西武(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2020.10.20)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:増田 達至(4勝0敗28S)
敗戦投手:益田 直也(3勝3敗29S)
  DAZN
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◆西武は両軍無得点で迎えた7回裏、金子が犠飛を放ち先制する。同点を許した直後の9回には、相手失策の間に1点を挙げ、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・高橋光が7回無失点の好投。敗れたロッテは、9回2死から田村の適時打で追いつくも、最後に手痛いミスが出た。

◆西武は2回2死満塁で金子が右飛。3回無死一、三塁から3者連続凡打に打ち取られ、ロッテ先発の石川を攻めあぐねた。 ロッテ石川は4回から3イニング連続3者凡退に打ち取った。一方の打線は6回2死一、二塁で中村奨が遊飛に打ち取られた。 西武は7回に金子の犠飛で先制。ロッテは9回表に田村が同点打。西武は9回裏2死二塁、山野辺の右飛が敵失でサヨナラ勝ち。ロッテは2連敗。西武増田が4勝目。ロッテ益田は3敗目。

◆リズムに合わせて、2人の名前が入り交じった。ブルペンの西武平良海馬投手が、この日引退を表明した高橋朋の登場曲E-girlsの「Follow Me」で登場した。先輩の復活を願い今季から使う曲。スタンドには2人の応援タオルが、同時に掲げられた。 平良は「引退するなんて全然知らなかったので、ビックリしたのが1番。失点はしないように心がけて投げました」。最速157キロの直球で1番から3者凡退でシャットアウト。9回に一時同点となったが、敵失でのサヨナラ勝利を呼び込んだ。 因縁めいた役者がそろっていた。高橋朋が守護神として頭角を現した14年、新人王のタイトル争いに次点で敗れた相手が、相手先発のロッテ石川だった。6回まで0-0の投手戦。7回勝ち越し後に登板し、"リベンジ"を果たしたのが弟分の平良だった。これで17試合連続無失点を継続。今季の新人王筆頭候補に挙がる存在感を示し「何をしたら取れるのか分かんないですけど、とりあえず抑えられるようにします」と無欲で突き進む。 チームは81日ぶりに3位タイに浮上した。ブルペン陣を引っ張る活躍に、登場曲は「今シーズンは残り20試合継続して、使わせていただきます」と宣言。兄貴の分まで、ラストスパートをけん引する。【栗田成芳】

◆ロッテの追い上げムードが一瞬で消えた。 同点に追いついた直後の9回2死二塁、西武山野辺の飛球に右翼マーティンと二塁西巻が交錯して落球。 サヨナラ負けで、首位ソフトバンクと6・5ゲーム差で21日にもマジック点灯の可能性が出てきた。 井口資仁監督は「ここのところ本当に守りのミスが多い。プレッシャーの中で当然そういうのが出てくるとは思うんですけど」と連係ミスを嘆いた。光明はセンターラインの荻野と藤岡が新型コロナウイルス感染から復帰し、大量離脱から2週間でスタメンがほぼフルメンバーに戻ったこと。ロード3カード、何とか食らい付きたい。

◆引退する西武高橋朋と同期入団の金子侑司外野手が、先制犠飛を放った。0-0で迎えた7回1死二、三塁で、右犠飛で「最低限の仕事ができました」と貴重な先制点を奪った。 9回のマウンドは同じく12年ドラフトの増田達至投手が上がり一時同点に追いつかれたが、サヨナラ勝利で勝ち投手となった。増田は「一緒に入団してから同級生として切磋琢磨(せっさたくま)して練習に励んできたことが思い出されます」と仲間を送り出した。

◆西武がサヨナラ勝ちで、4年連続のロッテ戦勝ち越しを決めた。1-1の九回2死から外崎が二塁打で出塁し、山野辺の右への飛球が失策を誘った。ロッテは石川が好投したが、打線は九回に追い付くのが精いっぱいだった。

◆西武の高橋光は2位ロッテに対し7回無失点と好投した。勝ち星こそ付かなかったが、散発3安打に抑え「粘り強く投げることができた。大事な試合だったので、最少失点でと思っていた」と胸を張った。  三回1死で藤原の痛烈な打球が右膝付近に直撃したが「打球が当たってから、自分の中では力みが取れていい投球ができたと思う」とけろり。これで3試合連続の無失点と安定感を増している。

◆ロッテの石川は7回を5安打1失点と踏ん張った。七回に金子の犠飛で先制を許したが、打線が九回に追い付いて敗戦投手を免れた。チームがサヨナラ負けを喫した中「腕を振って投げることができた」と振り返った。  三回まで毎回のピンチで、60球を要した。序盤に出力を上げた影響が終盤に出て「無駄なボールが多かった。もう少し簡単にいけたんじゃないか」と反省も忘れなかった。

◆西武の平良が八回に2番手で登板し、1回を三者凡退に抑え、17試合連続で無失点とした。約1週間前に右肩に違和感を覚えた時期もあったが、ケアを重点的に増やして復活。マーティンから空振り三振を奪った直球は157キロを計測し「今は疲れをそんなに感じていない」と頼もしかった。  同じ登場曲を使うなど慕った先輩の高橋朋が試合前に現役引退を表明した。平常心の大切さを教わったそうで「無失点でかえってくることだけを意識して投げていきたい」とシーズン終盤に向けて意気込んだ。

◆先輩に贈る26ホールド目だ。復帰を願って高橋朋の登場曲「Follow Me」(E-Girls)を引き継いだ平良が八回に登板し、最速157キロで三者凡退に仕留めた。新人王資格を有する20歳のセットアッパーはこれで17試合連続無失点。この日も高橋朋の応援タオルを手にしたファンが「フォロミー」のフレーズを「トモミー」と替えて合唱する光景がみられ、平良は「今季終了まで登場曲は使わせていただきます!」と力を込めた。

◆ロッテは1-1の九回2死二塁で、二塁手の西巻と右翼手のマーティンが交錯して山野辺の平凡な飛球を落とし、サヨナラ負け。首位・ソフトバンクと6・5ゲーム差となり、21日にも自力優勝の可能性が消滅する。井口監督は「最後は声の連係。しっかりやっていかないといけない」ともどかしそうに話した。  九回の攻撃は1死二塁から主力の中村奨と井上に代打を送った。「優勝争いをしているときに、もっともっと熱くなってもらいたいという思いを込めて」と明かす。10月の打率が2割に届かず、最近は下を向きがちな2人への無言の喝だった。  痛恨のミスを犯したのが、今季全試合に二塁手として先発する中村奨に代わった西巻だったのは皮肉。21歳の西巻が二塁で出るのは今季3試合目で、終盤の接戦を守るには経験不足が否めない。井口監督は「(中村奨と井上が)どう感じてくれているか」と奮起を求めた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61395 0.610
(↑0.004)
-
(-)
15462
(+11)
356
(+2)
115
(+1)
83
(+1)
0.249
(↑0.002)
3.060
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
55462 0.545
(↓0.005)
6.5
(↓1)
17405
(+1)
421
(+2)
80
(-)
78
(-)
0.236
(↓0.001)
3.880
(↑0.02)
3
(1↑)
西武
49503 0.495
(↑0.005)
11.5
(-)
18411
(+2)
456
(+1)
95
(-)
67
(+1)
0.238
(-)
4.290
(↑0.04)
3
(-)
楽天
49505 0.495
(-)
11.5
(↓0.5)
16474
(+2)
453
(+2)
102
(-)
59
(-)
0.257
(↓0.001)
4.210
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
46544 0.460
(↓0.005)
15
(↓1)
16435
(+2)
456
(+11)
80
(+1)
65
(-)
0.251
(↓0.001)
4.010
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
38597 0.392
(-)
21.5
(↓0.5)
16388
(+2)
433
(+2)
77
(+2)
82
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.980
(↑0.03)