オリックス(★0対2☆)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2020.10.13)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:笠谷 俊介(3勝3敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗27S))
敗戦投手:山本 由伸(8勝4敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは3回表、周東の適時三塁打で1点を先制する。そのまま迎えた9回には、栗原が適時三塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・笠谷が5回無失点と試合をつくり今季3勝目。敗れたオリックスは、8回1失点と力投した先発・山本を打線が援護できなかった。

◆オリックス山本由伸投手(22)が自身32イニングぶりの失点を喫した。 3回1死一塁からソフトバンク周東に右中間適時三塁打を浴び、失点。9月15日楽天戦の3回から続けていた無失点記録が途絶えた。

◆ソフトバンクは3回に周東の右中間を破る適時三塁打で1点を先制。オリックス山本は自身32イニングぶりとなる失点を喫した。 オリックスは6回まで内野安打2本に封じ込まれ無得点。ソフトバンクも4~6回は山本の前に1安打で追加点を奪えず。 オリックスは9回に守護神の森から好機をつくるも無得点に終わった。ソフトバンク笠谷3勝目。山本は4敗目。

◆オリックス山本由伸投手は8回5安打1失点と好投も自己最多9勝目はならなかった。 打線の援護なく、自己最多タイの124球は報われず4敗目。「テンポが今ひとつで、流れを持って来れる投球にはならなかった。調子がいい方ではなかったので8回1失点でまとめられたのは良かった」。3回の失点で自身の連続イニング無失点は31でストップした。

◆自己最多タイの124球を投じるも、力投むなしく敗れた。 オリックス山本由伸投手(22)は8回5安打1失点と好投したが、自己最多を更新する9勝目とはならなかった 「テンポが今ひとつで、流れを持って来れる投球にはならなかった。調子がいい方ではなかったので8回1失点でまとめられたのは良かった」 3回1死一塁でソフトバンク周東に右中間三塁打を浴び、失点。自身の連続イニング無失点は31でストップした。「場面的にゴロを打たせたかったところ。もう少し低めに投げられたら。周東さんにいい打撃をされました。(捕手の伏見)寅威さんも記録のことは知っていたと思いますが『いつも通りいくぞ』と言ってもらっていた」。 打線が今季11度目となる零封負けで、若きエースには4敗目がついた。中嶋監督代行は「先に点を取って楽にする展開をつくらないといけないけど、それができなかった。申し訳ないなと思います」と話した。

◆ソフトバンクの伏兵たちが、球界屈指の右腕から勝利をもぎとった。3回1死、オリックスの先発山本から9番の川瀬晃内野手(23)が左前打を放って出塁。続く1番の周東佑京内野手(24)が、右中間を破る適時三塁打で決勝点をたたき出した。連続無失点を続けていた山本は、32イニングぶりに失点。リーグ防御率1位の剛腕に勝ち、チームは3連勝を飾った。伏兵の一打から、試合が動いた。両チーム無得点の3回1死。川瀬がオリックス山本から左前打を放って出塁した。「上位打線になんとかつなげようと思って、打ちにいきました」。2回には2死二塁の得点機で松田宣が倒れ、先制に失敗していた。若鷹が、必死の思いで突破口を開いた。 続く周東も、がむしゃらだった。山本の、この日唯一と言える失投に食らいついた。1死一塁で、高めに浮いたツーシームを強振。右中間を破る適時打で、一気に三塁まで走った。「川瀬がすごくいいバッティングをしてくれた。笠谷も頑張って投げていたし、なんとか先に点を取ってやろうという思いでした。甘い球を1球でしっかり捉えることができました」。目の前に見える三塁ベンチに向かって、自分でも驚いたという表情でポーズを取った。 山本とは今季6度目の顔合わせ。ここ2戦はともに7回無失点に抑えられ、白星を献上していた。チーム全体で対戦打率1割台だった。それだけに価値ある1勝だ。工藤監督も、若い力の奮闘に「ほしいところで打ってくれた。早い回に得点できたのが大きかった」と目を細めた。 難敵を攻略し、チームは3連勝。2位ロッテも逆転サヨナラで勝ったため、ゲーム差2は変わらず。指揮官は「とにかくぼくらは1試合1試合、目の前の試合を勝っていくしか方法はない。集中してやっていきたい」。勝負の秋は、まだまだこれから。負けられない戦いが続く。【山本大地】 ▼ソフトバンクは11日ロッテ戦が7人、13日オリックス戦が5人のリレーで完封勝ち。昨年9月の阪神が22日DeNA戦7人、24日巨人戦5人、28日DeNA戦5人で3試合連続完封勝ちしたが、パ・リーグで5人以上の継投による2試合連続完封勝ちは初めて。

◆オープナーとして先発したソフトバンク笠谷俊介投手が、見事な投球で3勝目を手にした。 1回、先頭打者に内野安打を許したが、その後の打者16人を抑え、5回1安打無失点。二塁も踏ませなかった。「途中から立ち投げのように修正して、上からたたくように投げたのがよかった」と声を弾ませた。 「火曜日の男」だった千賀が1日先発をずらし、今季9度目の先発が笠谷に回ってきた。「とにかく失点ゼロで粘ろうと思った。捕手のミットをめがけて投げることができた」。首位打者の吉田正も2打席凡退。球界を代表する好投手、オリックス山本との投げ合いにも負けていなかった。 プロ3勝はすべてオリックスから。「シーズンも最終に入っている。やらないといけないと思っている。投手コーチからも楽しんでいけと言われているので、残りも頑張りたい」。チームに大きな勝利をもたらし、大きく胸を張った。 ▽ソフトバンク森(9回に2安打を浴びるも無失点で今季27セーブ目) 調子は良くなかったけど、何とか抑えることができました。野手の方に助けられました。チームが勝てて本当に良かった。 ▽ソフトバンク岩崎(7回1イニングを2三振を含む3者凡退に抑え、2試合連続の6ホールド目) 先頭打者をしっかり(三振に)抑えられたのが一番でした。笠谷も頑張っていたし、モイネロ、森にゼロでつなぐことができてよかった。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が、ダメ押し打を放った。 1点リードの9回1死一塁で中越えの適時三塁打で2点目。「(中堅を)越えると思わなかったので、全力で走りました。チームにとっても、とても大きい追加点になってくれました」。第1打席ではオリックス山本からチーム初安打を放つなど、マルチ安打をマークする活躍だった。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が、試合前に取材に対応。前日12日に今季初めて出場選手登録を抹消された高谷裕亮捕手(38)について言及し、ベテラン捕手不在で優勝争いの佳境へ入っていく甲斐拓也捕手(27)の奮起を求めた。またこの日、海野隆司捕手(23)が登録された。  古傷でもある左膝の状態を考慮されての抹消となった高谷は今季、打率・250、2本塁打、10打点で、出場33試合ながら試合途中からマスクをかぶりゲームを落ち着かせる役割も担ってきた。  指揮官は苦渋の決断だったことを明かし「本来だったら、後ろ(終盤)に行ったところで彼がいてくれたらという思いもあったんですけど。ちょっと厳しいということなので。思い切ってしっかり10日間空けて、良くしてもらうというふうに判断しました」と語った。  高谷が不在となれば、おのずと甲斐が試合終了までマスクをかぶり続けるゲームも増える。期待も大きいだけに、工藤監督は「最後のところは、3、4打席目になってくるほど、非常に難しい。しっかりと自分の中で引き出しを作って。まだまだそういうところにおいては高谷くんの手を借りていた、と。これからはしっかり自分がやらなきゃいけないんだ、というふうに思ってやってほしい」と願っていた。

◆ソフトバンクの周東が三回に先制の適時三塁打を放った。1死一塁から高めの149キロを振り抜き、痛烈な打球が右中間を深々と破る。31イニング連続無失点中だったオリックス山本をつかまえ「甘い球を1球でしっかり捉えることができた。なかなかチャンスがない投手と思っているし、先制できて良かった」と喜んだ。  課題だった打撃でスイング軌道の向上を実感しており、シーズン終盤でリードオフマンに定着。昨季は代走での出番がほとんどだったが、先発の座を勝ち得た。「任せてもらっているのを意気に感じてやっていく」との思いをバットで示した。

◆ソフトバンクが3連勝。三回に周東の適時三塁打で1点を先制し、九回に栗原の適時三塁打で加点した。笠谷が5回無失点で3勝目。救援陣4人も無失点でつなぎ、森が27セーブ目。オリックスは8回1失点の山本を援護できなかった。

◆オリックスの山本は自身最多に並ぶ124球を費やして8回を投げ1失点と好投したが、援護なく4敗目。「ボールが先行したり、三者凡退で終われる回が少なかったり、流れを引き込んでこられる投球じゃなかったと思う」と責任を背負った。  三回、周東に適時三塁打を浴び、9月15日の楽天戦の三回から積み重ねた連続イニング無失点は31で止まった。浮いた速球を痛打され「ゴロを打たせないといけない場面で、もっと低めに、丁寧に投げられたんじゃないかとも思う」と悔しがった。

◆三塁上で胸を張り、両手を突き上げる。首位を走るソフトバンクにとっても、遠かった強敵からの1点。もぎ取ったのは急成長中の周東のバットだ。オリックス・山本の連続イニング無失点を「31」で止める値千金の先制三塁打で、2位ロッテとの2ゲーム差をがっちりキープした。  「自分にしては上出来かなと。何とか、いいピッチャーだったので、追い込まれる前に自分のバッティングをしようと思っていました」  0-0の三回1死一塁で、2球目の高め149キロツーシームを捉え、右中間フェンス際まで運んだ。12球団トップの34盗塁を誇る走り屋だが、打撃の成長も著しく、2試合連続のマルチ安打で9月以降は打率・314(118打数37安打)、1本塁打、15打点。「早めに取っていくことで打席の中でボールも見えますし、余裕が出てきた」と手応えが口をつく。  山本にはチームとしても2連敗中だった。周東が生んだ1点は、8月25日の対戦(ペイペイドーム)で五回に1点を奪って以来、実に18イニングぶりとなる得点だ。この日まで通算2勝だった左腕・笠谷が5回無失点と奮投し、山本からもぎ取れた1勝は大きい。工藤監督も「笠谷だったので、より先制点の重みもあった」とうなずいた。  昨季とは違い、試合に出続ける立場で優勝争いに加わっているだけに、周東は「日々緊張しています! 残り試合も少ない。ホントに緊張しています」と初々しい。鷹に備わった高速で強力なエンジンが、このまま引っ張っていく。(長友孝輔)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55395 0.585
(↑0.004)
-
(-)
21415
(+2)
343
(-)
108
(-)
75
(-)
0.243
(-)
3.140
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
54422 0.563
(↑0.005)
2
(-)
22396
(+4)
403
(+3)
76
(+1)
74
(-)
0.239
(-)
3.930
(↑0.01)
3
(-)
楽天
47474 0.500
(↓0.005)
8
(↓1)
22455
(+3)
427
(+4)
100
(+1)
57
(+2)
0.258
(-)
4.190
(-)
4
(-)
西武
46473 0.495
(↑0.006)
8.5
(-)
24398
(+7)
433
(-)
93
(-)
64
(+2)
0.241
(↑0.001)
4.320
(↑0.05)
5
(-)
日本ハム
43524 0.453
(↓0.004)
12.5
(↓1)
21412
(-)
433
(+7)
78
(-)
60
(+2)
0.251
(↓0.001)
3.990
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
37556 0.402
(↓0.005)
17
(↓1)
22375
(-)
412
(+2)
73
(-)
78
(-)
0.250
(↓0.001)
4.010
(↑0.02)