西武(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦22回戦(2020.10.21)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:増田 達至(5勝0敗28S)
敗戦投手:益田 直也(3勝4敗29S)
  DAZN
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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は4回裏、メヒアの適時打で先制する。その後同点とされて迎えた9回には、山野辺が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・増田が今季5勝目。敗れたロッテは、打線が終盤に追いつくも、その後の好機を生かせなかった。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手が負傷退場した。 7回無死一、三塁、遊撃へのゴロを放った。併殺を逃れようと一塁へ全力疾走したが、ベースを駆け抜けたところで倒れ、のたうちまわった。 微妙なタイミングのプレーに井口監督はリクエスト。リプレー検証の結果アウトと判定された。マーティンはチーム関係者に背負われ、ベンチに下がった。直後の守備で右翼には福田秀が入った。

◆西武は先発浜屋が1回荻野に安打を許すも、3回まで無失点。ロッテのチェン・ウェインも3回1安打無失点の立ち上がり。 西武は4回1死二塁で、4番メヒアが左前適時打で先制した。浜屋はロッテ打線を6回2安打無失点に封じリードを守った。 西武は同点の9回2死一、二塁、山野辺が右前にサヨナラ打を放った。ロッテは抑えの益田が粘れなかった。

◆正真正銘のサヨナラ打だった。西武山野辺翔内野手が9回2死一、二塁で右前適時打を決め、2試合連続サヨナラ勝利を呼び込んだ。 前夜は、同じ9回裏の得点圏で打ち上げたフライに相手守備陣が交錯しサヨナラエラーを誘った。この試合では、本塁でのクロスプレーにロッテからリクエストが出たがくつがえらず、「昨日とはまったく感情が違うお立ち台ですけど、ああいう場面で引き続き打席に立たせてもらい、そこで打ててよかった」。前夜とは打って変わって素直に喜んだ。 2年目の終盤に入り、存在感を増してきた。社会人出身のドラフト3位で、即戦力の二塁手と期待されたが、定位置獲得は遠かった。キャンプでは、春も秋も3季連続で辻監督から特守で徹底指導を受けてきた。前日の試合前、「一日一善」との言葉を受け、見事に実行。同監督は「試合でうまくなるということもあるからね。この緊張の中でプレーすることが、これからの成長につながっていく」と目尻を下げた。 チームはこれで82日ぶりに勝率5割に復帰し、単独3位とした。2位ロッテとは4ゲーム差。辻監督は「4ゲームは大変なことよ。大変だけど、明日勝つことでチャンスが出てくる。選手もその気になって一緒に戦っていけば面白い結果になる」。逆転の雰囲気がチームから漂ってきた。【栗田成芳】

◆ポストシーズンの戦いを見据える井口ロッテが、痛すぎる主砲離脱に見舞われた。 1点を追う7回無死一、三塁で打者マーティンが遊ゴロに。併殺を避けようと必死に左足を伸ばして一塁を踏んだ際、足首を痛めた。顔をゆがめて倒れ込むと、自力では歩けない様子で清田に背負われてベンチ裏へ。そのまま負傷交代し、立川市内の病院へ向かった。 井口監督は今後の出場について「厳しいでしょうね。明日以降、無理だと思う」と出場登録抹消を覚悟。ソフトバンクの優勝マジックが点灯した一方で、3位西武に2夜連続のサヨナラ負けを食らい、4ゲーム差に迫られた。 CS切符はペナントレース残り16試合で決する。チーム最多25本塁打と攻守に尽力してきたマーティンの穴は大きい。直近3試合で4点と得点力不足が目立ち、井口監督は「(中村)奨吾は内容は良くなってきたけど(井上)晴哉が内容もあまり良くない。その辺も含めて入れ替えしないと」と打線再構築を迫られた。

◆ロッテ新加入左腕のチェン・ウェインが2試合連続クオリティー・スタート(QS)の快投を見せた。 6回2死二、三塁。西武中村に対して直球の強さは衰えず、146キロで空を切らせると、グラブをポンとたたいて捕手田村に笑みを向けた。「制球を含めて全体的に良かった。変化球も思ったところに決められましたし、感覚的にも良くなってきて、思い描いた投球ができた」。日本9年ぶりの登板だった前回楽天戦よりも、手応えを得た1失点投球。しかし援護に恵まれず、11年10月以来、3307日ぶりのNPB勝利はつかめなかった。

◆ロッテのチェン・ウェインが6回1失点と好投しながらも日本球界復帰後初勝利はならなかった。「前回の試合のように一球一球集中して、丁寧に投げて試合をつくりたい」と話していた通り、初登板だった14日の楽天戦での6回2失点に続き、粘りの投球を披露した。  2011年まで中日でプレーし、12年から米大リーグ、オリオールズなどで59勝をマークした。9月末にロッテに加入すると新型コロナウイルスの感染が広がった影響で2軍の試合が中止となり、ほぼぶっつけ本番で1軍に昇格。勝ち星こそ挙げられていないが、優勝争いで正念場を迎えるチームで奮闘している。

◆山野辺が初のサヨナラ打。チームは勝率5割に復帰し、2位・ロッテに4ゲーム差と迫った。打ち取られた打球が失策を誘ってサヨナラ勝ちした前日に続き、ヒーローインタビューに呼ばれた2年目の内野手は「昨日とは全く感情が違う」と笑顔。1-1の九回2死、マウンドに益田、二走・外崎も前夜と同じで「投手が少し首を振ったので、また直球が来るかなと思った。自分が決めると強い気持ちを持てた」と胸を張った。 最大8あった借金を完済しCS進出圏内の2位に4ゲーム差とした西武・辻監督 「われわれは、もうその気(CS進出)になっている」

◆ロッテは連夜のサヨナラ負けで自力Vの可能性が消滅。井口資仁監督(45)は「1本出ていないのはずっと。投手陣に申し訳ない」と険しい表情を浮かべた。10月はリーグワーストのチーム打率・196。4度の零敗を含め、1試合平均2・4得点にとどまっている。  貧打にあえぐチームはさらに、チームトップの25本塁打、65打点を誇るマーティンの長期離脱が決定的となった。七回に遊ゴロ併殺打となった走塁で、左足首を負傷。激痛に顔をゆがめ、清田におんぶされてベンチに退き、東京・立川市内の病院へ向かった。  井口監督は「(今後は)厳しいでしょうね。(井上)晴哉の内容も良くないので、その辺も含めて入れ替えをしないと」と、22日に出場選手登録を抹消する。残り16試合。今季中の復帰が絶望となる可能性は高く、ダメージは計り知れない。(東山貴実) 6回1失点と好投もNPB9年ぶりの勝利はお預けとなったロッテのチェン・ウェイン 「感覚的にもよくなってきたので、変化球を含めて思い描いた投球ができた」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
62395 0.614
(↑0.004)
M8
(-)
14471
(+9)
357
(+1)
115
(-)
87
(+4)
0.250
(↑0.001)
3.030
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
55472 0.539
(↓0.006)
7.5
(↓1)
16406
(+1)
423
(+2)
80
(-)
78
(-)
0.236
(-)
3.860
(↑0.02)
3
(-)
西武
50503 0.500
(↑0.005)
11.5
(-)
17413
(+2)
457
(+1)
95
(-)
68
(+1)
0.238
(-)
4.260
(↑0.03)
4
(1↓)
楽天
49515 0.490
(↓0.005)
12.5
(↓1)
15479
(+5)
459
(+6)
103
(+1)
60
(+1)
0.257
(-)
4.220
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
46554 0.455
(↓0.005)
16
(↓1)
15436
(+1)
465
(+9)
80
(-)
65
(-)
0.251
(-)
4.050
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
39597 0.398
(↑0.006)
21.5
(-)
15394
(+6)
438
(+5)
79
(+2)
82
(-)
0.249
(↑0.001)
3.990
(↓0.01)