーク。トップの中日ビシエドに1差。巨人岡本に並び2位タイにつけた。最年少打点王のセ・リーグ記録は58年長嶋(巨人)と62年王(巨人)の22歳。セ・リーグ最年少打点王への夢が膨らむ大きな放物線を描いた。グイッと押し込んだ。1点を追う6回1死二塁。村上が巨人高橋の122キロスライダーを捉えた。フルカウントからの6球目。低めに沈む勝負球の軌道に白木のバットを合わせた。「追い込まれていたので、なんとか粘り強く打とうと思っていました」。押し込んだ分だけ、打球は落ちてきそうで落ちてこない。理想的な放物線で、左翼席最前列に達した。 二十歳の主砲には球界の歴史を塗り替える夢が詰まっている。この日の2打点で、79打点でリーグトップのビシエドに1差と肉薄。24本塁打は阪神大山に2本差の3位。打点王、本塁打王を獲得すれば、2リーグ制以降のセ・リーグでは、ともに史上最年少記録更新となる。ペナントレース同様に個人タイトル争いも大詰めに差し掛かっていくが「僕たちは最下位のチームなので、もっともっと勝てるように頑張ります」と4番の使命=勝利だと強く認識する。 先発した40歳石川と投打の役割を全うし、2人そろってお立ち台に上がった。「なんとか打って勝ち星を付けたいという気持ちで打席に入りました」とチーム最年長の大先輩と歩調をぴったりと合わせた。伝説のレジェンドたちの足跡が、村上には、はっきりと見えている。【為田聡史】 ◆村上が狙う年少記録 ヤクルト村上が24号を放ち、本塁打はリーグトップの大山に2本差。打点はトップのビシエドに1点差の2位とした。20歳シーズンで本塁打王なら36年秋の藤村富美男(タイガース)40年川上哲治(巨人)42年古川清蔵(名古屋)53年中西太(西鉄)に並ぶ最年少でセ・リーグでは初。打点王なら58年長嶋、62年王(ともに巨人)の22歳を抜くセ・リーグ最年少になる。また、村上は出塁率でトップをキープし、最高出塁率なら94年イチロー(オリックス)の21歳を更新するプロ野球最年少となる。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)が24号逆転2ランで試合を決めた。 起死回生の1発で今季78打点目をマーク。トップの中日ビシエドに1差。巨人岡本に並び2位タイにつけた。▽ヤクルト高津監督(4番村上が決勝2ランの活躍に)「たくましさはない。やんちゃな感じがする。左翼に大きいのが打てるのがムネの特徴」

◆最年長"Gキラー"が巧みな投球術で巨人打線を沈黙させた。ヤクルト石川雅規投手が、6回3安打1失点の快投で今季2勝目をマーク。 今季初の本拠地お立ち台でプロ通算173勝目を報告した。「今シーズンは全然、働けていなくて、なんとか神宮球場でお立ち台という気持ちは、常々あった。本当に遅くなりましたけど、お立ち台に上がれてうれしいです」と感慨に浸った。 今季未勝利だった巨人戦。現役最多の32勝目で、40代の同戦先発白星は16年の黒田(広島)以来10人目となった。今季限りで引退する五十嵐からは、200勝到達を懇願されている。「同学年として、いい手本で、いいライバルとしてやってきた。なんとか五十嵐の分もじゃないですけど、1歩ずつ、頑張っていきたい」。あと27勝を追う。

◆巨人坂本勇人内野手が、9月23日の広島戦以来21試合ぶりの先制17号ソロを放ったが、逆転負けで優勝マジック7のまま足踏みとなった。 ヤクルト石川の120キロシンカーを左翼席に運んだ1本が今季100安打目となり、球団では王貞治、長嶋茂雄の2人しか成し得ていない13年連続の大台に到達。9回にも中前打を放ち、2000安打まで残り15本とした。現役時代、12年連続100安打の原監督は「見事ですね。続けていってほしいね。積み重ねだから。技術だけではなく、心技体」と評した。 それでも2試合連続1点どまりで、引き分けを挟んで3連敗。「なかなか攻撃がね。今日は少し動きましたけど、動いても動かなくても、ちょっとつながりが悪いね」と言った。5回無死二、三塁では大城がスクイズを空振りして追加点を奪えず、指揮官は「何とか当ててもらいたいところはあるよね」。優勝マジックは8日からの1週間(6試合)で「6」減だったのが直近1週間の5試合は「2」減とペースダウン。最短優勝は25日となった。「全員が粘り強く戦ってますよ」と切り替えた。 巨人元木ヘッドコーチ(5回の大城のスクイズ失敗に)「チームで動いてるんだから1発で。あんまり出ない作戦だけどパッと反応しないと」

◆巨人岡本和真内野手は3打数無安打に終わり、打点は78のままだった。 2試合連続でノーヒットも、9回1死一塁では四球を選んだ。元木ヘッドコーチは「(岡本)和真もヒットは出てないけど、四球でつないでって気持ちが初回からないとな。(79打点となった中日ビシエドに抜かれ)本人が一番悔しいだろうし。気持ちはリラックスして打ってくれれば大丈夫」と励ました。

◆巨人の坂本が原監督を超える13年連続13度目のシーズン100安打を本塁打でマークした。0-0の四回2死で、9月23日以来、21試合ぶりの17号ソロ。チーム初安打となる一打で入団2年目の2008年から続けている節目の数字に到達。原監督は新人から12年連続で12度だった。  石川の初球、低めの緩い変化球を捉えて左翼席へ運び「受け身にならないように積極的にスイングした」とうなずいた。通算2000安打達成に向け、着実に前進した。

◆巨人の高橋は一発に泣き、今季初黒星を喫した。五回まで無得点に抑えたが、1-0の六回1死二塁で村上に低めの変化球を捉えられ、左翼フェンスをぎりぎり越える逆転2ランとされて降板。「一番やってはいけない本塁打を打たれてしまった。一球の重みをもう一度考えて突き詰めていきたい」と反省した。  ただ、一回無死満塁では村上、西浦、中村を3者連続三振に仕留めた。原監督は「初回、ノーアウト満塁を三振、三振、三振だもんね。よく頑張っていると思いますよ」と評価した。

◆坂本が2安打を放ち、3戦連続で複数安打をマーク。通算2000安打まで、残り15本とした。四回は左翼席へ先制の17号ソロ。21試合ぶりの一発に「受け身にならないように積極的にスイングしました」。九回は中前に運び、プロ2年目の2008年から13年連続でシーズン100安打超えを果たし、同12度の川上哲治、原辰徳を抜いた。原監督は「見事です。積み重ねていってほしい」と称賛した。

◆打線に元気がなく1分けを挟んで3連敗。巨人・原辰徳監督(62)は、ため息交じりに「粘りながらいっているけれど、なかなか攻撃陣の方がね。ちょっと、つながりが悪いね」と振り返った。  得点は四回に坂本が放ったソロの1点のみ。五回無死二、三塁の絶好機では大城がスクイズを空振りして無得点に終わるなどチグハグさが目立った。指揮官は「少し動きましたけれども。(スクイズは)何とか当ててもらいたい」と苦言を呈した。  ここ9試合で1勝6敗2分けと優勝を目前にして大ブレーキ。優勝へのマジックナンバーは「7」のままで、最短での優勝決定は1日遅れて25日となった。ただ、チームは9月1日からの48日間で44試合の超過密日程を終えたばかり。夏場の疲労も出る頃だ。2位・中日とのゲーム差は9・5もあり、悲観するにはまだ早い。(伊藤昇) 六回、村上に逆転2ランを浴びた巨人・高橋 「一番やってはいけない本塁打を打たれてしまいました。一球の重みをもう一度考えて、突き詰めていきたい」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)は24号の逆転2ランをマーク。9連敗中だった巨人戦でチームを2-1の勝利に導き、自身は残り17試合での三冠王を視界に捉えた。  チームを勝利に導く一撃で、打撃タイトルも大きく手繰り寄せた。セ・リーグでただ一人、開幕から全試合4番で出場している村上が、六回1死二塁で逆転の24号2ラン。「追い込まれていたので、何とか粘り強く打とうと。石川さんに勝ち星をつけたいと思っていました」とうなずいた。  一回無死満塁では高橋の外角スライダーに空振り三振。20歳上の石川が6回1失点と好投を続ける中、タイミングが合っていなかった変化球を捉え、体勢を崩されながら左翼席に運んだ。  これで今季78打点。中日・ビシエドには上回られたものの巨人・岡本に並んだ。24本塁打はトップの阪神・大山に2本差の3位タイ。さらに打率・316はリーグ5位でトップに1分2厘差。2冠どころか三冠王を狙える位置にいる。  10月は打率2割台とやや調子を落としていたが、6試合連続安打をマークするなどここに来て上昇中だ。お立ち台で20歳は「期待に応えられるように頑張ります」と強い決意を示した。(横山尚杜)

◆ヤクルト・石川雅規投手(40)が21日、巨人18回戦(神宮)で6回3安打1失点と好投し、今季本拠地初勝利となる2勝目を挙げた。現役最多の通算勝利数を173勝に伸ばした左腕を球団は貴重な戦力と考えており、41歳シーズンとなる来季も現役を続行する。村上宗隆内野手(20)は24号の逆転2ランをマーク。9連敗中だった巨人戦でチームを2-1の勝利に導き、自身は残り17試合での三冠王を視界に捉えた。  秋の夜空の下、また一つ勝利を積み重ねた。今季初めて神宮のお立ち台に上がった石川に、大きな拍手が送られた。  「今シーズンは全然働けていなかった。何とか神宮でお立ち台にという気持ちがあった。本当に遅くなりましたけど、上がれてうれしいです」  多彩な球種を駆使して三回まで完璧に抑えた。カウントによって右足を上げるタイミングを変え、狙いを絞らせない。失点は四回の坂本のソロのみ。六回2死二塁で岡本を中飛に仕留めて勝機をつなぐと、その裏に村上の逆転2ランが飛び出した。  現役最多の通算173勝目。三浦大輔(DeNA)を抜き、桑田真澄(巨人)らに並ぶ歴代38位に浮上した。40歳以上での巨人戦先発勝利は、球団では1992年の新浦寿夫以来28年ぶり2人目。チームが9連敗中だった首位快走中の相手から価値ある1勝をつかんだ。  40歳8カ月の左腕は、41歳シーズンとなる来季も現役を続行する。開幕投手を務めた今季は勝ち星に恵まれなかったが、9月30日のDeNA戦(横浜)で19年連続の白星を挙げ、生え抜きでは球団初の40代勝利をつかむなど奮闘。球団は来季も欠かせない重要な戦力と考えており、石川本人も残り27勝に迫る200勝を目指す覚悟を持つ。  さまざまな思いも背負ってマウンドに立ち続ける。同学年の五十嵐が今季限りでの現役引退を表明。手本であり、ライバルでもあった盟友が引退を決めてから2軍施設でキャッチボールし「200勝を目指して頑張ってくれ」と伝えられた。  「年齢を重ねてプロでやる厳しさ、大変さは嫌なほど分かっているつもり。亮太だったり、そういう人たちの思いを背負って、体が元気なうち、必要とされているうちは目指したい」。石川は、来季も歩みを進める。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
61366 0.629
(↓0.006)
M7
(-)
17473
(+1)
356
(+2)
119
(+1)
67
(-)
0.258
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
中日
53475 0.530
(↑0.005)
9.5
(↑1)
15384
(+4)
415
(+2)
61
(+2)
28
(-)
0.252
(-)
3.730
(↑0.02)
3
(-)
阪神
50486 0.510
(↑0.005)
11.5
(↑1)
16427
(+2)
409
(-)
100
(+1)
69
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.510
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
49515 0.490
(↓0.005)
13.5
(-)
15458
(+2)
421
(+4)
122
(-)
25
(-)
0.267
(-)
3.820
(↓0.01)
5
(-)
広島
425210 0.447
(↓0.005)
17.5
(-)
16454
(-)
492
(+2)
100
(-)
51
(-)
0.262
(↓0.001)
4.370
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37588 0.389
(↑0.006)
23
(↑1)
17415
(+2)
518
(+1)
100
(+1)
55
(-)
0.248
(-)
4.690
(↑0.04)