阪神(☆2対0★)広島 =リーグ戦22回戦(2020.10.21)・阪神甲子園球場=
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広島
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阪神
20000000X2401
勝利投手:青柳 晃洋(7勝8敗0S)
(セーブ:スアレス(2勝1敗22S))
敗戦投手:遠藤 淳志(3勝6敗0S)

本塁打
【阪神】マルティネス(3号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は1回裏、マルテの2ランが飛び出し、幸先良く先制に成功する。投げては、先発・青柳が6回途中1安打無失点の好投。その後は4人の継投で完封リレーを飾り、青柳は今季7勝目を挙げた。敗れた広島は、先発・遠藤が試合をつくるも、打線が3安打と沈黙した。

◆今季限りで現役を引退する阪神藤川球児投手(40)が21日の広島22回戦(甲子園)では、ベンチメンバーから外れることになった。福原投手コーチが、この日ベンチ入りするかどうかについて「球児は今日はベンチから外します。もちろん本人とも相談しながらになりますが、今後はベンチから外れる日をつくりながら、最後までしっかりチームを支えていってもらえたらと思います」とコメントした。 藤川は前日20日の試合で約2カ月ぶりとなる1軍マウンドに立ち、1回を1安打無失点。ただ、コンディションは100%ではなく、今後も登板翌日はベンチを外れるとみられる。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)、陽川尚将内野手(29)、ドラフト6位小川一平投手(23)の3選手が、1軍に昇格した。 来日2年目のマルテは、開幕直後こそ4番に座るなど打線をけん引していたが、7月4日の広島戦で左ふくらはぎの張りを訴えて途中交代。同11日に出場選手登録を抹消されていた。ウエスタン・リーグでは22試合に出場し、打率2割5分9厘、1本塁打、6打点。患部の張りの再発と復帰を繰り返したが、慎重にリハビリを続けていた。 陽川は9月末に新型コロナウイルスに感染し、戦線離脱。10月15日の2軍中日戦で実戦復帰し、即安打を放っていた。大卒1年目右腕の小川は、チーム内のコロナ禍で濃厚接触者に指定されており2軍調整を続けていた。 代わってオネルキ・ガルシア投手(31)、伊藤和雄投手(30)、ドラフト2位の井上広大外野手(19)が出場選手登録を抹消された。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が青柳晃洋投手(29)、広島が遠藤淳志投手(21)。 阪神は左ふくらはぎの張りで離脱していたマルテが「3番三塁」で昇格即スタメン。7月4日広島戦以来、109日ぶりの1軍出場となる。マルテの不在でここまで三塁を守ってきた大山は、自身初となる右翼での先発出場となった。 先発青柳は8月27日中日戦(甲子園)以降、7戦勝ち星なし。約2カ月ぶりの7勝目を目指す。

◆阪神大山悠輔内野手(25)が、公式戦初の「4番右翼」でスタメン出場した。 開幕前だった6月12日の練習試合オリックス戦(京セラドーム大阪)では、6回の守備から右翼を守ったことがあったが、試合開始から右翼守備に就くのはプロ4年目で初めて。この日は試合前練習でも右翼でノックを受けて備えていた。三塁にはこの日1軍に昇格したマルテが3番でスタメンに名を連ねた。 大山は試合前まで打率2割9分4厘、リーグトップの26本塁打、74打点と打線をけん引。今季開幕2戦目の6月20日巨人戦(東京ドーム)でも、約2年ぶりに左翼でスタメン出場。7月1日の中日戦(ナゴヤドーム)では途中出場で中堅も守っている。

◆左ふくらはぎの張りから復活した阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が今季甲子園初打席で先制2ランを放った。 7月4日の広島戦(マツダスタジアム)以来、約3カ月ぶりの1軍戦でも、自慢の怪力を発揮した。0-0の1回1死一塁。広島遠藤の高めに浮いたスライダーをあっという間に左中間スタンドへ運んだ。 「素直にうれしいよ。ここに戻ってくるためにファームでも練習してきたし、今日打てたことでやっと戻ってこられたとより実感することができたね。まだ試合は始まったばかりだから、勝てるように頑張るよ」 7月4日も左中間へアーチを放っており「2試合連発」。今季チーム100号となる節目のアーチでもあり、17年に113本を放って以来の3桁本塁打に到達した。 来日2年目のマルテは、開幕直後こそ4番に座るなど打線をけん引していたが、7月4日の広島戦で左ふくらはぎの張りを訴えて途中交代。同11日に出場選手登録を抹消されていた。ウエスタン・リーグでは22試合に出場し、打率2割5分9厘、1本塁打、6打点。患部の張りの再発と復帰を繰り返したが、慎重にリハビリを続け、この日1軍へ昇格。「3番三塁」で即スタメンに座り、結果を残した。

◆左ふくらはぎの張りから復活した阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が今季甲子園初打席で先制2ランを放った。 7月4日の広島戦(マツダスタジアム)以来、約3カ月ぶりの1軍戦でも、自慢の怪力を発揮した。0-0の1回1死一塁。広島遠藤の高めに浮いた変化球をあっという間に左中間スタンドへ運んだ。7月4日も左中間へアーチを放っており、「2試合連発」となった。 来日2年目のマルテは、開幕直後こそ4番に座るなど打線をけん引していたが、7月4日の広島戦で左ふくらはぎの張りを訴えて途中交代。同11日に出場選手登録を抹消されていた。ウエスタン・リーグでは22試合に出場し、打率2割5分9厘、1本塁打、6打点。患部の張りの再発と復帰を繰り返したが、慎重にリハビリを続け、この日1軍へ昇格。「3番三塁」で即スタメンに座り、結果を残した。

◆阪神青柳晃洋投手(26)が5回2/3を8奪三振1安打無失点と快投し、今季7勝目の権利を持って降板した。 1回表、1番田中広に左前打を許したが、許した安打はこの1本のみ。丁寧に低めに集める投球で無失点投球を続けた。 2点リードの6回1死一塁で3番鈴木誠を空振り三振に仕留めたところで降板。矢野監督は攻めの継投で2番手岩貞を送り込み、岩貞は4番松山を見逃し三振に仕留めた。 青柳は8月27日中日戦で6勝目をあげて以来、打線の援護にも恵まれず、登板7試合連続で白星がなかった。8戦ぶりの白星へ、しっかり試合を作った。

◆阪神藤浪晋太郎投手は1番田中広に150キロのスプリットと161キロ直球を投じて沸かせた。 2点リードの8回に登板。田中広の中前打、2番羽月の犠打で1死二塁。ここから3番鈴木誠をカットボールで見逃し三振、4番松山は高めに伸びる158キロ直球で空振り三振に仕留めた。これで8戦連続無失点。「(先発)青柳さんも好投していましたし、何としても勝ちを消さないようにと思って投げました」と安堵(あんど)した。

◆阪神は1回、左足の負傷から復帰戦となったマルテの3号2ランで先制。先発青柳は3回まで無失点の立ち上がり。 阪神は6回途中に青柳から2番手岩貞へつなぎ、得点を許さず。広島先発遠藤も2回以降、6回まで追加点を与えなかった。 阪神は救援陣も無失点投球で完封勝ち。青柳は約2カ月ぶりの白星となる7勝目、スアレスはリーグ単独トップの22セーブ目。 広島遠藤が6敗目。

◆阪神青柳晃洋投手は苦手とする左打者6人を並べた広島打線を封じ込め、約2カ月ぶりの7勝目をあげた。 許した安打は1回1番田中広の左前打だけ。5回2/3を8奪三振1安打無失点と快投した。試合前時点で今季対戦成績が防御率7・00だった広島にリベンジ成功した。 ここ数試合は左打者対策として、プレートを踏む位置を三塁側から一塁側に変更。8月27日中日戦以来8戦ぶりの白星に「長かったです。勝てずに迷惑をかけていたので、やっと勝てて良かった」と照れ笑いした。

◆阪神ロベルト・スアレス投手がリーグ単独トップに返り咲く、22セーブ目を挙げた。 2点リードの9回に登板。球速160キロ超えはなかったが、変化球も含め、しっかり制球して内野ゴロ3つ。安定感抜群の投球で3者凡退とし、球数も10球で片付けた。「セーブの付く場面でバトンを回してもらって、少ない球数で3人で抑えることができたから良かったよ。次の登板にもいい流れで入っていけると思うから、自分の仕事ができて良かったね」と振り返った。 矢野監督は「タイトルを取れるものは全部取ってほしいですね」と言う。21セーブで並んでいた中日R・マルティネスがこの日、体幹のコンディショニング不良のため、出場選手登録を抹消された。スアレスが17年ドリス以来のチームセーブ王へ突き進む。

◆阪神は初回にこの日に1軍復帰したジェフ・マルテ内野手の3号2ランで先制。青柳晃洋投手は苦手とする左打者6人を並べた広島打線を抑えるなど岩貞、岩崎、藤浪、スアレスの完封リレーで勝利した。青柳は約2カ月ぶりの7勝目となった。 -きょうはいきなり、帰ってきた男、マルテがやってくれました 矢野監督 そうですね。最初の打席で、打った瞬間という感じでしたね。 -上げた選手が打つとうれしさがあるかと 矢野監督 ちょっと打線の方が、状態がみんな上がってないので、そういった意味では起爆剤になって欲しいなっていうところで。最高の結果で応えてくれました。 -大山は右翼で初スタメン 矢野監督 本当は固定してあげたいんですけど、うちのチーム事情ということで、はい。やってもらいました。 -そつなくこなした 矢野監督 そうですね。練習でもやってくれてるんでね。 -青柳が好投 矢野監督 球数も少なかったんでね、まだいけるという状態であったと思うんですけど。でも早めに決断して、青柳にはちょっと悪かったかなと思いますけど、勝ちがついてよかったです。 -早めの継投も成功した 矢野監督 投手からすると、もっと投げたいという気持ちもあるでしょうけど。もしピンチが広がったら、後でいく投手の方が苦しくなるので。そういうところで、早めに決断しました。 -課題の左打者も抑えた 矢野監督 空振りが取れるところも多かったですし、持ち味のゴロ打たせるというところもできていたのでね。そういう部分では、成長してくれているかなと思います。 -今後は外国人の使い方も注目 矢野監督 そうですね。こっちは頭を悩ませてますけど、いろいろ考えながら一番いいと思うことをやっていきます。 -スアレスが好投 矢野監督 ここまで来たらユウスケ(大山)もそうですけど、スアちゃんも、タイトルを取れるものは全部取ってほしいですね。 -マルテの状態 矢野監督 去年の後半ぐらいから日本の野球にも対応して選球眼も良かったりね。またマルちゃん自身もムードが上がるんでね。そういうところを期待してね。タイミングがなかなかどこか、どこかと難しかったんだけど。来て、すぐ結果を出してくれて良かった。 -外国人の起用法は 矢野監督 本当に難しいんだよね。ユウスケ(大山)は本当は固定してあげることがベストというか、いいんだというのは分かっているんだけど、どうしても兼ね合いの部分で。そういうふうに俺の中ではするしかないかなというところで、思ったことは1回やってみようかなと。 -明日以降は 矢野監督 枠の問題とか、みんなの状態のこともあるんでね。いろいろ考えながらやります。 -青柳の状態 矢野監督 低めには投げているんだけどね。コーナーに投げられたり、逆に高めを使うとか。そういうところが課題かなとは思うけど。しっかりコーナーにも投げていたし。左(打者)に緩いボールで空振りを取れるっていう部分もあったので。スライダー系でも松山から最初の打席で三振を取っていたし。(投球の)幅があった。 -青柳にはもう少し投げさせたかったと言っていた 矢野監督 ピッチャーからするとね。投げさせてあげたいという心情も分かっているんだけど。(走者が)1人出て、得点圏に行って、難しさもあるんで。それよりも早く。(岩貞は)1人という部分になるけど、そういう決断をしました。 -早めの継投はリリーフへの信頼があるからか。 矢野監督 結果的に青柳に勝ちがついているから、これでよかったということになるしね。勝負なのでもちろん逆に出ることもあるけど、自分の中でそういう決断をして。一番いいと思うことを決断してやっていくということのなかの1つがそうやったということ。 -藤浪は鈴木誠也をスライダーだけで抑えた。今までよりも変化球もよくなっているか。 矢野監督 全体的によくなっているんじゃないの。真っすぐもスライダーもフォーク系も。全部よくなっているのかなと。今までなら困ったら真っすぐというところで(球速は)速いけど、やっぱりそのタイミングで打たれるというケースがあったけど。短いイニングでもそうやって変化球を使えるということでより真っ直ぐが生きるわけやから。そういうところでは全体的によくなっている。 -井上がファームに。経験を生かして 矢野監督 (1軍に1度)来ると来ないでは全然違うと思って。上げるときは最低2試合はスタメンで使えるというのは分かっていたのでね。今ちょっとスタメンで使うという感じではないので、それならファームでしっかり打席に立って。1軍に来たことで、アイツとも話をしたんだけど、大野という今、左投手で一番いい投手と対戦してどうやった? と聞いたり。ファーム行ってもやることが見えてくると思うし。本人的にもいろんなことに気づけたと思う。打つだけじゃなくて、守備とか走塁含めて。お客さんの前でこうやってやるということもね。で、アイツが打席に、井上って呼ばれたら、すごい拍手をもらって打席に入れるってそんな幸せなことないのでね。それでファームに行けば、1球に対する思いが変わってくると思うし、成長のスピードが上がってくると思うので。そういう期間になったと思う。スタメンで使う機会が現状ないのでね。

◆阪神青柳晃洋投手が苦手とする左打者6人を並べた広島打線を封じ込め、約2カ月ぶりの7勝目をあげた。 以下青柳と1軍復帰初打席で本塁打を放ったマルテのヒーローインタビュー。青柳 -2カ月ぶりの勝利 長かったですね。本当にチームに、勝てず迷惑をかけていたので。やっと勝てて良かったなと思います -今日はどんな思いで試合に 昨日の負けもあったので、絶対に勝つという気持ちだけでマウンドに上がりました -降板まで1安打ピッチングだった ちょっとできすぎかなというくらい、いい感じで投げられました -相手打線が左打者を並べる中、良かったと思う点は コントロールも良かったですし、インコースをしっかり使えたので。梅野さんと話した通りに投球できたから良かったなと思います -後続のピッチャーもよく抑えてくれた 本当に後ろはいいピッチャーばかりなので、感謝しかないです -久しぶりの勝利。自身にとっても大きな1勝 久々の勝利が甲子園で勝てたというところが、うれしく思います -マルテの本塁打は 打った瞬間いったと思ったので。完璧な1本をありがとうございます   マルテ -3カ月ぶりの1軍、おかえりなさい! ミンナ、タダイマ! -復帰即お立ち台。今の気持ちは この日をとても自分自身も心待ちにしていたので。これからもこういう結果を出し続けて、チームのために頑張りたいなと思います -復帰初打席でホームラン。手応え十分だった? 打席に入るまでにすごいいろんな感情が頭の中にあったんですけど。打席に入る前に「よし。ファンの方々が喜んでくれるためにホームランを打とう」と思って。打てて良かったです -バットが1回転するような豪快なスイング。ホームランは頭にあった? それはもちろんありました。家を出る時から「1打席目でホームランを打ってやろう」と思って来たので。それが皆さんの前で打てて、本当に良かったなと思います -ファームで3カ月。どんな思いで過ごしてきた 自分は野球が好きなので。そういう意味ではすごい辛い3カ月でしたけれども、またこうやってここに戻って来られたので。これから皆さんのために精いっぱい、頑張りたいと思います -ファンに日本語でメッセージを アシタモオレガヤル。サイコー!

◆完全V消滅。広島が今季4度目の0封負けを喫し、104試合目にして優勝の可能性が完全になくなった。 クライマックス・シリーズはない今季、佐々岡広島1年目の希望の灯が消えた。佐々岡真司監督(53)の続投が基本線で、悔しい敗戦にも、来季に向けて残り試合を戦う覚悟を決めて、前を向いた。この日の敗戦が示すものは分かっていた。今季104試合目にして、広島の優勝の可能性が完全に消えた。投打ともに完敗だった敗戦後、静かな通路を通って、姿を見せた佐々岡監督は「残り試合がまだあるので、しっかり集中してやるだけです」とまだ指揮官1年目を振り返ろうとはしなかった。 セ・リーグで唯一、逆転勝利が1桁の広島に、序盤の2失点はあまりにも重かった。先発遠藤が立ち上がりの1回に四球から失点。遠藤は2回以降に立ち直り、試合はつくった。だが、同じ失敗の繰り返し。登板17試合で序盤3回まで無失点で滑り出した登板は1度しかなく、12試合で3回までに複数失点している。開幕から投げ続ける先発ローテは、"守っている"のではなく"与えられている"もの。前日好投した九里のように、起用し続けてきた首脳陣の期待を投球で示さなければいけない。 再建を託された投手陣が誤算続きだった。開幕から勝ちパターンがことごとく崩れ、ようやく形になりかけたころには、先発陣に離脱者が相次いだ。開幕投手のエース大瀬良が負傷離脱し、左腕のジョンソンと床田は不調から2軍調整。野村も負傷で戦列を離れた。新人森下が勝ち頭という状況が苦しい台所事情を表している。 攻撃陣も3度得点圏に走者を進めながら、今季4度目の0封負けを喫した。リーグ2位のチーム打率だが、104試合目でも理想の形が見えない。開幕から続く日替わり打線はこの日で84通り目。主砲鈴木誠も4番から3番に動かし、開幕から打順、役割を固定できた選手は1人もいない。 優勝が消え、広島にとってクライマックス・シリーズがない今季中の目標を見いだしづらい残り16試合。だが、来季につなげるためにも、無駄な試合は1つもない。【前原淳】 ▽広島選手会長田中広 とても悔しいです。難しい環境はある程度覚悟して、それでも何とかという思いでやってきました。

◆広島遠藤淳志投手が課題を露呈し、6敗目を喫した。 1回1死から四球を出すと、続くマルテに浮いたスライダーを左中間席に運ばれた。登板17試合で序盤3回まで無失点だった試合は1度のみで、3回までに複数失点した試合は12度もある。「(試合の)入りで難しいところがある。工夫しながらやっていきたい」。もうシーズンは終盤。限られた登板で挽回するしかない。

◆阪神近本光司外野手がリーグ独走となる24個目の盗塁を決め、2年連続盗塁王に前進した。 初回の先頭、右前打で出塁。続く糸原の初球ですかさずスタートを切り、二盗を成功させた。 続く2球目で試みた三盗は失敗に終わったが、快足を生かした積極性でスタンドを沸かせた。10試合ぶりの盗塁で、リーグ2位の巨人増田大(19盗塁)との差は「5」。目標に掲げるタイトル奪取へ突き進む。

◆広島宇草孔基外野手(23)が21日、阪神22回戦(甲子園)の5回に阪神青柳から右足かかと付近に死球を受けて途中交代した。試合中に西宮市内の病院へ行った。 松原チーフトレーナーは「見ての通り、右の足に当たりましたので、病院へ行きました。経過を見て今後を検討します。診断を受けての判断になる」と説明した。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が、残留アピールの決勝2ランを放った。左ふくらはぎの故障で2軍生活が続いたが、3カ月ぶりに3番三塁でスタメン復帰。その初回初打席で左中間に3号弾をかっ飛ばした。マルテ、ボーア、サンズのMBS砲が再結成され、チームは3年ぶりに100本塁打に到達。大山がプロ入り初めて右翼を守る新布陣も試し、残り16試合に来季への光を見いだす。普段は寡黙なマルテが感情を爆発させた。自軍ベンチ前でエアハイタッチを終えると、雄たけびを上げながら左手を思いきり夜空に突き上げた。3カ月ぶりの1軍復帰打席で特大の決勝2ラン。けがに苦しんできた助っ人が、生き返った。 初回1死一塁、広島遠藤のスライダーを左中間へ運んだ。「家を出る時から1打席目でホームランを打ってやろうと思って来たんだ」。左ふくらはぎの張りで途中交代した7月4日広島戦以来の出場だったが、即スタメン起用に燃えた。来季残留も猛アピールする、会心の1発回答になった。 2軍でリハビリを続けていた夏場。サンズとボーアは打線の軸としてチームをけん引していた。マルテは8月8日に実戦復帰したが、中前への安打性を放った際に再発。一塁まで走れず、「中ゴロ」アウトが記録された。その後も離脱と復帰の繰り返し。1軍では4番を任されていただけに、もどかしさが募った。 それでも「野球が好きだから」とモチベーションを維持してきた。2軍首脳陣が「マルちゃん!」とあいさつすると笑顔で受け答え。練習や試合が終わると毎回丁寧にスパイクを洗い、道具の手入れも一生懸命。「下も上も関係なしにみなさんすごくよくしてくれた。監督、コーチも含めて常にサポートしてくれた結果。本当に感謝したい」。 矢野監督も絶賛した。「起爆剤になって欲しいなっていうところでね。最高の結果で応えてくれました」。スタメンにマルテ、ボーア、サンズのMBS砲が復活した日、今季チーム100号となる節目のアーチで飾った。チームの3桁本塁打は17年の113本以来、3年ぶりの大当たりだ。 今季初のお立ち台では「ミンナ、タダイマ」と、流ちょうな日本語であいさつ。頼もしい宣言も飛び出した。「アシタモオレガヤル。サイコー!」。帰ってきたマルテが、残り16試合を熱くする。【只松憲】

◆阪神藤浪晋太郎投手は1番田中広に150キロのスプリットと161キロ直球を投じて沸かせた。 2点リードの8回に登板。田中広の中前打、2番羽月の犠打で1死二塁。ここから3番鈴木誠をカットボールで見逃し三振、4番松山は高めに伸びる158キロ直球で空振り三振に仕留めた。これで8戦連続無失点。「(先発)青柳さんも好投していましたし、何としても勝ちを消さないようにと思って投げました」と安堵(あんど)した。

◆阪神マルテの三塁復帰を受け、4番大山悠輔内野手がプロ4年目で初となる右翼でスタメン出場した。 試合前練習から右翼でノックを受けて感覚を養い、試合では7回に会沢の飛球を1つ無難に処理した。ただ本塁打争いトップをいく打撃は3打数無安打。9回からは本職の三塁に回った。 矢野監督は「本当は(三塁に)固定してあげたいんですけど、うちのチーム事情ということで(右翼を)やってもらいました」と思いを明かした。

◆阪神大山悠輔内野手が「4番右翼」で先発。6月12日の練習試合オリックス戦で、途中出場で右翼守備についたことはあるが、公式戦では初。 左翼は今季2試合、通算20試合(うち先発16試合)出場。7月1日の中日戦では途中出場で中堅も守った。これで外野の全守備位置を経験したことになる。

◆今季限りでの引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が21日の広島戦(甲子園)を欠場することがわかった。20日の同戦で約2カ月ぶりに1軍登板して1回1安打無失点に抑えたが、連投を避ける形となった。福原投手コーチは「球児は今日はベンチから外します。もちろん本人とも相談しながらになりますが、今後はベンチから外れる日を作りながら、最後までしっかりチームを支えていってもらえたらと思います」と話した。右上肢コンディション不良で手術が必要といわれていることも明らかにしており、今後も連投は避けることになる。

◆左ふくらはぎを痛めて2軍で調整していた阪神のジェフリー・マルテ内野手(29)が1軍練習に合流した。7月4日の広島戦(マツダ)で左ふくらはぎを負傷し、出場選手登録を外れた。リハビリを経て、実戦復帰した8月8日のウエスタン・広島戦(由宇)で再発していた。20日のウエスタン・オリックス戦(オセアンBS)に「5番・三塁」で先発出場し、3打数1安打。矢野監督はマルテについて「ずっとタイミングというか、どうしようかなというのはあるんだけど、ちょっと今から考えます」と話していた。

◆阪神のドラフト2位・井上広大外野手(19)、オネルキ・ガルシア投手(31)、伊藤和雄投手(30)が出場選手登録を抹消された。  井上は14日、1軍に初昇格。16日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初安打初打点をマークしたが、通算7試合で、打率・091(11打数1安打)だった。  代わって、左ふくらはぎを痛めて2軍で調整していたジェフリー・マルテ内野手(29)が3カ月ぶりに出場選手登録された。マルテは7月4日の広島戦(マツダ)で左ふくらはぎを負傷し、離脱。リハビリを経て、実戦復帰した8月8日のウエスタン・広島戦(由宇)で再発していた。20日のウエスタン・オリックス戦(オセアンBS)に「5番・三塁」で先発出場し、3打数1安打だった。  また9月末に、新型コロナウイルスに感染した陽川尚将内野手(29)、チーム内のコロナ禍で濃厚接触者と認定されたドラフト6位小川一平投手(23)も1軍昇格した。

◆先発メンバーが発表され、リーグトップの26本塁打でタイトルを争っている阪神・大山が「4番右翼」でスタメン出場する。6月20日の巨人戦(東京ドーム)など左翼での先発は過去にもあったが、右翼は自身初。試合前の練習でも右翼でノックを受けていた。大山の定位置である三塁には、この日から1軍に合流したマルテが入った。

◆左ふくらはぎを痛めて離脱していた阪神・マルテが3カ月ぶりに1軍昇格。第1打席でいきなり本塁打を放った。  「3番・三塁」でスタメン出場し、一回1死一塁で、先発・遠藤のスライダーを左中間席へ。先制の3号2ランを放った。  マルテは「素直にうれしい。ここに戻ってくるためにファームでも練習をしてきたし、きょう打てたことで、やっと戻ってこられたと実感することができたね」と声を弾ませた。  7月4日の広島戦(マツダ)で左ふくらはぎを負傷し、離脱。リハビリを経て、実戦復帰した8月8日のウエスタン・広島戦(由宇)で再発。長期離脱を余儀なくされた。復帰初戦での一発は来季残留に向けてのアピール弾となった。

◆復帰のあいさつとして十分なインパクトを残す快音が響いた。今季初の甲子園での打席で、豪快な一発。3カ月半ぶりに復帰したマルテが存在感を示した。  「素直にうれしいよ。きょう打てたことで、やっと戻ってこられたと、より実感することができたね」  1回一死一塁で、遠藤の高めに浮いたスライダーを完璧にとらえた。3号2ランが左中間席に一直線。先発の青柳に先制点をプレゼントした。7月4日の広島戦(マツダ)以来の1軍出場で、中108日の2試合連続本塁打。「ここに戻ってくるためにファームでも練習してきたから」。本拠地でのダイヤモンド一周の感触をかみしめた。  7月4日に左ふくらはぎを痛めて、途中交代。その後は出場がないまま同11日に出場選手登録を抹消された。夏場は2軍で実戦復帰とリハビリを行ったり来たり。存在感が消えかけていたが、開幕カード第3戦の6月21日の巨人戦(東京ドーム)から離脱までは4番を任されていた。開幕直後、打線全体が不振に悩む中、13試合で打率・289、2本塁打と孤軍奮闘していた。  来日1年目の昨季も故障があったが、105試合で打率・284、12本塁打を残して残留した助っ人。今季も残りの試合が来季の契約を勝ち取るアピールの場になる。  最近も矢野監督は攻撃陣に悩んでいた。前日20日には2軍戦に直接足を運んで、M砲らの状態をチェックした。昇格を決め、リーグトップの26本塁打でタイトルを争う大山のポジションを動かしてまで三塁で使った。  助っ人の起用で、背番号3はプロ初の右翼で先発出場となった。試合前の時点で優勝へのマジックナンバー「7」としていた巨人のゴールは目前。3位の虎は、2位中日、4位DeNAとAクラス争い。目の前の1勝と順位、個人記録、球団にとっては来季に向けた戦力の見極め。多くのものをかけ、戦いは続く。(安藤理)

◆阪神の青柳は一回先頭の田中広に許した左前打だけに抑え、5回2/3を無失点。救援陣にも助けられ、8月27日の中日戦以来の7勝目を挙げた。お立ち台では「長かった」と実感たっぷり。自身の連敗を5で止め「チームに迷惑を掛けていた。やっと勝てて良かった」と喜びに浸った。  プレートを踏む位置を三塁寄りから一塁寄りに変えたそうで、苦手とする左打者の内角を攻めやすくなったという。現に、苦手にしていた松山や西川にも仕事をさせず「出来すぎかなというくらい、いい感じで投げられた」と手応えを口にした。

◆広島のドラフト2位ルーキー宇草が五回に青柳の投球を右脚に受け、代走を送られて退いた。松原チーフトレーナーは病院に行ったことを説明し「経過を見て今後を検討する」と話した。 田中広(選手会長。優勝がなくなり) 「とても悔しい。ファンの皆さんに少しでも楽しんでもらえるように、最後までいいプレーを数多く見せられるようにしたい」

◆藤浪は上位打線の八回を1安打無失点に抑え、7ホールド目。先頭の田中広にはこの日最速161キロも記録したが中前打を許し、犠打で得点圏に背負ったが、鈴木、松山と強打者を連続で三振に斬った。「(先発の)青柳さんも好投していましたし、何としても勝ちを消さないようにと思ってなげました」。これで8試合連続無失点。セットアッパーとして日に日に安定感が増している。

◆青柳が5回2/3を1安打無失点の好投で7勝目。自身の連敗を5で止め、8月27日以来、約2カ月ぶりとなる白星に、笑顔を浮かべた。  「左打者を並べてくるのは分かっていたこと。カットボールやシンカーがキーになってくると思って1週間練習できた。それがいいようになってよかった」  一回、先頭の田中広に許した左前打から1死二塁のピンチを招いたが、鈴木誠、松山を2者連続三振。以降も安打は許さず、走者を出したのは四死球のみ。「でき過ぎかなと思うくらい、いい感じで投げられた」。試合前まで4試合0勝1敗、防御率7・63と苦手としていた広島から、プロ初勝利も手にした。  左打者に対して試合前時点で被打率・296と打ち込まれていたことから、マイナーチェンジに着手。以前はプレートの三塁側から投げていたが、左打者に対して角度がつきやすいため、福原投手コーチの提案で一塁側から投球するように変えたことが功を奏した。  「(変えるのは)結構難しかった。今でも難しいけど変えていかないと勝てないし、抑えられない。いい方向に進んでいるじゃないかと思う」  これからも変化を恐れず、成長していく。 (織原祥平)

◆来季もタテジマでプレーしたいん弾! 阪神は広島に2-0で勝利。左ふくらはぎの張りで離脱していたジェフリー・マルテ内野手(29)が「3番・三塁」でスタメン出場し、一回に先制の3号2ランを放った。7月4日以来の復帰戦初打席でいきなり"満点回答"。シーズンの大半を棒に振った来日2年目だが、残留へ向け、必死なプレーを見せた。  打球は甲子園の一番深い、左中間スタンドに一直線で飛び込んだ。3カ月ぶりに1軍に復帰したマルテが第1打席で、いきなり先制の3号2ラン。ド派手な"残留アピール弾"に、してやったりの表情をみせた。  「1打席目でホームランを打とうと思って、家を出てきたので...。みなさんの前で打ててうれしいよ」  狙っていた。一回1死一塁。遠藤のスライダーをフルスイング。チームの今季100本目となる節目の一発。お立ち台では、日本語で「みんな、ただいま」「明日も俺がやる! 最高!」。久しぶりのスポットライトに大はしゃぎだ。  来日2年目の今季は「3番・三塁」で開幕。21日現在、本塁打トップを走る大山をベンチに追いやり、いきなり3安打。不振のボーアに代わって4番に昇格したが...。左ふくらはぎに痛みが襲ったのは2号を放った7月4日の広島戦(甲子園)の試合中だった。  それからリハビリ期間は3カ月にも及んだ。実戦復帰した8月8日のウエスタン・広島戦(由宇)で再発。ボーアやサンズが1軍で活躍しているのをテレビで見て、心は折れそうになった。  「自分は野球が好きだから。3カ月間は本当につらかった。サポートしてくれた(2軍の)監督、コーチ、みなさんに感謝したい」  だが、喜んでばかりはいられない。すでに球団は来季に向けての編成作業に着手。マルテは1年目の昨季105試合に出場して打率・284、12本塁打、49打点。パワー不足は否めなかったが、2年目でのさらなる適応も期待され、残留した。だが今季は故障が長引いたことで出場わずか14試合。"成長"は示せていないままだ。残り16試合、1打席1打席に去就をかけるしかない。  外国人枠4の関係で中継ぎのエドワーズをベンチから外し、さらに大山を右翼に回してまで、マルテに三塁でチャンスを与えた矢野監督は「去年の後半ぐらいから日本の野球にも対応して、選球眼も良かったり。すぐ結果を出してくれて、良かった」とうなずいた。  M砲も残留アピールになったか問われ「そうですね。そういう気持ちもあります。まず1試合1試合。そこで力強いパフォーマンスができることが一番なので」と意気込んだ。来季もタテジマで-。打ちまくって、その思いを実現させる。(三木建次)

◆しっかり球を呼び込んで捉える。マルテが、キャンプ以来披露していた打撃の形を、復帰初戦の最初の打席でも見せた。振り回さなくても飛んでいく。"らしさ"が詰まった一発だった。  2年目のマルテは、溶け込もうという努力を感じていたし、落ち着きも伝わってきていた。早い時期からクリーンアップは任せられると感じた。実際、開幕直後の打撃の結果も良かった。故障離脱が惜しまれたが、この内容を見れば、来年も戦力として期待していい。  外国人の場合、投手は1年目である程度の評価はできる。が、打者は慣れるのに時間がかかるから2年目を見るべき。あのバースも2年目から本領を発揮した。今のマルテなら3年目も契約すべきだ。助っ人野手は3人とも残留でいいのでは。  青柳には「この投球を忘れるな」と言いたい。右打者の外、左打者の内へ変化球を中心とした攻めは、考え抜いた梅野とのバッテリーの勝利だ。常に有利なカウントでの投球だったことも評価できる。完ぺきな救援陣がいるから六回途中の交代になったが、次回はもっと長いイニングも期待できるだろう。(本紙専属評論家)

◆カキ~ン! よっしゃア! 一回、3カ月ぶりに復帰したマルテの1打席目の特大2ランが、虎の勝利を決めたのだ!!  「マルテ、お帰りなさ~い」なんだけど...。このマルテは虎の天使か否か? ウ~ン...。全国の虎党は、また秋の夜長に眠れな~い!!  今シーズン2年目を迎えるマルテに期待を寄せて開幕から4番に起用したら、13試合でよもやの故障離脱...。それまでいい仕事をしていただけに残念と思ったら...。そのチャンスを生かして2軍から上がったサンズが、あれよあれよとバットでチームを引っぱったのだ!!  ボーアだって淡泊なところはあるにせよ、昨年までの貧打線を思ったら17発は決して悪くないのだ!! 揚げ句に、なかなか復帰しないマルテに代わって、気がつけば現在ホームラン王争いのトップを走る立派な4番・大山が誕生していたのだ!!  う~ン...。今シーズンはともかく来年はマルテ、サンズ、ボーアの使い方をど~しましょう? それを考えたら、また眠れなくなっちゃう~!!

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
61366 0.629
(↓0.006)
M7
(-)
17473
(+1)
356
(+2)
119
(+1)
67
(-)
0.258
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
中日
53475 0.530
(↑0.005)
9.5
(↑1)
15384
(+4)
415
(+2)
61
(+2)
28
(-)
0.252
(-)
3.730
(↑0.02)
3
(-)
阪神
50486 0.510
(↑0.005)
11.5
(↑1)
16427
(+2)
409
(-)
100
(+1)
69
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.510
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
49515 0.490
(↓0.005)
13.5
(-)
15458
(+2)
421
(+4)
122
(-)
25
(-)
0.267
(-)
3.820
(↓0.01)
5
(-)
広島
425210 0.447
(↓0.005)
17.5
(-)
16454
(-)
492
(+2)
100
(-)
51
(-)
0.262
(↓0.001)
4.370
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37588 0.389
(↑0.006)
23
(↑1)
17415
(+2)
518
(+1)
100
(+1)
55
(-)
0.248
(-)
4.690
(↑0.04)